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毒姫とわたし#1 [ドラマ]

「ケータイ刑事」ファンにとってはちょっと嬉しいキャスティングの昼ドラですね。→何せ、ちゃんとちゃんの共演に岡野さんが絡んでいるのですから、しかも、岡野さんとちゃんは親子役、ちゃんと雷ちゃんは共に車椅子生活をしていて、ちゃんはちゃんの強さに憧れてるが、次第に嫉妬するようになるということだし、岡野さんは大手出版社の社長で、ちゃんは小説家志望のキャバクラ嬢ということで、3人の絡みは何かと多そうですね。

更に、トミーとは1984年の「不良少女とよばれて」の相手役(曽我笙子)だったいとうまい子さんが社長の妻(ちゃんの母)であったり、2001年の「ハート」の岸本沙良(ちゃん)と二宮ゆかりが本作の主人公ということで物語が進んで行くというところも、キャスティングの妙ですね。但し、第1話ではこの中でちゃんと笙子は登場しませんでしたが...

昼ドラということになると、ドロドロの愛憎劇が繰り広げられる作品というイメージがあるのだが、本作はそう言う作品ではなく、独身の女編集者と作家志望の車椅子生活の毒舌キャバクラ嬢との友情を描いたヒューマンコメディということで、これはこれで面白そうである。

第1話ということで、登場人物の背景として、人間関係を描いておくことが必要であるのだが、テンポよく、歯切れもよく、上手くまとめられていましたね。こういう形だと、とても入って行きやすいですし、歯切れの良さが心地良さを与えてくれます。

物語は、主人公の女編集者の小山小麦と、猛一人の主人公で毒姫・桜井美姫との出会いから再会までということで、導入部ということでは、主な登場人物について、テンポよく描かれていたこともあって、まずまずでした。

黒川芽以さんというと、これまでは優等生的な役を演じることが多かっただけに、関西弁で、更にテンポよい毒舌ぶりは新境地ということになるが、これまでの殻を破って欲しいところですね。ただ、喋っている関西弁、ちょっとイントネーションのおかしなところもあったのもまた事実でして...(ただ、作家志望と言うことでは「風のハルカ」を、キャバクラ嬢ということでは「嬢王 Virgin」を、奔放なところは「ハート」と「天使みたい」「テツワン探偵ロボタック」を少しずつ思い出させてくれたのですが...)

 

↓本作の原作

毒姫とわたし (リンダブックス)

毒姫とわたし (リンダブックス)

  • 作者: 立見 千香
  • 出版社/メーカー: 泰文堂
  • 発売日: 2011/08
  • メディア: 文庫

↓ドラマ主題歌

BONDS(初回限定盤)(DVD付)

BONDS(初回限定盤)(DVD付)

  • アーティスト: MAY’S,FALCO & SHINO
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2011/09/14
  • メディア: CD

BONDS

BONDS

  • アーティスト: MAY’S,FALCO & SHINO
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2011/09/14
  • メディア: CD

↓一応これらも...

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

連続テレビ小説  風のハルカ 完全版 BOX I [DVD]

連続テレビ小説 風のハルカ 完全版 BOX I [DVD]

  • 出版社/メーカー: NHKエンタープライズ
  • メディア: DVD

嬢王Virgin DVD-BOX(5枚組)

嬢王Virgin DVD-BOX(5枚組)

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • メディア: DVD

大映テレビ ドラマシリーズ 不良少女とよばれて 前編 [DVD]

大映テレビ ドラマシリーズ 不良少女とよばれて 前編 [DVD]

  • 出版社/メーカー: エイベックス・トラックス
  • メディア: DVD

大映テレビ ドラマシリーズ 不良少女とよばれて 後編 [DVD]

大映テレビ ドラマシリーズ 不良少女とよばれて 後編 [DVD]

  • 出版社/メーカー: エイベックス・トラックス
  • メディア: DVD


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名曲探偵アマデウス・マーラー「交響曲第2番『復活』」 [ドラマ]

「四日連続放送」の最後は、過去に2回(ファイルNo.019とNo.029)しかないというゲストが2人という物語になっていました。(と言っても、今回はその内1人は、フリーズして動かなくなったロボットということだったので、台詞もありませんでしたが...)ただ、構成と言うことでは、通常の物語でした。曲の方はマーラーの「交響曲第2番『復活』」ということで、スケールの大きなあの曲の登場でした。

ということで、今回の「四日連続放送」では「スペシャル」と謳っていたが、「スペシャル」と感じさせたのは、カノンさんが表に飛び出して行った最初の2本だけと感じました。

ドアを叩く音がしたことで、「はい、どうぞ。開いてますよ」とカノンさんが答えた。が、再びドアを叩く音がする。で、カノンさんはちょっと嫌な顔をして立ち上がり、ドアを開けた。すると白衣を着た男が「この子を助けて下さい」と言って少年を抱いて入って来た。カノンさんは子供を見ると「ぐったりしてるじゃないですか」と様子を口にするが「病院じゃないんですけど...」と言う。が、男は「分かってます。でも、こちらでしか治して貰えないと思って...」と言う、で、所長は「どうぞこちらへ」と言って子供をソファーに寝かせた。

男は「突然動かなくなってしまって」と言い、カノンさんが様子を診る。で、「息、して無いじゃないですか...」と驚く。が、男は「ご心配なく。この子は元々息何かしていません」と言って、「私が作った究極のロボットMASAOなんです」と言った。男は、ロボット科学者であり、自乗を話した。MASAOはあるクラシック音楽を聴くとフリーズしてしまって動かなくなったということだった。で、MASAOは人間そっくりの心を持ったロボットで、世界に発表する直前の出来事だった。その曲はマーラー「交響曲第2番『復活』」ということで、相談に来たのだった。で、所長は依頼を受けた。

いつものように、簡単にこの曲の説明がされる。120人の大編成のオーケストラ、合唱も取り入れ、全5楽章、時間も90分に達する大曲ということで、巨大化した曲でもある。

カノンさんは「人間ソックリ」というが、依頼人は、最大の特徴は見た目ではなくて人間の心を持っていることと語る。で、所長は「まずは第1楽章から」ということで、いつものように始まっていく。

最初は、大人数のオーケストラということから、楽器の数が120にも達する管弦楽市場、空前の大規模編成ということだった。で、オーケストラの人数の説明となる。最初は20人ぐらいであったが、ベートーベンの時代には50~60人が一般的になる。更に、マーラーの時代では都市の発展でコンサートが日常的になり、コンサートホールの変化で、大規模ホールが造られたことで、それら対応する曲と言うことで大人数のオーケストラが生まれ、それに相応しい音量を得ること、更にそれが表現をより豊かにさせた。→確かに、pppからfffというダイナミックレンジが広いのも特徴であるが、ポピュラー音楽、特にロックなどと比べるとオーケストラははるかに広いダイナミックレンジを有していることで有名ですからね。(そのため、クラシックを堪能するには、ある程度の出力を持ったアンプを用意するというのは常識です。)

で、カノンさんは、(曲の)余りの迫力で処理能力がパンクした、と言うが、依頼人は考えられないといってそれを否定した。というのはMASAOの処理能力は人間をはるかに越えているからというのだった。すると所長は、MASAOがこの曲を聴いていた理由を尋ねた。依頼人は、たくさんの曲の中からMASAOがこの曲を選んだと言う。所長は、この曲は音楽の発展の歴史を知ることが出来ると語ると、今度はその説明へ。

で、野本先生が音楽史について説明する。音楽は「歌」と共にあった。で、それが3つのものに派生した。1つ目は宗教と結びついた「宗教歌」で、「教会カンタータ」として発展した。また、2つ目は「世俗歌」で「ドイツ・リート」として発展した。3つ目は「オペラ」であって、これには序曲(シンフォニア)が生まれ、これが「交響曲」として発展する。そしてベートーベンの登場で交響曲が最高の芸術表現にまで高めた。で、この3つの系列の作品を1つにまとめたのがマーラーの「交響曲第2番・『復活』」だった。ということで、MASAOはそこから人間の心を学ぼうとしたのだと考えた。しかし、これではフリーズした理由が分からない。

そんな中、所長は「原因はこの曲のテーマと関係があるのかも知れません」と言って、この曲に隠されたテーマについての説明へ。

第1楽章には「葬礼」というタイトルが付けられていて、それは大きな問題を提起している。それは「生とは何か、死とは何か、人は何のために生きるのか」というもので、その解答を最終楽章で与える、ということで、人間の根源に関わるテーマに向かい合った。また、第2楽章では主人公の思い出を、第3楽章は人生の苦悩を描いている。

カノンさんは「難しくて、何かよく分かんない」と漏らすが、MASAOも答えが分からなくなってフリーズした、と口にした。が、「MASAOはそんな柔な子じゃありません」と一蹴される。すると所長は「だったらまずい」と漏らした。

で、第4楽章「原光」の部分の説明へ。ここで初めて歌が登場するが、この部分は「人間の天国への憧れ」を歌っている。で、所長は「MASAOはその憧れの意味を知りたいと思ったとしたら」と語った。更に「マーラーが作り上げた夢とも現実ともつかない世界を彷徨っているのかもしれない」と語り、第5楽章の説明へ。

ここでは、死の象徴とした使われる「怒りの日」を描いていて、「死に対する恐怖」を描いている。続いて「永遠のモチーフ」が登場し、「永遠の命」を現している。ということで、「死」に対する肯定的なものと否定的なものとが拮抗している。

そして主人公の最後の審判を描いているが、それにはトランペットに対するある指示があった。それは「遠くで(演奏する)」というもので、実際にトランペットの演奏の聴き比べ実験が行われる。(1つは舞台上でトランペットの演奏をし、もう1つは舞台袖でトランペットの演奏をする。)→聴き比べというのは、いつものことながら、違いがよく分かります。

これによってトランペットが主人公ではなく、主人公が何なのかを、音響的にも視覚的にもはっきりとさせることができる。また、トランペットが死の世界から呼びかけているような効果が出ている。→言われると確かにその通りと納得できます。

カノンさんは「今、きっと最後の審判の世界を体験しているんですね」と言い、所長は「臨死体験をしていると言うことなのでしょう」と語った。すると依頼人は、人間の最大の欠点は死んでしまうことであり、だから人の心と体を持った完璧なロボットを作ろうとした、と語った。すると所長は「人の心は死という人生の結末があってこそ生まれる。MASAOは博士の命令通り、人の心を獲得しようとして死を選んだのでしょう」と語った。が、依頼人は「納得できません」と言うと立ち上がり、「何のために死ななきゃいけないんですか?」と叫んだ。依頼人は、死は全ての終わりで絶望でしかないと考えていた。が、所長は「本当にそうでしょうか?」と返した。で、第5楽章に用意されたマーラーの答えを聞くことになる。

マーラーの生い立ちの説明があって、マーラーは「生と死」を音楽を通して問いかけ続けた。で、音だけでなくて言葉でメッセージを伝える必要があると考えた。で、恩人の葬式の時に耳にした歌詞に衝撃を受け、その言葉を第5楽章に入れた。それは「よみがえるだろう そう よみがえるだろう」というものだった。マーラーの使った言葉は原作があるものであるが、全てを自分の言葉に書き換えている。そして6年という歳月がかかって、第1楽章で投げかけた問いに対する答えを見出した。

その答え「人は甦るために死ぬ」と口にするカノンさん。所長は、その意味は音楽を聴く人に委ねられている、と語り、窓から外を診る。すると、一枚の落葉が入って来て、所長の足元に落ちた。それを拾った所長は、「一枚の葉っぱが枯れ落ちて、やがてそれが土になる。新たに息吹く命の糧となって旅花を咲かせる」と語った。カノンさんは「それもまた、甦るために死ぬってことなんですね」と言う。依頼人も「人は死んでもこの宇宙の何処かで、命の輪廻の中で生きている」と言うが、MASAOは人間ではなくロボットだ、と言って、今までの研究は何だったんだ?と尋ねる。これに所長は「MASAOくんが死を迎えたことこそがあなたの偉大な研究の成果ではないですか」と依頼人の成果を認め、後はMASAOくんの心次第だと言った。最後にカノンさんが「甦ってくれると良いですね、MASAOくん」と言うと、3人はMASAOを見つめていた。

ドラマ部分は35分半弱、曲は第5楽章のダイジェストという形で7分半強、ラストのオチの所が1分弱という構成で、時間配分の方もやはり標準的なものでした。
ラストのオチは、依頼人は帰っているが、MASAOはそのまま事務所に横たわっている。所長とカノンさんは帰る準備をしていて、「よっぽどショックだったみたいですね。MASAOくん、暫く置かせてくれって」とカノンさんの言葉で状況が分かる。所長は「抜け殻のようになって帰って行ったからなぁ」と語る。カノンさんはMASAOくんをじっくりとみて、指で触り「それにしても良くできているなぁ」と呟いた。所長は「その内元気になって新しいロボットを作るだろう」といずれは立ち直ると見越していた。で、そのまま事務所を後にした。カノンさんも所長に続いて事務所の灯を消すと帰宅していった。誰もいなくなった事務所で横たわっているMASAOくんだったが、その両目が開いた。

言うまでもなく、依頼人の「飯田橋博士」というのは鉄腕アトムのお茶の水博士のパロディである。(が、アトムを作ったのはお茶の水博士ではなくて天馬博士ですけど...)で、その「鉄腕アトム」のパロディとが今回の物語の根底にあるのだが、もう少しMASAOくんに関して、捻った物語に出来なかったでしょうかね?(例えば、回想で勉強したり、遊んでいる所を出すなど。)というのは、今回、持ち土地らくんは、依頼人ら抱えられて登場し、ずっと横になっていただけということで、役として寝ているだけというのはちょっと可哀想に思えましたので...

また、一つ思い出したのは、2003年のNHKのドラマで「天使みたい」という作品である。このドラマでは黒川芽以さんが主人公の戸川はるかと、その双子の妹・かなた(実はロボットである。というのは幼いときに交通事故で無くなっていて、科学者の母親が、かなたにそっくりなロボットとして作り上げ、すかなたにプレゼントした。)の二役を演じていた。すなたは人間ソックリのロボットであるということで、今回の物語に登場したMASAOと同じと言って良いでしょうし、回想でMASAOのお姉さんロボットと言うことで、KANONということで登場していたら、と思ってしまいました。

それにしても、今回は簡単には導き出せないようなとてつもない大きなテーマを熱かった曲であって、それが超大人数というオーケストラ、そしてスケールの大きさをたっぷりと感じられ、説明も良く分かりました。

4日連続での新作の放送というのは3年間のレギュラー放送の時にも無かったことであるが、レギュラー時と大きくかけ離れることもなく、クオリティも維持できていただけに、以前のようにとまでは言わないが、今後も時々新作を放送して貰いたいところです。(取り上げられて当然というような曲も、まだたくさんありますし...)→月に1本ぐらいで新作の登場をと期待したいところですけどね...(毎週ということになるとクオリティ・ダウンを危惧してしまうので、そこまでとは言いませんが...)

