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THE BREAKFAST CLUB(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1985年のアメリカ映画「ブレックファスト・クラブ」日本での劇場公開は1986年5月であった。高校生の等身大のある日の学校での出来事を描いた青春物語である。また、音楽の方も当時の流行りであったオムニバス的な形と、従来からのスコアという形の両方をしていて、如何にも'80's中盤のサントラ盤らしいものとなっているが、内容のあるものに仕上がっている。

作品データを記しておくと、時間は97分、監督と脚本はジョン・ヒューズ、撮影はトーマス・デル・ルース、音楽はキース・フォーシイである。そして出演は、エミリオ・エステヴェス、モリー・リングウォルド、アリー・シーディ、ジャド・ネルソン、アンソニー・マイケル・ホール、ポール・グリーソン、ジョン・カペロス、たちである。

1984/3/24の土曜日。イリノイ州シャーマー・ハイスクールの5人、ジョン、クレア、アンドリュー、ブライアン、アリソンが休日なのに早朝から学校に顔を出した。彼らはヴァーノン先生に呼びつけられ、図書室に集められる。そして「自分とは何か?」という題目の課題を出した。そして、午後4時までの時間を与え、トイレに行く以外席を立ってはいけないと告げて、隣の職員室に引き上げた。5人は課題に取り組み始めるが、ジョンは4人に、休日なのに登校しなければならない理由を問い糾し、それを煙たがるクリアとアンドリュー。午前中はそんなこんなで過ぎ、ランチタイムになる。ジョンは先生の目を盗んで、マリファナを隠している自分のロッカーにみんなを誘い、全員がそれに乗った。そしてマリファナを手にして図書室に戻ろうとするが、職員室から外に出ていた先生の姿を目にして、遠回りをして図書室に戻ろうとする。しかし、どうしても図書室に戻れない。で、ジョンはみんなの囮になり、奇声を発して先生の気を引き、その間に他の4人は図書室に戻った。ジョンは別室に移されるが、やがて排気口を通って図書室に戻ってくる。そして5人はマリファナ・パーティを始め、トリップすると、それぞれが、今日登校させられた理由を語り出し、打ち解けていき、互いに秘密までも語り合うようになった。そして強い絆で結ばれるようになった。課題の方はブライアンが代表して仕上げ、休日登校から解放された。しかし、5人は朝とは打って変わり、晴れ晴れとした表情をしていた。

ある学校での一日を描いただけの物語であるが、高校生ならではという所が描かれているのは良いところである。ただ、当時と現在では、マリファナに対する厳しさもより強くなっているだけに、'80'sらしいところも出ている作品ということにもなる。

また、音楽の方もこれぞ'80'sらしい所が出ていて、SIMPLE MINDSをはじめとするヒット曲も、また、オムニバス構成のサントラ盤も、その全てが'80'sを強く感じるものになっている。

で、そのサントラ盤の収録曲は以下の全10曲である。『Don't You (Forget About Me)』『Waiting』『Fire In The Twilight』『I'm The Dude (Instrumental)』『Heart Too Hot To Hold』『Dream Montage (Instrumental)』『We Are Not Alone』『The Reggae (Instrumental)』『Didn't I Tell You』『Love Theme (Instrumental)』。

派手な所は無いが、何処にでもありそうな一日という限られた時間を、丁寧に描いているという所も好感の持てる作品であって、'80'sらしい青春映画ですね。

 

The Breakfast Club: Original Motion Picture Soundtrack

The Breakfast Club: Original Motion Picture Soundtrack

  • アーティスト: Keith Forsey
  • 出版社/メーカー: A&M
  • 発売日: 1988/02/02
  • メディア: CD

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ブレックファスト・クラブ 【Blu-ray ベスト・ライブラリー】

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  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • メディア: Blu-ray

ブレックファスト・クラブ [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • メディア: DVD


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BLUE SKIES(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1946年のミュージカル映画「ブルー・スカイ」である。日本での劇場公開は1955年4月であった。B・クロスビーとF・アステア共演で、たっぷりと歌も聴かせてくれる作品である。尚、(ほぼ)同じ邦題「ブルースカイ」(こちらは「・」が入らない。また、原題は「BLUE SKY」である。)の1994年作品があるが、それとは全く関係ない作品である。

作品データを記しておくと、時間は104分、原案はアーヴィング・バーリン、監督はスチュアート・ヘイスラー、脚本はアーサー・シークマン、脚色はアラン・スコット、撮影はチャールズ・B・ラング・Jr.、音楽はアーヴィング・バーリンとロバート・エメット・ドーランの2人である。そして出演は、ビング・クロスビー、フレッド・アステア、ジョーン・コールフィールド、ビリー・デ・ウルフ、オルガ・サン・ファン、フランク・フェイレン、ヴィクトリア・ホーン、キャロライン・グリムス、たちである。

