BS-TBSベストドラマ100#8・銭形泪・2nd.15話 [ケータイ刑事]
今回で8回目となるが、やっぱり看板作品の「ケータイ刑事」が半分に達しました。前回が「銭形泪」のミュージカル編の前編(=2nd.14話)だったから、今回はその続きとなる「BS初のミュージカル!! ~歌って踊って殺人事件(後編)」でした。(「恋日」からも前後編の物語の「ウェディングベル」を放送しているので、前後編の作品は2本目ですね。)
尚、BS-TBSのカウントの仕方では、「ニコニコ少女」が短いものが3本を「3作品」と数え、前後編の物語のものは「2作品」とカウントするでしょうから、ここまでで10本の放送と言うことでしょうね...(前後編の物語を2本とカウントすることは構わないが、「ニコニコ少女」のような短編作品を独立した作品として数えるのは「水増し工作」のように感じてしまいますが...)
今回は中江有里の解説も全く完全に型にはまったことを言っているだけで、面白みが無かったですね。(早い話、時間の穴埋めのために適当に繋いだだけでした。)が、これは「後編」ということから予想されたことである。
そもそも、前後編の物語は、本放送(最初の放送)の時はともかく、再放送では消化試合という趣になってしまう。(何せ、「前編」の続きとして消化しておかざるを得ないですからね。)が、「BS-i」という社名の時であれば、再放送でもそれなりの付加価値を付けての放送が行われていたので、良いこともあった。しかし「BS-TBS」に社名が変わってからは何かと酷いことになっていて、時間の穴埋めのために仕方なくやっているというように感じてしまうことばかりである。
「恋日・ウェディングベル」の時にも思ったことだが、この枠では「ベストドラマ」というタイトルを付けている以上は何か付加価値が必要である。(→中江有里のナビゲートということになるのだろうが、今回のように内容も無いような場合はゴミでしかない。)今回はそのナビゲーションが付加価値と呼ぶことの出来ないものだったので、「再放送」としての付加価値は何も無く、時間の穴埋め放送と言われても仕方のないものである。
番組タイトルに「ベスト」と言っているのであれば、前編と後編を繋げてしまっての連続放送をすべきでしょう。(理想的には、前編の次回予告や後編の頭のOP、前回のおさらいの部分はカットして、1時間枠の1作品として編集したもの(「恋日」の一部の作品では「ディレクターズカット」と称してDVDで実現しているものがある。)にする。)兎に角、この枠の前は30分枠のTVショッピングであるので、それを放送するのは極端な話、いつでも構わないものである。よって、前後編の物語の放送時は14時スタートということにして、一挙に放送するぐらいのことをしないと、「付加価値」とは言えない。
そう言えば、地上波の系列局のMBS製作の「古代少女ドグちゃん」、「あり得ない!」、そして「アザミ嬢のララバイ」は全国放送されず、地域ごとに時期遅れでの放送が行われているが、「アザミ嬢のララバイ」の後番組となる「MM9-MONSTER MAGNITUDE」はBS-TBSでも放送するそうですね。→MBSの放送に3日遅れでの放送となる。(が、その前に「古代少女ドグちゃん」を放送するべきだと思いますが...)→BS-TBSになってからは迷走していますね、本当に...
今回放送された「銭形泪」の2nd.15話については、「銭形愛」から「舞」「泪・1st.」と続いていき、シリーズの中でも頂点に達した物語と言って良いものである。(次の物語からは勾配は殆ど0に近いものの、下り坂に入っていった感じになりました。)それだけに、色々とお楽しみがあって、楽しい物語である。また、シリーズに於いては夏服姿の銭形の口上が初めて登場した物語でもある。(バンク映像としてこのあと繰り返し登場しますけど...)
尚、この物語で泪ちゃんが網で確保した人数は、全ての「ケータイ刑事」の物語に於いて、一度に捕らえた人数の最高記録でもある。また、エンドクレジットに流れた出演者の名前の数も、TVシリーズに於いては最多である。(劇場版の2本の映画の方が本作よりも人数は多いが、映画であれば当然でもある。)
ただ、やっぱり「鑑識メモ」がカットされているというのは残念ですね。
来週は「恋日」の放送ということで、「恋日」も4本目ということになるが、1st.の16話の「電車」です。が、これは言うまでも無く「ビフォー銭形舞」の真希ちゃんが見られる作品であり、同時に「堀北真希の主演デビュー作」と言うことが出来る作品である。→中江有里のナビゲーションではこのことが語られるでしょうね。(ただ、「恋日・電車」は銭形ーズの一員である真希ちゃん出演作であるため、「恋日」の中では再放送が何度か行われている作品であるだけに、新鮮さは無いですけど...)