 

マーラー:交響曲第2番「復活」

マーラー:交響曲第2番「復活」

  • アーティスト: ショルティ(サー・ゲオルグ),マーラー,ヒリス(マーガレット),シカゴ交響楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2007/02/21
  • メディア: CD

マーラー:交響曲第2番《復活》

マーラー:交響曲第2番《復活》

  • アーティスト: マーラー,メータ(ズービン),バラッチュ(ノルベルト),ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2009/10/21
  • メディア: CD
マーラー:交響曲第2番 ハ短調《復活》 アバド [DVD]

マーラー:交響曲第2番 ハ短調《復活》 アバド [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD
マーラー:交響曲第2番「復活」

マーラー:交響曲第2番「復活」

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージックジャパン
  • 発売日: 2011/02/02
  • メディア: CD
マーラー:交響曲第2番「復活」

マーラー:交響曲第2番「復活」

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SMJ(SME)(M)
  • 発売日: 2008/11/19
  • メディア: CD
マーラー:交響曲第2番 ハ短調「復活」

マーラー:交響曲第2番 ハ短調「復活」

  • アーティスト: テンシュテット,ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団,マーラー,イヴォンヌ・ケニー,ヤルト・ファン・ネス
  • 出版社/メーカー: LPO
  • 発売日: 2010/03/17
  • メディア: CD
マーラー:交響曲第2番

マーラー:交響曲第2番

  • アーティスト: クーベリック(ラファエル),マーラー,バイエルン放送交響楽団,シューベルト(ヴォルフガング)
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2005/09/21
  • メディア: CD
マーラー:交響曲第2番「復活」《2枚組》

マーラー:交響曲第2番「復活」《2枚組》

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: オクタヴィア・レコード
  • 発売日: 2011/01/26
  • メディア: CD
マーラー : 交響曲第2番ハ短調 「復活」

マーラー : 交響曲第2番ハ短調 「復活」

  • アーティスト: ニューヨーク・フィルハーモニック,マーラー,バーンスタイン
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 1992/10/01
  • メディア: CD
マーラー:交響曲第2番「復活」全曲 [DVD]

マーラー:交響曲第2番「復活」全曲 [DVD]

  • 出版社/メーカー: TOBU RECORDINGS
  • メディア: DVD
CD付き NHKクラシックミステリー 名曲探偵アマデウス

CD付き NHKクラシックミステリー 名曲探偵アマデウス

  • 作者: 『NHKクラシックミステリー名曲探偵アマデウス』制作チーム
  • 出版社/メーカー: ナツメ社
  • 発売日: 2010/10/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

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名曲探偵アマデウス・ドボルザーク「チェロ協奏曲」 [ドラマ]

「四日連続放送」の3日目は、特にこれまでの物語の一つと差のない物語でした。(カノンさんも表に出て行かなかったですし、依頼人かやってきましたから...)そういう意味では、導入部、依頼人の登場の仕方、展開、結末、オチといい、いずれもがお馴染みの展開の物語でした。(ひょっとしたら、以前に収録していて、お蔵入りになっていたのかも???)

が、久しぶりの新作という意味では、以前からのお馴染みのパターンということで、正直言って、安心して見られた物語でもあったと言えますね。が、「四夜連続SP」ということでは、ちょっと物足りなく感じたのも確かでした。また、「オーケストラはチームプレー」と言うことをしっかりと語っていたということでは、悪くはない物語でした。(が、「スペシャル」と言う名前が入っていることを考えると、...)

冒頭、カノンさんが「必勝」という文字のあるハチマキをして、勉強していて、所長がその横で個人授業を行っていた。所長が「協奏曲をイタリア語でいうと?」と問う。「えっ?イタリア語?」と言うカノンさん。所長が「コン」とヒントを出すが、カノンさんは真面目な顔をして「コンビーフ」と答える。すかさず「コンチェルトだろう」と起こって正解を言う所長。そして「名曲探偵の助手がそれぐらい知らないでどうする」と小言を言うが「冗談ですよ~」とカノンさん。→食べ物ネタについては流石ですね。カノンさんは...

続いて「協奏曲の種類を言ってみたまえ」と次の問題を出す所長。が、今度は「それなら分かりますよ」と言うカノンさん。(机には「クラシックお勉強カード[入門編]」というものがおかれているが、少しは勉強しているようですね。)で「ピアノ協奏曲」「バイオリン協奏曲」と答える。所長は「その調子」と続きの答えを期待するが、「えっ、まだあるの?」というカノンさんだった。そして所長が「協奏曲には…」と正解を語ろうとするが、女性の声が「フルート協奏曲」「オーボエ協奏曲」「クラリネット協奏曲」「ホルン協奏曲」「チェロ協奏曲」と答えた。所長は「正解」と言うと「あなたは?」と尋ねた。女性は名刺を取り出しすと「こういう者です」と言って名刺を渡した。

名刺には、チェリスト・ジョニー・カザルスキーの日本担当マネージャー・桶田協子とあった。(ジョニーとは、女性に大人気の若き天才チェリストであった。)ジョニーは今、来日中でコンサートが2日後に迫っていた。しかし、ジョニーが消えてしまったと言うのだった。

ジョニーはリハーサルの後、連絡がつかなくなり、ホテルに行ったら楽譜の上にメモがあったという。それにはドイツ語で「ひとりにさせて」と書かれていた。彼女は行き先に心当たりはなかったが、理由は大体察しているという。ジョニーはこれまで、ソロ活動をしていたが、今回初めて協奏曲を演奏することになった。しかし、その曲を演奏したくないと考えたのだった。演奏する曲は「ドボコン」と所長が言うと、カノンさんは「ドボコン?」と言う。(ボケが欲しかったところでした。)で、それはドボルザークの「チェロ協奏曲」と説明する所長。マネージャーは、ジョニーはこの曲が大嫌いだと思い、ジョニーを今すぐ捜して欲しいと頼んだ。で、所長は依頼を受けた。

「協奏曲」についてと、この曲に関する簡単な説明が(いつものように)あって、本編へ。

カノンさんはお茶を入れながら、依頼人に、日本人の依頼南画ジョニーのマネージャーになった理由を尋ねる。で、元々はジョニー様のファンだった依頼人はニューヨークにまで会いに行き、毎日マネージャーとして使って欲しいと直談判し、日本公演のマネージャーに採用されたというのだった。が、それを聴いたカノンさんは「要するに、押し掛けマネージャーってことなんですね」と一言で上手く言い表した。依頼人は何と言われようと構わず、絶対にジョニー様を守ると誓った。依頼人は曲の方に問題があると考えていて、楽譜を開き、色々と文句が書かれた付箋紙が貼ってあるのを見せた。依頼人は色々と文句があるようで、指揮者に改善するように話したが、無視されたというのだった。→チェロの最初の出番が遅いので、(それまでのところを)半分にしてくれと言っても、通るはずがないでしょう。曲の改編になってしまいますから...

所長は曲を分析しよう、ということで、曲の説明に入る。(所長もこの時にマネージャーの方に問題があると気づいたようで、それを見越して語っているようでした。)

この曲はクラリネットのメロディで幕を開け、オーケストラの演奏が続き(提示部)、主役であるはずのチェロは87小節目、4分過ぎにようやく登場する。これについては、チェロの登場をより印象づける演出で、満を持してチェロが登場する。しかも、チェレストを鼓舞する指示があるということでした。カノンさんも「演出」と分かり、「全然問題無いじゃないですか」と言う。すると依頼人は「そういうことなら仕方ないかもしれませんけど...」と言い、他にも不満があった。で、オーケストラは主役に合わせればいいだけなのに、呼吸が合わないと言って何度も同じ所を練習させられ、それが辛かったんじゃないかと思う、とこれまたお山の大将ということを語った。更に、楽譜を見せて、チェロが真っ白(=休止ということ)であり、オケが何でしゃしゃり出てくるの、と不満を語った。これを受けて所長は「そこにこそ協奏曲の醍醐味がある」と語り、この意味についての説明へ。

当然、ただ休んでいるのではなく、ソリストのテクニックはより際立ち、オーケストラの存在も光ることになる。協奏曲はソリストとオーケストラが対話する音楽であり、その絡みが醍醐味である。が、大人数のオーケストラを受けるチェロは、オーケストラの前にいるので、対話をするのは難しい。そのため、神経を研ぎ澄まして呼吸を合わせることになり、それによって協奏曲ならではの素晴らしいアンサンブルが生み出される。これが協奏曲だということ語られる。→チームプレーであって、ソリストの独演会ではないということであるのだが、それを理解していなかった依頼人、名曲探偵の助手なのにクラシックに疎いカノンさん。この物語の登場人物のキャラは実に面白いですね。

所長は、ジョニーはそのことを分かっていたから何度も練習していたと言う。カノンさんも「練習が辛かったという訳じゃなかったんですね」と依頼人の考えを否定する。が、依頼人は何故「ひとりにさせて」というメモを残していったのか?と尋ねた。

所長は改めてメモを見ると、閃いたようで、書棚に行き、依頼人に対して「こりメモはあなたが考えている意味ではないかも知れません」と言った。で、ある楽譜を見せた。楽譜のタイトルはメモと同じで、ドボルザークが以前に作曲した歌曲「ひとりにさせて」だった。更に、この歌曲の旋律が第2楽章に使われている、と言って聴かせる。(カノンさんは「同じ」と直ぐに分かっていた。)依頼人は、「ひとりにさせて」ってどんな曲なのか?と問う。で、「ひとりにさせて」の説明へ。

「ひとりにさせて」はラブソングで、コノ歌曲を愛した一人の女性ノ説明ヘ。それはドボルザークの初恋の人だった。(当時、プラハで最も人気の高かったソプラノ歌手で、ドボルザークのピアノの生徒だった。)彼女は貴族と結婚し、ドボルザーク24際の初恋は実らなかった。(24際の初恋って?というところに驚くのですが...)8年後、ドボルザークは彼女の妹と結婚し、義理の姉との交流はその後も続いた。一方彼女はドボルザークのこの歌曲を好んで歌った。その後、ニューヨークで活動していたドボルザークの元に、彼女が危篤という知らせが届いた。で、作曲中だった協奏曲に初恋の人が好んだ旋律を織り込んだ。

依頼人は、メモは歌曲のタイトルをメモに書いただけ、と解釈するようになったが、カノンさんは「もしかして(依頼人への)メッセージだったりして」と言い、「ジョニー様、ジョニー様って五月蠅いし、指揮者に食って掛かるし、クレームばっかりだし...」と続けた。直球ストレートど真ん中を3球続けたカノンさんに「何ですって?」と食いつく依頼人は「ジョニー様のためにやっている」と言い、この曲は他にも問題だらけと言った。

所長の下に移動して、楽譜を見せて、チェロ以外の楽器のソロが他にも色々とあることを指摘した。で、これらは邪魔、と文句を言った。所長は「こんな協奏曲は珍しい」と言うが、「そこにこの曲がチェロ協奏曲の最高傑作と言われる所以がある」と語り、それについての説明へ。

まずはクラリネットのソロについての説明から入り、フルート、オーボエ、バイオリンのソロについて説明される。が、これらはチェロという楽器の魅力を増すものであって、様々なチェロの演奏形態、多様性を出すことになっている。つまり、あらゆる楽器の特性を十二分に活かしたものであって、協奏曲ならではのもので、最高傑作と言われる所以である。カノンさんは「チェロは表に裏に大活躍なんですね」と言い「それなのに桶田さんは...」と言って依頼人に目を移した。所長も「ジョニーさんが悩んでいたのは、自分が目立たないとか、見せ場がないとか、そういうことではなかったはずです。どうやったらオーケストラと共に最高の協奏曲を作りあげられるのか、そのことを考え抜いていたんでしょう」と言った。すると依頼人は「もう~恥ずかしい」と言って、自分が誤っていたことに気づいた。しかし、「この曲がやりたくないというのでないのなら、何で連絡をくれないのか?」という疑問を口にした。

所長も「連絡がないのはおかしい」と同意し「見落としていることがあるような気がする」と言って立ち上がった。で、通常の協奏曲にはカデンツァというソリストの見せ場が用意されているが、この曲カデンツァがない。で、これに関しては初演を依頼されたチェリストとドボルザークの間で対立があった、語り、その説明へ。

この曲の初演は、19世紀にチェコ最高のチェリストと言われたハヌシャ・ヴィーハンで、ドボルザークが最も信頼を寄せていた彼に依頼した。が、カデンツァがないことで、ヴィーハンはそれを入れるように言ったがドボルザークははねつけた。それは集結部を長く静かな者にしたいと考えていたためだった。そして、そこには初恋の人が亡くなったというのを聴いて、長大な終結部を新たに作った。そして彼女に対する思いの丈を込めたのだった。その思いの丈をチェリストが奏で、全てが一体となったときに協奏曲の名演奏が完成する。所長は「マネージャーも同じこと。例え舞台に上がらなくとも、心を一つにすることで素晴らしいコンサートを作り上げることが出来るんじゃないですか」と教えた。依頼人は「私は何も分かっていませんでした」と気づき、メモは自分に向けられたメッセージだったと感じた。で、メモを手にするが、所長が何かあることに気づき、「4Bの鉛筆を」と言ってカノンさんに言った。で、カノンさんが持ってくると、メモを塗り始める。するとある文字が浮かび上がった。

それを見た所長は「彼はドボルザークの墓に行ったんだ」と言った。というのは、浮かんだ文字はドボルザークが眠る墓地の名前であり、ジョニーはこの曲を演奏するためにドボルザークの魂と向きあいたかったのだろうと考えた。で、「何かを掴んで明日のリハーサルに現れるでしょう」と言った。それを聴いた依頼人は「オーケストラに連絡しなくっちゃ」と言って、「お邪魔しました」と挨拶をすると飛び出して行った。

最後に、この曲についての評価が語られて、演奏へバトンタッチされました。

ドラマ部分は35分強、曲はダイジェストという形で、第3楽章からということで始まったダイジェスト的なもので、8分半弱、ラストのオチの所が1分弱という構成で、時間配分の方も標準的な配分であって、正に「標準的な物語」でした。

ラストのオチは、カノンさんが依頼人から手紙が来ていると言って事務所に入ってきた。所長は「また独り相撲トラブルか?」と漏らしていたが、封筒を開いてたカノンさんが手紙を読む。「『チェロ協奏曲』のお陰で心を一つにすることの大切さが分かりました。」と記されていた。その続きに、「実はジョニー様と私、めでたく婚約したんです」と記されていた。で、カノンさんは

「確か」ジョニー様って...」と言い、同封されていた写真を取りだした。写真はジョニー様と依頼人のツーショットの写真であり、ジョニー様は18歳、依頼人はその倍の都市ということもあって、「いや~、超年の差」と言ったカノンさんは「あり得ない、これは事件です」と言っていた。

展開といい、オチといい、特に「スペシャル」ということでなく、これまでの物語の一つとしても十分通用するものであった。まあ、この曲も有名な曲であるため、以前に準備されていたものだったのかも?という気もしないでもないですが...

