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HOOTERS『ONE WAY HOME』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1987年に発表された彼らの3rd.アルバム(メジャー・デビュー後としては2枚目のアルバム)である。アメリカン・スタイルを追求することを行い、ファンの間では内容が高く評価されている隠れた名作である。(セールスが苦戦したこともあって、今ひとつ評価されていないのが残念な所である。)

チャート成績は、アメリカではBillboardで最高位27位を記録し、カナダでは59位を記録しているが、欧州ではより上位を記録していて、スウェーデンで12位、スイスで14位、ノルウェーで15位を記録している。尚、彼らの発表したアルバムの中で最大のセールスを記録したのは前作の「NERVOUS NIGHT」であるが、スウェーデンとスイスに於いては本作の方がより大きなヒットとなって、彼らの最大のヒット・アルバムになった。

収録曲は以下の全9曲である。『Satellite』『Karla With A K』『Johnny B』『Graveyard Waltz』『Fightin' On The Same Side』『One Way Home』『Washington's Day』『Hard Rockin Summer』『Engine 999』。

この中からシングル・カットされたのは3曲である。1st.シングルの『Johnny B』はBillboardのHOT 100で最高位61位、メインストリーム・ロック・チャートで3位を記録している。2nd.シングルの『Satellite』はBillboardのHOT100で(奇しくも1st.シングルと同じ)最高位61位、メインストリーム・ロック・チャートでは13位を記録、更にイギリスで22位を記録している。明日シルシングルの『Karla With A K』はイギリスで81位を記録している。

お薦め曲は、シングル曲であり、彼らの代表曲の人になっている『Johnny B』と、シングル曲の『Satellite』、それ以外からは『Graveyard Waltz』と『Engine 999』をピックアップしておく。

評価の方は今ひとつであるが、そのような低評価に終わるような内容ではなく、アメリカン・ロックを堪能するのであればしっかりと聴いておきたいアルバムの一つである。改めて聴いてみて、再評価されて、リマスター盤のリリースを期待したアルバムである。'80'sロックを堪能したいという方にも違和感なく楽しめるアルバムである。

 

One Way Home

One Way Home

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

One way home

One way home

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Import
  • メディア: CD

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HANOI ROCKS『ALL THOSE WASTED YEARS』 [音楽(洋楽)]

本日12/8は、「元BEATLESのJOHN LENNONの命日」として広く語られている。それだけBEATLESの存在が偉大であったということになるのだが、それ以外でも「大物」と呼ばれる人の命日でもある。ということで、今回はJ. LENNONの影に隠れてしまった本日が命日という人のアルバムを取り上げることにする。(余り取り上げないライヴ・アルバムを取り上げます。)

尚、J. LENNON以外のミュージシャンで本日12/8が命日という人を何人かピックアップすると、以下のような人たちがいる。JOHN MILLS, Sr.、GARY THAIN、MARTY ROBBINS、NICHOLAS DINGLEY(RAZZLE)、BUCK CLAYTON、ANTÔNIO CARLOS JOBIM、RUBÉN GONZÁLEZ、DIMEBAG DARRELL、MARTHA TILTON、LUIS DÍAS。

また、俳優ではGLADYS GEORGE、SLIM PICKENS、LUTHER ADLER、HOWARD ROLLINS、MICHAEL CRAZE、GEORGIY ZHZHONOV、ROBERT PROSKY、たちがいて、日本人では青野平義、三波伸介(初代)、という人が12/8が命日である。

で、取り上げるアルバムは、NICHOLAS DINGLEY(RAZZLE)、つまりHANOI ROCKSの第一期の終焉のきっかけになった伝説のドラマーである。(ハードロック・ファンであれば、「12/8と言えばLENNONではなくてRAZZLEの命日」と言うでしょうね...ちなみに彼が没したのは1984年である。)

