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AMERICAN PIE 2(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は2001年の映画「アメリカン・サマー・ストーリー」である。この作品は1999年の映画「アメリカン・パイ」の続編である。(前作がヒットしたことからシリーズ化されることになり、2011年時点で第7作まで製作されている。)日本での劇場公開は2002年3月であった。

作品データを記しておくと、時間は105分、原作と脚本はアダム・ハーツ、原案はアダム・ハーツとデヴィッド・H・ステインバーグの2人、監督はジェームズ・B・ロジャーズ、撮影はマーク・アーウィン、音楽はデヴィッド・ローレンスである。そして出演は、ジェイソン・ビッグス、シャノン・エリザベス、アリソン・ハニガン、クリス・クライン、ナターシャ・リオン、トーマス・イアン・ニコラス、タラ・リード、ショーン・ウィリアム・スコット、ミーナ・スヴァーリ、エディ・ケイ・トーマス、ユージン・レヴィ、クリス・オーウェン、ジョン・チョー、リサ・アルトゥーロ、モリー・チーク、たちである。

前作の高校生たちは大学生になり、初めての夏休みを迎えた。最高の思い出を作ろうと、ジムは高校からの仲間たちと別荘を借り、パーティを開くことにした。当然、彼らの頭にあることは、女の子とHをすることであった。ジムは、憧れのナディアに抜群のセックス・テクニックを披露しようと思い、昔の彼女・ミシェルのテクニシャン改造計画を受けることにした。ミシェルはジムのことを本当は好きなのだが、その思いを胸に秘めていた。腕を磨こうとジムだったが、仲間のスティフラーから貰った性感ゼリーを使ってみると、実はそれは瞬間接着剤だったからさあ大変。股間から手が離れなくなってしまい、慌てて見ていたポルノビデオを隠そうとしたが、左手はビデオにくっついてしまった。そして、どうしようもなくなって、結局救急車で運ばれるという情けないことになってしまった。そんな大騒動があったものの、パーティは大いに盛り上がって、成功だった。が、ジムがパーティでウランだのは、憧れのナディアではなく、自分のことを思ってくれていたミシェルだった。

前作同様のお馬鹿さとノリの良さで楽しめる作品である。ただ、前作から多少のスケールダウンが感じられるのだが、馬鹿馬鹿しいという所はパワーアップしているだけに、笑って楽しむという作品としたら、これはこれでいいでしょうね...

また、前作同様に楽しめるのは、豪華アーティストが集ったサントラ盤である。今回は15曲が収録されており、前作と同様に登場人物の世代を中心にした親しめる音楽というのは気持ちの良いところである。また、こういうサントラ盤は'80'sに完全に定着したスタイルであるが、'90'sには一時、消えていたこともあるだけに、21世紀になってもこのスタイルのサントラ盤が登場したのは嬉しい所である。(豪華アーティストが結集したオムニバス形式のサントラ盤はその後も一時的に消え、また復活するということを繰り返していますが...)

ということで、本作も前作同様に、映画本編と共にサントラ盤も一緒に楽しむことが出来るものであり、セットにして堪能しましょう!

最後に、サントラ盤の収録曲を記しておく。収録曲は以下の全15曲である。『Every Time I Look For You』『Scumbag』『Bring You Down』『Vertigo』『(I'm Gonna) Split This Room In Half』『Be Like That』『Good (For A Woman)』『Always Getting Over You』『Cheating』『Smokescreen』『Phoebe Cates』『Susan』『Fat Lip』『I Will』『Halo』。

 

American Pie 2

American Pie 2

  • アーティスト: David Lawrence
  • 出版社/メーカー: Umvd Labels
  • 発売日: 2001/07/31
  • メディア: CD

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アメリカン・サマー・ストーリー (アメリカン・パイ 2 コレクターズ・エディション) [DVD]

アメリカン・サマー・ストーリー (アメリカン・パイ 2 コレクターズ・エディション) [DVD]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: DVD

アメリカン・サマー・ストーリー アメリカン・パイ2 [DVD]

アメリカン・サマー・ストーリー アメリカン・パイ2 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • メディア: DVD

AMERICAN ME(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1992年のアメリカ映画「アメリカン・ミー」である。日本では劇場未公開と言うことになったが、E・J・オルモスが17年間温め続け、執念で映画化した作品である。メキシカン・マフィアのサンタナの生涯を描いた作品である。

作品データを記しておくと、時間は126分、製作、監督はエドワード・ジェームズ・オルモス、共同製作としてショーン・ダニエルとロバート・M・ヤングの2人、脚本はフロイド・マトラックスとデズモンド・ナカノの2人、撮影はレイナルド・ヴィラロボス、音楽はデニス・ランバートとクロード・ゴーデットである。そして出演は、エドワード・ジェームズ・オルモス、ウィリアム・フォーサイス、ペペ・セルナ、ダニー・デ・ラ・パズ、イヴェリナ・フェルナンデス、ケイリー・ヒロユキ・タガワ、ダイアナ・オルテッリ、サル・ロペス、たちである。

戦争中に水兵が女を強姦したことで生まれたサンタナは少年時代から悪事に手を染めていた。そんな彼は刑務所に収監されることになるが、18年間の刑務所暮らしは、彼をボスとして君臨させることになった。出所した彼は幼馴染みと組んでのし上がっていって、イーストL.A.を支配するようになる。が、そんな彼は再び獄中生活を過ごすことになり、最期は情に負けたことで、刑務所の仲間たちによって処刑されてしまうことになる...

