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HUEY LEWIS AND THE NEWS『HUEY LEWIS AND THE NEWS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1980年に発表されて彼らのデビュー・アルバムである。'80'sのアメリカを代表するバンドであり、サンフランシスコ・ベイエリアの顔でもある彼らであるが、本デビュー・アルバムは'80'sの彼らの華々しい活躍を考えると、それらが嘘のように感じる結果となった。'70年代前半から様々なバンドを渡り歩いてきたH・ルイスが結成したHUEY LEWIS & THE AMERICAN EXPRESSが名前を変えて発表したのが本アルバムであるが、兎に角、当時は全く売れなかった。ということで、Billboardへのチャートインもなく、シングル・カットされた曲の方もチャートインしなかった。(次作からのシングルのヒットによって快進撃が始まることになるのはご存知の通りである。)

収録曲は以下の全10曲である。『Some Of My Lies Are True (Sooner Or Later)』『Don't Make Me Do It』『Stop Trying』『Now Here's You』『I Want You』『Don't Ever Tell Me That You Love Me』『Hearts』『Trouble In Paradise』『Who Cares?』『If You Really Love Me You'll Let Me』。

この中からシングル・カットされたのは2曲である。デビュー・シングルが『Some Of My Lies Are True (Sooner Or Later)』、2nd.シングルが『Now Here's You』であるが、いずれもが鳴かず飛ばずという状況であった。

お薦め曲は、彼らの記念すべきデビュー・シングルである『Some Of My Lies Are True (Sooner Or Later)』と『Don't Make Me Do It』『Stop Trying』『Hearts』という所をチョイスしておく。

サウンドの方は、後の彼らのスタイルとして知られているホーン・セクションが無いということで、ポップよりのウエストコースト・ロックと言ったものである。そのため、これという特徴がなく、平均的なウエストコースト・サウンドと言うことになり、目立つ要素が全くない。強いて言うと、泥臭さを感じられるところがあって、後にブレイクする可能性が一応備わっているという程度である。とは言っても、演奏のレベルは高く、売れなかったもののそれなりのキャリアを有していることは十二分に感じさせてくれている。

後に彼らがブレイクしたため、本アルバムは後に陽の目を見ることになったが、こういうアルバムも'80'sサウンドがお好きであればしっかりと聴いておきたいところである。でも、'80'sを代表する大きな存在となるまで登り詰めることになろうとは...(ある意味、アメリカン・ドリームと言うことで、面白い所でもありますね...)

 

Huey Lewis & The News

Huey Lewis & The News

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Repertoire
  • 発売日: 2001/05/15
  • メディア: CD

ヒューイ・ルイス・アンド・ザ・ニュース(紙ジャケット仕様)

ヒューイ・ルイス・アンド・ザ・ニュース(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2008/09/26
  • メディア: CD


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HUMAN LEAGUE(THE LEAGUE UNLIMITED ORCHESTRA)『LOVE AND DANCING』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1982年に発表されたリミックス・アルバムである。(本国イギリスでは「リミックス・アルバム」として、オリジナル・アルバムとは区別して扱われているが、一部では彼らの4枚目のアルバムという位置づけをしている資料もある。)また、「THE LEAGUE UNLIMITED ORCHESTRA」という名義になっているが、これは収録曲の殆どがインスト・ナンバーであるということでもある。内容としては、1981年に発表された彼らの3rd.アルバム「DARE!」の収録曲をベースにして(一部省略されている。)リミックスしたものである。ということで、本アルバムからはシングル・カットされた曲は無いものの、既にシングル・カットされて大ヒットした曲が4曲含まれていて、それのリミックスされたものということで、また違った魅力を引き出したアルバムとなった。

尚、チャート成績は、本国イギリスでは最高位3位を記録しているが、アメリカでは最高位135位であった。(ちなみに、「DARE!」はイギリスとスウェーデンで1位、アメリカでは3位を記録している。)

収録曲は以下の全8曲である。『Hard Times』『Love Action (I Believe In Love)』『Don't You Want Me』『Things That Dreams Are Made Of』『Do Or Die』『Seconds』『Open Your Heart』『The Sound Of The Crowd』。

本アルバムからのシングル・カットではないが、『Love Action (I Believe In Love)』『Don't You Want Me』『Open Your Heart』『The Sound Of The Crowd』の4曲は前作アルバムからのシングル・カットされた曲であって、『Don't You Want Me』は英米で共に1位を記録しているお馴染みの曲であって、それ以外の3曲もイギリスでは1曲が最高位12位、2曲はTOP 10ヒットとなった曲であるため、お馴染みの曲と言うことが出来る。

お薦め曲としては、シングル・ヒットを記録している曲の全てだけでなく、収録曲全てである。早い話、リミックスされて新たな魅力が加わり、連続して聴かせることで、1つの大きな組曲のようになったということで、壮大なスケールの曲としては、その一部を切り出すことは出来ないですから...

