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PINK FLOYD『WORKS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1983年にリリースされたベスト盤である。本アルバムに収録されているのはCapitol RECORDS時代に発表したものであり、人類の文化遺産である「THE DARK SIDE OF THE MOON」までの曲である。が、本アルバムには超目玉となる曲が収録されている。(FLOYDファンならば当然ご存知でしょうが...)それは『Embryo』である。(ファンであれば、いきさつもご存知でしょうが、簡単に記すことにする。)この曲は1970年に発表されたオムニバス・アルバム「PICNIC: A BREATH OF FRESH AIR」に収録された曲であるが、メンバーの了承を得ていなかったということで、このアルバムが回収される、ということになり、幻の一曲になっていたのである。ベスト盤ということで、何かの目玉となる曲が欲しいところであるが、こういうのは大歓迎である。ということで、本アルバムは、この1曲だけのためにも入手する価値があるものである。

収録されている曲は以下の10曲である。『One Of These Days』『Arnold Layne』『Fearless』『Brain Damage』『Eclipse』『Set The Controls For The Heart Of The Sun』『See Emily Play』『Several Species Of Small Furry Animals Gathered Together In A Cave An』『Free Four』『Embryo』。この中ではラストに収録されている『Embryo』以外はいずれもがお馴染みの曲であり、聴き慣れた曲であるが、それぞれのオリジナル・アルバムではなく、ベスト盤ということで聴くと、曲の繋がり(これは再生する順番で、大きく変わりますが...)というのもオリジナルで聴くのとはまた違った雰囲気も感じることが出来る。これは1曲目の、風の効果音で始まる『One Of These Days』でも感じることになる。(それだけ、それぞれのオリジナル・アルバムを聴き込んだからということも言えるのでしょうが...)

で、その『Embryo』であるが、やはりFLOYDらしい重厚でスケールの大きな一曲であり、聴き応えがある一曲です。その他の曲も、どれも捨てがたい名曲ですが、やはり本アルバムにおいては『Embryo』の露払いになっているという感じが拭い捨てられない。(でも、それぞれのオリジナル・アルバムで、それぞれの曲を聴いたら、また違った印象を受けることになる。)

尚、本アルバムはCapitol時代のベスト盤ということで、FLOYDをあまり知らないという方には入門用という位置づけになるが、そういうことで本アルバムを捕らえるのではなく、それぞれの曲が収録されているオリジナル・アルバムで堪能してもらいたい所である。あくまでも本アルバムは、幻の『Embryo』のためにある、と言い切ってよいアルバムである。

 

Works

Works

  • アーティスト: Pink Floyd
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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いよいよ「銭形雷」2nd.シリーズへ [ケータイ刑事]

今回は、いつものレヴューではなく、ふと思ったことを記しています。(あくまでも、情報と筆者の個人的な考えです。)

明日7/1から、BS-iでは「ケータイ刑事 銭形雷」が2nd.シリーズに突入する。これまでのシリーズでは、「」「」に続いて3作目の2nd.シリーズ突入と言うことになる。また、第3クールを迎えるのは「」に次いで2作目ということになる。しかも、7月ということで、これもまた「」に続いて2作目の制服が夏服になる。(一応、劇場版で、舞ちゃんと零ちゃんも夏服姿で登場したが、TVシリーズでは泪ちゃんに次いで2人目。)

パートナーは、トミーこと岡野警部補に代わって、高村さんが復帰するというのも嬉しいところ。髪をショートにした雷ちゃんですが、期待は膨らみます。しかも、その第1話は「クイーン女優」でお馴染みの宝積有香さんがゲストということで、「お約束」が満載という物語でしょうね。(ただ、他のゲストの顔ぶれから、犯人は見当が付いていますが...)

また、BS-iは、7/8(土)からは、待望の「怪談新耳袋」の新シリーズ(第5シリーズ)が始まる。放送は、7/8(土)の24:00からで、土日の放送である。(つまり、7/8,9,15,16です。)この第5シリーズが「シリーズ完結編」ということになるとのことだが、時期が夏になったと言うことで、「待ってました!」の登場である。(更に、7/22以降の同じ土日の枠では「再放送」となる。)今回も、1話5分のショート・ストーリーで、1回に5話の全4回、全部で20話である。(これで、「新耳」は全95話ということになる。その他、劇場版もあります。)このシリーズ、怖くない物語は全く怖くないが、怖い物語は徹底的に怖い!のです。

「新耳」の劇場版は、第3作となる「怪談新耳袋 ノブヒロさん」がまもなく公開になります。7/15から名古屋・シネマスコーレ、7/22から東京・シネマート六本木、8/19から大阪・シネ・ヌーヴォでの上映です。同時上映として廣木隆一監督の「恋する日曜日」も公開になります。(でも、これは「恋日」の第2シーズンで、前中後編の3武作として放送された「君が僕を知ってる」のようです。(主演は「愛の道 チャイナロード」の水橋貴己さん。「仮面ライダー555」で園田真理を演じた芳賀優里亜も出演している。))

今回の物語(第5シリーズ)は、ある家族を通しての物語ということで、星野真里さんが主演と言うことになっている。(これは、第4シリーズで黒川芽以さん黒ハートがそのシリーズでの主演という形だったのを受けていることにもなる。)また、その家族には、桐谷美玲さん、嶋田久作さん、小池里奈さんが演じるということになっている。(その他、BS-iのドラマではお馴染みの名前が並んでいます。)

で、ここで注目なのは、小池里奈さんである。彼女は実写版「セーラームーン」でセーラールナを演じたことで知られているが、BS-iでは「恋する日曜日」にも出演している。(「東京タワー」)現在、中1の彼女ですが、こういう形でBS-iのドラマに出演すると言うことは、ゆくゆくは「ケータイ刑事」を襲名ということになるのだろうか。(まあ、年齢を考えると、「雷・シスターズ」の四女ということでしょうが...)また、伝説の四姉妹は、長女、三女、二女、四女の順番で登場したが、何も登場する順番は姉妹の上からとは限らない。雷ちゃんの次の6代目として、ひょっとしたら四女ということでの登場もあり得るかも...(?)→まあ、順当に考えれば、四女・8代目だろうとは思いますが...

尚、筆者としては、6代目ケータイ刑事は、5代目の時も名前が挙がっていて、「次のケータイ刑事は?」という投票ではトップ争いに絡んでいる「仮面ライダー響鬼」のあきらちゃんこと秋山奈々さんだろうと思うのですが...

