CABARET VOLTAIRE『MIX-UP』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1979年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。彼らは、パンクの嵐が吹き荒れたイギリスで、パンクの流の中に揉まれながらもノイズ/インダストリアルというジャンルで不動の地位を築き上げることになるが、そんな彼らの記念すべきデビュー・アルバムである。しかし、当時はメジャーではなくてインディーズでの活動を続けていたこともあって、(後に知られるようになるが)当時の彼らは殆ど知られていない存在であったのもまた事実である。本アルバムもイギリスのインディーズ・チャートでこそ最高位12位を記録しているだけであった。
収録曲は以下の全9曲である。『Kirlian Photograph』『No Escape』『Fourth Shot』『Heaven And Hell』『Eyeless Sight [Live]』『Photophobia』『On Every Other Street』『Expect Nothing』『Capsules』。
これらの中からシングル・カットされた曲はなく、当時の彼らはアルバムとシングルとは完全に別物としていただけに、彼らのサウンドをまとめて聴くことが出来るという形になった本アルバムは、一部の間では非常に歓迎されたものとなったのは言うまでも無い。
お薦め曲はTHE SEEDSのカヴァーである『No Escape』と『Kirlian Photograph』『Heaven And Hell』『Photophobia』『Expect Nothing』という所をピックアップしておく。また、1曲だけ収録されているライヴ・テイクもなかなかのものである。
彼らがメジャーになるのは本アルバムから更に3、4年ほどの時間がかかることになるのだが、メジャーになったことでインディーズ時代の本作にも再び陽が当たったというのは嬉しい所である。メンバーの誰もが若くてぎらぎらとしていた時代の本アルバムはまた違った意味でも楽しめるアルバムである。(但し、インディーズまではどうも、という方もいるでしょうけど...)
ケータイ刑事銭形雷1話[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]
「銭形雷」の第1話「カミナリ刑事登場! ~お天気クイーン殺人事件」の「裏ネタ編・増補」の4回目(通算で5回目)となる今回は、岡野さんの珍推理として登場した事柄から、「ダイバー」について、「アクアラング」について、「ハングライダー」について、「自殺」について記します。
尚、BS-iの本放送時に記した記事は2006/1/2付けで、MBSでの放送時に記した[改訂版]は「ここをクリック」(ここにはBS-i本放送時に記した記事へのリンクもあります。)してご覧下さい。
「ダイバー」:潜水夫(ダイビングをする人)のことである。英語では「Diver」という。また、他には「急降下爆撃機」「水に潜る鳥」という意味もある。それ以外としては、レジャーで海に潜る人のことや、水泳の飛び込み競技の選手のことを指して言う。
尚、近年ではカタカナ表示の際、「V」の音は「ヴ」を用いることが一般的になっていることもあって、「ダイヴァー」という表記も一般的になりつつある。
現在では、レジャーとして海に潜ることを楽しむ人が増加しているが、海に潜ることを職業としている人もいる。そのため、「潜水士」という国家資格がある。(趣味の場合は、この資格は必要ないが、仕事とする場合はこの資格が必要になる職がある。)尚、海女さんも職業として海に潜っているが、国家資格は必要ない。(海女も「ダイバー」に含まれる。)
「アクアラング」:英語では「Aqua-Lung」、直訳すると「水中肺」ということになる。ダイビングの時に使用する呼吸装置のことであり、日本語では「水中呼吸器」と言う。尚、「アクアラング」というのは登録商標である。
ボンベの中に圧縮した酸素を詰めた器具であり、これを背負ってダイバーは海に潜る。そのため、水中でも呼吸をすることが出来ることになる。
「ハングライダー」:「ハンググライダー」(Hang Glider)のことである。尚、「ハングライダー」というのは登録商標であって、ハンググライダーの一つである。しかし、「ハングライダー」と「ハンググライダー」は同一語として認識されているのが現状である。
三角形の金属製の枠に布を張り、それを翼としたものに体をぶら下げて滑空するグライダーである。スポーツの一つとして普及しているものであり、競技としても行われている。動力は備えておらず、操縦者は体重移動によって操作をして操縦する。また、上昇する場合は上昇気流を利用する。
歴史は約60年ほどであり、戦後の1951年にNASAのフランシス・M・ロガロが宇宙船回収用に開発したものである。そのため、ロガロ・ウイングと呼ばれることもある。しかし、NASAで開発されたものの、実際、宇宙船の回収という用途では実用化されなかった。それが1960年代後半になって航空スポーツとして転用されることになり、1971年に現在のハンググライダーが実用化されると、スポーツとして普及することになった。