ラジオのアナウンサーのジェッド・ポッターは、担当する番組の中で、実話の回想を語り始めた。時は第一次大戦時、ジェッドはブロードウェイ一流のダンサーとして活躍していて、ショーが終った日、以前から好意を抱いていた踊子・メアリーを、友人のジョニーが経営するナイトクラブへ誘った。そして、次作で共演しないかと持ちかけた。しかしメアリーはそれを断って、予定通りに旅公演に出ると言った。しかし、彼女はジョニーに一目惚れしたことから、ニューヨークに留まりたい一心で、ショーに出演することを承諾した。ショーは大成功して、メアリーは一躍人気スターの仲間入りを果たした。そしてジョニーに思いを告げた。すると、これまでは道楽じみた経営をしていたナイトクラブをシンケンに経営していくことを決心し、2人は結婚した。が、ジョニーの性格は変わることはなく、古い店を売っては新しい店を開くということを繰り返し、2人はアメリカの都会から都会へと転々とする暮らしが続くことになる。やがて子供が生まれ、ジョニーは今度こそやり直すことを誓ったが、それも直ぐに元に戻ってしまい、またまた店を売ってしまった。こうなると、メアリーも愛想を尽かしてしまい、ジョニーの元を去ってしまった。5年後、メアリーは舞台に復帰した。彼女の親友・ニタは、メアリーとジョニーか元の鞘に収まるようにと、ジョニーの元を訪れて説得し、ジョニーも今までのことを詫びてその気になる。しかし、メアリーの娘・エリザベスから、メアリーがジェッドと再婚することを知らされると、全てを諦めて姿を消した。しかし、ジョニーが姿を消したことを知ったメアリーは悲しみ、その様子を見たジェッドは、メアリーの心はジェッドにあることを知らされることになり、酒に溺れる様になってしまう。そして、酒が残っていたことから舞台から転落して足を折ってしまう怪我をしてしまった。そして、ダンサーとしての復帰は無理ということで、アナウンサーに転身したのだった。その話が終わった頃、それぞれラジオを聴いていたメアリーとジェッドは駆けつけてきて、2人は再会して抱き合った。

物語としては「回想」ということを使い、面白いことをしているが、ダンサーであったということから、多数の歌と踊を見ることが出来るというのが本作の魅力である。そして、曲の方もたっぷりとあり、ミュージカル作品らしい所をしっかりと見せてくれる。

ということで、本作はサントラ盤とセットにして楽しむべき作品である。で、サントラ盤の収録曲は全16曲であり、以下の通りである。『Overture 'Blue Skies'』『A Pretty Girl Is Like A Melody』『I've Got My Captain Working For Me Now』『You'd Be Surprised』『All By Myself』『A Serenade To An Old-Fashioned Girl』『Puttin' On The Ritz』『I'll Be Seeing You In C-U-B-A』『A Couple Of Song And Dance Men』『You Keep Coming Back Like A Song』『Blue Skies』『Everybody Step』『Getting Nowhere』『Heat Wave』『Any Bonds To Day?/This Is The Army Mr. Jones/White Christmas』『Finale-You Keep Coming Back Like A Song』。

尚、現在では、1940年のB・クロスビー主演の「RHYTHM ON THE RIVER」という作品からの曲8曲と一緒になっていて、本作の16曲の後に8曲が収録されているので、サントラ盤としてはお買い得感がある。(が、別作品なので、そちらの曲名は省略します。)

ミュージカル黄金期の作品の一つであるだけに、歌とダンスの方はしっかりとしているので、映画とサントラ盤をセットで楽しみましょう!

 

Blue Skies (1946 Film)

Blue Skies (1946 Film)

  • アーティスト: Robert Emmett Dolan
  • 出版社/メーカー: Great Movie Themes
  • 発売日: 1997/11/25
  • メディア: CD

 

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ブルー・スカイ [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ジュネス企画
  • メディア: DVD


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BLUE HAWAII(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1961年の映画「ブルー・ハワイ」である。日本では1962年5月に劇場公開されたE・プレスリー主演作であり、かつ、彼の代表作の一つになっている作品である。

作品データを記しておくと、時間は101分、原作はアラン・ワイス、監督はノーマン・タウログ、脚本はハル・カンター、撮影はチャールズ・ラング・Jr.、音楽はジョセフ・J・リリーである。そして出演は、エルヴィス・プレスリー、ジョーン・ブラックマン、アンジェラ・ランズベリー、ローランド・ウィンタース、パメラ・オースティン、ナンシー・ウォルター、ジェニー・マックスウェル、たちである。

2年間の兵役を終えてチャド・ゲイツが帰国してきた。母親のサラは、パイナップル商の家業を継ぎ、良家の娘と結婚して欲しいと願っていたが、チャドはそれを聞かずに、恋人・メイルの勧めている観光会社に就職した。最初の仕事は美人女教師・アビゲールと4人の女学生の一週間のハワイ旅行だった。女学生たちをドライブに連れ出したチャドは、その中の1人であるエリーに散々困らせられる。そして、エリーが酔客に絡まれたのを助けようとして、相手の観光客と喧嘩を始めてしまい、逮捕される。当然、会社は首になってしまう。更に、両親からはメイルとの交際を止めるように言われ、これに反抗して家を出る。そんなチャドはアビゲールに雇われることになって、みんなをカウアイ島へ連れて行った。その夜、エリーがチャドの部屋へやって来て誘惑しようとするが、この時、メイルがチャドを追ってホテルにやってきた。これに慌てたチャドはエリーを追い出したが、アビゲールが部屋にやってくる。そして彼女は、チャドの父の友人・ジャックと婚約したことを告げた。この様子を窓の外から見ていたエリーは早合点し、一騒動起こす。が、翌日、その誤解も解け、アビゲール一行の旅行も無事に終わる。そしてチャドは観光会社を作ることを父に承諾させ、メイルとも結婚することになった。

この手の作品は、主人公のハッピーエンドという形になるのはお約束であるので、ストーリーについてはこんなものという範疇である。が、本作の魅力は、劇中に数多く流れるハワイアン・メロディの音楽である。プレスリーというと、ロックという印象が強いが、ゆっくりとしたテンポのバラード・ナンバーでも優れた楽曲がいくつかある。そんなプレスリーが、ハワイアンのゆったりしたテンポの曲を歌うと、これが填まっていて、なかなか聴き応えがあるのである。

