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「THE SUNDOWNERS」 [映画(洋画)]

先日亡くなったデボラ・カーさん関係でもう一本記しておきます。表題の作品は1960年のアメリカ映画「サンダウナーズ」である。この作品で6度目のアカデミー主演女優賞にノミネートされたデボラ・カーであるが、6度目も受賞出来なかった。また、この後は主演女優賞にノミネートされることはなかった。しかし、ニューヨーク批評家協会賞の方では、本作で4度目の女優賞を獲得した。(イギリス・アカデミー賞の女優賞は3度目のノミネートとなったが、やはり受賞は出来なかった。)物語は、オーストラリアを舞台にした親子3人の紅留を描いた人間ドラマである。

作品データを記しておくと、1960年のアメリカ映画で、時間は136分である。原作はジョン・クリアリー、製作と監督はフレッド・ジンネマン、脚本はイソベル・レナート、撮影はジャック・ヒルデヤード、音楽はディミトリ・ティオムキンである。そして出演は、デボラ・カー、ロバート・ミッチャム、ピーター・ユスティノフ、グリニス・ジョンズ、ダイナ・メリル、チップス・ラファティ、マイケル・アンダーソン・Jr.、ローラ・ブルックス、ウィリー・ワトソン、マーヴィン・ジョーンズ、ユアン・ソロン、たちである。

物語は、アイルランド系オーストラリア人のバディは妻子と共に草原の渡り鳥として暮らしている男である。そんな中、彼は1200頭の羊を400マイル離れたカウンドウェルに運ぶことになり、妻子とイギリス人のベネカーと共にその仕事をする。無事に到着した彼らであるが、妻のアイダはその町に定住することを提案する。で、バディも競馬大会に出場して、その賞金で農場を買うことを決意したが...

本作も派手な所は一切ない人間ドラマである。が、名優が集っていて、その人間ドラマをじっくりと見せてくれる。(が、デボラー・カー出演作ってもこういう作品が多いんですよね。)

本作は、キャストは結構な顔ぶれが集まっているが、地味な作品ということもあって、日本では冷たく扱われている作品の一つである。以前はLDでリリースされていたが、DVD化されていない。こういうハートフルな人間ドラマがリリースされていないのは、日本のレベルが低いとしか言いようがない。一刻も早くDVD化してもらいたい作品である。

 

↓本作のソフトは現在では日本版がない...

Sundowners

Sundowners

  • 出版社/メーカー: Warner Studios
  • 発売日: 1994/01/18
  • メディア: ビデオ

Sundowners

  • 出版社/メーカー: Image Entertainment
  • 発売日: 1992/04/06
  • メディア: DVD


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「網走番外地」(その9) [映画(邦画)]

今回は、1970年に製作された新シリーズの第4作(通算では第14作)と第5作(通算では第15作)の2本です。

第14作新網走番外地 大森林の決斗
作品データを記しておくと、1970年の東映東京の作品で、時間は105分である。原案は伊藤一、監督は降旗康男、脚本は村尾昭、撮影は林七郎、美術は藤田博、音楽は八木正生である。そして出演は、高倉健、星由里子、南利明、玉川良一、由利徹、山城新伍、諸角啓二郎、三島ゆり子、北村晃一、六本木お吉、室田日出男、上田吉二郎、山本麟一、今井健二、須賀不二男、宍戸錠、たちである。(本作から最終作までは全て降旗康男監督作品と言うことになる。)

物語は、少年院出身で、傷害の前科を持つダンプ運転手・末広勝治は、些細な交通違反から起こした公務執行妨害と法廷侮辱罪のために網走刑務所に送られる。末広と一緒に入った囚人の中には庄司という男がいたが、彼は受刑者のボス的存在の嵐田源二との因縁があり、嵐田は庄司の実家の木材店を狙うことを企む。何だかんだで嵐田の罠に落ちて殺される庄司。で、それに怒った末広が脱獄して庄司の仇を取ろうとする...