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表題のアルバムは1984年に発表された彼らの初めてのライヴ・アルバムである。(ライヴは1983年12月であって、RAZZLEはドラムと一部のボーカルを担当している。)

収録曲は以下の全18曲であって、約70分という収録時間となっている。『Pipeline』『Oriental Beat』『Back To Mystery City』『Motorvatin'』『Until I Get You』『Mental Beat』『Don't Never Leave Me』『Tragedy』『Malibu Beach Nightmare』『Visitor』『11th Street Kids』『Taxi Driver』『Lost In The City』『Lightin' Bar Blues』『Beer And A Cigarette』『Under My Wheels』『I Feel Alright』『Train Kept A Rollin'』。

尚、この中からお薦め曲としては何も拾うことはしないであく。1時間(約70分)を越えている収録時間ということから、たっぷりと楽しむことが出来る。ただ、本アルバムのリリース当時の彼らは広く知られた存在になっていなかったこともあって、当時はそれほど話題になった訳では無く、後から再評価されることになったライヴ盤でもある。しかし、本アルバムに耳を傾けると、彼らの熱いロック・スピリットがビシバシと伝わってくる良いライヴであって、評価されるのも当然である、と直ぐに分かるであろう。(何せ、彼らのライヴ盤では最高とまで言われるようになったアルバムである。)

ということで、HRファンであれば聴いておいて当然というライヴ盤であるだけに、しっかりと聴いておきましょう。(しかも、本日12/8はRAZZLEの命日でもありますし...)

All Those Wasted Years

All Those Wasted Years

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Geffen Gold Line Sp.
  • 発売日: 1996/03/19
  • メディア: CD

All Those Wasted Years (Live)

All Those Wasted Years (Live)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Megamania
  • 発売日: 2007/11/05
  • メディア: CD
All Those Wasted Years

All Those Wasted Years

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Castle Music UK
  • 発売日: 1996/03/10
  • メディア: CD

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HONEYMOON SUITE『HONEYMOON SUITE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1984年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。カナダ(とアメリカ)の代表的な観光地であるナイアガラの滝のあるナイアガラ・フォールズ出身という彼らの記念すべきデビュー・アルバムである。(バンド名の由来は、出身地のナイアガラ・フォールズが新婚旅行のメッカということからきている。)

活動の方は世界進出はせずにカナダ国内での活動を中心にしているため、知名度ということに於いては今ひとつであるものの、有名な観光地の出身ということで、トリビアになる要素に満ちたバンドということになる。(勿論、話題性だけでなく、音楽性の方もなかなかのものであるのは言うまでも無い。)

尚、本アルバムは、本国カナダでは最高位38位を記録するヒットになった。

収録曲は以下の全10曲である。『New Girl Now』『Burning In Love』『Wave Babies』『Stay In The Light』『Now That You Got Me』『Funny Business』『Heart On Fire』『Turn My Head』『It's Your Heart』『Face To Face』。

尚、2013年10月にリマスターされて再発されたものには、以下の5曲がボーナス・トラックとして追加収録されていて、全15曲の収録となっている。『Stay In The Light (Remix)』『We Got The Night (Live)』『New Girl Now (Live)』『Stay In The Light (Extended Version)』『Wave Babies (Edited Version)』。

この中からシングル・カットされたのは4曲である。デビュー・シングルでもある『New Girl Now』がカナダで23位、アメリカで57位を記録するヒットになっている。2nd.シングルの『Burning In Love』はカナダで75位を記録、3rd.シングルの『Stay In The Light』はカナダで44位を記録、4th.シングルの『Wave Babies』はカナダで59位を記録するというように、本国カナダでは好発進することになった。(この後も、本国カナダでは、'90's初頭までコンスタントにヒット曲を生んでいる。→一部の曲はアメリカでもヒットを記録している。)

