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FATE『MATTER OF ATTITUDE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1986年に発表された彼らの2nd.アルバムである。'80'sという時代は、ハードロックは'70'sの時代には日欧では受け入れられていたが、アメリカでは今一つ受け入れられていなかったのが、アメリカでもハードロックが市民権を得ることになった時代である。また、同時に「北欧メタル」などのように、新たな国々からもハードロック・バンドが飛び出してきた時代でもある。彼らはデンマーク出身のハードロック・バンドであって、そんな'80'sHRを象徴するバンドの一つである。

収録曲は、オリジナル版では全10曲であったが、2004年に再発された際に2曲のボーナス・トラックが後ろに追加されて、全12曲となった。収録曲は以下の通りである。『I Won't Stop』『Hard As A Rock』『(I Can't Stand) Losing You』『Point Of No Return』『Hunter』『Summerlove』『Farrah』『Get Up An Go』『Limbo A Go Go』『Do It』『Hardcore Romance』『Memories Of You』。

お薦め曲は、『I Won't Stop』『Point Of No Return』『Hunter』『Limbo A Go Go』というところをピックアップしておくが、ボーナス・トラックの2曲(『Hardcore Romance』と『Memories Of You』)もなかなか良い感じであることを付け加えておく。

イギリスを中心としたHRバンドのサウンドとも、'80'sに台頭したLAメタルと呼ばれるアメリカを中心としたHRサウンドとも、'80's終盤に話題を掠うことになる北欧メタルともまた違ったサウンドを展開してくれるということで、ハードロック・ファンとしたら選択の幅が広がることになるだけに、歓迎できるところである。しかし、彼らはそれなりの評価を得たものの、世界的にブレイクするところまでは至らなかったのが残念な所であった。(デンマークということがこの辺りで足を引っ張ったのかも...)が、'80'sの中ではメイン・ストリームにはならなかったものの、彼らのような存在が「世界は広い」ということを教えてくれていることを考えれば、それはそれで別の評価ができるところでもあって、音楽シーンの面白い所でもある。

'80'sサウンドを楽しむ中で、メインの流れに乗らないものを楽しむことも一つの面白い所であるが、彼らに注目して見るのもまた面白いところであるだけに、ハードロック・ファンであれば、一度は聴いてみましょう!

 

Matter of Attitude

Matter of Attitude

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Mtm Music & Publish
  • 発売日: 2004/09/28
  • メディア: CD


ケータイ刑事銭形雷9話[裏ネタ編]PART 4 [ケータイ刑事]

銭形雷」の第9話「狼男は見た!? ~死体のない殺人事件」の「裏ネタ編・増補」の3回目となる今回は、岡野さんが口にした「聖地」について、死体を隠すのに利用された「棺桶」についてと「ソファ」について、狼田はこれを続けていたということから「徹夜」についてと「過労」について記します。尚、「ソファ」については「・17話(2nd.4話)[裏ネタ編]PART 9」で記したものをベースにして加筆し、「棺桶」については「・8話[裏ネタ編]PART 7」で「棺」として記したものをまとめました。

尚、BS-iの本放送時に記した記事は2006/2/27付けで、MBSでの放送時に記した[改訂版]は「ここをクリック」(ここにはBS-i本放送時に記した記事へのリンクもあります。)してご覧下さい。

聖地」:神聖な土地のこと、神、仏、聖人などに関係している土地のことである。特に宗教の世界では、その宗教の最も重要な場所であって、中心となる宗教施設がある場所となる。また、信者にとってはその地を訪れることは特別の意味を持つことになる。

また、聖地は神聖な場所であることから、不浄な者の立入を禁じていたり、その地にある自然のもの(樹木など)を取ること、その地にいる動物の捕獲などを禁じているのが一般的である。(その地にいる動物は「聖なる動物」とされていることもある。)

英語では「Holy Place」「Sacred Place」と言うが、イスラム教の聖地である都市「Mecca」の名前が転じて、ある物事の発祥地、中心地という意味で「Mecca」と言うこともある。(但し、この使い方はメッカのあるサウジアラビアでは嫌われる。)また、「The Holy Land」と言うとイエス・錐須知の生誕地であるパレスチナの地のことを意味する。ドイツ語では「Heiliges Land」、フランス語では「Terre sainte」、イタリア語では「Terra santa」、スペイン語では「Tierra Santa」と言う。

また、転用した使い方として、スポーツの世界に於いて、その競技の象徴的となる大会が開催される場所のことを指すことがある。(高校野球の甲子園球場、サッカーの国立競技場、ラグビーの花園ラグビー場などが該当する。)また、この物語での岡野さんが使ったように、マニアと呼ばれる熱心なファンの間ではその事柄に関係する重要な場所のことを指すのに使われる。

棺桶」:「棺」(「柩」)の一つであって、棺に用いる桶のことである。棺として使用されるため、用途と言うことでは「棺」と同じである。英語では「棺」と同じ単語である「Coffin」または「Casket」と言う。

「棺」は(人間の)遺体を納めて葬るために使用される容器のことである。主に木製の箱であることから「木棺」と言うこともある。尚、当然のことながら木製以外のものもあって、古代の王侯貴族では石で作られた「石棺」が用いられていた。また、陶製の棺(エトルリアの陶棺や中国の瓦棺が有名)や金属製のもの(アメリカでは人気が高い)などがある。

世界では火葬されるのが多いことから、棺は可燃物である木製のものが世界では主流となっている。またこれは可燃物であるということの他にも加工しやすいということも多く使われている理由である。(火葬を行わない国でも、加工性の良さから木棺が主流となっている。)

また、「木棺」と言っても使用される木材の違いによって何種類かに分類される。高級品は天然木材を使ったものであり、檜、樅、桐などの無垢材を使っている。一方、安価なものとしては合板を使ったものがあって、特に「フラッシュ棺」と呼ばれている。(薄いラワン合板の間に芯材を入れて貼り合わせ、表面に天然木を薄くカットしたものを貼った合板で作られている。)

古代から、棺の主流は「木棺」であるが、古代(日本では古墳時代、更に古代エジプト、ギリシャ、ローマなどの古代王国など)では王族の間では石棺が主流であった。これは王族は特別な存在であり、大規模な墓(古墳、ピラミッドなど)の中に遺体を最終的に長らく安置することになるため、簡単に移動することの出来ないものであり、しっかりとした素材である石を使ったものが使用されていた。が、中国のように、遺体を長く保存するために何重にも保護するような木棺も存在している。(古代エジプトのツタンカーメン王の棺も三重になっている。)

尚、近年では「火葬」に対して、環境問題(木棺を火葬することによって、木材資源の消費と大気汚染という問題が生じている。)として取り上げられていて、欧米ではそれに対応した棺も登場している。代表的なものは、リサイクル可能な材質を使った棺を葬儀では用い、火葬の際はそれとは別の火葬用のシンプルな別の棺を使って火葬するという方法である。→実に合理的な考えであって、欧米らしいところでありますね。が、欧米では火葬の際、死者の遺族が火葬に立ち会わないのが一般的であるので、日本には馴染まないでしょうね...)

ソファ」:洋風の椅子の一つであって、背もたれがあり、更に座る部分にはクッションの利いている部材が使用されていることか特徴の椅子である。1人掛け用のものと2~3人が並んで座れるもの(長椅子タイプ)とがあって、普通は1人掛けのものが2つと2~3人掛け用のもの1つ、更にテーブルとがセットにした応接セットとして利用されていることが多い。尚、1人掛け用のものは左右に肘掛けが付いていることになる。→「アームチェア」と呼ばれる形をしていることになる。

普通の椅子と違うのは、くつろいで座るための椅子として作られていると言うことであって、クッションが利いていると所である。(クッションが利いていないと、それは「ソファ」とは呼ばず、単なる「椅子」とされる。また、座り心地を優先しているが、デザイン的にも凝ったものも多く、見た目も豪華に見えるように、装飾が施されているのが一般的である。(装飾が殆ど無くても、腰掛け部や背もたれ部に使われる布や皮に高級感アルデザインが行われているものが多い。)

尚、「・2nd.26話(通算では39話、すなわち最終話)」でちゃんが座って「フカフカだ」と言っていたが、フカフカだからこそソファであって、フカフカがなければ、それた単なる「椅子(長椅子)」でしかない。

また、単なる椅子としてだけではなく、ベッドになるソファもある。(いくつかのタイプがあるが、下に折りたたみ式のベッドが収納されているものや、背部を倒すことでベッドになるものがある。→2~3人掛けのソファ(長椅子タイプ)であれば、そのまま横になれば、幅が狭いなどの問題はあるものの、一応はベッドとして使うことも出来ますし...)

