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WHITNEY HOUSTON『WHITNEY』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1987年に発表された彼女の2nd.アルバムである。1985年に発表したデヴュー・アルバム『WHITNEY HOUSTON』(邦題「そよ風の贈りもの」)によって、彗星の如く現れた歌姫である彼女であるが、そのデヴュー時からの勢いは持続していて、本アルバムも大ヒットを記録すると共に、本アルバムからは4曲もの全米No.1ソングが生まれている。また、前年の1986年は1st.アルバムがBillboardの年間アルバム・チャートの1位を獲得したが、本アルバムも1987年は年間23位(ちなみに、この年は『WHITNEY HOUSTON』が年間22位で、同一アーティストのアルバムが並ぶという珍しい現象が起こった。)翌1988年は年間12位というように、やはり大ヒットを記録している。記録の上では1st.アルバムを越えることは出来ませんでしたが、11週連続1位を獲得というのは、7週連続を2度(都合14週)の1位獲得をした1st.アルバムの記録よりも連続1位という点では越えている。

収録されているのは以下の全11曲である。『I Wanna Dance With Somebody (Who Loves Me)』『Just The Lonely Talking Again』『Love Will Save The Day』『Didn't We Almost Have It All』『So Emotional』『Where You Are』『Love Is A Contact Sport』『You're Still My Man』『For The Love Of You』『Where Do Broken Hearts Go』『I Know Him So Well』。

歌唱力については1st.アルバムの時から定評があったが、一段とうま味が増したことによって、たっぷりと聴かせてくれている。4曲の全米No.1ソングは、『I Wanna Dance With Somebody (Who Loves Me)』(1987年Billboard年間シングル・チャートは4位、1位獲得は2週間)、『Didn't We Almost Have It All』(1987年Billboard年間シングル・チャートは22位、1位獲得は2週間)、『So Emotional』(1988年Billboard年間シングル・チャートは6位、1位獲得は1週間)、『Where Do Broken Hearts Go』(1988年Billboard年間シングル・チャートは33位、1位獲得は2週間)である。尚、この頃のBillboardシングル・チャートは、1位が実にめまぐるしく変わる激しい時期であり、1987年は29曲、1988年は33曲が1位を獲得する(年52週で1位獲得曲ということで、前年末からの連続1位曲も含んでいる)ということになったが、だからといって乱造1位ということで権威が下がるものではない。

捨て曲がなく、アルバム全体を通してたっぷりと聴かせてくれている。ということなので、お薦め曲は早い話全部となってしまうので、特定の曲をピックアップすることは行わない。とにかく、じっくりと聴き込んでもらいたいアルバムであり、彼女の1st.アルバムと共に'80'sを代表する女性ボーカル・アルバムとしてお手元にあって当然のアルバムである。じっくりと彼女の歌声を堪能しましょう。

 

Whitney

Whitney

  • アーティスト: Whitney Houston
  • 出版社/メーカー: Arista
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

↓1st.アルバムはこちら

Whitney Houston

Whitney Houston

  • アーティスト: Whitney Houston
  • 出版社/メーカー: Arista
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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WHAM!『MAKE IT BIG』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1984年に発表された彼らの2nd.アルバムである。彼らがデュオとして活動していた期間は短いが、その人気は絶大なものがあり、'80'sのポップス・シーンにおいてはその名をしっかりと刻み込むことになった。本アルバムも大ヒットを記録して、1985年のBillboard年間アルバム・チャートの4位、最高位は3週間連続の1位を記録している。アイドル的な人気を誇ったが、音楽性でも一級品で、特にGEORGE MICHAELの才能は高く評価されている。ポップで楽しいサウンドをたっぷりと聴かせてくれているだけでなく、メロディアスでたっぷりと聴かせてくれるところもあり、'80'sという時代を代表する名曲も生まれている。本アルバムは彼らの発表したアルバムではまさに最高傑作である。

収録されている曲は以下の全8曲である。『Wake Me Up Before You Go-Go』『Everything She Wants』『Heartbeat』『Like A Baby』『Freedom』『If You Were There』『Credit Card Baby』『Careless Whisper』。

