ALAN PARSONS PROJECT『VULTURE CULTURE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1985年に発表されたA.P.P.名義では8枚目となるスタジオ収録アルバムである。'80'sに突入してからもビッグ・ヒット・アルバムを連発していたが、そんな勢いのあった頃のアルバムである本作は、相変わらずスケールの大きな雄大なサウンドを聴かせてくれている。但し、前作までのヒットとはならず、イギリスでは最高位40位、アメリカでは最高位46位という規模のヒットであった。(これでも大ヒットであるが、アメリカでは4作連続してTOP 20入りとなっていただけに、ちょっと勢いが衰えたというカンがあるのは否めない所である。)
収録曲は、オリジナル盤では全8曲であるが、2007年にリマスターされた時に5曲のボーナス・トラックが追加されて、全13曲収録となった。『Let's Talk About Me』『Seperate Lives』『Days Are Numbers (The Traveller)』『Sooner Or Later』『Vulture Culture』『Hawkeye』『Somebody Out There』『Same Old Sun』。以下はボーナス・トラックで、『No Answers Only Questions [Final Version]』『Separate Lives [Alternative Mix]』『Hawkeye [Demo Version]』『Naked Vulture』『No Answers Only Questions [The First Attempt]』が収録されている。
この中からシングル・カットされたのは、『Let's Talk About Me』と『Days Are Numbers (The Traveller)』の2曲であり、Billboardのシングル・チャートで、前者は最高位56位を、後者は最高位71位を記録している。(この順位では、年間シングル・チャートのTOP 100にランクインするのは無理である。)また、西ドイツのみだが、アルバム・タイトル・ナンバーである『Vulture Culture』もシングル・カットされている。
リマスターされて追加されたボーナス・トラックは、別バージョンであったり、メドレーであったりということで、いずれもが注目するべきものである。(これだけのために新たに入手するというのも悪くないところである。)が、一応お薦め曲は、オリジナル盤に収録されている曲の中から選ぶことにする。
で、筆者のお薦め曲は、シングル・ヒットを記録した『Let's Talk About Me』、アルバム・タイトル・ナンバーである『Vulture Culture』、そして締めくくりを飾る『Same Old Sun』をピックアップしておく。
相変わらずのサウンドを聴かせてくれるアルバムであり、これまでの彼らのアルバムを聴いている者にとったら安心して聴くことが出来るアルバムである。チャート成績は伸び悩むことになったが、アランの奏でる音のマジックの前には、そんなことは小さな事に過ぎない。じっくりと聴き込みましょう!
↑ オリジナルの8曲収録 | リマスター盤・13曲収録 ↓
「柳生武芸帳」(その1) [映画(邦画)]
懐かしの邦画ヒーローシリーズの第21弾として取り上げる作品は、「柳生武芸帳」シリーズである。このシリーズは、五味康祐原作のベストセラー小説を映画化したものである。また、東宝の2作品のシリーズと、東映の9作品のシリーズの2つがある。東宝の作品は、三船敏郎主演で、鶴田浩二との霞の兄弟を主役としたオールスター・キャストによる豪華な顔ぶれの作品であり、派手な娯楽作品というものになっている。一方、東映の方は、近衛十四郎の主演で、柳生十兵衛を主役とした作品である。→同じ原作であっても、焦点が違うだけで随分と違う作品になるものである。
製作されたのは東宝の方が先であり、1957年と1958年に製作されている。(第2作は同じスタッフ、キャストによる続編である。)東映シリーズは1961年から1964年にかけての製作である。
両シリーズとも、LDでは全てリリースされていたが、現時点ではDVD化はされていない。(ビデオとしては残っているようですが...)いずれもDVD化して貰いたい作品群である。
初回となる今回は、いつものようにシリーズ作品の簡単なおさらいです。
東宝版は、「柳生武芸帳」(1957年)、「柳生武芸帳・双竜秘剣」(1958年)の2作品である。一方、東映版は、シリーズ第1作「柳生武芸帳」(1961年)、シリーズ第2作「柳生武芸帳 夜ざくら秘剣」(1961年)、シリーズ第3作「柳生一番勝負 無頼の谷」(1961年)、シリーズ第4作「柳生武芸帳 独眼一刀流」(1962年)、シリーズ第5作「柳生武芸帳 片目の十兵衛」(1963年)、シリーズ第6作「柳生武芸帳 片目水月の剣」(1963年)、シリーズ第7作「柳生武芸帳 剣豪乱れ雲」(1963年)、シリーズ第8作「柳生武芸帳 片目の忍者」(1963年)、シリーズ第9作「柳生武芸帳 十兵衛暗殺剣」(1964年)と続いている。尚、第3作のみ「柳生武芸帳」のタイトルではなく「柳生一番勝負」に変わっているが、紛れもなくシリーズ作品である。また、最後となる第9作は、ビデオ化された時に「柳生武芸帳」の名前が外されて「十兵衛暗殺剣」というタイトルになったが、劇場公開時には「柳生武芸帳」の文字も入っていた。(この第9作は傑作である。)
次回からは、東宝版の方から順を追って、それぞれの作品について述べていくことにする。
↓原作小説です。
BEST HIT USA 2008[2008/4/15] [音楽(etc.)]