 

↓「新耳袋」

怪談新耳袋 最終夜 DVD-BOX

怪談新耳袋 最終夜 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2006/07/05
  • メディア: DVD

怪談新耳袋第4シリーズ DVD-BOX

怪談新耳袋第4シリーズ DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2006/02/08
  • メディア: DVD
怪談新耳袋 1stシーズン DVD-BOX

怪談新耳袋 1stシーズン DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2004/06/02
  • メディア: DVD
怪談新耳袋劇場版 DVD-BOX

怪談新耳袋劇場版 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2005/08/03
  • メディア: DVD
怪談新耳袋劇場版 幽霊マンション

怪談新耳袋劇場版 幽霊マンション

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2005/12/07
  • メディア: DVD
 
新耳袋〈第1夜〉現代百物語

これは1巻を代表させておきます。

新耳袋〈第1夜〉現代百物語

  • 作者: 木原 浩勝, 中山 市朗
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2002/06
  • メディア: 文庫
実話が怖い!怪談新耳袋~エレベータの闇

実話が怖い!怪談新耳袋~エレベータの闇

  • 作者: 永久保 貴一
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2005/06/23
  • メディア: コミック
 
↓「恋日」
恋する日曜日 プレミアムDVD-BOX

恋する日曜日 プレミアムDVD-BOX

  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2004/11/05
  • メディア: DVD
 
↓秋山奈々さん、7月に歌手デヴューします。
わかってくれるともだちはひとりだっていい

わかってくれるともだちはひとりだっていい

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2006/07/26
  • メディア: CD

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PATTI SMITH『EASTER』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1978年に発表された彼女の3rd.アルバムである。前作と比べるとかなりポップなサウンドに変化したことから、とても聴きやすいアルバムとなった。本アルバムからはBRUCE SPRINGSTEENとの共作である『Because The Night』がヒットするということになったが、それ以外の曲でも前作と比べると洗練された上手さというものが出てきていて、聴かせてくれるアルバムとして完成している。尚、本アルバムは1978年のBillboard年間アルバム・チャートでは98位、レギュラー・チャートでは最高位20位を記録している。

収録されているのは以下の11曲である。『Till Victory』『Space Monkey』『Because The Night』『Ghost Dance』『Babelogue』『Rock'N Roll Nigger』『Privilege(Set Me Free)』『We Three』『25th Floor』『High On Rebellion』『Easter』。この中では、やはり『Because The Night』は絶対に外せない曲である。BRUCE SPRINGSTEENとの共作ということも話題になり、シングル・ヒットを記録している。(1978年のBillboard年間シングル・チャートでは72位、レギュラー・チャートでは最高位13位を記録した。)その他の曲では、『Till Victory』『Rock'N Roll Nigger』『Easter』という辺りをお薦め曲として記しておく。ロックのリズムに乗せて、ご機嫌のサウンドを奏でてくれる。

彼女の生み出す作品は、特に詞の評価が高いが、本アルバムにおいても、その通り高い評価がされている。考えてみたら、'70'sという時代は、前半に「シンガーソングライター・ブーム」があり、歌詞に注目が集まるといった土壌が出来ていた。(これは'70'sサウンドに脈々と受け継がれてきました。が、「ディスコ・ブーム」で吹っ飛びましたが...)そんな中で作品を発表してきた彼女が一つの完成型を迎えたのが本アルバムである。'70'sを代表するアルバムとして、じっくりと聴きたい所である。

 

Easter

Easter

  • アーティスト: Patti Smith Group
  • 出版社/メーカー: Arista
  • 発売日: 1996/06/18
  • メディア: CD


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POLICE『ZENYATTA MONDATTA』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1980年に発表された彼らの3rd.アルバムであり、まだ完全に洗練しきっていない彼らのサウンドを堪能できるアルバムでもある。何せ、ここでも色々な実験を試みていて、サウンドの幅が広いアルバムである。この後のアルバムからは方向性も固まってきたことを考えれば、多彩なサウンドを堪能できる最後のオリジナル・アルバムということもできる。尚、本アルバムは1981年のBillboard年間アルバム・チャートで9位、レギュラー・チャートでは最高位5位を記録するヒットとなっている。

収録されているのは以下の11曲である。『Don't Stand So Close To Me』『Driven To Tears』『When The World Is Running Down, You Make The Best Of What's Still Around』『Canary In A Coalmine』『Voices Inside My Head』『Bombs Away』『De Do Do Do, De Da Da Da』『Behind My Camel』『Man In A Suitcase』『Shadows In The Rain』『Other Way Of Stopping』。この中では「高校教師」という邦題(曲名としたら分かりやすいタイトルであるが、どうしてこの原題が「高校教師」になるのか、現在でも全く理解できないでいる...)が付けられた『Don't Stand So Close To Me』が1981年のBillboard年間シングル・チャートの71位(レギュラー・チャートでの最高位は10位)と、『De Do Do Do, De Da Da Da』が、やはり1981年のBillboard年間シングル・チャートの57位(レギュラー・チャートでの最高位はこちらも10位)を記録している。

シングル・ヒットした2曲もいいが、筆者は『When The World Is Running Down, You Make The Best Of What's Still Around』をお薦め曲としたい。この曲の刻むビートは独特のものがあり、独特の異彩を放っているのだが、それでいて本アルバムのサウンドから逸脱することなく、巧みに料理されているのである。こういうサウンドを経由していることを考えると、後の彼らのサウンドが「シンプル・サウンド」と言われるようなものになっていくのも、何となく分かってくる。

時代が新しいディケイドである'80'sとなり、彼らの実験も一応は幕を閉じることになり、次作では時代の流れに乗ってシンセサイザーを取り入れることになるが、本アルバムはそれ以前のPOLICEの真骨頂を発揮したアルバムでもあり、じっくりと聴き込んでもらいたいアルバムである。それでいて、肩肘を張ることなく楽しむことが出来るサウンドでもあり、やはり奥が深いアルバムでもある。

 

Zenyatta Mondatta

Zenyatta Mondatta

  • アーティスト: The Police
  • 出版社/メーカー: Interscope
  • 発売日: 2003/03/04
  • メディア: CD


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PETER, PAUL & MARY『THE VERY BEST OF PETER, PAUL & MARY』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは2005年(夏)にリリースされたベスト盤である。リリースこそごく最近であるが、P.P.M.が活躍したのは主に'60'sの時代であり、これまでにもベスト盤はリリースされているものの、往年の名曲をたっぷりと堪能することが出来るベスト盤がリリースされたというのは実に嬉しいことである。たっぷりと25曲が収録されている。(これもCDだから1枚に収録できるということである。)収録曲はお馴染みの曲であるが、ライブ収録のものが収録されているなど、嬉しい所もある。彼らのような美しいハートフルなハーモニーは、普段は気にならないが、ふとしたことで急に聴きたくなったりするものでもある。ということでも、こういうベスト盤はありがたいものである。

