スターウォーズ・クローンウォーズ(2nd.)#18 [アニメ]
先日の一挙放送を小出しにして日曜朝の放送よりも先に決着を付けてしまうため、記しておきます。で、ここから先の2nd.は残り5話であるが、物語としたら2話を使った前後編と3話を使ったものとの2つだけとなります。2nd.18話と19話は前後編の物語です。
この物語は、「銀河の平和のため」と言っている共和国であるが、エゴを垣間見ることの出来る物語でもある。(そのツケが19話に出てくるということで、神様はやっぱり見ているということを感じさせてくれる物語でもある。)
尚、この物語では、メイス・ウィンドゥとアナキンというちょっと変わったコンビが見られるのだが、2nd.のここから先はメイスの存在が大きなものとなります。→数多くのキャラが登場する「スターウォーズ」ということで、誰かにスポットを当てると、スポットが当たらなくなるキャラが出てくるのは仕方のない所ですね。
惑星マラステア。ここは燃料供給のためには重要な星であり、分離主義勢力は総力を上げて戦いを仕掛けてきて、共和国軍は苦しい展開となる。で、窮地を脱却するために、エレクトロプロトン版弾という新型爆弾を使うことを決めた。この爆弾はドロイドを藻屑にすることが出来るが、生物には影響はないという兵器だった。が、地元のダグ族の長・ドージ・ウラスたちは懐疑的だった。また、燃料供給の協定を結ぶ話が進んでいたこともあって、共和国軍はダグ族の機嫌を損ねることのないようにと気を払っていた。
で、新型爆弾が到着し、反攻に出る共和国軍。新型爆弾を投下して、ドロイドたちはただのスクラップになった。が、思いも掛けない事態が発生し、地割れが発生して大きな穴が開いてしまった。そして、一部のクローン兵がそれに巻き込まれて穴の中に落ちていった。
早速、捜索を始めたメイスだったが、その大穴の中には、ジロビーストと呼ばれる怪獣がいた。ダグ族がかつて壊滅させたはずだったのだが、生き残りがいたのだった。アナキンが救援に向かうが、ファイターが襲われて墜落、ライトサーベルで立ち向かうが全く通用せず、R2-D2に捕まって脱出した。
ダグ族は、ジロビーストを倒すのは自分たちの問題として、その退治を始める。作戦は液体燃料を大穴に注ぎ、ジロビーストを焼き殺すというものだった。メイスは、貴重な動物を殺すことに反対し手対立し、ダグ族と共和国とは物別れになり、ダグ族は自分たちで行動を開始した。
コルサントに報告を入れたメイスたちだったが、パルパティーン議長の指示は、ダグ族に協力し、怪物を殺すことだった。兎に角、液体燃料の協定を結ぶことを最優先とするためというのだった。
で、アナキンたちは、ジロビーストの神経を攻撃して、眠らせた他の星に運び出すという方法を考えた。これだと、ダグ族に対してはジロビーストを倒したように見せられ、しかも貴重な生物を殺さずにも済むということだった。
その頃、ダグ族の作戦が進むが、ジロビーストは凶暴であり、穴から這い出てきたことで、完全に作戦失敗となる。で、共和国軍の捕獲作戦が始まった。最初は全く派に立たなかったが、次第に効果が出てきて、ジロビーストを眠らせることに成功した。(ダグ族には退治したように見せることも出来た。)
で、ダグ族との間での燃料締結協定が結ばれた。あとはジロビーストを運び出すだけということで、何処の星に連れて行くのかをコルサントに問う。すると、コルサントでは科学者たちがジロビーストを研究するということで、環境の整ったコルサントへの輸送命令を出した。
アナキンは、燃料は手に入り、ジロビーストを殺すこともなく、全て上手くいったと漏らすが、メイスは新たな心配のタルとして「コルサントの無事だ」と呟いた。
単独の物語としても纏まっているのだが、メイスの最後の言葉が次回を暗示している。これはジェダイ・マスターであるメイスの未来を感じる力が(多少)発揮されている所という解釈も出来るのだが、次の物語の顛末の全てまでは感じられなかったようです。が、今回から2nd.の残りの物語は、本シリーズの主役はアナキンであるが、メイスノポジションが第2位となる。一応、そんなメイスの良いところを見せておこうというつもりだったのでしょうかね...