物語の展開はいつもの通りであるが、この頃になると、物語の方にもちょっと無理があるようにも感じてしまう。そんな中、本作では日活所属の宍戸錠がゲスト出演している所が見所である。

第15作新網走番外地 吹雪のはぐれ狼
作品データを記しておくと、1970年の東映東京の作品で、時間は107分である。原案は伊藤一、監督は降旗康男、脚本は村尾昭、撮影は林七郎、美術は藤田博、音楽は八木正生である。そして出演は、高倉健、谷隼人、岡田真澄、若山富三郎、ジューン・アダムス、南利明、由利徹、山本麟一、今井健二、ケン・サンダース、渡辺篤史、たちである。

物語は、九州若松組の末広勝治が、組のために体を張った傷害事件によって逮捕されて網走刑務所に送り込まれる。刑務所では看守・守田が囚人の一人である北海道の暴力団五十嵐組幹部・手塚と組んで豆の横流しをしていた。その事実を末広に知られたことを知った手塚は、裏山の作業場で末広を襲う。意識不明となる末広は巡回牧師・ウィリーに助けられる。で、末広は、身寄りのない少年院を出た少年たちを引き取って世話をしているウィリーを手伝うことにする。そんな中、ウィリーの施設の代表としてボクシングの試合に出場した少年が、八百長試合を拒否したことから殺される。で、これに起こった末広が立ち上がる...

少年の更生を手伝っている主人公という物語は、シリーズ第9作の「網走番外地 悪への挑戦」と同じ展開である。が、第9作の方が、ラストまで教訓めいた内容だったが、本作は一連の「新シリーズ」らしい方向の物語になっている。(内容は第9作の方が良いです。)ということで、本作はシリーズにおいてネタ切れを感じさせることにもなってしまい、あまり良い印象がない物語でした。

シリーズも6年目となったが、この年の2本は、「昔の名前で出ています」というような感じでシリーズが続いていたという印象を受けてしまい、色々とボロが目立つようになってきました。シリーズを全作制覇しようというのならば見なければならないが、そういう気がなければ、特に見なくてもよろしいかと...

 

新・網走番外地~大森林の決斗~

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • 発売日: 1990/01/26
  • メディア: ビデオ
↑ DVD化されておらず、ビデオです ↓

新網走番外地~吹雪のはぐれ狼~

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • 発売日: 1990/05/25
  • メディア: ビデオ
↓第9作はこちらです。
網走番外地 悪への挑戦

網走番外地 悪への挑戦

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • 発売日: 2004/12/10
  • メディア: DVD

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LOVERBOY『LOVERBOY』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1980年に発表された彼らのデヴュー・アルバムである。彼らはカナダ出身のバンドである。'80's当初、第二次ブリティッシュ・インベージョンの波に乗って、イギリス勢のバンドが次々と大ヒットを放ち、アメリカ勢が小さくなっていたが、イギリスだけではなくて、カナダやオーストラリアのバンドも勢いが良かった時期があるが、彼らはそんな時代のカナダをリードするバンドとして世界に飛び出したバンドである。そして2nd.アルバムからは大きなヒット曲が生まれ、名実共に'80'sのカナダだけではなく世界のメジャー・バンドになったのはご存知の通りである。本アルバムからもしっかりとスマッシュ・ヒットが生まれていて、デヴュー時から将来の活躍を予感させてくれる内容のアルバムであった。尚、本アルバムは1981年のBillboard年間アルバム・チャートでは35位にランクインしていて、レギュラー・チャートでは最高位13位を記録している。

収録曲は以下の全9曲である。『The Kid Is Hot Tonite』『Turn Me Loose』『Always On My Mind』『Lady Of The 80's』『Little Girl』『Prissy Prissy』『Teenage Overdose』『D.O.A.』『It Don't Matter』。

この中からは、『Turn Me Loose』が1st.シングルとしてシングル・カットされ、Billboardのレギュラー・チャートで最高位35位を記録するスマッシュ・ヒットとなり、続いて『The Kid Is Hot Tonite』が2nd.シングルとしてシングル・カットされ、Billboardのシングル・チャートで最高位55位を記録している。(但し、2曲とも年間シングル・チャートのTOP 100にはランクインしていない。)

本アルバムからの筆者のお薦め曲は、『The Kid Is Hot Tonite』『Turn Me Loose』『Little Girl』『It Don't Matter』という所をピックアップしておく。ノリの良い'80'sらしいパワフルで元気の良いロックをたっぷりと聴かせてくれているので、'80'sサウンドがお好きな方にもお勧めしたい所である。彼らのアルバムでは、やはり2nd.の「GET LUCKY」や3rd.の「KEEP IT UP」の評価が高いが、本1st.アルバムの内容もそれらのアルバムに負けるような物ではない充実したものになっている。(セールスの面では確かに2nd.や3rd.には及ばないですが...)じっくりと堪能しましょう!

 

Loverboy

Loverboy

  • アーティスト: Loverboy
  • 出版社/メーカー: Columbia
  • 発売日: 1989/09/06
  • メディア: CD


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