SSブログ

ケータイ刑事銭形零24話(2nd.11話) [ケータイ刑事]

MBSの放送も大詰めになってきた「銭形零」。再来週の6/13深夜が最終回を迎えることになる。で、その翌週の6/20深夜から何が放送されるかと言うと、「銭形雷」である。MBSよりも10週間先行していたTBSの「銭形零」の後には「銭形舞」が放送されたこともあって、いずれは「銭形雷」が放送されるだろうとは思っていたが、「零」の次に放送されることになろうとは、予想よりも早い放送です。(でも、「銭形雷」についてはBS-iの放送でしっかりと見ている筆者です。)

先の話はとりあえず置いておくとしても今回の零ちゃんの物語は「小学生検事VS銭形零 ~数学王選手権大会殺人事件」ということで、あの小学生検事正・多摩川ドイルが登場する物語である。そのドイルは「・16話」で長女・愛ちゃんに挑み、「・11話」では誘拐されて舞ちゃんに助けられることになったが、シリーズでは3度目の登場である。(何故か「」には登場しなかったが、泪ちゃんには適わないと見て、逃げたのか?その後、「・5話」で雷ちゃんに挑んでいるだけに、泪ちゃんに対しては「逃げた」と言われても仕方がない...)ということで、今回は「シリーズ作品」であることの嬉しさを感じさせてくれるネタが詰まった物語でもある。ということで、いつものように「長文&ネタバレあり」でスタート。

「第28回オール日本 数学王選手権大会 決勝戦会場」(場所は「日本数学ホール」で、2005年3月13日となっているが、この日はBS-iでの本物語りの放送日です。また、いきなり「28」という数字がありますね。)まずは五代さんがこの大会について、どういうものかということを零ちゃんに尋ねていて、それに零ちゃんが答えている。要は、数学にかんするあらゆるジャンルから問題が出題され、1万問の問題を一番早く解き終えた人が優勝者になるという。で、その出場者控え室にいる零ちゃんの元に、五代さんが駆け込んでくる。「客席が大変なことになっている」と言って5万人はいる、と言っているがそんな大人数が収容できるホールってありましたっけ?(日本武道館でも5万人は収容できません。やはり、次元が歪んでいる「港区赤坂」にある「日本数学ホール」だから可能なんでしょうか?)また、出場者のネームプレートを胸に付けている零ちゃんは「銭形 特技 暗算」と紹介テロップが出ている。その零ちゃん、「私、勝つ自信ないです」といつもの零ちゃんと違って緊張している。(まあ、まだ13才であり、そんな大人数の前でというのだから、これはこれで納得できますが...)が、五代さんは「何を言っているんだ、柄にもない」と言って、見かけ上は零ちゃんを励ましているように見えるが「頑張って勝つんですよ」と言うと、プレッシャーを与えるだけですよ。が、零ちゃんは五代さんの考えが分かっていて、優勝者に送られる副賞の「豪華ヨーロッパ一周の旅」に一緒に連れていけ、と言うことだと見抜いていた。(やはり、この辺りの鋭さは銭形姉妹です。)

で、五代さんは控え室にいる他の出場者たちを偵察してくる、と言って、零ちゃんの制止も聞かずに他の出場者の所へ行く。まずは、電卓をいじっている男の所にいく。その男は会社で経理課長をしている宮数夫(にのみや・かずお)で、特技は電卓である。二宮は名刺を渡して五代さんに挨拶をする。彼は初めて決勝に残れて嬉しいと言っている。続いて五代さんは二宮の隣にいる女性に近寄る。いきなり「いい香りだ」と言っている五代さんは臭いを嗅いでいる。(ただの変態のオッサンになっている...)彼女は和服を着ていて、そろばんをはじいていたが、五代さんに気づくと、そろばんの手を止める。「こりゃ失礼」と五代さん。すると彼女は名乗る。文字数美(じゅうもんじ・かずみ)、特技は算盤ということで、去年は準優勝だった。で、美人を相手にすると、いつもの五代さんが出て、「そろばん、ちょっといいですか」と言って数美が手にしていたそろばんを手にして「私も3級の腕前なんです」と言う。(この五代さんのこの部分が発展して、「銭形雷」のパートナー・トミーの資格マニアというキャラに発展したのでしょうか?)が、「スケボー代わりにできるんです」と、やっぱり思っていたことをやってくれる五代さんです。が、それを見ると数美は「そんなことをしたら、そろばんが可哀想ですわ」と言うも、肩が凝ったときは肩の上でそろばんを滑らせてマッサージをすることがあるという。(まあ、ほどほどならば...)で、五代さんの右肩でそろばんを滑らせる数美。が、そこに零ちゃんがやってきて「恋の三次方程式だけは止めてください」とお説教。「三次方程式?」と五代さん。が、直ぐにその意味に気がつく。「僕にはロジータ智恵子がいたんだよね...」(そういうことです。)

そこに「電卓だのそろばんだの、過去の遺物にいつまでもしがみつくなんて、数学愛好者としたら失格だと思うけどね...」という声がする。それを口にしたのは谷正数(よつや・まさかず)という男で、特技はコンピュータ。コンピュータ・プログラマーをしていて、現在十連覇中の数学王だった。彼はノートパソコンを相手にして、そのキーボードを叩いていた。「計算の正確性とスピードにおいて、コンピュータに優るものはない」と四谷。それにしても、やっぱり「ケー刑事」ワールド、ただ者ではない人物が集まっています。

五代さんは「こんな強敵相手に手ぶらで勝てる訳ないよなぁ~。」と諦めムードに、そして「勝負は見えたね。帰る」と言って帰ろうとするが、零ちゃんが「待ってください」と制して「私、あの3人なら勝つ自信あります。余裕で」と言う。が「緊張していたくせに...」と五代さん。が「5万人の観客ですよ。デリカシーのある人なら、普通は緊張します」と尤もなことを言ってくれる。が、「人だと思うからいけないの。キャベツとかカボチャとかと思えないの?」と、良いことを口にする五代さん。が「思えません」と零ちゃん。で、五代さんは「人」と言う字を手のひらに書いて、それを呑み込めばいい、と言って、それをやるが、「今のは「」るです」と零ちゃん。緊張していても観察力は落ちていませんでした。そういうやりとり(コント)をしていると、控え室のドアが開いて、一人の少年が入ってくる。また、観客の声援も聞こえてくる。で、耳を塞いで「うわっ、5万人の声が聞こえる... 緊張する...」と零ちゃん。が、入ってきた少年がそんな零ちゃんに一言。「まさか君は、僕がドアを開けただけだ。邪魔」と言って、零ちゃんの後ろを通っていく。が、五代さんが「子供、待ちなさい」と言って呼び止める。するとその少年は「入口のドアを塞いで、低次元な話に無駄な時間を費やすなんて、流石銭形家の味噌っかすだね、銭形警視」と生意気なことを口にする。「味噌っかす?」と反応する零ちゃん。(そう言えば「怪人八面相」にも「味噌っかす」と言われた零ちゃんです。(「・1st.4話」でした。))更に少年は続ける。「そして、全然進歩していないね、と言うか、益々低レベル化しているね、五代巡査部長」で、五代さんはこの少年が誰だか気づく。そう、あの生意気な口を聞く小学生検事正の多摩川ドイルであった。(法務大臣・多摩川五男(ごなん)が祖父である。)彼はポケットから身分証を出しそれを見せるが、「劇団ひまわり 多摩川ドイル」とあった。間違ったことに気づいたドイルは「失礼、間違えた」と言って慌てて正しいものを示す。すると「東京地方検察庁 検事正 多摩川ドイル」とあった。で、零ちゃんは「聞いたことあります」と言う。すると、ドイルは「以後、お見知りおきを」と、この台詞は「」「」「」「」(更には「」)のそれぞれの第1話でお馴染みのものである。(が、ここでは「公文書偽造で逮捕する」とまではいきませんでした。)

そのドイルに「検事正が、どうしてここに?」と尋ねる零ちゃん。が、ドイルの答えは「そんな単純なこと、質問しなければ分からないなんて、本当に味噌っかすだね」と零ちゃんのことをバカにする。で、説明するドイル。「ここは決勝出場者控え室、ここに来る用があるのは出場者に決まっている。Q.E.D.」と相変わらず生意気なドイルです。(しかも、零ちゃんが口にする「Q.E.D.」まで口にしている...)更に、「5万人程度の観客にビビッテいるようじゃ、始めから僕の敵じゃないけどね」と零ちゃんを挑発する。が、零ちゃんは「面白い、受けて立とうじゃない」と零ちゃん。「ちなみに、僕の武器も暗算さ」とドイルは言うと、上を向いて口を開ける。「どうしたの?」と言う五代さんに「黙ってて。今、暗算中だ」と答えると再び同じポーズをするドイル。(で、「多摩川ドイル 特技 暗算」というテロップが出るも、赤文字はありませんでした。)そんなドイルを見ていて「可愛くない」と零ちゃん。そして「すごくやる気が湧いてきました」と告げる。

そうしていると「10分前です」と言ってスタッフが控え室のドアを開けて、中にいるみんなに声を掛ける。で、出場者たちは最後の準備に入る。が、二宮が「四谷さん、ここ、禁煙ですよ」と注意をする。四谷はタバコに火を付けようとしていたが「はいはい、分かりましたよ。試合前になると、いつもタバコが吸いたくなるんですよ」と言って、立ち上がり、奥にある喫煙室に入っていった。それを見ていたドイルは「マナーのなっていない大人が多すぎる」と言うと、五代さんは「そうなんだ。お前の言う通りなんだ」とドイルに同意するも、「五代刑事、あなたも五月蠅い。そもそも出場者じゃないんだから、出て行ってよ」と注文を付ける。「生意気なガキだなぁ」と呟く五代さんは「出て行けばいいんでしょう、出て行けば...」と言って控え室から出て行こうとするが、出て行く前に「頑張れよ」と零ちゃんに声を掛ける。それい「はい」と笑顔を返す零ちゃん。

が、その時突然部屋の照明が消えた。「停電?」と言う声がする中、「五代さん、何処ですか?」と零ちゃん。それに「お前、やっぱり怖いのか?」と五代さん。(暗所恐怖症のお姉ちゃまがいましたからね...)で「抱き抱きしてあげるから」と零ちゃんを抱いて優しくしようとする五代さん。「よしよし、良い子だね」と言っているが、部屋の照明が再びつく。で、翌見てみると、五代さんが抱いていたのはドイルだった。(これもまあ、お約束ですが...)で、「こいつ、弱虫だ...」と鬼の首を取ったかのように言う五代さん。が「僕は怖くなんかなかった。あなたが僕を勝手に抱きしめただけだ。これは冤罪だ」とドイル。(「冤罪」と言う言葉まで出すところがドイルらしい...)が、零ちゃんは他のことを考えていて「どうして停電なんか?」と疑問を持った。そうしていると、二宮が「四谷さん、大丈夫ですか?」と言って喫煙室に入って四谷の様子を見に行く。が「大変!」と言って二宮はみんなを呼ぶ。で、零ちゃんたちが喫煙室にはいると、四谷がうつ伏せに倒れていた。また、右手は「(Vサイン)」左手は「(パー)」、頭の上にはタバコでダイイング・メッセージ「1+1=」というものがあった。で、零ちゃんはそれを見て「増せり、悪の数字」。また、「警視庁から入電中」という事件を知らせるメールも届く。

港区赤坂で殺人事件発生。(この時、事件場所として、この数学王選手権大会会場のホールが出ている。)被害者は数学王・四谷正数。ということで、直ちに捜査を開始せよ、ということで捜査を始める零ちゃんたち。しかし、当然のことながらドイルも絡んできます。