お薦め曲は、シングル曲の『New Girl Now』『Burning In Love』『Wave Babies』『Stay In The Light』をピックアップしておくが、特に『New Girl Now』をお薦めする。また、シングル曲以外からは『Heart On Fire』と『Face To Face』をお薦め曲として拾っておくことにする。
ポップな要素に満ちているため、サウンドの方はとても聴きやすいものである。(特に『カナディアン・ロック』ということを意識せずに楽しめるものである。)部分的には荒削りな所もあるものの、デビュー・アルバムということを思えば、それがフレッシュさに繋がることになるだけに、良いんじゃないですかね~。一度は聴いておいて損の無いアルバムである。

 

HONEYMOON SUITE

HONEYMOON SUITE

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ROCK CANDY
  • 発売日: 2013/10/21
  • メディア: CD

↑ リマスターされた再発盤/ボーナス・トラックなしの輸入盤 ↓

Honeymoon Suite

Honeymoon Suite

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wea Int'l
  • 発売日: 2004/05/04
  • メディア: CD

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HOT GOSSIP『GEISHA BOYS AND TEMPLE GIRLS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1981年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。(といっても、内容はカヴァー曲ばかりであるので、カヴァー・アルバムである。)彼らはイギリスのダンサーたちによるプロジェクトである。活動期間は'70's中盤から'80's中期過ぎの10年ちょっとという期間であるが、アルバムよりもダンスを中心としたショーを中心としていたため、本アルバムはとても貴重なものということになる。

収録曲は以下の全8曲である。『Circus Of Death』『Morale』『Word Before Last』『Geisha Boys And Temple Girls』『I Don't Depend On You』『House In Motion』『Burn For You』『Soul Warfare』。

ちょっと残念なのは、1978年に発表して全英6位を記録した彼らのオリジナル・ヒット曲の『I Lost My Heart To A Starship Trooper』が収録されていないことである。(この曲の発表時には、あのSARAH BRIGHTMANもメンバーであって、この曲は彼女をフィーチャーした「SARAH BRIGHTMAN AND HOT GOSSIP」名義で放ったヒット曲である。)→リマスターして再発する時には、ボーナス・トラックとして追加収録して貰いたいところである。

収録曲は、当時のUKのヒット曲が中心というカヴァー曲であるだけに、オリジナルと比べて聴いてみるという楽しみ方も出来る。(当時は第二次ブリティッシュ・インヴェージョンの時期であって、ここで取り上げられている曲は活きの良いUKサウンドばかりである。)

彼らは、音楽グループとしてよりもダンス・チーム/パフォーマンス・グループとして知られているが、'80's初頭にこういう貴重なアルバムがリリースされているだけに、'80'sの(特にUK)ダンス系サウンドがお好きな方は、こういう貴重なアイテムをチェックしておいたらどうですかね。(少なくとも、本アルバムは貴重なアルバムであるだけに、コレクターズ・アイテムとしてライブラリーに加えておきたいところである。)

 

Geisha Boys & Temple Girls

Geisha Boys & Temple Girls

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Repressed
  • 発売日: 2007/10/15
  • メディア: CD


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HOT BLOOD『SOUL DRACULA』(EP) [音楽(洋楽)]

HOT BUTTERとHOT CHOCOLATEを取り上げたら、このグループも取り上げたくなりました。(アルバムが見つからなかったのが残念…)彼らのアルバムが見つからなかったものの、彼らの代表曲である標題の曲は、'70'sのディスコ・サウンドを集めたオムニバス盤では収録されていることが多いので、そちらで楽しむことも出来ます。

表題の楽曲(邦題は『ソウルドラキュラ』)は1976年のヒット曲であって、彼らの代表曲となっている曲である。日本で大ヒットを記録して、オリコンで7位を記録している。また、この曲のヒットで、「怪奇」と言えば名前が必ず出てくるモンスターを題材にしたこの曲の亜流とも言える曲が(彼ら以外のいくつかのグループから)次々と発表されて、ちょっとしたブームにもなった。(その後、本格的なディスコ・ブームとなった。)