ラテン系マフィアのことになると、日本では殆ど知られていないこともあって、馴染みが薄いということになってしまうだけに、ある意味では貴重な作品ということになる。(日本では、馴染み臼ということもあって劇場公開にならなかったのは残念なところである。)しかし、作品としては丁寧に作られていて、人間ドラマとしてなかなかのものである。

また、音楽の方も水準以上のデキであって、人間ドラマという所を厚みのあるものにしている。(音楽が良いと、作品の方もそれだけ良くなっている一本である。)

ということで、ストーリーの方は取っつきにくい所があるかも知れないが、音楽がそういうところを和らげてくれていることもあるだけに、映画とサントラをセットにして堪能することをお薦めする作品である。

最後に、サントラ盤の収録曲を記しておく。収録曲は、派手なものはないのだが、なかなか良く出来ている佳曲が集まっていて、デキの方は良い。収録曲は以下の全10曲である。『No Sunshine』『Slippin' Into Darkness』『Rockin' Robin』『Shotgun』『Heaven And Paradise』『Let The Good Times Roll』『I Want To Take You Higher』『Oye Como Va』『For Your Precious Love』『Tierra Bravia』。

 

American Me: Music From The Motion Picture Soundtrack [Soundtrack]

American Me: Music From The Motion Picture Soundtrack [Soundtrack]

  • アーティスト: Claude Gaudette,Dennis Lambert
  • 出版社/メーカー: Virgin Records Us
  • 発売日: 1992/04/28
  • メディア: CD

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アメリカン・ミー [DVD]

アメリカン・ミー [DVD]

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • メディア: DVD


AMERICAN PIE(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1999年のアメリカ映画「アメリカン・パイ」である。日本での劇場公開は2000年7月であった。現在、第7作まで製作されている人気シリーズ「アメリカン・パイ」の第1作である。本作が全米のティーンの間で大評判となったことからシリーズ化された作品でもある。ロスト・バージンのために奮闘する4人の高校生の姿を描いたコメディ作品である。

作品データを記しておくと、時間は96分、監督はポール・ワイツ、脚本はアダム・ハーツ、撮影はリチャード・クルード、音楽はデヴィッド・ローレンスである。そして出演は、ジェイソン・ビッグス、クリス・クライン、トーマス・イアン・ニコラス、エディ・ケイ・トーマス、ミーナ・スヴァーリ、アリソン・ハニガン、シャノン・エリザベス、タラ・リード、ナターシャ・リオン、ユージン・レヴィ、ジェニファー・クーリッジ、ショーン・W・スコット、クリス・オーウェン、イーライ・マリエンタール、ジョン・チョー、エリック・ライヴリー、モリー・チーク、クライド・クサツ、たちである。

ミシガン州の高校に通っているジムは、親友のケヴィン、オズ、フィンチと共に、「高校卒業までに童貞喪失する」と誓い合っていた。で、ジムは憧れの留学生・ナディアにアタックする。しかしジムは興奮して早漏し、その様子が学内のインターネットサイトに流れ、笑い者になってしまった。やけになったジムは、ブラスバンド部のミッシェルをプロムのパートナーに誘った。一方、ケヴィンはヴィッキーという彼女がいるのだが、彼女はガードが堅くてなかなか許してもらえないでいた。フィンチはヴィッキーの友人・ジェシカに頼んで、「フィンチはスゴイ」という噂を立ててもらった。で、彼は一躍学内の女子の注目の的になった。オズはラクロスの選手でスポーツマンであったが、年上の彼女に気取り、ふられてしまい、女の子を物色するためにコーラス部に入った。そして、魅力的なヘザーといい雰囲気になったまでは良かったが、目的が「童貞喪失」ということがバレてしまう。気まずくなったものの、2人は本気で愛し合うようになる。そんなことでついにプロムの日がやってきた。夜、オズはヘザーと、ケヴィンはヴィッキーとベット・インを実現した。ジムは地味だと思っていたミッシェルが実はヘビーなセックス狂であって、初夜を迎えることになる。スゴ腕という噂が嘘とばれてしまったフィンチはひょんなことからセクシーな友達の母親と一夜を共にして、4人は目標を達成した。

時代は変わっても、ティーンエイジャーの考えることは同じ所があって、そう言うところは'80年代の人気シリーズ「グローイング・アップ」シリーズに通じたところがある作品である。一応、時代設定を現在にしていることから、板ーネットなどが劇中に登場しているが、それ以外は「グローイング・アップ」を見ているような気になる作品でもある。(ノリもギャグもそう言う感じがする。)