これは、本サントラ盤からシングル・カットされたシングルは大ヒットを記録して彼の代表曲の一つになっていることからも明かである。ということで、本作は映画本編以上に、音楽の方に注目で、実際、サントラ盤も優秀という作品である。

で、そのサントラ盤は、Billboardで20週連続で1位を獲得する大ヒットになり、1962年のBillboard年間アルバム・チャート(モノラル)では3位、同(ステレオ)では6位にランクインしている。(当時は、アルバム・チャートは、モノラルとステレオに分かれていた。)また、イギリスでも当然の如く1位を獲得している。

収録曲は、オリジナル盤では全14曲であったが、1997年に再発されたときに8曲のボーナス・トラックが追加されて全22曲となった。収録曲は以下の通りである。『Blue Hawaii』『Almost Always True』『Aloha Oe』『No More』『Can't Help Falling In Love』『Rock-A-Hula Baby』『Moonlight Swim』『Ku-U-I-Po』『Ito Eats』『Slicin' Sand』『Hawaiian Sunset』『Beach Boy Blues』『Island Of Love』『Hawaiian Wedding Song』(以下、ボーナス・トラック)『Steppin' Out Of Line』『Can't Help Falling In Love(Alternate Take)』『Slicin' Sand(Alternate Take)』『No More(Alternate Take)』『Rock-A-Hula Baby(Alternate Take)』『Beach Boy Blues(Alternate Take)』『Steppin' Out Of Line(Alternate Take)』『Blue Hawaii(Alternate Take)』。

オリジナル盤では、収録時間が約32分ということだったが、ボーナス・トラックの追加によって50分弱にまで伸びていることから、お得感もするようになっただけに、プレスリーのアルバムとして聴くのでも、ハワイアンを聴くのでも、そして映画のサントラ盤として聴くのでも良く、たっぷりと堪能しましょう!

 

Blue Hawaii

Blue Hawaii

  • アーティスト: Joseph J. Lilley
  • 出版社/メーカー: Bmg / Elvis
  • 発売日: 1997/04/15
  • メディア: CD

ブルー・ハワイ

ブルー・ハワイ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: BMGビクター
  • 発売日: 1997/06/21
  • メディア: CD
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ブルー・ハワイ [DVD]

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  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • メディア: DVD
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THE BIG COUNTRY(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1958年のアメリカ映画「大いなる西部」である。日本での劇場公開は1958年12月であった。D・ハミルトンの原作を映画化した作品であって、W・ワイラー監督による傑作西部劇として知られている作品である。また、J・モロスによる主題曲も余りにも有名であって、映画ファンであれば必ず耳にしたことがあって当然ですね。

作品データを記しておくと、時間は167分、原作はドナルド・ハミルトン、製作はウィリアム・ワイラーとグレゴリー・ペック、監督はウィリアム・ワイラー、脚本はジェームズ・R・ウェッブ、サイ・バートレット、ロバート・ワイルダーの3人、撮影はフランツ・F・プラナー、音楽はジェローム・モロスである。そして出演は、グレゴリー・ペック、チャールトン・ヘストン、ジーン・シモンズ、キャロル・ベイカー、バール・アイヴス、チャールズ・ビックフォード、チャック・コナーズ、アルフォンソ・ベドーヤ、たちである。尚、バール・アイヴスは本作でアカデミー助演男優賞を獲得している。

テキサス州サンラファエルに、東部からジェームズ・マッケイという紳士がやってきた。彼は地元の有力者・テリル少佐の1人娘・パットと結婚することになっていた。彼を出迎えた牧童頭のスティーヴハジェームズに敵意を示す。パットはそんなスティーヴを先に帰すと、ジェームズと父の牧場に行くが、その途中で酒に酔ったハナシー家の息子・パックたちに悪戯される。ジェームズは彼らを相手にすることはしなかった。尚、テリル少佐は、大地主のルファス・ハナシーと勢力を二分して争っていて、2人共、水源のある土地のビッグ・マディを狙っていた。しかし、ビッグ・マディは町の学校教師でパットの親友・ジュリー・マラゴンが所有していた。彼女は、どちらかが水源を独占すると、争いが必ず起こると見越していて、どちらに本地を売ろうとしなかった。そういう間柄があったことから、テリル少佐は、娘が受けた乱暴の復讐のためにハナシーの集落を襲って、その息子たちにリンチを加えた。が、ジェームズはそのやり方に相入れないものを感じていた。そんなジェームズは、ビッグ・マディを見て、ジュリーに会うと、中立の立場で誰にでも水を与え、自分でこの地に牧場を経営したいと申し出てる。これに納得したジュリーは売約契約を結んだ。しかし、ジェームズの慎重なやり方に、パットとテリル少佐は不満を感じていた。その頃、ハナシーはビッグ・マディを手に入れる策として、ジュリーを監禁した。それを知ったジェームズは、水源を自由にすると明言して、ジュリーの救出に乗り込む。ハナシーの息子・バックは、ジュリーに対する横恋慕もあって、ジェームズに決闘を挑むが、卑怯なやり方をしたことから父に射殺される。また、騒ぎを知ったテリル少佐たちも駆けつけてきて、争いは大きくなる。少佐とハナシーの対決は相打ちで共倒れとなり、これまでの町の対立の時代に幕が下り、ジュリーを救ったジェームズは彼女と共に新しい我が家を構えるビッグ・マディに向かった。

W・ワイラー監督の総決算と言うべき西部劇であって、見所がたっぷりある作品である。ストーリー、キャラクターという物語の重要な部分だけでなく、景色、アクション、音楽など、その全てが素晴らしく、正に一大芸術作品として仕上がっている作品である。