彼らはフランスのスタジオ・ミュージシャンたちが集まったものであるが、詳細は秘密にされている。(メンバーの名前をはじめ、人数なども隠されている。)そのため、一つのプロジェクトのような位置づけともされている。フレンチ・ポップスとも違って、ソウルの雰囲気を出した曲調は'70'sらしさをもっているが、同時にポップな所もあって、キャンディ・ポップに繋がる側面もある。それだけに、彼らがフランスのミュージシャンとは思われず、イギリスや(西)ドイツのセンスっぽいところもあるのは面白い所である。

その後彼らは、この曲の流れを継承した『怪傑! ソウル・キャット』『ベイビー・フランケンシュタイン』『ドラキュラ・パーティ』という曲を発表しているが、『ソウルドラキュラ』のような大きなヒットにはならなかった。

現在では、彼らは「一発屋」ということで語られることになるが、「一発屋」の中でも亜流作品を生み出してブームを招いていることを考えると、'70'sという時代の1ページになっていると言うことが出来る。同時に、この後に到来した世界的なディスコ・サウンドの大ブームにかき消されてしまったという不運な一面もある。

まあ、こういう面白い楽曲があるのも'70'sらしいところであって、こういう面白さが洗練されて'80'sサウンドに繋がっていくと思えば、一度はしっかりと聴いておきたいところである。

 

この曲が収録されているオムニバス盤をいくつか拾っておきます。

ディスコ・チャンピオン

ディスコ・チャンピオン

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2006/09/16
  • メディア: CD

ソウル・トレイン天国・カウント

ソウル・トレイン天国・カウント

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: テイチクエンタテインメント
  • 発売日: 1996/02/21
  • メディア: CD
<完全版>僕らのMEGA DISCO HITS MEGATON DISCO HITS PARADISE

<完全版>僕らのMEGA DISCO HITS MEGATON DISCO HITS PARADISE

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: テイチクエンタテインメント
  • 発売日: 2011/11/23
  • メディア: CD

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HOT CHOCOLATE『YOU SEXY THING: THE BEST OF HOT CHOCOLATE』 [音楽(洋楽)]

blank_page前回の洋楽アルバム(11/18付、HOT BUTTER)と同様に、今回も美味しそうな名前のバンドのアルバムを取り上げます。

表題のアルバムは2012年にリリースされた彼らの2枚組のベスト・アルバムである。彼らはイギリス出身のファンキーなサウンドを聴かせてくれる活きの良いバンドである。(同名のアメリカ出身のバンドがいるが、混同しないように注意しましょう!)デビューこそ'60's(1969年)であるが、ヒット曲を放ったのは'70'sが中心で、'80'sにも何曲かのヒット曲を生み出している。また、1986年に一旦解散したものの、1992年に再結成して現在も現役バンドとして活動を続けている。('90'sの再結成時にヒット曲を生んでいる。)'70'sらしさを奏でているバンドであるが、'70's終盤のディスコ・ブームの時期から'80'sサウンドにも影響を与えているバンドでもある。

収録曲は19曲ずつの合計38曲が2枚のDISCに収録されている。DISC 1の収録曲は以下の通りである。『You Sexy Thing』『So You Win Again』『Emma』『No Doubt About It』『Brother Louie』『A Child's Prayer』『You Could've Been A Lady』『Cheri Baby』『Disco Queen』『I'll Put You Together Again』『Every 1's A Winner』『Don't Stop It Now』『You'll Always Be A Friend』『Man To Man』『Mindless Boogie』『Heaven Is In The Back Seat Of My Cadillac』『Rumours』『Love Is Life』『I Believe (In Love)』。