その次は「恋日・1st.」の屈指の名作である「終章」のA面/B面を放送してくれたらいいのですけど...
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COREY HART『BOY IN THE BOX』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1985年に発表された彼の2nd.アルバムである。カナダ出身で世界的にブレイクした彼であるが、本アルバムは彼が発表したアルバムの中で最もセールスの良かったアルバムであり、同時に本国カナダで唯一の1位の座を獲得しているアルバムでもある。(カナダでは1位を記録、アメリカではBillboardで最高位20位を記録している。)更に、彼の最大のヒット・シングルも本アルバムから生まれている。それだけに、彼の代表作と言うことの出来るアルバムである。
収録曲は以下の全9曲である。『Boy In The Box』『Komrade Kiev』『Never Surrender』『Sunny Place - Shady People』『Eurasian Eyes』『Everything In My Heart』『Silent Talking』『Waiting For You』『Water From The Moon』。
この中からシングル・カットされたのは4曲である。彼の最大のヒット曲である『Never Surrender』は1st.シングルとしてリリースされ、カナダでは9週連続1位、アメリカでもBillboardで最高位3位を記録する大ヒットとなって、1985年のBillboard年間シングル・チャートでも44位にランクインしている。2nd.シングルはアルバム・タイトル・ナンバーの『Boy In The Box』で、カナダでは最高位4位、アメリカでもBillboardで最高位26位を記録、続く『Everything In My Heart』はカナダでは1位を獲得し、アメリカではBillboardで最高位30位を記録している。4枚目はカナダのみのシングルで、『Eurasian Eyes』が(カナダで)最高位19位を記録している。
お薦め曲は、彼の最大のヒット曲である『Never Surrender』とヒット・シングルの『Everything In My Heart』、アルバム・タイトル・ナンバーでもあるヒット曲の『Boy In The Box』、それ以外では『Sunny Place - Shady People』と『Waiting For You』をピックアップしておくことにする。
2年前(=1983年)のデビュー・アルバムでは荒々しい若さが前面に出ていた彼であるが、本作ではそれが洗練されて成長したことが感じられる。しかし、それでもまだ荒々しく若さを感じさせるところが残っていて、バランス良く纏まった本アルバムの完成度とのずれを感じる所が独特の味わいを出している。サウンドの方は、これぞ'80'sというものであり、シンセサイザーの使い方が'80'sそのものであることが時代を感じさせてくれる所である。また、ややハード寄りのロック・テイストとポップな所との微妙なバランスも良く、ある意味では'80'sという時代のエッセンスを絶妙のバランスで配合したアルバムということが出来る。
彼のキャリアに於いては最大のヒット作であるだけに、じっくりと聴いておきたいアルバムの一つである。
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ケータイ刑事銭形雷3話[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]
「銭形雷・裏ネタ編」も今回からは第3話の「考古学者VS銭形雷 ~縄文人の変死体事件」に突入です。今回はサブタイトルにある言葉から「考古学」について、「考古学者」について、「縄文人」について記します。尚、「考古学者」については「泪・8話[裏ネタ編]PART 4」で記したものをベースにして加筆しました。
尚、BS-iの本放送時に記した記事は2006/1/16付けで、MBSでの放送時に記した[改訂版]は「ここをクリック」(ここにはBS-i本放送時に記した記事へのリンクもあります。)してご覧下さい。
「考古学」:遺跡、遺構、遺物などから、それを残した人類の過去の文化を研究する学問である。英語では「Archaeology」、ドイツ語では「Archäologie」、フランス語では「Archéologie」、イタリア語では「Archeologia」、スペイン語では「Arqueología」と言う。尚、英語の「Archaeology」はギリシャ語の「Archaiologia」に由来する言葉であるが、「古物の学問」という意味である。