収録されているのは以下の25曲である。『Early In The Morning』『500 Miles』『Lemon Tree』『If I Had A Hammer(Single Version)』『Where Have All The Flowers Gone』『Puff, The Magic Dragon』『The Cruel War』『This Land Is Your Land』『Blowin' In The Wind』『Stewball』『Don't Think Twice, It's All Right』『For Lovin' Me』『For Baby(For Bobbie)』『The Times They Are A Changin'(Live)』『Early Mornin' Rain』『Leaving On A Jet Plane』『I Dig Rock And Roll Music』『Too Much Of Nothing』『The Great Mandala(The Wheel Of Life)』『Day Is Done(Live/Single Version)』『El Salvador』『Wedding Song(There Is Love)-Noel Paul Stookey』『Follow Me-Mary Travers』『Weave Me the Sunshine-Peter Yarrow』『Don't Laugh At Me』。

この中には有名なヒット曲があり、また多くのアーティストたちがカヴァーした名曲があり、更には「エヴァー・グリーン・ミュージック」ということで色んな所で耳にする機会があった曲があり、彼らのサウンドを全く聴いたことがないという方も、中には知っている(聴いたことがある)という曲が必ずあることだろう。(中には、日本の音楽の教科書に載った曲もありますから...)彼らのハーモニーはとても優しく、サウンドの方もアコースティック・ギターをフューチャーしたフォークということで、とても聴きやすいものであり、「エヴァー・グリーン・ミュージック」として現在でもその輝きを失うことのない名曲でもある。(こういう所でも「名曲はいつの時代でも名曲である」ということを感じさせてくれる。)本アルバムは手元に置いておきたいベスト盤である。是非、お手元に。

 

The Very Best of Peter, Paul & Mary

The Very Best of Peter, Paul & Mary

  • アーティスト: Paul & Mary Peter
  • 出版社/メーカー: Warner Bros./Rhino
  • 発売日: 2005/08/23
  • メディア: CD

↓こちらは2003年リリースのもので、収録曲数は20曲です。

The Very Best of Peter, Paul & Mary

The Very Best of Peter, Paul & Mary

  • アーティスト: Paul & Mary Peter
  • 出版社/メーカー: Warner Music Australia
  • 発売日: 2003/02/18
  • メディア: CD


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POINTER SISTERS『BREAK OUT』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1983年に発表されたものであり、ダンサブルでテンポの良いリズミカルなナンバーでヒットを記録したアルバムである。彼女たちのアルバムとしたら内容のある傑作アルバムであり、代表作と言っても良いものである。Billboard誌でも本アルバムは、1984年の年間アルバム・チャートの14位にランクインしている。(レギュラー・チャートでは最高位8位。)サウンドは、'70's終盤に世界を席巻したディスコ・サウンドのテイストをブラック・ミュージックと融合させたダンサブルなポップなものであり、とても聴きやすいものである。

収録されているのは以下の10曲である。『Jump(For My Love)』『Automatic』『I'm So Excited』『I Need You』『Neutron Dance』『Dance Electric』『Easy Persuasion』『Baby Come And Get It』『Telegraph Your Love』『Operator』。最初の3曲がシングル・ヒットを記録していて、いずれもが1984年かのBillboard年間シングル・チャートにランクインしている。『Jump(For My Love)』が18位(最高位3位)、『Automatic』が48位(最高位5位)、『I'm So Excited』が76位(最高位9位)と、いずれもが全米TOP 10に入るヒットとなっている。このシングル・ヒットの3曲以外には、『Dance Electric』と『Operator』をお薦め曲として記しておく。

考えてみれば、女性の3人組(彼女たち、実はデヴュー時は女性4人組だったと言うことは意外と知られていないのだが...)というのは、その昔の'60'sにも'70'sにも活躍するグループがあり、後の'90'sや'00'sになっても同様である。と考えれば、女性3人組というのはポップスの世界では一つの完成した形であるということも出来る。で、その女性3人組の歴史の中で、'80's前半は彼女たちの時代であったと言うことが出来る。ベスト盤などもいくつかリリースされているPOINTER SISTERSであるが、本アルバムは彼女たちの最高傑作でもあり、是非聴いてもらいたいアルバムである。

 

Break Out

Break Out

  • アーティスト: The Pointer Sisters
  • 出版社/メーカー: RCA
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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PATTY SMYTH『PATTY SMYTH』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1992年に発表されたソロ・アルバムである。(一応、2nd.アルバムということになる。)じっくりと聴かせるボーカル・アルバムとしてまとめられているアルバムであるが、基本的にはロック寄りの楽曲が集まっている。(といっても、ハードなロックではなく、とても聴きやすいポップ寄りのライト・ロックである。)そう言えば、彼女が『The Warrior』(SCANDAL featuring PATTY SMYTH)のヒットを放ったのは1984年のことでしたね。(この曲は1984年のBillboard年間シングル・チャートの46位、レギュラー・チャートでは最高位7位を記録している。)それからは特に大きなヒット曲は飛ばしていないものの、バックシンガーとして色んなアルバムに参加するということで活動を続けていた。(特に、DON HENLEYのアルバムでは活躍していた。)ということもあって、本アルバムにはDON HENLEYが参加していて、彼とのデュエット曲も収録されている。(→シングル・ヒットを記録した。)また、SHERYL CROWも参加していて、彼女の活動が広い範囲で行われていることを垣間見ることが出来る。

収録されている曲は以下の10曲である。『No Mistakes』『Too Much Love』『Make Me A Believer』『Sometimes Love Just Ain't Enough』『Out There』『River Of Love』『My Town』『Shine』『One Moment To Another』『I Should Be Laughing』。この中からは、やはりシングル・ヒットを記録した『Sometimes Love Just Ain't Enough』を外すわけにはいかない。DON HENLEYとのデュエット(扱い上は「デュエット・ソング」とはなっておらず、この曲の名義は「PATTY SMYTH」となっていて、D. HENLEYは参加したという扱いである。)ということもあって、じっくりと聴かせるバラードは大ヒットを記録し、1992年のBillboard年間シングル・チャートの22位、レギュラー・チャートでは最高位2位を記録している。

この他には、バラード調の曲はラストを飾る『I Should Be Laughing』だけである。(なかなかパワフルなボーカルを聴かせてくれている。)その他はミディアム・テンポのロック・ナンバーであり、なかなかパワフルでエネルギッシュなボーカルをたっぷりと聴かせてくれる。その中からお薦め曲としては『Make Me A Believer』『Out There』『My Town』を挙げておく。また、ポップなところとしては『No Mistakes』『One Moment To Another』というとても聴きやすい曲がある。