そして、余りにも有名な主題歌(『Main Title』)をはじめとする数々の音楽も絶品である。主題歌は余りにも有名であるので、誰でも何処かで耳にしたことがあるでしょうが、サントラ盤でじっくりと、改めて聴いておくだけの価値のあるクオリティとなっている。→本作は、数少ない「映画の内容があって、音楽も優秀」という作品である。

ということで、映画を鑑賞し、音楽(サンドラ盤)もたっぷりと味わいましょう! で、最後にサントラ盤の収録曲を記しておく、収録曲は以下の全18曲である。『Main Title』『Julie's House』『The Welcoming』『Courtin' Time』『Old Thunder』『The Raid & Capture』『Major Terrill's Party:Dance I』『Major Terrill's Party:Dance II』『Major Terrill's Party:Waltz』『Major Terrill's Party:Polka』『McKay's Ride, McKay Is Missing, The Old House』『Waiting』『The Big Muddy』『McKay Alone, Night At Ladder Ranch, The Fight』『Cattle At The River』『Attempted Rape』『The War Party Gathers, McKay In Blanco Canyon, The Major Alone』『The Duel, Death Of Buck Hennassey, End Title』。

 

The Big Country

The Big Country

  • アーティスト: Jerome Moross
  • 出版社/メーカー: Silva America
  • 発売日: 1995/09/19
  • メディア: CD

大いなる西部(The Big Country)

大いなる西部(The Big Country)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: La La Land /Rambling
  • 発売日: 2010/05/15
  • メディア: CD
↓映画DVD/BDはこちらです。
大いなる西部 [DVD]

大いなる西部 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD
大いなる西部 [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: Blu-ray

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BIG DADDY(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1999年のアメリカ映画「ビッグ・ダディ」である。日本での劇場公開は2000年1月であった。1998年の「ウェディング・シンガー」の成功から、A・サンドラー主演のコメディで、ヒット曲を劇中でたっぷりと聴かせる内容の作品である。但し、本作でA・サンドラーはゴールデンラズベリー賞でワースト主演男優賞を受賞することになってしまった。

作品データを記しておくと、時間は93分、監督はデニス・デューガン、脚本はスティーヴ・フランクス、ティム・ハーリヒー、アダム・サンドラーの3人、撮影はテオ・ヴァン・デ・サンデ、音楽はテディ・カステルッチである。そして出演は、アダム・サンドラー、ジョーイ・ローレン・アダムス、ジョン・スチュワート、コール・スプラウス、ディラン・スプラウス、レスリー・マン、ジョシュ・モステル、アレン・コヴァート、ロブ・シュナイダー、クリスティ・スワンソン、スティーヴ・ブシェミ、ジョセフ・ボローニャ、たちである。

定職に就かず、アルバイトとテレビを見ることで暮らしをしている32歳になるソニー。ある日、学生時代からの親友で、ルームメイトのケヴィンが中国へ出張することになり、ケヴィンと入れ替わるように、ケヴィンの息子という幼い男の子・ジュリアンがやってきた。ソニーは彼女にふられたこともあって、その彼女を見返すために、ジュリアンの父親になろうと決意した。ジュリアンの母親は亡くなっていて、里親を探すまで引き取ることにして、ケヴィンになりすまして役所に行ってジュリアンを引き取った。が、腕白盛りのジュリアンに悪戦苦闘することになる。そんな中、ソニーは、ケヴィンのフィアンセの姉・レイラと親しくなる。ソニーは、ジュリアンを山車にしてレイラと親密になり、一緒にジュリアンの世話をすることもあった。しかし、そんな中、ソニーがケヴィンではない(=本当の父親ではない)ことが役所にばれてしまい、役所の職員がジュリアンを連れて行った。しかし、父性愛が芽生えたソニーは、聴聞会で保護権回復を訴えるが、旗色が悪い。レイラや友人たち、ケヴィンがソニーの弁護をして、辛うじてお咎め無しと言うことになり、ジュリアンはケヴィンが引き取ることになった。その後、ソニーは真面目に働くようになり、そしてレイラと結ばれることになった。

この手の作品としてはお決まりの、ハッピーエンドということで、「めでたしめでたし」と言うことで終わっていて、これはこれでいいでしょう。が、ちょっと都合が良すぎる様に感じられる展開でもある。(こういう所が、ゴールデンラズベリー賞という所に繋がるのでしょうね...)

が、音楽に関しては別であって、サントラ盤には'70'sから'90'sのヒット曲がいくつか集まったオムニバス・アルバムになっていて、曲数ね多いので、手元にあっても、という無いようである。

で、そのサントラ盤の収録曲は以下の全19曲である。(括弧内はアーティスト名です。)『Sweet Child O' Mine』(SHERYL CROW)、『When I Grow Up』(GARBAGE)、『Peace Out』(ADAM SANDLER)、『Just Like This』(LIMP BIZKIT)、『Only Love Can Break Your Heart』(EVERLAST)、『Ga Ga』(MELANIE C)、『What Is Life』(SHAWN MULLINS)、『The Kiss』(ADAM SANDLER)、『Instant Pleasure』(RUFUS WAINWRIGHT)、『Ooh La La』(WISE GUYS)、『Sid』(ADAM SANDLER)、『If I Can't Have You』(YVONNE ELLIMAN)、『Smelly Kid』(ADAM SANDLER)、『Passing Me By』(THE PHARCYDE)、『Rush』(BIG AUDIO DYNAMITE)、『Hooters』(ALLEN COVERT)、『Babe』(STYX)、『Overtime』(ADAM SANDLER)、『The Kangaroo Song』(TIM HERLIHY)。

S・サンドラー自身の曲がいくつかあるが、この点は賛否の分かれるところである。当時としたら、結構批判的な意見が多かったが、ゴールデンラズベリー賞でワースト主演男優賞を貰うことになっただけに、ご愛敬と言ったところですかね...

