SSブログ

DONNA SUMMER『LOVE TO LOVE YOU BABY』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1975年に発表された彼女の2nd.アルバムである。'70's後半のディスコ・ブームの中、「ディスコ・クイーン」と呼ばれて大活躍した彼女であるが、本アルバムは彼女の出世作となった記念すべきアルバムである。(前年のデビュー・アルバムはさっぱりだった。)チャート成績は、アメリカでBillboardのアルバム・チャートで最高位11位を記録して、1976年の年間アルバム・チャートでは58位にランクインしたのをはじめ、イタリアで最高位6位、スウェーデンで7位、ノルウェーで9位、イギリスで16位、西ドイツで23位を記録している。また、日本でもオリコンで最高位64位を記録した。

収録曲は以下の全6曲である。『Love To Love You Baby』『Full Of Emptiness』『Need- A- Man Blues』『Whispering Waves』『Pandora's Box』『Full Of Emptiness (Reprise)』。

この中からシングル・カットされたのは、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『Love To Love You Baby』である。(但し、アルバム・バージョンは17分弱という超大作で、LPのA面を1曲で占めていたため、シングル・バージョン時間を短縮したものと、12"シングルの2種類がリリースされている。)で、Billboardで最高位2位を記録する大ヒットになったのをはじめ、カナダでも最高位2位、イギリスとオーストラリア、オランダで最高位4位、西ドイツで最高位5位を記録している。(Billboardの年間シングル・チャートのTOP 100にはランクインしていない。)

お薦め曲は、彼女の出世作であって、この曲によって一気に世界的にブレイクすることになった『Love To Love You Baby』は当然であるのだが、時間的なことを言うと、この1曲でアルバム全体の約46%の時間になるだけに、この曲が全てとまでは言わないものの、この曲があってこそのアルバムであるため、他の曲をピックアップすることは控えておくことにする。但し、LPではB面を占めていた5曲は、時間的には20分弱となるが、この構成もなかなかのものである。(時間的にほぼ近い(5分弱)間の3曲を、『Full Of Emptiness』を2分半弱ずつの2つのパートに分けて挟んだという感じになっている。

カタログ・データで収録曲が全6曲ということで、聴く前には物足りなさを感じてしまうが、そういう不安要素はアルバム・タイトル・ナンバーが吹っ飛ばしてくれる。この曲でいきなりスターの仲間入りを果たして、ディスコ・サウンドの全盛期となる1978年から79年にはディスコ・クイーンとして君臨する片鱗が伺えるところである。

ということで、ディスコ・ブームが起きる前に発表された作品であるが、後のディスコ・ブームの到来を考えると、結果的に時代を先取りした形になったアルバムでもある。それだけに、'70's終盤のディスコ・ブームを語る上でも、'80'sのダンス・ミュージックを語る上でも、歴史の中の大きなポイントとなるアルバムであるだけに、聴いておきたい所である。特にダンス・ミュージックがお好きな方は、聴いておかないと「モグリ」と言われても当然というアルバムですよ。

 

Love to Love You Baby

Love to Love You Baby

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Mca Special Products
  • 発売日: 1992/06/09
  • メディア: CD

Love to Love You Baby [12 inch Analog]

Love to Love You Baby [12 inch Analog]

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Unknown Label
  • 発売日: 1997/05/20
  • メディア: LP Record


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

DIRE STRAITS『DIRE STRAITS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1978年に発表された彼らの1st.アルバムである。バンド名が自虐的な名前であり、しかも当時の音楽シーンの主流をいくサウンド(当時は何と言ってもパンク・ムーブメントの最盛期であった。)とは全く違う対極を行くサウンドであったことで、最初は受け入れられなかった。が、オーストラリアで人気に火がついたことから本国イギリスをはじめアメリカでもヒットを記録することになったアルバムである。チャート成績は、オーストラリアでは1位、アメリカでは最高位2位(1979年のBillboard年間アルバム・チャートでは23位にランクイン)、本国イギリスでは最高位5位を記録する大ヒットとなった。

