ROCK STAR(SOUNDTRACK)

表題の作品は2001年の映画「ロック・スター」である。この映画は、ロック・スターに憧れる青年の物語で、劇中に架空のバンド・STEEL DRAGONが登場して、ロック・サウンドをたっぷりと聴かせてくれる作品である。この手の作品では、ストーリーは今ひとつというのが多いのだが、音楽の方でたっぷりと聴かせてくれるということになっていて、本作もそのような傾向のある作品である。（音楽の方のでダメだったら、良いところ無しという作品になってしまいます...）

映画データを記しておくと、監督はスティーヴン・ヘレク、脚本はジョン・ストックウェル、撮影はウエリ・スタイガー、音楽はトレヴァー・ラビンが担当した。出演は、マーク・ウォールバーグ、ジェニファー・アニストン、ドミニク・ウェスト、ティモシー・スポール、ティモシー・オリファント、ダグマーラ・ドミンスク、ジェイソン・フレミング、レイチェル・ハンター、マシュー・グレイヴたちである。

物語は、アマチュアとしてバンド活動をしている青年・クリス。意見の対立からメンバーから外されてしまった彼だったが、奇蹟が舞い込み、彼のあこがれのロック・バンド・STEEL DRAGONのメンバーに抜擢された。これによってクリスはロック・スターになったのだったが...

尚、STEEL DRAGONというバンドは本作の劇中に登場する架空のバンドであるが、劇中で演奏する曲の方はなかなかどうして、豪華な顔ぶれが集まっている。SAMMY HAGARの書き下ろし曲である『Stand Up』は本作のための曲としたらあまりにももったいない曲である。（そう言えば、'84年の映画「STREETS OF FIRE」でも、劇中の架空バンドのプロジェクトであるFIRE INC.も音楽だけは素晴らしかったですね。）

で、本作のサントラ盤に収録されているのは以下の全14曲である。『Rock Star』(EVERCLEAR)『Living The Life』(STEEL DRAGON)『Living On A Prayer』(BON JOVI)『Stand Up』(STEEL DRAGON)『Wild Side』(MOTLEY CRUE)『We All Die Young』(STEEL DRAGON)『Lick It Up』(KISS)『Wasted Generation』(BLOOD POLLUTION)『Blood Pollution』(STEEL DRAGON)『Stranglehold』(TED NUGENT)『Long Live Rock And Roll』(STEEL DRAGON)『Colorful』(VERVE PIPE)『Devil Inside』(INXS)『Gotta Have It』(TREVOR RABIN)。

この中からのお薦め曲は、STEEL DRAGON名義の曲では『Stand Up』『Living The Life』『Long Live Rock And Roll』をピックアップしておく。（残る2曲もなかなかの物ですけど...）その他の曲も、このジャンルのビッグネームが名前を連ねているということもあって、'80'sのハード・ロック好きにはたまらない構成となっている。（サントラ盤というよりも、オムニバス盤と言った方が良いかもしれないですね～）映画の方はともかく、サントラ盤の方は一級品であり、まずはサントラ盤の方を楽しみましょう！

 

Rock Star

• アーティスト: Original Soundtrack
• 出版社/メーカー: Priority
• 発売日: 2001/08/28
• メディア: CD

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ロック・スター

• 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
• 発売日: 2006/08/04
• メディア: DVD

ROSANNE CASH『SEVEN YEAR ACHE』

1981年に発表された彼女のアメリカでの2nd.アルバムである。（通算では3枚目で、1枚目はドイツでリリースした。）彼女はJOHNNY CASHの娘であるが、シンガーソングライターとしても確かな才能を持っていることで知られているが、本アルバムはそんな彼女が放った最大のヒット・アルバムでもある。Billboardのカントリー・アルバム・チャートではNo.1を獲得したのは当然であるが、レギュラー・チャートでも最高位26位を記録し、1981年のBillboard年間アルバム・チャートでも54位にランクインしている。