 

Big Daddy: Music From The Motion Picture

Big Daddy: Music From The Motion Picture

  • アーティスト: Teddy Castellucci
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 1999/06/22
  • メディア: CD

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ビッグ・ダディ

ビッグ・ダディ

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
  • メディア: DVD


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THE BENNY GOODMAN STORY(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1955年のアメリカ映画「ベニイ・グッドマン物語」である。日本での劇場公開は1956年1月であった。「グレン・ミラー物語」がヒットしたことで、彼のライバルとされていたB・グッドマンにスポットを当てて、スレの少年時代から「キング・オブ・スイング」と呼ばれるようになって、カーネギーホールでの歴史的なコンサートを成功するまでを描いた伝記作品である。また、本作では、B・グッドマンが複数の子役を使い、壮年期はTV界で活躍していたスターがB・グッドマンに似ていることで主役を演じさせている。

作品データを記しておくと、時間は116分、監督はヴァレンタイン・デイヴィス、脚本はヴァレンタイン・デイヴィス、撮影はウィリアム・H・ダニエルズ、音楽はジョセフ・ガーシェンソンである。そして出演は、スティーヴ・アレン、ドナ・リード、サミー・デイヴィス・Jr.、テディ・ウィルソン、ジーン・クルーパ、バータ・ガーステン、ロバート・F・サイモン、ハーバート・アンダーソン、ディック・ウィンスロー、バリイ・トルエクス、デイヴィッド・カスディ、ウィルトン・グラッフ、ハリー・ジェームス、たちである。

1919年のシカゴ。洋服屋のグッドマンは、少ない収入を割いて、ベニイ、フレディ、ハリイの3人の息子たちに、シエップ教授の元で音楽を習わせていた。歳月が流れ、16歳になったベニイは遊覧船の楽士となり、デキシーランド・ジャズで有名なキッド・オーリイに会い、ジャズに興味を持った。そして彼はベン・ポラック楽団に入って音楽活動を続ける。そんな彼がシカゴに戻ってきたが、父の自動車事故で悲しみの再会であった。再びポラック楽団の演奏旅行に出たベニイは、ある酒場での演奏中に音楽批評家のジョン・ハモンドの妹・アリスと出会う。そしてハモンドの援助もあって、ポラック楽団はニューヨークへと進出した。やがてベニイは、ジーン・クルーパ、テディ・ウィルソンたちと楽団を作り、ラジオ出演をし、演奏旅行に出るが、客の入りは良くなかった。また、アリスはベニイの求婚を待っていたが、ベニイは愛の告白を押し殺していた。演奏活動を続けていた彼に幸運が訪れたのは1935年8月だった。ロスでの演奏が好評で、スイング・ジャズとして認められたのだった。気をよくしたベニイは、ライオネル・ハンプトンを加えて四重奏団を作る。時代は彼らを求めていて、ニューヨークのパラマウント劇場での公演も大成功となって、熱烈な歓迎を受けることになった。そしてカーネギー・ホールでのコンサートが待っていた。アリスはベニイの成功を喜んでいたものの、求婚されないことで失望の気持ちも生じていた。が、カーネギー・ホールでのコンサートでベニイは2人で口ずさんでいた曲を演奏し、ベニイの気持ちはアリスに届いていた。

ドラマとしては特に取り立てるほどのものではないが、B・グッドマンがそっくりさんで、大物ジャズ・ミュージシャンたちは本人が自分自身を演じるとい形の出演をしていることで、大きな違和感を受けること無くドラマを楽しめるのは良いところである。また、本人出演と言うことから、演奏シーンの方は本当に素晴らしい。

有名な音楽家の伝記映画であるので、音楽の方にも力が入っているのは当然のことであるが、それを堪能するにはサントラ盤を楽しむべきである。構成の不味いスイング・ジャズのオムニバス盤よりも内容のあるサントラ盤となっている。(逆に、映画を無視して、サントラ盤だけを堪能するということでも宜しいかと...)

最後にサントラ盤の収録曲を記しておく。スイング・ジャズの歴史に残る名曲もあるので、映画のサントラ盤としてだけではなく、スイング・ジャズの入門者用のオムニバス・アルバムという側面もあるサントラ盤である。収録曲は以下の20曲である。『Let's Dance』『Down South Camp Meetin'』『King Porter Stomp』『It's Been So Long』『Roll 'Em』『Buble Call Rag』『Don't Be That Way』『You Turned The Tables On Me』『Goody Goody』『Slipped Disc』『Stompin' At The Savoy』『One O'Clock Jump』『Memories Of You』『China Boy』『Moonglow』『Avalon』『And The Angels Sing』『Jersey Bounce』『Shine』『Sing Sing Sing (With A Swing)』。

 

The Benny Goodman Story

The Benny Goodman Story

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: MCA
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

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ベニイ・グッドマン物語 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
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BARCELONA(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1994年のアメリカ映画「バルセロナの恋人たち」である。日本での劇場公開は1996年3月であった。冷戦末期のスペイン・バルセロナを舞台に、アメリカ人青年の恋愛を描いた青春ドラマである。

