「LE DÉCLIC」 [映画(洋画)]
表題の作品は1986年のフランス映画「レディ・ドール」である。英語タイトルは「LADY DOLL」、日本での劇場公開は1988年2月であった。原作は漫画であり、それを映像化した官能的な要素の強いコメディ作品である。本作の後、F・ゲラン主演でシリーズ化されて、全部で5作が製作されている最初の作品である。(シリーズと言っても、F・ゲラン主演という所だけで、ストーリーとしては全く関連性の無い者である。しかも、次作からはフランス映画ではなくて、イタリア映画となっている。)
作品データを記しておくと、時間は81分、原作はミロ・マナラ、監督と脚本はジャン・ルイ・リシャール、撮影はジャック・ルノワール、音楽はモーリス・ルクールである。そして出演は、フローレンス・ゲラン、ジャン・ピエール・カルフォン、ベルナルド・クビー、クロフトン・ハーデスター、あれクザンドラ・ジャマノイヤー、たちである。
上流社会の金持ち老人の妻として、上品な日常生活を送っている若き人妻・クラウディア。物理的には満たされた生活をしているものの、肉体的な満足を得られない日々の毎日だった彼女は、ある日、邪悪なフェズ博士が発明した催淫マシーンの魅力に取り憑かれる。それは彼女の肉体的な不満を解消するものであって、それを使ったクラウディアは、性の欲望を満たすためには手段を選ばない色情狂の女へと変身させる。そしてクラウディアは、あらゆる場所で、全く知らない男を相手にして、ひとときの快楽を求めるようになる。しかも、そのマシーンは、快楽の後で我に戻った時には、その間に行った行為の記憶が一切残らないものだった。そんな中、博士は次第にクラウディアに対して真剣な愛を抱き始めたが...
この手の作品では、特にストーリーはどうでもよいところがあるのは言うまでも無い。そのため、コメディと言っても味付けの一つに過ぎず、笑いを取ることを狙っているものでもない。と人工、本作はF・ゲランを見るための作品である。(本作製作時の彼女は21歳であった。)
'80年代(後半)の「エマニエル夫人」を狙った作品と言うことも出来るが、とてもそこまでの領域には達していないものの、目の保養としてF・ゲランを見るというのも宜しいかと...(イタリア製作となる次作以降は、更にどうでも良くなりますし...)
↓ビデオですが...
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