本アルバムは、派手さはないものの、しっかりとしたキャリアのある彼女ならではの味があるものであり、大人の鑑賞に堪えるボーカルをたっぷりと聴かせてくれる。ただ、サウンドとしたら'80'sの女性ボーカル・アルバムの延長線上にあるものであり、何で'90'sになってからなの?という漢字もしないではない。(でも、クオリティの高いものだからこそ、シングル・ヒットを記録したと言うことが出来る。)特に、往年の名曲のカヴァーというものではないが、「名曲はいつの時代でも名曲である」ということを感じさせてくれるアルバムである。

尚、彼女は「PATTY SMYTH」(ぱてぃ・すまいす)であるが、「PATTI SMITH」(ぱてぃ・すみす)というシンガーソングライターが別にいるということは、洋楽ファンであれば常識です。彼女のアルバムを探す場合は注意しましょう。

 

Patty Smyth

Patty Smyth

  • アーティスト: Patty Smyth
  • 出版社/メーカー: MCA
  • 発売日: 2003/04/22
  • メディア: CD

↓ちなみに、「PATTI SMITH」のベスト盤です。

Land (1975-2002)

Land (1975-2002)

  • アーティスト: Patti Smith
  • 出版社/メーカー: Arista
  • 発売日: 2002/03/19
  • メディア: CD


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ケータイ刑事銭形舞2話 [ケータイ刑事]

第2話の物語は「アモーレ! ~イタリア語教室殺人事件」。これは、第1話で五代さんが惚れた彼女がスペイン人ではなくてイタリア人だったということが分かったということを受けてのネタでもある。(こういう所はやっぱり「ケー刑事」である。)また、今回の物語には、今後の「ケータイ刑事」に欠かせない人物の一人となる佐藤二朗さんが初登場ということにもなっているが、早速「ジロー・ワールド」が炸裂します。また、今回は「仮面ライダー アギト」で小沢澄子を演じた藤田瞳子さんがゲストで出演している。この頃の「銭形舞」はどうしても「銭形愛」と比べられてしまうことになり、半年ぶりに復活した「ケータイ刑事」ではあるが、今ひとつ小さく纏まってしまっているという印象があり、ちょっと損をしている部分があるが、「」の初期物語は「ケータイ刑事」の基本フォーマットの土台固めと考えたらいいものである。BS-iでの本放送から2年9ヶ月近くが経過しているので、今更ながらであるが、いつものペースでいきます。

「可愛い」と子犬の相手をしている舞ちゃん。場所は東京タワーが見える公園である。一方、某所(後に、場所が分かります。)にある「後白河イタリア語教室」では、イタリア語会話の授業が行われていて、「恋愛成就」と書かれたハチマキを巻いた五代さんが授業を受けている。(でも、「ア・モーレ」は分かりますが、「アル・カポーネ」「コルレオーネ」って、ギャングの名前に映画「ゴッドファーザー」の見過ぎであり、こんなことを言っている「イタリア語教室」って信用できるの?)

講師が五代さんを当てて発音をすることになるが、上手く発音できない五代さん。で「この教室に来て2週間経ちますけど、全然上達しません」とこぼすが、講師の後白河有朋は「努力すれば...」と励ます。(でも、これって、この教室の経営者でもある後白河ということを考えたら当たり前のことで、生徒の数を減らす訳にはいきませんからね...)で、後白河はこのクラスで成績トップの赤城を当てる。赤城はイタリアでシェフになることを目指している男であり、素晴らしい発音を披露する。(とまあ、授業は進んでいく。)で、次はリスニングということで、みんなはヘッドホンを付ける。(それも密閉型のヘッドホンで、いかにも語学の勉強用教材を購入したら付いてきそうなものである。)で、イタリア語の会話の声が流れてくる。また、日本語字幕でその内容が表示されるのは「ケー刑事」らしいところであるが、どう考えても日常会話とは言えないような内容のものであり、こんなので勉強になるのでしょうかねぇ?

そうしていると、教壇にいる後白河が突然大きな声を上げて、教室の後ろを指さす。それに気づいた五代さんは「先生、どうしました?」と大声で言う。後白河は「人殺しだ!」と声を上げる。で、ヘッドホンを外した五代さんは後ろを振り向くと、一番後ろの席に座っている赤城の頭にナイフが突き立つように刺さっていて、その場に赤城は倒れ込む。で、五代さんが「落ち着け、落ち着け」と、みんなに言っている。(まあ、刑事である五代さんですから、こういう所の対応は素早いですね。)

その頃、子犬を可愛がっている舞ちゃんの携帯には「警視庁から入電中」と、事件を知らせるメールが届く。事件は、渋谷区千駄ヶ谷のイタリア語教室で殺人事件発生の通報があり、被害者はイタリア料理シェフの赤城博文、27歳。ということで、「直ちに現場に急行せよ」。で、自転車で現場に駆けつける舞ちゃん。が、舞ちゃんが到着した時、窓に貼ってあるのは「白河イタリア語教室」となっていた。(こういう所はしっかりとチェックしている舞ちゃんです。)で、自転車を置いて中に入っていく舞ちゃんですが、自転車は駐輪所に停めてくださいよ。

現場に姿を現した舞ちゃんは「あれっ、五代さんだ」と、五代さんの姿を発見するが「やけに早くないですか?」。が、直ぐに「分かった、五代さん、この教室に通っていたんでしょう。アニータさんのた・め・に」と、簡単に見抜いてしまう。が、「今日はあなたの出る幕はないんだよ」と五代さんは舞ちゃんを追い払おうとするが、「そんなの、説明するだけ時間の無駄じゃない」と理由を言わない五代さん。で、舞ちゃんは「報告しなさい、五代巡査部長」と階級が上だということで話すように命ずると「偉そうに...」と呟くものの「分かりましたよ、銭形警視殿」と五代さんは状況を話す。事件は授業中に起こり、犯行の瞬間はバッチリ目撃されている。しかも、犯人の似顔絵があり、既に緊急配備もされていた。よって、事件が解決するのは時間の問題だと五代さん。が、その似顔絵を見た舞ちゃんは「怪しすぎる。こんなマンガみたいな人、いますか普通?」と言うも「いたんだからしょうがないでしょうが...」と五代さん。で、舞ちゃんはポケットから携帯を取り出すと、五代さんを無視して捜査を始めようとして現場写真の撮影を始める。