収録曲は以下の全9曲である。『Down To The Waterline』『Water Of Love』『Settin' Me Up』『Six Blade Knife』『Southbound Again』『Sultans Of Swing』『In The Gallery』『Wild West End』『Lions』。

この中からシングル・カットされたのは2曲である。デビュー曲である『Sultans Of Swing』は、当初はさっぱりだったが、オーストラリアで支持されて、豪州で最高位6位というスマッシュ・ヒットとなり、そこから逆輸入という形で本国イギリスでヒット(最高位8位)し、続いてアメリカでも最高位4位という大ヒットになった。(1979年のBillboard年間シングル・チャートでは61位にランクインしている。)続く『Water Of Love』は最初に彼らの人気に火を点けたオーストラリアで54位を記録している。

本アルバムからのお薦め曲は、彼らの代表曲でもある『Sultans Of Swing』(邦題:悲しきサルタン)は外せない所である。そして『Down To The Waterline』『Settin' Me Up』『Six Blade Knife』『Lions』という所をピックアップしておく。

彼らのヒットは、時流に乗っていなくても良いものは正当に評価されるという英米の音楽シーンの良識ということで語られることが多いが、確かにその通りである。(某国のように、良いものでもヒットしないと評価されないという姿勢(しかも、ヒットするものは作られたヒットでしかないだけに、救い所は全く無い...)とは大違いである。)ただ当時は、バンド名(日本語に訳すと「絶体絶命」)に自虐ネタを使っているとはいうものの、日本ではこのことにはあまり触れらず、英米でのヒット曲ということで受け入れられたのは、楽曲の良さと、英語の本来の意味が分からなかったことの無知だったのか...???

テクニックとしたらなかなかのものがあるということで、ギターがお好きな方にもたまらないところであり、特にギターを演奏する方には教科書となるところもある。それだけに、バンドをやろうとする者の間では教科書ともされたアルバムでもある。当時、時流に乗っていなかったが、自分たちの音楽スタイルがはっきりとしていることもあって、発表から30年以上の歳月が流れたものの、全く色褪せることのないアルバムであるだけに、しっかりと聴いておきたいところである。

 

Dire Straits

Dire Straits

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros / Wea
  • 発売日: 2000/09/19
  • メディア: CD

悲しきサルタン

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2010/08/25
  • メディア: CD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

BEST HIT USA 2010[2010/7/13] [音楽(etc.)]

今回は、つまらないあのコーナーが無かったことは褒められることであったが、それでも今一つ内容がなかったですね。というのは「7/13」と言うと、1985年にLIVE AIDが行われた日である。本日は丁度四半世紀ということになるだけに、その特集とすれば良いのに、そういうことをしないで中途半端にしたことが今回を内容のないものにしてしまった原因でした。もっと大々的な特集をするべきでしょうが...

時間の無駄遣いのOP-PVは1999年のELIC CLAPTON & BOB DYLANライヴの『Crossroads』、OP挨拶の後、25年前に遡ってLIVE AIDの話へ。で、その中からDAVID BOWIEライヴで『Heroes』(気象情報のテロップが重なったということで、ゴミとなってしまった...)続いて「HOT MENU」はSCISSOR SISTERSで、『Fire With Fire』のON AIR、そして「COUNTDOWN USA」の20位から11位の発表、長々と話してから12位のKATY PERRY featuring SNOP DOGG『California Gurls』を流してCMへ。

「STAR OF THE WEEK」はNADA SURF。2人のインタヴューと『Elecyrocution』のON AIR、「C/D USA」の続き(10位から4位の発表)でCMへ。

