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JAWS 2(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1978年の映画「ジョーズ2」である。以前にこのシリーズの題1作のサントラ盤を取り上げたことがあるが、今回もサントラ盤をメインにした形で取り上げる。

最初に作品データを記しておくと、時間は116分、原案はピーター・ベンチリー、監督はジュノー・シュウォーク、脚本はカール・ゴットリーブとハワード・サックラーの2人、撮影はマイケル・C・バトラー、美術はジョー・アルヴス、音楽はジョン・ウィリアムスである。そして出演は、ロイ・シャイダー、ロレイン・ゲイリー、マーレイ・ハミルトン、ジョセフ・マスコロ、ジェフリー・クレイマー、コリン・ウィルコックス、アン・デューセンベリー、マーク・グラナー、バリー・コー、スーザン・フレンチ、ゲイリー・スプリンガー、ドナ・ウィルクス、ゲイリー・デュビン、たちである。

1975年のシリーズ第1作がヒットしたことから製作された続編であり、現実の時の流れと同様に、前作から3年ということで、同じ海岸・アミティを舞台にした物語である。大ヒットを記録したということで続編が製作されるというのは、今では映画界では当たり前のことになっているが、第2作以降は第1作を越えられない、というのも定着している。本作はそういうことを証明する作品の一つであるが、第3作以降と比べるとしっかりとした作りになっていて、大人の鑑賞に堪えうる作品となっている。

物語は、あれから3年。新しいホテルがオープンすることになり、アミティの町は再び活気を取り戻していた。で、ホテルのオープン記念式典が行われるが、海だスキンダイビングをしていた2人が行方不明になり、水上スキーをしていた少女も消えた。で、警察署長のブロディは鮫に神経を尖らせるが、海水浴客をパニックに陥れたことから首になってしまう。そんな中、ブロディの忠告を無視した子供たちが海に出ると、鮫に襲われ、助けを求める。子供たちがいないことに気づいたブロディは鮫に戦いを挑むが...

物語の方は、新たな見せ場を用意していて、大いに楽しませてくれるものであるが、音楽の方も、お馴染みのテーマ曲をはじめ、とても充実している。そのサントラ盤に収録されているのは以下の全14曲である。『Finding The "Orca" (Main Title)』『Menu』『Ballet For Divers』『Water Kite Sequence』『Brody Misunderstood』『Catamaran Race』『Toward Cable Junction』『Attack On The Helicopter』『Open Sea』『Fire Aboard And Eddie's Death』『Sean's Rescue』『Attack On The Water Skier』『Big Jolt!』『End Title, End Cast』。

やっぱりあまりにも有名な「メイン・タイトル」がということになるが、スリリングな展開を盛り上げてくれるサスペンス・タッチの曲がいい味を出している。この辺りはやっぱりジョン・ウィリアムスである。(お風呂に入り、目を閉じて音楽に集中していたら、突然鮫に襲われそうな感じになってしまいます。)

「JAWS」シリーズでは、第1作と本作(第2作)はしっかりとしたものであり、サントラ盤まで含めて大いに楽しむことが出来る作品である。(次作の「JAWS 3」からは駄作。)サントラ盤の方も忘れずに楽しみましょう。!

 

Jaws 2: Original Motion Picture Soundtrack

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  • アーティスト: Original Soundtrack, John Williams
  • 出版社/メーカー: Varese Sarabande
  • 発売日: 1991/10/08
  • メディア: CD

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ジョーズ2

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  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • 発売日: 2005/03/25
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「網走番外地」(その5) [映画(邦画)]

懐かしの邦画ヒーロー・第11弾として記している「網走番外地」シリーズの5回目は、3本製作された1967年の作品の中から、最初の2本について述べる。

第8作網走番外地 決斗零下30度」(1967)
作品データを記しておくと、1967年の東映東京の作品で、時間は88分である。原案は伊藤一、監督と脚本は石井輝男、撮影は中島芳男、美術は藤田博、音楽は八木正生である。そして出演は、高倉健、嵐寛寿郎、田中邦衛、吉野比弓、丹波哲郎、大原麗子、沢彰謙、黒沢妙子、三原葉子、吉田輝雄、由利徹、安部徹、田崎潤、国景子、佐藤京一、日尾孝司、八名信夫、たちである。

本作はまんねり気味な一面が出た作品として、評判はあまり良くない作品である。(シリーズも8本目となると、色々と悪い一面も出てくるものです。)物語は、網走刑務所で5年の刑を終えて出所した橘真一は、行くあてもない一人旅をしていた。ある日、汽車の中でノサップのサガレン炭鉱にいる父を訪ねて行こうとしている少女・チエに会った橘は、馬を借りてチエを父親・大槻の所に連れて行く。が、坑夫長・蝮は大槻を鉱山の中に入れて、父娘の再会を裂こうとする。これに怒った橘は蝮を殴り倒して、大槻の代りに自ら鉱山に入る。が、鉱山は支配人・関野が悪どく儲けている地獄だった。更に、橘にやられた蝮は橘が乗ってきた馬を殺し、関野一味と組んで橘を半殺しの目に遭わせる。やがて橘は、鉱山の権利書を巡る争いに巻き込まれていく...