今回は、依頼人自身に問題があったというのは、最初の所から直ぐに分かるが、そう言う依頼人に対しても、ストレートに「あなたが間違っている」と言うのではなく、本人が自ら気づくように遠回しに語って行くということで、本人を強く傷つけずに済むということになる。これまでにも色々と人生相談と言うような事件を解決してきた所長らしいところでもありました。カノンさんもストレートな所があったものの、所長とのコンビでそれを伝えているだけに、物語としては平凡であるが、手法についても勉強させられる展開の物語になっていたのは良かったところでした。

ただ、別の言い方をすると、今回の物語は、一応「スペシャル」と謳っているため、これまでのレギュラーでの物語とは少し違う所があると思っていただけに、この点では期待を外されたことになる。(が、今回の依頼人の酔うに、直ぐに不満を口にしてクレームを付けるようなものではない。)何せ、これまでの普通の物語と同じノリの物語があったことは、不定期ながらもこれまでの路線で継続しているというになるため、今後もこのような同じノリの新作が見られるのでは?という期待が生まれるところでもあります。→年間30本のペースで3年続いてきたが、現在は充電期間に入っていると考えられ、充電したらまたまたレギュラーで戻って来て貰いたいですし。何せ、ずっと続いていると、クオリティ・ダウンが生じるのは必至であり、クオリティを維持するためには充電期間が必要というのは、これまでに長く続いているTVシリーズ作品などを見ても当然のことですからね。

 

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲

  • アーティスト: ロストロポーヴィチ(ムスティスラフ),ドヴォルザーク,チャイコフスキー,小澤征爾,ボストン交響楽団
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2000/06/21
  • メディア: CD

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲、他

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲、他

  • アーティスト: チャイコフスキー,ドヴォルザーク,カラヤン(ヘルベルト・フォン),ロストロポーヴィチ(ムスティスラフ),ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2009/11/11
  • メディア: CD
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲、ヴァイオリン協奏曲

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲、ヴァイオリン協奏曲

  • アーティスト: フッフロ(ヨゼフ),ノイマン(ヴァーツラフ),ドヴォルザーク,スーク(ヨゼフ),チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2004/12/22
  • メディア: CD
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲

  • アーティスト: デュ・プレ(ジャクリーヌ),ドヴォルザーク,バレンボイム(ダニエル),シカゴ交響楽団
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2008/01/23
  • メディア: CD
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲

  • アーティスト: ヨーヨー・マ,ドヴォルザーク,ハーバート
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
  • 発売日: 2004/11/17
  • メディア: CD
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 他

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 他

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SMJ(SME)(M)
  • 発売日: 2008/11/19
  • メディア: CD
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調

  • アーティスト: フルニエ(ピエール),ドヴォルザーク,ハイドン,セル(ジョージ),バウムガルトナー(ルドルフ),ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団,ルツェルン音楽祭管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2006/11/08
  • メディア: CD
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲

  • アーティスト: 堤剛,ドヴォルザーク,サン=サーンス,フォーレ,シューベルト,コシュラー(ズデニェク),チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ソニーレコード
  • 発売日: 1995/10/21
  • メディア: CD
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲/交響曲第8番

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲/交響曲第8番

  • アーティスト: ロストロポーヴィチ(ムスティスラフ),ドヴォルザーク,ターリヒ(ヴァーツラフ),チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2007/09/19
  • メディア: CD
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲

  • アーティスト: マイスキー(ミッシャ),ドヴォルザーク,エルガー,バーンスタイン(レナード),シノーポリ(ジュゼッペ),イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団,フィルハーモニア管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2007/09/05
  • メディア: CD
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲

  • アーティスト: ロストロポーヴィチ(ムスティスラフ),ドヴォルザーク,チャイコフスキー,カラヤン(ヘルベルト・フォン),ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2001/10/24
  • メディア: CD
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージックジャパン
  • 発売日: 2010/10/20
  • メディア: CD
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)
  • 発売日: 2009/04/15
  • メディア: CD
CD付き NHKクラシックミステリー 名曲探偵アマデウス

CD付き NHKクラシックミステリー 名曲探偵アマデウス

  • 作者: 『NHKクラシックミステリー名曲探偵アマデウス』制作チーム
  • 出版社/メーカー: ナツメ社
  • 発売日: 2010/10/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

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共通テーマ:テレビ

名曲探偵アマデウス・リムスキー・コルサコフ「交響組曲シェエラザード」 [ドラマ]

久しぶりの新作となる「四日連続放送」の2日目は、リムスキー・コルサコフの「交響組曲シェエラザード」が取り上げられましたが、この物語は今までとは少し違う展開の物語となっていました。(昨日のも部分的に今までと違う所があったが、今回もということで、色々と新機軸を出しているということになりますね。→レギュラーで新作の放送を再開させてもらいたいところです。)

今回の「今までになかった所」とは、依頼人がいなかったということです。尚、過去に、ファイルNo.024でも依頼人がいなかったが、その時は所長がカノンさんをテストするという感じであったが、今回もそれに近いものであると言えないこともないが、今回は「カノンさんにコンサートを聴かせるというプレゼントだった」という善意の解釈と、「カノンさんを振り回しただけ」という悪意の解釈が出来ますね。(依頼人がいなかったことと、あの犯行予告状では、所長の自演ではないかと、最初に思ってしまいましたから...)

また、今回もカノンさんが事務所から表に飛び出して行ったが、今回の「四日連続」では、カノンさんが全て表に飛び出していくのですかね。これはこれでいつもとは違うカノンさんの姿が見られるということで、楽しみです。尚、今回はそれ以外にも、カノンさんのコスプレ(シェエラザード)もあったので、楽しませてくれました。

いつものOPに戻って、3年目のタイトルがそのまま流れる。冒頭、こっそりと出社してきたカノンさん。が、所長は背を向けたまま「響くん、おはよう」と言うと、明るく「おはようございま~す」とカノンさん。所長は「今月はこれで5回目の遅刻じゃないか」と言うが、カノンさんは「正確には6回目です」と正直に言う。(少なく申告せず、正直に言うカノンさん、いいですね~)所長はカノンさんの出社を待っていたと言うが、「依頼人も来ていないし...」とカノンさん。すると所長は「オケラ座の怪人より」と、活字を切り張りした文字を張った封筒を見せた。

オケラ座の怪人とは、クラシック・コンサートに潜入し、演奏会を無茶苦茶にしてしまうクラシック音楽の最大の敵だ、という。これまでにもいくつかコンサートを中止に追い込んだことがあったという。(ピアノの上から蛙をダーっと降りそそいで中止にした、合唱隊に胡椒をばらまいてクシャミが止まらなくして滅茶滅茶にした、という過去があると所長が話したが、これって、「ケータイ刑事」に登場した怪人十面相が殺りそうな手口ですね...)で、そのオケラ座の怪人から犯行予告状が届いたというのだった。

犯行予告状に記された記号(カノンさんは「顔」と言ったが、「1001」の下にお皿のような形の三日月ということで、カノンさんの言ったように「顔」に見えます。)から、それは「千夜一夜」と推理した所長。で、そうなると曲はリムスキー・コルサコフの「交響組曲シェエラザード」と言う。事件は「千夜一夜物語」の中にあるということで、その説明(「アラビアンナイト」)について所長が説明する。→この時、所長がシャーリアール王に憤死、カノンさんがシェエラザードに扮した寸劇がありました。

所長は、「ひょっとしたら血なまぐさい事件になるかも」と言うと、事件を防がなきゃ、とカノンさん。で、犯行予告に挑むことになった。(が、所長の手際の良さによって、この時に所長の自作自演では内科という予感がありました。)

カノンさんは雑誌「ぷあ」(言うまでもなく、休刊になった「ぴあ」が元ネタであるが、このノリ、以前と変わりませんね。)で「シェエラザード」のコンサートを探し、所長は三日月ということから日にちを推理し、「明日」と言う。で、カノンさんは「ぷあ」で「シェエラザード」のコンサートがあるのを見つけた。で、明日のコンサートならば今頃はリハーサルをしているので、カノンさんに「潜入捜査を命じる」と所長。カノンさんは立ち上がって敬礼すると「了解しました」と言って「スパイ大作戦のテーマ」がバックに流れ、出掛けて行こうとする。が、立ち止まって「何をどう調べれば?」と所長に尋ねるカノンさん。で、犯人の狙いを突き止めることで、「シェエラザード」の管弦楽法を紐解き、最も大事な部分を見つけ出すこと、と助言した。

「ピンクパンサーのテーマ」が流れる中、カノンさんはクラシック音楽雑誌記者に分し、カメラを手にし、潜入捜査を開始した。(今回もカノンさんの活躍(?)が見られます。)

リハーサル会場に潜入したカノンさんだったが「管弦楽法と言われても、全然分かんな~い」という状態だった。そんなカノンさんがロビーに出てくると、「あの人、どっかで見たことが...」と言い、野本先生がいた。(ファイルNo.024では、カノンさんは野本先生の所を訪ねていたが、再会と言うことになりました。)で、カノンさんは「シェエラザードの管弦楽法について教えて欲しい」と頼み、野本先生が丁寧に説明する。(カノンさんはちゃんとメモを取りながら聴いていた。)

まずは「弦楽器」ということで、それに注目してリハーサルを見るカノンさん。まずは第1楽章のバイオリン・ソロを狙っているのでは?と考えて、そのパートについての説明へ。

弦楽器、木管楽器、金管と打楽器の3つに分けて聴き比べ、それぞれの楽器が何をひょうげ死ているのかが説明される。で、弦楽器はオーケストラの中の土台であって主役だ、と野本先生。

カノンさんは事務所に戻ってきて「犯人の狙いが分かりました」と言って報告した。が、所長は「いいところに目を付けた」と言うも「そう単純な話ではない」と言って、犯行の動機を考えたと言って、それを説明する。(犯人は、オーケストラに恨みを持っている。演奏が下手か、人間関係に躓いたか→これって、今だ完全に語られていない所長の過去に当てはまっていると思われる。(恨みと人間関係ということで該当すると言う気がします。))で、そうなると、管楽器が危ないと考えた。

それを受けたカノンさんは、木管楽器に注目し、第1楽章で、木管楽器がソロで主役を受け渡している部分についての説明へ。次々と主役となる楽器が変わっていくが、この部分について、フルート、クラリネット、オーボエ、ファゴットについて、音色などの説明がされる。で、それらを用いて四季彩館豊かな音楽を生み出していた。

カノンさんはリハーサル会場から携帯電話を使って所長に報告した。が、所長は、他の楽器が主役になるパートがあるので、全ての楽器に打撃を与えると考えているのかもしれない、と言った。これに対してカノンさんは「凄く怪しい人がいる」と報告した。それはソロを弾いていたバイオリン奏者と言う。(オーバーアクション、目の動きも他の人と全然違う、とカノンさんは言うが、細かい所までしっかりと観察していますね。)すると「それだよ」と所長。それは「コンマス」ということで、コンマス、則ちオーケストラの主役であるコンサートマスターに対して徹底的にマークするように指示を出した。で、「分かりました」と言って(電話で話しているのに)敬礼をしていたカノンさんでした。

カノンさんはコンサートマスターに注目し、コンサートマスターについての説明となる。コンマスの役割、仕事について語られる。また、ボウイングについても説明があったが、オーケストラでは弦楽器のボウイングが揃っているのも、コンマスが関わっていたということが分かりました。(普通に考えたら、ボウイングの向きが逆になるのもありだと思ってしまうでしょうから...)

特に、ピッチを揃えるのに、音ではなく、別のもので伝えなければならないというのは、よく考えたら当然であるが、「なるほど」と思うところでもありました。

カノンさんは、電話で所長に「オケラ座の怪人が狙っているのはコンサートマスターと考えられる」と報告した。所長は「犯行のタイミングだ」と言う。カノンさんは、コンマスはオーケストラをリードしていくのだから、早ければ早い方が良いのでは?と言うが、所長は最も大きな打撃を与える場所と考えて、物語が大団円を迎える第4楽章と考えた。

で、物語の結末についての説明へ。ここでは出てくる主題について説明され、それは第1楽章の冒頭にも出てきたもので出てくるが、凶暴だったシャーリアール王の主題が変化した形で登場し、シェエラザードの主題と融合することで物語がハッピーエンドを迎えるのを表現している。所長は、そういうハッピーエンドな結末は絶対に許せないと考えている、と考えた。で、第4楽章で何かを仕掛けてくるはずなので、その瞬間を取り押さえ、現行犯で捕まえるんだ、とカノンさんに指示をした。それを聴いたカノンさんは、自信なさそうに「はい」と答えたが...

「演奏会当日」ということで、いつものように曲の演奏へ。ということで、ドラマ部分は34分半強、曲はダイジェストという形で、説明があった部分を中心にしたもので、8分半弱、ラストのオチの所が1分半弱という構成で、オチの部分が少し長めという時間配分でした。また、曲の部分は「演奏会当日」という設定で、コンサート本番ということにしたが、これも今までにない上手い繋ぎ方でした。更に、この後のラストのオチにも繋がる構成となっていました。

ラストのオチは、コンサートが終わって、会場を後にしたカノンさんは所長に電話を入れて報告する。電話に出た所長に、「事件は何も起こりませんでした。一体、どういうことなんですか?」と報告と質問をした。所長は「そうか、起きなかったか...」と安心したように返すと、「それは、犯人の邪悪な心にシェエラザードの美しい音楽が勝ったということだよ。演奏に最後まで聴き入ってしまい、犯行を取りやめたのだろう」と説明した。カノンさんは「それぞれの楽器が奏でる美しいオーケストレーションを耳にして、悪いことをしようとしていた自分がバカに思えてきたってことですね」と、綺麗に返した。所長は「犯行を防いだのは、王様を改心させた優しくて美しい娘。シェエラザードだったのかもしれないな」と語り、カノンさんは「今回は美しい演奏を聴かせてくれたオーケストラのお手柄ですね」と返した。これを聴いた所長はにやけた顔をした。で、側には「オケラ座の怪人 天出臼夫」と活字で切り張りされた封筒が置いてあった。

最初に感じたオチがラストに描かれていたということで、最終的には「やっぱり」と思ったが、別の見方をすると、諸著画がカノンさんに「シェエラザード」のコンサートのプレゼントをしたというようにも考えられるので、カノンさんにとったら、これはこれで良かったということになっていますね。まあ、今月に入って遅刻ばかりしているカノンさんに緊張感を与えるための自作自演劇だったということで委員じゃないかと...

それにしても、以前にも感じたことがあったが、何処かに「ケータイ刑事」のノリと雰囲気を感じた物語でもありました。NHKにはやはりちゃん(黒川芽以さん)のファンがいるのですね...