ドイルはスタッフに「殺人事件が起こったんだ。大会は当然中止にしてくれたまえ」と言って身分証を見せる。(こういう所はやっぱり検事正らしい所です。が、口の方は相変わらず生意気ですが..)五代さんは、停電した時ドアの前にいて、誰も出入りしていないことから、「犯人はあの二人(二宮、十文字)の内のどちらかということになるぞ」と、言うと、零ちゃんも「そういうことになりますね」と同意。が、柴田さんは「残念だよ、こんなことになって... 零ちゃんと一緒に行くヨーロッパ一周の旅...」とぼやいている。が、零ちゃんは「柴田さんまで私にたかる気だったんですね」と少々呆れ顔。で、五代さんが「たかる?俺たかりじゃないよ」と言うも、同類です。すると柴田さんは急に真面目な顔をして検死報告を口にする。「撲殺、凶器は灰皿」と言い、灰皿を零ちゃんに渡す。直ぐに「レレレ」から「吸いかけのタバコが入っていない」と零ちゃん。(灰はありましたが、タバコの方は確かに灰皿にはありませんでした。)更に、柴田さんは結婚に残っている指紋は被害者のものという事を言うと、ダイイング・メッセージは被害者のものに間違いない、ということでそれを考える一同。5本のタバコで「1-1=」という数式が作られていたということで、「(れい)?」と声を揃えて顔を見合わせる五代さんと柴田さん。「まさか、私を疑ってないですよね」と零ちゃん。「俺はお前を信じているよ」と五代さん。が、「1-1=0、ということで、お前しかいない」と言うそれに「酷い」と零ちゃん。更に「そんなことを言ったら、ここにあるタバコは全部で5本。この中で名前に「5」がつく人は、犯人は五代さんだったりして...」と負けていません。「俺が?」と五代さん。が、そこに咳払いをしてドイルがやってくる。

「やはり、君たちには任せておけないようだ」と言ってこの事件を自ら担当すると宣言するドイル。そして遺体の側にやってきてダイイング・メッセージを見る。「Q.E.D.僕にはもう犯人が分かったよ」とドイル。「こいつですか?」とさりげなく零ちゃんを指さす五代さん。零ちゃんも「私にもわかってます」ということで、「犯人は?」発表会という雰囲気になる。

ホワイトボードを背にして、零ちゃんと五代さん。更に椅子の上に立ったドイルがいる。「犯人はあなたですね、十文字数美さん」と零ちゃんが切り出す。「えっ?」と数美。零ちゃんは直ぐに説明を始める。「根拠は臭いです」と零ちゃん。説明は、停電した中で被害者の背後から灰皿で撲殺したが、被害者は犯人を見ていないのにダイイング・メッセージを残すことが出来たのは視覚以外で犯人が誰か気づいた、ということで、個性的な香水を使っている数美が犯人だと言うのである。が「私、殺してなんかない」と数美。すると「その通り」とドイル。更に零ちゃんを見て「君の推理はおままごと並だね。銭形警視」とケチョンケチョンにけなす。すると「ドイルくん、君の推理を聴かせてもらおう」と五代さん。

で、今度はドイルの推理を披露する番となる。ドイルが「犯人はあなただ」と言って指を指したのは二宮だった。根拠はダイイング・メッセージということで、咳払いをして椅子をホワイトボードの所に動かすように五代さんに要求すると、五代さんが仕方なくドイルを椅子ごとホワイトボードの前に動かす。で、「本当のダイイング・メッセージは「1-1=」じゃない、「1+1=」だったんだ」と言い、灰皿に微量の灰があったことから、あの部屋にはもう一本タバコがあり、「-」の上に吸いかけのタバコがあり「+」だった。その証拠は「+」の縦線の下にも灰が残されていた。また「(Vサイン)」が示すものも「2」ということ。更には、一番最初に遺体に駆け寄ったのは二宮であり、ダイイング・メッセージに気づいた二宮が吸いかけの1本を慌てて隠した。ということで「鮮やかだろう?」と自画自賛までするドイル。で、吸いかけのタバコが出てくれば事件は解決、ということで二宮に隠したタバコを出すように迫る。

で、パンツ一丁にされる二宮。が、吸いかけのタバコは出てこない。「おかしい、どうして出てこないんだ?」とドイル。「私じゃない」と言う二宮の言葉には耳を傾けず「この部屋の何処かに隠した」と決めて、徹底的に探し始める。それを見ていた五代さんは心配して零ちゃんに言うが「大丈夫です、犯人は十文字さんですから」と零ちゃん。が、五代さんは二宮も、自分も、零ちゃんにも臭いはある、と言い、更には(いつもの)「あんな綺麗な人が犯人であるわけないでしょう」とまで言う。が、それを聞き流して考えている零ちゃん。そこに柴田さんからの電話が入る。「停電は控え室と喫煙室だけブレーカーが落ちるようにタイマーが仕掛けてあった」という報告だった。で「ほらやっぱり、犯人は十文字さんです」と零ちゃん。で、二宮は今年初出場であり、四谷が試合前に必ず一人っきりになってタバコを吸うと言うことを知っていたのは数美しかいない、という理屈だった。が、ダイイング・メッセージの謎が解けない零ちゃんは、携帯で撮影した写真を見直していて「(Vサイン)」の意味を考える。が、五代さんは「1+1=2」ということを念には念を入れて被害者が示したものだと繰り返す。しかし、零ちゃんはそれには耳を貸さずにじっと考えている。で、携帯の画面が(アナログ)時計になり、13:47から秒針が「12」の位置を通り過ぎて13:48になった。それを見た零ちゃんは「謎は解けたよ、ワトソンくん

控え室では数美、ドイル、二宮の順番で座布団に正座をしている。(数美と二宮は座布団1枚だが、ドイルだけ座布団を4枚敷いている。)「とにかく犯人はあなただ」とドイルは二宮にまだ言っている。二宮も「だから違うって、何度も言っているでしょう」と言いながら、Yシャツのボタンを締めている。そこに、ホワイトボードの前に立つ零ちゃんが問題を出す。「(1+6+8)×9=」は?と言うと、三人はすかさず「135」と答える。が、零ちゃんは「ですが、では逆立ちして計算したら、答えはいくつになるでしょう?」と言う。今度は答えられない3人。で、鐘の音が響く。そして、ストラップが飛んできて、それがチェーンになり、犯人を捕らえる。捕らえられたのは数美だった。「午前零時の鐘の声。…」零ちゃんの口上が始まり「わらわの暗算、解いてみよ」から確保へ。が、数美は「何なのよ、これは?」とお怒りモードへ。が「犯人はやっぱりあなたですね。十文字さん」と零ちゃん。しかしこれに言葉を返したのはドイルであり「いい加減にしてくれたまえ、銭形警視。」しかし、零ちゃんは「ダイイング・メッセージの謎ならば解けましたよ」と言って説明が始まる。ダイイング・メッセージは確かに「1+1=」でした、というも「だけど答えが違うんです」と言う。で、五代さんが「2」じゃないというのか?と尋ねるが、零ちゃんは「1+1」の本当の答えは「10」と言う。が、「「1+1=10」の訳ないでしょう」と五代さん。それに「いいえ、これも正しい答えなんです」と零ちゃん。そして「二進法の世界なら」と言う。(ホワイトボードには「十進法 0,1,2,3,4,5~」「二進法 0,1,10,11,100,101~」とも記されている。)

普段使っている十進法では「1+1=2」であるが、数の表し方は「十進法」だけではなく、時計は「60進法」、コンピュータの世界では「二進法」ということで、被害者はコンピュータ・プログラマーであり、二進法では「1+1=10」、更に右手の「(Vサイン)」は「1+1を二進法で計算しろ」というダイイング・メッセージだった。で、停電した時、予め瞑想して暗闇に目を慣らしておいた数美はタバコの火を頼りに被害者に近づいて撲殺した。が、四谷がダイイング・メッセージを残そうとしているのに気づき、「二進法」だと気づいた。だから吸いかけのタバコを1本とって「1+1=」という式を「1-1=」に変えた、と零ちゃんの説明。が「証拠はあるの?」と数美。ドイルも「ダイイング・メッセージが二進法だという決定的な証明は出来ていない」と続く。が、「証拠はあります。消えたタバコの行方です」と零ちゃん。しかしドイルは「残念だったね、十文字さんが所持しているようだと思っているようだが、それはないよ」と言い、ドイルは念には念を入れていて既に調べていたのであった。

で「たばこが出ない以上、不本意ながらこの勝負、イーブンということか」とドイル。が「いいえ、私の勝ちです」と零ちゃん。「何処にも見つからなかったということは、タバコの行方はたった一つしかありません」と言うと、自分のお腹を右手で触る。それを見てドイルたち3人も右手を自分のお腹に持って行く。「ここ。犯人は証拠のタバコを呑み込んだはずです」と零ちゃん。すると、五代さんが慌てて「呑み込んだ?だったらお前、ニコチン中毒になって死ぬぞ、お前」と言う。これに零ちゃんが「普段タバコを吸わない犯人はその危険を知らなかった。一刻も早く、警察病院に行くべきだと思います」と言う。すると、二宮とドイルの方をちらっと横目で見た数美が「私よ、私がやったのよ」と犯行を認める。で、零ちゃんは「Q.E.D.」五代さんが動機を尋ねる。「数学というのは正しい答えに行き着けば、解き方は自由なのよ。私はどうしても優勝という正しい答えが欲しかった。だから、一番早い解き方を選んだ。ただそれだけよ」と語る。が、零ちゃんは「間違った解き方をしたら正確な答えは出ない」と言うと「そうみたいね」と数美。で、五代さんが数美に手錠を掛ける。

会場の外。ドイルが背を向けて立っている。で、振り返ると「やるじゃん、銭形家の味噌っかすにしては」と負け惜しみたっぷりに言う。「また言った、味噌っかすって」と零ちゃん。「が、次こそは負けないからな。覚悟しておけよ、」とドイル。が、「今度は呼び捨て?私、勝ったのに悔しい」と零ちゃん。が「いいじゃないか、子供同士、呼び捨てにしようが何しようが...」と五代さん。そこに「またな、!」とドイル。すると「あいつ、呼び捨てにした?待て、ガキ!」とムキになってドイルを追いかける五代さん。零ちゃんはそれを見守っているだけで、「結局、五代さんが一番子供じゃん」と零ちゃん。→しかし、家に帰ってからお姉ちゃまとお姉ちゃまに「ドイルの呼び捨て」の真意(雷ちゃんはこれを知っていましたね。)を聞けば、何という反応をするでしょうか?(でも、の3人の中では、零ちゃんがドイルに一番お似合いだと思いますが...)

鑑識メモ。「(1+6+8)×9」を逆立ちしたら「6×(8+9+1)」になり、答えは「108」と柴田さん。そして、中止となってしまった「数学王選手権」は、後日、日を改めて行われ、零ちゃんがNo.1になったということで、豪華ヨーロッパ一周旅行のお相手は「警視総監」(=おじいちゃま)でした、ということで、あきらめ顔の柴田さんの頭の上をピアノ線で吊したジャンボ機が通り過ぎていき、「行ってらっしゃい」と言って敬礼する柴田さん。(そりゃあ、一番妥当な所ですね)

 

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/01/27
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/12/23
  • メディア: DVD
 
↓ドイルが挑んだお姉ちゃまたち
ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2003/05/22
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/04/23
  • メディア: DVD
 
↓ドイルが挑まなかったお姉ちゃま
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/10/22
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/02/25
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/06/24
  • メディア: DVD
 
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: サントラ, ナミ&チヨ
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2006/02/01
  • メディア: CD
 
ケータイ刑事マニアルBOOK

ケータイ刑事マニアルBOOK

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2005/03
  • メディア: 単行本
↓現時点では「銭形雷」はこの本にちらっと載っているだけです。
 
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 銭形姉妹への挑戦状 オフィシャルガイドブック

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 銭形姉妹への挑戦状 オフィシャルガイドブック

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2006/01
  • メディア: 単行本
 
↓いずれはこういう旅行を...

