FIFTH AVENUE BAND『FIFTH AVENUE BAND』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1969年に発表された彼らの発表した唯一のアルバムである。このバンドとしては本アルバムを残しただけで解散してしまったが、中心メンバーであるPETER GALLWAYをはじめ、そのメンバーは蒼々たる顔ぶれであって、'70'sになるとソロ活動に入った者、音楽プロデューサとなった者、ソングライターとなって多くの楽曲を提供した者というように、本バンドのアフターが凄い連中の集まったバンドであった。ただ、特にチャートに残るようなヒットにはならなかった。
収録曲は以下の全11曲である。『Fast Freight』『One Way Or The Other』『Good Lady Of Toronto』『Eden Rock』『Country Time Rhymes』『Calamity Jane』『Nice Folks』『Cockeyed Shame』『Faithful Be Fair』『In Hollywood』『Angel』。
お薦め曲としては、『One Way Or The Other』『Good Lady Of Toronto』『Country Time Rhymes』『Faithful Be Fair』『Angel』という所をピックアップしておくが、幅広いサウンドを奏でていることから、大きな可能性を感じられる内容のアルバムとなっている。(実際、'70'sに入ってから、お薦め曲の要素はそれぞれが人気曲となっているだけに、「惜しい」と言うことになります。)
カントリー系、ラテン系、サザン系、ジャジーな楽曲というように、幅広いサウンドを聴くことが出来るが、こういう所はまるでベスト盤のような雰囲気がある。それは各曲がそれだけ良く出来ているということでもある。ヒットしなかったのが本当に残念である。
彼らはバンドとしては直ぐに消えてしまったものの、'70'sに入ってからのメンバー個々の活躍ぶりを考えると、バンドとして大成しなかったからこそ、個々の活躍が出来たと言うようにも感じられると、実に複雑な気になってしまうのだが、良い楽曲は良いということは現在でも変わるところではない。ということで、'70'sサウンドに繋がり、更には'80'sのアメリカン・ロックにも繋がるところがあるだけに、しっかりと聴いておきたいバンドの(唯一の)アルバムである。
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