※ちなみに、本日になりましたが、8/10は所長を演じている筧利夫さんの誕生日です。1962年生まれなので49歳になりました。誕生日おめでとうございます。

 

R.コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」

R.コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)
  • 発売日: 2009/05/20
  • メディア: CD

R.コルサコフ:シェエラザード

R.コルサコフ:シェエラザード

  • アーティスト: ビーチャム(サー・トーマス),ボロディン,リムスキー=コルサコフ,スタリック(スティーヴン),ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2006/09/20
  • メディア: CD

R.コルサコフ:シェエラザード

R.コルサコフ:シェエラザード

  • アーティスト: カラヤン(ヘルベルト・フォン),ボロディン,リムスキー=コルサコフ,リムスキー=コルサコフ,グラズノフ,ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団,シュヴァルベ(ミシェル)
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2006/11/08
  • メディア: CD

R.コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」

R.コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」

  • アーティスト: デュトワ(シャルル),リムスキー=コルサコフ,ロバーツ(リチャード),モントリオール交響楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2006/01/13
  • メディア: CD

R.コルサコフ:シェエラザード

R.コルサコフ:シェエラザード

  • アーティスト: ライナー(フリッツ),ストラヴィンスキー,リムスキー=コルサコフ,シカゴ交響楽団,ハース(シドニー)
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2002/10/23
  • メディア: CD

リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」

リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」

  • アーティスト: シャイー(リッカルド),ストラヴィンスキー,リムスキー=コルサコフ,ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団,ツヴェーデン(ヤープ・ファン)
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2003/06/25
  • メディア: CD

 

↓こちらも拾っておきます。

CD付き NHKクラシックミステリー 名曲探偵アマデウス

CD付き NHKクラシックミステリー 名曲探偵アマデウス

  • 作者: 『NHKクラシックミステリー名曲探偵アマデウス』制作チーム
  • 出版社/メーカー: ナツメ社
  • 発売日: 2010/10/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

完訳 千一夜物語〈1〉 (岩波文庫)

完訳 千一夜物語〈1〉 (岩波文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1988/07/07
  • メディア: 文庫

バートン版 千夜一夜物語11(全11巻) (ちくま文庫)

バートン版 千夜一夜物語11(全11巻) (ちくま文庫)

  • 作者: 大場 正史訳
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2004/08/10
  • メディア: 文庫

アラビアン・ナイト〈上〉 (岩波少年文庫)

アラビアン・ナイト〈上〉 (岩波少年文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2001/09/18
  • メディア: 単行本


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名曲探偵アマデウス・ベートーベン「交響曲第5番『運命』」 [ドラマ]

5ヶ月ぶりの新作の登場となった「名曲探偵アマデウス」。これまでにも数多くの曲が取り上げられてきたが、どうしてあの曲が無いの?と思える曲も多数あっただけに、嬉しい新作の登場でした。(以前のように、年間30本とまでは言わないが、月に1本ぐらいのペースで新作を見たいですが...)

また、今回は今までにない4日連続の新作の放送ということで、今までにない形で「特集オーケストラのすべて」という纏まったテーマでというのも今までにない、新たなポイントですね。

で、今回取り上げられた曲は、クラシック音楽(交響曲)と言えばこの曲というほど誰もが知っているベートーベンの「交響曲第5番『運命』」でした。これでベートーベンの曲も6曲目となって、ショパン、チャイコフスキーと共に、ベートーベンもトップ・グループの仲間入りとなりました。

OPはこれまでと違って、オーケストラの練習風景が流れていて、そこにカノンさんが登場という、今までにないアバンタイトルが入った形のOPということで、OPに違いがあったのはちょっと新鮮でした。(が、番組タイトルの所は3年目のパターン(カノンさんの衣装が青色)のものでした。)→「名曲探偵アマデウス」も2008年4月のスタートなので、4年目に入っていますからね。

また、「特集」と謳っているだけに、これまでの物語と比べると登場した人の数が少し多かったように感じました。(取材先での人の数のこと。)
そして、カノンさんが事務所から飛び出してレポーターを務めたという展開は過去に一度だけ(ファイルNo.024です。)あったが、今回はそれ以来となるカノンさんが事務所から飛び出して、という所がありました。その部分のノリは「スパイ大作戦」(「ミッション:インポッシブル」と言うよりは「スパイ大作戦」という雰囲気でした。)で、こういう展開というのも面白いですね。また、その時、清掃員に扮したカノンさんが可愛かった...(が、バレバレで怪しまれるだけでは、という突っ込みは自粛しておきます。)

一応、ファイルNo.089との連続性ということを考えると、NHKのHPでは、今回の物語は「90話」とカウントされていたため、事務所立ち退きからは逃れられたということになるが、放送の方では「ファイルNo.090」という表示はなかったので、無理にファイルNo.089の続きの物語と考える必要はないでしょうし、細かいことは問わないということにします。

今回の依頼人は、居酒屋チェーン社長の唐屋卓人(からや・たくと)ということで、名指揮者のカラヤンと、指揮者の使うタクト(=指揮棒)とを掛けている名前ですね。(このノリも以前と変わっていなくて安心しました。)

OP、事務所で指揮棒を振っているカノンさんと指導している所長。今までと変わらない楽しい2人です。そんな所にやってきた依頼人。オーケストラをクビになったと言うことで、話を聞くと、居酒屋チェーン20周年を記念して、ベートーベンの「交響曲第5番『運命』」の演奏会(東京フィルハーモニー交響楽団)で依頼人が指揮者を務めることにした。が、リハーサルを始めたらステージマネージャーに「休憩」をトラされ、更に別の指揮者が起用されていて、指揮者をクビになったのだった。で、どうやったら式台に立つことが出来るのか、という相談だった。で、スイッチが入った所長は、依頼を引き受けて「お馴染みの台詞」が出てきました。

この曲はクラシック音楽の中で指揮するのが最も難しい曲とされている曲という紹介があって、本編へ。

所長は依頼人に対して、「振ってみて下さい」と言い、依頼人は指揮棒を振り始める。が、いきなり「ちょっと待った」と所長。譜面台に楽譜を於いていないことから「暗譜しているということですか?」と問う。が「アンプなんか使いませんよ」と依頼人。すると「譜面を全部覚えているってことですよ」とカノンさんが教えていた。すると、何百回も聴いているから大丈夫、演奏者はプロだから大丈夫、振れば(音を)合わせてくれる、とオーケストラの指揮は簡単なものと言いたげだった。すると所長は「あなたには学ぶべきことが山のようにあるようだ」と遠回しに指揮者失格と言い、「百聞は一見にしかず」ということで、カノンさんに、「リハーサル会場に潜入して、リポートしてくれないか」と言った。すると楽しそうにカノンさんは「了解」と言って敬礼して飛び出していった(ここでバックに『スパイ大作戦のテーマ』が流れる。)→実に楽しそうなカノンさんです。

清掃員に扮したカノンさんは、こっそりとリハーサル会場に潜入した。手にしているモップの柄の先にはカメラがついていて、それで撮影した映像を送っていた。事務所では所長がパソコン画面を見ながらその様子を見ていた。→事務所の家賃も払えなかった貧乏事務所がパソコンを導入しているって、新たなスポンサーでも発見したのですかね?

更に所長は、「休憩時間になったら指揮者の控え室に潜り込んでリポートしてくれ」と支持をだし、「了解」とカノンさん。そして、屋嘉をモップで拭いている振りをしながら指揮者の控え室に入ると「いらっしゃったんですか」と言って白々しい笑顔を見せていた。が、こういう時のカノンさんは取り入るのが上手く、「掃除も忘れて聴き惚れちゃいましたよ」と言っていた。

普通ならば、ここで「失礼します」と言って出ていく所だが、所長の指令を受けているカノンさんはそういうことはせず、指揮者が肩のマッサージをしていたのを見ると、そのことを尋ねる。で、指揮者は首を痛めている、ということについての説明で、職業病ということでした。

所長は「最大のポイントは楽譜だ。楽譜を見せて貰うんだ」と次の指示を出す。すると「マエストロの楽譜ってどんなものか、見せて貰っても良いですか?」と言うカノンさん。が、これは企業秘密がぎっしり詰まっているので見せられない、ということで、見せて貰えなかった。で、指揮者の楽譜について、野本先生の楽譜で説明がされる。→色々とノウハウが書き込まれていました。

が、カノンさんは楽譜は見せて貰えなかったが、指揮者の七つ道具を教えて貰っていた。その中で、半日のリハーサルであっても着替えのシャツが4着ということで、重労働ということがよく分かりました。

依頼人はそれを見て指揮者が大変な仕事だったと分かって驚いていた。元指揮者の所長は「自分の解釈を演奏家にどう伝えるのか」と言うが、依頼人は分かっていなかった。所長は「これだから」素人は恐ろしい」と言うと、内ポケットから指揮棒を取り出し「たかが棒振りと侮るなかれ」と口にした。

で、素人がタクトを振ると、オーケストラはどんな音を出すのかということで、実験が行われる。だ、ナレーションの阪脩、音大生、高校の吹奏楽部員、音楽鑑賞が趣味のおじさんがそれぞれタクトを振った実験が行われた。(結果は言うまでもない...)そしてプロの指揮者のタクトで全く違う響が奏でられたということで、指揮者の能力がそのまま出ていました。

次に、野本先生が指揮者の役割について説明し、正に音楽の監督という立場で、オー軽トラを束ね、支持をしていると言うことが良く分かりました。→単にテンポを合わせるだけというのであれば、人でなく、メトロノームのようなもの(演奏会場では音ではなくて光でリズムを取るものにする必要がありますが...)で十分ですからね。

次は、演奏者は指揮者の何を見ているのか、と言うことについての説明がされる。で「打点」の説明と、その前後の動きが大事ということで、それで曲の解釈を伝えていたという説明でした。→これは機械では出来ないことであって、人間がやるからこそと言うものですね。

そして、指揮者は同時に3つのことをしていなければならないということが語られる。(「未来に向けた頭」「現在を判断する頭」「おさらいの頭」の3つ。)

それを見た依頼人は「すっかり」感心して、「超人ではないですか」と言っていた。→単なるリズムをとるだけではないからこそ、指揮者の存在価値があると言うことですよね。でなければ、クラシック音楽の世界に指揮者は不要と言うことになっていて、淘汰されていて当然ですし...

更に所長は『運命』とクラシック音楽の中でもとりわけ指揮するのが難しい曲と語り、冒頭の「八分休符」が指揮を難しくなっているということの説明がされる。→指揮者の技量が一発で分かるところですね。何せ、オーケストラの全員に、音楽のスタートと休符の長さが分かるように伝えなければならないのは、指揮者の実力がそのまま出ますからね。

更に、第二の難関は、4つ目の音に付けられた「フェルマータ」であって、この長さも指揮者に委ねられているということで、曲の解釈によって指揮者がそれを決めるということでした。で、指揮者によるフェルマータの長さの違いを聴き比べる、というのはこの番組の説明の分かりやすいところです。

が、「運命」は指揮するのは難しいが、曲は難解なものではなく、「ジャジャジャジャーン」を積み重ねることで出来ている、と所長が語り、その1つのリズムで全曲が出来ているという野本先生の説明へ。(相変わらず、実演を挟んでいる野本先生の説明は分かりやすいです。)更に「大根1本でフルコース料理を作った」という天才的な技術の曲というのには、言われてみて始めて気づきました。(確かに、曲としては分かりやすい曲だとは思っていました。)

が、面白いのは、ベートーベン自らの指揮による初演では、指揮のまずさから転けたというところですね。(クラシックの名曲と言われている曲って、初演は失敗だったが、後に評価されたという曲って、意外と多いのですが...)で、後に優秀な指揮者の登場で評価が高まる、というのは、ベートーベンと言えども、作曲家は作曲家、指揮者は指揮者ということを上手く物語っているということですね。

「ジャジャジャジャーン!」と言ってカノンさんが戻ってくると「なかなかだったでしょう、私のリポート」と言うカノンさん。が、依頼人が落ち込んでいるのに気づいた。依頼人は「私のような人間が指揮しよう何て、音楽に対する冒涜でした」と言って完全に自信を失っていた。これにカノンさんが「諦めちゃダメですよ。私が掴んできたコツをマスターすればきっと上手くいくはずです」と元気づける発言をする。更に所長はは「あなたにはタクトを振る資格があると思います」と続ける。

そして経験と歳月が考えが変わると言うことの説明を経て、演奏者のやる気を如何にしてだすのかが指揮者の仕事と語られる。で、依頼人は居酒屋チェーンを20年の歳月をかけて、社員のやる気を奮い立たせてきたが、それこそが指揮者の仕事だ、と言った所長は、諦めずに「運命」の指揮にチャレンジすることを薦めた。カノンさんもそれに続いて「(依頼人の)思いを伝えるんですよ。運命の扉を開くのは自分自身だってと」と語った。で、依頼人は、式台に立つのは創立30周年の時にとっておくことにして、もっと勉強して、オーケストラの人と渡り合えるようになる、と誓った。

ドラマ部分は35分強でした。曲は「運命」の第1楽章ということで、8分強、ラストのオチの所が40秒弱という構成でした。(トータルで44分というのはこれまでと同じです。)

ラストのオチは、カノンさんが「新しい居酒屋チェーンの広告ですよ」と言って飛び込んでくる。で「ジャジャジャジャーン」と言ってその新聞広告を開いた。そこには「運命屋」という名前で、「飲んで食べてタクトが振れるクラシック居酒屋」の広告が出ていて、依頼人が右手にタクト、左手に大ジョッキを手にしている写真が載っていた。で、「斬新だ」と所長、「またまた運命の扉を開いた」とカノンさん。そして2人で「ジャジャジャジャーン」と合わせていたが、所長はカノンさんに「ン・ジャジャジャジャーンと何度言ったら分かるんだ」と、冒頭の八分休符に拘って指導していた。

5ヶ月ぶりの新作ということになったが、所長とカノンさんの息のあったコンビは健在だったというのは嬉しいところでした。(→丸3年も続いていたら、当然だとも思いますが...)ただ、名作選ということで再放送がされていたこともあって、新作としては久しぶりになったが、「名曲探偵アマデウス」としたら久しぶりとは思えなかったですが...とは言っても、独特のノリとテンポも健在だったのは嬉しい所でした。

今週は木曜日まで4日連続で新作が登場するので、楽しみです。

 

CD付き NHKクラシックミステリー 名曲探偵アマデウス

CD付き NHKクラシックミステリー 名曲探偵アマデウス

  • 作者: 『NHKクラシックミステリー名曲探偵アマデウス』制作チーム
  • 出版社/メーカー: ナツメ社
  • 発売日: 2010/10/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

↓今回の曲は有名すぎる曲なので、山のようにあります。

ベートーヴェン : 交響曲第5番ハ短調<運命>

ベートーヴェン : 交響曲第5番ハ短調<運命>

  • アーティスト: ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団,ベートーヴェン,フルトヴェングラー(ウィルヘルム)
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 1997/08/06
  • メディア: CD

ベートーヴェン:交響曲第5番&第7番

ベートーヴェン:交響曲第5番&第7番

  • アーティスト: カラヤン(ヘルベルト・フォン),ベートーヴェン,ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2006/11/08
  • メディア: CD

ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」&第6番「田園」

ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」&第6番「田園」

  • アーティスト: ベートーヴェン,カラヤン(ヘルベルト・フォン),ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2007/09/05
  • メディア: CD

ベートーヴェン:交響曲第5番

ベートーヴェン:交響曲第5番

  • アーティスト: ニューヨーク・フィルハーモニック,ベートーヴェン,バーンスタイン(レナード)
  • 出版社/メーカー: ソニーレコード
  • 発売日: 1995/09/21
  • メディア: CD

ベートーヴェン:交響曲第5番

ベートーヴェン:交響曲第5番

  • アーティスト: フルトヴェングラー(ヴィルヘルム),ベートーヴェン,ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2004/08/25
  • メディア: CD

ベートーヴェン:交響曲第5番

ベートーヴェン:交響曲第5番

  • アーティスト: ニューヨーク・フィルハーモニック,シューベルト,ベートーヴェン,ワルター(ブルーノ),コロンビア交響楽団
  • 出版社/メーカー: ソニーレコード
  • 発売日: 1999/08/04
  • メディア: CD

ベートーヴェン:交響曲第4番&第5番「運命」

ベートーヴェン:交響曲第4番&第5番「運命」

  • アーティスト: ショルティ(サー・ゲオルグ),ベートーヴェン,シカゴ交響楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2007/02/21
  • メディア: CD

ベートーヴェン:交響曲第4番&第5番「運命」(紙ジャケット仕様)

ベートーヴェン:交響曲第4番&第5番「運命」(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト: ワルター(ブルーノ),ベートーヴェン,コロンビア交響楽団
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
  • 発売日: 2007/03/07
  • メディア: CD

ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」&第1番

ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」&第1番

  • アーティスト: ベートーヴェン,ヤルヴィ(パーヴォ),ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2008/05/21
  • メディア: CD

ベートーヴェン:交響曲第5番他(DVD付限定盤)

ベートーヴェン:交響曲第5番他(DVD付限定盤)

  • アーティスト: 金聖響,ベートーヴェン,オーケストラ・アンサンブル金沢
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2004/08/04
  • メディア: CD

ベートーヴェン:交響曲第5&6

ベートーヴェン:交響曲第5&6

  • アーティスト: シューリヒト(カール),ベートーヴェン,パリ音楽院管弦楽団
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2005/03/16
  • メディア: CD


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BS-hiでは最後の「名曲探偵アマデウス」~ベートーベン『交響曲第9番」合唱つき』 [ドラマ]

4月からは「セレクション」と言う形になってしまう「名曲探偵アマデウス」であるが、BS-hiでの最後の放送は火曜朝の再放送枠で、ファイルNo.023のベートーベン『交響曲第9番」合唱つき』でした。(言うまでも無く「第九」と呼ばれている年末恒例のあの有名曲である。)

これが最初に放送されたのが2008/12/20だったということで、随分前になる。また、これは1年目の年内最後の新作でもありました。(但し、BS-2では2009年の最初の放送でしたけど...)