八十日間ヨーロッパ一周―あなたも行ける還暦海外ひとり旅

  • 作者: 久保 平四郎
  • 出版社/メーカー: 新風舎
  • 発売日: 2003/09
  • メディア: -
「豪華客船」の旅―こんなに安くて楽しい世界のクルーズ旅行 (2005)

「豪華客船」の旅―こんなに安くて楽しい世界のクルーズ旅行 (2005)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2005/07
  • メディア: 大型本
 
↓あなたは使うことが出来ますか?
スタンダードそろばん

スタンダードそろばん

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: トモエ算盤
  • 発売日: 2004/07
  • メディア: 単行本
↓勉強しましょう。

よくわかる最新コンピュータ読本―二進法からインターネットまで

  • 作者: 岩尾 達男
  • 出版社/メーカー: 生産性出版
  • 発売日: 1995/08
  • メディア: 単行本

合格王のミラクル数学〈微分・積分編〉―計算せずに入試で大差をつける数学

  • 作者: 安本 肇
  • 出版社/メーカー: クレオ
  • 発売日: 1995/08
  • メディア: 単行本

数学王・決定クイズ―奇想天外な数字のトリックを見破れ!

  • 作者: 井上 正弘
  • 出版社/メーカー: 日本文芸社
  • 発売日: 1992/12
  • メディア: 文庫

コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

CLASH『LONDON CALLING』 [音楽(洋楽)]

今週の「銭形泪」と「銭形零」に挟まれる(この位置にくるアルバムは、どちらかというとマニアックな要素が高いものながら、お薦め度の高いアルバムということにしている。)のは、パンク・ロックの世界の伝説のアルバムである。ということで、表題のアルバムは1979年にリリースされたものであり、パンク界の雄である彼らが放った最後のパンク・アルバムとも言うべき最高傑作であり、本作の名前は歴史に残っている。現在はCDの時代で1枚のDISCに収録されているが、本アルバムはLPの時代では2枚組のアルバムであり、まさにパンク・バンドが次々と姿を消していく中で、最後にその存在感をアピールするだけのものがあった。と同時に「パンクの終焉」ということも感じさせてくれるアルバムである。が、根底にあるロック魂は変わるものではなく、'80'sという新しい時代を迎えると言うことで、時代が変わっていくことを感じさせるアルバムでもある。が、当時の状況を如実に反映している本アルバムの光は、リリースから四半世紀以上が経過した現在でも変わることなく光り続けている。尚、本アルバムは1980年のBillboard年間アルバム・チャートでも49位にランクイン(レギュラー・チャートでは最高位27位である。)しており、これを低いと見るか、高いと見るか、意見は分かれるところであるが、レギュラー・チャートでの最高位を考えると、これは驚異的なことでもあり、やはり時代に残るアルバムであると言うことが垣間見られる。

まずは『London Calling』でスタートするが、この曲は彼ららしいサウンドを繰り広げているが、それでいてとても聴きやすい一曲である。これはこの曲がある映画の挿入歌(それが何の映画だったかは失念した。)として使われたこともあり、よく耳にしたこともあるのだろうが、サビのフレーズは耳から消え去ることがなく残っている。続いては『Brand New Cadillac』『Jimmy Jazz』『Hateful』『Rudie Can't Fail』と続くが、当時のロックの世界で使われるようになり一気に広がったサックスのサウンドが登場する辺りから、「パンク」の終焉と言うことも感じてしまう。

曲は続き、『Spanish Bombs』『Right Profile』『Lost In The Supermarket』『Clampdown』『Guns Of Brixton』から『Wrong 'Em Boyo』になると、「これがCLASHなの?」と感じるリズミカルで明るいサウンドまで登場するということで、この辺りからは「パンクの終焉」に拍車がかかったようになってくる。更に『Death Or Glory』『Koka Kola』『Card Cheat』『Lover's Rock』と続き、終幕に向けての哀愁すら感じるようになってくる。(この辺りは、後の状況を知っている現在だからこそ、そのように感じるのかも知れないのだが...)

曲は『Four Horsemen』『I'm Not Down』『Revolution Rock』『Train In Vain』と続いて幕引きとなるが、約70分という時間に凝縮された一つのサウンドが変わっていってしまうという寂しさも残している。が、最近は、変わって行ってるのは聴いている方であり、彼らは自分たちのサウンドを貫いているというようにも思えるようになってきた。というのは、いつしかロック・サウンドにもシンセサイザーなどの新しいテクノロジーが融け込み、それによる新しいサウンドがいつの間にか馴染んでおり、奏でられるサウンドも大きくと変わり、それに慣れている自分に気づいたからである。

そのようなことを頭の片隅に浮かべて聴いていくと、本アルバムは「パンクの終焉」ではなく、パンク自体も変わっていく中の「新たな門出」というように感じることが出来る。(ただ、その新たな道へはついていった人が少なくなりましたが...)ということで、時代が変わろうとしている時に、それを象徴するようなタイムリーなアルバムでもある、という認識を持つようになった。

色々と考えると、必ず出てくる意見として「能書きはどうでもよく、とにかくサウンドだ!」というものが出てくるが、所謂「流行歌」を追って聴いているのであればともかく、ロックの歴史を形作っている本アルバムと接するのであれば、時代背景なども考慮してから聴いてもらいたいところである。(やっぱり、筆者も大衆迎合を否定して、自分たちのポリシーを貫く姿勢を無意識のうちに支持しているようである...)

 

London Calling

London Calling

  • アーティスト: The Clash
  • 出版社/メーカー: Epic
  • 発売日: 2000/01/25
  • メディア: CD

↓発売25周年を記念したCD:2枚 + DVD:1枚の3枚組もあります。

The Clash London Calling - The 25th Anniversary Edition

The Clash London Calling - The 25th Anniversary Edition

  • アーティスト: ザ・クラッシュ
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2004/10/06
  • メディア: CD


コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

ケータイ刑事銭形泪21話(2nd.8話) [ケータイ刑事]

本件が本Blogでは1900件目の記事となった。(日曜日の午前中の放送である本作だが、これを狙ったわけではありません。また、月曜夜は相変わらず障害が発生しているので、今後もこのスケジュールでUPすることにする。でも、本放送から2年と1週間後の再放送でもあり、DVDも既にリリースされているということもあるので、これでもいいでしょう。)

2nd.シリーズの第一クール(高村さんとのコンビの冬服)も後半に突入したBS-iでの再放送であるが、今回の物語は「おーっほほほほほほほ! ~お犯人はアナタお殺人お事件」ということで、お嬢様が登場する。しかもそこは「ケー刑事」ということで、やはり並のお嬢様ではありません。ちょっと浮世離れしたとんでもないお嬢様が登場する。しかも日本語の奥深さを感じる「言葉遊び」が仕込まれていて、こういうのは楽しくなってくるだけでなく、ちょっと知的な頭脳パズルという雰囲気もあって、謎解きに挑みたくなってくるものである。また、今回は「渡る世間は鬼ばかり」のパロディも入っているなど、相変わらず楽しい要素もしっかりとある「銭形泪」です。(泪ちゃんの割烹着姿はサービス・カットですね。)ということで、今回も長文&(今更ながらの)ネタバレ有りで行きます。

公園で「美味しそう」と言って「吉田屋」のおにぎりをパク付く泪ちゃん。一口食べると「美味しい~!」と言って至福の喜びを感じ、ご機嫌な泪ちゃんです。が、「銭形くん」と言う声がしたので振り返ると、声の主は高村さんだった。で、泪ちゃんは駆け寄ると「良かったら高村さんも食べます?」と言って袋に入ったおにぎりを見せる。(鮭、たらこ、オカカもあると言っているけど、一体いくつおにぎりを買ったのでしょうか?→やっぱり大食家の泪ちゃんですね。)が高村さんは「嘆かわしい、今の日本女性はどうなっているのかねぇ...」と世の中を嘆く言葉が出てくる。(泪ちゃんも「えっ?」と言っている...)で、「電車の中で化粧はするわ、地べたに座り込むわ...」(これは高村さんでなくても問題視する声があるのも事実ですね。)と、ここまでは一般的な文化人、有識者と言われる人が口にすることを言う高村さんだったが、それに続いては泪ちゃん攻撃となり、「君に至っては、歩きながら大口を開けておにぎりをほおばる」とお怒りの様子。が、そう言われると泪ちゃんは直ぐに「うぇ~ん」と泣き始め、「うぇ~ん。せっかく、一緒に、おにぎり、食べようと思ったのに~うぇ~ん」といつもの作戦へ。で「泣かないの」と宥める高村さんの声で泣き止むと、後ろ歩きで高村さんの側に歩を進めて戻ると、左足を軸足にして、右足を後ろに回し、スカートを広げてお嬢様ポーズでしてやったりという笑顔を見せる。(毎回のことですが、泪ちゃんの嘘泣きと、その直後の笑顔は楽しくなります。)で「ったく...」と高村さん。そして「本物のLadyはいないもんですかね...」とぼやく。が、公園の側のコンビニに目をやった高村さんは「いたじゃん」とLadyを発見する。

コンビニからはまさにお姫様という衣装を着た女性が出てくる。(小さな王冠を頭に乗せていて、そのまま舞踏会に出席できる衣装を着ている。)で「何あれっ、マリー・アントワネット?」と泪ちゃん。(言われてみるとそういう気もします。どう考えても普通じゃありません。)高村さんは「優雅な身のこなし、上品なたたずまい、あれこそ完璧なLady」と言うが、コンビニの店長が彼女のスカートを引っ張りながら「ちょっと、あんた」と呼び止める。「何ですの、お放しなさい無礼者」とそのLady。「お金払ってよ。300円だよ」と店長は言う。(そう、彼女はお金を払わずにコンビニから出てきたのだった。)で、「小切手でよろしいかしら」と言ってハンドバッグから小切手(「白鳥財閥専用」という小切手である)を取り出して数字を記入して店長に渡すLady。受け取った小切手に書かれた数字を数える店長。「300万?」すると「あら、違いますの?300とおっしゃるからてっきり... じゃあ、300億でよろしいかしら?」と言うLady。(300億って、コンビニで何を買ったら300億もするのでしょうか。やっぱり浮世離れしたお嬢様ですねぇ。)が、店長は「バカにしてるのか!」とお怒りモードになり、「こんな紙っぺらじゃなくて、現金で300円!」と言うも「現金、何ですのそれ?」とLady。で、店長は自分のポケットから小銭を出して「これだよ」と言うも、「まあ、綺麗」と言って店長の手にあった50円硬貨を手にすると「銀色で穴が空いてますわ...」と感激している。(小銭を見たことは無いのでしょうか?)で、店長は「何が穴が空いてますだ。いいからこっち来なさい」と言ってスカートを引っ張って店の中に引っ張っていく。で、その様子を公園からずっと見ていた泪ちゃんは「あれが完璧なレディ?」と呆れている。(そのLady、世間知らずというよりも浮世離れしていて、この行動からは泪ちゃんに全く同感です。また、泪ちゃんの方がよっぽど「お嬢さん」という感じがします。(泪ちゃんは「レディ」でも「お嬢様」でもなく、あくまでも(銭形家の)「お嬢さん」です。))