ところで、ドロイドにのみ効果があるというエレクトロプロトン爆弾であるが、これは機械(特にコンピューター制御が行われているもの)を無力化する兵器ということで、電磁波を応用したものと言うことが予想出来る。が、そうなると、バトルドロイドを無力化出来るのならば、共和国軍のサポートドロイドたち(例えばR2-D2など)も無力化してしまうのではないかと思うのですが...それを防ぐシールドなどは用意されていなかったようだったので、力業でちょっと都合が良すぎる展開だと思ってしまいました。(この疑問があったため、物語としたら今いちでした。)
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DEBBIE GIBSON『THINK WITH YOUR HEART』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1995年に発表された彼女の5枚目のアルバムである。'80's終盤(1987年)に彗星の如く現れて、大ヒットを連発した彼女であるが、アルバムを発表する毎にセールスは下降線を辿って行き、遂に本アルバムではアメリカでもチャートインせずに終わってしまい、セールスも散々たる結果になったアルバムである。(前作はアメリカで109位と日本で13位を記録している。)一応、最後の砦として日本では46位を記録したが、これが本アルバムの唯一のチャートイン記録となった。(本アルバムのリリースから2ヶ月後にベストアルバムをリリースしたが、それも日本でじり貧のチャートインを記録しただけだった。)ということで、その後も何枚かのアルバムを発表している彼女であるが、完全に過去の人として忘れ去られる時代に突入した最初のアルバムである。
収録曲は以下の全12曲である。『For Better Or Worse』『Didn't Have The Heart』『Will You Love Me Tomorrow?』『Dancin' In My Mind』『Dontcha Want Me Now?』『Can't Do It Alone』『Think With Your Heart』『Too Fancy』『You Don't Have To See』『Two Young Kids』『Interlude/Tony's Rehearsal』『Let's Run Away』。
尚、日本盤にのみ、以下の2曲がボーナス・トラックとして追加収録されていた。『Call Yourself A Lover』『You Know Me』。
この中からシングル・カットされたのは次の2曲である。『For Better Or Worse』『Didn't Have The Heart』。が、全くの鳴かず飛ばずということで、'80's終盤のヒット曲を連発していた時代の面影も完全に消えてしまった。また、アルバムが唯一チャートインを記録した日本でもさっぱりでした。
お薦め曲としては、シングル・カットされた『For Better Or Worse』を、それ以外では『Dancin' In My Mind』『Can't Do It Alone』『Think With Your Heart』をピックアップしておく。
本アルバム発表時、彼女はまだ25歳であり、シンガーとしては十分な若さがあったのだが、ティーンの時の大きなヒットを引きずっていて、そこからの脱却が出来ず、基本的には同じ路線でいたことが敗因であるのは誰が診ても明らかであった。シンガーとしての頑固さを持ち合わせているということでは、面白いのだが、結局はティーン・アイドルとして花開いたことが仇になったというのは皮肉なところでした。
サウンドは以前の彼女と大きく違っていることが無いだけに、ヒットを連発していた頃の彼女に馴染んでいればすんなりと入っていくことが出来るアルバムである。(が、何処かで疲れていて、冴が感じられないのもまた事実ですけど...)
「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その164) [ケータイ刑事]
今回のテーマは「動物同士の対決」です。取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「泪・2nd.25話(アナザーストーリー・3話)」、「007」からは「カジノ・ロワイヤル」です。
「ケータイ刑事」:「泪・2nd.25話(アナザーストーリー・3話)」。この物語の正式なサブタイトルは「アナザー・ストーリー シベリア超特急刑事 未確認生物メッシー現る ~マルコポーロを迎撃せよ!」であるが、「アナザー・ストーリー シベリア超特急刑事」の部分は省略することもある。高村さんがシベリアに栄転したことで、泪ちゃんと鑑識の柴田太郎さんがコンビを組んで動いていた物語である。柴田太郎さんにとっては、人生で最良の日々だったということが言えますね。
物語の冒頭部で、泪ちゃんが警視庁の地下にあるチケット売り場(警視庁チケット課)に行って、多聞バンドのライブチケットを購入し、嬉しそうな表情を見せていた。そこに柴田太郎さんがやって来て泪ちゃんに声を掛ける。すると泪ちゃんは購入したばかりの多聞バンドのライヴチケットを自慢げに見せて「見て下さいよ、多聞バンドのライブチケット、ゲットですよ」と言い、誇らしげだった。で、「柴田さんは?」と尋ねた。