尚、英語とドイツ語では「Sofa」(但し、発音は異なる)、フランス語では「Fauteuil」または「Canapé」、イタリア語では「Divano」、スペイン語では「Sofá」という。また、日本語表記では「ソファー」と「ソファ」の両者がある。

徹夜」:ある作業を行うために、一晩中寝ないでいることをいう。基本的に、ある特定のことを行うために寝ないで行われることであるが、短時間の休憩ということで「仮眠」を取る場合も含まれる。

しかし、不眠症のように寝ようとしても寝ることが出来ず、結果的に徹夜したのと同じように一晩中起きていたことになっても、これは目的がないということで「徹夜」とは言わない。(あくまでも「夜通し起きていた」というだけであって、「不眠症」ということにされる。)

また、途中で仮眠を取った場合の「徹夜」と、仮眠を全く取らずにずっと起きていた場合の「徹夜」とを区別するために、特に後者のことを「完徹」と言うこともある。

仮眠をとっだあいでも「徹夜」ということがあるため、何時まで作業を続けていたら「徹夜」になるのかという明確な線引きはない。但し、一般的には翌朝の夜明け時間まで作業を継続していた場合は「徹夜」とされる傾向が一般的となっている。

徹夜を行う場合、本来は寝ている時間までも作業に費やすことになるため、その作業の進捗は通常よりも高まることになるというメリットがあり、また、深夜の時間帯であるため、昼間と違って静かであるために勉強などが捗るとされているが、逆にも本来は睡眠の時間であるため、睡魔との戦いとなるために集中力が落ちてミスが増えて逆に非効率的になる、体調を崩すというデメリットも指摘されている。

尚、英語では「Vigil」と言い、「徹夜をする」ことは「Stay up all night」と言う。

過労」:働き過ぎで疲れることを言う。英語では「Overwork」または「Strain」と言う。これが重度になると、急死してしまうということになり、「過労死」として社会問題にもなっている。(法的には「過労」と判断されるには線引きがされている。)

この物語では、狼田は二ヶ月続けて実験のために徹夜をしていたと語られている。昼間の終業時間がどうなっているのかが分からないぬめ、簡単に判断できない(終業時間が昼夜の完全逆転状態であれば、深夜作業の連続というだけになる。)が、二ヶ月も昼夜が逆転した生活というのも問題があるため、不老不死研究所というのは勤務態勢に問題があるということに変わないということになりますね...

 

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

聖地の想像力 ―なぜ人は聖地をめざすのか (集英社新書)

聖地の想像力 ―なぜ人は聖地をめざすのか (集英社新書)

  • 作者: 植島 啓司
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2000/06/16
  • メディア: 新書

聖地へ 神々の大地に祈る

聖地へ 神々の大地に祈る

  • 作者: 稲田 美織
  • 出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン
  • 発売日: 2008/07/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

聖地巡礼 アニメ・マンガ12ヶ所めぐり

聖地巡礼 アニメ・マンガ12ヶ所めぐり

  • 作者: 柿崎俊道
  • 出版社/メーカー: キルタイムコミュニケーション
  • 発売日: 2005/03/19
  • メディア: 単行本

いちどは行ってみたい 日本の聖地 (洋泉社MOOK)

いちどは行ってみたい 日本の聖地 (洋泉社MOOK)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 洋泉社
  • 発売日: 2009/03/13
  • メディア: ムック

決定版 世界の聖地FILE

決定版 世界の聖地FILE

  • 作者: 田中 真知
  • 出版社/メーカー: 学研パブリッシング
  • 発売日: 2010/07
  • メディア: 単行本

海洋堂 大英博物館フィギュア ヘヌトメヒトの金貼り外棺

海洋堂 大英博物館フィギュア ヘヌトメヒトの金貼り外棺

  • 出版社/メーカー: 海洋堂
  • メディア: おもちゃ&ホビー

最新家具大図鑑1000―ソファ・テーブル・食器棚から小家具まで (別冊プラスワン PLUS1 LIVING)

最新家具大図鑑1000―ソファ・テーブル・食器棚から小家具まで (別冊プラスワン PLUS1 LIVING)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 主婦の友社
  • 発売日: 2001/04
  • メディア: 大型本

デザインリビング (エイムック (1162))

デザインリビング (エイムック (1162))

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 枻出版社
  • 発売日: 2006/03/02
  • メディア: ムック

2人掛けソファ、S角ロータイプブラック

2人掛けソファ、S角ロータイプブラック

  • 出版社/メーカー:
  • メディア:

働きすぎに斃れて――過労死・過労自殺の語る労働史

働きすぎに斃れて――過労死・過労自殺の語る労働史

  • 作者: 熊沢 誠
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2010/02/19
  • メディア: 単行本


ケータイ刑事銭形泪37話(2nd.24話・AS2話)[裏ネタ編]PART 12 [ケータイ刑事]

今週も(月曜夜の)「名曲探偵アマデウス」は再放送(ファイルNo.065のJ・シュトラウス「ワルツ『美しく青きドナウ』」)でした。来週は久しぶりの新作となるファイルNo.072のハイドン「弦楽四重奏 作品64-5『ひばり』」の登場で、9/13はファイルNo.073のウェーバー「魔弾の射手 序曲」、9/20はファイルNo.074のワーグナー「トリスタンとイゾルデ」と続きます。(結局9月も新作は3本で、半年で15本ペースが続いています。)よって、今週も代打のちゃんの登場です。(来週から3週間は、火曜一番は「名曲探偵アマデウス」になります。)


銭形泪」の2nd.第24話(アナザーストーリー第2話であり、通算では第37話)の「第三帝国からの挑戦状 ~アドルフ・ヒトラーを迎撃せよ!」の裏ネタ編・増補の3回目となる今回は、この人物については閣下だけでなく世是不・月経流巣(ヨゼフ・ゲッヘルス)も悪く言っていたが、その「スターリン」について、「裏切り者」について、閣下の口からでた言葉である「ヒント」について、月経流巣が惚けていたことから「偶然」について記します。尚、「スターリン」については「・36話(2nd.23話・AS1話)[裏ネタ編]PART 7」で、「裏切り者」については「・35話(2nd.22話)[裏ネタ編]PART 7」で記したものをそれぞれベースにして加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事は前編は「ここをクリック」、後編は「こちらをクリック」してご覧下さい。(この物語についての「裏ネタ編」は、2009/11/21、23、24、25、26、29、30、12/1、2日付けで記しています。)

スターリン」:Иосиф Сталин(ロシア語)、JOSEPH STALIN(英語)、ヨシフ・スターリン(日本語カタカナ表記)、1878/12/18生まれ、1953/3/5没のソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)の政治家であり、ソ連の指導者である。(立派な口髭を蓄えている人物としても有名でありますね。)1917年のロシア革命の成功でソビエト連邦の創始者となったレーニンが1924年に亡くなると、後継の権力闘争を勝ち抜いてソ連の2代目の最高指導者となった。(ソ連の歴代最高指導者は8人いるが、彼がその中で最も長期間に渡って最高指導者の地位にいた。その期間は約29年に及ぶ。)そして5ヶ年計画を推し進める一国社会主義を推進して、ソ連を世界の超大国に躍進させた。また、彼が最高指導者として君臨していた1936年に制定された「ソビエト社会主義共和国連邦憲法」は別名「スターリン憲法」とも言われるが、これがソ連の政治の元になった。(1980年代にペレストロイカによって憲法改正が行われるまで、実質的にこれがソ連を支配していた。)

彼の政策は、工業化と集団化、集中管理を推進していくことであり、従来のボリシェヴィキの理論である「世界革命」路線を放棄して、一国で共産主義を構築する「一国社会主義」である。また、反対派を次々と粛清していったこともあるが、これが受け入れられることになり、また結果を出した。更に、秘密警察と情報機関を強化したのも彼である。→ソ連が成立して最初の最高指導者はレーニンであったが、スターリンの政策がソ連の礎を築いていくことになった。