機体は組み立て式になっていて、折り畳むことが出来るため、車に積めば持ち運びも用意である。機体の大きさは、翼を張った状態で翼長が数m程度、重量も20~50kg程度という軽量である。(この重量であるため、地上にいる時でも1人の人間が背負うことが出来る。)
この物語では、岡野さんの(珍)推理の一つとして名前が出てきたが、用意さえしてあれば、使用した可能性は否定できない。とは言っても、これを使って飛び立って逃亡したとしたら、間違いなく目撃者がいることでしょうから、そういう証言が無い限りはあり得ないと考えていいでしょう。
「自殺」:自分の意思で自己の命を絶つ行為のことである。(早い話、自分で自分を殺すことである。)尚、死に至らずに生存した場合は「自殺未遂」と言う。
自殺は、日本では犯罪行為ではないが、他人の自殺に関与した場合は「自殺関与罪」という罪に問われることになる。(6月以上7年以下の懲役、または禁固刑に処せられる。)これは未遂であっても同様である。また、合意の上での心中でも、一方が生き残った場合、その人は死んだ人の自殺関与罪が成立するという判例がある。
また、外国でも大半の国々では自殺/自殺未遂は罪に問われないが、一部の国などでは「自殺は自分を殺す殺人」という考えから、「自殺は犯罪(殺人罪)」として、罪に問うという所もある。(但し、この場合は犯人死亡ということになるため、この罪を犯した人を裁く/処罰することは不可能である。)しかし、他人の自殺に関与した場合や唆した場合は罪に問われる。
尚、英語では「Suicide」と言う。(未遂の場合は「Attemoted Suicide」と言う。)または「Kill Oneself」と言う場合もある。
いくつかの方法があるが、それらの中でも後々に大きな影響を与えるものがある。特に飛び降り自殺や飛び込み自殺の場合は、本人はそれで死んでしまうが、その後処理のために多大な迷惑を与えることになる。また、鉄道に飛び込んだ場合では、電車の遅延による損害が発生するということから、遺族に対してその損害賠償請求が行われるというのは当たり前になっている。また、街中でビルから飛び降り自殺をした場合、地上にいた全く関係ない第三者を直撃して、巻き込んで死亡という事故が起こる場合もある。→自殺を推奨する気は毛頭ないが、他人に迷惑を掛ける自殺(他人を巻き込む自殺)だけは絶対にしないようにしてもらいたい所である。(と言っても、自殺した場合、大なり小なりは他人に迷惑を掛けることになりますけど...)
また、現在の日本では法整備が整っていないが、アメリカ、オランダ、スイスなどでは、末期癌患者などのように余命が殆ど無く、多大な苦痛を伴った死が迫っているような患者に対して、薬物投与によって苦痛を伴わずに士を選択することが出来る「安楽死」が法的に認められている。→「安楽死」もある意味では自殺の一つと言うことになる。(但し、死を選択するという意思は本人が決めることであるが、その行為は他人に委ねることになるのが「自殺」とは異なっている。)→日本でも認められる場合があるが、厳しい条件が付けられる。それを満たしていれば、薬物投与を行った医師に殺人罪は適用されないが、満たしていない場合には殺人罪が適用される。
↓いくつか
サイバーダイバー タクティカルマニュアル (ホビージャパンMOOK 330)
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アクアラング入門 (1968年) (Graphic series)
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日本全国フライトエリアガイド―パラグライダー、ハンググライダー、モーターパラ・ハング
- 作者: パラワールド編集部
- 出版社/メーカー: イカロス出版
- 発売日: 2005/10
- メディア: 単行本
ケータイ刑事銭形泪27話(2nd.14話)[裏ネタ編]PART 12 [ケータイ刑事]
本日の「名曲探偵アマデウス」は再放送(No.053のパガニーニ「24の奇想曲」→これは2009年の最後に放送されたものでしたね。なかなか楽しい内容の物語でした。)だったため、ピンチヒッター泪ちゃんです。本放送が再放送だと、再放送の方もそれぞれ異なったものが放送されるので、これはこれで楽しみですけど... 来週は新作(ファイルNo.066のラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」です。)
「銭形泪」の2nd.第14話(通算では第27話)「BS初のミュージカル!! ~歌って踊って殺人事件(前編)」の裏ネタ編・増補は今回が3回目(この物語では通算12回目)となるが、この物語については今回限りです。で、今回はこの物語に出てきた食べ物から「とうもろこし」について、「ポップコーン」について、「味噌汁」についてと、幽霊が出たと主張する高村さんのこれが開いていたということで泪ちゃんが指摘した「チャック」について記します。尚、「とうもろこし」については「泪・19話(2nd.6話)[裏ネタ編]PART 4」で「トウモロコシ」として記したものと「泪・27話(2nd.14話)[裏ネタ編]PART 3」で「もろこし」として記したものを再編集し、「ポップコーン」については「泪・35話(2nd.22話)[裏ネタ編]PART 8」で記したものをベースにして加筆しました。