18世紀までは古代ギリシャ、古代ローマなどの遺跡があるものが中心になって、特に美術関係や遺跡などに関する研究が盛んであったが、19世紀に古代エジプトを始め、バビロニア、インダスなど羅棚遺跡が発見されてからは、新たな遺跡を捜すことに中心が移っていく。また、19世紀後半には先史時代に対しての研究が始まるようになり、現在では幅広い時代が対象になっている。現代の考古学は、人類学としての自然科学という位置づけのものと、歴史学としての文化科学的なものとが両輪となっている。
尚、古くは「古物学」と読んでいた時代があるが、その時は遺跡や遺物主な研究対象となっていた。「考古学」と呼ばれるようになったのは19世紀の終盤の1880年頃からとされている。
近年、世界的にも、これまでの歴史学を塗り替えるような新たな発見(古代エジプト関係など、日本では邪馬台国に繋がる発見ではないかというものがある。)が続いていることもあって、何かと注目されている学問でもある。
「考古学者」:考古学の研究を行う学者のことである。英語では「Archaeologist」という。
日本では、「考古学」が歴史学の一分野という認識が高いこともあって、遺跡発掘を中心とした学問という認識が強く、考古学者は遺跡の発掘を行うのが仕事というように思われている節がある。しかしアメリカでの「考古学」の位置づけは歴史学ではなくて人類学の一つという認識が高いこともあり、またヨーロッパでの「考古学」は有史以前の先史時代を研究という認識が高いことから、どちらかというと屋内に閉じこもって行うような学問という認識がある。
本来の「考古学」は、基本となるものは文献や遺物を通して、当時の人々の生活や文化、歴史的事実を考察する学問ということである。よって、発掘作業は研究のための資料を得る/保護するための手段であり、研究室でそれらを分析して色々と考えるものである。つまり、どちらも考古学者に求められるものである。(両輪が回転することによって考古学は発展していくことになる。)
「縄文人」:縄文時代の人々のことである。日本の古代の一時代であり、時間軸上では旧石器時代と弥生時代の間に位置づけられる。(およそ紀元前14500年頃から紀元前1000年頃(=およそ16500年から3000年前ごろ)という、結構幅が広い時代である。)この時代には「縄文文化」と呼ばれる文化が形成されていて、当時の人々は、土器の表面に、紐を転がしたり圧着させたりして文様を付けることが一般的に行われていた。その土器の紋様が縄の文様ということから「縄文時代」と呼ばれるようになった。(但し、「縄文」という文字になったのは戦後のことであり、「索紋」、「縄紋」と呼ばれていた時代を経て「縄文」になった。→元は大森貝塚の発掘で知られるエドワード・S・モースが使った「Cord Marked」という単語の訳語であり、その訳語が変わっていったということである。)また、旧石器時代では打製石器が使われていたが、磨製石器が登場したこと、土器の開発とその使用、狩猟生活をしていたものの、獲物を追って移住するのではなくて定住するようになった社会を形成したこと、が特徴とされている。
縄文人について、現在の学説では、身長は成人男性が160cm弱、成人女性が150cm弱で、頭部は身長に比べて大きめ(「○頭身」という言葉があるが、五頭身前後と考えられている。)で、顔の輪郭は正方形に近いとされている。また、人類学的には、旧石器時代から日本に住んでいた人類(旧石器人)と東南アジアから渡来してきた人類の特徴が見られる。そのため、縄文人が後に弥生人となり、更に古代日本へと進んで行くことから、日本人のルーツとされている。(これには、言語学的な考察からも導き出されていることでもある。)
また、縄文時代は1万年ちょっとという長い期間であるが、その間に大きな気候変動があったことでも知られている。現在から約2万年前の最終氷期の最盛期以後は温暖化していくが、縄文時代が始まった頃は最後の氷河期である晩氷期を迎える。この時期は数百年単位で寒冷期と温暖期とを繰り返していた時期である。その後、次第に温暖化していき、縄文時代の終盤の現在から5000年ほど昔は温暖期のピークとなり、現在よりも暖かかったとされている。(雷ちゃんがこの物語の最後に語っている通りである。)その後、再び寒冷期に向かい、現在よりも冷え寒い時期となった。温暖化と寒冷化の短期間での変動は、植物群生などの環境を大きく変えることになったことでも知られている。
この物語では5000年前の縄文人ということで語られていた(実際は8年前に失踪した現代人でしたけど...)が、当時は縄文時代中期とされている。(縄文時代を古い方から順に「創期」「早期」「前期」「中期」「後期」「晩期」に分ける。尚、それぞれは時間的に均等に分類されるものではなく、土器の形態から分類されるものである。)
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日本人ルーツの謎を解く―縄文人は日本人と韓国人の祖先だった!
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