本アルバムのようなリミックスは、現在では珍しくもないが、当時としてはこういう試みは実験でもあった。その試みは成功し、現在では当たり前となったが、だからこそ本アルバムはそのパイオニアということでも価値のあるものである。また、彼らは第二次ブリティッシュ・インヴェージョンの中核的なグループでもあったが、新たな試みを成功させたからこそ、第二次ブリティッシュ・インヴェージョンを語る上でも外すことの出来ないグループということも出来る。

'80'sサウンドがお好きな方であれば、耳にしたことのあるお馴染みのメロディが、ヒットした曲とは違った雰囲気が届くだけに、しっかりと聴いておきたい所である。また、名曲だからこそ、姿が変わっても良いものだと感じることの出来るアルバムでもある。やはり「名曲はいつの時代でも名曲である」ということを感じさせてくれる隠れた秀作である。

尚、時間的な関係(本作は36分弱であり、前作と合わせると76分強である)もあって、前作「DARE!」と2 in 1(1枚もの)になったものも現在ではリリースされているので、購入するのならばそちらの方がお得ですね。

 

Love and Dancing

Love and Dancing

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI Europe Generic
  • 発売日: 2003/01/06
  • メディア: CD

Love and Dancing: Instrumental Remixes

Love and Dancing: Instrumental Remixes

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Virgin
  • 発売日: 1984/09/24
  • メディア: CD

 

↓「2 in 1」はこちら

Dare / Love & Dancing

Dare / Love & Dancing

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Blue Plate Caroline
  • 発売日: 2003/01/28
  • メディア: CD

Dare / Love & Dancing

Dare / Love & Dancing

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI Import
  • 発売日: 2002/09/20
  • メディア: CD


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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その178) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「自宅にいた不審な人物」です。(「自宅」というのは主人公の自宅ということです。但し、「ケータイ刑事」も「007」主人公の自宅が登場するということは殆どないということで、今回はそういうレアケースというシチュエーションでも共通点があるということです。)で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・2nd.8話」、「007」からは「ドクター・ノオ」です。

ケータイ刑事」:「・2nd.8話」。「基本的にアレな訳なんだけど ~銭形零の悪夢」と言う物語である。後に、にも登場することになった「悪夢シリーズ」がシリーズに初めて登場した物語である。この物語はちゃんの夢の中の物語ということで、現実の物語では無い所がミソである。また、小ネタをたっぷりと挟んだ前衛的な物語であって、「ケータイ刑事」シリーズの中でも異色作品である。

最初に、この物語がちゃんの夢という説明があって、寝ているちゃんの夢の世界へ入って行く。自宅、自室の鏡の前でちゃんが決め台詞である「増せり、悪の数字」という台詞を言う練習をしている。それに対して夢を見ているちゃんが色々と天の声という形で突っ込んでいた。そんな所に事件を知らせる入電が届いた。早速携帯を開くちゃん。が、それは「かなり痛い男が現れる気配」というものであった。が「直ちに捜査を開始せよ」という司令があったのはいつもの通りであった。これに「レレレ」と漏らしたちゃん。で、振り返ったちゃんの視界には見知らぬ人物がいた。

その人物は、ちゃんと同じ制服を着ていたニセ零ちゃんだった。が、ニセ零ちゃんは本物のちゃんを見ると「私?」と言って驚き、(本物のちゃんの)側に寄ってくる。身長差もあり、体格も全く違い、顔の大きさも全く違うのに、ニセ零ちゃんは本物のちゃんを自分を見ているかのように驚いていた。が、ちゃんは「違います」と簡単に否定する。しかし「そっくり」「瓜二つ」「同じ」と言うニセ零ちゃん。すると、「私、そんな汚い顔してません」とボロクソに返した本物のちゃんだった。

ニセ零ちゃんは「銭形零は1人いれば十分よ」と言うが「私一人です」とちゃんは言う。ニセ零ちゃんはそんなことは全く気にせず「増せり、悪の数字」から「謎は解けたよ、ワトソンくん」と、完全に自分のペースで好き放題にちゃんの決め台詞を口にする。ちゃんは「何を手掛かりに解いたんですか?」と問うが、ニセ零ちゃんは「謎は解けたわ、ワトソンくん」「謎は解けたの、ワトソンくん」「謎を解いてくれよ、ワトソンくん」「(強面で)謎は解けたよ、ワトソンくん」…、というように決め台詞を微妙にアレンジを変えて次々と口にする。その都度ちゃんが突っ込みを入れていたが、ニセ零ちゃんはそんなことはお構いなしだった。

で、ちゃんはもう呆れ顔になってしまう。するとそれに半分切れたニセ零ちゃんは「わらわの暗算解いてみよ」と、もう一つの決め台詞を言うが、(ちゃんがいつも言う)問題がなかなか出てこない。で、しばしの静寂が...