で、「グローイング・アップ」シリーズというと音楽の方も重要な要素となるが、本作はそういう所もそのままであり、やはり音楽も重要な所になる。で、その音楽の方であるが、かつての豪華ミュージシャンによるオムニバス盤のサントラを実現していて、収録されている曲の幅も拾いオムニバス・アルバムとなっている。全体的に、曲の方は親しみやすく、ノリが良い曲が多いが、そういう所も高校生を主人公にした青春ものという雰囲気を強くしている。

ということで、本作は、映画本編を楽しみ、サントラ盤でも楽しめるという作品である。ということなので、やはりセットで揃えておきたい所である。

最後にサントラ盤の収録曲を記しておく。収録曲は以下の全13曲である。『New Girl』『You Wanted More』『Mutt』『Glory』『Super Down』『Find Your Way Back Home』『Good Morning Baby』『Stranger By The Day』『Summertime』『Vintage Queen』『Sway』『Wishen』『Man With The Hex』。

 

American Pie: Music From The Motion Picture

American Pie: Music From The Motion Picture

  • アーティスト: David Lawrence
  • 出版社/メーカー: Umvd Labels
  • 発売日: 1999/06/29
  • メディア: CD

アメリカン・パイ

アメリカン・パイ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
  • 発売日: 2000/07/19
  • メディア: CD
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アメリカン・パイ [DVD]

アメリカン・パイ [DVD]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD
アメリカン・パイ(無審査特別版) [DVD]

アメリカン・パイ(無審査特別版) [DVD]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD

AMERICAN FLYERS(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1985年のアメリカ映画「アメリカン・フライヤーズ」である。日本では劇場未公開ということになったが、、内容的なことと音楽的なことで評価されている作品であって、知る人ぞ知る隠れた佳作として知られている作品である。また、K・コスナーの若き日の姿を見ることが出来る作品でもある。

作品データを記しておくと、時間は113分、監督はジョン・バダム、脚本はスティーヴ・テシック、撮影はドン・ピーターマン、音楽はグレッグ・マシソンとリー・リトナーの2人である。そして出演は、ケヴィン・コスナー、デヴィッド・グラント、レイ・ドーン・チョン、アレクサンドラ・ポール、ジャニス・ルール、ルカ・ベルコヴィッチ、ロバート・タウンゼント、ジョン・エイモス、ジェニファー・グレイ、たちである。

遺伝性脳内出血で父を亡くし、自分たちもいずれ発症すると恐れているマーカスとデイヴィッドの兄弟。検査の結果、健康であるということから、2人は「西部の地獄」と呼ばれている過酷なロッキー山脈で行われる自転車レースに出場する。レースでは世界最高のサイクリストと張り合って、危険なコースで無謀なスピードで飛ばしていく。しかし、マーカスはレースの途中で倒れてしまった...

本作の見所は、ロッキー山脈の美しい風景、自転車の疾走感、兄弟愛、そして音楽である。物語は、前半は兄弟愛を中心にして進めていき、後半は自転車レースを中心にした景色と自転車の視線からの映像が新鮮である。

物語としては青春映画という雰囲気にしていることもあって、爽やかさを与えてくれるが、描かれているテーマも悪くなく、作品としても上手くまとめている。

キャストの点でも、当時はまだブレイクする前であったが、K・コスナーや、芸達者な人たちが脇を固めていて、派手な所がないものの、その分だけ身近な所にある物語として感じられる作品となっている。

そして、忘れてならないのが音楽である。映画音楽は、引きつけるために派手さを求められる所と、物語の展開を喰ってしまうような強烈な存在感はないこと、それでいて物語を盛り上げる良い雰囲気を作り出さなければならず、その匙加減は非常に難しいところである。本作では、やはり派手な所はないが、存在感があって心に響くメロディラインを奏でているなど、映画音楽の理想に近いものになっている。

本作は、余りにも良いところが揃っているのに、日本で劇場公開にならなかったのは、政治的な者があるのでは?と勘ぐってしまうほどの佳作である。かつてはLDでリリースされていたが、DVD化されていない上、サウンドトラックも入手しにくい状況になっているが、機会があれば見て起きてい作品である。

最後にサントラ盤の収録曲を記しておく。収録曲は以下の全11曲である。『American Flyers』『Traveling Music』『Brand New Day』『Gone Ridin'』『Bad Moon Rising』『Brothers' Theme, Part. 1』『'j' Factor』『Theme From American Flyers (Hell Of The West)』『Brothers' Theme, Part. 2』『Treadmill』『Epilogue (Third Race)』。

 

↓CDではなくてLPです。

Americna Flyers [Analog]

Americna Flyers [Analog]

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Grp Records
  • 発売日: 1990/10/17
  • メディア: LP Record

↓DVDではなくてビデオです。

アメリカン・フライヤーズ【字幕版】 [VHS]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: VHS
American Flyers [VHS] [Import]

American Flyers [VHS] [Import]

  • 出版社/メーカー: Warner
  • メディア: VHS

ALEXANDER'S RAGTIME BAND(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1938年のアメリカ映画「世紀の楽団」である。日本では1939年に劇場公開されている。アーヴィング・バーリンの楽曲を全編に散りばめた音楽映画であって、彼の作品をたっぷりと堪能出来る作品である。彼の主題歌はアカデミー主題歌賞を逃したものの、アルフレッド・ニューマンの音楽はアカデミー作曲賞を受賞している。