これに「僕も、格闘技のチケット、買いに来たんだ」と告ると窓口に行く。そして「ハブVSマングースのチケット、まだあります?」と尋ねた。どうやらそのチケットはあるようで、柴田さんはソワソワしながら待っていた。
やがて、袖が軍服という窓口係員が柴田さんにチケットを出し、それを受け取った柴田さんは直ぐにチケットを確認する。が「おや?」と漏らした。すかさず泪ちゃんが「どうしたんですか?」と尋ねる。すると柴田さんは受け取ったチケットをそのまま泪ちゃんに渡した。チケットを手にした泪ちゃんは「えっ?東京、シベリア?」ともらした。というのは、そのチケットは、東京発シベリア行きの片道切符(それが2枚)であったのだった。
結局、柴田さんはお目当ての「格闘技・ハブVSマングース」のチケットを手に入れることが出来なかった。
で、このチケットの意味はというと...(柴田さんも高村さんに次いでシベリアへ左遷されるのか?という考えもあるが、2枚だったので「片道×2=往復」という解釈も出来ますし、結局は謎のままである。が、シベリア超特急に乗った閣下がやってくると解釈することで十分でしょうね。)
尚、柴田さんが買い求めたチケットは「格闘技」のチケットで「ハブVSマングース」の試合である。これをどう解釈するのかであるが、日本では「?」と言う気がするが、世界では動物同士の対決を見せ物興行として行っていることが多いだけに、素直に動物(「ハブ」と「マングース」)同士の対決興行のチケットと解釈しておく。(日本でそういう興行が事業として成り立つのかは別問題とします。)→別の考えでは、「ハブ」「マングース」というリングネームの格闘家、もしくはそういうニックネームの格闘家の対戦カードが組まれた試合と解釈することも出来る。(日本で行われる格闘技の興行と考えると、この考えが妥当であるのだが、そう考えると面白くないだけに...(やはり、ここは動物の「ハブ」と「マングース」と考えることにします。)
「007」:「カジノ・ロワイヤル」。2006年のシリーズ第21作で、6代目ボンドのデビュー作である。尚、同名の作品が1967年にあるが、そちらはイオン・プロダクションは関与していないと言うことで、シリーズの番外編とされている。(ボンドも、D・ニーヴンをはじめとして複数が演じているし、監督も5人の連名になっているというとんでもない作品である。→コメディ作品です。)
00要員に昇格したボンドの最初の任務は、世界中のテロリストの資金源である謎の男の正体を突き止めることであった。で、マダガスカルに入ったボンドは、謎の男を突き止めるためにある男をマークする。そこはある動物同士の決闘の興行が行われている屋外の決闘場であって、大勢の観客を集めてコブラとマングースの対決が行われていた。(当然、賭けの対象となっているため、大歓声に包まれていた。)
ボンドがマークした男は爆弾を持っていて、ボンドがそれに気づき、追いかけ始める。そしてコブラvsマングースの戦いが行われて盛り上がっている会場の中を観客の中に紛れ込んで逃げる爆弾男は走って逃走する。ボンドも走って男を追跡し、追いかけっこが始まる。ビルの建設現場に逃げ込み、そこで上へ下への大追跡劇を経て、男はフランス大使館に逃げ込んだ。しかしボンドは国際ルールを破って、男を射殺してしまい、国際世論はボンドを非難する。Mもボンドを00要員に昇格させたのは早すぎたと感じていた。
しかしボンドは全く反省をしておらず、任務を続けるために、男が持っていた携帯電話から、手掛かりとなるメールの発信元であるバハマへと向かった。
共通点は、動物同士の対決というものは、毒蛇とその天敵であるマングースとの戦いであったということ、そして物語の主人公(泪ちゃんとボンド)とそれに絡んだ人物(柴田さんと爆弾男)はその対決を見ていないということである。(そもそも「ケータイ刑事」ではチケットすら入手出来ずにいましたけど...)しかも、物語に登場しているものの、あくまでも物語の本筋としてではなく、ネタとして、またはその場として出てきただけである。
ボンドが男をマークするのであれば、動物同士の対決ではなく、人間同士の対決が行われるスポーツの会場や、人混みということでは街中の駅などでも構わない。(実際、「007は二度死ぬ」と「黄金銃を持つ男」でボンドが接触を図る場所としては、前者では蔵前国技館(横綱佐田の山が現役の時であるため、現在の両国国技館はまだ存在していなかった。何せ、1967年の作品です。)の大相撲会場、後者はキックボクシングの試合会場(舞台がタイだったので、国民的格闘技ということになるとやはりキックボクシングです。)であった。)それが動物同士の対決で、しかも毒蛇とその天敵の対決という所まで一致しているのは、やはり傑作ならではに共通する驚くべき所である。(尚、この2作品の時間的関係は、「ケータイ刑事」が先で「007」が後であるので、「ケータイ刑事」の方が意図したことではない。)
相違点は、「ケータイ刑事」ではチケットを購入しようとしただけであって、実際に動物の対決の場に居合わせていないが、「007」では、ボンドは対決を見ていないが、実際に動物の対決が行われた場所に居合わせているという所である。
次回もシチュエーションということで記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。
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↓こちらの「カジノ・ロワイヤル」ではありません。