悪名高い(後になって悪名が高いこととして知られているが、当時はこれを「悪」と口にデモしたら粛清されるのは確実でした。)のが1930年代後半(1936~1938年)に行った「大粛清」であるが、これを行ったことで彼の政策の反対勢力を完全に排除することになり、政敵はいなくなり、個人独裁体制を完全に築き上げることとなって、長期にわたる独裁者となった。尚、ソ連の資料では、大粛清によって約70万人が処刑されたとされているが、実数についてはその2倍から3倍に達するもの(200万人に達するのでは?と言われている。)と考えられている。

数多くの政策の中で、1939年にはドイツとの間で独ソ不可侵条約を結んだが、これは犬猿の仲(お互いに認め合っていた所もあるが、犬猿の仲と言うことも認めている。)と言われたヒトラーとスターリンが手を結んだ条約としても知られているものである。これによってドイツとソ連は敵にならない関係となったのだが、1941年6月にドイツ軍がバルバロッサ作戦(ナチス・ドイツのソ連の奇襲攻撃)を開始したことで、ドイツとソ連の両国が戦争状態に突入し、不可侵条約は消滅している。(ヒトラーが条約を破る形になった。)→独ソ不可侵条約はスターリンからすると破られる形になったが、彼は1945年8月に、以前から結んでいた日ソ中立条約を破棄して日本と満州国に宣戦布告している。→閣下が「ヒトラーとスターリンは信用できん」と言っているが、ヒトラーが独ソ不可侵条約を、スターリンが日ソ中立条約という共に「侵攻しない」という条約を破棄して戦争に参加しているだけに、なかなか鋭い所をついた言葉でもある。

第二次大戦は戦勝国となったソ連は、東欧を中心に多くの国々を占領し、東欧に共産主義諸国を生み出すことになった。そしてこれは東西冷戦の要因となって戦後の世界に大きな影響を与えることになったのは言うまでも無い。

そんな彼も、1953/3/1に寝室において脳卒中の発作で倒れ、右半身を麻痺させて昏睡状態となった。一時的に意識を回復したものの、3/5に危篤に陥ってそのまま死亡した。遺体は防腐処理されてレーニン廟で保存されることになった。(但し、1961年に、時のソ連の最高指導者・フルシチョフがスターリン批判を繰り返していたことから、レーニン廟から撤去され、焼却された上、クレムリンの壁に埋葬された。)

スターリンの死後、マレンコフが最高指導者となるも、権力闘争のために僅か9日でその座を明け渡し、フルシチョフが後任の最高指導者となる。(フルシチョフは、レーニン、スターリン、マレンコフに次いでの4人目のソ連最高指導者となるのだが、マレンコフの最高指導者が僅か9日だったことで、第2代ソ連最高指導者・スターリンの後継者は第4代のフルシチョフということになっている。)そのフルシチョフはスターリン批判を繰り広げることで、世界にスターリンの恐怖政治を知らしめることになった。しかし、フルシチョフは11年後1964年に失脚する形で最高指導者の地位を追われることになり、スターリンの名誉回復の動きが早速始まった。そして、1991年にソ連が崩壊すると、スターリンに対して再評価されるようになっている。→時代が変わると評価も変わると言うことは珍しく無いが、スターリンもまた大きく評価が変わった人物として、歴史の中でも有名になっている。

裏切り者」:「裏切り」という行為を行った人物のことを指す。英語では「Traitor」「Betrayer」などと呼ばれる。また、日本語では「反逆者」「売国奴」などと呼ばれることもある。裏切り者と認識されると、全く信用を失ってしまい、誰からも手を差しのべて貰えなくなるのが普通である。(寝返ったことで新たに味方(仲間)になった仲間たちからも、また裏切るかも知れないとして、完全に信用されないのが普通である。)

「裏切り」とは、敵対関係にある相手側に寝返ること、または約束(国家間の場合では、同盟や条約も含まれる。)を守らずに味方だった仲間のやろうとしていることを邪魔したり、阻止したりする行為のことを指す。「背信行為」と言う場合もある。

歴史上で有名な「裏切り者」として知られているのは、イエス・キリストの弟子の一人で十二使徒の1人であるイスカリオテのユダ、関ヶ原の合戦で西軍から東軍に寝返った小早川秀秋たちが知られている。特にユダの場合は、キリストを裏切ったということから、世界的にも「裏切り者」の代名詞としてその名前を知られている。(但し、そのユダも、反キリスト教の信奉者の中では英雄扱いされることもある。→1つの事象でも、立場が変わると真逆になるということの典型的な例である。)

それ以外でも、戦争中の二重スパイなども、敵国と内通していて、相手に有利な情報を流すということで、「裏切り者」の代表的なものとして知られている。また、東西冷戦下で、東側から西側に、または西側から東側に亡命した人も、それぞれの陣営からすると「裏切り者」と見なされていた。

「裏切り者」に対しては、元の組織からすると、自分たちの間でも重要な情報として秘密扱いにしていた情報を含めて、敵に対して有利になる情報を提供する存在となり得るだけに、抹殺しようとするのは良くあることである。また、裏切り者を受け入れた側、則ち、今までは敵だったが裏切りによって新たに味方になった者に対しても、再び寝返って(自分たちを)裏切るかも知れないという気持ちが何処かにあるものであって、100%の信頼は得られず、絶えず周囲から警戒されることになる。

また、日本の忍者が、忍者を止めて民間人になること、またはそういう人を「抜け忍」と呼ぶが、これは敵に寝返るということまではならないにしても、元の忍者集団からすると「裏切り者」扱いされる。そのため「抜け忍狩り」と称して、抜け忍を抹殺するというのも忍者の世界ではありふれたことであった。

ヒント」:英語では「Hint」。手掛かり、糸口、ほのめかし、暗示、などのことである。また、問題を解く場合、正解に近づくために手助けとなる情報のことでもある。

以前は「手掛かり」「暗示」「示唆」という意味として「サジェスチョン(Suggestion)」という言葉も使われていたが、現在では「ヒント」と言う言葉が完全に日本語化していて、正解を導くのに助けとなる情報、として定着している。→クイズではヒントが当たり前になっているが、何でもヒントを用意するというのもまたつまらなくするだけですけど...

偶然」:何の因果関係もなく、予期していない事象が起こることをいう。または、「たまたま」という副詞の意味もある。またこの言葉は「必然」と対極にある言葉(反対語)である。

英語では「Contingency」、ドイツ語では「Zufall」、イタリア語では「Contingenza」、スペイン語では「Contingencia」と言う。

また、哲学の世界でも使われる言葉であって、「必然(必然性)」という言葉の定義に応じて、その反対語として用いられるため、様々な意味を持つことになる言葉でもある。

「たまたま」「はからずも」というように、たまたま起こったという意味や「まぐれ」「出会い頭」という意味も持っている。これはある方向に進む因果関係に対して、それとは全く異なる方向を持つ別の因果関係が交錯している場合に、それぞれの因果関係は独立しているにも関わらず、2つの交錯する点で2つの事象が出くわすことが起こった場合のように、発生する確率の低い事象が起こったレアケースのことを指している。要するに、滅多に起こらないこと、という意味で使用されることが多い、ということである。

尚、数学の世界に於いて、確率論は「偶然」という概念が根底にあるものである。(例えば、サイコロを振って「1」が出るのも「6」が出るのも1/6の確率の偶然である。→イカサマ・サイコロで特定の目が出るように細工したサイコロでは、その特定の目が出ることが「必然」であるため、確率論は成立しないことになる。)

また、ギャンブルなどの賭事は、基本的に「偶然」によって結果が支配されているものである。(但し、胴元が儲かるような掛金の再配分率になっていますが...)宝くじも同様である。

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

スターリン秘録 (扶桑社文庫)

スターリン秘録 (扶桑社文庫)

  • 作者: 斎藤 勉
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2009/06/27
  • メディア: 文庫
スターリン―赤い皇帝と廷臣たち〈上〉

