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岡村孝子『Liberte』 [音楽(特撮/邦楽)]

表題のアルバムは1987年7月に発表された彼女の3rd.アルバムであり、かつ、彼女の代表曲であるヒット・シングル『 夢をあきらめないで』を含んでいるアルバムである。(シングルの方が5ヶ月先にリリースされていて、それを含んだアルバムということが言える。)チャート成績はオリコンで最高位5位を記録している。(最大のヒットとなったアルバムではない。)

収録曲は以下の全9曲である。『リベルテ』『迷路』『電車』『ついてない』『五月の晴れた空』『秋の日の夕暮れ』『私はここにいる』『夢をあきらめないで』『月が泣いた夜』。

この中からシングルとしてリリースされている曲は、本アルバム・リリースの5ヶ月前に彼女の5th.シングルとしてリリースされた『夢をあきらめないで』と、本アルバムと同時リリースとなった6th.シングルの『迷路』(B面曲は『電車』であった。)である。また、その『電車』はアルバムから5ヶ月後にリミックスされて『電車(Remix Version)』として彼女の7枚目のシングルとしてリリースされている。

お薦め曲は、彼女の代表曲である『夢をあきらめないで』、シングル曲の『迷路』、同じくシングル曲で、2003年のドラマ「恋する日曜日(ファーストシリーズ)」の第16話「電車」(「銭形舞」よりも前で、実質的には堀北真希のデビュー・ドラマと言っても良い作品である。)のモチーフとなった曲でもある『電車』、更に『リベルテ』と『私はここにいる』『月が泣いた夜』をピックアップしておく。

アルバムとしては、ちょっと暗さと重さがある作品ということになっているが、内面的な描写が巧みであって、何かと聞かせてくれるアルバムである。派手な所は無いものの、曲作りの方では色んな試みも行われていて、上手くまとめられているアルバムでもある。

本アルバムから1年後に発表される4th.アルバムが織り込んで1位を獲得する大ヒットになるのだが、本アルバムはその1つ前の作品として、彼女の音楽世界が熟してきたことも証明する嶽の内容となっているだけに、聴いておきたいアルバムの一つである。

Liberte

Liberte

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ファンハウス
  • 発売日: 2001/06/20
  • メディア: CD



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PATTI PAGE『ALL HITS』 [音楽(洋楽)]

更新ペースを大きく落としたら、新年の一発目が訃報に対する追悼として記すものになってしまいましたが、何となく、(誰になるのかは全く分からなかったものの)こういうことになるのでは?という予感がありました。

で、届いたのはパティ・ペイジの訃報、しかも、今年になって1月1日に亡くなったということです。デビューして60年以上というキャリアを持ち、最期まで現役として活躍したカントリーを中心に幅広い音楽を歌い続けた歌姫でした。ご冥福をお祈りいたします。

ちなみに、彼女と同様に、元旦が命日という音楽関係者(括弧内は没年)としては、HANK WILLIAMS(1953年)、ALEXIS KORNER(1984年)、BUCK RAM(1991年)、IVAN GRAZIANI(1997年)、HAGOOD HARDY(1997年)、TOWNES VAN ZANDT(1997年)、BRYAN HARVEY(2006年)、DEL REEVES(2007年)という人たちがいます。


表題のアルバムは2009年にリリースされた3枚組の彼女のベスト盤である。彼女の様に長いキャリアを有していると、ベスト盤も数多くリリースされているため、何を選んだら良いのか?と迷ってしまうが、彼女の歌声をたっぷりと聞くためには、やはり複数枚組となっているもので、比較的入手しやすいものが良いであろう、ということで、これを選ぶことにしました。

収録曲は、3枚のDISCのいずれもが14曲を収録していて、全42曲の収録と言うことになっている。DISC 1の収録曲は以下の通りである。『Confess』『With My Eyes Wide Opening Wide Open I'm Dreaming』『I Don't Care If The Sun Don't Shine』『All My Love』『The Tennessee Waltz』『Would I Love You (I Love You, Love You)』『Mockin' Bird Hill』『Down The Trail Of Archin' Hearts』『Mister And Mississippi』『Detour』『And So To Sleep Again』『I Went To Your Wedding』『Come What May』『Whispering Winds』。

DISC 2の収録曲は以下の通りである。『Once In Awhile』『You Belong To Me』『Why Don't You Believe Me』『Conquest』『The Doggie In The Window』『My Jealous Eyes』『Butterflies』『This Is My Song』『Changing Partners』『Cross Over The Bridge』『Steam Heat』『I Cried』『What A Dream』『Let Me Go Lover』。

DISC 3の収録曲は以下の通りである。『Croce Di Oro』『Go On With The Wedding』『Allegheny Moon』『Mama From The Train (A Kiss, A Kiss)』『A Poor Man's Roses (Or A Rich Man's Gold)』『The Wall』『Old Cape Cod』『Wondering』『I'll Remember Today』『Belonging To Someone』『Another Time, Another Place』『Left Right Out Of Your Heart』『Fibbin'』『Trust In Me』。

彼女といえば、何と言っても『The Tennessee Waltz』ということになるが、本ベスト盤は1948年のデビュー曲から1958年までに発表したシングル曲を中心に、発表順に収録されている。(これはマーキュリー時代の作品ということになる。)そのため、資料性も高い構成となっている。(1959年以降にも多くのヒット曲を放っているが、それらはレコード会社を移っていることもあるため、それは彼女の第二幕として、別のベスト盤に譲ることでよろしいかと...)

ここに収録されている楽曲は、全て半世紀以上の時が流れているが、お馴染みの曲ばかりであり、かつ、一部はスタンダード・ナンバーとなって多くのシンガーたちがカヴァーし続けている名曲である。それだけに、時は流れても光を失うことなく、現在でも輝いている「Evergreen Music」の宝箱というベスト盤と言うことが出来る。また、彼女の若い自分の歌声をたっぷりと堪能することが出来る。

日本では「カントリー」というと今ひとつ人気が無いが、「名曲はいつの時代でも名曲である」だけに、彼女の追悼という意味も含めて、じっくりと聴いておきましょう。

All Hits

All Hits

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Golden Stars
  • 発売日: 2009/07/07
  • メディア: CD



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