CM明けは「TIME MACHINE」のコーナーへ。今回は7/13ということで、以下の4件が紹介された。

1973年:QUEENの1st.アルバム「QUEEN」(邦題:戦慄の女王)がイギリスで発表された。(イギリスでは最高位24位のヒット、アメリカでは最高位83位を記録している。)、1974年:ERIC CLAPTONのシングル『I Shot The Sheriff』が発売になる。(アルバム「461 OCEAN BOULEVARD」に収録されている。)シングル、アルバム共に全米No.1の座を獲得するヒットとなった。(シングルは9/14付けの1週のみの1位、1974年のBillboard年間シングル・チャートでは76位、アルバムは8/17付けから4週連続1位、1974年の年間アルバム・チャートでは88位である。)、1987年:MADONNAがニューヨーク・マディソン・スクエア・ガーデンでAIDS関係のチャリティ・コンサートを行った、2004年:NEW YORK DOLLSのベーシスト・ARTHUR "KILLER" KANEが白血病で急死した。享年55歳。

7/13が誕生日のアーティストとして名前が出たのは以下の1人でした。THE BYRDSのROGER McGUINN(1942年生まれ)。

また、筆者のデータベースに7/13が誕生日として名前のあるアーティストとしては、GEORGE LEWIS(1900年生まれ)、ERNEST GOLD(1921年生まれ)、GIT GAY(1921年生まれ)、CARLO BERGONZI(1924年生まれ)、LEROY VINNEGAR(1928年生まれ)、ALBERT AYLER(1936年生まれ)、LOUISE MANDERLL(1954年生まれ)、SEZEN AKSU(1954年生まれ)、RHONDA VINCENT(1962年生まれ)、GERALD LEVERT(1966年生まれ)、MARK "BARNEY" GREENWAY(1969年生まれ)、DEBORAH COX(1974年生まれ)、JOOST VAN DEN BROEK(1982年生まれ)、TULISA CONTOSTAVLOS(1988年生まれ)、という人たちです。

一方、A. KANE以外の7/13が命日のアーティストの名前があるのは、MATTI PELLONPÄÄ(1995年没、享年44歳)、COMPAY SEGUNDO(2003年没、享年95歳)、という人たちです。

今回は、ERIC CLAPTONの話になって、BOB MARLEYのカヴァーでもある『I Shot The Sheriff』を、2004年のライヴ・バージョンのON AIRでした。「C/D USA」のTOP 3の発表を経て、ラストのリクエストは1985年のJOHN PARR『St. Elmo's Fire』でした。この曲は言うまでもなく、同名タイトルの映画の主題歌であって、2週連続1位となった大ヒット曲である。確かに、ヒットする要素のある曲で、悪くは無いのだが、この曲が収録されているサントラ盤からの傑作曲は何と言ってもDAVID FOSTERのインスト・ナンバーの『Love Theme From St. Elmo's Fire』である。筆者としたらこちらの方をO AIRして貰いたかったところでした。が、全米No.1ソングでもあるだけに、やはりこうなるというのは仕方のない所ですね... また、映画の方も、当時の人気若手スターが結集していたが、今考えてもスゴイ豪華な顔ぶれが集まっていましたね。(やはり、'80's文化の頂点に達した1985年の作品は素晴らしいです。)

次回のEPG情報は、全米1位を獲得!話題の新人タイオ・クルーズが登場!期待の新人ザ・ドラムスが初めてテレビ出演!エミネムの新作がスゴイ!レイ・チャールズ貴重映像など。とあります。

 

クロスロード・コンサート [DVD]

クロスロード・コンサート [DVD]

  • 出版社/メーカー: ダブリューイーエー・ジャパン
  • メディア: DVD

ライヴ・エイド★初回生産限定スペシャル・プライス★ [DVD]

ライヴ・エイド★初回生産限定スペシャル・プライス★ [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • メディア: DVD

ライヴ・エイド・ハイライツ!-20 YEARS AGO TODAY [DVD]

ライヴ・エイド・ハイライツ!-20 YEARS AGO TODAY [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • メディア: DVD