作品データを記しておくと、時間は106分原案はアーヴィング・バーリン、監督はヘンリー・キング、脚本はキャサリン・スコラとラマー・トロッティの2人、撮影はペヴァレル・マーレイ、振付はセイモア・フェリックス、音楽はアルフレッド・ニューマンである。そして出演は、アリス・フェイ、タイロン・パワー、ドン・アメチー、エセル・マーマン、ジャック・ヘイリー、ジーン・ハーショルト、ヘレン・ウェストリー、ジョン・キャラダイン、ロン・チェイニー・Jr.、ポール・ハースト、ウォーリー・ヴァーノン、ルース・テリー、ディキシー・ダンバー、ジョセフ・キング、オットー・フライズ、グレイディ・サットン、ドナルド・ダグラス、たちである。

サンフランシスコの薄汚いある酒場。歌手のステラ・カービーが職を求めにやってきて、ロジャー・グラントの指揮するバンドも同様に職を求めにやってきた。ひょんなことからステラとロジャーのバンドは組んで雇われることになり、演奏をするようになり、次第に有名になっていった。しかし、気の強い2人はいつも口争いをしていて、ピアノ弾きのチャーリーがいつも2人の間を取りなしていた。が、有名になるにつれて、ロジャーとステラは愛し合うようになっていく。そんな中、ニューヨークの有名な興業者のディリンガムがサンフランシスコに来てステラの歌を聞き、ステラと契約することになる。ステラは機会を見てバンドを呼ぶと言うが、ロジャーはバンドから離れていくステラに怒り、ステラと彼女の味方をするチャーリーに絶縁宣言をした。そんな時期に、アメリカは戦争に参加することになり、ロジャーやバンド仲間も軍隊に入り、軍楽隊の興業に出演する。密かにその興行を見に来ていたステラだったが、その夜、出動命令が出て、ロジャーたちは戦線に向かった。2年後、戦線から戻って来たロジャーはステラのことが忘れられないでいて、ステラが出演する劇場に足を向けた。今では大スターになっているステラ。そしてチャーリーの妻になっていた。ショックを受けたロジャーは酒に溺れるようになるが、バンド仲間や新しい歌手りジェリーたちに励まされ、再びバンド活動を開始した。しかし、ステラも心の中ではロジャーのことを思っていた。そんなステラの気持ちを察したチャーリーは離婚を申し出た。離婚したステラはロジャーを訪ねるが、その時ロジャーは新しいバンドでヨーロッパ公演に出発するところだった。更にステラはジェリーの姿に、ロジャーとの関係があると誤解して、自ら身を引いた。ロジャーのバンドの公演は大成功を収め、ジェリーもスターになる。ジェリーはロジャーのことを愛するようになっていたが、ロジャーの心にはステラがいることも分かっていて、ロジャーからのプロポーズを断った。アメリカに戻ったロジャーはチャーリーと会って離婚したことを知ると、ステラのことを捜し始める。しかしステラは名前を変えて細々と暮らしていた。そんな中、ロジャーのバンドがカーネギー・ホールで公演を行うことを知ったステラは、密かに訪れた。舞台のロジャーはステラの姿を見つけると舞台に上げた。そしてステラは昔のように歌を歌った。

物語としては昔風のラブ・ストーリーであって、これというところの無い物語でしかない。が、本作はストーリーよりも全編を通して聴くことの出来るアーヴィング・バーリンの音楽を堪能するための作品であって、音楽を聴くための作品である。ということで、映画本編とサントラ盤はセットとして楽しみたいところである。

サントラ盤としては、内容も充実していて聴き応えのあるアルバムでもある。戦後になって、更に有名な映画作品の音楽を担当しているので、本作当時はまだこれからという存在であったが、アメリカのシャーベルトと言われた彼の作品を堪能出来るということで、大きな価値のあるものとなっている。

最後にサントラ盤の収録曲を記しておく。収録曲は以下の全25曲である。『Opening Credits』『Alexander's Ragtime Band』『Ragtime Violin』『Marching Along With Time』『International Rag』『Everybody's Doin' It Now』『Now It Can Be Told』『Now It Can Be Told (Reprise)』『This Is The Life』『Some Sunny Day』『When The Midnight Choo Choo Leaves For Alabam'』『For Your Country And My Country』『Weber And Fields』『In The Ymca』『Oh, How I Hate To Get Up In The Morning / This Is The Army, Mr. Jones』『We're On Our Way To France』『Say It With Music』『Blue Skies』『Pack Up Your Sins And Go To The Devil』『What'll I Do?』『Remember』『Marie [Instrumental]』『Easter Parade』『Heat Wave』『Alexander's Ragtime Band [End Titles]』。

映画自体は70年以上昔の作品であるが、音楽の方は古いということもないので、じっくりと聴き入りましょう。

 

Alexander's Ragtime Band

Alexander's Ragtime Band

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Vintage Jazz
  • 発売日: 1993/07/29
  • メディア: CD

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世紀の楽団 [DVD]

世紀の楽団 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジュネス企画
  • メディア: DVD


À BOUT DE SOUFFLE(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1959年のフランス映画「勝手にしやがれ」である。日本での劇場公開は1960年3月であった。また、英語タイトルは「BREATHLESS」である。ジャン・リュック・ゴダール監督の最高傑作と言われている名作である。(以前に「気狂いピエロ」を取り上げているが、ゴダール作品を見るとしたら、本作は欠かすことは出来ない作品でもありますし...)

