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「DER RECKORD」 [映画(洋画)]

表題の作品は1985年の西ドイツとスイスの合作映画「ゴースト・ウィーク」である。日本での劇場公開は1986年12月であった。'80年代の作品であるが、SFXなどの特殊技術を使わず、しかもレトロ感漂う白黒画像を用いて描かれたホラー作品である。また、日本では珍しいスイス(西ドイツとの合作ですが...)の作品であるが、独特のセンスの作品である。

作品データを記しておくと、時間は85分、白黒作品である。監督と脚本はダニエル・ヘルファー、撮影はカイ・ガウディッツ、音楽はザ・チャンスである。そして出演は、ウーヴェ・オクセンクネヒト、ラズロ・I・キッシュ、カタリーナ・ラーケ、クルト・ラーブ、アンドレアス・フリカシー、たちである。

レンタル・ビデオショップを経営しているリコ、恋人のビギ、友人のバナナの3人は、海賊テレビ局を作るための資金を集めるために、映写技師を買収して、上映中の映画を電話回線を使ってビデオに収録し、その海賊テープをレンタルしたり、レンタル・ショップに売りさばいていた。が、ある日、警察の手入れを受けて映写技師が逮捕され、稼ぐ手段を失ってしまった。で、別の方法として、リコはテレビのライヴショウのマラソン・ビデオ・ウォッチングに挑戦することにした。しかし、それによって極度の疲労を覚えたリコはおかしくなってしまい、テレビ電波を直接受信する異常な体質になり、テレビ以外のことは何も認識できなくなってしまった。医者も手の施しようがなかったが、ある時、そんなリコが全く知らないはずのロシア語を語った。それはテレビの「初級ロシア語講座」の番組そのままだった。ビギは、彼を助ける道が開けたと感じ、バナナの協力の下、テレビ局ら侵入して、電波を通じてリコに呼びかけたが...

風刺が入っているところは面白い所であるが、著作権侵害という海賊行為に着目して、それをネタにしている所は面白いところである。

また、SFXなどの特殊技術を用いなくても、ホラー作品は出来ると言うことを教えてくれている作品でもある。ただ、実験的な試みという側面もあるだけに、こういう作品は本流にはならないと分かるが、実験策と言うことでは面白い所である。

尚、かつてはLDでリリースされていたが、現在では見ようとしてもソフトが無いということ、また、その内容から、現在ではテレビ放送も(規制によって)難しいと思うと、'80年代というのは良い時代だったということが分かるところでもある...

 

ソフトは無いものの、↓というものがありました。

映画スチール 「ゴースト・ウィーク」白黒3枚

映画スチール 「ゴースト・ウィーク」白黒3枚

  • 出版社/メーカー: アットワンダー
  • メディア: おもちゃ&ホビー


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