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「DUCK SOUP」 [映画(洋画)]

表題の作品は1933年のアメリカ映画「我輩はカモである」である。日本での劇場公開は1934年1月であった。サイレント期から人気を集めているマルクス兄弟によるアナーキーなコメディ作品である。また、本作は4兄弟が揃ったパラマウントでの最後の作品でもある。(以後、三兄弟で活躍することになる。)

作品データを記しておくと、時間は70分、白黒作品である。監督はレオ・マッケリー、脚本はバート・カルマーとハリー・ルビーの2人、撮影はヘンリー・シャープである。そして出演は、グルーチョ・マルクス、チコ・マルクス、ハーポ・マルクス、ゼッポ・マルクス、マーガレット・デュモント、ルイス・カルハーン、ラクウェル・トレス、ヴァーナ・ヒリー、レオニード・キンスキー、エドモンド・ブリーズ、エドウィン・マクスウェル、チャールズ・ミドルトン、エドガー・ケネディ、たちである。

フリードニア共和国は財政難に陥ってしまい、ティズデイル夫人に2000万ドルの調達を依頼した。しかし夫人は、ルーファス・ティー・ファイアフライが独裁者に任命されなくては貸すことができないと言って、それを断った。ということで、ファイアフライが宰相に任命された。一方、隣国・シルヴェニアの大使・トレンティノは、フリードニアを自国の手中に収めようと計画していて、踊り子・ヴィーラにファイアフライを誘惑するように頼んだ。ヴィーラは命令通りにファイアフライを誘惑したが、ファイアフライはティーズデイル夫人の虜になっていることもあって、誘惑には全く見向きもしなかった。で、トレンティノはチコリニとビンキイの2人をスパイとして、ファイアフライの行動を監視させた。しかし、そのチコリニがファイアフライから陸軍大臣に任命されてしまう。こうなると、トレンティノは策を変えて、自分がティーズデイル夫人と結婚し、フリードニアの実権を握ろうとした。これにファイアフライは徹底的にトレンティノを侮辱して、戦争を誘発させた。で、戦争の計画書をティーズディル夫人に預ける。これを知ったヴィーラは、チコリニとビンキイにそれを盗ませようとした。2人はファイアフライに変装して夫人の邸に忍び込み、金庫に手を伸ばした。が、それは金庫のダイヤルではなく、ラジオのダイヤルであり、計画は失敗に終わる。で、宣戦布告となってしまう。ファイアフライは国民を激励して出征し、勝利を掴もうとしたが、ティーズディル夫人やチコリニ、ビンキイと共に敵軍に囲まれて姉妹、窮地に陥る。が、トレンティノを凹ませることに成功し、形勢は逆転して大勝利を掴んだ。

実に脳天気な独裁者であって、ドタバタ・コメディに相応しいようなハチャメチャぶりのコメディである。兎に角、笑って楽しむということに徹した作品であるため、国際間の緊張が高まるような展開ではなく、アナーキーな所が出ていて、そこがまた面白い所である。

ただ、コメディ作品の楽しみ所が分かっていない方や、ドタバタしたものが苦手という方は、そのまま帰った方が良いですね。コメディのツボが分かる方だけが楽しんだら良い作品であって、コメディ通の間ではカルト的な人気のある作品である。

 

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