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GOLDEN EARRING『ON THE DOUBLE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1969年に発表された彼らの4枚目のアルバムであり、かつ、初めて(本国オランダで)チャートインを記録したアルバムである。また、CD化された現在では1枚もののアルバムとなっているが、1969年のオリジナル盤では2枚組のアルバム(当然のことながら、アナログ・レコードである。)であった。(但し、収録時間は66分弱なので、時間的には短い、すなわち「不景気レコード」と言われても仕方の無いアルバムであるのもまた事実である。)

尚、チャート成績の方は、本国オランダで最高位4位を記録している。(2枚組のアルバムということを考えると、4位というのは「大ヒット」と言うことが出来る。)

収録曲は以下の全19曲である。『Song Of A Devil's Servant』『Angelina』『Pam Pam Poope Poope Loux』『Hurry, Hurry, Hurry』『My Baby Ruby』『Judy』『Goodbye Mama』『Murdock 9-6182』『Just A Little Bit Of Peace In My Heart』『The Sad Story Of Sam Stone』『High In The Sky』『Remember My Friend』『Time Is A Book』『Backbiting Baby』『I'm A Runnin'』『I Sing My Song』『Mitch Mover』『God Bless The Day』『The Grand Piano』。

この中からシングル・カットされたのは『Just A Little Bit Of Peace In My Heart』であって、本国オランダでは最高位3位を記録している。(尚、この曲の前のシングル『Dong-Dong-Di-Ki-Di-Gi-Dong』はオランダで1位を獲得しているが、いよいよ彼らの時代がやってきたという時期のヒット曲の一つとなった。)

お薦め曲は、ヒット・シングルの『Just A Little Bit Of Peace In My Heart』、それ以外からは『Song Of A Devil's Servant』『Pam Pam Poope Poope Loux』『Murdock 9-6182』『High In The Sky』『Remember My Friend』『Mitch Mover』『The Grand Piano』というところをピックアップしておく。

本アルバムは、彼らが本国オランダで人気を得、スターの仲間入りを果たしたこともあって、2枚組であったが大ヒットになり、いよいよオランダを代表するバンドになったアルバムでもある。同時に、サウンドの方も、ハードロックからポップ寄りのロック、更に'60'sらしいサイケデリックなものまで、彼らの懐が深い所を示すアルバムでもある。(19曲も収録されていれば、色んな楽曲に挑むことも可能ですしね...)

本アルバムは、彼らは世界的にはまだ無名であったとはいうものの、母国での地位を固めることに成、更に数作のヒット・アルバムによって世界を舞台に羽ばたいていくことになるだけに、長い彼らのキャリアの上では忘れられているアルバムの部類に入っているが、彼らのキャリアの上では大きなポイント(=初めてチャートインを果たした。)に成っているアルバムでもあるだけに、しっかりと聴いておきましょう!(現在では、世界リリースもされていて、入手は比較的出来ますし...)

On the Double

On the Double

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Red Bullet
  • 発売日: 2001/11/20
  • メディア: CD



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GOLDEN EARRING『JUST EARRINGS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1965年に発表された彼らの1st.アルバムである。「オランダのストーンズ」と呼ばれている彼らのバンド結成は1961年(レコード・デビューは1965年である。)であり、現在も現役バンドとして活動を続けている超ベテラン・バンドであるのはご存知の通りである。(ただ、本国オランダはともかく、英米などに広く知られるようになるには、かなりの時間を要したというのもご存知の通りである。)とはいっても、本アルバムは彼らにとっても記念すべき1st.アルバムであるが、結成から半世紀以上、デビューからも48年になる彼らであるだけに、この点でも意味のあるアルバムになっているのは言うまでも無い。ただ、チャート成績の方は、本国オランダですらチャートインを記録していないのですがね...

収録曲はオリジナル盤では全12曲の収録であったが、CD化された時に6曲のボーナス・トラックが追加されて、現在は全18曲の収録となっている。収録曲は以下の通りである。『Nobody But You』『I Hate Saying These Words』『She May Be』『Holy Witness』『No Need To Worry』『Please Go』『Sticks And Stones』『I Am A Fool』『Dont Stay Away』『Lonely Everyday』『When People Talk』『Now I Have』。(以下、ボーナス・トラック)『Chunk Of Steel』『The Words I Need』『Waiting For You』『What You Gonna Tell』『Wings』『Smoking Cigarettes』。

この中からシングル・カットされたのは2曲である。デビュー・シングルでもある『Please Go』はオランダで最高位8位を記録するヒットとなって、順調なデビューと言うことになった。しかし、文知るシングルの『Lonely Everyday』はチャートインを果たすことはなかった。