作品データを記しておくと、時間は90分、白黒作品である。原案はフランソワ・トリュフォー、監修はクロード・シャブロル、製作はジョルジュ・ドゥ・ボールガール、監督と脚本はジャン・リュック・ゴダール、撮影はラウール・クタール、音楽はマルシャル・ソラルである。そして出演は、ジャン・ポール・ベルモンド、ジーン・セバーグ、ダニエル・ブーランジェ、ジャン・ピエール・メルヴィル、ジャン・リュック・ゴダール、たちである。

自動車泥棒の常習者であるミシェルは、マルセイユで盗んだ車でパリに向かっていたが、途中で追いかけられた白バイ警官を射殺してしまった。パリに着いたミシェルはアメリカ人のガールフレンド・パトリシアの元に行く。彼女とは、互いに自由を許し合った束縛のない愛を楽しんでいる関係であったが、そんな2人が行動を共にして逃避行を行う。パトリシアは、ミシェルが警察から追われいてるということを知り、愛を確かめようとして警察に密告し、ミシェルには、警察がやってくることを告げた。ミシェルには虚しい自嘲と絶望が広がる。で、逃亡する際、警察に背後から射たれたミシェルはよろめきながら歩いていく。駆けつけたパトリシアに呟いたミシェルは瞼を閉じて死んでいった...

フランス・ヌーベルバーグを語る上では、本作を抜きにしては語ることが出来ない作品であって、余りにも有名な作品であるだけに、映画ファンであれば見ておいて当然という作品である。よって、細かいことも色々と語られているので、ここでは多くを語らないことにする。(兎に角、見ておかなければならない作品であるので、見ていなければ見ておきましょう。)

また、こういう名作は、音楽の出来も良いと相場が決まっているのだが、本作の音楽もその通りで、実に素晴らしい。有名な曲もあって、スタンダード・ナンバーとなっている曲もあるだけに、お馴染みの曲と言うことになるが、それだけに、映画と共にじっくりと聴いておきたいところである。

また、本作のサントラ盤の収録曲は、オリジナル盤では全10曲であるが、現在では他の作品からの音楽の10曲と、本作からのボーナス・トラック1曲が収録されたものが、本作のサントラ盤をベースにしたオムニバス盤としてリリースされている。それだけに、お得と言えばお得すぎる内容になっているので、手元にあっても宜しいかと。

最後に現在入手出来るサントラ盤の21曲の収録曲を記しておくが、以下の通りである。『La Mort』『Duo』『New York Herald Tribune』『Poursuite』『L Amour La Mort』『Dixieland』『Theme D Amour』『La Mort (Version 2)』『Poursuite (Version 2)』『Campagne Premiere』。(以下、他作品からの楽曲)『Verneuilade』『Defile』『Le Proces Par Le Trio Martial Solal』『Generique』『L Espionnage』『Generique』『Olga』『Course En Decapotable』『David Et Olga』『Echappement Libre』。(以下、ボーナス・トラック)『À Bout De Souffle (Piano Solo)』。

 

A Bout de Souffle

A Bout de Souffle

  • アーティスト: Martial Solal
  • 出版社/メーカー: Emarcy Import
  • 発売日: 2003/02/04
  • メディア: CD

「勝手にしやがれ」オリジナル・サウンドトラック

「勝手にしやがれ」オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: サントラ
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2009/07/08
  • メディア: CD
↓映画DVD/BDはこちらです。
勝手にしやがれ [DVD]

勝手にしやがれ [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • メディア: DVD
勝手にしやがれ [DVD]

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  • 出版社/メーカー: アミューズ・ビデオ
  • メディア: DVD
勝手にしやがれ 【スタジオ・カナル・コレクション】 [Blu-ray]

勝手にしやがれ 【スタジオ・カナル・コレクション】 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • メディア: Blu-ray

ADDAMS FAMILY VALUES(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1993年の映画「アダムス・ファミリー2」である。言うまでもなく、1991年の映画「アダムス・ファミリー」(日本での劇場公開は1992年4月であった。)の続編であって、日本での劇場公開は1993年12月であった。前作に、赤ちゃんとフェスターの妻という新キャラが加わった物語であって、典型的なヒット作品の続編である。(興行的にも転けたというところも続編のパターンを踏襲していました。)

作品データを記しておくと、時間は94分、監督はバリー・ソネンフェルド、脚本はポール・ラドニック、撮影はドナルド・ピーターマン、音楽はマーク・シェイマンである。そして出演は、アンジェリカ・ヒューストン、ラウル・ジュリア、クリストファー・ロイド、クリスティナ・リッチ、ジミー・ワークマン、キャロル・ケイン、カレル・ストリッケン、ジョーン・キューザック、クリストファー・ハート、クリスティーン・バランスキー、ピーター・グレイヴス、デヴィッド・クロムホルツ、ハリエット・サンソム・ハリス、ダナ・アイヴィ、たちである。