また、この物語について過去に記した記事については「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての「裏ネタ編」は、2009/7/18、19、20、22、23、25、26、27、29日付けで記しています。)
「とうもろこし」:イネ科トウモロコシ属の一年生植物であり、世界的に栽培されている植物(穀物)である。食用作物としては、小麦、米に次いで第3位の生産高(約6億トン)があるものであり、とても重要な穀物である。(世界三大穀物の1つである。→、当然、小麦、米、トウモロコシが三大穀物である。)人間の食糧としても消費されているが、それよりも、家畜の飼料、コーンスターチ、油としての利用の方が多く、近年ではバイオエタノールの原料としても消費されることから、益々重要視される穀物となっているである。(人間の主食としての消費量は、世界的に見ると、全生産高の約1/3であって、2/3は飼料として消費されている。尚、日本では、人間の食用として消費されるのは約1/4で、3/4は家畜の資料として消費されている。)
茎は1~3mに育ち、丸くて太い円筒方をしている。また、直立して育つ。7月から8月に、茎の先端部に雄花穂を、茎の中ほどに雌花穂を付け、雌花は長い糸のような花柱を伸ばし、風によって受粉が行われる。また。雌花は受粉すると萎縮して褐色になり、やがて種子を形成することになる。実は白、黄色、赤、褐色、紫などの色をしている。(日本では「黄色」というイメージがありますが...)また、澱粉を大量に含んでいる。実にヒゲのようなものが付いているが、これは雌しべである。
原産地は南米・アンデス山麓である。紀元前の古い時代(紀元前5000年頃)には既に栽培されていて、それから世界中に広がる。アジアには16世紀になって伝わり、日本には16世紀後半に渡来している。現在では、アメリカが世界の約4割を生産していて、それ以外の主な生産国は中国、ブラジル、メキシコなどである。日本は殆どが輸入であり、世界最大の(トウモロコシの)輸入国である。
漢字では「玉蜀黍」と表記し、英語では「Corn」、フランス語とドイツ語では「Mais」、スペイン語では「Maiz」イタリア語では「Granturco」という。また、日本語では「トウキビ」または「南蛮きび」と言うこともある。
尚、イネ科モロコシ属の植物の「もろこし」と混同されるところがあるが、それとは別物である。(もろこしの原産地はアフリカであり、古代エジプトで栽培されていた植物の一つでもある。→「もろこし」は乾燥に強いため、イネや小麦が育たないような乾いた土地での栽培も多く、穀物としては世界第5位の生産高のある穀物である。)
「トウモロコシ」は省略して「もろこし」と呼ばれることがあるが、「もろこし」とは別なので注意が必要である。また、「トウキビ」「ナンバ」「トウミギ」などという別名もある。(「もろこし」は信州や甲斐で使われる方言でもあるため、実にややこしいのですが...)普通に「トウモロコシ」と言うか、「トウキビ」と呼ばれる方が多く、これを「もろこし」と呼ぶのは少数派である。→この物語では「もろこし」=「トウモロコシ」というような捉え方がされているが、柴田太郎さんの出身地である「もろこし村」は信州、または甲斐にあるとすれば納得できるところでもある。(但し、「もろこし村」が日本の何処にあるのかは語られていないので、あくまでも推測ということになります。)
「ポップコーン」:スナック菓子の一つであり、トウモロコシを使ったものである。また、ジャンクフードの一つとしても知られている。(映画館でのお菓子というと、一番にポップコーンが来ますね。)英語では「Popcorn」と言う。
トウモロコシの中でも爆裂種のトウモロコシの実を干したものを使い、それを炒って爆裂させ、それに塩やバターなどの味を付けたものである。(キャラメルなどの甘い味付けも一般的に行われている。)ある意味では、日本にある米を使ったポン菓子のトウモロコシ版といっても良い。→尚、茹でたり焼いたりして食べるスイートコーンと呼ばれる種類のトウモロコシの実は、表皮が柔らかいため、ポップコーンとしては向いていない。
日本には幕末にあったとされているが、当時は広く知られるものではなかった。広く知られるようになったのは、第二次大戦終了後、占領軍として日本にやってきたアメリカ兵たちが食べていたことからであり、それが戦後広がったものである。特に、縁日では綿飴とともに広く販売されるお菓子となり、映画館で販売されている代表的な菓子としても知られている。
尚、映画館で販売されているのは、アメリカでの影響を受けたものである。アメリカでは、映画館に於いて、作品がつまらなかった場合、ブーイングが行われ、何かを投げるという習慣(?)があるが、ポップコーンを使うと、投げたものが例え他人に当たっても、痛くなく、怪我をするということも無いためである。(当然、そのまま食べることが出来るのは言うまでもない。)→アメリカ文化がそのまま日本に入ってきたものの典型的な一例である。但し、日本では映画館で投げるということは行われないですが...
