HAYWIRE『DON'T JUST STAND THERE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1987年に発表された彼らの3rd.アルバムである。カナダ出身のバンドであるが、彼らは「赤毛のアン」でお馴染みのプリンス・エドワード・アイランド出身ということで、そのことが話題になったバンドでもある。1982年の結成で、1993年に解散し、2004年から復活して現在に至っている彼らであるが、本アルバムは彼らが発表したアルバムの中では最もセールスの良かったアルバムである。(但し、世界的に進出しなかったため、ヒットは本国カナダでのことであって、アメリカでは辛うじて名前が知られた程度でありますが...)
収録曲は、オリジナル盤では全11曲であったが、2003年に再発されたときに1曲のボーナス・トラックが追加されて、現在では全12曲が収録されている。(ボーナス・トラックは最後の1曲である。)収録曲は以下の通りである。『Dance Desire』『One Heart Affair』『Black And Blue』『Fire』『Man Enough』『Hard Reaction』『Affection』『Seperate Dreams』『Angel』『Thinkin About The Years』『Dance Desire (Basuchi Mix)』『Oh Oh Oh (Why Cant It Be Me Tonight)』。
この中からシングル・カットされたのは全部で4曲である。1st.シングルの『Dance Desire』がカナダで最高位10位を記録するヒットとなって、彼らの最大のヒット・シングルとなり、続く『Black And Blue』が最高位37位、『Thinkin About The Years』が最高位35位を記録した。尚、4th.シングルの『Fire』は特にチャートインすることはなかった。
お薦め曲は、ヒット曲の『Dance Desire』と『Black And Blue』『Thinkin About The Years』というシングル曲、そして『Hard Reaction』と『Angel』をピックアップしておく。
サウンドの方は、A.O.R.に分類されるものであって、とても聴きやすいものである。A.O.R.がお好きな方であれば、特に違和感なく聴くことが出来るアルバムである。ただ、日本ではA.O.R.というと'70's終盤に人気が爆発して、それ以後は多少の波があるものの、比較的コンスタントに指示されているジャンルであるが、北米(アメリカやカナダ)では'80's初期にはちょっとしたブームがあったものの、それ以降の'80'sでは特にこれというブームは無かった。(ハードロック/ヘビーメタルの方で、パワーバラードがブームと成ったが、A.O.R.はそれに食われた形になっちゃいました。)それだけに、日本ではヒットしそうな曲があったの、カナダやアメリカではそれなりのヒットの範疇に収まってしまったというのは残念な所であった。
とは言っても、如何にも'80'sというサウンドであるだけに、'80'sサウンドがお好きな方であれば十分ハマることの出来るアルバムである。じっくりと聴きましょう!
ケータイ刑事銭形雷13話[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]
「銭形雷」の第13話「雷が凶器? ~森田正光殺人事件/えっ!?この人が犯人? ~晴れときどき殺人事件」の「裏ネタ編・増補」の2回目となる今回は、岡野さんの活弁の物語のネタから、「エアギター」をこれとしていた「ゼスチャー」について、舞台はこれでもあったと言うことから「同窓会」について、岡野さんはこれに化けると行った「刑事」について、ニセのこれを岡野さんがたくさん持っていたことから「身分証明書」について記します。尚、「ゼスチャー」については「泪・17話(2nd.4話)[裏ネタ編]PART 3」で「ゼスチャー・ゲーム」として記したものをベースにして加筆しました。
また、BS-iの本放送時に記した記事は2006/3/27付けで、MBSでの放送時に記した[改訂版]は「ここをクリック」(ここにはBS-i本放送時に記した記事へのリンクもあります。)してご覧下さい。
「ゼスチャー」:英語では「Gesture」、日本語表記の場合は「ゼスチャー」または「ジェスチャー」の双方がある。身振り手振りで他人に何かを伝えるために行うものである。尚、身振り手振りで相手に自分の意思を伝えるものとして、「ボディランゲージ(Body Language)」があるが、ボディランゲージの場合は言葉の補助的なものとして用いられるものであり、また、相手との間である程度の文化的知識の共有があって行われるものであるが、ゼスチャーは身振り手振りで伝えるものであって、言語の介在が無い場合も含まれる。(ボディランゲージの方が進化したレベルのものであって、ゼスチャーの方がレベルが下と言うことが出来る。)
