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「DRAGNET」(1987) [映画(洋画)]

表題の作品は1987年のアメリカ映画「ドラグネット・正義一直線」である。日本での劇場公開は1988年5月であった。尚、本作は、元々はTVシリーズの作品であって、2本の映画も製作されている。で、それらの作品も原題は全く同じであるので、製作年を付けて区別することにします。(原題はいずれも「DRAGNET」であるが、邦題は全て異なっていて、最初の作品は1954年の「本家・ドラグネット」、続いて1969年の「ロサンゼルス捜査網」である。)本作はそのリメイクであり、かつ、コメディ作品として仕上げられた作品である。

作品データを記しておくと、時間は107分、監督はトム・マンキウィッツ、脚本はダン・エイクロイド、アラン・ズウェイベル、トム・マンキウィッツの3人、撮影はマシュー・F・レオネッティ、音楽はアイラ・ニューボーンである。そして出演は、ダン・エイクロイド、トム・ハンクス、クリストファー・プラマー、ハリー・モーガン、アレクサンドラ・ポール、ジャック・オハローラン、エリザベス・アシュレイ、ダブニー・コールマン、ドナ・スピア、レンカ・ピーターソン、たちである。

ロス市警のフライデー刑事は、伝統と格式を重んじる勤勉タイプの警察官であった。そんな彼の新しいパートナーとなったのは、権威に反感を抱くノリの軽い若手のぺップ刑事だった。何もかもが正反対という凸凹コンビは、連続強盗のペガン事件の捜査に加わった。この事件は、現場に必ずペガンのカードが残されていた。2人はいがみ合いながら、事件の被害を受けた動物園や雑誌社のオーナーのもとを訪れて捜査を進めていく。そんな2人は食事をしている間に車を盗まれてしまう。事件は更に続き、鉄道のタンク車から有毒薬品や、アパートの大家からウエディングドレスが盗まれる。が、フライデーとペップはウエディングドレスを盗んだ犯人で、雑誌社オーナーの運転手のマッズを捕らえ、ペガン教団の秘密集会があることを聞き出した。で、その集会所に変装して潜入した。そして、処女を神に捧げるという生贄の儀式が行われていて、これまでに盗まれたものは全て儀式で使用されている物だった。2人は生贄にされそうになっていたコニーという娘を救出したが、その際、司祭の正体が、全米道徳復興協会会長のジョナサンであることが判明した。その後、食事に入ったレストランで、ジョナサンを見かけたフライデーは、ジョナサンを逮捕しようとしたが、ジョナサンと同席していた公安委員のジェーンとガノン刑事部長がそれを止め、逆に身分証と銃を没収されてしまい、コニーと共に監禁されてしまう。ジョナサンは公安委員のジェーンを利用して、市長の暗殺を企んでいた。シーザーの家では市長を招いたパーティの準備が進んでいたが、ペップがフライデーとコニーを救出し、シーザーの屋敷に駆けつけて、ジョナサンの野望を止めた。が、ジョナサンはコニーを人質にして脱出していた。フライデーがそれを追い、ようやくジョナサンを捕らえ、事件は解決したのだった。

D・エイクロイドとT・ハンクスのコンビは、悪くないのだが、劇中の正反対のキャラと童謡に今一つ噛み合っていない所が見られる。特に、笑いを誘う所ではそのズレのために完全にストーリー展開のテンポが悪くなってしまい、残念であった。

オリジナルは普通の刑事ドラマであって、笑いには知る作品ではなかったが、本作ではコメディとして話をまとめたが、ちょっと安易すぎるリメイクを、毛色を変えてコメディにしたが、リメイク作品は転ける(ことが多い)ということを証明する作品になってしまった。ということで、映画界のジンクスって、やっぱりあるということを改めて教えた作品と言うことが出来る。(が、近年はその教訓も忘れたように、次々とリメイクの話が出てて...→「歴史は繰り返す」と言う言葉を思い出しますね。)

 

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