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「DOUBLE NICKELS」 [映画(洋画)]

表題の作品は1977年のアメリカ映画「シャドー55」である。日本での劇場公開は1978年6月であった。B級差品らしい設定と展開のポリス・アクション作品で、バディものの1本である。

作品データを記しておくと、時間は90分、製作と監督はジャック・ヴァセク、脚本はジャック・ヴァセクとパトリス・シューバートの2人、撮影はトニー・シスロとロン・サワデの2人、音楽はマーク・ハンズである。そして出演は、ジャック・ヴァセク、パトリス・シューバート、エド・エイブラムズ、ハイジ・シューベルト、ミック・ブレナン、マイケル・コール、ジョージ・コール、たちである。

ハイウェー・パトロールのスモーキーはノートン・バイクを乗り回していて、相棒のエドと共に海岸線のハイウェイのパトロールを担当していた。が、2人は特に反則切符を切ることもせず、時には女の子を助手席に乗せて警備をしていることも時々あったというコンビであった。そんな2人は、ある日、猛スピードで疾走するベンツの男・ダニエルスに対して、反則切符を切らずに注意だけに留めた。すると、その男は気をよくして、2人に高級車の回収業を手伝うように持ちかけた。回収業というのは、月賦で購入しておきながら、月々の支払いを滞納している者に対して、その車を強制的に回収するというものであった。儲かるということもあって、2人はアルバイト気分でその仕事を公休日にだけ引き受けることにした。そして、最初の回収業を行う日がやってきた。回収する車は'75年型セビルであり、2人は庭師に変装し、素早く回収に成功した。それから、2人の副業は特に問題なく、うまく進んでいった。が、次第にその仕事に疑問を感じるようになり、回収した車について調べてみると、全て盗難届が出ていた。2人はダニエルズに騙されて、車泥棒の実行犯をさせられていたのだった。で、ダニエルスにそのことで問い詰めた。すると、ダニエルスは、ルイスという男に依頼されていることで、自分も騙されていることに気づいた。で、3人はルイスの屋敷に乗り込み、ルイスを逮捕したのだった。

物語としては、取り立ててということのない、よくあるような範疇にあるのだが、カー・アクションはなかなか見所があって、迫力のある走りを見ることが出来る。ただ、本作は30年以上昔の作品ということもあって、現在ではセキュリティなどの点でも技術の進展があるため、劇中に見られるものは、前時代のノリと感覚だと言うことを感じてしまう。(クラシック・カーが登場しなくても、そういう様に感じられるということは、それだけ時代が進歩したと言うことですね...)とは言っても、娯楽作品ということでは十分楽しめるだけに、それはそれで宜しいかと...

 

※かつてはLDでリリースされていた本作であるが、現時点ではDVD化もなく、ビデオソフトも無いようです。ということで、こういうものを拾っておきます。

CAR & MOVIE 爆走×激走×クラッシュ上等! カーアクション映画ぶっちぎり読本 (キネマ旬報ムック)

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: キネマ旬報社
  • 発売日: 2011/03/10
  • メディア: 大型本

大追走―長編カー・アクション小説 (カッパ・ノベルス)

  • 作者: 田中 光二
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 1978/10
  • メディア: 新書

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