そのため、ゼスチャーで相手にお題を伝えて、それを見て何を伝えようとしているのかを宛てるという「ゼスチャー・ゲーム」というものがある。(ルールは簡単であって、言葉を使ってお題を伝えることが禁じられていて、身振り手振りで伝えるというものであり、それ以外については特に細かい規則は無い。単純なルールであるからこそ面白いのですね。)「ケータイ刑事」では、「泪・2nd.4話」で高村さんが、英語禁止ということで、泪ちゃんに外人の容疑者の名前をゼスチャーで伝えていたという所がありましたね。
「同窓会」:同じ学校の卒業者が集まった同じ母校を持つ人たちが集まった外木のこと、またはその集まり、会合のことを言う。尚、同窓会の中でも同じ学年だった人たちが集まった場合を「同期会」、同じ暮らすだった人たちが集まった場合を「クラス会」と言う。
英語では組織のことを「Alumni Association」、会合のことを「Alumni Meeting」または「Old Boys' (Gorls') Meeting」と言う。
組織としては、高校や大学の場合は結構活発に活動が行われているが、小学校や中学校の場合はあまり積極的な活動が行われていない。大学の同窓会組織は、会社などでは学閥として機能することも珍しいことではない。(逆に、学閥があって勢力を誇ることになる業界もあるのもまた事実である。)
一方、会合の方は、卒業して5年とか10年と言うような節目の年に集まることが多い。特に小学校の同窓会になると、卒業後20年とか50年などで行われることが多という傾向がある。
この物語では「小学校の同窓会」という設定であったが、卒業後何十年かが経過して行われたものであるが、そういう小学校の同窓会というのは珍しいことではない。
「刑事」:いくつかの意味があるが、普通に「刑事」と言うとも主として犯罪捜査活動に従事する私服警察官のことである。これは正式名称ではなくて俗称として定着している言葉である。(正式名称ではないので、職名でも階級でもない。階級は、普通は巡査部長か巡査とその指揮者である警部または警部補である。)尚、一部の刑事のことを「部長刑事」(こういうタイトルの30分枠の刑事ドラマがかつてありましたね。40年以上続いた長寿番組でした。)と呼ぶが、これは階級が巡査部長である刑事のことである。(または「デカ長」と言うこともある。)→高村さんと松山さんは「刑事」であるが、五代さんは「部長刑事」なんですね。
尚、英語では「Detective」または「Operative」という。(但し、どちらの単語も「探偵」と言う意味もある。)
元々は犯罪捜査活動を行う「刑事係巡査」のことを指していたが、これの省略形という形で「刑事」と呼ばれるようになって、それが定着したものである。また「デカ」と呼ばれるのは、明治の警察官が制服ではなくて角袖の和服着物を着ていたことから、追われる方の人々の間で刑事のことを「角袖(かくそで)」を倒語にして「そでかく」と呼んでいて、その一部分である「でか」が刑事のことを指す隠語として定着したものである。
もう一つのよく使われる意味としては、刑法の適用を受ける事柄のことを指し、「民事」に対する言葉として用いられる。
「身分証明書」:単に「身分証」と言う場合もある。官庁、企業、学校などで、その人の身分を明らかにする書類のことである。企業の場合は「社員証」、学生の場合は「学生証」と呼ばれることもある。
また、上記だけでは、個人経営の店舗経営者などの個人事業者、定年退職者のように特定の組織に属していない人は身分を明らかにする文書が何も無いということになってしまう。が、現在の日本では、役所などが発行する公的証明書である運転免許証、健康保険証、パスポートなども身分証明書として認められていて、実際に使用されている。(外国に行った場合は、パスポートが身分証明書となる。)
尚、公的機関が発行したものということでは、岡野さんが持っている資格証も、中にはいかがわしくてどんな団体が認定したのか疑問があるようなものもあるが、形の上では身分証明書として通用することになる。
英語では「Identification Card」または「Identity Card」と言うが、略した言い方である「I.D. Card」と言う言い方が一般的になっている。また、ドイツ語では「Personalausweis」、フランス語では「Carte d'identité」、イタリア語では「Carta d'identità」、スペイン語では「Documento de identidad」、ポルトガル語では「Cartão de cidadão」、オランダ語では「Legitimatiebewijs」という。外国旅行に行く場合は、パスポートが身分証明書となるが、これらの言葉は頭に入れておいた方がいいですね。
イラスト 日米ジェスチャー事典 (講談社バイリンガル・ブックス)
- 作者: スティーブン・ナイジェル ウイリアムス
- 出版社/メーカー: 講談社インターナショナル
- 発売日: 1998/09
- メディア: ペーパーバック
- 出版社/メーカー: 東宝
- メディア: DVD
「裏」を見通す技術 勝ちたいあなたに捧げる刑事の「秘情報収集法」 (講談社プラスアルファ新書)
- 作者: 飯田 裕久
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/06/22
- メディア: 新書
↓子役時代の泪お姉ちゃま(黒川芽以さん)が出演しています。
↓これは玩具ですが...