零ちゃんは「問題を出して下さいよ」と催促するように言うと、「忘れてた」と返したニセ零ちゃん。で、「いくわよ」と言うまでは良かったが、「わらわの暗算って何だよ」と切れてしまう。すると「つきあいきれない」とちゃんは呆れてしまい、ニセ零ちゃんから離れていってしまった。

慌てたニセ零ちゃんはそれを追いかけると、「出すわよ」と言って問題を語り始める。「3+5+8+@#%…&#+2+5」と言うが、ちゃんは「分かる訳ないじゃないですか。暗算っぽかったのは最初と最後だけです」と簡単に切り捨てた。すると「負けた。あなた犯人じゃないわね」と白旗を挙げたニセ零ちゃん。が、タダでは転ばずに「誰なの犯人は?」から「投げたい」と言ってベッドの上で「0の形したワッパのような赤いやつ投げたい」と駄々をこね始めたのだった。

ちゃんはそんな悪夢を見たこともあって「あんな大きい銭形零なんて嫌だ...」と寝言を言っていた。

自室に自分とソックリと言う、見るからに別人の変な人物がいたということで、不審人物としか言いようがないのだが、夢の中だったので、大事には至っていないはいうまでもない。が、こんな夢を見たら、それだけで後味が悪いのは当然ですね。

007」:「ドクター・ノオ」。1962年の記念すべきシリーズ第1作である。ただ、本作は低予算作品ということで製作された作品であって、それが予想をはるかに上回る大ヒットを記録したことで、次作からは製作費が一気に増えて大作シリーズへの道を歩んでいくことになった。(低予算と言っても、B級作品のような低予算ではないですが...)いずれにしても、全てはここから始まったという記念すべき作品である。

ロンドンのアンバサダー・クラブでボンドはカードをプレイしている。(James Bondが初めて登場するシーンとしてもヨー有名な所です。)親を務めているボンドは、プレイヤーの1人である女性(シルビア・トレンチ)の大勝負に勝ったところで、呼び出しを受ける。で、「急用が出来た」と言って席を立ったボンド。シルビアも席を立ってボンドの側に寄ってきた。するとボンドは、「明日、ゴルフでも」と誘い、続けて「その後で食事でもどうか」と誘った。これにシルビアは「返事は明日の朝でもいいかしら?」と言うと、ボンドは電話番号を渡した紙を渡した。

そうしていると、カードで勝った札の精算が済んで、現金(札束)を受け取ったボンドはクラブを後にした。(呼び出しを受けたので、深夜であったが、MI-6の本部に向かった。

本部では、マネーペニーとちょっとしたやりとりをしてから、(その時の時刻は午前3時とMは話していた。)Mの元へ行く。で、Mから、ジャマイカで起こった一連の状況の説明を受け、ジャマイカ支局のストラングウェーが消えたことに関する調査をするようにと任務を命じられた。また、現地・ジャマイカへは朝の飛行機で飛ぶことになった。(書類は空港で渡すということだった。)

任務を受けたボンドは、荷物を取りに行くために自宅に帰った。電気を点け、郵便物をチェックするボンドは、直ぐに人の気配を感じた。で、電気を消し、靴を脱ぎ、銃を手にすると、人の気配がする部屋に踏み込んだ。するとそこにはネグリジェ姿をしたシルビアがいて、ゴルフのパターの練習をしていた。

シルビアは「ゴルフの招待を受けることにした」と言うが、ボンドは「急な旅に出ることになった」と伝える。「いつ?」と問われると「直ぐ」と答えたボンドだったが、「少し遅らせることにする」と言って、シルビアを抱いて、つかの間のひとときを過ごし、朝の飛行機でジャマイカに飛んだのだった。

自室に誰かいると感じる所、そして足音を立てないように靴を脱いで対処するという所はやはり一流のスパイというボンドですね。が、相手が分かると直ぐにラブシーンへというのもプレイボーイのボンドらしいところでもありました。

尚、本作ではシルビアの登場はここまでであるが、彼女は次作「ロシアより愛をこめて」でもボンドの遊び相手として再登場する。が、ボンドが呼び出されてそれっきりと言うことになるのですけど...

類似点は、部屋にいたのは(一応)女であって、初対面ではなかった(=顔見知りであった)と言うことである。また、それぞれが主人公(銭形/ボンド)と絡んでいる(「ケータイ刑事」ではボケとツッコミの関係で、「007」では男女の関係で。)ということである。

相違点は、「ケータイ刑事」はあくまでも夢の中の出来事であって、零ちゃんの夢での出来事であるが、「007」はボンドの現実の世界での出来事であるということである。また、そのため「ケータイ刑事」では主人公のニセモノというキャラクター(しかも演じていたのは男(佐藤二朗さん)であって、女装しての演技でした。)であったが、「007」では普通の人物であった。(女性が女性を演じていた。)

次回は久しぶりに「ある物」ということで記す予定です。何が登場するかはお楽しみに。

 

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX II

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
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ドクター・ノオ [Blu-ray]

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ドクター・ノオ (アルティメット・エディション) [DVD]

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