作品データを記しておくと、時間は102分、製作と監督と脚本はホイット・スティルマン、共同製作はエドモン・ロシュとセシリア・ローク、撮影はジョン・トーマス、音楽はマーク・スオッゾである。そして出演は、クリス・アイグマン、テイラー・ニコルズ、タシュカ・バーゲン、ミラ・ソルヴィノ、ペップ・ムンネ、ヘレナ・スクミード、ヌリア・バディア、トーマス・ギブソン、たちである。

冷戦末期のスペイン・バルセロナ。アメリカ系企業でセールスマンとして働くテッドの元に、従兄弟で海軍将校フレッドがやってきて、彼の所に居候を始めた。まもなく、2人は見本市でコンパニオンをしていた美女・マルタとモンセラートと知り合い、フレッドはマルタと、テッドは金髪のモンセラートと交際を始めた。4人は連れだってデートを重ねていくが、次第にテッドとフレッドは2人の美女の奔放さに呆れるようになっていく。そして、フレッドは真剣につきあっていたが、モンセラートは同棲相手で反米思想のジャーナリストのラモンの元に戻ってしまう。その当時のスペインは、反米感情が高まっている時期でもあって、テッドの会社も、軍人のフレッドも肩身が狭くなっていた。更に、ラモンの書いた根拠の無い中傷記事によって、フレッドはテロリストに狙われることになり、マルタの部屋にいたところを銃撃されて重傷を負った。テッドはそれを知ると慌てて病院に駆けつけた。暫くの間、フレッドは危ない状態だったが、少しして意識を取り戻した。で、2人は相談してバルセロナを離れてアメリカに帰ることにしたのだった。

前半は青春映画という形で、2人のキャラクターが性格、職業、立場などが対照的であって、そのギャップがなかなか面白く描かれている。中盤からはちょっと重いテーマが出てくることになるが、前半の軽快なタッチのため、それが重く感じられず、折角のテーマが十二分に描きキレていないのが残念なところである。が、逆に、見終わった後に尾を引くような重荷になっていないので、この点では欠点が上手い方に転がっていることになっている。

また、スペインを舞台にしているということで、アメリカを舞台にしたもの、イギリスやフランスを舞台にしたものと違って、ラテン系の陽気さということが出ていて、これが本作のエッセンスになっていて面白い所である。

そして、音楽が、物語が今一つという所を見事に助けていて、これぞ映画音楽の良さを感じさせてくれるものに仕上がっている。→今一つという映画でも音楽によって良い感じになることがあるが、本作はそういう典型的な作品になっている。

最後にサントラ盤の収録曲を記しておく。収録曲は以下の全21曲である。『American's Abroad』『Cathedral』『The Theme Of Ted (Sales)』『Aurora Reverie』『Aftermath (U.S.O.)』『American's In Peril』『Elegy』『The Theme Of Ted (Hospital)』『Reconciliation』『The Lake』『Everybody Limbo!』『Barcelona Merengue』『Una Lacrima Sul Viso』『L' Home Dibuixat』『A Night On The Town (Cava Bar)』『You've Got What It Takes』『Breakin' Up』『Me Voy Pal Pueblo』『Suenos De Amor』『Vinyl Hampton』『Ligia Elena』。

 

Barcelona

Barcelona

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Milan Records
  • 発売日: 1994/08/30
  • メディア: CD

↓DVDが無いのでビデオを...

バルセロナの恋人たち(字幕) [VHS]

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • メディア: VHS


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AUTUMN IN NEW YORK(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は2000年の映画「オータム・イン・ニューヨーク」である。日本での劇場公開は2000年9月であった。ニューヨークを舞台にしたラブ・ストーリーであるが、ジャズの名曲を多数用いていることから、サントラ盤の方が評判の高い作品でもある。

作品データを記しておくと、時間は107分、監督はジョアン・チェン、脚本はアリソン・バーネット、撮影はクー・チャンウェイ、音楽はガブリエル・ヤレドである。そして出演は、リチャード・ギア、ウィノナ・ライダー、ジリアン・ヘネシー、アンソニー・ラパリア、シェリー・ストリングフィールド、エレーン・ストリッチ、ヴェラ・ファーミガ、J・K・シモンズ、タウニー・サイプレス、サム・トラメル、カリ・ローシャ、メアリー・ベス・ハート、たちである。

ニューヨークで高級レストランを経営するは48歳、独身であった。そんな彼はセントラルパークで22歳の美大生のシャーロットと知り合い、彼女に夢中になる。が、シャーロットは不治の病に冒されていることを告白して...

詳しく書かないのは、この手の物語でのお約束という展開となり、更に、お涙頂戴もののように描かれていき、予想通りの結末を迎えるという凡作であるためである。(こうなって、ああなって、そうなる、ということを予想したら、8割の人は当たることでしょうね...)内容的には実につまらない作品であって、ゴールデン・ラズベリー賞で「ワースト・カップル賞」にノミネートされるほど評判が悪かったのも自由分納得できるところである。

が、そんな凡作に限って音楽が素晴らしいのが、映画界の不思議なところでもある。本作は、作品としては赤点というようなレベルであるが、音楽については間違いなくAランクである。(Aランクでも上位に入るものであって「AAA」である。)

本作の音楽はジャズを用いているが、この選曲が実に秀逸である。「サントラ盤」という肩書きを有しているものの、その肩書きが無く、ジャズのジャズのコンスピレーション・アルバムとしても十分通用する内容で、余りにも美味しいアルバムになっている。また、ジャズをこれから聴こうという入門者だけでなく、ある程度ジャズに対する知識を持っている方でも納得できるだけのクオリティのあるアルバムである。