ケータイ刑事銭形零2話[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]
今週は「名曲探偵アマデウス」はお休みということなので、ピンチヒッターは零ちゃんです、尚、現在はレギュラー放送はBS-hiとBS-2だけと成っている「名曲探偵アマデウス」ですが、今週末の土曜深夜(日曜未明)には久しぶりに地上波での放送があります。「セレクション」と言う形で、ファイルNo.060のショパン「ピアノ・ソナタ第2番『葬送』」、ファイルNo.033のモーツァルト「「交響曲第41番『ジュピター』」、ファイルNo.056のバッハ「組曲第3番ニ長調」の3本の連続放送となりますが、いずれもが過去に地上で放送されたことがある物語ばかりというのが残念な所です。1年目の作品の24本、2年目の3本、3年目の14本の41本は地上波では未放送ですから、未放送の分を放送した方がよいと思うのですがね...
尚、来週18日は、久しぶりの新作で、ファイルNo.075のショパン「ピアノ協奏曲第2番」です。(その後は、ファイルNo.076はショパン「舟歌」、ファイルNo.077はシューマン「詩人の恋」と続きます。)
今回からの「銭形零・裏ネタ編」の増補作業は第2話の「死を招くハリセン? ~完全密室殺人事件」に突入です。今回はサブタイトルにある言葉から「ハリセン」について、「密室」について、そしてこの物語の被害者と容疑者はこれだったということから「漫才師」について記します。尚、「ハリセン」については「零・2話[裏ネタ編]」で、「密室」については「泪・23話(2nd.10話)[裏ネタ編]PART 10」で記したものをベースにして加筆しました。
また、この物語について過去に記した記事(BS-i(当時)の再放送時に記した[改訂版])の前編は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語について、過去に記した裏ネタ編は2008/2/3日付で記しています。)
「ハリセン」:喜劇やドツキ漫才でお馴染みの小道具の一つである。チャンバラトリオが使い、広く知られるようになった。紙を蛇腹状に折り、その一端をガムテープ等を巻いて握り部を作り、その反対側は扇子状に開いて使う。(このままだと、団扇や扇子のような印象を受けるでしょうね。→確かに、大きさによっては携帯用の扇子というように使うことも可能ですけど...→A4サイズの紙を使うと、携帯用の扇子とするのには最適な大きさになります。新聞に入っている広告の紙を使って、使い捨ての扇子(=ハリセン)とするのも宜しいかと...)
ハリセンの正しい使い方は、握り部をしっかりと握ってしっかりと持って、反対側の扇子状の部分を使って、扇子を畳む方向で他人の頭や顔、体などを叩くのである。力強く叩くのが正しい使い方であり、大きな音がするほど、良いハリセンであり、叩きが上手いということになる。
一方、叩かれた方は、大袈裟に、そして派手に痛がるのがお約束である。痛くないという顔をしていたら、それは正しい叩かれ方をしていないということになる。兎に角、ハリセンで叩かれたら、派手に痛がるというのが暗黙のお約束である。
実際、ハリセンで叩いてみたら分かるが、そんなに痛いものではありません。(ハリセンは簡単に作れますから、色々と紙質を変えて、試してみたらよろしいかと...)
