ゴーオンジャー#16 [特撮]
今回のBGMは、MIDNIGHT OILのベスト盤「20,000 WATT R.S.L.:GREATEST HITS」をチョイスしました。これは、登場怪人がオイルバンキということ、ガソリン高騰が止まらないこと（この調子だと、リッター200円を超える日も遠くないでしょう。(ハイオクはもはや秒読み段階でしょう...)）等が理由だが、MIDNIGHT OILのリード・ボーカルだったPETER GARRETTは、現在、オーストラリアの環境・国家遺産・芸術大臣なんですよね。（余談でした。）
新メンバーが加わる前ということで、「おバカ戦隊」というレッテルを返上しようと頭を使うゴーオンジャーたち。が、鰻、スケート、勉強、ネバネバ接着剤って、どいつもこいつも「おバカ」ぶりを発揮して、「おバカ戦隊」へ突き進んでいく... 赤はこれまでもバカレッドぶりを発揮しているから良いとして、みんながみんなおバカになってしまうと、もう救いようが無くなってしまう。辛うじて黄が踏みとどまった（おバカをやりたそうで仕方がない様子だったが...）ことで、何とか難を逃れたが、おバカ戦隊へ突き進んでいくことは止まりそうもないですね...→「おバカをやると楽しいが、限度を超えたおバカは物語を潰してしまう」ということを分かっているのかいないのか。この調子だと辺作もかなりやばそう...
一方、オイルをばらまいてツルツルと滑らせようという作戦の方も「おバカ作戦」であるが、これまでのガイアークの作戦を考えたら、一応筋が通っているので、よろしいかと...（あくまでも、昭和ヒーロー作品らしいノリということに限ってだが...）ただ、現在は6月になったところなので良いが、これが1月から3月だったら、受験生に取っては禁句であるだけに、敵であるガイアークはともかく、本作自身が総スカンを喰らう可能性があるだけに、実に微妙な物語でした。
最後の巨大戦、2対1という構図（今回は更に炎神2機がいたので、4対1と言っても良い）については以前から「弱いものイジメ」にしか見えないからダメと言っている（敵が複数、ヒーローが1というのは構わない）のに、懲りずにやっていたので、今回も凡作ということに終わってしまいました。
で、次回は新戦士が2人も登場ってことで、一度に2人というのはシリーズ初で、しかも女性が加わるというのもシリーズ初であるが、合計7人になっちゃうなんて、ますますゴーオン・メンバーが雑魚にしか思えなくなっちゃうし、メンバーの空気化という物語が増えていって、一気に凡作、駄作に落ちてしまう可能性の方が先に浮かぶんですけど... まあ、玩具を売るためには登場キャラが多い方が良いというのも分かるが、おとーさん、おかーさんから総スカンを喰らう危機があるということに気づかないのだろうか？特に、石油価格の高騰から、全ての物が値上がりしている現在、玩具の類は真っ先に切り捨てられるだけに...
20,000 Watt R.S.L.: Greatest Hits
- アーティスト: Midnight Oil
- 出版社/メーカー: Sony International
- 発売日: 1997/11/06
- メディア: CD
- アーティスト: ミッドナイト・オイル
- 出版社/メーカー: エピックレコードジャパン
- 発売日: 1997/11/21
- メディア: CD
炎神戦隊ゴーオンジャー 炎神合体シリーズ07 エンジントリプター
- 出版社/メーカー: バンダイ
- メディア: おもちゃ＆ホビー
炎神戦隊ゴーオンジャー 炎神合体シリーズ08 エンジンジェットラス
- 出版社/メーカー: バンダイ
- メディア: おもちゃ＆ホビー
小室等『小室等BOX』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のCD BOXは2004年に発売された4枚組のCDセットである。六文銭時代に発表したソロ・アルバム、六文銭解散後の2nd.ソロ・アルバムに、2枚のライヴ・アルバムがセットになったという内容であり、彼の発表した楽曲のベスト盤という構成では無い。しかし、とても貴重なものであり、CD化されたことに価値がある。
DISC 1は1971年にリリースされたアルバム「私は月には行かないだろう」であり、DISC 2は1973年に発表されたアルバム「東京」である。特にボーナス・トラックなどは無いが、発表から30年以上が経過してようやくCD化されたことになり、ファンにとっては嬉しい所である。また、DISC 3は1974年リリースの「デッド・ヒート/74年ライブ」というライヴ盤、DISC 4は1975年にリリースされた「小室等コンサート70年9月16日」というライヴ・アルバム（一部は彼自身は歌っていないですが...）ということで、彼の初期ナンバーのスタジオ収録盤とライヴ・バージョンの両方が堪能できるセットというのも嬉しい所である。曲の方もそれぞれ22曲ずつ、合計44曲となる。
DISC 1（「私は月には行かないだろう」）の収録曲は以下の全11曲である。『雨が空から降れば』『守らずにいられない』『あげます』『三途川ロック』『アルカディカ』『比叡おろし』『今夜きみ』『おさみし谷の別れ唄』『12月のうた』『賞状』『私は月に行かないだろう』。
