ネオ・ウルトラQ#2(2013/1/20) [特撮]
色彩感を抑えて、レトロチックな映像にしているのは前話と同じであるが、今回の物語は身近な所にある物語として捉えることの出来るものでもあって、目の付け所は良い。また、こういう物語は「ウルQ」にもいくつかあった(その代表は、カネゴンの物語ですね。)だけに、「セカンド・シリーズ」と謳っているだけのことはある、と感じられた。しかし、その一方で、今ひとつという所もあった物語であった。(特に、環境汚染という社会問題に昇華させた後は、何となくオチが読めてしまう展開であっただけに、一捻り欲しいところでしたね...)しかし、そのオチ(地球が真っ白な泡に包まれて...)の表現は時代を感じるアニメチックな所もあって、面白かったですね。(それだけに、今ひとつという形になってしまったのが残念でした。)
そして、最も違和感を感じたのは、ブレザレンが洗濯をするために口から光の洗剤(の泡)を吐く所である。CGで描いているのだが、CGによる泡がレトロチックな映像から浮いてしまって、見たくない映像になってしまったのは残念でした。こういうところは、実際に石鹸の泡を使った方が絶対にリアルに見えるだけに、CG全盛の現在の映像表現の問題点を見せつけられてしまい、それが本作に悪い印象を植え付けてしまいました。
また、ブレザレンがさりげなく町に済んでいてクリーニング店を経営しているが、そのいきさつやブレザレンの生い立ちなども描いて欲しかったですね。(まあ、本編24分弱では無理があるでしょうから、仕方が無いといったところですかね...)
↓一応これらを...
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いつから金剛地武志は「女優」になったんだ? [BS-TBS(BS-i)関連]
一時期のBS-TBS(というよりも放送局名が「BS-i」だった時代)のドラマは面白かったのだが、局名「BS-TBS」と変わった頃からはつまらなくなり、現在は自社製作ドラマも無くなっている。面白かった時期の資産を使って「再放送」という形で誤魔化しているのが「ベストドラマ100」であったが、「100本」も放送しない間に不定期枠に格下げられ、現在は月1となって、「女優デビュー・シリーズ」と改められている。
今月分の放送が19日深夜27:30~29:00にあったのだが、完全に落ちぶれて手抜きだということを証明していたネタを一つ記しておく。
番組タイトルとしては「女優デビュー・シリーズ」であるが、中身は2007年の「恋する日曜日 第三シリーズ」から、第10話の「41歳の春」と、第8、9話の前後編となる「はじめての恋」でした。一応、この3本は「ベストドラマ100」としていた時にも放送されているので、またまたの「再放送」である。(中江有里が冒頭に解説をするのだが、その部分を含めた再放送である。)しかし、「ベストドラマ100」というOPタイトルが「女優デビュー・シリーズ」に差し替えられている。
ということで、女優のデビュー作品や初主演作品を放送するということになる。(「はじめての恋」は、当時8歳だった松元環季の初主演作品であるので、こちらは問題ない。)「41歳の春」は金剛地武志主演であり、彼の初主演作品である。クイーン女優・宝積有香は出番が多いが、「主演」ではない。ということから、「番組タイトルに偽りが無い」とするのなら、金剛地武志は女優ということになり、「番組タイトルに偽りが有る」とするのが正しい所である。
こういうチェックすら出来なくなっている今のBS-TBSは本当に救いようが無いですね。丹羽P作品の新作を久しぶりにやるようだが、賞味期限もとうに過ぎてしまった過去の人という状態になっているだけに、多分、見ないでしょうね...
「ケータイ刑事」を含めて、丹羽Pは過去の人、過去の作品ということを改めて感じました。(この思いがあるため、「ケータイ刑事」関係の記事を再開しようという気も失せている...)
↓「41歳の春」「はじめての恋」が収録されています。
↓その他の「恋日」
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