その時、別の方向から「誰か!た、助けてくれ~!」と言う叫び声がした。その声は近くのアパートの2階の部屋からだった。で、「行きましょう」と泪ちゃんは高村さんに言うと、高村さんも「OK」。そして二人は声がしたアパートに向かって走っていく。アパートは「あけぼの荘」という名前で、2階に繋がる階段を駆け上がる泪ちゃん。そして声がした部屋に入っていく。部屋の中には若い男性の腹に包丁が刺さっていて仰向けに倒れていた。(まだ生きていました。)で、「どうしたんですか?」と駆け寄る泪ちゃんは「高村さん、救急車を」と素早く指示を出す。こういう時の泪ちゃんの判断は相変わらず的確で素早いですね。(だから「しっかりしている」という印象が泪ちゃんにはあります。)が、男は気を失ってしまう。「しっかりしてください」と言う泪ちゃんだったが、ふと目を移すと、出っ歯のカッパの彫刻、の剥製、金のが男を取り囲むように置かれているのに気がつく。(でも、どうしてこんなものがあるの?)と考えようとする泪ちゃんだったが、そこに「警視庁から入電中」と泪ちゃんの携帯に事件を知らせるメールが届く。港区赤坂のアパートで事件発生、ということで、今回もまたも事件多発地域である港区赤坂でした。被害者はミュージシャンの白鳥アキラであった。また、「尚、現場には謎のトライアングルが存在。被害者を囲むようにカッパの彫刻、亀の剥製、金の斧が置かれている」ということまで伝えてくれる。(「謎のトライアングル」って、そんな大袈裟な... でもこれが「ケー刑事」テイストでもある。)で、早速捜査開始。

高村さんは「被害者はミュージシャンと言っていたが、こんな貧乏アパートじゃ大して有名でもないだろう」と言っているが、柴田さんの調べで、被害者が所属しているパンク・バンド・ケータイズは今週のオリコンの第1位にランクインしているということだった。で、「1位?」と泪ちゃんは不思議がっている。「私、そんなバンド、全然知らない」と泪ちゃん。柴田さんもさっき知ったばかりと言う。で「誰も知らないのにオリコン1位?」と言う泪ちゃんの疑問が残ることになる。(でも、昔のオリコンならばともかく、'80's以降、特にCDが中心となった'90's以降は、集計方法が変わったり、レコード会社が色々と1位に鳴るように狙って策を行うこともあって、既にその権威は失墜していますが...(これは米英のBillboard、メロディメーカー、他のチャートでも同じことです。))そこに「何事ですの...?」と一人の女性が飛び込んで帰ってきた。「あの人、さっきの...」と泪ちゃんが言う通り、その女性は先ほどコンビニで300円のやりとりをしていたありLadyだった。で「アキラ様、アキラ様」と狼狽えているLady。

警視庁の取調室。話を聞こうということで、泪ちゃんと高村さんがLadyを連れてきたのであった。で、「どうぞ、お座り下さい」とパイプ椅子を示す泪ちゃん。が、Ladyは動かない。で「椅子」と言うLady。「おいす?」と泪ちゃん、「おいっす!」(「オッス!」のつもり)と高村さん。が、Ladyは横目でパイプ椅子を睨む。で「椅子」と気がつく泪ちゃん。高村さんは「失礼しました」と言って立ち上がると、椅子を引いてLadyを座らせる。この時「警視庁一のジェントルマン、ロス帰りのダンディ・ガイ」と言って「高村一平です」と名乗る。が、泪ちゃんは咳払いで脱線する高村さんを止めると、早速話を始める。「で、麗香さん(Ladyの名前)は事件が起きた時コンビニにいらしたわけですが、何をしていたのですか?」すると麗香は「私、アキラ様の新曲の楽譜をスタジオにファックスいたしておりました」と答える。(文字にすると分かりやすいが、これを言葉でいきなり言われたら、やっぱり戸惑ってしまいます。)が、高村さんは意味が分からないが、泪ちゃんは分かっていた。(さっきも「椅子」のことを「お椅子」と言っていたことから察した。)で、泪ちゃんが高村さんに説明すると「流石お嬢様、言葉遣いが違う」と感心する高村さん。が「丁寧すぎますよ」と泪ちゃん。(ごもっとも)

第二の質問は高村さんからで、どうしてお嬢様が貧乏ミュージシャンと一緒にいるのか?というものだった。すると麗香は椅子から立ち上がり「わたくしとアキラ様は、駆け落ちしたのでございます」ということだった。で、おアキラ様に一生添い遂げる覚悟だったが、「それなのに、それなのに~」と言って涙を浮かべる。(が、「涙」が絡む所は、本家・泪ちゃんにやってもらいたい所です。(それだけ黒川さんの「涙」が絡んだ演技は芸術品であり、やっぱり違います。))で「犯人はこの高村一平が必ず逮捕します」と、毎度の事ながら美人に対しては同じことを繰り返す高村さんでした。(泪ちゃんの「またか」といった表情が絶品です。)

再び事件現場のアパートの一室。「一体誰が犯人なんだ?」と呟いている高村さんに「私は分かりましたよ」と泪ちゃん。ちょっと怪訝そうな表情をする高村さんに「犯人はマダム麗香です」ときっぱりと言う泪ちゃん。が「そんなバカな。お嬢様が殺人を犯すわけないでしょう」と高村さん。(これもいつもの台詞ですね。)更に、「お嬢様が犯人ならば、謎のトライアングルとどう繋がるの?」と言うと、その謎が解けない泪ちゃんの頬をつねり「直感でものを言うんじゃないの」と高村さん。(「(君たち姉妹は)勘に頼りすぎ」という五代さんの台詞に繋がる台詞ですね。)更に「この家は訳の分からないものばかり置いてあるの?」と疑問に思う高村さんに対して、柴田さんが「説明しよう」と言って現れる。ここにあるものは白鳥家に先祖代々伝わる由緒正しきものばかりであり、柴田さんの見立てでは資産額7億はくだらないという。(お馴染みの数字「28」は絡まないのですね...)で、それらが盗まれていないと言うことで、物取りではなく、容疑者は3人と高村さん。(しばらくは珍推理につきあいましょう。)

まずは第一の容疑者であるアパート大家の河田河子。(かわだ・かわこ。出っ歯のおばさんです。)「その前歯、あのカッパはあなたを指している」と高村さん。しかも彼女と被害者は言い争いが絶えなかったという。それはお嬢さんが犬嫌いということで被害者が自分の犬をいじめていたからということだった。で、「それが動機だ」と高村さんが責めるが「冗談じゃないよ、ちゃんと調べれば分かることだよ~」と訴える河田河子。(が、それに小さく頷いている泪ちゃん。部下の高村さんの暴走には頭を痛めていると言うことがよく分かります。)

続いて第二の容疑者であるバンドメンバー仲間の亀山亀男。(かめやま・かめお。パンクバンドということは分かるけど、その身なりはキョンシーと言ったものである。)「亀の剥製は君の名前を指していた」と高村さん。が、アキラと二人でバンドを組んでいて、殺すはずがないという亀山。(「惚ける気か、亀!」と高村さんが言うと、亀の甲羅模様をした鞄を背負っている...→細かい所に拘る「ケー刑事」らしい所です。)事件が起こった時、道路工事のバイトをしていたとアリバイを主張する亀山。「確かめてもらえば分かるっす」と言う亀山の言葉に、またも小さく頷いている泪ちゃんでした。(暴走する部下がいると、苦労も大変ですね。)

第三の容疑者は音楽プロデューサー・大野大作(おおの・たいさく)であった。彼はおかっぱ頭に「○金」と書かれた腹巻きをしていて、一見したところは「金太郎」という風貌であった。「君の勤務する会社は金太郎レコード。金太郎と言えば「斧」、つまりあの金の斧は君のことを指していた」と高村さん。が「金太郎が持っているのは斧じゃないよ、マサカリよ」と大野。(これに、自分のことを指さして「草刈」と言う高村さん。小さな所での遊び心はいいものです。)更に、アキラはウチのドル箱スターであり、殺すはずがないと言う大野。そこに泪ちゃんが「それ、どういう意味ですか?」と尋ねると、「彼はCDを出すと、いくらでも売れるのよ」と答える。で、目を閉じて考える泪ちゃんは「潤む、悪の雫

再びアパートの部屋、泪ちゃんが必死になってあるものを探していた。キッチンの引き出し、流しの下、タンスを調べるも出てこない。で、押し入れを開けると「あった!」と発見する。で。それを見て「こういうことだったんですね」と言って説明をしてくれる泪ちゃん。アキラさんのCDは全部麗香さんが買い占めしていて、それでオリコン1位になったと言うことだった。しかも、白鳥財閥の財力を持ってすればそれは可能という。これで、オリコン1位のドル箱スターなのに誰も知らない、という謎は解けました。(でも、よほど大量に買い漁らないとオリコン1位は獲得できませんが...)でも「高村さんのようなおじさんが知らないならともかく、私、こう見えても流行りに敏感な女子高生ですからね」とトレンド・ウォッチャーの泪ちゃんらしい台詞が出てくる。(でも、そういうのを「ミーハー」とも言うのですが...)が、高村さんは「銭形くん、今の言葉は撤回してもらおう。僕はおじさんじゃない、お兄さん。」(またまた出ましたこの台詞。こういう所には素早い高村さんです。)しかし「大して変わりませんよ」と泪ちゃん。するとムキになった高村さんは「僕はエステの年間パスポートを持っているし、お肌の手入れもちゃんとしている。おじさんの訳ない、お兄さん!」が、「そんな一文字違うぐらいで...」と泪ちゃんはあっさりとかわすが、「一文字」と言うところでピンと来た。で「あの音楽プロデューサー、確か大野という名前でしたよね」と泪ちゃん。そして推理を話してくれる。それは、大野は麗香を利用していたということだった。麗香がアキラのCDを買い集めていることを知っていて、次々とCDを刷っては彼女に買わせていた。すると高村さんは「それが事実なら、お嬢さんは犯人じゃない。そんなに愛している人間を殺せる?」すると「愛しているから、殺そうとすることもありますよ」と泪ちゃん。(この辺りは「・1st.7話、9話」で、歪んだ愛が動機となった事件を解決した経験のある泪ちゃんらしい所でもあります。)

またまた警視庁に戻ってきた二人。麗香を待たせている取調室に入ろうとすると、その部屋にはシャンデリアが飾られていて、壁には高級絨毯が、更には椅子も高級な洋風のものに変わっていた。で「すいません、間違いました」と高村さんが言って部屋を出るが、確かにその部屋には「取調室」という札があった。で再び部屋に入る二人。で部屋の中に麗香の姿を発見すると「マダム」と高村さん。それを受けると麗香も「あら、高村様」と返事をする。「これは一体?」と尋ねると「あまりにも殺風景なものでしたので、少し模様替えをいたしましたの」と言い、椅子はフランスのロココ調のものですよ、と言い出す麗香。泪ちゃんは「困りますよ、勝手にこんな事」と、やっぱりしっかりしている。が、その背後から「困るのはこちらの方です」と言ってサングラスをした男が立っていた。で「私はこういうものです」と言って名刺を見せる。(苗字の所はぼかしが入っていて判別不能だが、名前は「公安(きみやす)」と確認できる。)で、その名刺を受け取った泪ちゃんは「白鳥財閥顧問弁護士」という肩書きを声にしてくれる。が「以前、何処かで会ったことありません?」と白いスカーフを首に巻き、サングラスをしている男(佐藤二朗さん、ここでもいい味を出している。)に言う。「私には全く覚えがございません」と言う男だったが、泪ちゃんは「それにその白いスカーフは、この季節に暑くないですか?」(今回の物語のBS-iでの最初の放送は2004年5月23日です。確かに泪ちゃんの言うこと、分かります。)と、ツッコミを忘れない。で、慌ててスカーフを隠そうとする男。そして、麗香の所に歩いていくと、麗香の手を取って「さあ、麗香様、参りましょう」と言って麗香を連れて部屋から出て行こうとする。「せっかく模様替えいたしましたのに?」と言う麗香だったが、男は麗香の手を引いて、そのまま連れて行ってしまう。が、泪ちゃんは「ちょっと、まだ取り調べは終わっていません」と止めようとするが、振り返った男は「お黙りなさい。これ以上麗香様を侮辱するなら、白鳥財閥顧問弁護士のこの私が、総力を挙げて警察を訴えますよ」と脅しの言葉を口にする。で麗香も「ご免あそばせ」と言い、流石の泪ちゃんもこれに何も出来ず、二人はそのまま立ち去ってしまう。(やっぱり、警察も白鳥財閥の財力の前では無力なのか...)