この物語を見たのは久しぶりということになったが、作風というのは変わっておらず、3年間も基本的に同じような形で、よくもまあ続いたものということも出来ますね。所長とカノンさんのコンビも楽しいですし... ただ、この時のカノンさん、最近の新作の時よりもふくよかな感じがします。(髪型もショートボブで、少し雰囲気が違っている。)

これまでにも所長がバナナを食べているということはよく出ているが、ファイルNo.023では1本のバナナがきっかけで進んで行く物語となっている。ということで、所長のバナナ好きということもぶれないで描かれていたということで、これは凄いことですね。(最近では大河ドラマと特撮ヒーローは1年、朝ドラが半年、それ以外は1クール(しかも3ヶ月弱)しか続かない(但し、シーズン2、3、…、という形の作品も極一部ありますが...))

それにしても「バナナ1本ください」と言うカノンさんもある意味凄い存在ですね。そして、この物語のラストのオチの部分での鍋も。ジャガイモ、ニンジン、ネギがそのまま入っているだけでなく、バナナも入れてしまうという発想には脱帽です。→世界にはバナナを主食としている地域もあるが、主食用のバナナは、日本で消費される一般的なバナナ(主に菓子用のバナナ)とは種類が違うのだが、そういう所を無視して、兎に角、鍋に入れてしまうと言うのは凄い!「闇鍋」で食べられるものならば何でも入れてしまう、という発想ですね。

BS-hiでは、月曜夜の本放送枠、火曜朝の再放送枠、水曜深夜(カレンダー上は木曜日になっている)の再放送枠があったが、水曜深夜枠は既に放送が終わっているので、今回の放送でBS-hiでの放送は全て終了ということになった。(BS-hiは3/31の24:00に放送終了する。→4/1 06:00からはBSプレミアムというチャンネルとなって、「BS103ch」はそのままで視聴できますが...)

尚、BS-2での放送は、予定では24日(木)の夕方にファイルNo.089(最新の物語)のバッハ「マタイ受難曲」、27日(日)の夕方にファイルNo.088のドビュッシー「交響詩『海』」の再放送が予定されています。(SD放送ですが...)

3年前にスタートした時は、3年も続くことになるとは思わなかったが、垣根を感じることのあるクラシック音楽に隠された秘密を分かりやすく説明し、音楽の魅力を教えてくれるその内容の良さ、所長とカノンさんのコンビと、毎回登場する個性豊かな依頼人とのやりとり、時には「事件なの?」と言うようなものもあったが、たっぷりと楽しませて貰いました。

新年度は「セレクション」と言う形での再放送ということになるが、月に1本ぐらいは新作を見たいところです。(不定期のスペシャルみたいな形でも構わないですが...)また、2年目のように地上波でも放送したらいいのに...(結局、地上波では89本の内、1/3強の33本しか放送されていない。)

ここまで89本の物語があるが、クラシック音楽の名曲と呼ばれているもので、ここまでに取り上げられていない曲はまだたくさんありますし...(ショパン、モーツァルト、ベートーベン、バッハ、ブラームスなど、多く取り上げられている作曲家の有名な曲でも、全て取り上げられていませんし...)

 

CD付き NHKクラシックミステリー 名曲探偵アマデウス

CD付き NHKクラシックミステリー 名曲探偵アマデウス

  • 作者: 『NHKクラシックミステリー名曲探偵アマデウス』制作チーム
  • 出版社/メーカー: ナツメ社
  • 発売日: 2010/10/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

ベートーヴェン:交響曲第9番

ベートーヴェン:交響曲第9番

  • アーティスト: バーンスタイン(レナード),ベートーヴェン,バラッチュ(ノルベルト),ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2006/11/08
  • メディア: CD

ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」

ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」

  • アーティスト: ベートーヴェン,カラヤン(ヘルベルト・フォン),ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2007/09/05
  • メディア: CD

ベートーヴェン:交響曲第9番<合唱>

ベートーヴェン:交響曲第9番<合唱>

  • アーティスト: ベートーヴェン,小澤征爾,サイトウ・キネン・オーケストラ
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2009/05/20
  • メディア: CD

ベートーヴェン:交響曲第9番《合唱つき》[バイロイトの第9/第2世代復刻]

ベートーヴェン:交響曲第9番《合唱つき》[バイロイトの第9/第2世代復刻]

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: delta classics
  • 発売日: 2006/11/25
  • メディア: CD

ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」

ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」

  • アーティスト: フルトヴェングラー(ウィルヘルム),ベートーヴェン,バイロイト祝祭管弦楽団
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2002/03/06
  • メディア: CD


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TWIN PEAKS・序章 [ドラマ]

WOWOWが久しぶりに放送した「ツイン・ピークス」。(HD放送と言うことでは初めてとなる。)この度、久しぶりに見たので、思ったことを記しておくことにする。(と言っても、序章から第4章までの5話を一挙に、しかも深夜に放送ということでは、リアルタイムで見るのではなく、録画しておいて、後から見るということになりますが...)

このドラマについてはこれまでに色々と語られていて、良いところと悪いところも語り尽くされていると言っても良い。それだけに、今回、改めて見た(少なくとも21世紀になってからは初めて見たことになる。)ら、語られている通りと感じるところと、違うと感じられる所、また、新しい発見がある。それだけ奥が深いというか、忘れているところがあったと言ったら良いのか...

今回、違和感とまでは言わないが、最近の作品との違いを最も感じる所が、最近の社会インフラの発展によるものであり、携帯電話とインターネットがこれに該当することになる。(この作品は、アメリカでの放送が1990年から1991年であるため、既に20年という時間が流れているためである。)伊倉田舎町であると言っても、現在であれば、携帯とネットは普及していて当然ですからね...

特に、FBI捜査官のクーパーは、そういう新しいものを使いこなしていて当然であることに異論はないだろう。が、少なくとも劇中で、ことある毎に(テープ)レコーダーに色々と呟いていた部分についてはそれほど変化はしないでしょうが...(→普通に考えたら、「ツイッター」や「ブログ」というものが頭に浮かぶが、FBI捜査官が事件の捜査をしていて、それを「ツイッター」や「ブログ」等にというのはどう考えてもあり得ないためである。事件の捜査情報を漏洩させることになりますからね...)

「ツインピークス」の物語としては、大別すると4つの部分に分けられる。(TVシリーズ終了後の現状版を含む。)TVシリーズでは「序章」「第1シーズン」「第2シーズン」の3つに分けられる。(そして劇場版ということになる。)

「序章」はこれらの全てが始まるという起点であるため、とても重要である。(但し、一連の出来事の時間的な流れでは、「劇場版」の冒頭部が時系列では最初になる。)ここでは、ローラの死体が発見されたというところから始まるため、事件の発生、そして捜査が始まり、疑わしい人物が(複数)出てくることになる。また、事件が1人の被害者ではなく、第2の被害者(但し生存している)が州を超えたことでFBIが捜査に乗り出すということになり、この作品全体のベースが整うことになる。(=主役・クーパー捜査官の登場。)そして、クーパー捜査官が捜査を開始することで、ツイン・ピークスの住人たちの複雑な、そして奇妙な人間関係を垣間見せてくれることになる。で、この部分は、今後の謎解きへの期待を膨らませてくれる形で終わるため、全体的には上手くまとめられている。

その後の「第1シーズン」は、事件の捜査が進んでいくのだが、事件解決へとは向かわずに、ドロドロとした複雑な人間関係が暴かれていくことになる。の部分が第7章までということで、それほど長くなる訳では無いので、物語の肉付けとしては面白いことになる。(「起承転結」の「承」の部分ということになる。)

「第2シーズン」になると、物語自体がおかしな方向に進んでいって、事件の捜査がそっちのけになる物語まで出てくることになる。よって、既に事件は起こっているので、「起承転結」の「起」を省き、「脱線」の「脱」を入れて「承転脱結」と言ったらいいですかね。(但し、犯人が明かされる(=「結」)のは最後になるのではなく、途中ということになり、それ以後も不思議な物語が続いていく。

そして「劇場版」はそれらを含めた総括になる部分もあるが、全く触れられていなかった部分にも触れられている。

いずれにしても「序章」があってこそ、一連の物語が成り立つのであって、ここを見ないことには始まらないのは言うまでも無い。

筆者がこの作品を最後に見た時期がいつだったのか、はっきりと覚えていないが、少なくとも20世紀の間であるのは間違いない。よって、既に10年以上昔と言うことになる。よって、10年以上前に見たときの記憶と重ね合わせることになるが、「序章」で描かれていることについては、その記憶と大きくかけ離れていた部分や忘れてしまっていた部分は特に無かったですね。但し、描かれている小エピソードの(登場する)順番にいくつかの違いはありましたけど...

金曜深夜に一度に5話ずつ放送ということで、時間的に一挙に見るというのは難しいが、あの時の興奮を再び味わおうと思います。(但し、既に犯人は○○だったということを知っているため、初めて見る時とは違った部分にスポットを当てて楽しもうと思います。)

尚、第1章以降については、改めて見たと行っても、特に記すことはしません。が、今月のWOWOWは見たいと思う作品がたくさんあるため、ぐずぐずしているとBDレコーダーのHDD残量が切迫ということになってしまう(本作以外にも長時間の映画が何本かありますから...)ので、5話を一週間以内に見終わるようにしなければ...

 

ツイン・ピークス ファーストシーズン [DVD]

ツイン・ピークス ファーストシーズン [DVD]

  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • メディア: DVD

ツイン・ピークス  ゴールド・ボックス【10枚組】【初回限定生産】 [DVD]

ツイン・ピークス ゴールド・ボックス【10枚組】【初回限定生産】 [DVD]

  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • メディア: DVD
ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間 [DVD]

ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間 [DVD]

  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • メディア: DVD
↓サントラ盤も独特の世界を描いています。
Twin Peaks (TV Soundtrack)

Twin Peaks (TV Soundtrack)

  • アーティスト: David Slusser
  • 出版社/メーカー: Warner Bros / Wea
  • 発売日: 1994/06/17
  • メディア: CD
↓本も色々と出版されていましたね。

Welcome to TWIN PEAKS―ツイン・ピークスの歩き方

  • 作者: デヴィッド リンチ
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 1992/03
  • メディア: 単行本

ツイン・ピークス クーパーは語る (扶桑社ミステリー)

  • 作者: スコット フロスト
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 1991/11
  • メディア: 文庫

ツインピークス心理分析白書―「ツインピークス」を理解するための解説書

  • 作者: 辻 徹也
  • 出版社/メーカー: 日本経済通信社
  • 発売日: 1992/05
  • メディア: 単行本
ツイン・ピークス―ローラの日記 (扶桑社ミステリー)

ツイン・ピークス―ローラの日記 (扶桑社ミステリー)

  • 作者: ジェニファー リンチ
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 1991/06
  • メディア: 文庫

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名曲探偵アマデウス#89 バッハ「マタイ受難曲」 [ドラマ]

3年目の新作の最後となった今回は、バッハ「マタイ受難曲」でした。バッハの曲は4曲目ということになって、ラヴェルと共に三番手グループに入ることになりました。(トップは、ショパンとチャイコフスキーの6曲、二番手グループは5曲のシューベルト、ベートーベン、モーツァルト、ドビュッシーです。)

今回の物語は、元ネタはフェイスブックであるが、時節柄、何かと話題となっているものをネタにするところは面白い所ですね。(しかもNHKらしく、「ミックスブック」としているところも...)

とりあえずの新作はここまでというような結びにして、そのあとはどちらにも取れるような終わり方にしていたが、新作が登場することを期待したいところである。

冒頭、所長が電話で「立ち退き?」と言うことを告げられていた。「なるべく早く振り込みますから」と言って謝り、電話を切ると、心配顔のカノンさんが「家賃、ですか?」と訪ねる。これに大きく首を縦に振った所長。「依頼人の予定は?」とカノンさんが問うと、首を横に振る所長。するとカノンさんは閃いた。「こういう時はミックスブック!」と言って、「ミックスブック」のことを説明しながらパソコンを操作している。が、所長は「友達は入らない。依頼人が欲しいんだ」と言う。カノンさんは「手当たり次第、依頼人募集を書き込めば...」と言って書き込んだ。

すると直ぐに新着メッセージが届き「早速来た!」と言って開く。すると所長は「何?」と言って顔色が変わり、カノンさんの背後倪ってパソコン画面を覗き込んだ。で、カノンさんがその新着メッセージを開いたら「警告 宣伝勧誘は禁止です」というもので「管理人より」とあった。で「怒られちゃった...」と落ち込むカノンさん。

その時、ドアが開いて若い男が飛び込んできた。「名曲探偵の書き込みしたの、あなた?」と言う。するとカノンさんは「今すぐ消します」と言って削除しようとする。が、男は「違うよ。仕事を頼みに来たんだ」と言った。すると所長とカノンさんは「依頼人、来た~~!!」と満面の笑みを浮かべた。

依頼人はミックスブックを作った学生企業家の坂場であった。で、画期的な機能を追加したバージョンアップが完成したという。(「ミックスブック2.0」)新機能とは、日本語で書き込んだ文章が見る国に応じて他の言語に性格に翻訳されて表示されるというものであり、これで利用者世界一になる大きなビジネス・チャンスだと言う。依頼に来たのは、明日、その発表のプレゼンテーションがあるのだが、発表に自信が無く、プレゼンで悩んでいる、と書き込んだ。するとメッセージがなく大量の音楽ファイルが届いたという。で、この曲にプレゼンを成功させる秘密があるのでは?と思ったのだった。曲がバッハの「マタイ受難曲」と分かると、所長はこの曲を選んだこと二意味があると感じ、依頼人へのメッセージが隠されている、と言った。で、依頼人は秘密を教えてと頼む。所長は「成功報酬は?」と訪ねた。依頼人は「プレゼンが成功したらいくらでも」と言った。これに所長の目の色が変わった。カノンさんは「やった、家賃が...」と漏らす。すると「何なら、このビルごと買って挙げますよ」と依頼人は言った。で、所長は依頼を受けた。

