HARRY BELAFONTE『BELAFONTE』 [音楽(洋楽)]
blank_page表題のアルバムは1956年に発表された彼の2nd.アルバムである。邦題は『民謡の王者、ベラフォンテ』と付けられていた。彼は、この年に本アルバムと次作「CALYPSO」を発表し、両方とも大きなヒットになって、一躍知られるようになったのだが、それ以上に本アルバムは歴史に残るアルバムとして知られているアルバムである。
というのは、1956年3月24日号からBillboardのアルバム・チャートが毎週発表されるようになったが、その初めてのチャートで1位を獲得したのが本アルバムである。(そこから6週連続で1位にいて、7週目にELVIS PRESLEYのデビュー・アルバム(セルフ・タイトルのアルバム)に1位の座を譲った。また、プレスリーのそのアルバムは10週連続1位となった。(これらのことは、Billboardのアルバム・チャートの歴史として、現在でも語り継がれていることである。)尚、その後に「CALYPSO」が1位を獲得し、更にそのアルバムは返り咲き1位となった最初のアルバムになり、2度目の返り咲き1位の時の20週連続1位という記録は1978年の「SATURDAY NIGHT FEVER」が24週連続となるまでの記録であった。(但し、一時的に平行して存在した「ステレオ・チャート」では1959年に「南太平洋」のサントラ盤が24週連続1位を記録している。)ということで、本アルバムは、内容も高く評価されているが、Billboardのアルバム・チャートでは歴史的なアルバムとして知られている。(但し、有名なアルバムであるが、収録曲の方は聴いたことが無いという人も多いようで...)
収録曲は以下の全11曲である。『Waterboy』『Troubles』『Suzanne』『Matilda』『Take My Mother Home』『Noah』『Scarlet Ribbons』『In That Great Gettin' Up Mornin'』『Unchained Melody』『Jump Down, Spin Around』『Sylvie』。
お薦め曲としては、彼が書いた曲の『Troubles』、共作となっている『Suzanne』『Noah』『Jump Down, Spin Around』、更に6分という大作の『Take My Mother Home』をピックアップしておく。
'50'sのアルバムであるが、本アルバムは収録時間の方が当時としては長いことでも知られている。(全11曲で42分弱である。)CD時代となってからは42分では短いが、LP時代では十分長いことになる。(特に、カントリー系のアルバムでは30分程度が標準でしたし...)
内容の方もなかなかのものであって、彼のボーカルをたっぷりと堪能出来るということで、ボーカル・ファンにもお薦めできるアルバムである。また、Billboardの歴史を語る上でも重要なアルバムであるだけに、一度はじっくりと聴いておくべきアルバムである。
↓彼のベスト盤をいくつか拾っておきます。
101 Shake Shake Senora : Best of Harry Belafon
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Ap Music
- 発売日: 2012/11/09
- メディア: CD
Day-O! The Best Of Harry Belaf
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: zyx
- 発売日: 2011/04/02
- メディア: CD