お薦め曲は、ヒット・シングルの『Please Go』と、シングル曲の『Lonely Everyday』、更に『She May Be』『Holy Witness』『Sticks And Stones』『I Am A Fool』『Now I Have』という所をピックアップしておく。

本アルバムは、オランダのロックの歴史、さらには欧州ロックの歴史の上でも重要なアルバムであるのだが、兎に角、収録時間が短いということの方が先に来てしまう。何せ、オリジナルの全12曲では26分強、ボーナス・トラックを加えた全18曲でも39分半を超えたところである。'80'sでこの収録時間のオリジナル・アルバムとしたら、完全に「不景気レコード」と呼ばれて、その烙印が押されたのは疑う余地がない。(ボーナス・トラックが加わって、時間的には普通のアルバムになったということになる。)→しかし、'60'sであれば、30分を割っているので、当時でも「収録時間が短い」ということになるが、大きく短いということまでには至らないレベルである。

アルバムとしては、収録時間が短いという不満があるが、オランダの'60'sロックを知ることになるなど、現在では資料性としての加地も再評価されるようになったアルバムであるため、「ロック史」の勉強のためには聴いておくべきアルバムである。

それにしても、発表当時とは全く違うところで評価され、価値が出るようになるとは、当時は全く考えられなかったでしょうね。が、そういう所が出るのは、またまた面白いところでもありますね。

Just Earrings

Just Earrings

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: RPM-Retro
  • 発売日: 2009/05/26
  • メディア: CD



Just Earrings

Just Earrings

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Red Bullet
  • 発売日: 2002/08/06
  • メディア: CD


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GO WEST『DANCING ON THE COUCH』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1987年に発表された彼らの3枚目のアルバムである。(と言っても、前年に発表した2枚目のアルバムはリミックス・アルバムであったため、本作が2枚目のスタジオ・アルバムと言うことも出来ないでもない。)イギリス・ロンドン出身のデュオである彼らであるが、サウンドの方はアメリカ(特にウエストコースト)のバンドではないかと思わせる爽やかで聴きやすいポップなアルバムに仕上がっている。

チャート成績の方は、本国イギリスでは最高位19位、アメリカではBillboardで最高位172位を記録している。(前作のリミックス・アルバムはチャートインしなかったデビュー・アルバムまでの勢いはなかった。→5年後の1992年に発表する次作・4枚目のアルバムの方が、チャート成績は本作より上でした。)

収録曲は以下の全10曲である。『I Want To Hear It From You』『Little Caesar』『Masque Of Love』『From Baltimore To Paris』『True Colours』『The King Is Dead』『Chinese Whispers』『Let's Build A Boat』『Crossfire』『Dangerous』。

尚、US盤には『Don't Look Down』がボーナス・トラックとして収録されていて、全11曲の収録となっている。

この中からシングル・カットされたのは全部部5曲である。1st.シングルの『True Colours』はイギリスで48位、2nd.シングルの『I Want To Hear It From You』は同43位を記録している。その後のイギリスでの3枚目のシングルとなった『From Baltimore To Paris』はチャートインせず、『The King Is Dead』が同67位を記録、5枚目のシングルとなる『Let's Build A Boat』はチャートインしなかった。また、アメリカでは『Don't Look Down』がシングル・カットされていて、Billboardで最高位39位を記録している。(このヒットがあるから、US盤にはこの曲がボーナス・トラックとして収録されている。しかし、オリジナルのイギリス盤には収録されていないので、本アルバムからのシングル・カット曲とは言えない所もあるのもまた事実である。)

お薦め曲は、ヒット・シングルである『True Colours』『I Want To Hear It From You』『The King Is Dead』と、『Little Caesar』『Chinese Whispers』『Dangerous』というところをピックアップしておく。

'80'sらしいポップで明るく楽しい楽曲が締めているため、とても聴きやすいアルバムである。が、一部の曲がスローなテンポのバラード・ナンバーとなっているため、この緩急によって、ただ突っ走っているだけではなく、一つの作品としてのポイントにもなっていて、大人の鑑賞にも堪えられるだけのアルバムとなっている。

ただ、その聴きやすいサウンドは、UKのサウンドというよりもUS、特にウエストコースト・サウンドというようであって、この辺りがUK出身のグループのサウンドらしくないということで、中途半端な様に感じられてしまうところでもある。しかし、UKだUSだということをきにすることなく、'80'sサウンドらしいサウンドを楽しめばよいので、一度は聴いておくべきアルバムと位っていい。また、そうすることで、再評価されるだけの余地のあるアルバムでもある。ということで、一度はじっくりと聴いておきましょう!

Dancing on the Couch

Dancing on the Couch

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD



ダンシング・オン・ザ・カウチ +1

ダンシング・オン・ザ・カウチ +1

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: 東芝EMI
  • メディア: CD


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