スターリン―赤い皇帝と廷臣たち〈上〉

  • 作者: サイモン・セバーグ モンテフィオーリ
  • 出版社/メーカー: 白水社
  • 発売日: 2010/02
  • メディア: 単行本
スターリン―赤い皇帝と廷臣たち〈下〉

スターリン―赤い皇帝と廷臣たち〈下〉

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 白水社
  • 発売日: 2010/02
  • メディア: 単行本
スターリン―青春と革命の時代

スターリン―青春と革命の時代

  • 作者: サイモン・セバーグ モンテフィオーリ
  • 出版社/メーカー: 白水社
  • 発売日: 2010/02
  • メディア: 単行本
ロシア革命―レーニンからスターリンへ、1917‐1929年 (岩波現代文庫)

ロシア革命―レーニンからスターリンへ、1917‐1929年 (岩波現代文庫)

  • 作者: E.H. カー
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2000/02
  • メディア: 文庫
スターリン時代―元ソヴィエト諜報機関長の記録

スターリン時代―元ソヴィエト諜報機関長の記録

  • 作者: クリヴィツキー
  • 出版社/メーカー: みすず書房
  • 発売日: 1987/03
  • メディア: 単行本

ユダの秘密―「裏切り者」とその「福音書」をめぐる真実

  • 作者: J.M.ロビンソン
  • 出版社/メーカー: 教文館
  • 発売日: 2007/02/25
  • メディア: 単行本
裏切り者の中国史 (講談社選書メチエ)

裏切り者の中国史 (講談社選書メチエ)

  • 作者: 井波 律子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1997/04
  • メディア: 単行本
アイデアのヒント

アイデアのヒント

  • 作者: ジャック フォスター
  • 出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ
  • 発売日: 2003/01/10
  • メディア: 単行本
暮らしのヒント集

暮らしのヒント集

  • 作者: 暮しの手帖編集部
  • 出版社/メーカー: 暮しの手帖社
  • 発売日: 2009/04/03
  • メディア: 単行本
考えるヒント (文春文庫)

考えるヒント (文春文庫)

  • 作者: 小林 秀雄
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2004/08
  • メディア: 文庫
仕事のヒント

仕事のヒント

  • 作者: 神田 昌典
  • 出版社/メーカー: フォレスト出版
  • 発売日: 2005/09/21
  • メディア: 単行本
知的創造のヒント (ちくま学芸文庫)

知的創造のヒント (ちくま学芸文庫)

  • 作者: 外山 滋比古
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2008/10/08
  • メディア: 文庫
偶然のチカラ (集英社新書 412C)

偶然のチカラ (集英社新書 412C)

  • 作者: 植島 啓司
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2007/10/17
  • メディア: 新書
たまたま―日常に潜む「偶然」を科学する

たまたま―日常に潜む「偶然」を科学する

  • 作者: レナード・ムロディナウ
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2009/09/18
  • メディア: 単行本
その幸運は偶然ではないんです!

その幸運は偶然ではないんです!

  • 作者: J.D.クランボルツ
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2005/11/18
  • メディア: 単行本

「不良番長」(その10) [映画(邦画)]

今回は3本製作されている1971年の作品の中から、シリーズ第11作となる1本について記します。

シリーズ第11作不良番長 やらずぶったくり
作品データを記しておくと、1971年の東映東京の作品で、時間は89分、監督は野田幸男、脚本は山本英明と松本功の2人、撮影は稲田喜一、美術は江野慎一、音楽は八木正生である。そして出演は、梅宮辰夫、渡瀬恒彦、一の瀬レナ、渡辺やよい、山城新伍、菅原文太、安岡力也、天津敏、三原葉子、久里千春、由利徹、玉川良一、中村是好、大泉滉、潮健児、南利明、芦屋小雁、花紀京、岡八朗、丹下キヨ子、若水ヤエ子、諸角啓二郎、後藤ルミ、小林千枝、正司玲児、正司敏江、たちである。

新宿を根城にしているカポネ団は、金儲けを考えて、「全国ソープランド連盟」を旗揚げした。神坂たちはこれで風俗嬢たちを引き抜いて他に売ることで一儲けしようと考えたのだった。が、同業の七色会と鉢合わせすることになる。そして意気投合したのまでは良かったが、暴力団花岡組に眼をつけられ、新宿から追放されることになってしまう。ということで、神坂は鑑別所時代の友達である伊吹信次を訪ねていき、ある漁村で働くことになった。しかし、その漁村は、水産会社の肥料工場から排泄される廃液のために公害問題が生じていて、近海は汚染されてしまい、魚を求めて遠洋漁業に切り替えざる追えない状況になっていた。で、金になる鮪を求めて遠くまで出ていくようになっていた。信次の漁船も遠くまで出ていって、鮪の捕獲を終えて戻ってきたが、その鮪が汚染されているとして、全ての鮪を廃棄処分するように命じられてしまう。で、廃棄される鮪は全て日の丸水産に運び込まれた。その様子を目撃した神坂たちは、日の丸水産の工場に乗り込んだ。で、この廃棄処分は漁業組合長・榊と日の丸水産の仕組んだ罠であると知った、しかし、神坂たちがその話を聞いていたことを知った一味は、発覚することを恐れて、花岡組を使って神坂たちを消そうとする。そして、神坂は無事だったものの、カポネ団の何人かが花岡組の手に落ちて殺されてしまった。神坂たちは死んだ仲間の復讐のために立ち上がり、日の丸水産へと殴り見込みを賭け、悪事を企んだ一味を倒した。

物語の展開はいつもの通りであるが、ネタ切れという所が随所に見られていて、ここ数作に登場した設定を切り張りして組み合わせ、再構築したような展開では、辛いものがある。ただ、本作公開当時は、様々な公害問題が社会を賑わして、大きな社会問題になっていたことを考えると、そういう問題を物語に取り入れようとしていると頃だけは、新たな試みとして評価できるところである。(というよりも、これがあるため、何とかシリーズの体面が保てたと言って良い感じですね。)

本作は、社会問題に対する扱いを更に考えて、脚本を練り直したら大化けする可能性があるだけに、余りにも残念な1本という所でした。

 

不良番長 やらずぶったくり [DVD]

不良番長 やらずぶったくり [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: DVD


FIXX『WALKABOUT』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1986年に発表された彼らの4枚目のスタジオ・アルバムである。イギリス出身で、第二次ブリティッシュ・インヴェージョンの波にやや遅れて1983年に大ヒットを飛ばした彼らであるが、その全盛期の幕引きになったアルバムが本作である。'83年の『One Thing Leads To Another』のヒットの後、1984年に3rd.アルバム「PHANTOMS」をリリースして好評だったが、そこから2年ぶりとなったアルバムである。本アルバムはBillboardのアルバム・チャートで最高位30位を記録しているが、前々作や前作の規模までのヒットには達しなかった。(やはり2年という時間が...)

収録曲は以下の全10曲である。『Secret Separation』『Built For The Future』『Treasure It』『Chase The Fire』『Can't Finish』『Walkabout』『One Look Up』『Read Between The Lines』『Sense The Adventure』『Camphor』。尚、CDにはHidden Track(→一時期、こういうことが流行ったが、評判が悪くて直ぐに廃れました...)ということで、この後に『Peace On Earth (Do What You Can)』が収録されていたので、実質的には全11曲である。但し、10曲目と繋がっているため、トラック上では全10曲となっている。

この中からシングル・カットされたのは2曲であって、『Secret Separation』はイギリスで最高位83位、Billboardでは最高位19位(Billboardのメインストリーム・ロック・チャートで1位を獲得している。)を記録するヒットとなったが、『Built For The Future』は特に大きなヒットにはならず、Billboardのメインストリーム・ロック・チャートで最高位13位を記録しただけであった。

お薦め曲は、シングル・ヒットを記録している『Secret Separation』と、シングル曲である、『Built For The Future』、そして『Chase The Fire』『Sense The Adventure』とアルバム・タイトル・ナンバーでもある『Walkabout』をピックアップしておく。

サウンドの方は、前作までの路線と大きく変わっていないのだが、全体的におとなしくなっていて、こぢんまりと纏まっている。言葉を変えると、キャリアを重ねたことから来る余裕ということにもなるのだが、活きの良さも失われてしまったということで、前々作や前作のような魅力が薄らいでしまったのが残念な所であった。(で、次作は1989年まで待つことになり、完全に輝きを失ってしまった...)

