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「THE EGG AND I」 [映画(洋画)]

表題の作品は1947年アメリカ映画「卵と私」である。日本での劇場公開は1949年1月であった。B・マクドナルドのベストセラー小説の映画化作品であって、ファミリー・サクセス物語という人間ドラマである。

作品データを記しておくと、時間は108分、白黒作品である。原作はベティ・マクドナルド、監督はチェスター・アースキン、脚本はフレッド・F・フィンクルホフとチェスター・アースキンの2人、撮影はミルトン・クラスナー、音楽はフランク・スキナーである。そして出演は、クローデット・コルベール、フレッド・マクマレイ、マージョリー・メイン、パーシー・キルブライド、ルイーズ・オルブリットン、リチャード・ロング、ドナルド・マクブライド、サミュエル・S・ハインズ、ビリー・ハウス、アイダ・ムーア、ファジー・ナイト、エスター・デール、エリザベス・リスドン、ジョン・バークス、ヴィクター・ポーテル、たちである。尚、M・メインは受賞は逃したものの、本作でアカデミー助演女優賞にノミネートされている。

都会育ちのベティは、戦争から帰ってきたばかりのボップと結婚し、2人は田舎で養鶏業を始めた。何も無い田舎で、一から養鶏場を作っていくことで、2人の新生活は始まった。慣れない作業に苦労しながら、ベティは開墾という作業と、家畜の世話、そして主婦としての炊事などの家事に追われる日々が続く。やがて、2人の養鶏場は軌道に乗りそうになる。が、そんな時、隣から出た火事によって2人の養鶏場は跡形も無く焼けてしまった。ボップは落胆してしまうが、ベティは負けていなかった。これまでに交流した人たちからの支援もあって、養鶏場の再建を目指して頑張るベティ。そんな彼女は身籠もったことも心の支えになっていた。しかし、ポップは家を出てしまい、女の元にいるようだった。やがて出産したベティは、ボップの元に帰るが、まだ女の所にいた。が、ボップは女に心を移したのではなく、ベティの貯めに女の持っていた農場を買おうとしていたのだった。誤解が解けたベティとボップは仲直りをして、新しい農場を手に入れて、近代的な設備を導入し、幸せな新しい生活を掴んだのだった...

様々な苦労があるものの、サクセス・ストーリーというものは、キャラクターに好感が持てるか持てないかで全く逆のように感じることになり得る作品である。(余りにも羨むような成功(例えば、わらしべ長者的な場合)だと、反感を持つ可能性が高い。)本作では主人公に関して、これという反感を持つこともなく、時にはユーモアを交えて描かれていることもあって、好意的に受け入れられる展開である。(ただ、それにしては上手く活きすぎている、と感じる所もありますが...)

製作から60年以上が流れているものの、アメリカの田舎を舞台にしていることもあって、それほど時代のギャップも感じない物語であるだけに、一度は見てみることをお薦めする作品である。ただ、ソフトに恵まれていないこともあるのが残念なところである。

 

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