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「PETER PAN」(2003) [映画(洋画)]

表題の作品は2003年の映画「ピーター・パン」である。2003年というのは、イギリスで「ピーター・パン」が舞台で初めて上演されて100年という年であり、それを記念して、原作に忠実な実写作品として製作された。これまでに何度か映画化されているものの、「ピーター・パン」というタイトルでということになると、実写作品としては1924年のサイレント映画以来ということになるので、カラー・トーキーの実写映画としては初めてということになる。(ピーター・パンは「フック」などにも登場しているが、原作に従った設定ではないですからね...)ということで、ピーター・パンを演じたのは13歳の少年ということで、少年が演じたピーター・パンというのも初めてのこととなった。

作品データを記しておくと、時間は113分、原作はジェームズ・M・バリー、監督はP・J・ホーガン、脚本はP・J・ホーガンとマイケル・ゴールデンバーグの2人、撮影はドナルド・マカルパイン、音楽はジェームズ・ニュートン・ハワードである。そして出演は、ジェレミー・サンプター、ジェイソン・アイザックス、レイチェル・ハード・ウッド、リュディヴィーヌ・サニエ、オリヴィア・ウィリアムズ、リチャード・ブライアーズ、リン・レッドグレーヴ、カースン・グレイ、ジェフリー・パーマー、ハリー・ニューウェル、フレディ・ポップルウェル、セオドア・チェスター、ハリー・イーデン、ラクラン・グーチ、パトリック・グーチ、ジョージ・マッケイ、ルパート・シモニアン、たちである。

原作に忠実な作品ということなので、ストーリーについては本編を見るか、原作小説を読めば良いということになるので、ここでは省略する。ただ、子どもの頃に読んだり、色々と伝えられている「ピーター・パン」の物語というのは原作からは結構かけ離れた所が頭に入っていたりしているので、改めて本作を見てみるというのは良いことでしょうね。

尚、ストーリーについては酷評されている所があるが、本作は原作に忠実であり、こちらの方が本家の物語である。言い換えると、イメージと違うという意見は、誤った「ピーター・パン」のイメージが植え付けられているためであって、そちらの方が本当は歪曲されたものである。→100年以上昔に書かれた作品であるだけに、その間に尾っぽが伸び、角が生えて、ということもあるが、感覚が違っているのはある意味では当然のことである。

映像の方は(当時の)最新CGを使っていることもあって、綺麗な映像を見せている。この点では技術の進歩を感じるところであって、1953年のディズニーのアニメ映画を超えている所もある。子供と一緒に家族みんなで楽しむ作品ということでよろしいかと...

 

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UDO JÜRGENS『UDO '70』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1969年に発表されたアルバムであり、1970年を間近にした時期に発表リリースされたものである。1950年からの芸能活動がある(シンガーとしては'60'sになってからのデビューである)オーストリア出身の彼にとっては、デビュー20周年となる年に向けての作品と言うことになる。(現在も現役であるため、今年はデビュー60周年と言うことになる。)以下に記す曲のタイトルからドイツ語で歌っていることが分かるが、ドイツに相手は大御所中の大御所である。そんな彼のキャリアを考えると、本アルバムはちょっとした節目のアルバムでもある。(彼は1934年生まれであり、本アルバムは35歳になってまもなくリリースされた。)

収録曲は以下の全12曲である。『Wie könnt' ich von dir gehn』『Mary Ann』『Mein Freund, der Clown』『Eine Rose für dich』『Dann kann es sein, dass ein Mann auch einmal weint』『Solang noch Züge gehn』『Anuschka』『Du gingst vorbei』『Wer ist er?』『Schwarze Augen, schwarze Haut und ein Herz, das weint』『He's Got The Whole World (Jericho)』『Auf Wiedersehen und Dankeschön』。

お薦め曲は『Wie könnt' ich von dir gehn』『Mary Ann』『Solang noch Züge gehn』『Anuschka』『He's Got The Whole World (Jericho)』という所をピックアップしておくが、歌詞がドイツ語であるということで理解できないという難点があるものの、彼の甘いボーカルは魅力的であり、そこから生まれる世界は大人の魅力に満ちたものであって、たっぷりと聴かせてくれているので、雰囲気を味わうと言うことでもよろしいかと...

考えてみたら、日本でも'80's初頭に、スペイン語で歌うJULIO IGLESIASの歌がヒットを記録していることもある(彼の場合は英語で歌ったヒット曲があって、そこからブームに火が付いたのですが...)ので、特に拒絶するものでもないですし...また、サウンドは結構ポップな所もあるので、聴きやすい曲でもありますから...