前々作と前作のヒットを記録した時期は映画「ストリート・オブ・ファイヤー」のサントラ盤への参加もあって、エネルギッシュでパワーに溢れた活動をしていたが、2年という時間の経過が勢いをそいでしまったが、やはり全盛時の勢いというのは大事であると言うことを教えてくれているアルバムになっている。但し、勢いは失ったものの、彼らは現在も現役のバンドとして活動を続けていて、2010年には7年ぶりのアルバム「SOMETHING AHEAD OF YOU」をリリースしている。→「太く短く」か「細く長く」か、どちらが良いとは一概には言えませんが...

いずれにしても、彼らの全盛期を知るファンにとっては、その幕引きになったアルバムであるだけに、チェックはしておくべきですね。

 

Walkabout

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Mca
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


ケータイ刑事銭形雷9話[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]

銭形雷」の第9話「狼男は見た!? ~死体のない殺人事件」の「裏ネタ編・増補」の2回目となる今回は、この物語に出てくる怪物から、前回に記さなかった「ドラキュラ」についてと「フランケンシュタイン」について、そしてこの物語に登場した「死神博士」について、そしてこの物語でネタにされていた「不老不死」について記します。

尚、BS-iの本放送時に記した記事は2006/2/27付けで、MBSでの放送時に記した[改訂版]は「ここをクリック」(ここにはBS-i本放送時に記した記事へのリンクもあります。)してご覧下さい。

ドラキュラ」:アイルランドの作家であるブラム・ストーカーの小説「吸血鬼ドラキュラ」の主人公であり、吸血鬼のことである。この小説が余りにも有名になったことから、吸血鬼の代名詞もなっている。(狼男、フランケンシュタインと共に3大モンスターの1つとして知られている。)

トランシルバニアの伯爵であって、生き血を求めてロンドンに現れ、多くの人々を襲った。そしてバン・ヘルシング教授によって退治された。

モデルは15世紀のルーマニアのトランシルバニア地方出身のワラキア公ヴラド3世とされている。但し、モデルと言っても名前と出身地であって、彼の生涯や人生までモデルにしている訳ではない。(「ドラキュラ」というのはヴラド3世のあだ名であった。)

また、吸血鬼伝説は、古代ギリシャやスラブ伝説に見られるが、欧州各地にこの伝説はある。そんな中、B・ストーカーの「ドラキュラ」が余りにも有名になったため、「吸血鬼=ドラキュラ」というイメージが定着しているが、元々ドラキュラは数多くの吸血鬼伝説の1つに過ぎなかった。(尚、「ドラキュラ=吸血鬼」というのは正しいことである。)

吸血鬼はバンパイア(Vampire)と呼ばれ、生ける死者(ノスフェラトゥ)、または死者の霊であり、夜に墓場から抜け出して人の生き血を吸う。また、吸血鬼に血を吸われた人も吸血鬼になる。弱点は日光、ニンニク、十字架である。(日光を受けると灰になって死んでしまう。)また、鏡にその姿が映らないとされている。

B・ストーカーのドラキュラも、その他の吸血鬼も、数多くの作品が映画化されているが、1930年代のモンスター映画ブームの時に製作された「魔人ドラキュラ」(1931年)がB・ストーカーの「吸血鬼ドラキュラ」の映画化作品であるが、これが大ヒットしたことから、「吸血鬼=ドラキュラ」という認識が一般的となった。

作品データを記しておくと、1931年のアメリカ映画であって、日本公開も1931年、時間は74分の白黒作品であって、原作はブラム・ストーカー、監督はトッド・ブラウニング、脚本はギャレット・フォート、撮影はカール・フロイントである。出演は、ベラ・ルゴシ、ヘレン・チャンドラー、デヴィッド・マナーズ、エドワード・ヴァン・スローン、ドワイト・フライ、ハーバート・ブンストン、フランセス・デード、チャールズ・ジェラード、ジョーン・スタンディング、たちである。

ドラキュラ映画の古典中の古典として余りにも有名な作品であり、本作でドラキュラを演じたベラ・ルゴシは怪奇スターとしてその名前が知られる様になった。

また、1950年代のイギリスのハマー・フィルムがドラキュラ映画を中心としたモンスター映画を多数制作して、こちらもブームとなっているが、この時期らドラキュラを演じた俳優というとクリストファー・リーである。この時代の作品では、1957年製作、1958年に公開された「吸血鬼ドラキュラ」が余りにも有名である。この作品もB・ストーカーの「吸血鬼ドラキュラ」を原作にした作品であるが、ドラキュラの初のカラー作品でもある。ドラキュラ映画を見るのであれば、この作品を見ていなければモグリであるとされる作品でもある。

この作品のデータをしるしておくと、1957年のイギリス映画で、日本公開は1958年、時間は82分のカラー作品である。原作はブラム・ストーカー、監督はテレンス・フィッシャー、脚本はジミー・サングスター、撮影はジャック・アッシャー、美術はバーナード・ロビンソン、音楽はジェームズ・バーナードである。出演は、クリストファー・リー、ピーター・カッシング、マイケル・ガフ、メリッサ・ストリブリング、キャロル・マーシュ、ジョン・ヴァン・アイゼン、ヴァレリー・ゴーント、マイルズ・メイルソン、オルガ・ディッキー、チャールズ・ロイド・パック、ジョージ・メリット、たちである。

本作のヒットによってハマー・プロはドラキュラ・シリーズを製作したが、本作はその記念すべき第1作である。(シリーズの方は1973年の第9作まで続いた。)

それ以外でも、1992年の「ドラキュラ」などが映画作品として知られていて、TVドラマでも多数製作されている。

フランケンシュタイン」:19世紀のイギリスの小説家・メアリー・シェリーの小説「フランケンシュタイン」に登場する科学者フランケンシュタイン博士が製作した醜怪な人造人間のモンスターのことである。もともと「フランケンシュタイン」というのは、モンスターを生み出した科学者の名前であって、モンスターの方は「フランケンシュタイン博士のモンスター(怪物)」と呼ばれていたが、現在ではモンスターのことを「フランケンシュタイン」と呼び、博士のことを「フランケンシュタイン博士」と呼ぶのが一般的となっている。(単に「フランケンシュタイン」と言うとモンスターを指す。)

この小説は1818年に刊行されたものであるが、古くからの伝説もある吸血鬼や狼男と比べると、歴史的には浅いことになる。が、この小説、または1831年に刊行された改訂版は映画化されたりして、知名度と言うことでは吸血鬼、狼男と共に三大モンスターとして知られている。

やはり、1930年代のモンスター映画のブームの時に映画化されていて、1931年のアメリカ映画「フランケンシュタイン」は古典映画として知られている。また、1935年にはその続編となる「フランケンシュタインの花嫁」が制作されていて、こちらも大ヒットを記録している。

作品データを記しておくと、1931年のアメリカ映画であって日本公開は1932年、時間は71分の白黒作品である。原作はメアリー・シェリー、監督はジェームズ・ホエール、脚本はギャレット・フォート、フランシス・エドワード・ファラゴー、ロバート・フローリーの3人、撮影はアーサー・エディソン、美術はダニー・ホールである。出演はボリス・カーロフ、コリン・クライヴ、メイ・クラーク、ジョン・ボールズ、エドワード・ヴァン・スローン、ドワイト・フライ、フレデリック・カー、ライオネル・ベルモア、フランシス・フォード、ポーリン・ムーア、たちである。

尚、この作品でモンスターを演じたボリス・カーロフは戦前の三大怪奇スターの一人として、モンスター映画の世界では神様の様な俳優として知られている。フランケンシュタインのモンスターのイメージは彼が本則で演じたイメージ(ゆっくりとした動き、広いおでこなどなど)がその後広く浸透している。

また、1950年代のハマー・プロ作品でも1957年の「フランケンシュタインの逆襲」から1974年までに6作のフランケンシュタインのシリーズが製作されている。尚、1965年のアメリカ映画に「フランケンシュタインの逆襲」(原題:FRANKENSTEIN MEETS THE SPACE MONETER)という作品があるが、この作品はM・シェリーの原作とは関係ない全く別の物語である。

それ以後も70年代以降も色々と映画、テレビで製作されている。それらの中でも1994年の「フランケンシュタイン」は、モンスターをロバート・デ・ニーロが演じ、製作にフランシス・F・コッポラ監督がいたこともあって広く知られている。

死神博士」:最も有名なのは「仮面ライダー」に登場したショッカーの幹部である死神博士である。(その後の作品でも登場した作品がいくつかある。)それ以外の作品でもいくつかの作品に登場している。(「秘密戦隊ゴレンジャー」などに登場している。)但し、作品が異なると完全な別キャラクターであるのは言うまでも無い。

まあ、名前からすると、ヒーロー作品に登場する悪の組織の幹部としたら、如何にもありそうな名前でもありますし...