続いてDISC 2の収録曲は以下の通りである。『It Started With A Kiss』『Girl Crazy』『What Kinda Boy You Looking For (Girl)』『Chances』『Love Me To Sleep』『Are You Getting Enough Of What Makes You Happy』『You'll Never Be So Wrong』『I Gave You My Heart (Didn't I)』『Tears On The Telephone』『Emotion Explosion』『You're A Natural High』『Making Music』『Gotta Give Up Your Love』『Changing World』『Mary』『Losing You』『Blue Night』『Heartache No』『Put Your Love In Me』。

DISC 1の方により大きなヒット曲が集められているため、DISC 1 がお馴染みの曲が集まったベスト盤らしい華やかさを感じられる。一方、DISC 2の方には隠れた名曲が集まっているということで、マニア心を擽ってくれる。発表年代順には関係なく曲が収録されているので資料性という意味では不満があるが、2枚それぞれで趣きが違っているのはなかなか面白い所でもある。

'70'sサウンド、及び'70's終盤の世界的なディスコ・ブームの時期のサウンドを堪能したいという方、及び'70'sから'80'sのコアなダンス系サウンドを知りたいという方であればたっぷりと楽しむことの出来るベスト盤であり、ライブラリーに加えておきたいベスト盤の一つである。たっぷりと堪能しましょう!


 

 

You Sexy Thing: the Best of Hot Chocolate

You Sexy Thing: the Best of Hot Chocolate

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Music Club Deluxe
  • 発売日: 2012/01/31
  • メディア: CD


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HOT BUTTER『POPCORN』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは2000年に発表された企画もののベスト盤と言うことになる。1969年にGERSHON KINGSLEYがヒットさせた曲『Popcorn』(シンセポップの古典中の古典として余りにも有名な名曲である。)を1972年にカヴァーして大ヒットさせたことで知られている彼ら(というよりも、その一発屋として余りにも有名である)の曲を集めたアルバムである。今でこそ、シンセポップは氾濫しているが、『Popcorn』が生まれたのはまだ'60'sであって、当時はシンセサイザーはとんでもない先端技術の結晶であって、簡単に使えるような代物では無かったのはご存知の通りである。また、曲の方もシンプルであって、ごてごてしていないところも魅力である。(ピアノで弾こうと思えば、そう難しくないところでもある。)その名曲『Popcorn』を聴くためと言えば大袈裟であるが、名曲『Popcorn』のためのアルバムと言ってもよいのが本アルバムである。

収録曲は以下の全22曲である。『Popcorn』『Day By Day』『Apache』『At The Movies』『Tristana』『Song Sung Blue』『Telstar』『Tomatoes』『Amazing Grace』『Love At First Sight』『Song Of The Narobi Trio』『The Silent Screen (Hot Butter)』『Mah-Na-Mah-Na』『Masterpiece』『Percolator』『Skokiaan』『Slag Solution』『Sounds』『Space Walk』『Syncopated Clock』『Tequila』『Wheels』。

お薦め曲は、言うまでも無く『Popcorn』であって、それ以外の曲は全てこの曲の添え物といってしまってもよい。(中には、『Popcorn』のようなシンセポップではない曲もありますし...)時間的には短いが、『Popcorn』を楽しむためならば、こういうアルバムがあってもいいでしょう。

シンセサイザーを前面に出した音楽は'70's前半には一部で知られるようになってきたが、広く知らしめたのは'70's後半のYMOと言ってもよい。が、『Popcorn』はそれ以前にシンセサイザーを使ったポップなサウンドを知らしめた衝撃的な一曲であって、歴史に残る名曲である。

シンセ・サウンドを楽しむのであれば、絶対に聴いておかなければならない曲が『Popcorn』であるが、それを自分のライブラリーに加えることを思えば、本アルバムは手元に置いておきたい所である。(本アルバムと、YMOは、シンセポップのMUSTアイテムである。)

また、『Popcorn』は「シンプル・イズ・ベスト」という言葉を正しく教えてくれる名曲でもあって、最近のごちゃごちゃしたシンセサウンドが喧しいだけとも教えてくれますよ。

 