「ハリセン」を漢字で記すと「張り扇」となるが、この表記は普通は使わずにカタカナ表記と成るのが一般的である。また、英語を初とする他国語ではそのまま「Harisen」と言う。
ちなみに、漢字で「張扇」と記すと、「はりおうぎ」、または「はりせん」と読むが、これは能楽や講談、上方落語で、音を出すためにものを叩くための専用の扇のことである。(能楽では「はりおうぎ」、講談では「はりせん」と読むが、表記はいずれも同じである。)
「密室」:密閉された部屋のことであって、外界から完全に切り離された状態になっている部屋のことである。(空気を遮断しているのではなく、人の出入りが出来ないように遮断されている部屋のことである。)そのため、密室の中には人が外から侵入できない状態になっている。(ドアや窓には密室内部から鍵が掛けられている状態になっているため、外から入ることが出来ない。)
推理小説の世界では、密室で事件が起こり、そこで死体が発見される、というものが定番のジャンルとして確立している。どうやって犯行が行われたのか、どうやって密室が作られたのか、という謎を解いていく所がポイントとなる。「ケータイ刑事」シリーズでも「密室」はお馴染みのものであるのは言うまでも無い。
この物語では、出入り口のドアがロッカーによって塞がれているため、ドアからの出入りが出来ない状態になっているという密室である。こういうことは、地下室の場合では、地震の後などには現実に起こりうる。ドアを塞いでいるものが重量物であった場合は、密室内にいる人が動かせないという場合もあるだけに、閉じ込められてしまうと言うことも起こりうる。それだけに、大型家具の設置場所は十分考えておきましょう。
英語では「Locked Room」と言うが、「Closed Door」と言う場合もある。但し、後者は推理小説に登場する「密室」というよりも、「非公開の」「秘密の」と言うニュアンスが強い。→「密室」には「秘密の」と言う意味もある。「密室会議」「密室政治」という言葉があるが、この場合の「密室」は「秘密の」「公ではない」という意味であって、英語の「Closed Door」のニュアンスの意味である。
「漫才師」:英語では「Comic Duo」と言う。2人(一部には3人組で行うトリオ漫才もあるが、基本的に「漫才」は2人組で行うものであって、それが英語になっている。但し、最近では「Manzai」という言葉が世界に通用するようになっているため、「Manzaishi」と言っても通じることもある。)が掛け合いで滑稽な話を交わす演芸である漫才を演じることを職業としている人のことである。
2人組であるが、1人はボケ役を、もう1人はツッコミ役を担っていて、その滑稽ななりとりで笑いを取るのが基本であるが、中には2人ともがボケとツッコミの両方を担うコンビや、双方共にボケというコンビもいることにはいる。(ごく少数はですが...)
その2人組は、同性のコンビ(男同士、女同士のいずれもがいる。)と異性のコンビがあるが、異性のコンビの場合は夫婦でコンビを組んでいるというのが多い。(夫婦ではない異性の漫才コンビも当然のことながら存在する。)一世を風靡した夫婦漫才コンビとしては、古いところでは人生幸朗・生恵幸子、鳳啓助・京唄子、春日三球・照代、というコンビがいて、現役では宮川大助・花子、かつみ・さゆりなどがいる。この物語に登場した片原いたし・かゆ子もその夫婦漫才コンビであったが、夫婦漫才の場合は、夫婦ならではの口調やバカバカしさを前面に出すことが多い。(いたし・かゆ子のコンビは、かゆ子がハリセンを持っていたしを色々とぶって笑いを取っているものと思われるが、何となく鳳啓助・京唄子や宮川大助・花子のようなイメージがしますね。)
爆笑王横山やすし西川きよし 第9集 爆笑漫才格別編―アンコール お笑いベストコレクション (BAMBOO VIDEO)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 1996/08
- メディア: 単行本