ショッカーの死神博士は改造人間を作るのが得意な幹部であるが、この物語では特に改造実験を行っているのではなく、「不老不死」の研究を行っていたが、「死」は死神がもたらすものという考えに基づくとなかなかブラックなスパイスを利かせたネーミングですね。

不老不死」:いつまでも老いもせず、死ぬこともなく生き続けることを言う。つまり、「老化しないことで死なない」ということである。(「不老」と「不死」という2つの事象が独立しているのではなく、繋がりがあって、「不老のために不死」ということであって、それ以外の条件では「不死」という訳ではない。)

尚、「不老不死」は年をとらないことで肉体が老化しないため、死ぬことがないというものであって、死なない体のことを意味する「不死身」とは全く別物である。→不老不死の人は都市を取らないことで死なないが、別の要因で死ぬことはある。(例えば不老不死の人を殺すことは可能である。)しかし、不死身の人は年を取るが死なず、また、不死身の人を殺害することは(言葉上は)不可能である。(→不死身の人が殺されたら、それは「不死身」では無かったということになる。)

英語では「Immortality」、ドイツ語では「Unsterblichkeit」、フランス語では「Immortalité」、イタリア語では「Immortalità」、スペイン語では「Inmortalidad」、ポルトガル語では「Imortalidade」という。

この物語では岡野さんが死神博士が殺人罪で終身刑となると「100年、1000年、いや何億年と刑務所から出ることができないんだよ」と言っていたが、終身刑でそのまま収監され続ければ確かにその通りであるが、「死刑」が執行されると「不死」と言う訳ではないので、岡野さんの言葉は正しくない。

 

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

吸血鬼ドラキュラ (創元推理文庫)

吸血鬼ドラキュラ (創元推理文庫)

  • 作者: ブラム ストーカー
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 1971/04
  • メディア: 文庫

吸血鬼ドラキュラ [DVD]

吸血鬼ドラキュラ [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD

吸血鬼ドラキュラ [DVD]

吸血鬼ドラキュラ [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD

ハマー・フィルム怪奇コレクションDVD-BOX ~吸血!モンスター編~

ハマー・フィルム怪奇コレクションDVD-BOX ~吸血!モンスター編~

  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • メディア: DVD

ドラキュラ [Blu-ray]

ドラキュラ [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: Blu-ray

フランケンシュタイン (角川文庫)

フランケンシュタイン (角川文庫)

  • 作者: メアリー シェリー
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1994/11
  • メディア: 文庫

フランケンシュタイン (子どものための世界文学の森 32)

フランケンシュタイン (子どものための世界文学の森 32)

  • 作者: メアリー・シェリー
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1996/07/12
  • メディア: 単行本

フランケンシュタイン [DVD]

フランケンシュタイン [DVD]

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • メディア: DVD

フランケンシュタイン [DVD] FRT-275

フランケンシュタイン [DVD] FRT-275

  • 出版社/メーカー: ファーストトレーディング
  • メディア: DVD

フランケンシュタインの花嫁 [DVD] FRT-151

フランケンシュタインの花嫁 [DVD] FRT-151

  • 出版社/メーカー: ファーストトレーディング
  • メディア: DVD

フランケンシュタイン Hi-Bit Edition [DVD]

フランケンシュタイン Hi-Bit Edition [DVD]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD

仮面ライダー 怪人シリーズ EX イカデビル

仮面ライダー 怪人シリーズ EX イカデビル

  • 出版社/メーカー: バンダイ
  • メディア: おもちゃ&ホビー

死神博士【字幕版】 [VHS]

  • 出版社/メーカー: アルバトロス
  • メディア: VHS

不老不死のサイエンス (新潮新書)

不老不死のサイエンス (新潮新書)

  • 作者: 三井 洋司
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/03
  • メディア: 新書

究極のサイエンス 不老不死

究極のサイエンス 不老不死

  • 作者: 金子 隆一
  • 出版社/メーカー: 八幡書店
  • 発売日: 2006/06
  • メディア: 単行本

西岡たかし『満員の木』 [音楽(特撮/邦楽)]

表題のアルバムは1973年に発表された彼の1st.ソロ・アルバムである。'60's後半に、五つの赤い風船のリーダーとして活躍していた彼であるが、その五つの赤い風船を解散した直後に、多重録音を駆使して一人で完成させたのが本アルバムである。(1曲だけ他人がギターを弾いている曲があるが、それ以外は全て彼1人の演奏である。)

収録曲は以下の全10曲である。『大阪弁』『満員の木』『一人の女』『終りの季節』『みれん』『ぷろふぇしょなるじぃじぃ』『君とボク、ボクと君』『同棲』『妻になる女に』『みんないい人』。

お薦め曲は、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『満員の木』、多重録音の妙を堪能出来る『みんないい人』、8分を超える大作の『終りの季節』、7分に達する大作の『君とボク、ボクと君』、冒頭を飾る『大阪弁』という所をピックアップしておく。

現在では「多重録音」も簡単に行えるようになっているが、本アルバム製作時は多重録音というと色々と技術的にも難しい所があった時代である。そんな時代にアルバム1枚を一人で仕上げるというのはとても難しいことであったの言うまでも無い。そういう時代に完成された本アルバムは、技術的な進歩によって、現在では本アルバム以上のことが実現できるようになっているものの、まさに手作りの集大成という多重録音マニアの執念の固まりでもある。それだけに、音楽的な評価以上に本作を製作することの努力だけでも評価したくなる作品である。

ある意味では、アナログ的な積み重ねによるマニアックな技術の蓄積が生み出した到達点であり、職人技が通用したよき時代の作品ということになる。技術の進歩によって、本作でおこなっていることが、それ以上のことがより簡単に誰でも行えるようになったが、それと引き換えに現在では失ってしまったものがあるのもまたじじつである。技術的には陳腐なところがあるものの、本作を作り上げるという気迫と執念は現在にはない鬼気迫るものがある。それだけに、当時の技術水準を知る資料としての役割もあるアルバムとして、聴いておきたいアルバムである。

 

満員の木

満員の木

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: avex io
  • 発売日: 2002/10/09
  • メディア: CD


MM-9 #8(補追・BS-TBS版)+α [BS-TBS(BS-i)関連]

10月からの番組情報が流れてくるようになったこともあって、今期のドラマについても幕引きに向けた段階に入っている。本作は最近の番組にしては珍しく、1クール全13話である。(最近は1クールと言っても12話が常識、10話か11話というのも一般的になっている。)

MBSの放送では13話でも9月中に収まる(9/29深夜が最終回)が、BS-TBSの方では最終回が10/2深夜ということになる。が、9月の月刊TV誌によると、9/25深夜の放送(第12話になる。)から後が消えているものがある。もしもその通りということになると、11話までで打ち切りと言うことになるのだが、どうなのでしょうかね?

まあ、月刊TV誌の情報は、翌月の終盤(だいたい、月末まで一週間を切った24日以降(24日は曜日の関係で繰り上がる場合があるものの、通常は月刊TV誌の翌月号の発売日である。))の情報になると「未定」を含めて流動的な所が多くなって、信頼度も低下するだけに、単なる間違いということもあり得るのだが、実際はどうなのでしょうかね?