日本では、知名度と言うことでは確かに低いのは仕方のない所であるが、音楽の世界には国境はないので、男性ボーカルが好きという方は一度聴いてみるのが宜しいかと。兎に角、聴かせてくれるアルバムである。

 

Udo '70

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  • 出版社/メーカー: BMG/Ariola
  • 発売日: 2004/09/13
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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その143) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「訓練所」です。(「ある物」と言うか「ある場所」と行った方が正しいことになりますが...)これには様々なものがあるが、一応は主人公である銭形/ボンドがその場に登場しているということを前提条件にします。(「007」ではボンドがその場に登場しない敵の訓練所が多数登場していますから...中には、ニセのボンドが登場した場合もあったが、それはあくまでもニセモノなので、ボンドの登場とはカウントしません。)で、取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「・2nd.10話」、「007」からは「ムーンレイカー」です。

ケータイ刑事」:「・2nd.10話」。「帰ってきたアイツ! ~銭形雷襲撃事件」という物語である。この物語は「・2nd.12話」と「・1st.11話」の後日談でもある物語でもある。(「・2nd.12話」の犯人の妹と、「・1st.11話」の冒頭で逮捕された男が登場する物語である。)

冒頭で、射撃訓練所でちゃんと高村さんが銃を撃っている。が、高村さんの方はさっぱりであって、撃った銃弾が壁に当たって跳ね返り、訓練所の中を飛び交うという危険な状態だった。で、ちゃんは雷マークの付いた銃を高村さんに渡した。(この銃は実は空砲でした。)

その銃で高村さんが的を狙うと、今度はど真ん中に当たった。で、これが実力だとばかりに、上機嫌になる高村さんだった。(これにはカラクリがありました。)しかし、その隣でちゃんは、銃痕で雷マークを作るという腕前を見せていた。

実は、ちゃんが渡した雷マークの銃というのは空砲であったのだが、それを知らない高村さん。結局、この後に起こった事件で、雷マークの銃が空砲と言うことを聴いてショックを受けることになる。で、高村さんはちゃんに、訓練所では的に当たっていたことを尋ねる。ちゃんの答えは、高村さんの銃(雷マークの銃)は空砲であって弾は発射されておらず、高村さんの背後からちゃんが的を狙って撃って、ど真ん中に命中させた、ということだった。

ちゃんは銭形家では一番の射撃の腕を持っていて、「M2」ではちゃんの射った弾を撃って銃弾を命中させるほどの腕前である。ということで、人並み外れた腕前を持っているという所を見せつけたちゃんでした。(流石ですね。)

007」:「ムーンレイカー」。1979年のシリーズ第11作で、3代目ボンドの第4作である。1977年の映画「スター・ウォーズ」のヒットによってSF映画のブームとなっていたが、「007」でもそのSF映画ブームに便乗する形で、スペースシャトルを登場させて、ボンドが宇宙にまで飛びだした作品である。(シリーズの中では唯一の地球上ではない所までボンドが進出した作品である。)

ドラックスのカリフォルニアにあるムーンレイカー施設を訪れたボンドはグッドヘッド博士(=ボンドガール)の案内で、宇宙飛行士の耐G訓練を行う遠心加速器に乗る。グッドヘッド博士の話では、スペースシャトル打ち上げ時に飛行士が体験するのは3Gで、70歳でも耐えられる。普通の人は7Gで気を失い、20Gになると死んでしまう、と語られる。また、Gに耐えられなくなった場合には「チキン・スイッチ」と呼ばれるボタンを放せば装置は停止する、と説明を受けた。準備が整ったところにドラックスの用心棒であるチャンがやってきて、グッドヘット博士に、ドラックスに電話を入れるように伝え、チャンはオペレーターを変わり、チキン・スイッチを無効にするようにプラグを入れ替えると、装置を作動させた。

チャンはボンドを消すように命じられていたため、加速器の速度を上げていく。3Gを超えた所では、ボンドは平気だったが、オペレーターが変わるところを見ていたボンドは異変に気づいていた。加速器は更に速度を増して、7Gを超えた。普通の人ならば気絶してしまうのに、ボンドは気絶し無かったのは流石である。更に加速器は速度を上げて、9Gに達した。ボンドもここまで来ると耐えられなくなってチキン・スイッチを離した。が、加速器は停止することなく、更に速度を増していく。そして13Gに達したところで、朦朧とするボンドの手首にあったダート銃が発射されて装置を壊し、これによって加速器は停止した。

戻って来たグッドヘッド博士が慌ててボンドを助け出した。(グッドヘッド博士は、チャンが仕組んだことを全く知らなかったので、チキン・スイッチ何故故障したのかが分からないでいた。)が、ボンドは気絶することなく、フラフラになりながらも加速器から出てきた。普通の人では気絶するレベルまでのGを体験したボンドが気絶しなかったのは流石は超一流の秘密情報部員であり、人並み外れた体力を持っているところを見せつけた所でもあった。

尚、仕組まれたことであったとはいうものの、フラフラになるボンドというのはシリーズの中でも実に珍しい所であり、貴重なシーンでもあります。(ちなみに、初代はフラフラになるのではなく、気絶したことがありましたけど...)

共通点は、主人公(銭形/ボンド)が危険な目に遭ったということであり、場合によっては死んでいてもおかしくない状況だったということである。(ちゃんは高村さんの射った銃弾が壁に当たって跳ね返り、ボンドは13Gまで掛けられた。)更に、そんな状況であったにも関わらず、持っている能力の高さを見せつける場にもなったということも共通点である。(ちゃんは射撃の腕前、ボンドは体力。)

相違点は、「ケータイ刑事」では高村さんの射撃が余りにも下手ということで、主人公である銭形が仕込みを行った(空砲の銃を渡した)が、「007」では主人公であるボンドは仕組まれた罠に掛かったということで、仕込みを行った/受けたという所である。

次回は「ある物」を取り上げる予定でいます。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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↓「M2」も拾っておきます。

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