GRASS ROOTS『ALL TIME GREATEST HITS』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1996年にリリースされた彼らのベスト盤である。1965年に結成された彼らは、'60'sらしいフォーク系サウンドからサイケデリックなサウンドを奏るバンドとして活動して、'60's終盤から'70's前半にいくつかのヒットを生んでいる。その後、派手なメンバー・チェンジを繰り返して、現在でも現役バンドとして活動を続けている。(但し、オリジナル・メンバーはおろか、'70'sに在籍していたメンバーも現在はいないというようなメンバー・チェンジが行われているので、完全に別バンドと言っても良い状況になっている。)
本ベスト盤は、彼らが最も輝いていた時期('60's終盤から'70's前半)のヒット曲を集めた構成となっていて、'60's/'70'sという時代を感じることの出来るものである。(現在でもバンド活動は続いているが、当時のメンバーは誰一人として現在はバンドにいないので、別グループのベスト盤と言った方が良いですけど...)
収録曲は以下の全16曲である。『Let's Live For Today』『Where Were You When I Needed You』『Things I Should Have Said』『Midnight Confessions』『The River Is Wide』『Bella Linda』『Lovin' Things』『Wait A Million Years』『Baby Hold On』『Heaven Knows』『Come On And Say It』『Temptation Eyes』『Two Divided By Love』『Glory Bound』『The Runway』『Sooner Or Later』。
1967年の大ヒット曲であって彼らの名前を広く知らしめることになったヒット曲の『Let's Live For Today』から始まっているが、収録曲は年代順には並んでいないのがちょっと残念な所でもある。が、彼らの代表曲である『Midnight Confessions』や、TOP 10ヒットとなった『Sooner Or Later』『Two Divided By Love』など、収録されている曲は'60's終盤から'70's前半のものであるので、この点ではアルバム・タイトルに偽りあり、と言うことになる。(「ALL TIME」という所が...実際、'70's後半以降は、メンバー・チェンジが激しくなり、これというヒット曲は生まれていないのも事実である。)→実際は、GRASS ROOTSというバンドとしては、'70's前半で幕が下りたと認識されているので、言い訳は出来るでしょうけどね~
特にサイケ調の所が時代('60's)を感じさせることになるが、時にはこういうサウンドに耳を傾けるのも悪くないところである。とりあえず聴いてみたらよろしいかと...