MBSでは10月から「古代少女ドグちゃん」の続編となる「古代少女隊ドグーンⅤ」がスタートということになるが、これがおそらく「MM9」の後番組になるものと思われる。そうなると、BS-TBSの「MM9」の後番組として「ドグーンⅤ」の放送というのを期待したいところである。が、深夜27時という環境ビデオを放送していた時間帯での放送であるだけに、「後番組」という概念も通用しない可能性もある。(TVショッピングにするか、環境ビデオの放送に戻るだけということで片付けられてしまう。)

また、「古代少女ドグちゃん」はBS-TBSでは放送していないということもあるだけに、「ドグーンⅤ」はBS-TBSでは放送しない可能性も否定できない。

12月になると「ケータイ刑事 銭形結」が土曜23時の枠で復活ということになるが、今更ということになるものの、「ドグちゃん」のBS-TBSでの放送と「ドグーンⅤ」の放送をして欲しい所である。→BS-TBSに「ドグーンⅤ」を放送するように要望を出しましょう!!

また、BS-hiの「スターウォーズ/クローンウォーズ」は今回で2nd.が終了と言うことになったが、7/11にその時点では未放送の後ろ7話の一挙放送を行っているだけに、あっそう、という程度しか感じなくなりました。(どうせ、地上波の教育テレビやBS-2などでの再放送が行われることになりますし...)これで、日曜朝は見るものが無くなりますね。(今年の戦隊は確実にクオリティが悪いし、もはやライダーはカス・シリーズでしかない...)

それにしても「クローンウォーズ」は全100話の予定で、その44話まで終わったということになったが、2nd.は作品クオリティの大幅低下が見られただけに、本当に100話まで製作するのでしょうかねぇ?(ルーカスにストップの声を放送局は出せないでしょうから、金銭的な問題でも生じない限りは製作されることになると思いますが...)とりあえずは10月からはアメリカで3rd.シーズンが始まる予定になっているが、日本ではBSのチャンネル再編が行われた後の来年4月のスタートということで、半年ちょっと待つことになりますね。

 

MM9 (創元SF文庫 )

MM9 (創元SF文庫 )

  • 作者: 山本 弘
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2010/06/24
  • メディア: 文庫

MM9

MM9

  • 作者: 山本 弘
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2007/12
  • メディア: 単行本
 

MM9 DVD-BOX I(仮) 【期間限定版】

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD
 

MM9 DVD-BOX II(仮) 【期間限定版】

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD
古代少女ドグちゃん ドキドキパック 上【期間限定版】 [DVD]

古代少女ドグちゃん ドキドキパック 上【期間限定版】 [DVD]

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD
古代少女ドグちゃん ドキドキパック下【期間限定版】 [DVD]

古代少女ドグちゃん ドキドキパック下【期間限定版】 [DVD]

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD

メジャー(6th.)#21 [アニメ]

熾烈な優勝争いが続き、ホーネッツとコヨーテスの直接対決で優勝がいよいよ決着するというところまできたが、こうなると以前のシリーズでもそうだったが、物語の進み方が急に遅くなり、なかなか先には進まなくなる。その分、内容があるものになると良いのだが、そうならない所が長く続いている作品の問題となる所であるが、今回は正にそういう展開の物語でした。何せ、今回は試合が始まり、投手戦からコヨーテスの一気攻撃、ホーネッツの反撃というだけでした。一応、ボロボロになったホーネッツの士気を高めるためにワッツの登板と負傷という代償があったとはいうものの、内容的には薄っぺらくて、つまらなかったですね。→ストーリーとしては優勝がかかった大一番なのに、内容的には単に引き伸ばして回数を稼いだだけの消化試合でした。

コヨーテスとの優勝がかかった直接対決が始まる。前半は両チームの投手の好投で点が入らない投手戦となる。が、6回表のコヨーテスの攻撃で、シルヴァの一発で先制点が入ると、コヨーテスの猛攻となって、一挙に8点が入る。しかし、これには単に打たれただけではなく、ホーネッツの選手に諦めの気持ちが表れていて、そこからくるミスも失点を増やしていた。

それを見かねたワッツがブルペンからベンチに連絡し、自らマウンドへ。諦めると言うことはファンを裏切ることと言って、ナインに渇を入れ、登板し、ピンチを防ぐが、負傷してしまった。そんなワッツの吉迫が乗り移ったのか、7回裏のホーネッツは猛攻をして6点を返した。まだ2点のビハインドがあるものの、8回表には吾郎がマウンドに登った。(で、次回へ続く)

残りはあと4話となり、ストーリーの上ではクライマックスに向けて盛り上がっていかなければならないのに、全く盛り上がりの来ない今回の物語でした。それにしても、主人公側を困難な状況に追い込み、そしてそこから逆転へと言う展開は、フィクションならではであり、お芝居のような展開であるということから「劇的」と言うのだが、劇的にすればするほど物語が盛り上がると思っているのかしら...???ある程度は盛り上がるのも事実であるが、本作ではもはや失笑の領域に入っているだけなんですがね...

 

↓まもなく発売の最新巻

MAJOR(メジャー) 77 (少年サンデーコミックス)

  • 作者: 満田 拓也
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2010/09/17
  • メディア: コミック

↓このあたりの物語です。

MAJOR(メジャー) 73 (少年サンデーコミックス)

MAJOR(メジャー) 73 (少年サンデーコミックス)

  • 作者: 満田 拓也
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2009/09/17
  • メディア: コミック

MAJOR(メジャー) 72 (少年サンデーコミックス)

MAJOR(メジャー) 72 (少年サンデーコミックス)

  • 作者: 満田 拓也
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2009/06/18
  • メディア: コミック


ケータイ刑事銭形泪37話(2nd.23話・AS2話)[裏ネタ編]PART 11 [ケータイ刑事]

銭形泪」の2nd.第24話(アナザーストーリー第2話、通算では第37話)の「第三帝国からの挑戦状 ~アドルフ・ヒトラーを迎撃せよ!」の裏ネタ編・増補の2回目となる今回は、この物語ではここが舞台の中心になったことから「応接室」について、こういう物語ではこれが世界征服という雰囲気を盛り上げてくれることから「地球儀」について、「世界征服」について、「野望」について、更に、こういう物語ではつきものでもある「陰謀」について記します。尚、「陰謀」につては「・25話(2nd.12話)[裏ネタ編]PART 10」で記したものをベースにして加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事は前編は「ここをクリック」、後編は「こちらをクリック」してご覧下さい。(この物語についての「裏ネタ編」は、2009/11/21、23、24、25、26、29、30、12/1、2日付けで記しています。)

応接室」:「応接間」と言うこともある。来客を迎えて、そこで接して色々とやりとりを行うために用いられる部屋である。尚、「応接間」と言うと個人の家屋に設けられる部屋であって、一般的には洋室のことを指す。「応接室」と言うと、会社や団体などの組織の事務所に設けられる部屋であって、応接目的で使用される部屋である。

尚、応接間が個人の家屋に普及するようになったのは、戦後になってからであり、それ以前は和室が同じ目的で使用されていたこともあって、「応接間」という言い方はされなかった。

尚、「応接間」のことは英語では「Reception Room」または「Drawing Room」と言い、スペイン語では「Salón」と言う。日本語でも「サロン」と言う場合があるが、それは英語ではなくてスペイン語だったんですね。

地球儀」:地球を模った模型である。球形の表面には、陸地と海が色分けされて記されており、更に、赤道や経緯度線も入れられている。(日付変更線も含む。)また、陸地では国の名前や主な都市名が、海では海の名前などの文字情報も記されているのが一般的である。

地図と違って立体であるため、方角、角度、距離、面積がほぼ正確に記すことが出来る。(このため、立体地図ということにもなる。但し「儀」とは天文や地理に関わる器械や模型という意味であることから、「立体地球地図」とか「球状世界地図」などと呼ばずに「地球儀」と呼ぶのは表意文字である漢字を使っている日本語らしいところであって、上手く命名されたものである。)また、地球の大北は定まっているため、縮尺を決めると球の大きさも決まることになる。(当然、大きい方が縮尺が小さいことになるが、半径が約6300kmもあるため、普通のサイズの地球儀の縮尺というのはもの凄い縮尺率と言うことになる。)

尚、南極と北極を結ぶ軸を中心に回転できるようになっているが、この軸は地球の赤道傾斜角と同じ角度(約23.5゜)傾けられている。

また、地球儀には、完全な球形のものと、山脈などを立体的に再現したものとがある。しかし、地球の直径は約12600kmで、最も高い山(エベレスト/チョモランマ)は9km弱であるため、高さ方向はかなり大きく強調して再現されていることになる。→直径が30cmの地球儀では、エベレストの高さは約0.2mmにしかならないですから...