モーティシアが赤ちゃんを産み、アダムス家にメンバーが増えた。子供はピューバートと名付けられるが、ウェンズデーとパグズリーは新入りをイジメて何時間も遊ぶが、ピューバートは兄と姉の攻撃にもめげない強い子だった。ある日、そんなアダムス家に、デビーという若くて美しい乳母がやって来た、ゴメズとモーティシアは、子どもの面倒をよくみる彼女を信頼するが、ウェンズデーだけは乳母の正体を見破っていた。デビーは、金持ちの男に近づいては殺し、ブラックウィドーという異名を持つ女であった。しかも、自分の正体がばれそうになると、両親を説得して子供たちをサマーキャンプに送り出してしまう。更にデビーは、ゴメズの兄・フェスターに接近し、結婚式を挙げた。そしてフェスターを殺そうとするが、上手くいかないでいた。一方、キャンプに参加したウェンズデーは初恋が実ることになった。ピューバートが1歳の誕生日を迎えようとすると、デビーは遂にアダムス家をバラバラにしようと動いた。が、ピューバートたちの働きで一家は救われることになった。

ブラックな所は前作よりもパワーアップしているが、物語の展開としたらつまらない。笑いを取ると言うことでは空回りしているのが辛い所である。ただ、ブラックな所は上手く廻ろうとしているだけに、そのバランスに猛一工夫あれば良かったのでしょうが、残念な作品である。

その一方で、こういう転けた作品には、何故か音楽はよいというものが多い。(不思議なことであるが、そういう傾向が強いのである。)本作も作品としては今一であるのだが、音楽だけは良いのである。(音楽までもがズタボロだったら救いようのない作品になってしまうだけに、音楽が何とか作品を守ったと言って良い。)

テンポの良さと軽快さ、そしてブラックな所を上手く表現している音楽が、映画としてはつまらない所を何とかカバーしているだけに、これが面白くハマった作品で使われていたら、と思ってしまうところである。ということで、音楽の方はBGMとして流しておくというのも悪くないところである。

最後に、サントラ盤の収録曲を記しておく。収録曲は以下の全11曲である。『It's Your Thing』『Be Thankful For What You've Got』『Express Yourself』『Whatcha See Is Whatcha Get』『Family Affair』『Night People』『Supernatural Thing』『Do Your Thing(Love On)』『Do It Any Way You Wanna(It's On You)』『May You Always Drink Bizarre』『Addams Family(Whoomp!)』。

 

Addams Family Values

Addams Family Values

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Polygram Records
  • 発売日: 1993/11/16
  • メディア: CD

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アダムス・ファミリー2 [DVD]

アダムス・ファミリー2 [DVD]

  • 出版社/メーカー: パラマウント ジャパン
  • メディア: DVD

 

 


ACTION JACKSON(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1987年のアメリカ映画「アクション・ジャクソン 大都会最前線」である。日本での劇場公開は1989年2月であった。「ロッキー」シリーズでアポロを演じたC・ウェザース主演のアクション作品であるが、B級作品というノリに満ちた作品であって、そのことを分かった上で製作されているだけに、B級作品の中ではAランクの作品で楽しませてくれる作品である。

作品データを記しておくと、時間は96分、監督はクレイグ・R・バクスリー、脚本はロバート・リニュー、撮影はマシュー・F・レオネッティ、音楽はハービー・ハンコックである。そして出演は、カール・ウェザース、ヴァニティ、クレイグ・T・ネルソン、シャロン・ストーン、トーマス・F・ウィルソン、ビル・デューク、ロバート・ダヴィ、エド・オロス、デヴィッド・パトリック・ケリー、アル・レオン、たちである。

デトロイトでは、自動車産業の大物たちの連続殺人事件が起こっていた。ジャクソン刑事はその事件に業界の大会社社長・デラプレインが絡んでいることを知る。が、その情報を提供したデラプレインの新妻・パトリスは何者かに殺されてしまい、パトリス殺害の容疑がジャクソンに掛けられた。で、彼はその汚名を晴らすために立ち上がり、追われる中、事件の解決と復讐を開始した。で、デラプレインの愛人のクラブ歌手・シドニーの協力を得て、デラプレインの陰謀に立ち向かって行くが...