それと入れ替わるように柴田さんがやってきて、亀山の家に送られたファクスが手に入ったと言って、それを手にしている。で、高村さんがそれに書かれた文面を声に出して読んでくれる。(最初に「何か変な歌詞だな」と言ってから)歌詞は「好きな君のことが好きな僕だから」というものだった。で、それを耳にした泪ちゃんが反応する。「今の歌詞、もう一回言ってみてください」で、再度高村さんは読み上げる。「好きな」という所で泪ちゃんは閃いた。で、笑顔を浮かべて「謎は解けたよ、ワトソンくん

アパートの部屋では麗香がファックスとして送った歌詞を書いた紙を見て「アキラ様」と言ってアキラのことを思っている。そこにドアをノックする音が(コンコンと2回、更にコンコンコンと3回)する。「どなたですの?」と麗香。が、それに答える返事はなく、コンコンコンコンと4回ノックする音がする。(ちょっとしたお遊びですが、楽しくなります。)で、麗香が出ると、「毎度、幸楽で~す」と割烹着姿の泪ちゃんがやってきた。「白鳥麗香さんにおにぎりをお届けに参りました~」と笑顔の泪ちゃん。(「幸楽」と言えばTBSのドラマ「渡る世間は鬼ばかり」に出てくる中華料理店の名前であるが、BS-iは系列局ということですね。ネタとして入れてくれます。それにしても黒川さんの割烹着姿、これはこれでなかなか可愛い!)が、麗香は「そんなもの、頼んではおりませんけれど...」と言うも、「いえいえ、特別サービスです」と泪ちゃんは言うと、ウインクを。で、ちゃぶ台の上にそれが置かれ、蓋を取る泪ちゃん。すると、二つの小皿があり、一つは海苔が巻かれた「おにぎり」が1個、もう一つはマグロ(赤身です。)の「にぎり寿司」が2貫乗っていた。それを見た麗香は「まあ、美味しそうなおにぎりですこと」と言う。(でも、「おにぎり」と「赤身のにぎり寿司」で「美味しそう」とは、白鳥財閥のお嬢様にしたら結構質素な食生活なんですね。最低でも「中トロ」を、いやおそらくは「大トロ」ばかり食べているのでは、と思うのですが...)が、やはりプライドがあるのか「いえいえ、こんなもの、戴くわけにはいきませんわ」と言って断ろうとするも、お腹がグーっと鳴る。で、泪ちゃんをそっと見上げる麗香。泪ちゃんは笑顔で麗香を見ているだけだった。で「せっかくですから、いただきましょうかしら...」と言って麗香は右手をマグロのにぎり寿司の方に伸ばす。

泪の雫が落ちてきてそれが麗香の伸ばした右手に落ちる。携帯のストラップが飛んできて、それが赤い網になり、麗香を捕らえる。「泪の裏には悪の影。…」泪ちゃんの口上がきまり、「私の泪で溺れなさい!」で確保へ。(この口上の時は、割烹着姿ではなく、いつもの冬服・制服姿です。→口上シーンは使い回しのためですが、犯人逮捕の場合はやっぱりこっちの方が似合います。)で、「麗香さん、あなたが今回の事件の犯人ですね」と泪ちゃん。で、「今の行動が、事件の真実を物語っています」と言う泪ちゃん。その背後から高村さんが姿を現すが「どういうこと?銭形くん」と尋ねる。で、泪ちゃんは説明を始めてくれる。

現場に残されていた「カッパ」「」「」にはある共通点があり、どの言葉にも最初にある一文字を付け加えると全く別の意味になる、とということで、「頭に「」を付けてみてください」と泪ちゃん。で高村さんが「おカッパ(→おかっぱ)」「お亀(→おかめ)」「お斧(→大野)」ということで、大野というプロデューサーの顔が浮かぶ。で、泪ちゃんは「そう。アキラさんが本当に残そうとしたヒントはこれだったんです。」更に説明は続く。普段から言葉遣いが丁寧な麗香は、「にぎり」と聞いて「にぎり寿司」と思いこんだように全てを勘違いしてしまった。また、麗香は何らかのアクシデントでアキラを刺してしまい、アキラは偽のメッセージを残すことで大野に罪を着せて麗香を庇おうとした。身動きが取れないアキラは麗香に指示を出すことでヒントを残そうとした。で「「おかめ」を取ってくれ」とアキラ(「おかめ」のお面が部屋にはあった。)が言うも、麗香は亀の剥製を持ってきた。「違う、じゃない、おかめだ」とアキラは言うも、亀の剥製を手にして「ですから亀でございますわ」と麗香。で、第二のヒントとして「あそこの「おかっぱ」を取ってくれ」とアキラ。(「おかっぱ」のかつらが部屋にありました。)が、麗香はその横にあった「カッパ」を持ってくる。「それじゃない」と言うアキラだが麗香は「何が違いますの?」とアキラの真意が分からない。で、第三のヒントとして「もし警察が来たら、大野がやったと言うんだ」と麗香に指示するアキラ。で「お斧でございますね」と言って、金の斧を持ってきた。(それにしても、こういう言葉遊びというのは面白いものです。→日本語って難しいですが、とても楽しいものでもありますね。)

アキラは苦しみながらも次の指示を出す。ちゃぶ台の上にあった歌詞を書いた紙を麗香に渡すと、「これを持って、コンビニファックスするんだ」と言って麗香をコンビニに向かわせた。(なるほど、これならばコンビニでファックスを送っていたということの説明も付きますし、300円という金額もまあ納得できるものです。(1通のファックスが300円って少し高い気がするが、麗香はお嬢様ということで、ファックスの送り方を知らなくて、数回繰り返したと考えたら、十分納得できる金額になります。))が「ただの想像にすぎませんわ」と麗香。が「いいえ、証拠もあります」と泪ちゃん。で、麗香のバッグを調べるように高村さんに指示を出す。(この辺りはやっぱり警視正と巡査です。)「失礼」と言って麗香のバッグを調べる高村さんは、バッグの中から四つ折りにされた歌詞が書かれた紙を発見する。で、そこには「好きな君のことが好きな僕だから」と書かれていて、最初の「」と言う文字の右上には赤い点が付いていた。泪ちゃんの説明は続く。「大家の河田さんが言ってました」ということで、麗香は犬が大嫌いなのに、アキラの書いた歌詞には「好きな君のことが」と書かれていたが、麗香のことを思って書いた歌詞ということから「大好き」と書いたのではないかと思った。で、「大」という文字の所にアキラの血痕が付いているということは、麗香が家を出たときには、既にアキラは刺されていたことになり、麗香が犯人であるという何よりの証拠である、と泪ちゃん。

すると麗香は「全て、全て察しの通りでございますわ」と、犯行を認めた。で、動機を問う高村さん。「全てを捨てる覚悟でおアキラ様と駆け落ちしたのに、アキラ様に飽きられてしまった。その証拠にアキラ様は最近、何かと言えば「離婚」「離婚」と繰り返すようになった」と麗香。また今日もアキラは「離婚」を口にしたが、リンゴの皮を剥いていた麗香はショックを受けて、我慢できなくなり、とっさに「離婚なんて絶対にイヤ」と言って、持っていた果物ナイフを自分の喉元に突きつけて「そんなことをおっしゃるのなら、麗香は自害いたします」と言って自殺しようとした。慌てたアキラはそれを止めようとするが、もみ合いになっている内にアキラを刺してしまった。で、後は泪ちゃんの推理の通りで、アキラの指示に従って罪を犯していないふりをしていたのだった。で、ここからがまた泪ちゃんの人情味のあるところになる。泪ちゃんは麗香の言葉を受けると、「麗香さん、確かにあなたはアキラさんのことを愛していた。でも、一番大切なことを誤解しています」(優しい口調で語る泪ちゃん、いいですねぇ。)それに「えっ?」と麗香。「アキラさんが言っていたのは「お離婚」じゃなくて「オリコン」です」と言って「「オリコン」は「離婚」の事じゃなく、CDの売り上げを示すランキングのことです」と説明をしてくれる。で、麗香もハッと気づく。泪ちゃんの優しい言葉は続き「アキラさんは離婚なんかするつもりはなかった。彼はあなたがこっそりとCDを買っていたことを知っていたんです。だからせめてあなたに感謝の気持ちを伝えようとして「オリコン」のことを何度も口にしたんだと思います。」(こういう所は人情深い泪ちゃんらしいところですね。)そしてトドメとばかりに泪ちゃんの名言が出てくる。「アキラさんは麗香さんのことを心の底から愛していた。だから罪を犯したあなたでさえ守ろうとした。あなたはそんなアキラさんを信じるべきだったんです。」で、麗香は「わたくし、とんでもない勘違いを...」と、泪ちゃんに言われてアキラの真意を理解しました。

そこに高村さんの携帯が鳴り、電話に出る高村さん。「本当?」と電話に返すと、ホッとした表情で「麗香さん、アキラさん、助かったらしいですよ。病院で意識を取り戻した」と伝える。すると麗香は「アキラ様の意識が...」と言うと、力が抜けたようになり、膝をつき、「良かった...」とうれし泣き。高村さんと泪ちゃんも、「良かった」という表情となり、麗香を優しく見守っていた。(ということで、「殺人事件」とはなりませんでした。でも「傷害罪」ぐらいには...?(→傷害罪は親告罪だから、アキラが事件として届けることがない限り、警察は動くことが出来ません。だったら、アキラは届けるはずがないですね。となると、麗香は罪には問われることは無い。))ということで、心温まるホッとするハートフルな物語でした。(こういう物語はやっぱり暖かい泪ちゃんの物語らしいところでもあります。)

事件解決後の夜の街中。泪ちゃんと高村さんが歩いている。「どうして麗香さんが犯人だと最初から分かったの?」と尋ねる高村さん。「距離ですよ」と泪ちゃん。カッパも亀も斧もそれぞれ離れた場所に置いてあり、あんなに傷を負った人が動き回れるはずがない、ということであれを動かしたのは麗香に間違いない、と思ったということでした。すると高村さんは「距離ねぇ。人と人の関係も、そこが一番大事なのかもしれないね」と、いつもの高村さんらしくない言葉が出てくる。泪ちゃんもそういう所は鋭くて「どうしたんです?珍しく神妙なこと言って...」と突っ込んでくれる。で、「今日はパッと「おにぎり」でも食べましょうよ」と笑顔を浮かべて提案する泪ちゃん。(でも、笑顔の泪ちゃんの裏にはたいてい策略がありますが...)「よっしゃあ」と高村さんが答えたことで「じゃあ、予約入れますね」とすかさず携帯で予約を入れる泪ちゃんが掛けた先は「銭寿司」だった。「「おにぎり」だろう」と高村さんは言うも、「いやですわ、高村様。「おにぎり」と言えば「にぎり寿司」に決まっているじゃありませんこと」と泪ちゃんがお嬢様口調で語る。「そんな持ち合わせは無いよ」という高村さんを無視して「さあ、参りましょう。高村様」と泪ちゃんは自転車に乗って走り出してしまいました。「泪、ちょっと待て~ぃ」と言う高村さんでしたが、「おーっほほほほほほほ」と泪ちゃん。やっぱり泪ちゃんは食べ物が第一で、まんまと作戦は成功ということになりました。