「座ったまま殺されたんですね」と舞ちゃんが言葉を漏らすと、(神出鬼没の)柴田さんが「ボンジョルノ」と言って、凶器となったナイフを手にして現れる。で、「これが凶器、指紋はなし」と報告し被害者の頭に垂直に刺さっていたと語る。舞ちゃんも「何でこんな所で白昼堂々と殺したのでしょう?リスク高すぎじゃないですか」と、早速疑問を抱く。が「それは犯人を捕まえて聞けば分かることでしょう」と五代さん。(普通はそうですが...)が、舞ちゃんは、更に五代さんの落ち度があるとして、「何でこうなる前に止めなかったのか」と責める。が、「お言葉ですが...」と五代さん。みんなはヘッドホンを付けて、教壇の方を向いて授業を受けていたので、事件には気づかなかったのだと言い訳をする。すると、「見ていないんですか、犯行の瞬間を」とまたもボロを出してしまった五代さんに舞ちゃんは呆れ顔。更に、似顔絵の犯人は誰が見たのか?と問いつめる。

目撃者というのは講師の後白河だった。場所を教室から屋上に移して、舞ちゃんと五代さんが後白河に話を聞いている。後白河は「五代さんが警察の方とは知りませんでしたねぇ」と言っているが、申し込み用紙に職業を記入するということは無かったのでしょうか?(いや、最近は「個人情報保護法」という(ある部分では)へんてこりんな法律があるため、そういうことは記載しなくていいのかも知れませんが...)また「それに、こんな可愛いお嬢さんまでが刑事さんだとは」と、舞ちゃんを持ち上げることも忘れない後白河。で笑顔を浮かべて「ありがとうございます」と舞ちゃん。で「後白河さんも凄く良い声ですね」と返す舞ちゃんですが、社交辞令(?)はしっかりと分かっています。が、五代さんが「先生は昔、オペラ歌手をしていたんだ」と語ってくれる。(そう言えば、第1話は元刑事のダンス教室講師、第2話の今回は元オペラ歌手の語学教室講師と、転職した人たちが次々と出てくる「銭形舞」ですね...)

「もう一度、事件の状況を話してもらえますか」と、話題を切り替える舞ちゃん。これに「はい」と言って、事件の様子を語り始める後白河。似顔絵の男が急に教室の後ろのドアから入ってきて、いきなり赤城の頭にナイフをドン!後白河は怖くて身動きできなかったと言う。これに舞ちゃんは「本当に、見たのはこの人で間違いないですか?」と言って、改めて似顔絵を見せて念を押す。「そうですが、何か?」と後白河が答えるが「目の錯覚と言うことはないですか?だって、こんな変な人...」と舞ちゃんは更に問い返すが、五代さんが「こいつの言うことは気にしないで下さい」と遮ってしまう。そして「犯人はこの五代が必ず捕まえますから」と自信たっぷりに言う五代さん。で、「よろしくお願いいたします」と頭を下げる後白河。そうしていると、生徒の一人である花島みどりが屋上に姿を現す。で、みどりの側に移動する後白河。みどりは「先生、わたし...」と、その場に泣き崩れてしまう。みどりは殺された赤城のフィアンセだったのである。で、舞ちゃんが赤城を恨んでいた人の心当たりはないかと尋ねるが、みどりは「人に恨まれるなんて、そんな人じゃありませんでした」と答える。彼女はイタリア映画が大好きで、そのくせイタリアに行ったことが無く、そんな自分に赤城が色々と親切にイタリアの話を聞かせてくれたと語る。また、後白河も「そうだと思います」と続ける。

そこに、一人の警官が報告しにきて「容疑者の男を確保しました。」と告げる。キャスケット帽に浴衣姿の男が近所を徘徊していたのだった。で「ようし、ご苦労」と五代さん。が、後白河は慌てるようにメガネを掛けると怪訝そうな表情を浮かべた。舞ちゃんはそれをしっかりと見ていました。

身柄を拘束された浴衣姿の男は教室にいた。が「宇宙人を信じますか?」と、訳の分からないことを口にしている。(やっぱり、ジロー・ワールドが炸裂しています。)教室の入口からその男を見て「似顔絵にそっくりですね。決まりですね。」と五代さんは後白河に確認してもらう。後白河が「はい」と答えたことから五代さんは教室に入っていくと「署に連行しろ!」と言うが、男は「ちょっと待ちましょう。宇宙人を信じるのはいけないことですか。それは罪ですか?」と相変わらずのマイペースでいる。しかし「何を寝言を言っているんだ。お前の容疑は殺人だ!」と五代さんが一蹴するが、犯行は頑なに否定する男。が、しびれを切らした五代さんは連行するように指示をするが、舞ちゃんが「待ってください」と割って入る。で、後白河に問いただす舞ちゃん。「浴衣の男が捕まったと聞いた時、凄く驚いていましたよね。どうしてですか?本当は、居る訳のない男が捕まったから。違いますか?」と言い、「つかなくいい嘘をついた、あなたが犯人だからですよね」と舞ちゃん。が、後白河は「ついてませんよ」と否定する。すると「じゃあ調べてみましょう」と、男の(足の)指紋が教室の床に残っているか調べようとする舞ちゃん。(男は裸足だったので、後白河の言う通りだったら、床に足の指紋が残っているということです。)

が、これを受けると「いやいや、おっしゃる通りです」と後白河は突然証言を変え「私はあんな男など見ていません。私は犯人ではありません」と言い、「みどりを庇いたかっただけだ」と言うと、みどりが赤城を刺し殺したと証言する。で、あの時、ヘッドホンを外した二人がいきなり激しい口論を始め、赤城が「結婚を白紙に戻したい」と言い出し、みどりが逆上して犯行を冒した。が、みどりの目には激しい後悔の色がにじんでいたので庇ったと言うことだった。が、これを耳にしたみどりは「嘘です。私、そんなことしていません」と必死になって否定する。「罪を認めてほしい」とみどりに後白河が言うも「殺してなんかいません。殺すわけない、愛してたんだから...」と、必死に犯行を否定するみどり。が、五代さんはみどりの前に歩を進めると「署までご同行願います」と言ってみどりを連れて行く。

