EURYTHMICS『WE TOO ARE ONE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1989年に発表された彼らの8枚目のアルバムである。（途中にサントラ盤を含む。）'80'sのシンセサイザーを使ったサウンドの一翼を担い、シンセ・サウンドの発展に大きく影響を与え、'80'sを代表するグループである彼らの第一期の最後のアルバムである。また、発表が1989年9月ということで、彼らにしても'80'sを締めくくるということにもなったアルバムでもある。（で、翌1990年に解散している。(1999年に再結成し、2005年に再び解散した。)）
チャート成績の方は、本国イギリスとスウェーデンで1位を獲得、スイスで2位、ノルウェーで3位、（西）ドイツで4位、豪州で7位ニュージーランドで8位、フランスで11位、カナダで12位、オランダで18位、オーストリアで20位、アメリカで34位を記録していて、これまでのアルバムと童謡に、アメリカでは今一つであったが、本国イギリスを始め、欧州では大きなヒットになった。
収録曲は、オリジナル盤では全10曲であったが、2005年にリリースされたSPECIAL EDITIONでは5曲のボーナス・トラックが追加されて全15曲の収録となった。収録曲は以下の通りである。『We Two Are One』『The King And Queen Of America』『(My My) Baby's Gonna Cry』『Don't Ask Me Why』『Angel』『Revival』『You Hurt Me (And I Hate You)』『Sylvia』『How Long?』『When The Day Goes Down』。（以下、ボーナス・トラック）『Precious』『See No Evil』『The King And Queen Of America(Dance Remix)』『Angel(Choir Version)』『Last Night I Dreamt That Somebody Loved Me』。
この中からシングル・カットされたのは5曲である。1st.シングルの『Revival』はスウェーデンで7位、スイスで8位、豪州とアイルランドで14位、イギリスでは26位を記録している。2nd.シングルの『Don't Ask Me Why』はカナダで13位、アイルランドで17位、イギリスで25位、アメリカで40位を記録、3rd.シングルの『The King And Queen Of America』はアイルランドで23位、イギリスで29位を記録、4th.シングルの『Angel』はイギリスで23位、アイルランドで25位を記録、5th.シングルの『(My My) Baby's Gonna Cry』はカナダで58位を記録している。
お薦め曲は、シングル曲の『Revival』『Don't Ask Me Why』『The King And Queen Of America』『Angel』と、アルバム・タイトル・ナンバーの『We Two Are One』をピックアップしておく。
初期のサウンドと比べると、ポップな要素が加わり、無機質的なサウンドも有機質的な部分が感じられるなど、大きく変化している。（これを「変化」と呼ぶか「発展」と呼ぶかは別途議論のある所でもある。）が、変化があるからこそ面白い所である。
いずれにしても、本アルバムによってEURYTHMICSは幕を下ろすことになる（再結成してアルバムを1枚発表していますが...）が、彼らのサウンドの変化は同時にシンセサイザーり生み出すサウンドの発展の歴史でもあったわけで、機械的なサウンドがハートを持ったということでも存在価値はある。ということで、'80'sのシンセ・サウンドを聴いたのであれば、しっかりと聴いておくべきアルバムのひとつである。
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Arista
- 発売日: 1989/08/24
- メディア: CD
↓SPECIAL EDITIONはこちらです。
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Arista
- 発売日: 2005/11/11
- メディア: CD
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: BMG JAPAN
- 発売日: 2006/02/08
- メディア: CD
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