鑑識メモ。柴田さんが「柴田太郎です」と、今回の麗香の口調で挨拶を。で、日本語って本当に奥が深い、ということで、言葉の前に「お」を付けるだけで意味が全く変わってしまうということの例として「うじ」の前に「お」を付けて「うじ(王子)」、「やじ」の前に「お」を付けて「やじ(親父)」。更に「ち(血)」の前に「お」を付けると「チ」が付いたというところで、お後がよろしいようで...(今回は上手く纏まっていました。)

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/02/25
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/10/22
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/06/24
  • メディア: DVD
 
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: サントラ, ナミ&チヨ
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2006/02/01
  • メディア: CD
泪の海

泪の海

  • アーティスト: 黒川芽以, 丹羽多聞アンドリウ, 遠藤浩二, ASSASSIN, 古澤衛
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2005/04/20
  • メディア: CD
↓愛、舞でも「勘に頼る」という所があります。
 
ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2003/05/22
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/04/23
  • メディア: DVD
 
↓「渡る世間は鬼ばかり」のDVD-BOXです。(それぞれBOX-1を代表させておきます。それぞれ「4」まであります。)
 
渡る世間は鬼ばかり パート1 DVD-BOX 1

渡る世間は鬼ばかり パート1 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2005/04/22
  • メディア: DVD
渡る世間は鬼ばかり パート2 BOX 1

渡る世間は鬼ばかり パート2 BOX 1

  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2005/08/26
  • メディア: DVD
 
↓「おにぎり」に関する書籍です。
おにぎり

おにぎり

  • 作者: 平山 英三, 平山 和子
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1992/09
  • メディア: 大型本
遊び尽くし 女将の評判おにぎり

遊び尽くし 女将の評判おにぎり

  • 作者: 平尾 礼子
  • 出版社/メーカー: 創森社
  • 発売日: 2001/11
  • メディア: 単行本
お米大好き―おにぎり・丼 うまい店100

お米大好き―おにぎり・丼 うまい店100

  • 作者: 高柳 由紀子, 柳生 九兵衛
  • 出版社/メーカー: エクスナレッジ
  • 発売日: 2003/10
  • メディア: 単行本
 
↓「マリー・アントワネット」、「おフランス」に関して。
マリー・アントワネット 下    岩波文庫 赤 437-2

マリー・アントワネット 下  岩波文庫 赤 437-2

  • 作者: シュテファン ツワイク
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1980/01
  • メディア: 文庫
王妃マリー・アントワネット

王妃マリー・アントワネット

  • 作者: 塚本 哲也, エヴリーヌ ルヴェ
  • 出版社/メーカー: 創元社
  • 発売日: 2001/11
  • メディア: 単行本
マリー・アントワネット

マリー・アントワネット

  • 作者: 櫻井 郁恵, ジョーン・ハスリップ
  • 出版社/メーカー: 近代文芸社
  • 発売日: 1999/06
  • メディア: 単行本
ロココの世界―十八世紀のフランス

ロココの世界―十八世紀のフランス

  • 作者: マックス フォン・ベーン
  • 出版社/メーカー: 三修社
  • 発売日: 2000/10
  • メディア: 単行本
ロココの花嫁 マリー・アントワネット―ベルサイユへの旅路

ロココの花嫁 マリー・アントワネット―ベルサイユへの旅路

  • 作者: ケーラー・鹿子木 美恵子
  • 出版社/メーカー: 叢文社
  • 発売日: 2005/05
  • メディア: 単行本
 
↓こういうものがあります。
2歳のヤダヤダ!「へのカッパ」

2歳のヤダヤダ!「へのカッパ」

  • 出版社/メーカー: ピープル
  • メディア: おもちゃ&ホビー

ハローキティの白鳥の王子/おさるのもんきちの金の斧銀の斧(仮)

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2006/07/19
  • メディア: DVD
日本の3太郎 桃太郎・金太郎・浦島太郎―歌と読み聞かせCD付

日本の3太郎 桃太郎・金太郎・浦島太郎―歌と読み聞かせCD付

  • 作者: 村上 豊, 東 逸子, 尾崎 真吾, 矢崎 節夫
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2004/10
  • メディア: 大型本
金太郎伝説―謎ときと全国の伝承地ガイド

金太郎伝説―謎ときと全国の伝承地ガイド

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 夢工房
  • 発売日: 2000/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
108Lピース 金太郎 1L-303

108Lピース 金太郎 1L-303

  • 出版社/メーカー: アポロ社
  • メディア: おもちゃ&ホビー
↓「謎のトライアングル」と言うとこういうのを思い出します。
百済王族伝説の謎―日向・百済・飛鳥はトライアングルだった

百済王族伝説の謎―日向・百済・飛鳥はトライアングルだった

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 三一書房
  • 発売日: 1998/08
  • メディア: 単行本

あの魔の三角地帯(バミューダ・トライアングル)の謎がついに解けた!!―人間も!船も!飛行機も消える!!

  • 作者: 並木 伸一郎
  • 出版社/メーカー: 学研
  • 発売日: 1993/04
  • メディア: 新書
古代南太平洋国家の謎―ポリネシアン・トライアングルの伝説を追う

古代南太平洋国家の謎―ポリネシアン・トライアングルの伝説を追う

  • 作者: M. スティングル
  • 出版社/メーカー: アリアドネ企画
  • 発売日: 2001/10
  • メディア: 単行本
↓一応これもピックアップしておきます。
オリコン年鑑〈2006年版〉

オリコン年鑑〈2006年版〉

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: オリコンエンタテインメント
  • 発売日: 2006/03
  • メディア: 単行本
オリコンチャート1位ヒットソング集500〈上〉1968~1985

オリコンチャート1位ヒットソング集500〈上〉1968~1985

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: クラブハウス
  • 発売日: 1998/10
  • メディア: 文庫
オリコンチャート1位ヒットソング集500〈下〉1986~1994

オリコンチャート1位ヒットソング集500〈下〉1986~1994

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: クラブハウス
  • 発売日: 1998/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
↓こういうものに挑みたくなりました。
世界の頭脳集団MENSA 脳に“効く”IQパズル―これがIQ148の頭脳だ!

世界の頭脳集団MENSA 脳に“効く”IQパズル―これがIQ148の頭脳だ!

  • 作者: ハロルド ゲール, キャロリン スキット
  • 出版社/メーカー: 三笠書房
  • 発売日: 2004/12
  • メディア: 文庫
超難問ナンプレ & 頭脳全開数理パズル 2006年 05月号 [雑誌]

超難問ナンプレ & 頭脳全開数理パズル 2006年 05月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2006/04/01
  • メディア: 雑誌

日本語の達人

  • 作者: 永石 鯨波
  • 出版社/メーカー: 旺文社
  • 発売日: 1999/06
  • メディア: 単行本

日本語の鉄人

  • 作者: 永石 鯨波
  • 出版社/メーカー: 旺文社
  • 発売日: 2000/03
  • メディア: 単行本

日本語の超人

  • 作者: 永石 鯨波
  • 出版社/メーカー: 旺文社
  • 発売日: 2000/08
  • メディア: 単行本

日本語の名人

  • 作者: 永石 鯨波
  • 出版社/メーカー: 旺文社
  • 発売日: 1999/10
  • メディア: 単行本

頭脳パズル

  • 作者: 加納 敏
  • 出版社/メーカー: 東京図書
  • 発売日: 1984/09
  • メディア: 単行本

コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

CARS『THE CARS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1978年に発表された彼らの1st.アルバムである。彼らが登場した頃の音楽シーンと言えば、何と言っても世界的なディスコ・ブームの嵐が吹き荒れていたが、そんな中でも新しいロックと言うのは次々と登場していた。(それらをまとめて「ニューウェーブ」と言ったものだから、「ニューウェーブ」というのは何でもあり、というようなイメージもあるのだが...)そんな中、比較的シンプルなグラム・ロックの影響も受けたサウンドが登場した。本アルバムはそんな彼らのサウンドが集まったものであり、高く評価されている一枚である。何せ、Billboardのレギュラー・チャートでは最高位18位にもかかわらず、1979年の年間アルバム・チャートでは堂々の4位にランクインしている。こういうことは、よほどの長期間にわたってチャートにランクされていなければ起こらないことであり、それだけ支持を集めたと言うことになる。(レギュラー・チャートの最高位であれば、後のアルバムが18位というのを更新しているが、年間順位では本アルバムが最高位を記録している。)後のアルバムでは、'80'sの流行りに乗って、随分とポップで聴きやすい曲に変化したものだが、本アルバムではそういう時代の流れを受けることなく、自分たちのサウンドを展開してくれている。

収録されている曲は、『Good Times Roll』『My Best Friend's Girl』『Just What I Needed』『I'm in Touch With Your World』『Don't Cha Stop』『You're All I've Got Tonight』『Bye Bye Love』『Moving In Stereo』『All Mixed Up』の9曲であり、年間チャートのTOP100に残るまでのヒット曲は生まれていないものの、3曲のシングル・ヒットが生まれていて、そのいずれもがレギュラー・チャートではTOP50内にランクインするヒットとなった。

いずれの曲もが、シンプルなサウンドのライト・ロックと言った雰囲気の曲であり、それでいてロックのビートは持っている。また、いずれの曲も重くなく、とても聴きやすいサウンドのロック・ナンバーである。(今回、それぞれの曲について細かく記さなかったのは、とても聴きやすい曲であり、しかも長期にわたって(上位という訳ではないが)チャートインしていたという本アルバムの魅力を、余計な情報なしに一度は聴いてもらいたいと思ったからである。)

お薦め曲ということでは、筆者としたら『My Best Friend's Girl』のシンプルなメロディとハーモニーの素晴らしさ、『Moving In Stereo』の'80'sに大流行するエレクトリック・ロック・サウンドを先取りしている所を推したい所である。(本アルバムからのシングル・カットで最高位27位を記録した『Just What I Needed』も捨てがたいが、ポイントを絞るということで、上記2曲としておく。)

本アルバムをCARSの「最高傑作」と評する声もあるが、この考えにはある程度納得できるものの、筆者としたらちょっと異論もある。が、ディスコ・ブームの嵐が吹き荒れる中、その流行りのディスコ・サウンドに傾くことなく自分たちのロック・サウンドを持ってデヴュー・アルバムを内容のあるものにまとめた所は評価したいところである。(少なくとも、聴き所のある名盤の一つである、と筆者は言う。)'70'sのサウンドでもあるが、本アルバムのサウンドは'80'sサウンドにも影響を与えたものでもあり、'80'sサウンドがお好きな方も、一度は聴いていただきたいアルバムである。

 

The Cars

The Cars

  • アーティスト: The Cars
  • 出版社/メーカー: Elektra
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