収録曲は2曲のボーナス・トラックが追加されて、現在は以下の全12曲になっている。『Rainin'』『Seven Year Ache』『Blue Moon With Heartache』『What Kinda Girl?』『You Don't Have Very Far To Go』『My Baby Thinks He's A Train』『Only Human』『Where Will The Words Come From?』『Hometown Blues』『I Can't Resist』『Feeling』『Seven Year Ache [Live]』。

この中からは3曲（『Seven Year Ache』『My Baby Thinks He's A Train』『Blue Moon With Heartache』）がシングル・カットされて、Billboardのカントリー・チャートでNo.1の座を獲得するというように、絶好調という時期でもあった。また、アルバム・タイトル・ナンバーである『Seven Year Ache』はBillboardのレギュラー・チャートでも最高位22位を記録し、1981年の年間シングル・チャートでも97位にランクインしている。

この中からの筆者のお薦め曲は、やはり『Seven Year Ache』が一番である。そして、シングル・ヒットを記録した『My Baby Thinks He's A Train』『Blue Moon With Heartache』の2曲、そして『Rainin'』と『Hometown Blues』をピックアップしておく。

父がアメリカの音楽界では大御所として君臨しているが、その父とは違うジャンルで光を放つ彼女であるが、やはり才能という所は父親譲りでもある。ただ、日本では「カントリー系」のサウンドは今ひとつ受け入れられない所があるが、'70's前半からのシンガーソングライターの流れを受けていると捉えたら、もっと受け入れられてもいい存在である。もっと聴いて欲しいアーティストの一人であり、彼女のサウンドを聴くのであれば、やはり本アルバムである。じっくりと聴きましょう！

 

Seven Year Ache

• アーティスト: Rosanne Cash
• 出版社/メーカー: Sony
• 発売日: 1990/10/25
• メディア: CD

↑ボーナス・トラックなしのオリジナル盤 ｜ボーナス・トラックあり ↓

Seven Year Ache

• アーティスト: Rosanne Cash
• 出版社/メーカー: Sony
• 発売日: 2005/11/01
• メディア: CD

RATT『OUT OF THE CELLAR』

表題のアルバムは1984年に発表された彼らの2nd.アルバム（メジャー・デヴュー・アルバム）である。ヘビーメタルが丁度市民権を得た時期の作品であり、彼らもヘビメタを広く認めさせることに貢献したバンドの一つである。本アルバムのヒットはQUIET RIOTやBON JOVIの大ヒットアルバムには適わなかったものの、ヘビメタを認めさせることには大いに貢献した。で、1984年のBillboard年間アルバム・チャートでは41位にランクインし、レギュラー・チャートでは最高位7位を記録する大ヒットとなった。

収録されているのは以下の全10曲である。『Wanted Man』『You're In Trouble』『Round And Round』『In Your Direction』『She Wants Money』『Lack Of Communication』『Back For More』『Morning After』『I'm Insane』『Scene Of The Crime』。

この中からは『Round And Round』がシングル・カットされて、Billboardのシングル・チャートで最高位12位、1984年の年間シングル・チャートでは87位にランクインするビッグ・ヒットになった。

本アルバムからの筆者のお薦め曲は、シングル・ヒットした『Round And Round』は当然であるが、それ以外では『Wanted Man』『She Wants Money』『Lack Of Communication』『Morning After』『Scene Of The Crime』という所をピックアップしておく。捨て曲はなく、最初から最後までたっぷりと聴かせてくれる。特にギター・サウンドがお好きな方には、ツイン・ギターがたまらない。

本アルバムは'80'sのヘビメタ・ムーブメントを語る上では欠かすことの出来ない物であり、たっぷりと堪能しましょう！

 

Out of the Cellar

• アーティスト: Ratt
• 出版社/メーカー: Atlantic
• 発売日: 1990/10/25
• メディア: CD