お馴染みの顔ぶれが集まっているということで、シリーズ作品のツボは抑えているが、設定が今ひとつという所があって、それが尾を引いてしまったのが残念な所でした。

第9作網走番外地 悪への挑戦」(1967)
作品データを記しておくと、1967年の東映東京の作品で、時間は90分である。原案は伊藤一、監督と脚本は石井輝男、撮影は稲田喜一、美術は藤田博、音楽は八木正生である。そして出演は、高倉健、嵐寛寿郎、田中邦衛、田崎潤、曽根晴美、潮健児、谷隼人、川津祐介、国景子、砂塚秀夫、三原葉子、小松方正、真理明美、前田吟、石橋蓮司、由利徹、加賀邦男、穂高正伸、小林稔侍、小池修一、たちである。

物語の舞台は九州で、不良少年保護施設を舞台にした物語である。九州・博多にやって来た橘真一は、博多港で猟銃を手に警官隊を手こずらせているイキがった少年たちを取り押さえる。ここから橘は不良少年たちの憧れの的になってしまう。橘は鬼寅が病気で倒れた友人に代って不良少年保護施設で働いていることを知ると、その仕事を手伝うことした。そんな中、かつての自分を思い出すような少年・武と義兄弟の契りを結び、鬼寅の世話で武は人形工場に就職する。しかし、港組組長の暗殺を狙う門馬組は、武にその殺しをさせようとするが、頑なに拒否したことからリンチを受ける武。更に、施設で働く春子が犯され、橘は立ち上がる...

展開はいつもの通りだが、不良少年の手本になるように振る舞う橘というのがちょっと新鮮な所である。ラストはちょっと教訓めいたこと姿を見せる橘だが、これは何処かで見たことがある映画と思って調べたら、1938年のアメリカ映画「汚れた顔の天使」(マイケル・カーティス監督、ジェームズ・ギャグニー主演)です。ということで、シリーズものとして、いよいよ苦しくなってきたということを感じさせる終わり方でした。(で、次作が一応のシリーズ最終作となり、その後はリニューアルして新シリーズが続くことになります。)

 

網走番外地 決斗零下30度

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  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • 発売日: 2004/12/10
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網走番外地 悪への挑戦

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  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • 発売日: 2004/12/10
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KENNY LOGGINS『CELEBRATE ME HOME』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1977年に発表された彼の1st.ソロ・アルバムである。LOGGINS & MESSINAを解散してソロになって最所のアルバムということで、'80'sにビッグ・ヒットを放った頃とは違って、荒削りな所がみられるフォーク・ロック調のサウンドを聴かせてくれているアルバムである。本アルバムは、LOGGINS & MESSINAの名前もあって、Billboardのアルバム・チャートで最高位27位を記録すると共に、1977年の年間アルバム・チャートでは58位にランクインするスマッシュ・ヒットとなった。

収録曲は以下の全10曲である。『Lady Luck』『If You Be Wise』『I Believe In Love』『Set It Free』『Why Do People Lie』『Enter My Dream』『I've Got The Melody (Deep In My Heart)』『Celebrate Me Home』『Daddy's Back』『You Don't Know Me』。

この中からは、『I Believe In Love』がシングル・カットされてヒットを記録している。Billboardの年間シングル・チャートのTOP 100にはランクインしていないが、レギュラー・チャートで最高位66位を記録するヒットとなっている。

本アルバムからの筆者のお薦め曲は、『I Believe In Love』を筆頭に、『Lady Luck』『If You Be Wise』『Enter My Dream』『You Don't Know Me』という所をピックアップしておく。

MESSINAがエスニック調という傾向があったが、本アルバムでは洗練されたスマートさと、荒削りな土の香りがするフォーク調が上手くミックスしていて、聴きやすいものである。

後('80's)に映画のサントラ関係でビッグ・ヒットを連発することになる彼であるが、その時代とは違って手作りの暖かさを感じさせるハートフルな所を聴かせてくれていて、そこがじっくりと聴かせてくれる所でもある。じっくりと聴き込みたくなるアルバムである。

 

Celebrate Me Home

Celebrate Me Home

  • アーティスト: Kenny Loggins
  • 出版社/メーカー: Columbia
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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