CULTURE CLUB『COLOUR BY NUMBERS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1983年に発表された彼らの2nd.アルバムであり、第二次ブリティッシュ・インベージョンの波に乗って、次々とシングル・カットされた曲(5曲)が大ヒットを記録し、ベスト盤のような印象を与えるようになった大ヒットアルバムである。で、1984年のBillboard年間アルバム・チャートでは5位にランクインしている。(レギュラー・チャートでは最高位2位であった。)サウンドの方は、ソウルをベースにしながらも、ポップで聴きやすいシンプルなメロディ・ラインを前面にして、ノリの良いサウンドを聴かせてくれる。(この辺りも、やっぱり「黄金の1983年」の作品の奥深さを感じさせてくれるところでもある。)

まずは全米No.1ヒットとなり、現在でも至る所で耳にすることがある『Karma Chameleon』でスタートする。(1984年のBillboard年間シングル・チャートでも10位にランクインしている。)また、この曲はそっちの道ではその世界を代表するメロディになっている... 続いては『It's A Miracle』が親しみやすいポップのテイストに満ちて届き、『Black Money』『Changing Every Day』と、キャッチーでありながらもソウルフルなハーモニーをたっぷりと聴かせてくれる。続いては『That's The Way (I'm Only Trying To Help You)』はピアノのメロディが何とも言えない優しさを醸し出していて、聴き込みたくなる一曲である。

そして、1984年のBillboard年間シングル・チャートで82位、レギュラー・チャートでは最高位10位を記録した『Church Of The Poison Mind』がポップに響き、同じく、同年の年間シングル・チャートで65位、レギュラー・チャートでは最高位5位を記録した『Miss Me Blind』がリズミカルでテンポ良いサウンドを聴かせてくれる。更に『Mister Man』『Stormkeeper』を挟んで、ゆったりとしたバラード・ナンバーの『Victims』で余韻を残しながら幕を閉じることになる。

C. CLUBと言えば、どうしてもBOY GEORGEに注目が集まってしまい、そのファッション等までが話題になるというほど、彼(彼女か?)ばかりが目立っているが、それだけではない。ソウルというちょっと取っつきにくいジャンルをポップスと融合させることによって親しみやすいものにしてくれた功績は大きく、後に数多くのソウル系サウンドからのヒットを生み出す礎ともなった。(でも、ソウル、ゴスペル系がお好きな方に言わせれば、ソウル系のエッセンスはあるものの、ポップスだ、と言う方もおられます。)が、'80's初頭の「第二次ブリティッシュ・インベージョン」を代表するグループでもある彼らの本アルバムは、'80's初頭を語る上では欠かすことの出来ない一枚であり、同時に'80'sポップスの楽しさ、奥行きの深さを教えてくれる一枚でもある。ところで、B. GEORGEは現在はニューヨーク在住でDJを務めているようだが、ここのところは世間を騒がすのは事件、不祥事の方である。そっちではなく、音楽活動の方で話題を提供してもらいたいところである。

 

Colour by Numbers

Colour by Numbers

  • アーティスト: Culture Club
  • 出版社/メーカー: Virgin
  • 発売日: 1992/06/29
  • メディア: CD

↓ボーナス・トラックが入ったものはこちらです。

Colour by Numbers

Colour by Numbers

  • アーティスト: Culture Club
  • 出版社/メーカー: Virgin
  • 発売日: 2003/10/07
  • メディア: CD


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

CHRISTOPHER CROSS『CHRISTOPHER CROSS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1980年に発表された彼の1st.アルバムである。デヴュー・アルバムなのに、ウエスト・コーストを代表する大物アーティストたちがバックに参加するなど、豪華な顔ぶれが集まったアルバムであり、いきなり大ヒットとなった名盤である。1980年のBillboard年間アルバム・チャートで17位、レギュラー・チャートでは最高位6位を記録している。また、彼のトレード・マークであるフラミンゴがジャケットを飾っていて、そのフラミンゴからくるイメージ、また透明感のあるボーカルから、どんないい男かと思ったら、(言い方は良くないが、)結構太ったオッサンだったということで、その風貌と声が全くかけ離れていたというギャップがまた面白いキャラの持ち主でもある。(が、風貌と曲は関係しません。)曲の方は、A.O.R.ということにされているが、'70's後半のウエスト・コースト・サウンドを発展させた爽やかさを持った珠玉のボーカル・アルバムといった所である。

まずは『Say You'll Be Mine』でスタートするが、この曲にはニコレット・ラーソンが参加している。ポップのテイストに満ちた聴きやすい一曲であり、爽やかな一曲でもある。続く『I Really Don't Know Anymore』にはマイケル・マクドナルドが参加しているが、優しい一曲であり、透明感のある彼のボーカルが魅力的な一曲である。続く『Spinning』に参加しているのはヴァレリー・カーターであるが、ここでも彼の持ち味を十分に発揮していて、夢心地になる一曲である。

続く『Never Be The Same』『Poor Shirley』でもしっかりと聴かせてくれるが、イントロの風の音が印象的で、「風に乗って現れた」という感じの『Ride Like The Wind』は1980年のBillboard年間シングル・チャートで17位に食い込んだヒット曲である。(レギュラー・チャートでは最高位2位を記録した。)この曲はテンポが良い一曲であり、爽やかで透明感のある彼のボーカルがリズミカルな所も披露していて、「南から来た男」とはどんな男なのか、とても期待したが...(最初に書いたように...)→「風貌、身なりと奏でられる音楽とは全く別物」と言うことをも教えてくれました。

続く『Light Is On』にはドン・ヘンリーとA.O.R.の雄の一人であるJ.D.サウザーが参加していて、たっぷりと聴かせてくれるボーカルを堪能できる。続く『Sailing』は全米No.1の座を獲得した聴かせる一曲であり、この曲のヒットで一躍スターダムになった記念すべき曲である。また、この曲は1980年のBillboard年間シングル・チャートでも32位にランクしている。(発売時期が結構遅かったので、このぐらいの位置に収まっているが、発売時期がもっと早ければ、TOP10入りも出来たであろう一曲である。またこの曲は'80's初頭の名曲の一つでもある。)また、メロディアスなメロディがとても印象的な一曲でもある。ラストは『Minstrel Gigolo』で、最後までしっかりと聴かせてくれる曲で締めてくれる。

時代は'80'sという新しい時代となったこと、また、'70's終盤からの世界的ディスコ・ブームに対する反動もあり、ニュースターの登場が待望されていた時に、メロディアスなメロディ、澄んだボーカルということで、本アルバムの邦題である「南から来た男」(邦題は好きになれないことが多い筆者であるが、このアルバムの邦題は何故かお気に入りである。)の様に突如現れて瞬く間に時代の寵児となった彼は、グラミー賞で新人賞(この受賞は文句のないところです)だけでなく、なんと最優秀レコード賞、アルバム賞、楽曲賞まで獲得して周囲を驚かさせてくれた。でも、賞に恥じない素晴らしい内容であり、本アルバムを耳にすれば、これも納得できることである。そんな優しいサウンド、メロディ、透明感のある澄んだボーカルが詰まった本アルバムはやはり歴史に残る名盤であり、彼の最高傑作と言ってよいものであり、じっくりと聴いて欲しいアルバムである。(尚、彼のボーカルに惚れた方は、彼の写真は見ない方がよろしいかと...)

 

Christopher Cross

Christopher Cross

  • アーティスト: Christopher Cross
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


コメント(0)  トラックバック(1) 
共通テーマ:音楽

Black Jack21 ~#7:百億円 命の約束 [アニメ]

今回の物語は原作は「助けあい」だが、やはりオリジナル・ストーリーになり、骨組みだけが原作である。この原作物語は人の温かさを知る物語であるが、これも仕方ないのだろうか... で、BGMは「助けあい」をキーワードにして探したものの、良いものがなかったので、BJと蟻谷の「めぐりあい」ということから井上大輔さんの「めぐりあい」(これは「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙篇」の挿入歌です。)としてみました。

ドイツからイギリスに向かっていたBJだったが、移動で乗ったスカイ・ホスピタルがハイジャックされ、不時着したのが中東の小さな国だったという全開の物語を受けてスタート。BJとピノコは食事をしにレストランへ。が、無愛想な店員、怪しいそうな店であり、ピノコは一口食べただけで「水、水!」「買わなければ水だって出てこない」とBJが言うも、親切な日本人がペットボトルをピノコに差し出してくれる。で、一気に飲んでしまうピノコ。BJは水の代金を払おうとするが、「いいんですよ」と親切な日本人。彼はヨーロッパの医療器具メーカーに勤めていて、仕事で来ていた。で、一緒に食事をするも、名乗りはしなかった。で、「最終の飛行機で帰らなければならない」と言って別れる。(ところで、ピノコが大きなソフトクリーム(ピノコの身長の半分はある)を頼んでいるが、大きなものはお好きなようなピノコである。)

BJとピノコはホテルを探すが、「つけられている」とBJが気づき逃げるが、路地から出ると警察が待ち伏せしていた。で、酔っぱらいの証言によってBJは暴行殺人の容疑で逮捕されてしまう。で、警察ではBJを拷問に掛けて自白させようとするが、BJは断固否定する。で、ピノコの活躍!まずはレストランに行くが「知らない」と相手にされない。が「最終の飛行機で帰る」という言葉を思い出し、飛行場に行ってレストランで会った男を連れてくる。で、彼の証言とレストランのウエイトレスの証言によってBJのアリバイが成立し、BJは釈放される。

彼は蟻谷とう名前であり、お礼としてBJがお金を払おうとするが「同じ日本人じゃありませんか。困っているとき、助け合うのは当たり前です」ということで、蟻谷が怪我をした時は必ず助ける、ということになる。

ドイツ。蟻谷が会社の重役・Mr.コールに呼ばれていた。で、ある組織に届けている金が問題になり、近いうちに調査が入ることになった。で、金を使い込んだことにしてくれ、ということで、それに従う蟻谷。夜、蟻谷は男たちに襲われて、踏切に放り込まれて列車にはねられる。

一方、中東にいるBJは、安ホテルに泊まっているが、蟻谷の名刺にあるマークは例の写真に写っていたものだった事に気づき、電話連絡をする。が、「電車に飛び込んだ」と伝えられ、入院している病院・ローゼンバーグ病院に連絡を取る。が、「もってあと24時間」という返事。で、BJはあらゆる手段を使ってドイツ・ローゼンバーグ病院へ向かう。

タクシーには札束を見せ、20分で(空港に)着いたら3倍出す、飛行機をチャーターする、ドイツではへりで病院に乗り込む、ということで、いくらかかったのでしょうか?で、ローゼンバーグ病院に到着するも、無免許医に手術はさせない、ということで、この病院の持ち主を尋ねる。で、この病院を建てたローゼンバーグ氏に面会し、病院を譲って欲しいということで7000万ユーロ(これが100億円ということでタイトルに繋がる)を出す。(でも、ユーロで支払うのなら、キリのいい「1億ユーロ」を用意するのが普通じゃない?(これだと「140億円 命の約束」という中途半端なタイトルになってしまいますが...)

で、再び病院に行ったBJ。ローゼンバーグ氏が「今日からこの病院は彼のものだ」ということで、(蟻谷が治ったら病院は返してもらい、お金を返すということで)病院のオーナーになったBJが蟻谷の手術を行うことになる。

8時間を超す大手術で蟻谷は助かる。一方、コールが病院に駆けつける。で、BJが手術を終えて出てきて「助かる」ということを知り、ショックを受ける。(で、謎の組織との連絡で「もう一度自殺してもらう」と企む。紅蜥蜴は「BJが見つかったのね」ということで、再び狙おうとするが、「献金の件が片づくまではBJに手を出すな」とボス。)

翌日、蟻谷は意識を取り戻し、事情を話す。会社にはめられたということから、「ある組織」「ノワール・プロジェクト」というキーワードを口にする。で、また命を狙われる、と不安になる蟻谷に「私があなたを守る」と言い切る。

蟻谷が退院する日、コールは蟻谷を始末するために、病院に部下を放っていた。出てきたところを狙う事にしたのだったが、一向に蟻谷は出てこない。で、病室に行ってみると既に退院していた。ということで「見失った」ということが組織にばれてしまい、コールは「しくじったそうだな。責任は君にとってもらう」ということで乗っていた車が爆発。翌日、新聞には「大金を横領の末自殺」というニュースが出ていた。BJは蟻谷の顔を別の顔にしていた。「どうしてここまで尽くしてくれるのか?」という蟻谷に対して「お互い様ですよ。あなたに助けてもらったとき、私はもっと嬉しかった」とBJ。

とても心温まる物語なだけに、原作に忠実にしてもらいたかったところであるが、原作の物語がいいと、アレンジされていてもいい物語でした。で、次回はTV版にDr.キリコが登場ですか!!

