「DOCTOR BUTCHER M.D.」

表題の作品は1981年のアメリカとイタリアの合作映画「人間解剖島／ドクター・ブッチャー」である。日本での劇場公開は1988年6月であった。イタリア映画のホラー作品の残酷描写が輪を掛けたように凄いグロい作品である。

作品データを記しておくと、時間は82分、監督し脚本はフランク・マーチン、撮影はファウスト・ズッコーリ、音楽はニコ・フィデンコトウォルター・シアーの2人である。そして出演は、イアン・マカロック、アレクサンドラ・コール、ドナルド・オブライエン、シェリー・ブキャナン、ピーター・オニール、たちである。

ニューヨークのある病院の一室で、職員の1人が死体の内臓に喰らいつこうとして捕まり、その果てに飛び降り自殺してしまうという事件ず起こった。その場に居合わせた女医のローリーは、事件の不気味さに対して異常な興味を抱いた。が、彼女には危険が迫っていた。で、事件の調査のためにローリーは、ピーター・チャンドラー博士と助手のジョージ、その女友達のスーザンの4人で、南米のある島に向かうことになる。そして、島に到着した一行は、ピーターの知人であるドクター・ブッチャーが迎えた。そんな彼らはジャングルの奥深くで、人喰い人種の原住民に襲われたり、奇怪な姿のモンスターに襲われ、ジョージが、そしてスーザンが惨殺されてしまう。やがて、ローリーとピーターは、ドクター・ブッチャーがこの事件の黒幕であり、彼はマッド・サイエンティストだと言うことを知り...

兎に角、本作はグロい映画であって、それを楽しむための作品であって、ストーリーはそれに合わせるために取って付けたようなものである。そのため、理屈よりも数々の残酷描写が命である。（それを考えると、南米に向かう一行の人数をもっと増やして、犠牲者を増やした方が...と思う所である。）

現在では、本作のようなグロい作品は、何かと規制が掛かって、「R-15」の指定は間違いなく、「R-18」となるかも知れないような作品である。（テレビ放送は、まず不可能ですね。）まあ、'80's初頭だったから存在できたと言ってもしょうね。（ある意味では貴重ということになる。）

まあ、B級作品がお好きな方、残酷描写を見たいという方という限られたマニア向けと言うことで、こういう作品があっても宜しいかと... 尚、本作を見る場合は、食事の前は避けた方が良いでしょう。（逆に、食事前に見て、食欲を減退させるということもありかも???）

 

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