ということで、本作は、映画の方はR・ギアやW・ライダーのファンで無ければスルーするとして、サントラ盤の方をじっくりと聴いておきたい所である。

最後に、サントラ盤の収録曲を記しておく。収録曲は以下の全28曲である。『Beautiful』『Getting Some Fun Out Of Life』『Autumn In New York』『Our Love Never Ends』『Charlotte And Will』『Autumn Forever』『Elegy For Charlotte』『Autumn In New York - Opening Titles』『First Kiss』『Memories』『A Rude Awakening』『Walking Through The Park』『Lunch』『Thinking About Lisa』『Butterflies』『Break-up』『Thinking It Over』『Apart』『Can You Let Me Love You?』『Searching For A Doctor』『Katy』『The Chances For Success』『What Can I Give You?』『I Don't Want To Leave You』『First/Last Snow』『To The Hospital』『No Thing That Ever Flew』『The Gift - Miriam Stockley』。

 

Autumn In New York (2000 Film)

Autumn In New York (2000 Film)

  • アーティスト: Gabriel Yared
  • 出版社/メーカー: Hollywood Records
  • 発売日: 2000/08/14
  • メディア: CD

オータム・イン・ニューヨーク

オータム・イン・ニューヨーク

  • アーティスト: サントラ,マリアン・ストックリー,オースチン・クーニンガム,ヨーゼフ・バーク,バーノン・デューク,ガブリエル・ヤード,トリーナ・ハーモン
  • 出版社/メーカー: Hollywood Records
  • 発売日: 2000/09/20
  • メディア: CD
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オータム・イン・ニューヨーク スペシャル・エディション [DVD]

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  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • メディア: DVD

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ARABESQUE(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1966年のアメリカ映画「アラベスク」である。日本では1966年8月に劇場公開されている作品である。'60年代らしいお洒落な雰囲気とミステリアスな要素に満ちたサスペンス・ミステリーである。

作品データを記しておくと、時間は105分、原作はゴードン・コトラー、製作と監督はスタンリー・ドーネン、脚本はジュリアン・ミッチェル、スタンリー・プライス、ピエール・マートンの3人、撮影はクリストファー・チャリス、音楽はヘンリー・マンシーニである。そして出演は、グレゴリー・ペック、ソフィア・ローレン、アラン・バデル、キーロン・ムーア、ジョン・メリヴェール、ダンカン・ラモント、ジョージ・クールリス、アーネスト・クラーク、カール・ドゥーリング、ハロルド・カスケット、たちである。

古代言語学者のポロックはアメリカ人であるが、交換教授としてイギリスに派遣され、オックスフォード大学で研究をしていた。ある日、彼は大学校内から連れ出された。連れ出したのは中東のある国の首相・イエーナとその部下で駐英大使のルフティだった。そして、同国人の石油王・ベシュラービから秘密文書の翻訳の件で話があれば、その行動をスパイして欲しい、と頼んだ。それからまもなく、ベシュラービから連絡があて、ポロックは彼の邸宅で、象形文字で書かれた秘密文書の翻訳作業を始めるが、仕事を終えるまでは屋敷から出てはならないと脅されていた。また、そんな彼に、ベシュラービの情婦と思われる美女・ヤスミンが、仕事が終わったら殺されるから早く手を引くように言われる。で、ポロックは秘密文書をキャンデーの包紙に包んで隠し、ヤスミンと一緒に屋敷を脱出する。が、ベシュラービ一味に追われ、動物園に逃げ、ウェブスター警部に助けられた。しかし警部はヤスミンを彼のボス・カシムに引き渡し、ポロックを失神させた。その後、ヤスミンはベシュラービの元に戻り、ポロックは殺され、自分はベシュラービをスパイするために帰されたと告げた。その頃、秘密文書はウェブスターの手にあったが、ポロックとヤスミンはウェブスターを尾行し、アスコット競馬場にやってきた。そこでウェブスターは他のスパイに秘密文書を渡そうとするが、ポロックがそれを奪い取り、ウェブスターは取引相手のスパイに殺された。しかし、警察はウェブスター殺しはポロックの犯行として手配した。一方、ポロックはヤスミンを怪しむようになり、彼女の尾行を始めた。が、ヤスミンが襲われるのを助けた。で、ヤスミンは政府のスパイだと言うことが分かる。やがて、秘密文書の解読に成功したポロックは、密かに進められていたイエーナ首相の暗殺計画を知った。で、ロンドンの空港に到着し、記者会見をするイエーナ首相はそこで暗殺された。しかしその首相は替え玉で、本物の首相はベシュラービ一味が監禁していた。ポロックとヤスミンは首相を救出し、ベシュラービ一味を倒したのだった。

物語の方は'60'sらしい雰囲気に満ちているものであるが、それを一段と良い雰囲気にしているのがH・マンシーニの音楽である。彼の映画音楽は'50'sや'60'sという雰囲気にはピッタリで、ほのぼのとした中にお洒落な部分やキリッとした部分があって、独特の世界観を築き上げているが、本作でもその実力をいかんなく発揮していて、作品の雰囲気を盛り上げている。

そんな彼の数多い映画音楽の中では、本作はどちらかというとマイナーな部類に入っているが、デキの方もかなりのものである。本作は映画本編と共に、やはりサントラ盤もじっくりと堪能しておくべきである。

そんな本作のサントラ盤の収録曲を最後に記しておく。収録曲は以下の全10曲である。『Arabesque』『We've Loved Before(Instrumental)』『Ascot』『Dreamstreet』『Facade』『Something For Sophia』『We've Loved Before(Vocal)』『Shower Of Paradise(With Chorus)』『The Zoo Chase(Parts I-III)』『Bagdad On Thames』。