舞ちゃんは「いくらみどりさんを取り調べても無駄ですよ。真犯人は後白河さんですから」と改めて五代さんに言う。が、五代さんは「お前、まだそんなこと言ってるのか...」と言い、犯行時、後白河は教壇にいたこと、また、一番後ろの席にいた赤城を殺すことが出来たのは、その前の席にいたみどりしか考えられない、と言う。(「銭形舞」になっても五代さんの暴走推理は衰えていませんね。)が、舞ちゃんはそんな五代さんの言葉を無視して、柴田さんに、赤城が座っていた席にもう一度座ってくださいと言って、五代さんの言葉を再現しようとする。で、凶器とほぼ同じ形のナイフを用意して、みどりが座っていた席に座る舞ちゃん。(咳払いをしてから、再現ドラマ(学園祭の素人劇の雰囲気です。が、この素人っぽさが良い味になっています。)がスタート!)突然立ち上がった舞ちゃん(みどり役)はナイフを手にして「何ですって、結婚を白紙に戻すですって~」と言うとナイフを右手で握ると「みどり、許せない~」と柴田さん(赤城役)の頭に振り下ろそうとする。で、バタリと柴田さん。「何だそりゃ」とバカにする五代さんだったが、舞ちゃんは、本当にみどりが犯人だとして、という仮定の下、「何で頭になんか(ナイフを)刺したんですか?普通、胸とかを狙いません?」と疑問を口にする。が「赤城は座っていたから、頭の方が刺しやすかったんじゃないの」と五代さん。が、ここで閃いた五代さんは「頭に来たから頭に刺した」という親父ギャグを披露する。(うんうん、やはり「銭形愛」から変わっていない五代さんです。)舞ちゃんは「絶対に変です」と言い「真上から落としたみたいな...」と口にするが、自分で言ったこの言葉で何かに気づいたようで、「うずく、悪の予感

赤城の座っていた位置の天井にある照明器具を柴田さんに調べてもらうと、そこには何か引っかけたような跡があった。で、それは凶器のナイフの柄の部分と完全一致した。で「思った通り」と舞ちゃんは、後白河が前もってナイフを仕掛けておいて、赤城の頭の上に落としたと語る。しかし、どうやって落としたのかが分からない。で、五代さんは「方法も分からずに人を疑うんじゃありませんよ」と舞ちゃんを戒める。(これも毎度のことですが...)そこに、浴衣姿の男が口を挟み「私もね、白河先生というのが犯人だと思うわよわ。だって顔が犯人顔だから。」(どういう理屈なんでしょうかねぇ。単なる個人的な感想でしかありません。が、これもちゃんと事件解決のヒントになるのが「ケー刑事」です。)五代さんが「先生の名前は後白河」と言うが、男は「白河だ」と真っ向からぶつかる。で、事件のあった時間に下の道を通ると「白河イタリア語教室」と書いてあったと言う男。その言葉で、窓を見る舞ちゃん。やはり「白河イタリア語教室」とある。で、床から「後」と書かれた紙を拾った舞ちゃんは、それを手にして「五代さん、分かりましたよ、ナイフを落とした方法」と口にする。で、「この紙は事件の時に落ちたんです」と言い、後白河がこの部屋全体を揺らしたのだと推理した。が、五代さんは「流石銭形、見事な推理だ、とでも言って欲しいのか。馬鹿馬鹿しい」と言って、後白河が教室を揺らすことは不可能だと言い、舞ちゃんの推理を完全に否定する。また、偶然地震でも起こしたとでも言うの?と、ここぞとばかりにボロクソに舞ちゃんを口撃する。(しかも、シグマリオンを手にした柴田さんが「その時間に地震はない」とトドメを刺す。)で「想像力ばかり働かして...」と、五代さんは舞ちゃんに息の根を止める発言を浴びせる。(これに対してふくれっ面をする舞ちゃんが可愛い!)

時は流れ、夜になっていた。五代さんは教室の外の廊下にある椅子の上で、鼾をかいて、時折寝言を言いながら寝ていた。一方、舞ちゃんは教室内でずっと考えていた。が、五代さんの鼾が五月蠅いということで大声で文句を言うが、それによって教室の窓が揺れた。で、手を叩いて「そうか、そういうことか」とトリックが分かったようで、廊下で寝ている五代さん(勤務中、しかも事件現場で堂々と寝ているなんて、許されませんぞ!)の所に駆けていくと、「起きろ!五代!」と言って起こし「謎は解けたよ、ワトソンくん

夜の教室。後白河が一人で教室にやってくると、みどりの席の横に膝を付けてかがみこみ「みどり...」と声を漏らす。そこにストラップが飛んできて赤いリボンとなり、後白河を捕らえる。「この世にはびこる悪の舞。…」舞ちゃんの口上が始まり「正義の舞様ステップ、受けてみな!」で大回転となった後白河は確保へ。「何なんだこれは...」と目が回った後白河は立ち上がるが、「赤城さんを殺したのは、やっぱりあなたですね、後白河先生」と舞ちゃん。が、「まだそんなバカなことを言っているのかね...」と犯行を否定する後白河。で、舞ちゃんがトリックの説明を始める。後白河は赤城の真上にある蛍光灯に予めナイフを引っかけておいた。(で、「あんな風に」と指をさすと、ナイフが仕掛けられていた。→再現実験ですね。)そしてそれをある方法を使って落としたと語る。が「あいにく私はそのような念力は持ち合わせていないんだよ」と、舞ちゃんを小馬鹿にしたように言う後白河。が「そんなものは必要ありません」と言うと、「を使って赤城さんを殺したんです」とその方法を口にする。「声だって?」と笑うだけの後白河だったが、舞ちゃんはみどりが手にしていたレコード(LPです。オペラ歌手だった後白河が出したたった一枚のレコードで「アルデンテの誘惑」というタイトルのアルバムだった。)のジャケットを見せる。で、後白河のパートは一番低いバリトンで、「あなたの声量と音域によってこの部屋全体を振動させることが出来る」と舞ちゃん。が、「レコードは部屋に残っていなかった」と五代さん。レコードならば証拠が残るので、口を隠しながらこの曲を歌ったのだ、と舞ちゃんは言うと、柴田さんに合図を送る。で、レコードを再生しようとして針を降ろす柴田さん。(でも、逆向きでトーンアームを操作していたら、誤ってレコード針を折ってしまう可能性が高いですよ。)そして、音楽(後白河のバリトンの声)が流れ始める。すると部屋全体が振動を始めた。やがて、蛍光灯に仕掛けたナイフが落ちて机に突き刺さった。

舞ちゃんはゆっくりと落ちたナイフが突き刺さった机にやってくると、ナイフを抜いて手にして「これがあなたが使ったトリックです」と言うと、ナイフを机の上に置いた。後白河は、観念してみどりの席に腰を下ろしてため息をつくと「しかし、どうして私が怪しいと?」と舞ちゃんに尋ねる。すると舞ちゃんは、ここは成績順で席が決まっているが、席替えがあったのは授業の直前であり、前もって赤城がこの席(一番後ろの席)に座ると言うことを知ることが出来たのは、講師である後白河しかいないということだった。で、五代さんが赤城の殺害動機と、その罪をみどりに着せようとした理由を尋ねる。すると、後白河は「愛していたからです」と、みどりがこの教室に初めてやってきた2年前から恋をしていて、思いを寄せていたことを語る。が、そんなみどりが赤城と結婚してイタリアに行ってしまうことになったので、刑務所という鳥かごの中に閉じこめたかったということでした。(やっぱり渡邉睦月さんの脚本ということで、歪んだ愛が動機になっている物語の一つでした。)