Night Work

Night Work

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Downtown
  • 発売日: 2010/06/29
  • メディア: CD

Teenage Dream

Teenage Dream

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 2010/08/24
  • メディア: CD

If I Had a Hi-Fi

If I Had a Hi-Fi

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Mardev Records
  • 発売日: 2010/06/08
  • メディア: CD

Clapton Chronicles: The Best of Eric Clapton

Clapton Chronicles: The Best of Eric Clapton

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros UK
  • 発売日: 1999/10/08
  • メディア: CD

セント・エルモス・ファイアー [DVD]

セント・エルモス・ファイアー [DVD]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: DVD

St. Elmo's Fire: Original Motion Picture Soundtrack

St. Elmo's Fire: Original Motion Picture Soundtrack

  • アーティスト: David Foster
  • 出版社/メーカー: Atlantic / Wea
  • 発売日: 1987/07/24
  • メディア: CD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

ケータイ刑事銭形泪32話(2nd.19話)[裏ネタ編]PART 10 [ケータイ刑事]

銭形泪」の2nd.第19話(通算では第32話)「よっ、座布団一枚! ~人気落語家殺人事件」の裏ネタ編・増補の3回目となる今回は、劇中のテレビ番組「(笑)点」に関する事柄から、「大喜利」について、争っていた2人がこれということで「ロートル」についてと「ニューエイジ」について、そして落語ではこれがつきものということで「出囃子」について記します。尚、「大喜利」については「・24話(2nd.11話)[裏ネタ編]」と「・32話(2nd.19話)[裏ネタ編]PART 2」で記したものをベースにして、「出囃子」については「・32話(2nd.19話)[裏ネタ編]PART 3」で記したものをベースにして加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事については「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての「裏ネタ編」は、2009/9/13、16、17、19、20、21、23日付けで記しています。)

大喜利」:「おおぎり」と読む。(「おおきり」と言うのは誤りである。)元々、寄席の興行に於いて、その日の最後の演目として、複数の出演者が登場して、観客からお題をもらい、芸を競い合う形で出演者が競い合う形式の芸である。当初は「大切り」という表記であったが、「客も喜び、演者も利を得る」ということから「大喜利」という表記がされるようになった。(「喜利」は当て字である。尚、元の言葉の「切り」というのは「最後の演目」という意味である。)現在では、テレビ番組の「笑点」の一コーナーとして知られているが、「笑点」によって広く知られるようになって定着している。

その、テレビ番組「笑点」の「大喜利」のコーナーは、寄席で行われていた「大喜利」の形を基本的に受け継いでいるが、部分的には手が加えられている。(座布団が得点を表すという部分と、お題は観客から求めるのではなくて予め用意されたものを司会者が出している部分が変更点である。お題を予め用意しておくものにしたことで、かつらやフリップといった小道具を使って回答するということも可能になった。)で、回答者はその場で与えられた「お題」に対して即興で面白いことを考え、芸としてネタを披露するというスタイルは守られている。

得点については、獲得や没収は全て司会者の判断で行われる。基本的には良い答えには座布団を与え、つまらない答えの時は座布団を没収することで得点の増減が行われるが、司会者の独断と裁量によってこれらが決められるため、司会者を持ち上げたり、貶す答えで、一度に複数枚の座布団を貰えたり、全部没収されることもある。(例外的に、座布団が0枚の時は、特に良い回答でなくても「可哀想だから」として座布団1枚を貰えることもある。)また、テレビ用ということで、各出演者が異なった色の(カラフルな色の)着物を着ているのが基本である。

この仕組みは、出演者たちのアイデアを元にして、創設者である立川談志が考えたものである。得点の座布団を積み重ねるということは、江戸時代の牢名主の序列で、畳を積み上げて座るというアイデアが元になっている。しかし、舞台上では畳は重くて運べないということから、畳を座布団に変更することで、座布団を積み重ね、「良い答えには座布団を積み上げ、良くない答えには座布団を減らす」というルールが生まれた。