 

めぐりあい

  • アーティスト: 井上大輔, 井荻麟, 売野雅勇, 鷺巣詩郎
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 1998/08/21
  • メディア: CD

機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙

  • アーティスト: サントラ
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 1991/03/05
  • メディア: CD

↓新主題歌は6/21発売です。

Destiny-太陽の花-/恋水-tears of love-(DVD付)

  • アーティスト: 島谷ひとみ
  • 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
  • 発売日: 2006/06/21
  • メディア: CD

↓劇場版は7/14発売です。

劇場版「ブラック・ジャック 二人の黒い医者」

劇場版「ブラック・ジャック 二人の黒い医者」

  • 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
  • 発売日: 2006/07/14
  • メディア: DVD


コメント(1)  トラックバック(21) 
共通テーマ:アニメ

BAD COMPANY『BAD COMPANY』 [音楽(洋楽)]

「B」で始まるアーティストが遂に13本続くことになるが、そろそろ「C」に回すことにする。で、8巡目の「B」の締めとして'70'sのロック史上にその名を刻むバドカンを登場させることにする。

表題のアルバムは1974年に発表された彼らの1st.アルバムである。BAD COMPANYと言えば、現在はQUEENに同行して、QUEEN + P. RODGERSとしてボーカリストとして活動しているが、そのPAUL RODGERSが在籍していたバンドであり、'70's中盤以降のイギリス・ロック界では大物バンドとしてその名を知られているバンドである。(メンバーも豪華な顔ぶれ(元フリー(2人)、元キング・クリムゾン、元モット・ザ・フープルの4人)が並んでいることから、それぐらいは当然と言うことも出来るが...)今回は、「QUEEN + PAUL RODGERS」のライブ(2005年のイギリスでのライブ(DVD「リターン・オブ・ザ・チャンピオンズ」としてリリースされている。))がGWの間にWOWOWで放送されたが、そこからP. RODGERSの名前からふと聴きたくなり、LPレコードのライブラリーから引っ張り出して針を落としてみた。(で、「B」が回ってくるまで眠らせていた。)そういえば、本アルバムが登場し、QUEENもヒットを放ってからは、両者はよく比べられたものであり、PAULが現在はQUEENと行動を共にしているというのも、また面白い巡り合わせだと感じてしまう。

まずは彼らの代表曲と言っても言い『Can't Get Enough』でスタート。久しぶりにこの曲を耳にしたのだが、やっぱり何とも言えない良さがありますね~。更に『Rock Steady』が続き、モット・ザ・フープルの曲である『Ready For Love』が彼ららしいサウンドで甦り、『Don't Let Me Down』ではPAULのボーカルが冴え渡っていて、ソウルフルなところがまた何とも言えない。

続いては本アルバムのタイトル・ナンバーであり、しかも彼らのバンド名でもある『Bad Company』でスタートとなる。(聴いているのはLPですから...)そこから『The Way I Choose』『Movin' On』『Seagull』というソウルフルでありながらもシンプルであり、ハードなロック・サウンドをたっぷりと聴かせてくれる。

ということで、QUEENとのライブでのボーカルはパワフルな所が印象に残ったが、ソウルフルで迫力のあるボーカルはBAD COMPANYでの方が良いように思う。(QUEENでのボーカリストとしては悪くはないのだが、やはり強力なカリスマ性を持つFREDYの魅力にはどうしても及ばない。ということもあって「QUEEN + P. RODGERS」という言い方で一応は納得している。)'70'sにおけるロックの進化の歴史において、本アルバムはその一つの方向性を示したアルバムでもあり、ロック・ファンであれば、後に発表するアルバムと共に、忘れないように一度は耳輪傾けてもらいたいアルバムである。

 

Bad Company

Bad Company

  • アーティスト: Bad Company
  • 出版社/メーカー: Swan Song
  • 発売日: 1994/09/06
  • メディア: CD

↓本アルバムのような名盤となると、やはり「GOLD DISC」もあります。

Bad Company

Bad Company

  • アーティスト: Bad Company
  • 出版社/メーカー: Swan Song
  • 発売日: 2006/02/14
  • メディア: CD

 

↓WOWOWで5/3に放送された「QUEEN + PAUL RODGERS」のライブDVDはこれです。

リターン・オブ・ザ・チャンピオンズ

リターン・オブ・ザ・チャンピオンズ

  • 出版社/メーカー: 東芝EMI
  • 発売日: 2005/10/26
  • メディア: DVD


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

BONNIE RAITT『GREEN LIGHT』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1982年にリリースされたものであり、彼女がロックをしているボーカル・アルバムである。彼女のアルバムの中ではロック色が濃く出ている一枚であり、エネルギッシュでパワフルな所を感じるアルバムである。'80's初期という第二次ブリティッシュ・インベージョンに反するアメリカ勢の巻き返しとして、シンプルでストレートなロックが現れたが、エレクトロ系のサウンドに頼らないロックというのはいつの時代でも良さを感じるものである。で、ロックの方に走ったBONNIEであるが、なかなかご機嫌なロック・サウンドを聴かせてくれている。が、本アルバムは、セールスや評価は良くないのだが、そんなことは関係なく、ロックとはこういうものだ、という彼女のスタイルを披露して突っ走っているエネルギッシュなアルバムである。

まずは『Keep This Heart In Mind』でスタート。ミディアム・テンポながらもリズミカルなロック・ボーカル・ナンバーであり、聴きやすい一曲である。続いては『River Of Tears』がややテンポを落としながらも、ロックのリズムに乗ってエネルギッシュなボーカルを聴かせてくれる。続く『Can't Get Enough』はポップのエッセンスが利いたボーカル・ナンバーであって聴きやすい一曲、『Willya Wontcha』はテンポの良いロックンロールを聴かせてくれていて、疾走感のある一曲である。

続いては『Let's Keep It Between Us』がゆっくりとしたテンポでボーカルを聴かせてくれる。ロックのリズムに乗って突っ走っている所に、ちょっとガソリンの補給(ジャケットからの想像です)とでもいうのか、一息と言った感じもするが、逆に結構ソウルフルなボーカルで聴かせてくれていて、これが本アルバムではメリハリがつくことになり、何とも言えないいい雰囲気になっている。続く『Me And The Boys』は補給して満タンになった所で再び加速、ロックンロールをエネルギッシュに心地よいテンポで聴かせてくれている。続く『I Can't Help Myself』はミディアム・テンポのロック・ボーカル・ナンバーであり、パワフルな彼女のボーカルを堪能できる一曲である。

以下はロックンロール全開となり、『Baby Come Back』はリズミカルなロック・ナンバーであり、ロックンロールを楽しんでいるという所が伝わってくる一曲である。更に続く『Talk To Me』ではテンポが上がり、小気味良いリズムに乗って聴かせてくれるロックンロール・ナンバーである。ラストを飾るアルバム・タイトル・ナンバーでもある『Green Lights』は、更にテンポが加速して、ロックンロールを楽しませてくれる一曲として心地良さを与えてくれる。また、キャッチーなメロディも快適な気分にさせてくれていて、本アルバム(ロック)を象徴する疾走感たっぷりのロックで飾ってくれる。

本アルバムは、ご機嫌なロック・サウンドをたっぷりと聴かせてくれていて、また、テンポが良くて心地良さを与えてくれるイカしたロック・ボーカル・アルバムであり、ロック・ファンにはお薦めの一枚であるが、じっくりと聴かせてくれる女性ボーカルがお好きな方にも是非とも聴いてもらいたい一枚でもある。本アルバムではロックを楽しんでいる彼女の姿があり、「音を楽しむ」という事が出来るいいアルバムである。

 

Green Light

Green Light

  • アーティスト: Bonnie Raitt
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 2002/03/05
  • メディア: CD


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

BAND AID『DO THEY KNOW IT'S CHRISTMAS?』(MAXI) [音楽(洋楽)]

表題のMAXIシングルは2004年に20周年ということでリリースされたものであるが、実質的には1984年に発売になったものを再度収録し直してリリースしたものである。(正確には、新録したものがBAND AID 20であり、1984年のものが「Original 1984 Version」である。)尚、この他には1989年にBAND AID IIとして録音されたものもある。

BAND AIDとは、1984年に、ボブ・ゲルドフが呼びかけて、アフリカ(エチオピア)の飢饉救済の資金を得るために、イギリスのアーティスト達が集結したチャリティ・プロジェクトであり、アメリカの方ではUSA FOR AFRICAがほぼ同じ考えでチャリティ目的で行われた。それから20年ということで、三度、イギリスのアーティスト達が集ったのがこのMAXIシングルである。

収録されているのは3曲で、『Do They Know It's Christmas?』(BAND AID 20)、『Do They Know It's Christmas?(Original 1984 Version)』、『Do They Know It's Christmas?(At Live Aid, Wembley, July 1985)』である。1曲目は新録音であり、アレンジがオリジナルと多少変わっているものの、原曲(オリジナル)の持っている優しいクリスマス・ソングの味を保ちつつ、新たな魅力を曲に吹き込んでいる。2曲目は1984年に録音されたものであるが、当時はアナログ盤が中心であったことを考えると、CDとして収録されたことは嬉しいものである。3曲目は1985年のライブの時に収録されたものであり、それが手軽な形で甦ったことになる。

曲の方は大物アーティスト達が次々と登場する豪華なものであるが、聴きやすいメロディのクリスマス・ソングとなっている。色んな意味で'80'sサウンドというのは素晴らしいものがあるが、この曲は新たなクリスマス・ソングの一つとして'80'sという時代が生み出したものでもある。音楽性も良いものであるが、それ以上に「社会貢献」という意味でも高き評価できるものである。こういうチャリティ企画には色々な議論もあるのもまた事実であるが、机上の空論で無駄な時間を消費することではなく、声を上げて行動に出ることが大事であり、それを形にしたことに大きな意義がある。自分に何が出来るのかを今一度考えて、こういうCDを購入することが救済活動に繋がると思えば、これはとても素晴らしいことである。このMAXIシングルは「レンタルで」というようなことはしないで、絶対に購入しましょう。(今の時期では、ちょっと季節はずれですが、今年のクリスマスまで、まだ半年以上あるので、じっくりと考えて、行動に出ましょう。)

 

Do They Know It's Christmas?

Do They Know It's Christmas?

  • アーティスト: Band Aid 20
  • 出版社/メーカー: Mercury
  • 発売日: 2004/11/29
  • メディア: CD

 

↓1985年7月13日のライブのDVDもリリースされています。

ライヴ・エイド (通常版)

ライヴ・エイド (通常版)

  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2004/11/17
  • メディア: DVD

ライヴ・エイド★初回生産限定スペシャル・プライス★

ライヴ・エイド★初回生産限定スペシャル・プライス★

  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2004/11/17
  • メディア: DVD


コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。