 

Arabesque

Arabesque

  • アーティスト: Henry Mancini
  • 出版社/メーカー: RCA Fs Imports
  • 発売日: 2004/10/12
  • メディア: CD

↓映画ソフトはビデオとなりますが...(かつてはリリースされていましたが、DVD化されていません。)

アラベスク [VHS]

  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • メディア: VHS

Arabesque [VHS] [Import]

Arabesque [VHS] [Import]

  • 出版社/メーカー: Universal Studios
  • メディア: VHS


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ANATOMY OF A MURDER(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1959年アメリカ映画「或る殺人」である。日本では1959年11月に劇場公開となった作品であって、方帝劇の傑作として知られている作品である。また、6部門でアカデミー賞にノミネートされたが、1つも受賞できなかったが、ヴェネチア映画祭では男優賞、NY批評家協会賞では男優賞と脚本賞を受賞している。

作品データを記しておくと、時間は153分、白黒作品である。原作はロバート・トレイバー、製作と監督はオットー・プレミンジャー、脚本はウェンデル・メイズ、撮影はサム・リーヴィット、音楽はデューク・エリントンである。また、ソウル・バスのタイトルデザインも有名である。そして出演は、ジェームズ・スチュワート、リー・レミック、ベン・ギャザラ、ジョージ・C・スコット、アーサー・オコンネル、キャスリン・グラント、ジョセフ・N・ウェルチ、イヴ・アーデン、オーソン・ビーン、ラス・ブラウン、マーレイ・ハミルトン、ブルックス・ウエスト、ケン・リンチ、ジョン・クオウルン、たちである。

ミシガン州の検事だったポール・ビーグラーは辞職して弁護士に転身したが、仕事が殆ど無く、釣りを楽しむようになっていた。いつものように釣りから帰ってくると、親友であり、アル中でもある弁護士が待っていて、事件の弁護を依頼される。その事件とは、妻・ローラをレイプした男・バーニーを射殺した陸軍中尉のマニオンの事件で、依頼人はローラだった。あまり乗り気出なかったポールだったが、それを引き受けた。しかし、状況は被告人には不利であった。検察はベテラン検事・ダンサーを派遣し、ローラはレイプされておらず、不倫関係にあったことを主張する。更に、多くの証人を尋問し、検察側のペースで裁判は続いていく。そんな中、ポールは警察カメラマンの落度を指摘して、現場で最初に立ち会った警官から、ローラが犯された事実を証明した。これによって裁判の流は変わり、陸軍病院の精神鑑定も、マニオンの当夜の行動は不可抗力の衝動、一時的な精神異常と断言した。ポールはミシガン最高裁で「不可抗力の衝動」による抗弁が勝訴になった判例を発見し、完全にポールに風が吹いた。しかし、検察側はマニオンと同房の男を証人に立て、マニオンが「法廷での証言は全部嘘だ」という証言を引き出した。しかし、その男は偽証罪の前科があって、検事に指示された芝居だったと判明した。更に新たな事実が分かり、マニオンは無罪を勝ち取った。しかし、マニオン夫妻は弁護料を支払わずに町を去ってしまった...

弁護士・ポールと検事・ダンサーとの法廷対決は、それぞれ貫禄があって、なかなか見応えがある。また、白黒作品ならではの陰影が事件の謎を紐解いていくスリルとサスペンスを巧みに盛り上げている。

そして、何と言っても本作では、ソウル・バスの死体を模ったタイトル・デザインは余りにも有名であって、しっかりと見ておきたいところである。
また、本作のサントラ盤は、D・エリントンの最高傑作という声もあるほど内容のある作品となっている。(サントラ盤であるが、サントラではなく、彼のアルバムとしても十二分に通用する内容である。)

映画の方が2時間半を越える長尺であるが、中盤以降になると、少しだれている感じがしないでもないのだが、それを救っているのも音楽である。昔から、音楽が優れている映画には駄作はないと言われているが、本作はその代表例としても語られることのある作品でもあるだけに、音楽(サントラ)の方もしっかりと聴いておきたい所である。(サントラ盤であるが、D・エリントンのアルバムとしても聴いてもらいたいところである。)

最後に、サントラ盤の収録曲を記しておく。収録曲は以下の全26曲であって、1曲の時間は短いが、色々と聴き所のある内容となっている。『Main Title And Anatomy Of A Murder』『Flirtibird』『Way Early Subtone』『Hero To Zero』『Low Key Lightly』『Happy Anatomy』『Midnight Indigo』『Almost Cried』『Sunswept Sunday』『Grace Valse』『Happy Anatomy』『Haupe』『Upper And Outest』『Anatomy Of A Murder』『Merrily Rolling Along (Aka Hero To Zero) Sunswept Sunday』『Beer Garden』『Happy Anatomy』『Polly (AKa Grace Valse, Houpe, Low Key Lightly, Midnight Indigo)』『Polly』『Happy Anatomy』『More Blues』『Almost Cried (Aka Flirtibird)』『Sound Track Music: Anatomy Of A Murder』『Anatomy Of A Murder』『The Grand Finale』『Pause Track』。

 

Anatomy of a Murder

Anatomy of a Murder

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Jazz
  • 発売日: 2006/06/26
  • メディア: CD

Anatomy of a Murder: From the Soundtrack of the Motion Picture (1959 Film)

Anatomy of a Murder: From the Soundtrack of the Motion Picture (1959 Film)

  • アーティスト: Duke Ellington
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 1999/04/27
  • メディア: CD

↓映画DVDはこちら

或る殺人 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
  • メディア: DVD

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