そして、「笑点」で人気コーナーとなって広く知られる様になったことで、司会者が出すお題に対して面白おかしい答えを出し合って得点を競う、という形式のものは「大喜利方式」と呼んで、演芸番組をはじめ、部分的なアレンジして、クイズ・バラエティ番組にも登場するようになっている。(座布団をポイントを表す何らかの小物に置き換えたものは、クイズ・バラエティ番組では当たり前の姿になっている。)

「ケータイ刑事」では「」の時の文化祭で「ケータイ刑事大喜利」が行われていました。ON AIRではカットされているが、「文化祭」の完全版のDVDでは、姉妹が共演しているという貴重な場面を見ることが出来る。

ロートル」:中国語の「老頭児(ラオートル)」を語源とした言葉であって、「老人」、「じいさんばあさん」、「年寄り」という意味の言葉である。

が、どちらかというと、この言葉を口にする人が自嘲の意味を込めて使う傾向の言葉である。(集団の中の年長者が「俺のようなロートルの出番じゃない」と言って若い者に護る際などに口にしていた言葉である。)

また、スポーツの世界では、現役選手の中でも峠を過ぎたようなベテラン選手のことを指して使われたり、機械では何代かの新製品が登場したことでスペック的に見劣りするような性能の機械に対して「古ぼけた」という意味で「ロートル(マシーン、若しくはメカ)」と言うことがある。尚、この場合は水から言うのではないこともあって、軽い蔑視の意味があって使われる言葉となる。

尚、中国語での「老頭児」は、軽蔑という意味はなく、親しみを込めて使われる言葉であって、「おじいさん」「おばあさん」というニュアンスとなる。

ニューエイジ」:英語の「New Age」から来ている言葉であって、「新しい世代」「若手」という意味である。(新人という意味ではない。)特に、「ロートル」と「ニューエイジ」とが年配世代と若手世代というそれぞれを対比させた言葉となる。

しかし、アメリカではまた別の意味がある。特に、1970年代後半から80年代前半に於いて起こった一つのムーブメントとしての運動、ファッションなどの文化、音楽などの芸術の世界の動向のことを指している。(音楽のジャンルにも「ニューエイジ」と呼ばれるものがあるが、これに分類されるのはその時のムーブメントで台頭した音楽のことを指す。)これらは、基本的に60年代に生まれて70年代に花開いた一連の文化、芸術に対して新しい世代のものということで生まれたものである。→その後、'80's文化の後にも新しいものが登場しているが、それらに関しては特に特別な呼び方はされていない。(ということで、'60'sの新たなカルチャーの後、'70'sカルチャーを経て、'80's文化が最も文化的に進化したものとされていて、'90'sは混沌の時代と呼ばれている。)

この物語では、あくまでも「ロートル」に対しての「若手」と言う意味で使われたものであって、アメリカで大きなムーブメントとなった「ニューエイジ」とは一切関係がない。→一般的な意味ではこの意味で使われるのが普通であるが、洋楽、アメリカ文化、サブカルチャーなどに深く関係している人にとったら、この意味での使い方は違和感を感じてしまうところである。

出囃子」:日本の伝統芸能の世界で使われる言葉であるが、大きく分けると2種類のものがある。歌舞伎の世界では、囃子方(=演奏者)が舞台に山台を置き、その上で演奏することを言う。(演奏する形のことである。)

もう一つは、一般的に広く認識されている「出囃子」であって、演芸の世界に於いて、寄席芸人が舞台に登場する時にテーマ曲のように使われる音楽のことである。これから舞台に登場する芸人それぞれに定められたものが決まっているため、その芸人のテーマソングとして浸透している。