ストーリーや展開はこの手の作品ではよくあるものであって、平凡な作品ということになってしまうが、バイオレンス描写はなかなかである。(そういう所はB級作品の方が徹底していることが多いですが、その通りですね。)また、ブレイク前のシャロン・ストーンや「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のビフのトーマス・F・ウィルソン、「007/消されたライセンス」に出演したロバート・ダヴィなど、B級作品とは思えない豪華なキャスティングというのも本作の魅力である。(特にS・ストーンは、ブレーク前とはいうものの、端役でこういう作品に出ているというのは、(大ブレイクしたから言えることではあるが)ある意味凄いと言うことになる。)

とは言っても、A級作品と比べると色々とちゃちなところがあるだけに、大作志向という方は避けた方が良いかも知れませんね。が、B級作品がお好きな方では、B級作品の中でもAランクの作品であるだけに、たっぷりと楽しめる作品である。

また、音楽の方もハービー・ハンコックが担当しているが、POINTER SISTERS、MADAME X、LeVERT、SISTER SLEDGE、DAVID KOZが参加していて、スコア集と豪華ミュージシャンのオムニバス盤という、悪く言うと「中途半端」、良く言うと「バランスを取った」もので、まさに両者の「あいのこ」になっている。(こういう所もB級作品のサントラ盤らしい所である。)

最後にサントラ盤の収録曲を記しておく、収録曲は以下の全10曲である。『He Turned Me Out』(The Pointer Sisters)、『Action Jackson』(MADAME X)、『For The Love Of Money』(LeVERT)、『Undress』、『Building up "Action Jackson"』、『Keeping Good Loving』(SISTER SLEDGE)、『Shotgun』(DAVID KOZ)、『Faraway Eyes』、『Lovers' Celebration』、『Protect And Serve』。

 

Action Jackson

Action Jackson

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Lorimar
  • メディア: CD

↓映画はこちら(但し、DVDではなくてビデオです。)

アクション・ジャクソン~大都会最前線~ [VHS]

  • 出版社/メーカー: RCAコロンビア・ピクチャーズ・ビデオ
  • メディア: VHS

Action Jackson [VHS] [Import]

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: VHS

Action Jackson [VHS] [Import]

Action Jackson [VHS] [Import]

  • 出版社/メーカー: Warner Home Video
  • メディア: VHS


THE ACCIDENTAL TOURIST(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1988年のアメリカ映画「偶然の旅行者」である。日本での劇場公開は1989年10月であった。全米書評家協会賞を受賞した同名小説の映画化作品であるが、「スターウォーズ 帝国の逆襲」や「レイダース」という冒険活劇の脚本を担当したことで知られているL・カスダンが監督と脚本を務めたロマンチック・コメディである。

作品データを記しておくと、時間は121分、原作はアン・タイラー、監督はローレンス・カスダン、脚本はローレンス・カスダンとフランク・ガラチの2人、撮影はジョン・ベイリー、音楽はジョン・ウィリアムスである。そして出演は、ウィリアム・ハート、ジーナ・デイヴィス、キャスリーン・ターナー、エイミー・ライト、ビル・プルマン、ロバート・ゴーマン、デヴィッド・オグデン・スタイアーズ、エド・ベグリー・Jr.、たちである。また、ジーナ・デイヴィスは本作でアカデミー助演女優賞を獲得している。

1年前に息子がキャンプ地で強盗事件に巻き込まれて不慮の死を遂げたというガイドブックのライターであるメーコン・ラリー。仕事の旅から戻って来ると、妻のサラから家を出て行くと告げられた。息子の死から2人の間には溝が出来ていた。で、一人暮らしをすることになったメーコンは、几帳面な性格から、家をきれいに保とうとする。しかし、慣れない家事に戸惑うばかりだった。そして、仕事から帰ってきても誰もいない家は、彼の心に冷たい風を呼び込んでいた。そんな時、彼は足を骨折したことで、兄弟のポーターとチャールズ、妹のローズたちが住んでいる祖父母の家にしばらく身を置くこととなった。が、誰にでも噛みつく愛犬エドワードを何とかしなければということで、ミュリエルという犬の調教師を雇ったメーコンは、次第にミュリエルの魅力に惹かれていく。しかし、サラから連絡があって、よりを戻すことになった。離れていた時間が冷却期間となって、昔のように円満な関係を取り戻した。ある日、メーコンは仕事でパリに向かうが、その飛行機には秘かにミュリエルも同乗していた。ミュリエルは強引な所をメーコンに示し、それに困惑するメーコン。そんな中、メーコンが仕事先で倒れた。アメリカからはサラが飛んでくるが、サラとミュリエルとが鉢合わせしてしまう。そしてサラとミュリエルとの間で揺れることになる。が、メーコンはミュリエルの大らかな愛に気づき、パリを旅立とうとする彼女を追ったのだった。

物語としては派手な所が無いが、台詞の一つ一つにまでしっかりと考えられた味のあるドラマを見せて入れる。が、純粋な恋愛ドラマとしてではなく、コメディ調でまとめているため、重くなることなく楽しむことが出来る。

が、本作の注目点は何と言っても音楽である。音楽が物語を盛り上げるというのは常識であるが、本作では繊細な音楽が物語に深味と味わいを与え、より良い雰囲気を醸し出している。で、その音楽は誰が担当したかと言うと、「スーパーマン」「スターウォーズ」「インディ・ジョーンズ」などの人気シリーズをはじめとする大作でスケールの大きな音楽を作り上げたJ・ウィリアムスである。

普通に考えたら、どうしても彼のイメージとは合わないような本作であるが、こういう作品で作品にピッタリの音楽を生み出すのもやはりJ・ウィリアムスらしい所である。スケールの大きなオーケストラ・サウンドではなく、繊細なピアノのサウンドというのもなかなかである。(クラシック音楽でも、交響曲は人気が高いが、ピアノ曲も人気が高いのと同じで、ピアノ曲ならではのみリュクがあるというものである。)

