ERIC CLAPTON『THERE'S ONE IN EVERY CROWD』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1975年に発表された彼の3枚目のソロ・アルバムである。邦題は「安息の地を求めて」と付けられていた。前作が4年ぶりであったが、全米No.1ヒットになったこともあって、前作から8ヶ月というスパンで発表されることになったアルバムである。前作までのヒットにはならなかったものの、それでもイギリスとオーストラリア、フランスで15位、アメリカで21位、ニュージーランドで24位、日本でもオリコンで31位を記録するヒットになった。
収録曲は以下の全10曲である。『We've Been Told (Jesus Is Coming Soon)』『Swing Low Sweet Chariot』『Little Rachel』『Don't Blame Me』『The Sky Is Crying』『Singin' The Blues』『Better Make It Through Today』『Pretty Blue Eyes』『High』『Opposites』。
この中からシングル・カットされたのは『Swing Low Sweet Chariot』で、ニュージーランドで15位、イギリスで19位、オランダで26位を記録している。
お薦め曲は、シングル曲の『Swing Low Sweet Chariot』と、『The Sky Is Crying』『Better Make It Through Today』『Pretty Blue Eyes』という所をピックアップしておく。
全体的にゆったりとしていて、レゲエを取り入れたサウンドである。ロックと言うよりもブルースに傾いていて、それがレゲエにアレンジされているということで、彼のギターが前面に出ていないアルバムである。チャート成績は、前作と比べられてしまったことで、今一つとされていて、大きなシングル・ヒットも生まれていないだけに、半分は忘れられたアルバムになっているが、じっくりと聴かせる隠れた名曲がここには潜んでいる。確かに、派手な曲は無いが、粒ぞろいの秀曲が並んでいて、じっくりと聴き入りたくなる曲ばかりである。
クラプトンのイメージからすると、異色のアルバムと言うことになるが、こういうアルバムがあるからこそ、彼のギターを中心としたアルバムがより一掃光り輝くことになっているのもまた事実である。じっくりと聴いて、再評価されて良いアルバムである。じっくりと聴き入りましょう!
There's One in Every Crowd (Dts)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Digital Sound
- 発売日: 1997/11/25
- メディア: DVD Audio
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