Popcorn

Popcorn

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Castle
  • 発売日: 2005/07/25
  • メディア: CD

Hot Butter

Hot Butter

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Castle Comm.
  • 発売日: 2000/07/21
  • メディア: CD

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HOLLY COLE『GIRL TALK』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1990年に発表された彼女のフルサイズの最初のアルバムである。(本作の前に、1989年に4曲入のミニアルバムを発表している。)カナダの東の東であるハリファックス(ノバスコシア州の州都)出身の女性ジャズ・シンガーである彼女のデビューはやや遅めとなった1989年のことであるが、これはデビュー直前に自動車事故でシンガーとしては終わったと言われた大怪我を乗り越えてのデビューとなったためである。内容としては、ジャズ系のボーカル・アルバムであるものの、ポップ寄りの所もあって、とても聴きやすいものとなっている。また、楽曲の方もスタンダード・ナンバーを取り上げているため、取っつきやすいものにもなっている。

収録曲は以下の全10曲である。『My Foolish Heart』『Girl Talk』『Talk To Me Baby』『Cruisin'』『Spring Can Really Hang You Up The Most』『My Baby Just Cares For Me』『How Long Has This Been Going On』『I'm So Lonesome I Could Cry』『Melancholy Baby』『Downtown』。

お薦め曲は「全部」と言いたくなるのだが、それほど甲乙付けがたい程のクオリティの楽曲ばかりである。そのため、あえてこの曲をということでは取り上げないことにする。また、録音の方も質が高く、優秀録音盤としても知られている。(但し、オリジナルのカナダ盤のことであって、日本盤はダメである。)

ジャズ・ボーカル・アルバムとしても、女性ボーカル・アルバムとしても、聴き応えのあるアルバムであり、また、音楽のジャンルよりも優秀録音盤を聴きたいという方にもピッタリのアルバムであり、本アルバムを入口にして、ジャズ・ボーカルの世界に足を踏み入れていくことにするのにも最適なアルバムである。

また、彼女のキャリアに於いても記念すべきポジションをしめるだけに、じっくりと味わいながら聴いておきましょう!

 

 

Girl Talk

Girl Talk

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Alert Canada
  • 発売日: 1998/06/09
  • メディア: CD

Girl Talk

Girl Talk

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Musicrama
  • 発売日: 1997/12/23
  • メディア: CD

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HOLLIES『STAY WITH THE HOLLIES』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1964年1月に発表された彼らの最初のアルバムである。'60'sから'70'sに数多くのヒット曲を放ったイギリスを代表するバンドの彼らであるが、50年という歳月が流れた記念すべきデビュー・アルバムである。本国イギリスでは最高位2位を記録する大ヒットになっている。

収録曲は、オリジナルのUK盤では全14曲である。(US盤は全12曲、カナダ盤は一部の曲がUK盤と異なる全14曲である。)UK盤の収録曲は以下の通りである。『I'm Talking About You』『Mr. Moonlight』『You Better Move On』『Lucille』『Baby Don't Cry』『Memphis』『Stay』『Rockin' Robin』『Watcha Gonna Do 'Bout It』『Do You Love Me』『It's Only Make Believe』『What Kind Of Girl Are You』『Little Lover』『Candy Man』。

この中からシングル・カットされたのは『Stay』である。(彼らにとっては3枚目のシングルということになり、MAURICE WILLIAMS AND THE ZODIACSの1960年のヒット曲のカヴァーである。)イギリスでは最高位8位、スウェーデンで最高位20位を記録している。

お薦め曲は、ヒット・シングルの『Stay』と、『I'm Talking About You』『Mr. Moonlight』『Lucille』『Memphis』『Do You Love Me』『It's Only Make Believe』という所をピックアップしておく。

収録曲は14曲であるが、曲の時間が短いこともあって、トータル時間は34分弱である。(2分に満たない曲もある。)現在の感覚からすると時間が短いと感じてしまうが、当時としたら珍しいことでもない。その分、現在では時代を感じられることになるであろう。