ファイルがたくさん届いたということだったが、依頼人は数えていないと言うと、所長が「全部で68曲、3時間を越える」と語る。依頼人は色んな曲があると言って、一部を再生する。(ここでは第2曲、第3曲、第8曲の3曲)所長は「ご説明しましょう」と言って、「受難」についての説明をして、「マタイ受難曲」は「受難の物語」「アリア」「コラール」の3つから構成されているとして、その説明へ。

物語の部分として第7曲、アリアの部分として第8曲、第9曲、コラールとして第10曲で説明される。つまり、1つの物語に対して歌と合唱という異なった方法で表現しており、色んな角度から表現しているということである。これを受けて、依頼人が日本語で書いた文章が中国語に翻訳(この時、カノンさんのチャイナドレス姿が拝めました。)、更にアラビア語に翻訳(所長がアラブの男に扮していました。)、ということを実演したらいい。で、Q&Aをしたら見ている人もバッチリ。カノンさんは「プレゼンばっちり、自社ビルゲット!」と呟いた。が、依頼人は「それだけだろうか?」と疑問を持ち、「気づいたことがある」と言って次の曲を再生した。

第15曲、第17曲、第44曲、第54曲を次々と再生し「これって全部同じ曲ですよね。これって何か意味がある気がする」と言った。所長は「その通り」と言うと、5回登場するコラールということで、この部分(第15曲、第17曲、第44曲、第54曲、第62曲)についての説明へ。

この旋律は、古くからドイツで愛されてきた賛美歌をベースにしたものである。また、バッハは物語に合わせて工夫をしている。ということで、第54曲と第62曲の所での音の高さのことが説明される。

で、物語に聴き手も参加できる仕組みであり、何度も繰り返されるということで、カノンさんは「プレゼンで何度も繰り返される言葉を考えたら」と告げた。これに依頼人は「あなたの呟きが世界を変える」というフレーズを口にした。カノンさんは「カッコイイ~」と感激していたが、所長は「本当にそれだけでろうか?」と言った。送り主はメッセージを書かずに音楽だけを送ってきたということから、そこに意味があると考えた。で、曲に散りばめられた隠された秘密についての説明へ。

第1曲には曲全体のテーマが秘められている。最低音から13段上がる所があり、「13」は十字架を意味する。また、その最高音となる音は「ド」であり、「ド」はドイツ語では「C」であり、これは「黒いつ(十字架)」或いは「Christus(キリスト)」を意味する。そしてその次の音は1オクターブ下がり、14番目の音であり、バッハ自身を表している。また、バッハ(BACH)はアルファベットの2番目、1番目、3番目、8番目であって、その総和は14である。つまり、十字架の側にバッハ自身が控えているということだった。

続いて第63曲では、自筆譜に十字架が隠されている。その部分は合唱の部分である。そしてそのバスの部分には14の音符(=バッハ)が含まれている。

第65曲のアリアでは、歌詞の付けられた14番目の音には「selbst(=自ら)」と言う言葉が当てはめられている。そしてこの曲は全68曲の中で唯一、変ロ長調で書かれていて、これは「B」、つまりバッハである。

自分自身を忍ばせておいた意図は、音楽は利き手だけの者では無く、音楽を神に捧げるものとして書いていたということだった。で、暗号を忍ばせておくことに感激した依頼人。が、カノンさんは「聴いている人には分からない話。自己満足じゃない?」と返した。が、所長は「それは違う」と語り、バッハは楽譜の最後にいつも「たた神のみに栄光を」と書き記しているということで、音楽を神に届けるつもりで書いていたと指摘した。するとカノンさんは「どうしてバッハは神様への強い思いがあったのではょう?」と問うた。

所長は、「バッハの生まれた場所と時台に関係している」と語り、最も思いが強い部分となる第8曲のアリアについて、そしてバッハの生い立ちの説明へ。

ここでは「20人いた子供の半数が幼い頃に病でなくなった」という所で、自分の子どもが20人というのは余りにも凄いということですね。(昔の王族では世継を作るために子供の数が多く5人、10人は当たり前であったが、20人というのは凄すぎる...)更に第39曲での説明と続く。

カノンさんは「ミックスブック」がどうして素晴らしいのか、依頼人の気持ちを伝えたら、と言うと、「画期的な技術」と言って技術説明を始めようとした。が、カノンさんは「そんな難しい話はいいの。どんな良いことがあるの?ってことですよ。これを使ったらどうなるの。夢は?」と言った。そして「これを作ったきっかけは?」と尋ねた。(開発者はついつい技術論になってしまうが、一般的にはカノンさんの言うように「良いことは?どうなるの?」ということを忘れてしまうのですよね...ということで、実に美味いところをついたカノンさんでした。)

依頼人は「小夜子」と言った。彼女は高校時代の元カノであり、高三の時に遠くに引っ越すことになった彼女に、遠く離れていても繋がっていられる仕組みをインターネットの世界ならば出来、絶対作ってやると思ったのだった。

すると所長は「ミックスブックの価値を知っているのはその小夜子さんかもしれない」と言った。で、バッハは一度歴史に埋もれて忘れ去られていたが、ある音楽家によって復活したと語られて、その説明へ。1750年に没したバッハは忘れ去られるが、メンデルスゾーンがそれから80年を過ぎて、素晴らしい曲を再演することが行われた。そしてその演奏会によってバッハは表舞台に復活し、ドイツ音楽の象徴になった。

メンデルスゾーンはバッハの価値に気づき、無謀と呼ばれても復活に尽力したことで、現代でバッハの曲を聴くことが出来るようになった。で、所長は「あなたにとっは小夜子さんがメンデルスゾーンなのかもしれない」と言った。で、彼女とミックスブックについて話したことはないか?と尋ねた。すると依頼人は、彼女の言葉「もしあなたの作るサイトで世界中の人たちが言葉の壁を超えて交流できるようになったら、戦争も無くなるんじゃない」を思い出した。カノンさんは「凄い」と感激していた。で、依頼人は生みの親は小夜子ということに気づいた。所長は「あなたが語るべきなのは技術の素晴らしさでも世界一になることでもない、まさに今の言葉ですよ」と言った。続いてカノンさんが「彼女を会場に呼んだらどうですか?」と提案し「書き込んでみましょうよ、ミックスブックに」と言った。すると依頼人は「そうします」と言い、お礼を言うと帰って行った。

今回は、ドラマ部分は約35分弱、曲が約8分、ラストのオチが1分強という構成でした。曲の部分はダイジェストになるのは四方のない所ですが、第1曲、第9曲、第10曲、第39曲、第54曲が流れました。

ラストのオチは、依頼人の生放送スピーチが始まるということで、パソコンでそれを見ているカノンさん。所長もカノンさんの背後にやってきて画面を覗き込む。依頼人はスピーチで、「僕にこのきっかけを与えてくれたのは一人の女性でした。本当にありがとう」と言った。それを見ていたカノンさんは「彼女、来てくれたんですよ」と漏らした。依頼人のスピーチは続き「『ミックスブック2.0』は僕の到達点にしたいと思っています。そこで再検討した結果、リリースを1年後に延期することにしました」と語った。途端に「えっ、何それ?」とテンションが下がったカノンさん。依頼人は「争いよりも繋がりを」と言ってスピーチを終えた。それを見ていた所長は「報酬は???」と漏らし、カノンさんは「自社ビルは???」と漏らした。その時、事務所の電話が鳴った。所長は「あの鳴り方は大家さんだ...」と言い、カノンさんは「立ち退き???嫌だ~」と声を挙げた。

これまでのパターンから、所長のハッピーエンドと言う形にならないということは予想していたが、その通りでしたね。で、この後、いよいよ立ち退きへ、という筋書きが予想されるが、それでもしぶとく生き残るということも一応は考えられる。とりあえずの新作の打ち止めということでは、こういう結びはわるくなかったと...

が、家賃を滞納していて、追い出されようとしているのに、事務所の中には色んな物がまだありましたよね。大家さんはそういうものを売ってでも家賃を払わせるようにしないといけません。それを考えると、家賃滞納は問題であるが、大家さんの方にしても対処方法に落ち度がありますね。

再開する場合(新作が登場する場合)は、場所を移してカノンさんと続けるということも出来るし、このまま何事もなく残って続けることも出来る。更には立ち退きとなり、カノンさんにも逃げられて、所長1人となって、若しくは新しい助手との新コンビということも出来る。(が、息の合った所長とカノンさんのコンビが一番だと思います。)

また、前回に続いてカノンさんのチャイナドレス姿&チャイニーズというのはサービスカットでした。

今回で新作の放送は(一旦)打ち止めのようです。4月以降はBSプレミアムでの放送がありますが、土曜日のお昼過ぎ(午後1時台)の放送で、「名曲探偵セレクション」ということでの再放送になっています。まずは4/9(土)からということで、ファイルNo.001のラヴェル「ボレロ」ということになっています。この初放送は2008/4/4だったので、3年経過することになる(再放送は何度か行われていますが...)ので、未見という方も結構いるのではないでしょうか。そういう方には有り難いということになりますね。また、4/16はファイルNo.002のブラームス「交響曲第4番」が予定されています。今までのように月に3本の新作が見られないのは残念ですが、放送枠が続いてあるのならば、月に1本ぐらいは新作を放送して貰いたいところですが...

 

↓これも拾っておきます。

CD付き NHKクラシックミステリー 名曲探偵アマデウス

CD付き NHKクラシックミステリー 名曲探偵アマデウス

  • 作者: 『NHKクラシックミステリー名曲探偵アマデウス』制作チーム
  • 出版社/メーカー: ナツメ社
  • 発売日: 2010/10/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 

↓今回の曲です。

バッハ:マタイ受難曲(全曲)

バッハ:マタイ受難曲(全曲)

  • アーティスト: クレンペラー(オットー),バッハ,フィルハーモニア管弦楽団
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2008/06/25
  • メディア: CD

バッハ:マタイ受難曲(全曲)

バッハ:マタイ受難曲(全曲)

  • アーティスト: レオンハルト(グスタフ)
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2005/06/22
  • メディア: CD
バッハ:マタイ受難曲

バッハ:マタイ受難曲

  • アーティスト: バッハ,リヒター(カール),ミュンヘン・バッハ管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 1991/09/25
  • メディア: CD
バッハ:ヨハネ受難曲

バッハ:ヨハネ受難曲

  • アーティスト: バッハ,リヒター(カール),ミュンヘン・バッハ管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 1991/10/25
  • メディア: CD
バッハ:マタイ受難曲 ハイライツ

バッハ:マタイ受難曲 ハイライツ

  • アーティスト: リヒター(カール),ミュンヘン・バッハ管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2007/02/28
  • メディア: CD
バッハ:マタイ受難曲

バッハ:マタイ受難曲

  • アーティスト: シャイー(リッカルド),バッハ,ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2010/04/21
  • メディア: CD
バッハ:「マタイ受難曲」ハイライツ

バッハ:「マタイ受難曲」ハイライツ

  • アーティスト: ガーディナー(ジョン・エリオット),バッハ,イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2007/09/05
  • メディア: CD
バッハ:マタイ受難曲

バッハ:マタイ受難曲

  • アーティスト: バッハ,小澤征爾,サイトウ・キネン・オーケストラ
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2009/07/15
  • メディア: CD
バッハ:マタイ受難曲

バッハ:マタイ受難曲

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 1997/04/09
  • メディア: CD
バッハ:マタイ受難曲(全曲)

バッハ:マタイ受難曲(全曲)

  • アーティスト: レオンハルト(グスタフ),バッハ,クイケン(シギスヴァルト),ラ・プティット・バンド
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2008/11/26
  • メディア: CD
バッハ:マタイ受難曲【SHM-CD仕様】

バッハ:マタイ受難曲【SHM-CD仕様】

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2009/04/22
  • メディア: CD
バッハ:マタイ受難曲

バッハ:マタイ受難曲

  • アーティスト: リヒター(カール),バッハ,ミュンヘン・バッハ管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 1999/06/23
  • メディア: CD

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名曲探偵アマデウス#88 ドビュッシー「交響詩『海』」 [ドラマ]

先週は1年目に放送されたものの再放送であり、火曜朝、水曜深夜の再放送も異なるものの放送だったので、内容的にはバラエティに富んだ構成でした。久しぶりに初期作品を見ることになったが、変わっていないところと変わっている所があるのは面白い所でもありますね。

今回は2週ぶりの新作ということで、 ドビュッシーの「交響詩『海』」でした。ドビュッシーもこれで5曲目となって、ショパンとチャイコフスキーの6曲を追う2番手グループの仲間入りとなりました。(シューベルト、ベートーベン、モーツァルトと並んだ。)また、今回のゲストは鶴見辰吾ということで、NHK的なことを言うと、「天使みたい」のはるか・かなた(黒川芽以さんの二役でした。)のお父さんということで、中学生だった戸川はるかも大人になりましたね~、と言うことにもなりますね。

また、鶴見辰吾というと「3年B組金八先生」ということで、『贈る言葉』を使ったカノンさんとのコントがあったのはサービスでしたね。尚、「神奈川沖浪裏」が出てきたら、やっぱり同じ次女同士ということで、「銭形泪」を連想するネタも入れて欲しかったところでした。(銭形海ちゃんの口上から犯人確保の所に「神奈川沖浪裏」が出てきていましたし...)