事件解決後、舞ちゃんと五代さんが(東京タワーが見える)公園を歩いている。(あれ、舞ちゃんの自転車は?)で「愛って、人を狂わせるんですよ」と舞ちゃん。「えっ?」と言う五代さんだったが、そこにアニータからの電話が入る。急いで電話に出る五代さんは、早速イタリア語を口にするが、舞ちゃんがその携帯を奪うと「ハロー」「ニーハオ」「アンニョンハセヨ」と、英語、中国語、韓国語で挨拶をする。で、「誰?」と尋ねられたことから「私、。五代の娘」と、これも五代さんが美人を前にした時にはお約束の台詞の一つですね。

鑑識メモ。今回の物語には「ケー刑事」らしいネタが仕込んであり、そのことの説明をしてくれる柴田さん。「今回の容疑者と被害者の名前の秘密」ということで、「花島みどり」「城」「後河」で、ここから「色」を抜き出すと「」と並び、これはイタリア国旗の配列である。また、「更にハンガリー国旗にもなってしまう」と教えてくれました。→イタリア国旗を90度回転させて、上から「」という色の配列にすればハンガリーです。尚、こう言う関係は、フランスセルビア・モンテネグロの国旗も同様であり、フランスは左から「」、セルビア・モンテネグロは上から「」という配色である。(その他、ポーランドモナコは上下の配色()が逆の関係である。(ポーランドが上から「」))ということで、色々と勉強になります。他にも国旗には色々と面白い関係があるので、それは自分で調べてみましょう!

 

 

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/04/23
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2003/05/22
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/10/22
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/12/23
  • メディア: DVD

↓劇場版です。(8/25発売)

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 プレミアム・エディション

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 プレミアム・エディション

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/08/25
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 スタンダード・エディション

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 スタンダード・エディション

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/08/25
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 (HD-DVD)

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 (HD-DVD)

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/08/25
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 銭形姉妹への挑戦状 オフィシャルガイドブック

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 銭形姉妹への挑戦状 オフィシャルガイドブック

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2006/01
  • メディア: 単行本
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: サントラ, ナミ&チヨ
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2006/02/01
  • メディア: CD
ヒコーキ雲

ヒコーキ雲

  • アーティスト: 黒川芽以, 丹羽多聞アンドリウ, 遠藤浩二, 沢田聖子, 林有三
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2006/02/01
  • メディア: CD

 ↓「イタリア語」を学びましょう。

しっかり身につくイタリア語会話〔CD2枚付き〕

しっかり身につくイタリア語会話〔CD2枚付き〕

  • 作者: 入江 珠代
  • 出版社/メーカー: ベレ出版
  • 発売日: 2003/05/31
  • メディア: 単行本

ポケットプログレッシブ伊和・和伊辞典

ポケットプログレッシブ伊和・和伊辞典

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2001/04
  • メディア: 新書
しっかり学ぶイタリア語―文法と練習問題

しっかり学ぶイタリア語―文法と練習問題

  • 作者: 一ノ瀬 俊和
  • 出版社/メーカー: ベレ出版
  • 発売日: 2001/12
  • メディア: 単行本
しっかり身につくイタリア語トレーニングブック

しっかり身につくイタリア語トレーニングブック

  • 作者: 入江 たまよ
  • 出版社/メーカー: ベレ出版
  • 発売日: 2005/06
  • メディア: 単行本
はじめてのイタリア語

はじめてのイタリア語

  • 作者: 郡 史郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1998/03
  • メディア: 新書

↓「バリトン」ということから...

最新・オペラ名アリア選集 バリトン/バス

最新・オペラ名アリア選集 バリトン/バス

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 音楽之友社
  • 発売日: 2003/04/09
  • メディア: 楽譜

オペラ名アリア集 バス・バリトン

オペラ名アリア集 バス・バリトン

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 音楽之友社
  • 発売日: 2001/11/08
  • メディア: 楽譜
フォーレ:レクイエム

フォーレ:レクイエム

  • アーティスト: ジュリーニ(カルロ・マリア), バトル(キャスリーン), シュミット(アンドレアス), フィルハーモニア合唱団, ノイマン(ホルスト), ファレル(ティモシー), フィルハーモニア管弦楽団, フォーレ
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
  • 発売日: 2005/09/07
  • メディア: CD
アルテ・リーベ~ブラームス&リスト歌曲集

アルテ・リーベ~ブラームス&リスト歌曲集

  • アーティスト: クヴァストホフ(トーマス), ツァイエン(ユストゥス), ブラームス
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
  • 発売日: 2000/05/24
  • メディア: CD
ワーグナー:序曲とバリトン名曲

ワーグナー:序曲とバリトン名曲

  • アーティスト: ワーグナー
  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1996/07/20
  • メディア: CD
 
↓今回も「シグマリオン」を。(今更これを買おうという人はいないでしょうが...)
NTT DoCoMo sigmarion III

NTT DoCoMo sigmarion III

  • 出版社/メーカー: NTTドコモ
  • 発売日: 2003/05/28
  • メディア: エレクトロニクス
 
↓「キャスケット帽」を作りませんか?
はじめての手作り かわいい手あみ小もの キャスケット・ニット帽・マフラー・バッグ・手袋 etc

はじめての手作り かわいい手あみ小もの キャスケット・ニット帽・マフラー・バッグ・手袋 etc

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2005/10/07
  • メディア: 大型本
 
↓「東京タワー」ということで...