この中からは3曲の全米No.1ソングが生まれているが、とにかく当時の彼らは何をしても売れるという状況であった。『Wake Me Up Before You Go-Go』が最初の全米No.1ソングとなって3週間1位の座を獲得し、1985年のBillboard年間シングル・チャートの3位に輝いたのを皮切りに、GEORGE MICHAELをフューチャリングした名義で発表した『Careless Whisper』も3週連続No.1の上に、1985年のBillboard年間シングル・チャートの第1位を獲得、『Everything She Wants』も2週連続の1位を獲得し、1985年のBillboard年間シングル・チャートでも25位を獲得というように立て続けに全米No.1ヒットを放った。そして『Freedom』は最高位こそ3位であるが、この曲も1985年のBillboard年間シングル・チャートでは76位にランクインするというように、まさに1985年は彼らの一年であった。

『Wake Me Up Before You Go-Go』や『Freedom』は明るく楽しいポップス・ナンバーであり、'80'sポップスの王道を行くものであるが、『Careless Whisper』は打って変わって、じっくりと聴かせるメロディアスな一曲であって、バラードとしても絶品であり、後にソロとしても大ヒットを放つGEORGEの才能の片鱗に満ちあふれている。

WHAM!のことをアイドル視して軽く見る人たちもいるが、そういう輩は放っておいて、'80'sという時代にしっかりと刻み込まれた極上のサウンドを堪能しましょう。尚、WHAM!と言えば、現在ではスタンダード・ナンバーとなった「Last Christmas」というイメージがあるが、本アルバムを聴けば、その認識は根底から崩壊するであろう。やはり本アルバムを聴かずしてWHAM!を語ることは出来ないのである。本アルバムは間違いなく'80'sを代表するアルバムの一枚である。

 

Make It Big

Make It Big

  • アーティスト: Wham!
  • 出版社/メーカー: Sony Mid-Price
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

↑ US盤 |ジャケットが違います| UK盤 ↓

Make It Big

Make It Big

  • アーティスト: Wham!
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 1998/11/09
  • メディア: CD

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BS-i 飲酒運転撲滅キャンペーン [BS-TBS(BS-i)関連]

BS-iが「飲酒運転撲滅キャンペーン」ということで、スポットCMを流し始めた。最近、飲酒運転による死亡事故が大きくクローズアップされてきたことによるものだが、こういうことは本当に良いことである。ちなみにこのキャンペーンは、今月から半年にわたって流されるということだが、少しは減ってもらいたい所である。

ダメ!飲酒運転

尚、このCMには全部で10パターンがあるそうだが、現在までに筆者が目にしたのは、女優の黒川芽以さん黒ハート、横浜ベイスターズの三浦投手、フリーアナウンサーの鈴木史朗さんの3パターンである。あとはどういう人が出ているのでしょうかねぇ?

(11/4追記)その他に登場する人として、星野真里さん、松崎しげるさん、国広富之さん、山下真司さん、金剛地武志さんが登場するということです。(なんか、「ケータイ刑事」関係の人ばっかりですね。尚、零・雷の二人(夏帆ちゃんと早織ちゃん)は出ないらしい。)

ちなみに黒川さんは「悲しむ人がひとりでも少なくなるように、このキャンペーンを通して皆さんの心にメッセージが残せたら嬉しいです。」と言っているが、悲しみを受ける人が少しでも減ってもらいたい所です。

また、政府の方も道路交通法を改正して、更に罰則を強化しようという動きがあるが、即刻実施してもらいたいものである。

ちなみに、現在の法律での罰則は、酒酔い運転の場合は「三年以下の懲役、または五十万円以下の罰金」、酒気帯び運転の場合は「一年以下の懲役、または三十万円以下の罰金」となっている。また、違反点数も、酒酔い運転は「25点」で運転免許の取り消し、酒帯び運転は呼気のアルコール濃度に応じて「13点/6点」で運転免許の停止(90日/30日)となっている。

罰則を強化するということに関しては、反対意見はないだろうが、問題はどの程度まで強化するのかということである。単に懲役年数を長くすることと罰金の増額ということ(例えば、酒酔い運転が「懲役十年、または罰金二百万円」、酒帯び運転が「懲役五年、または罰金百万円」など)では結局はこれまでと同じことの繰り返しであって、余り意味がない。もっと根本的な罰則を追加するべきである。