尚、15分過ぎの所で「地震情報」が出たため、今回の放送は保存版にはしないが、約半日後の火曜朝、更に40時間後の水曜深夜に再放送が直ぐにあるということで、保存版はそちらで録画することにします。→こういうテロップが途中で出たのは久しぶりとなったが、直ぐに再放送があるというのは有り難い所です。

冒頭、事務所に何枚かの絵が置いてあって「こちらの絵はお買い得ですよ」と売り込みがされている。カノンさんは目を輝かせて聞いている。「こちらの絵はドボルザークの『新世界から』を生んだ新大陸アメリカの雄大な風景を描きました」と言い、カノンさんはうっとりとした表情をしている。「あの名曲が聞こえてきませんか」と言ってラジカセのボタンを押すと『新世界から』のメロディが流れてくる。カノンさんは「アッ、ホントだ!」と言ってその気になっている。売り子の男は「お値段はズバリ39800円」と言うが、カノンさんは「欲しいけどもうお金無いしなぁ...」という。すると「このCDも付けて2万円でいいでしょう」と、テレビショッピングのノリで言う売り子の男。これにカノンさんは「安い~」と、TVショッピングのさくらのお客さんのようになっていた。

そんな所に所長が外出から戻ってきた。カノンさんは所長に「給料の前借り、お願いしま~す」と寝込んで声で言うが、所長は冷静に状況を尋ねる。カノンさんは「知らないんですか?名曲が聞こえるクラシック名画シリーズですよ」と説明する。(→トレンドハンターの銭形泪ちゃんを思い出す「知らないんですか~」という台詞が出てきました。)売り子の男は「クラシック名画とは、名曲を生んだ風景を絵画にすると言うアートとミュージックを合体した新しい芸術なんです」と説明し、所長にも勧める。所長が「あなたは?」と尋ねると、男は久留辺五郎と名乗った。

所長は「うーん」と高を上げると、ドボルザークの「新世界から」について、彼が生活したのはアメリカの西部ではなく東海岸のニューヨークだったはず、と指摘する。更に(2枚目の絵の)ヨハン・シュトラウスの「美しく青きドナウ」については描かれているのはドナウ川ではなくライン川中流にある有名なローレライの岩の風景、と指摘した。これに久留辺は「いやぁ、参ったな~。よくご存知で」と舌を巻いた。(が、相手が名曲探偵ですからね...)→「新世界から」と「美しく青きドナウ」はファイルNo.013とNo.065で取り上げられていましたね。

所長は「まさか、響くん。もう買っちゃったって言うんじゃないだろうね」とカノンさんに言うと、「どうして分かっちゃうのかなぁ~」と笑うカノンさんは「これ、買っちゃった~」と言って、買った絵を持ってきた。で、それはドビュッシーの『交響詩 海』だった。すると所長は「この絵はお返しなさい」と言い、「折角買ったのに~」とカノンさんとの間で絵の奪い合いになる。これに久留辺は「商売の邪魔して貰ったら困る」と言って間に入った。すると所長は「この絵は『交響詩 海』を生んだ風景と言えるのでしょうか」と、胡散臭さを口にした。久留辺は色々調べて描いていると言って「これがその証拠です」と言って、楽譜を出した。それを見たカノンさんは「この絵とソックリ」と声を挙げた。

久留辺は日本の浮世絵を使ったと言い、それは葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」で、楽譜の表紙になっているのだから、その海が名曲を生んだ、主張した。しかし「そうとも限りません」と所長は言った。すると久留辺も後に引けなくなって、「私が間違っていたらお金は全額返金します。でも私の絵が正しかったらここにある絵、全部買って頂きますから」と勝負を挑んできた。すると所長は「いいでしょう」と受けて立った。→所長は勝負を受けたが、カノンさんが支払った代金を取り返すための勝負とも解釈できますね。

まずは所長が、久留辺が言ったように、ドビュッシーは浮世絵の大ファンで表紙に北斎の浮世絵を使った、と言う。すると久留辺は「日本の海を表現した」と言うが、「それはどうでしょうか」と所長は切り返し「ちゃんと曲を聞いてお描きになったのですか?」と鋭く切り返した。これに「絵は得意だがクラシックはちょっと...」と久留辺。で、この曲の海はどんな海なのか、ということで、まずは第1楽章へ。

第1楽章は「海の夜明けから真昼まで」というタイトルが付けられている、と言うと、「神奈川沖の夜明けから真昼までの様子とうことでしょう」と久留辺。しかし「どうやらそうではないようなんです」と所長は言って、楽譜の表紙と「神奈川沖浪裏」の浮世絵の違いを指摘した。(富士山と舟の有無)で、この曲は4、7抜き音階を使っていて東洋的な響きとなっているということだった。これは今までの西洋の音楽とは違うものである。ドビュッシーは1889年のパリ万博でジャワのガムラン音楽を聴き、それに衝撃を受けたと言うことが語られる。また、それ以前から日本の浮世絵にも関心を持っていた。(書斎に「神奈川沖浪裏」が飾られていた。)ということで、この絵からヒントを得たと思われる。しかし、富士山と舟が省かれているのは、新しいものを象徴するために、何処か分からないようにして抽象化して、借りたものと考えられる。

これに久留辺は「どうしてそんなことが言えるのですか?」と反論する。すると所長は、波のうねりを表現している部分があるとして、その部分の説明へ。楽譜にはチェロ16台で演奏するように指示がある部分である。これはチェロの豊かに響で波の高揚を描いていて、4つのパートに分けられたチェロで銃口に表現したのだった。更に、波の強弱も細かく指示をしていた。

久留辺は、絵も主役が波であって、うねりを描いているので、日本の海が曲を生んだ、と言う。すると所長は「こんな事実があるのです」と言って、第1楽章の元々のタイトルには或る地名が付けられていたことを語った。そのタイトルは「サンギネール諸島の美しい海」というものであった。で、カノンさんが本に書かれている説明を読み、サンギネール諸島とは地中海のコルシカ島の西に浮かぶ無人島だった。久留辺は「その海を見ながら曲を作ったと?」と尋ねる。所長は「今となっては分かりません」と言うが、重要なことは最初に考えていたタイトルから具体的な地名をあえて外したこと、と言って、描こうとしたのは具体的な海ではない、と指摘した。

ドビュッシーがこの曲の作曲を始めた1903年には、海が全く見えないフランス・ブルゴーニュ地方にいた。ドビュッシーは無数の海の思い出があると語っていて、ドビュッシーの生い立ちの説明へ。

父親が海兵隊員であったドビュッシーは船乗りになる夢を持っていた。8歳の時に南仏・カンヌに移り、底での思い出が鮮烈な印象を残した。音楽家になったが生涯海への憧れを持ち続けていた。で、心の中に蓄積された思い出の海を表現した。それが第2楽章の「波の戯れ」に見られる。

その部分は様々な楽器を使ったモチーフが次々現れては消えていくということで、成長していかないモチーフから構成されている。成長せずにい一瞬一瞬で消えていくのは波そのものであり、伝統を打ち破る革新的な音楽を生み出した。

ドビュッシーは心の海を表現したということで、「神奈川沖浪裏」ではないということで、久留辺は泣き始めた。するとカノンさんが「あっ、泣いてる。自分が間違っていてお金を返すことになったから悔しいんですね」と突っ込んだ。が久留辺は「そうじゃないです。この曲を聞いていたら故郷の海のことを思い出してしまった」と言った。で、久留辺の子供の頃の話が語られる。(毎日のように、家の近くの海岸の砂浜に絵を描いていた。)中学生の時のこと(『贈る言葉』をBGMとして、告白したことが再現される。が、彼女(ポニーテールのカノンさん))は「いいお友達でいようね」と言って去っていった。)が語られ、職を転々としている時に閃いたのがクラシック名画シリーズだった。

カノンさんは「この絵には久留辺さんの人生が懸かっているんですね」と口にする。すると所長が「だとしたら、この曲があなたの力になってくれるかも知れません」と言って、第3楽章へ。(カノンさんと所長のナイス・コンビぶりが出ていました。)

第3楽章は「風と海の対話」で、2つのモチーフを弦楽器と管楽器で描き訳、その2つのモチーフのやりとりで進んで行く。また、この曲を作曲した当時、ドビュッシーはある女性と不倫の恋に落ちて荒波に揉まれていた。そして1905年に曲が完成して初演を迎えるが、斬新過ぎて理解されず、酷評されたのだった。

久留辺は「人ごとじゃない」と言って、自分も妻に出て行かれ、絵は半年に1枚売れれば良い方で商売にならず、押し売りのように自分で売って歩いていると語った。これに「そうだったんだ...」とカノンさん。→するとカノンさんは格好の鴨だったということですね...  所長は「売れない理由は、クラシック名画シリーズが悪い訳ではありません。あなたがクラシック音楽を心から理解することが出来れば、その音楽のイメージを元に絵を描けばいいじゃないですか」と、人生相談のようなことを口にした。そして「この曲を聞いてあなたが何を感じ取ることが出来るかということです」と言った。そして「そのヒントはここにある」と言って「LA MER」というタイトルにある、と指摘した。

「LA MER」はフランス語で「海」と言う意味であるが、このタイトルには別の意味が込められていると言われている。それは、「フランス語の『母』は中に『海』を持っている」と言うことで、その説明がされる。フランス語の「母」は「LA MÈRE」であり、「E」を1つ取ったら「海(LA MER)」になる。また、ドビュッシーは「海は、我々全てにとっての母」と語っている。これはドビュッシーに取っても原風景であるが、人間にとっても海は原風景であり、結びつく。ということで、ドビュッシーは「母なる海」を表現しようとしたのかも知れない。

初演から3年語の1908年にドビュッシーは自ら指揮をして再演したが、その時はこの曲の革新性に気づいて、熱狂の中受け入れられたのだった。

所長は「何処まで大自然の本質を表現出来るのか。それに全身全霊で挑んだのがドビュッシーだった」と語った。久留辺は、「私が故郷の海に感じていたのも何でも受け止めてくれる母のような自然そのものだったかもしれません」と言った。所長は「そ海ともう一度向きあってみては如何ですか?」と助言すると「そうですね。そうすると私が何を書くべきなのか分かるかも知れません」と言って立ち上がった。そしてカノンさんに「お嬢さん。これ、貰ったお金はお返しします」と言って返金した。(笑顔でそれを受け取ったカノンさんだった。)久留辺は「絵を描いたらお詫びにプレゼントする」と言うと、カノンさんは更にニコニコになった。

で、ソファに座った久留辺は「その前に帰りの新幹線代、貸して貰えませんか」とカノンさんに言った。すると「無い無い、全然ない」とカノンさん。「今、返したお金、あるじゃないですか」と言う久留辺だったが「これは絶対ダメ」とカノンさん。すると久留辺は所長に借りようとする。所長は「こっちも持ち合わせがありませんね」と言って断った。すると久留辺は「新幹線とは言わないから、鈍行で帰りますから」と言い直した。すると所長は「この絵を売って新幹線代を調達して参ります」と言って久留辺の描いた「海」の絵を手にし、「2万円で売れるかな?」と言った。カノンさんは「売れる」と言い、所長は出掛けていったが、久留辺は「自転車で帰ろうかな?」と口にしていた。

今回は、ドラマ部分は約35分半強、曲が8分弱、ラストのオチが30秒弱という構成で、ラストのオチの所が短かったですね。が、先週の初期作品の再放送(これらはラストのオチが無くて、曲の前でオチを利かせていた。)があったたけに、、特に変な感じはしなかったです。また、曲の方はダイジェストになるのは当然です。

ラストのオチは、依頼人が故郷で描いた絵が届き、それを見ている所長とカノンさん。腕組みをしている所長は「確かに『母なる海』とは言ったが...」と戸惑い気味だった。で、「どう思う?響くん」とカノンさんに問う。カノンさんは「一人一人の『母なる海』だから、まあ、これでいいんじゃないですか」と答えた。で、所長も「まっ、いいか」と言っていた。で、依頼人の絵は、海の中に胎児が描かれていた...

ラストの絵のオチは「母なる海」と言った時点でそういう予感がしたのだが、やっぱりということで、所長と同様に「まっ、いいか」と言うことにしておきます。

途中でカノンさんと依頼人の(依頼人の)中学時代の思いでというところで、ポニーテールのカノンさんが見られたものサービスの一つであったが、鶴見辰吾の学生服というのもやってくれますね。が、「天使みたい」があるため、「親子の寸劇」と言うようにも見えました...

物語としては、今回は曲と同様につかみ所が無く、それでいて「海」を表現しているようにも感じられただけに、作は面白いと感じたのだが、物語としては今一つでしたね。だからこそ、カノンさんのサービス・カットがと言う気がしました。

来週14日はファイルNo.089のバッハ「マタイ受難曲」です。今月の新作はそこまでということなので、3年目は1年目と同様に30本と言うことになります。(2年目が29本だった。)21日と28日は別のバングもが組まれているので、BS-hiでの最後の新作と言うことになります。尚、(月刊TV誌とNHKのHPでは)14日の所の番組表で「終」マークが見られないということで、BSプレミアムに移行して4年目に突入すると思って良さそうですね。(但し、放送曜日、時間は変更になるのは確実ですが...)

また、3/10のBS-2の再放送はファイルNo.026のバッハ「無伴奏チェロ組曲」であるが、これは1年目の終盤の物語の再放送ということになる。これも久しぶりと言うことで(今回の結びに合わせて)「まあ、いいか」ということになりますね。

(3/8追記)
本日3/8朝の再放送では、ニュース関係のテロップもでることなく、無事に保存版が得られました。やはり、本放送直後に再放送があるというのは良いですね。

 

交響詩「海」(ドビュッシー管弦楽名曲集)

交響詩「海」(ドビュッシー管弦楽名曲集)

  • アーティスト: マルティノン(ジャン),ドビュッシー,フランス国立放送局管弦楽団,フランス国立放送局合唱団,マリオン(アラン)
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2002/06/19
  • メディア: CD

海~ドビュッシー:管弦楽曲集

海~ドビュッシー:管弦楽曲集

  • アーティスト: デュトワ(シャルル),ドビュッシー,モントリオール交響楽団,ハッチンズ(ティモシー)
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2003/06/25
  • メディア: CD
ドビュッシー:海

ドビュッシー:海

  • アーティスト: ジュリーニ(カルロ・マリア),ラヴェル,ドビュッシー,ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
  • 発売日: 2005/06/22
  • メディア: CD
ドビュッシー:海

ドビュッシー:海

  • アーティスト: クリヴィヌ(エマニュエル),ドビュッシー,国立リヨン管弦楽団,オランダ室内合唱団
  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2003/07/23
  • メディア: CD
ドビュッシー:海

ドビュッシー:海

  • アーティスト: ブーレーズ(ピエール),ドビュッシー,モレル(ギャレス),クリーヴランド管弦楽団,コーエン(フランクリン)
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 1995/02/25
  • メディア: CD
ドビュッシー:交響詩「海」

ドビュッシー:交響詩「海」

  • アーティスト: ラトル(サイモン),ドビュッシー,ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団,パユ(エマニュエル),シュトックハウゼン=リーゲルバウアー(マジェラ)
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2005/08/03
  • メディア: CD
ドビュッシー:海

ドビュッシー:海

  • アーティスト: ブーレーズ(ピエール),ドビュッシー,クリーヴランド管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2002/09/25
  • メディア: CD
牧神の午後への前奏曲~アンセルメ/ドビュッシー名演集

牧神の午後への前奏曲~アンセルメ/ドビュッシー名演集

  • アーティスト: アンセルメ(エルネスト),ドビュッシー,ビュッセル,スイス・ロマンド管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2001/04/25
  • メディア: CD
アイミクロン 冨獄三十六景 神奈川沖浪裏

アイミクロン 冨獄三十六景 神奈川沖浪裏

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 永岡書店
  • 発売日: 2010/03/10
  • メディア: 単行本
北斎/神奈川沖浪裏【PP-30114】[ポスター]

北斎/神奈川沖浪裏【PP-30114】[ポスター]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 株式会社トライエックス
  • 発売日: 2008/06/23
  • メディア: -
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX II

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX II

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX I

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX I

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD

↓「天使みたい」はDVD化されていません。原作漫画を拾っておきます。

天使みたい ―ガールフレンズ― 1 (―ガールフレンズ―) (クイーンズコミックス)

天使みたい ―ガールフレンズ― 1 (―ガールフレンズ―) (クイーンズコミックス)

  • 作者: 山下 和美
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2003/06/19
  • メディア: コミック


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名曲探偵アマデウス#87 チャイコフスキー「バイオリン協奏曲」 [ドラマ]

今月の新作の最後(3本目)はチャイコフスキーの「バイオリン協奏曲」でした。今回でチャイコフスキーも6曲目となって、ショパンと共に1位タイということになりました。また、今回の依頼人はあのディープ内藤ということで、通算で6度目の登場ということになりました。(当然、依頼人としては最多登場であるのは言うまでも無い。)→平均して半年に一度のペースで登場していますが、前回はファイルNo.076で、約4ヶ月ぶりの登場でした。

で、ディープ内藤が登場となると、カノンさんがライバル心を剥き出しにしたり、所長が飼い馬のようになって了うなど、いつもと違う姿が見られて楽しいのだが、今回は所長は最初から怯え続けていたが、カノンさんはそれほどではなかったですね。(いつも所長と一緒にいることから、余裕と言った所なんですかね...???)