また、リリース50年を記念して、2013年12月にLimited Editionがリリースされることになっている。(現時点では未発売のため、まだ聴いていませんが...)UK盤のオリジナル全14曲については、モノラル・バージョンとステレオ・バージョンの両者が収録されることになっており、更にレア音源が追加収録されて全35曲の予定になっている。今であれば、そちらを楽しみにするという手もあるが、'60's(と'70's)のUKを代表するバンドのデビュー盤であるだけに、しっかりと聴いておきたい所である。半世紀という時間を越えてチェックしておきましょう!

 

Stay With the Hollies

Stay With the Hollies

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI Import
  • 発売日: 1996/01/23
  • メディア: CD

ステイ・ウィズ・ザ・ホリーズ・プラス(紙ジャケット仕様)

ステイ・ウィズ・ザ・ホリーズ・プラス(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2003/12/17
  • メディア: CD

↓2013/12リリースの50周年盤(Limited Edition)はこちら

ステイ・ウィズ・ザ・ホリーズ(紙ジャケット&SHM-CD)

ステイ・ウィズ・ザ・ホリーズ(紙ジャケット&SHM-CD)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2013/12/11
  • メディア: CD


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HIPSWAY『SCRATCH THE SURFACE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1989年に発表された彼らの2nd.アルバムであり、かつ、ラスト・アルバムである。(彼らは本アルバムを発表した1989年に解散している。)スコットランド出身のバンドで、'84年の結成(デビュー・アルバムは1986年に発表している。)からオシャレな所を持った新しい方向性のロックを探っていたが、結局はそれが花開くことは無かったのは残念なところである。しかし、英国では'60'sの時代から常に新しい試みが行われていて、それが世界的に大ブレイクすることもあっただけに、こういう試みは面白い所でもある。特に彼らは、'80'sのブリティッシュ・サウンドの大きな波には乗れ名かったものの、なかなか面白い試みを行っているだけに、こういうユニークなサウンドを堪能するのも面白い所である。

収録曲は以下の全11曲である。『Show Me』『Keepin' It Together』『Your Love』『Emerald』『I'm Not Perfect』『Handfuls Of Dust』『Something Special』『Wrong About That』『What Makes A Man Love A Woman So Bad?』『Scratch The Surface』『Solid Gone』。

この中からシングル・カットされたのは『Your Love』である。大きなヒットにはならなかったものの、本国イギリスでは最高位66位を記録している。(アメリカでは全く鳴かず飛ばずであった。)

お薦め曲は、シングル曲でもある『Your Love』、意欲作ということのできる『Show Me』と『Wrong About That』、そして約7分半という大作の『Scratch The Surface』をピックアップしておく。

サウンドはポップであって聴きやすいのだが、曲にこれという華となる様な派手なところ(=盛り上がるサビの部分と言ったら良いでしょうか...)が無く、アルバム全体が小さく纏まりすぎているのが残念である。(どこか一ヶ所で良いのだが、派手な所があれば、インパクトも出来ることに成、アルバムにアクセントも付いて良くなったでしょうに...)

とは言っても、着想点などは面白く、'80'sらしい試みと言うことは出来る。(全てが成功して大ヒットする訳ではないということでもある。)ただ、'80'sの試みとしては、少し遅すぎたということですかね... まあ、こういうブリティッシュ・サウンドもあるよ、ということで宜しいかと...(本アルバムは、ちょっと入手しにくい(一応、1997年にCD化されたが、以後再発されない状態が現在まで続いている。→特にヒットすることも無く、現在まで再評価されることもないだけに、こうなるのは当然と言えば当然ですが...)ということもあるだけに、ちょっと変わったものという視点で捉えても良いかというアルバムの一つでもある。)

 

 

Scratch the surface

Scratch the surface

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Import
  • メディア: CD




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