また、事故を起こしたら「危険運転致死傷罪」という罪に問われるようになってはいるものの、これは色々と運用面で問題が多すぎる。この運用をもっと出来るようにすることも一つであるが、もっと根本的なところにメスを入れてもらいたいものである。つまり、事故を起こさなくても、より厳罰に処すべきなのである。

例えば、「免許の取り消し/停止」というのを即座に「免許剥奪」ということにして、その人は二度と運転免許を所有することが出来なくする、というぐらいにするべきである。というのは、現在の罰則では、「免許取り消し/停止」と言っても、いずれは有効な免許が戻ってくる道が残っているが、これを断ってしまえ、いうのである。(まあ言ってみれば、無期刑と同じことである。)また、罰金に関しても、最低でも一桁以上引き上げ、同時にその時運転していた車も没収してしまえ。(レンタカーや他人所有の車であっても没収してしまい、この場合はレンタカー会社や車の所有者からは民事の損害賠償請求を可能にしておけばいい。)つまり、飲酒運転が発覚すると、二度と車を運転することが出来なくなる、というようにしろ、というのである。(警察が中古車店のようになってしまいますが...)

法律改正については、これから国会で議論が進むであろうが、懲役の期間の延長や罰金の増額では限界があり、過去に何度か厳罰化をしているが、それでも飲酒運転は無くならないのだから、そんな法律改正は意味がない。が、これぐらいのことを口にする国会議員さんがいるでしょうか?

 

道路交通法の解説

道路交通法の解説

  • 作者: 橋本 裕蔵
  • 出版社/メーカー: 一橋出版
  • 発売日: 2005/04
  • メディア: 単行本


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WHITESNAKE『SLIDE IT IN』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1984年に発表されたものである。本アルバムでは、コージー・パウエルをドラマーに迎えたと言うこともあって、話題となったアルバムである。(まあ、WHITESNAKEに限らず、ハード系のバンドって、メンバー・チェンジは日常茶飯事ですからね...)サウンドの方は、これぞ正統派のものであり、芯のあるハードなロックを聴かせてくれている。尚、本アルバムは収録曲、曲数は変わらないが、US盤だけが曲順が異なっている。また、メンバー・チェンジに対応して一部を録音し直している。そのため、同じアルバムでもUS盤はちょっと違った雰囲気もある。(曲順の違いということもありますが、リミックスの影響もある。)

収録されているのは以下の10曲である。(US盤)Slide It In』『Slow An' Easy』『Love Ain't No Stranger』『All Or Nothing』『Gambler』『Guilty Of Love』『Hungry For Love』『Give Me More Time』『Spit It Out』『Standing In The Shadow』。
(UK/JP盤)Gambler』『Slide It In』『Standing In The Shadow』『Give Me More Time』『Love Ain't No Stranger』『Slow An' Easy』『Spit It Out』『All Or Nothing』『Hungry For Love』『Guilty Of Love』。

この中からの筆者のお薦め曲は、『Gambler』『Slide It In』『Slow An' Easy』『Give Me More Time』『Hungry For Love』。英米のどちらが良いとまでは言わないが、いずれもが正統派のハード・ナンバーであり、ブリティッシュ・ロックの魂を受け継いでいて、'80'sになってポップなサウンドを取り入れていく他のハード系バンドや、「商業ロック」には染まらないという男気も感じるものである。

LPの時代では、収録曲が同じでも、曲順が違っていれば(普通はランダム再生は出来ない(一部のアナログ・プレーヤーではランダム再生が出来るものもありましたけど...)ので、)異なる雰囲気を持つことになったが、CDでは、アレンジが若干違うとはいうものの、曲順に関しては再生プログラムを組めば自由になる。ということで、LPの時代ではUK盤(JP盤)とUS盤を揃えるというのも一つの楽しい所であったが、CDではそこまでもしなくても、という気になるのだが、UK/US盤の聴き比べをするというのもまた面白いところでしょうね。

 

Slide It In

Slide It In

  • アーティスト: Whitesnake
  • 出版社/メーカー: Geffen
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

↑US盤 | UK盤 ↓


Slide It In

Slide It In

  • アーティスト: Whitesnake
  • 出版社/メーカー: Emi
  • メディア: CD

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