SSブログ

「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その276) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「偽りの死(Part 3)」です。(「偽りの死」として、その105、その192で記しているため、今回はPart 3と言うことになります。また、「007」はその時に取り上げた物語であるが、「ケータイ刑事」の方は別の物語です。)で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・26話」、「007」からは「007は二度死ぬ」です。

ケータイ刑事」:「・26話」。「さらば相棒 ~五代刑事殺人事件」という物語。「銭形愛」の最終話である。相棒に転勤辞令が出て、コンビでは最後の事件になるというパターンはこの後の定番になる(「・13話」と「・1st.13話」は少し違っているが、「」以降では基本的なパターンとなっている。)物語である。但し、転勤する相棒の後を追っていって、押し掛け女房のように転勤先の警察署長に収まったのは、ちゃんだけである。

神無島署への転勤辞令が出た五代さんは、そのことをちゃんに告げた。で、「最後の晩餐だ」と言って、五代さんは御馳走することを約束し、2人は一旦分かれた。そんな中、会社社長の山上が誘拐されるという事件が発生し、ちゃんは被害者宅に行き、捜査を開始した。が、山上の写真を目にして、被害者の山上と五代さんとが瓜二つだったことを知った。

やがて、身代金の要求が届き、身代金の受け渡しをするために、ちゃんは山上の娘ということになって、取引に向かう。その途中で五代さんからのメールが届いた。最初は意味不明であったが、よくよく考えると「SOS」と伝えていて、五代さんと山上が瓜二つと言うことから、間違えられて五代さんが誘拐されたとちゃんは気づいた。

犯人からの要求で、「アクトスクエア地下駐車場」という指示が届き、ちゃんはそこに向かった。が、そこには五代さんの死体があった。

テレビのニュースは、新宿の地下・アクトスクエア地下駐車場で男性が刃物で刺されて死んでいるのが発見された、と伝えていて、「男性は警視庁捜査一課の五代潤巡査部長、43歳」と報道した。これを耳にした誘拐犯は、「マヌケな刑事もいるもんだ」と言って笑っていたが、その前には縛られた五代さんがいて、自分が死んだことになっていることを知った。

五代さんは、それを知って、ある策を思いついた。自分が報道された五代であることを犯人に知らせた。誘拐犯は、顔を見られているから五代さんを殺そうとしたが、五代さんは、警察も間違えたのだから、それがばれない内に、自分を山上に仕立てて、金を受け取った方が利口だ、と言った。(死体が山上とバレると、誘拐犯ではなくて殺人犯になるということもあった。)で、誘拐犯は再び身代金受け渡しのために電話を入れた。そして、山上は生きているとして、改めて身代金の用意を指示した。

しかし、これに山上の妻が、警察に対して引き取るように言い出して、警察は一度失敗しているので、夫は自分が守ると宣言した。

その夜、誘拐犯の元に妻たちが行き、身代金の受け渡しが行われた。五代さんは山上になりきって、妻にお礼を言うが、妻は「本当は助からない方が良かったんだけど...」と言って銃を向けた。全ては妻が、夫に飽きたこと、そして夫が死ねば山上家の財産は全て自分のものになるために仕組んだものだった。妻は五代さんを殺そうとしたが、ちゃんが登場してそれを阻止した。

そして、報道は嘘で、目の前にいるのは山上ではなくて五代さんということを明かした。「ニセのニュースを流したのは、あなたたちを罠に填めるため。そしてまんまと罠にはまった」とちゃんは語った。首謀者である山上の妻はあっけにとられたが、協力者の専務は殺し屋に指示してちゃんを消そうとした。

これに五代さんが素速く反応して、殺し屋を倒してちゃんを救った。そして、山上の妻をはじめ、犯人一味を全て逮捕して、事件は解決した。

007」:「007は二度死ぬ」。1967年のシリーズ第5作であって、初代ボンドの第5作である。日本を舞台にした物語てあるため、日本で大々的にロケが行われたが、来日中のS・コネリーが本作限りでボンドを降板することを発表したことを含め、日本ロケの時は何から何まで話題の多い作品と言うことにもなった。

米ソそれぞれのロケットが消息を絶ったことから、両国の間で緊張が走る。互いに何も知らないと発表し、次にことが起こったら戦争も辞さないという状況となるが、イギリスは冷静に事態を把握していて、日本方面から打ち上げられたロケットに拉致されたらしいと掴んでいた。そのため、日本に潜入して調査を進めようとした。

その頃、ボンドは香港にいたが、いつものようにプレイボーイぶりを発揮して、女をホテルの自室に連れ込んで、いつものようにしていた。すると何者かが突入してきて、襲撃されて死亡した。(ホテルの自室で女とベッドインしている所を襲われた。)新聞は「海軍中佐(=ボンド)死亡」というニュースを流し、イギリス海軍は大々的なボンドの葬儀(海軍葬)を行った。そしてボンドの遺体は海上葬ということで、海の中に投げ入れられ、海の中を沈んでいって海底に届いた。

しかし、潜水服に身を包んだ男たちが直ちにそれを回収し、MI-6の潜水艦の中に入れられた。直ちにそれが開けられると、潜水服を着て、酸素ボンベを付けていたボンドが目を覚ました。直ちに乗艦許可を求めると、許可が下りた。

ということで、ボンドが襲われて死亡した、というのは、全てはMI-6の作戦であって、ボンドを別人として日本に潜入させて、米ソのロケット消失事件の調査に当たらせるために打った作戦だった。

ボンドはMから東京での接触ルートの説明を受けると、直ちに日本に秘密裏に潜入するために、魚雷発射口から海中に出て、日本に上陸し、調査を開始した。

尚、新聞報道は、事件の起こった香港だけで無く、世界各地で報道されたため、世界中にボンドの死の偽装が公表されたことになった。真実を知っているのは、イギリスのMI-6と、ボンドが潜入することを知っている日本の秘密情報部だけであった。そのため、スペクター(ロケット失踪事件の首謀者)や事件に関与している大里化学は完全に安心してしまい、ボンドはノーマークとなった。で、ボンドは楽に情報活動を行うことが出来たのだった。そして、最終的に、ボンドによって大里はスペクターと繋がっていることが発覚、作戦に失敗したことからブロフェルドにその責任を負わされる形で射殺され、スペクターの計画も失敗に終わった。(ただ、ブロフェルドだけは逃亡した。)

共通点は、「死亡」ということを報道メディア(「ケータイ刑事」ではテレビのニュース、「007」では新聞)を用いて報道させて、敵を油断させるという作戦を執ったと言うことその敵はまんまと騙されて、最終的に計画が失敗したということである。また、敵のボス(「ケータイ刑事」では山上の妻、「007」ではスペクターのボスのブロフェルド)はこの物語では死んでいないこと、その首謀者の近い人物(「ケータイ刑事」では夫、「007」では部下)は死んでいるということである。

相違点は、計画が潰えたものの、首謀者は「ケータイ刑事」では逮捕されたが、「007」では逃亡しているということである。

次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

007は二度死ぬ (アルティメット・エディション) [DVD]

007は二度死ぬ (アルティメット・エディション) [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD
007は二度死ぬ (デジタルリマスター・バージョン) [DVD]

007は二度死ぬ (デジタルリマスター・バージョン) [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

「DU MICH AUCH」FIFTH AVENUE BAND『FI.. ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。