いつものように、一番早い放送である火曜日夜のBS朝日の放送において、ON AIR曲と「TIME MACHINE」のコーナーの情報を中心に記して行きます。今回は、PVの放送は曲の途中までしか流さないということがいつも以上に目立ち、「TIME MACHNE」の情報も少なく、リクエストの方も余りにも新しい所であって(他でも見ることが出来たものですし...)、不満タラタラという内容でした。
最初は、「今日はいきなりゲストです」と言って、スタジオにKEVIN MICHAELが登場してのゲスト・コーナーでした。(「今日は」ではなくて「今日も」と言う気がするんですけどねぇ...)で、いつものように(新人の場合に尋ねる内容を)色々と尋ねてから、PVへ。ここで「サングラスを取って...」と言われて、サングラスを外してPVを紹介するKEVINでした。曲の方は『Ain't Got You』でした。局の後は今後についてなどを尋ねていました。
続いては「COUNTDOWN USA」の20位から11位までの発表があり、今週の14位にランクインしたLEONA LEWISの『Bleeding Love』を途中まで流れ、更に、PANIC AT THE DISCOの『Nine In The Afternoon』に乗せて、今週のALTERNATIVE CHARTのTOP 10の紹介がありました、
CMを挟んでからは、「STAR OF THE WEEK」のコーナーとなり、取り上げられたのはSWING OUT SISTERで、インタヴューはCORINNE一人で、彼女が『アルバム「BEAUTIFUL MESS」と○○』というテーマでいくつか語り、更に、作詞と作曲について語ってから『Something Every Day』がON AIRされました。
それに続いて「C/D USA」の10位から4位の発表があって、更に今週のRHYTHMIC CHARTのTOP 10がRAY J & YUNG BERGの『Aexy Can I』に乗せて紹介されました。
CMを挟んでから「TIME MACHINE」のコーナーに突入です。今週は4/15ということで、以下の4件が紹介されました。
1963年:JOHN LENNONが一週間前に生まれた息子・ジュリアンと、リバプールの病院で初対面した、1967年:初のアメリカ・コンサート・ツアー中のTHE WHOがシングル『Happy Jack』を発売した。3曲目のアメリカのヒット曲となり、過去最高の24位を記録、イギリスでは最高位3位を記録している、1996年:1995/8/5に心臓発作で53歳で亡くなったGREATFUL DEADのリーダー・JERRY GARCIAの遺灰の一部が、本人の遺言によってサンフランシスコのゴールデン・ゲート・ブリッジの上から海に向かって撒かれた。また、一部はインドのガンジス川にも撒かれている、2001年:RAMONESのリード・ボーカルのJOEY RAMONEがニューヨークの長老教会病院でリンパ腺ガンのために亡くなった。享年49歳。
また、4/15が誕生日のアーティストとして紹介されたのは以下の1人でした。LINDA PERRY(1965年生まれ)。
このコーナーからは、1967年のTHE WHOの『Happy Jack』がON AIRされました。それにしても、PVがあったんですね。(フィルムによるものですけど...)更に、同じ1967年のものをということで、OTIS REDDINGの1967年テレビでのライヴで『Try A Little Tenderness』も流れました。(この後、飛行機事故で帰らぬ人になってしまったのでした。)
続いて「C/D USA」のTOP 3の発表があり、最後はいつものリクエストのコーナーです。今回は、いつもは途中までとなっているが、たっぷりとということで、2007年のLINKIN PARKの『Shadow Of The Day』でした。→新しい所だったら、他の番組でもたっぷりと見ることができるだけに、こんなのはこの番組のリクエスト・コーナーで取り上げるようなものではない。リクエスト曲が少ないなんてことはないだろうが、せめて'90'sのものにしてもらいたい所である。
次回は、EPGの番組情報によると、ゲストにボウリング・フォー・スープ、オールド・マン・リバーの名前があります。説明文の方は、ボウリング・フォー・スープが登場!総重量500キロという噂の大型メンバーたちが克也に迫る!とあります。
AMY GRANT『UNGUARDED』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1985年に発表された彼女の6枚目のアルバムである。(1983年に発表したクリスマス・アルバムは除いている。)クリスチャン・チャートではこれまでに1位を獲得したアルバムもあった彼女であるが、本アルバムは初のUS200においてTOP 40入りを果たすことになったアルバムであり、彼女が大きくブレークするきっかけとなったアルバムである。(本アルバムは最高位35位を記録している。年間チャートのTOP 100にはランクインしていない。)
収録曲は以下の全10曲である。『Love Of Another Kind』『Find A Way』『Everywhere I Go』『I Love You』『Stepping In Your Shoes』『Fight』『Wise Up』『Who To Listen To』『Sharayah』『Prodigal』。
この中からは『Everywhere I Go』が最初にシングル・カットされたが、ACチャートにはランクインしたがHOY 100にはランクインしなかった。が、続いてシングル・カットされた『Find A Way』が大ヒットとなって、HOT 100で最高位29位を記録して、彼女の初のヒット曲となった。更に3枚目のシングルとしてリリースされた『Wise Up』は最高位66位を記録している。(しかし、チャートインした2曲のいずれもが、年間シングル・チャートのTOP 100には入っていない。)
本アルバムからの筆者のお薦め曲は、彼女がブレークすることになった『Find A Way』は外せないところである。そして先ににシングル・カットされた『Everywhere I Go』も良い曲であり、もっと大きなヒットになってもよかったと思う所である。また、それ以外では『Fight』『Wise Up』『Sharayah』という所をピックアップしておく。
彼女は'70'sから活動しているだけに、本アルバム発表時には既にシンガーとしては円熟期を迎えている。ということもあって、彼女の世界は完成していて、たっぷりと聴かせてくれる。(ただ、本アルバムによってブレークしていくことになり、そこからサウンドが更に変わっていくことになるのですが...)安心して聴くことの出来るアルバムである。後の大ヒット・アルバムも良いが、本アルバムもしっかりと聴いておきたい所である。
↓ジャケット写真の違うものもあります。(内容は同じ)