ポップコーンは簡単に作ることが出来るため、現在では様々な形で販売されている。加工済のものを袋詰めにして販売されているのは言うまでもなく、映画館や縁日ではその場で加工して販売されている。(できたてで暖かいものが食べられる。)また、販売時は加工前であって、食べる直前に自分で加熱して、その場で作るというものも販売されている。(アルミ製のフライパンのような形をした容器に入ったものと、電子レンジで調理するものとがある。いずれもが加熱されることでトウモロコシが爆裂してポップコーンが出来上がる。)
ちなみに、ポップコーンは塩、バター、キャラメルなどをたっぷり使って味付けをしており、それ以外の材料はトウモロコシの実だけなので、澱粉質のみということになる。つまり、ジャンクフードの定義である「高カロリー、低栄養価でビタミンやミネラルを含んでいない食品」ということに見事にマッチしている食品ということになる。近年では、味付けの際に使用するものに工夫をして、塩分を低く抑えたり、ミネラル成分を含ませたりして、低カロリーという「ジャンクフード」の定義から外れるようなポップコーンも実際にある。
「味噌汁」:野菜、豆腐、魚介類などを具(実)として、だし汁に味噌を溶かした料理で、日本料理(家庭料理)の代表的なものである。また、世界でな日本食ブームのため、現在では世界中に広がっている。(但し「Miso-shiru」ではなくて「Miso Soup」として名前が知られている。)
歴史は古く、最初に登場したのは室町時代のこととされている。但し、詳しくは分かっておらず、いくつかの説がある。とくに戦国時代には、簡単に調理できて大量に作ることが出来ることから、陣中食として普及したとされている。江戸時代になると、食事の際の付け合わせの汁物として定番料理となり、そこから家庭料理として普及し、現在に至っている、とされている。
日本人であれば、最も食している汁物料理ということになるが、家庭料理として浸透しているだけに、そのバリエーションも数多い。主に具として用いられるものは、魚介類ではワカメ、野菜ではネギ、大根、タマネギなど、加工されたものとしては豆腐、油揚げ、などがポピュラーなものである。また、豚汁などは味噌汁をベースにして、豚肉をはじめとした多数の具を入れたものであり、味噌汁から発展したものである。
「チャック」:ファスナー、またはジッパー(この言葉は登録商標である。)のことである。(「チャック」と言うのは登録商標である。)留め具の一つであるが、開閉が簡単にできることから、衣類を中心とした布製品に使用されることが多い。現在は「ファスナー」と呼ばれているが、正確に言うとファスナには何種類かのものがあるため、衣類で使用されているものは「線ファスナー」と言うことになる。(靴などでは「面ファスナー」(「マジックテープ」とも言うが、この言葉は登録商標である。))
(「線ファスナー」のことを)英語では「Slide Fastener」または「Zipper」、ドイツ語では「Reißverschluss」、フランス語では「Fermeture Éclair」、イタリア語では「Cerniera」、スペイン語では「Cremallera」、韓国語では「チポ」という。
衣類の中でもズボンには多く用いられているが、この物語で泪ちゃんが口にしたチャックというのは高村さんのズボンのチャックでした。男性の場合、トイレの後で閉め忘れ(途中までしか閉じられていない場合も含む)というのは日常茶飯事(「ケー刑事」シリーズのある物語では「にちじょうちゃめしごと」と言っていた某Pという物語がありましたね...)であるだけに、注意しましょう。
↓参考まで
味噌汁の情景―だしのとり方、みその扱い、実のとり合わせのすべて (マイライフシリーズ特集版)
- 作者: 千葉 道子
- 出版社/メーカー: グラフ社
- 発売日: 2000/11
- メディア: 単行本
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SANWA SUPPLY CA-MF5K ケーブルタイ(面ファスナー)
- 出版社/メーカー: サンワサプライ
- メディア: エレクトロニクス