で、サントラ盤の方は、実に美味く纏まっていて、派手な所がないのだが、いずれの曲も味のある秀曲である。ということで、じっくりと聴きたくなる曲ばかりである。

最後に、サントラ盤の収録曲を記しておく。収録曲は以下の全13曲である。『Main Title』『Maron Alone』『Trip To London』『The Healing Process』『Fixing The Plumbing』『On A Rainy Afternoon』『A Second Chance』『Wedding Scene』『Back With Sara』『Bedroom Conversation』『Rose And Julian』『A New Beginning』『End Credits (A Second Chance - Reprise)』。

 

Accidental Tourist

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  • 出版社/メーカー: Warner Bros / Wea
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

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8 FEMMES(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は2002年のフランス映画「8人の女たち」である。英語タイトルは「8 WOMEN」、日本での劇場公開は2002年11月であった。ミュージカル仕立てのミステリー劇であり、同時にフランス映画界を代表する女優たちが集まっている見所満点の作品である。また、ベルリン映画祭では、8人の女優たちが銀熊賞(最優秀芸術貢献賞)を受賞するという前代未聞の快挙を成し遂げ、ヨーロッパ映画祭では8人が女優賞を受賞したことも話題になった作品である。

作品データを記しておくと、時間は111分、原作はロベール・トーマ、監督はフランソワ・オゾン、脚本はフランソワ・オゾンとマリナ・ドゥ・ヴァンの2人、撮影はジャンヌ・ラポワリー、衣装はパスカリーヌ・シャヴァンヌ、音楽はクリシュナ・レヴィ、振り付けはセバスチャン・シャルルである。そして出演は、ダニエル・ダリュー、カトリーヌ・ドヌーヴ、イザベル・ユペール、エマニュエル・ベアール、ファニー・アルダン、ヴィルジニー・ルドワイヤン、リュディヴィーヌ・サニエ、フィルミーヌ・リシャール、である。

1950年代のフランス、クリスマス・イヴ。雪に閉ざされた大邸宅に、クリスマスを祝うために家族が集まってきた。が、メイドのルイーズが、一家の主人が刺殺されているのを発見した。容疑者はこの邸宅に集まった8人の女たちだった。その8人とは、祖母のマミー、妻のギャビー、妹のピレット、ギャビーの妹のオーギュスティーヌ、長女のスゾン、次女のカトリーヌ、そして黒人の家政婦のマダム・シャネル、そして死体の発見者となったメイドのルイーズである。8人全員にはそれぞれ怪しい所があった。で、犯人捜しが始まったが...(以下の展開は省略します。)

ミステリーでは傑作が多い「クローズド・サークル」という状況で起こった殺人事件の謎を解いていくという展開であって、クローズド・サークルならではの面白さを十分出しているが、何と言っても本作は、ミュージカル仕立てとなっているところが実に面白いのである。ミステリー・ドラマをミュージカルでというと、歌によってどうしても間延びした感じになってしまう所が出てしまうが、そういう所を逆手に取っている所も本作のポイントである。また、日本では後に「ケータイ刑事 銭形泪」でもミュージカル仕立ての物語(2nd.14&15話)が生まれているが、考えるところは同じですね。(が、「銭形泪」の方が本作よりも後である。また、どんでん返しがあるところを考えると、その「銭形泪」は本作の影響を受けていると言って良いですね。)

緊張感のある張り詰めた雰囲気のミステリーも良いが、時には本作のようなミステリーも味わってみるのも良いでしょうね。

また、本作はミュージカル仕立ての物語であるが、音楽の方もなかなか素晴らしいから、こういう物語が上手く成り立っているということを話住めてはならない。ということで、最後にサントラ盤をピックアップしておく。

盤劇という所もあるが、ミュージカル映画のサントラということでもそれなりに纏まっている。ただ、サントラ盤だけだと、今一つ堪能出来ないというのも事実である。ということで、本作は映画と音楽が互いに高め合うというミュージカル映画なのだ、ということを現していると言っていいですね。

最後に、サントラ盤の収録曲を記しておく。収録曲は以下の全21曲である。『8 Femmes 8 Fleurs』『Papa T'es Plus Dans L'coup』『Message Personnel』『A Quoi Sert De Vivre Libre』『Mon Amour Mon Ami』『Pour Ne Pas Vivre Seul』『Pile Ou Face』『Toi Jamais』『Il N'y A Pas D'amour Heureux』『Theme 8 Femmes (Generique De Fin)』『La Fenetre』『Confession Du Suzon』『Augustine S'evanouit』『Pierrette Seule』『Augustine Seule』『Portrait De Gaby』『Envie D'etre Belle』『Complicite Feminine』『La Baiser』『La Machination』『Fin』。

 

8 Femmes

8 Femmes

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Music France
  • 発売日: 2002/09/14
  • メディア: CD

オリジナル・サウンドトラック「8人の女たち」

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  • アーティスト: クリシュナ・レヴィ
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2002/09/26
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↓「銭形泪」のミュージカル仕立ての物語はこれに収録されています。
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

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