1960年大百科―東京タワーからビートルズまで

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: JICC出版局
  • 発売日: 1991/07
  • メディア: 単行本
ALWAYS 三丁目の夕日 豪華版

ALWAYS 三丁目の夕日 豪華版

  • 出版社/メーカー: バップ
  • 発売日: 2006/06/09
  • メディア: DVD
ALWAYS 三丁目の夕日 通常版

ALWAYS 三丁目の夕日 通常版

  • 出版社/メーカー: バップ
  • 発売日: 2006/06/09
  • メディア: DVD
-ALWAYS 三丁目の夕日-夕日町のひみつ

-ALWAYS 三丁目の夕日-夕日町のひみつ

  • 出版社/メーカー: バップ
  • 発売日: 2005/10/21
  • メディア: DVD
↓国旗を学びましょう。
国旗のえほん

国旗のえほん

  • 作者: 戸田 やすし
  • 出版社/メーカー: 戸田デザイン研究室
  • 発売日: 1987/07
  • メディア: 単行本
世界がわかる国旗の本

世界がわかる国旗の本

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2003/09
  • メディア: 大型本
せかいのこっき―世界への興味が広がる

せかいのこっき―世界への興味が広がる

  • 作者: 宇川 育, ハマダ ルコラ
  • 出版社/メーカー: ひかりのくに
  • 発売日: 2005/03
  • メディア: 大型本
世界の国旗と国章大図鑑

世界の国旗と国章大図鑑

  • 作者: 苅安 望
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2003/11
  • メディア: 大型本
よくわかる 国旗と国名由来図典

よくわかる 国旗と国名由来図典

  • 作者: 辻原 康夫
  • 出版社/メーカー: 出窓社
  • 発売日: 2004/05/19
  • メディア: 単行本
ものしり絵本 国旗

ものしり絵本 国旗

  • 作者: 田中 義一, ひらい ふみと
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2005/09
  • メディア: 大型本
絵とき世界の国旗

絵とき世界の国旗

  • 作者: 板倉 聖宣
  • 出版社/メーカー: 仮説社
  • 発売日: 2000/08
  • メディア: -

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PHIL COLLINS『NO JACKET REQUIRED』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1985年にリリースされたものであり、彼の3枚目のソロ・アルバムである。この年の彼の活躍は凄まじいものがあり、本アルバムの大ヒットの他に、別の人とのデュエット曲のヒットを放ち、1曲は全米No.1(MARILYN MARTINとのデュエットの『Separate Lives(Theme From White Nights)』・1985年の年間シングル・チャートで50位)を、もう1曲も全米2位(PHILIP BAILEYとのデュエットの『Easy Lover』・1985年の年間シングル・チャートで12位)まで上昇させるという、超人的な活躍を見せた。(本アルバムからは3清久が1985年の年間シングル・チャートのTOP 100にランクインしており、この年には都合5曲がランクインしている。)また、翌1986年にはGENESISとしてのヒットも放っている。本アルバムは、トータルでは7週間であるが、まずは4週、最初の返り咲きで2週、更に2度目の返り咲きで1週間というように、3度に渡ってBillboardのアルバム・チャートでNo.1の座を獲得している。ということもあり、年間アルバム・チャートの方は、1985年は6位、1986年は9位と、2年続けてTOP 10入りを果たしている。

収録されている曲は以下の11曲である。『Sussudio』『Only You Know And I Know』『Long Long Way To Go』『I Don't Wanna Know』『One More Night』『Don't Lose My Number』『Who Said I Would』『Doesn't Anybody Stay Together Anymore』『Inside Out』『Take Me Home』『We Said Hello, Goodbye(Don't Look Back)』。この中からは、全米No.1となった2曲である『Sussudio』(1985年の年間シングル・チャートでは45位)と『One More Night』(1985年の年間シングル・チャートでは33位)が本アルバムの目玉となっているが、この2曲は全く性格の異なる曲である。前者はダンサブルでテンポの良いものであり、ポップなダンス・チューンであるが、後者はじっくりと聴かせるバラード・ナンバーである。で、前者の路線上にある『Don't Lose My Number』もシングル・ヒットを記録して、1985年の年間シングル・チャートで64位、レギュラー・チャートでは最高位4位を記録している。更に、後者の流れの曲としても、『Take Me Home』がヒットしていて、こちらは翌1986年の年間シングル・チャートで88位、レギュラー・チャートでは最高位7位を記録している。('86年になると、GENESISとして2曲を年間シングル・チャートでTOP 100に送り込んでいる。)

ということで、まさに八面六臂の活躍を見せた彼の最盛期の作品と言うことが出来る。グループとして、またソロとして、更にはプロデューサーとしても活躍を見せた彼であるが、基本的には中盤を迎えた'80'sサウンドの王道を行くサウンドのアルバムである。'80'sポップスを語る上で、忘れることの出来ない一枚であると同時に、折り返しを迎えた'80'sであるが、'80's後半に色々と影響を与えたアルバムでもあり、'80'sサウンドを楽しむ上では欠かすことの出来ないアルバムである。

 

No Jacket Required

No Jacket Required

  • アーティスト: Phil Collins
  • 出版社/メーカー: Atlantic
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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PAT BENATAR『PRECIOUS TIME』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1981年に発表された3rd.アルバムであり、全米No.1ヒットとなったアルバムである。また、彼女のアルバムの中では最高傑作と言われるだけのことはあり、ロック路線を突き進んでいる。ということで、女性ロック・シンガーとしての地位を完全に固めたアルバムでもある。また、本アルバムは1982年のBillboard年間アルバム・チャートでは48位にランクインされている。(レギュラー・チャートでは1週間だけとはいえ、1位を獲得している。)芯の通ったロック・サウンドを聴かせてくれる一枚であり、女性ロック・シンガーを語る上で、また'80's初頭を語る上では忘れることの出来ないアルバムである。

収録されている曲は以下の9曲である。『Promises In The Dark』『Fire And Ice』『Just Like Me』『Precious Time』『It's A Tuff Life』『Take It Any Way You Want It』『Evil Genius』『Hard To Believe』『Helter Skelter』。この中で注目されるのは、BEATLESの『Helter Skelter』をハードに聴かせてくれているところである。これがアルバムのラストで炸裂していることで、厚みのあるアルバムとなっている。更に、冒頭の1曲目である『Promises In The Dark』からノリノリのロックをパンチ力のあるボーカルで聴かせてくれていて、一気に聴く者を惹きつけると、シングル・ヒットを記録した『Fire And Ice』に続くところはエネルギッシュであって、パワーを感じる。また、アルバム・タイトル・ナンバーである『Precious Time』も格好良く決めてくれる一曲である。

女性ロック・シンガーは、'70'sでは今ひとつ正当な評価がされておらず、言葉は悪いが際物扱いをされていた部分があったが、そういうイメージを払拭して、女性ロック・シンガーの存在を大きくアピールして市民権を得ることにしたという功績は大きい。(まあ、本アルバムのように、芯の通った本格的なロックを奏でていれば、正当に評価されるようになるのも当たり前と言えば当たり前でしょうが...)'80'sロック(特に、女性ロック)史上に残る名盤である。

 

Precious Time

Precious Time

  • アーティスト: Pat Benatar
  • 出版社/メーカー: Chrysalis
  • 発売日: 2006/04/04
  • メディア: CD


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