冒頭、『探偵物語』を(カラオケで)歌っているカノンさん。気持ちよさそうに歌っているが、「違うわ」とダメ出しをされる。で「えっ???」と不満そう。ダメ出しをした声の主は「次」と言うと『私立探偵濱マイク』の主題歌が流れてきて、踊り出すカノンさん。そんな所に所長が帰ってくる。で、カノンさんの側にやってきて「何をやってるんだね」と訪ねる。カノンさんは踊りを止めて「探偵縛りのカラオケを」と答えた。これに所長は「探偵を縛る」と返した。するとカノンさんが「探偵縛り」の意味を説明し、所長はホット胸をなで下ろし「私が縛られるのかと思ったよ...」と言っていた。

すると、所長の背後から手が伸びて、「臼夫ちゃん、縛って上げようか」と言う声がした。所長の表情が一変して凍てついた。ディープ内藤がいて、「探偵縛りをカラオケしようと言ったの、私よ」と口にした。で、カノンさんのナレーションが「ディープ内藤 Season 6」ということで、これまでのいきさつが語られた。(過去の映像が出てくると、全く雰囲気の違うカノンさんも見られて良かったですね...)

改まっていつものようにソファーに座った所長とカノンさん、そしてディープ内藤。「今日は何の誤用でしょうか?」と所長が尋ねると、「私のミステリーに書けていたものが分かったの」とディープ内藤が言う。するとカノンさんは「つっか、欠陥だらけでしょう」とすかさず突っ込んだ。ディープ内藤は「お黙り」とカノンさんを制すると、「名作と呼ばれているミステリーに欠かせないもの、それは探偵」と言った。カノンさんが「シャーロック・ホームズとか、ポワロとか」(「銭形泪」でホームズとポワロの両方の扮装をしていた黒川さんです。)と言うと、ディープ内藤は「金田一耕助、コロンボ、古畑任三郎」と続けた。(この時点ではまだ冷静な)所長は「コロンボと古畑は探偵ではなくて刑事です」と返したが、それを無視したディープ内藤は「私の小説にも個性的な探偵が必要だって気づいたの」ということで「どうしたらいい?臼夫ちゃん」ということで相談に来たのだった。所長は「さあ?」と長そうとするが、ディープ内藤は「ベストセラーになったら映画化も夢じゃないし、キャラクター商品も売れるわ。報酬は印税の3割、女子大生との合コンもセッティングするわよ」と誘うと、所長は「そういうことならばこの曲が役に立つと思います」と言って曲を紹介した。

その曲がチャイコフスキーの「バイオリン協奏曲」だった。「『チャイ・コン』と呼ばれている曲ね」ということで、既に報酬のことに頭が言っている所長だった。

曲に入る前にカノンさんが「主人公はどんな探偵にするんですか?」と尋ねると「イケメン」と答えるディープ内藤。(所長が口を出せる雰囲気ではなかった。)「お好きに」と言った所長を受けて、ディープ内藤は「イケメンが爽やかに登場する…」と言うが、所長が「主役の登場には工夫が必要です」といって、この曲は主役であるソロ・バイオリンの登場が見事だ、と言って、第1楽章(序奏部)へ。

ソロ・バイオリンの登場を盛り上げる巧みな手法の解説では、序奏部をしつこく、盛り上げていくようにしていて、属音を続けることでじらし、主題を暗示するように主題の断片を入れ、そしてソロ・バイオリンの第1主題が登場する。ということで、ディープ内藤の小説も、何気ない日常の描写から事件が起こりそうな気配を感じさせつつ、ここぞという時に主役の探偵が登場する、とうことで、所長が赤い薔薇の花を手にして陶酔していた。これに「何やってんですか、所長?」と突っ込んだカノンさん。我に返った所長はバラの花をディープ内藤に渡した。が、ディープ内藤は「で、主人公が現れてどうなるの?」と尋ねた。所長は、チャイコフスキーはこう描いているということで、再び曲(第111小節)の説明へ。

ここでは「重音」ということで、バイオリンの魅力を引き立たせる「重音」についての説明へ。「重音」とは2本以上の弦を同時に弾くことで、それがどういうものなのかの説明を、実演を交えて行っていたが、実演があったらとても分かりやすいです。(逸美のことですが...)また、があったことでとても分かりやすかったですね。また、第111小節の重音を使わない演奏と、使った演奏との聴き比べがあって、これも全く違う曲のように感じられました。(「重音」を使わないと実になめらかで綺麗な曲になりますね。)

更に、リアルな音だけではなくて、視覚的なことも狙っている、として、バイオリニストのパフォーマンスとなると「重音」になるということでした。(確かに、ソロ・バイオリニスト動きが飛び抜けて激しく、目立ちますね。)

これにディープ内藤は、刑事コロンボのよれよれコート、古畑任三郎は現場に自転車で登場、ということで、「探偵はただのイケメンじゃダメ」と悟った。(所長がコロンボと古畑に扮してました。)そして「イケメン探偵なのにマスクをしているのはどう」と提案した。カノンさんは「それじゃあ、イケメンかどうか分からないじゃないですか」と突っ込んだが、ディープ内藤は「いいの。イケメン探偵は何処に行っても全力疾走」と言った。所長はマスクをして走っていた。立ち止まって「限界に挑戦した者だけが新しい世界にたどり着くことが出来る」と言うと、ディープ内藤は「それって私と臼夫ちゃんみたいね」と口にした。そして、「所長がウィーンから戻ったばかりの頃」と言って、所長の過去が語られた。(所長は音楽を封印して部屋に引きこもっていた。そんな所長に音楽を取り戻させたのがディープ内藤だった。ディープ内藤は引きこもっていた所長をカラオケスナックに誘い出し、限界まで歌い続けたのだった。)それを聞いて「音を取り戻したんですね?」とカノンさんが尋ねるが「いや、出入り禁止になった」と所長が答え、カノンさんは転けていた。

曲の続きは、ソロ・バイオリンのカデンツァの部分に突入し、「カデンツァ」は独奏者の技術の見せ場ということで、即興で演奏する所というと語られ、その説明へ。カデンツァは、本来は即興で演奏する部分と言うことで楽譜は書かれないのが普通だったが、チャイコフスキーは細かく楽譜を書き残し、バイオリンの特徴を際立たせるテクニックが色々とあって、その説明へ。

まずは「人工ハーモニクス」の説明へ。バイオリンの最も高い音から更に2オクターブ高い音を出るが、透明な音が出る。(弦を抑えても出せるが、キツい音になってしまう。)→当然、聴き比べての説明が行われるが、弦を抑えて出すと、キツいどころか、引っ掻き音に近い感じがして、気色悪く感じました。

2つ目は「グリッサンド」。(これも実演ありの説明なので分かりやすい。)チャイコフスキーはしかも重音でグリッサンドを使っていて、内面的な感情を表現した。3つ目は巧みな重音使いで、最初は和音をばらして鳴らすが、段々と重音を使っていくことで、緊張感を出した。

これらによって、ドラマ性を表現し、更にバイオリニストにアクロバティックな演奏をさせて際立たせた。しかも、カデンツァは技の披露のため、曲の終盤にあったが、それを曲の真ん中に持ってきたのだった。

ディープ内藤は、これではミステリー小説としては失敗だ、と言うが、所長は「ある意味この曲は失敗した」と言って、その説明へ。

チャイコフスキーはこの曲を名バイオリニストのアウアーに初演を依頼したが「演奏不可能」として拒否されてしまう。初演はそれから3年後になってようやくという状況だったが、評価は散々で「悪臭がする音楽」とまで言われた。(第3楽章はズタボロに言われた。)

その酷評されたところがこの曲の魅力として、後になって演奏家や聴衆の心を捕らえていって「名曲」と呼ばれるようになった。→これって、「登場したのが早すぎた」と言うことも出来ますね。ポピュラー音楽の世界でも、このように最初は悪評だらけだったが、後に「名曲」と言われるようになったものが幾つもあります。

ただ、チャイコフスキーは、批判されても「それを高めていった」という説明があったが、単に「早すぎた登場」というだけでは無かったということでもあるのですね。

この経緯を聴いたディープ内藤は「何か引っかかる」と口にしたが「何でですか?」とカノンさんが問う。これに「就職試験に全部落ちて、散々ダメ女と言われても、アンタ、自分に自信が持てる?」と問い返した。カノンさんは不味そうな顔をして「ダメですね...とことん落ちちゃいます」と返した。するとディープ内藤は「かつての臼夫ちゃんもそうだった」と言った。で、カノンさんは「チャイコフスキーは一人じゃなかった」ということに気づいた。処置用は「チャイコフスキーはこの曲を1人で作ったのではありません」と語り、今度はチャイコフスキーの話へ。

1877年、チャイコフスキーは結婚したが結婚生活が上手く行かず、精神を病み、療養生活をスイス・モントルーで送っていた。そこに見舞いにやってきた教え子のコーテクに特別な感情を持った。(同性愛ということで、禁断の恋でもあった。)そしてコーテクのバイオリンに魅せられて作曲した。

ということで、ディープ内藤は、臼夫ちゃんが自分にとってのコーテクと言った。が、自分たちには愛が足りなかったと言い、「湖の畔の別荘に行って、愛情を育み、歴史に残る愛の名作ミステリーを書く」と宣言し、所長を無理矢理連れて行こうとする。処置用は「自信無いんですけど...」と漏らし、慌てたカノンさんも「お客さんだって来ちゃいますしね」と止めようとする。が、ディープ内藤は「お金もないのに、そんなに泊まってられない。三泊四日」と言うと、所長を引っ張っていった。所長は抵抗できず「響くん。後はよろしく」と言って連れて行かれた。カノンさんは「大人の事情...」と漏らしていた。

今回は、ドラマ部分は約35分弱、曲が約8分、ラストのオチが1分強という構成で、曲の部分がやや長めでした。とは言っても、時間的に全曲は無理であって、解説のあった部分を中心にしたダイジェスト的なものでした。

ラストのオチは、カノンさんが帰宅しようとしていたら、所長が帰ってきた。が、冴えない表情をしていた。カノンさんは「内藤さんと旅行に行ったんじゃなかったんですか~?」と余裕たっぷりに訪ねる。所長は疲れ切った顔をして「喰う小出はぐれた~」と漏らした。て、カノンさんが側にやってくると携帯(一応スマートフォンになっていましたね。)をポケットから取り出してカノンさんに見せる。そこには「臼夫ちゃん、私、出会っちゃった...」というディープ内藤からのメールがあった。空港でディープ内藤は15歳年下のイケメンで、国際的な活躍する探偵と出会い、お互い一目惚れだった。で、彼と一緒に探偵小説を書く、ということだった。(最後に、「響ちゃんにもよろしくね」と結ばれていた。)で、カノンさんは所長に「悲しいんでしょう」と言うが、所長は変な顔をするだけだった。で「変顔したって無駄ですよ。悲しさを変顔で隠してるんでしょう」と言って所長に迫ると、「どういう関係なんですか~?」とディープ内藤との関係を問い詰めていた。が、所長はボーッとなっていて何も答えなかった...

今までのディープ内藤の登場した時は「また来るな」とラストに所長が言っていたが、今回はそれが無く、所長は抜け殻のようになっていたところを見ると、所長はやっぱりディープ内藤のことが気になっているのですね。

また、いつものディープ内藤だと、進行までも仕切っていたが、これについてはいつもよりもおとなしめだったが、所長を拉致するかのように引っ張っていったということで、やっぱりディープ内藤はディープ内藤ですね。

また、いつもとは完全に別人となっていて、蛇に睨まれたカエルのような所長ということで、ディープに対して完全に怯えているというのも面白い所でした。その一方で、カノンさんも「大人の事情」と言う言葉を口にしていたが、金銭的なことのためならば仕方がないと察知したようで、「所長・命」と言うところが抑えられていて、ディープ内藤に対しての対抗心をコントロールできるようになったというのも面白い所でした。

また、お楽しみとしては、カノンさんがカラオケを歌っていたり、所長のコスプレが途中に出てきたりということで、こちらもそれなりにあって、楽しさも十分にありました。

今回は最後に所長が「ディープ内藤、また来るな」と言わなかったが、4年目突入となったら、ディープ内藤はまたまたやってくるのでしょうね...

来週28日はファイルNo.004のチャイコフスキー『交響曲第6番「悲愴」』の再放送です。初期の作品(=1年目の作品)の再放送となると久しぶりということになります。(最初の放送は2008/4/25でした。)OPも現在のもの(3代目である。)とは少し異なっているが、久しぶりにとなると、それも良いですね。3月に入ると、3/7はファイルNo.088のドビュッシー「交響詩『海』」が控えています。

 

CD付き NHKクラシックミステリー 名曲探偵アマデウス

CD付き NHKクラシックミステリー 名曲探偵アマデウス

  • 作者: 『NHKクラシックミステリー名曲探偵アマデウス』制作チーム
  • 出版社/メーカー: ナツメ社
  • 発売日: 2010/10/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲

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  • アーティスト: 庄司紗矢香,メンデルスゾーン,チャイコフスキー,チョン・ミュンフン,フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2007/09/05
  • メディア: CD

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲

  • アーティスト: チョン・キョンファ,チャイコフスキー,メンデルスゾーン,デュトワ(シャルル),モントリオール交響楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2003/06/25
  • メディア: CD

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲

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  • アーティスト: カーラー(イリヤ),チャイコフスキー,ヤブロンスキー(ドミトリ),ロシア・フィルハーモニー管弦楽団
  • 出版社/メーカー: エイベックス・クラシックス
  • 発売日: 2007/12/05
  • メディア: CD
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2000/06/21
  • メディア: CD
チャイコフスキー : ヴァイオリン協奏曲

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  • アーティスト: スターン(アイザック),チャイコフスキー,シベリウス,オーマンディ(ユージン),フィラデルフィア管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ソニーレコード
  • 発売日: 1996/02/21
  • メディア: CD
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲

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  • アーティスト: 五嶋みどり,チャイコフスキー,ショスタコーヴィチ,アバド(クラウディオ),ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
  • 発売日: 2004/11/17
  • メディア: CD
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲

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  • アーティスト: ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団,チャイコフスキー,シベリウス,カラヤン(ヘルベルト・フォン),フェラス(クリスチャン)
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 2000/01/22
  • メディア: CD
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲

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  • アーティスト: ムター(アンネ=ゾフィー),チャイコフスキー,コルンゴールト,プレヴィン(アンドレ),ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団,ロンドン交響楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2004/09/29
  • メディア: CD
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲(初回生産限定盤)(DVD付)

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SMJ
  • 発売日: 2010/10/27
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チャイコフスキー&ヒグドン:ヴァイオリン協奏曲

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
  • 発売日: 2010/05/26
  • メディア: CD
メンデルスゾーン&チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲

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  • アーティスト: 諏訪内晶子,メンデルスゾーン,チャイコフスキー,アシュケナージ(ヴラディーミル),チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2009/05/20
  • メディア: CD

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