歴史的には、紀元前150年頃に哲学者のクラテスによって作られたものが最初とされているが、当然のことながらその当時は、陸と海の形が正しく知られていなかったので、現在の地球儀とは異なっているのは言うまでも無い。その後、イスラム世界を中心に古くから地球儀が作られ続けている。現存している最古の地球儀としては、1492年にドイツのマルティン・ベハイムが製作したものとなっている。(径は507mmである。)

近年では、電子回路を内蔵していて、タッチすることでその国の様々な情報(その情報もインターネット経由で更新可能となっている。)を音声で提供することが出来る地球儀が登場するというように、単なる「模型」という範疇から進化した地球儀も登場している。

英語では「Globe」、ドイツ語では「Globus」、フランス語では「Globe Planétaire」、イタリア語では「Globo」、スペイン語では「Globo Terráqueo」、中国語では日本語と同じ「地球儀」という。

世界征服」:地球上にある他の国々を征伐して服従させ、世界と全ての人類を支配下に置くことを言う。当然のことながら、軍事力を中心にして他国を倒しいてくことになる。武力でもって他国を滅ぼして、時刻の支配領域を広げていき、最終的に地球上の全てを土地と人民を支配することによって達成されることになる。尚、歴史上、世界征服を達成した国や人物は生まれていない。(特定の地域であれば、それを達成した国や人物はいる。例えば、古代ローマ帝国、エジプト王国、アッシリア帝国、イスラム帝国、モンゴル帝国、大英帝国、ドイツ第三帝国、大日本帝国などは歴史的な時間としては短いものもあるが、特定の地域を制服している。)

また、ヒーロー作品では、悪の組織は基本的に世界征服を達成することを目標にしているものが多い。(「仮面ライダー」の敵であるショッカーはその代表的なものである。→最近の特撮ヒーロー作品では、悪の組織に大きな野望がなく、存在感が無いだけに...)

野望」:身の丈、身の程を超えた大きな望み、野心のこと、または主君に背こうとする望みのことをいう。普通は前者での意味として用いられるが、「身分に不相応」ということがその基本にある。但し、身分に不相応というのは、その時点でのことであって、将来的には身分相応と言うことが出来る様に出世している場合もある。(この例としては、豊臣秀吉の名前が真っ先に挙げられるが、木下藤吉郎時代では大名でもない彼が「天下統一」と言っても完全に身分不相応と言うことになるが、羽柴秀吉時代ではそうとも言えない所に出世していて、織田信長の死後では「天下統一」に最も近い男となり、それを達成したのはご存知の通りである。)

尚、英語とフランス語では「Ambition」(但し、発音は異なる。)、ドイツ語では「Ehrgeiz」、スペイン語では「Ambición」と言う。

また「野望」というと、大ヒットを記録した歴史シミュレーション・ゲームの「信長の野望」というゲームがあるが、ゲーム・スタート時には一大名に過ぎない織田信長が天下統一を目指してというのは、正に「野望」というに相応しいものである。(「・2nd.21話」では「秀吉の野望」という名前のゲームが出てきましたね。→「木下藤吉郎秀吉」と名乗っていた時代では「信長の野望」よりも遙かに身分不相応な大きすぎる望みだったと言えるが、「羽柴秀吉」と名乗るようになるとそうとは言えなくなっているだけに...)

陰謀」:密かに企む謀(はかりごと)のことであって、良からぬこと、または法的に違法な行いを企むものである。(悪事に関係することについての企みである。)→人助けなどの善行について、他人に知られないように進めている計画などは「陰謀」とは呼ばない。

但し、陰謀を企てている本人にすれば、それは「悪事」だという認識はなく、何らかの目的を達成するための手段という認識でいるのが普通である。そのため、本人にすると「作戦」「計画」「戦略」などという認識がされている。尚、これは1人で行うことも、複数の人数で行うこともある。

尚、英語では「Plot」と言うが、「Conspiracy」「Intrigue」と呼ばれることもある。(日本語の場合と同様に、これらは失敗した場合に呼ばれる言い方であって、陰謀(Plot、Conspiracy、Intrigueのいずれの場合も含む)が成功したら、それは「革命(Revolution)」と呼ばれることになる。また、ドイツ語では「Verschwörung」、フランス語では「Conspiration」、イタリア語では「Cospirazione」と言う。

尚、法律用語の世界では、一般論に少し制限が掛かったものになっていて、2人以上の複数の人間が違法行為(犯罪行為)を謀議することを指している。よって、謀叛、暗殺計画、強盗計画などは、単独犯でなければ全て「陰謀」と言うことになる。(単独犯でこれらの犯罪行為に手を出そうとしている場合は、法律の世界では「陰謀」と呼ばない。→あくまでも現代の日本の法律が及ぶ範囲に於いてのことですが...)

尚、「悪事」というのは、その時の権力者側を中心にした立場を基準にして、権力者の地位を脅かすような行為のことである。(権力者の反対派の人間や、政治的に対立している集団の行為は、権力者から見ると「悪事」と見なされることになる。)しかし、クーデターなどの場合は、これが成功した場合と失敗した場合で呼び方が変わることがある。(計画段階では、権力者から見ると「陰謀」であることに変わりはない。)つまり、権力者の暗殺計画が練られたとすると、秘密裏に行われている計画段階では「陰謀」である。その計画が実行され、暗殺が失敗した場合を考えると、権力者は無事であって暗殺実行犯とその加担者は「権力者を倒すという悪事」を働いたこととなって「陰謀」と言うことになる。しかし、暗殺が成功して権力者が倒れた場合となると、実行犯は英雄扱いされることになって、実行者、若しくはその加担者が新たに権力を握ることになり、その新しい権力者から見ると、悪い(前の)権力者を倒したという「改革」(または「革命」)を成功させた英雄となり、暗殺計画は悪事ではなくなって国を救った偉業となる。よって、計画段階を含めて「悪事」ではなくなるため、「陰謀」とは呼ばれないことになる。→実行前段階では全く同じでも、その結果で180度違うことになってしまうというのも凄いところである。(失敗したら「極悪人」、成功したら「英雄」ですからね...→クーデターも成功すれば「革命」、失敗すれば「陰謀」ですからね...)

また、権力者の方も、政敵などを失脚させる目的で、(政敵が)良からぬことを企んでいるように見せかけて、それを暴き、「陰謀を企んでいた」とすることがある。この場合は権力者が無事であれば、例えそれが権力者によって100%仕組まれたことであっても、失脚した政敵は「陰謀」に加担していたとされてしまう。(失脚した人にしてみると、「権力者による陰謀」ということになるのだが...)逆に、これが権力者によるでっち上げと言うことがバレて、権力者の方が失脚した場合は、新たな権力者(この場合は失脚を逃れた者になることが多い。)が前の権力者の計画が悪事ということになり、(前の)権力者の陰謀を防いだ、ということになる。

このように、あくまでも「陰謀」というのは、それに加担している者にとっては、単に理想を求めるための「計画」でしかなく、「悪事」という認識がないのが普通である。そしてその実行結果によって「陰謀」となる場合と「偉業」となる場合があることになる。→「後の歴史が判断する」という言葉があるが、それも「陰謀」と同様に、英雄視されていた者が悪になったり、悪とされていた者が英雄になるというように、立場が180度変わってしまうというのだから、恐ろしいことでもあり、凄いことでもある。

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

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陰謀の世界史 (文春文庫)

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世界の陰謀論100―天使と悪魔のデスノート人類家畜化計画進行中。 (SAKURA・MOOK 62)

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「陰謀」大全 (宝島社文庫)

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  • 作者:
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恐怖の世界大陰謀〈上〉

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世界陰謀史事典

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陰謀の現代史99の謎 (宝島SUGOI文庫)

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  • 作者: 「歴史の真相」研究会
  • 出版社/メーカー: 宝島社
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