DISC 2（「東京」）の収録曲は以下の全11曲である。『ラブ・ソング』『樹』『のみくらべ』『お前がいれば』『橋』『一日の終わりに』『ユイ・コムロ』『無題』『雨は燃えている』『雪の季節』『東京』。
DISC 3（「デッド・ヒート/74年ライブ」）の収録曲は以下の全12曲である。（言うまでもなく、ライヴ収録である。）『都会の朝』『雨が空から降れば』『流星花火』『苦業』『かげろうの唄』『逃亡の河』『フライング』『デッド・ヒート』『独り立ちの歌』『12階建てのバスがやってくる』『無題』『私は月には行かないだろう』。
DISC 4（「小室等コンサート70年9月16日」）の収録曲は以下の全10曲である。『比叡おろしのうた』『賞状』『守らずにいられない』『ごあいさつ － 三条へ行かなくちゃ』『年輪・歯車』『今日までそして明日から』『雨が空からふれば』『夢のまた夢』『私は月には行かないだろう』『バラはあこがれ』。
ソロになった後、多くの名曲を発表している彼であるが、六文銭時代の曲と、初期のソロの時代の曲が聴くことが出来るということで、昔を懐かしむことには十分である。（筆者としたら、「比叡おろし」が収録されているということで、合格としますけど...）ただ、「BOX」としてリリースするのであれば、ソロになってからのオール・ベストという構成になったCD-BOXだったら、もっと良かったのですけどね。（まあ、他にもベスト盤がリリースされているので、そちらで聴いてくれ、ということなんでしょうが...）
- アーティスト: 小室等
- 出版社/メーカー: ベルウッドレコード
- 発売日: 2004/02/10
- メディア: CD
BONNIE TYLER『SIMPLY BELIEVE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは2004年に発表された彼女の14枚目のアルバムである。が、このアルバムは普通のアルバムとは少し違った貴重なものである。本アルバムはフランスを中心とするヨーロッパの一部でだけリリースされたアルバムである。収録曲名からも分かるように、彼女のヒット曲をフランス語で歌ったものと、2004年バージョンとして新たに録音したもの、そして未発表曲から構成されているので、ちょっと珍しいアルバムと言うことになる。尚、フランスではアルバム・チャートで最高位18位を記録するヒットとなっている。
収録曲は以下の全15曲である。『Si Demain (Turn Around)』『Simply Believe』『Si Tout S'Arrete (It's A Heartache)』『Holding Out For A Hero [Version 2004]』『Back In My Arms』『Open Your Eyes』『Here She Comes [Version 2004]』『Nobody Better』『If You Were A Woman (And I Was A Man) [Version 2004]』『When I Close My Eyes』『It's In The Back Of My Mind』『I Want You』『Darlin'』『All Night To Know You』『Driving Me Wild』。
本アルバムからのシングル・カットもフランスなどが中心であり、フランスでは『Si Demain (Turn Around)』（英語タイトル「Total Eclips Of The Heart」／邦題「愛の翳り」である。）が全仏1位となるヒットを記録している。また、『Si Tout S'Arrete (It's A Heartache)』はベルギーで最高位7位、フランスでは最高位12位を記録している。（1977年の「It's A Heartache」はフランスでは1位に輝いているが、今回はKAREEN ANTONNとのデュエットであり、別バージョンと言うことになるのは言うまでもない。）
本アルバムには、お馴染みの曲が何曲か収録されていると言うことで、ベスト盤というニュアンスもあるが、一部であるがフランス語バージョンが聴けるというのは、同じ曲でもまた違った味わいがあって、とても良いものである。また、ハスキーでパワフルな彼女のボーカルも健在であるというのは嬉しい所である。
お薦め曲は『Si Demain』『Si Tout S'Arrete』のフランス語で歌う2曲と、2004年バージョンとしては『Holding Out For A Hero』と『Here She Comes』、そして『Nobody Better』『All Night To Know You』という所をピックアップしておく。
輸入盤でもUS盤ならば安が、それよりも割高なUK盤ならいざ知らず、フランス盤を日本で入手しようと思ったら、かなり割高というのは辛いが、現在では本アルバムもUS盤がリリースされているので、そちらでもよろしいかと。（コレクターとしたら、やはりフランス盤を求めるべきですが...）聴いておきたいアルバムである。
- アーティスト: Bonnie Tyler
- 出版社/メーカー: Sony/Epic Group Project
- 発売日: 2004/04/05
- メディア: CD