一応、漫才の場合と落語の場合では多少の違いがある。前者ではその芸人が好きな音楽を用いることが一般的であるため、現代的な音楽やヒット曲などが使われる場合もあるが、後者の場合は三味線、太鼓、笛、当り鉦などの日本の古来からの楽器によって演奏される曲が使われている。(但し、上方落語の場合は多少緩い所もある。)また、出囃子を演奏する人のことを「下座」と呼び、三味線は専門家がいるが、笛と太鼓については専門家はおらず、前座の落語家が演奏することが一般的である。(前座の落語家にとっては、これも修行の一つである。)

尚、落語の世界では「二つ目」にならないと出囃子を持つことは許されないことになっている。(見習い、前座では許されない。)

落語会で出囃子を使ったのは上方落語の方であって、江戸落語では出囃子が使われることは無かったのだが、大正時代になって、江戸落語が上方落語を真似て出囃子を取り入てからは、落語の世界でも当たり前のものとなって浸透した。

現在では、テーマソングというのは、ボクシング、プロレスなどの格闘技の選手入場の際や、プロ野球でもバッターボックスに入る選手のテーマ曲が球場に流されるというように一般的なものになっているが、これらは落語の出囃子が元になったものでもある。(曲を聴くだけで、誰が登場するのかが分かるというメリットがあって、盛り上がります。)

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

↓いくつか

大喜利ドリル

大喜利ドリル

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/12/20
  • メディア: 単行本

頭のキレる人になる大喜利式発想脳トレーニング―笑いながら「ひらめく力」をつける本

頭のキレる人になる大喜利式発想脳トレーニング―笑いながら「ひらめく力」をつける本

  • 作者: 吉岡 英幸
  • 出版社/メーカー: こう書房
  • 発売日: 2008/07
  • メディア: 単行本

お笑い!大喜利―何々とかけて何ととく〈1〉

お笑い!大喜利―何々とかけて何ととく〈1〉

  • 作者: 高村 忠範
  • 出版社/メーカー: 汐文社
  • 発売日: 2006/08
  • メディア: 単行本

ケータイ刑事文化祭inゴルゴダの森~銭形海+THE MOVIE 2.1~ [DVD]

ケータイ刑事文化祭inゴルゴダの森~銭形海+THE MOVIE 2.1~ [DVD]

  • 出版社/メーカー: ハピネット
  • メディア: DVD

ニューエイジムーブメントの危険

ニューエイジムーブメントの危険

  • 作者: 尾形 守
  • 出版社/メーカー: プレイズ出版
  • 発売日: 1996/10/10
  • メディア: 単行本

ニューエイジ・ブック―新しい時代を読みとる42のニュー・パラダイム

ニューエイジ・ブック―新しい時代を読みとる42のニュー・パラダイム

  • 作者: C+Fコミュニケーションズ
  • 出版社/メーカー: フォー・ユー
  • 発売日: 1987/05
  • メディア: 単行本

音楽の霊性―ニューエイジ・ミュージックの彼方へ

音楽の霊性―ニューエイジ・ミュージックの彼方へ

  • 作者: ピーター バスティアン
  • 出版社/メーカー: 工作舎
  • 発売日: 2000/01
  • メディア: 単行本

きく知る落語―東西落語家50傑・まるごと上方落語 (JTBのMOOK―るるぶ)

きく知る落語―東西落語家50傑・まるごと上方落語 (JTBのMOOK―るるぶ)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ジェイティビィパブリッシング
  • 発売日: 2006/02/01
  • メディア: 大型本

決定盤!寄席囃子100

決定盤!寄席囃子100

  • アーティスト: 小口けい,田中ふゆ,戸辺まさ,古今亭志ん丸,柳家三之助,三遊亭金兵衛,鈴々舎わか馬
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックダイレクト
  • 発売日: 2009/12/09
  • メディア: CD

落語寄席囃子集

落語寄席囃子集

  • アーティスト: 海老一染太郎・染之助社中
  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2008/05/21
  • メディア: CD

落語・出囃子

落語・出囃子

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2008/05/21
  • メディア: CD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。