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「JESSE JAMES」 [映画(洋画)]

表題の作品は1939年のアメリカ映画「地獄への道」である。邦題では分かりづらいが、原題を見たら一発で分かるように、本作は西部にその名を轟かせたジェシー・ジェームズの半生を描いた作品である。(言わずと知れた19世紀の西部におけるアウトローで、数多くの列車強盗、銀行襲撃を行い、名前が知れ渡った。)

尚、翌年の1940年には本作の続編「地獄への逆襲」(原題:THE RETURN OF FRANK JAMES)が製作され、1957年には本作のリメイク作「無法の王者ジェシイ・ジェイムス」(原題:THE TRUE STORY OF JESSE JAMES)が製作されている。

作品データを記しておくと、時間は107分、白黒作品である。監督はヘンリー・キング、脚本はナナリー・ジョンソン、撮影はジョージ・バーンズ、音楽はルイス・シルヴァースである。そして出演は、タイロン・パワー、ヘンリー・フォンダ、ジョン・キャラダイン、ランドルフ・スコット、ナンシー・ケリー、ヘンリー・ハル、ブライアン・ドンレヴィ、ジェーン・ダーウェル、ロン・チェイニー・Jr.、たちである。

南北戦争終結後のアメリカは、西へ西へと開拓が進んで行く。鉄道も西に延びていくが、その中には土地の買収で悪徳業者が絡んでいて、ただ同然の値段で農民たちの土地を買い漁っていく。ジェームズ農場も、ただ同然の値段で買収され、母親は殺されてしまう。ジェシーとフランクの兄弟は、鉄道会社への復讐のために列車強盗団を組織して、鉄道が開通すると列車を襲った。鉄道会社の方は取り引きを持ちかけてくるが、それも罠であり、彼らは次々と列車を襲うようになる。5つの州にまたがって荒らす彼らに、ミズーリ州知事は懸賞金を掛けるが...

本作は、ジェシーに対して同情的に描いていて、鉄道会社の悪行に対して過去の復讐のために、という視点を強調して描いている。そのため、一般的に知られているジェシー・ジェームズの姿とは違っている様に感じられる。とは言っても、1つの事柄でも視点を変えると、全く違ったものになるだけに、こういう作品もまた宜しいかと...(一時期、ジェシー・ジェームズは農民たちから英雄扱いされていた時期があるが、そういう時代を中心に捕らえたら、本作のような作品になるのでしょうね。)

尚、本作は白黒作品であるが、後に着色されてカラー作品となったものが存在していて、DVDでリリースされているものは着色されてカラーとなった作品の方である。(日本での劇場公開は白黒であった。)

 

地獄への道 [DVD] FRT-112

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地獄への道 [DVD]

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「ロック⑥オン」~銭形命(Ver.2) [ケータイ刑事]

(本放送で)第2話まで放送された「銭形命」であるが、3分版(正確には2分55秒)の「ロック⑥オン」が、第1話の映像を使ったものから新しいものに変わりました。(第3話の映像を使っている。)また、出題されるクイズの方も、問題が変わりました。(以前は、「銭形命の特技は?」。新たな問題は「コンビを組む刑事の名前は?」。共に三択問題である。)→一ヶ月単位で変わっていくだろうと思っていたが、半月で変わることになるとは思いませんでした。やはりBS-i時代からの看板作品であるだけに、宣伝の方も力の入れ方が違うということでしょうね。この調子だと、小まめに変わっていくことになるのでしょうね。(半月で変わっていったら、3ヶ月でVer.6まで生まれることになるが、三ヶ月目になると微妙な気もしますが...)

されていた映像は第3話のものなので、現時点ではまだ未放送のため、「出し惜しみをしていない」ということになる。とは言っても内容はダイジェスト的なものに他なりませんが...→編集次第で本編の物語とは違った方向に持っていくことも出来るため、あくまでも「ダイジェスト」であって、本編の物語を楽しみにするという役割は十分に果たしてくれている。それでも色々と楽しい内容が詰まっていることだけは伝わってきます。ということなので、第3話の予告の長編を見たと思えばいいでしょうね。

尚、問題を出題する岡本あずさは、前の時(Ver.1)と比べて、少し余裕が出てきたように感じられたが、良い方向で弾けてくれそうですね。

今回の問題は、相棒の名前であるが、三択枝は今一つ捻りが無いですね。全て「松○刑事」というものでした。→「ケータイ刑事」に明るくない人にとったら、「何だったかな?」ということで、結構迷うことになる選択肢であるが、それだったら「松崎刑事」を選択肢に入れるべきだと思いますが...

ところで、1分版の方だが、結局、第1話の映像を使ったものにはお目に掛かることがなく、ちょっと残念でした。(とは言っても、3分版からクイズを省き、更に映像も短く編集しただけでしょうが...)第3話を使ったVer.2の1分版は登場するのかな?

(7/15 00:00追記)
Ver.2が流れたので、第1話を使ったものはもう流れなくなると思ったら、その第1話を使った3分版「ロック⑥オン」がその後にも流れていました。ということは、第3話を使ったものというのはフライングだったということでしょうかね...?(まあ、今後流れることになるでしょうけど...)

 

↓命の相棒はこの人。

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MADNESS『ABSOLUTELY』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1980年に発表された彼らの2nd.アルバムである。ユニークなキャラクターと摩訶不思議なサウンド(当時は「スカ」はまだ広く知られていなかった。)を引っさげて登場した彼らは、アメリカでは今一つブレークしなかったが、本国イギリスや日本では人気を獲得することになる(日本でホンダ・シティのCMソングに起用され、しかも本人たちも登場するが、これは1981年のことである。)のだが、1st.アルバムに続いて楽しいサウンドを聴かせてくれるアルバムである。前作と動揺にイギリスでは大ヒットを記録している。(イギリスでは最高位2位、アメリカではBillboardで最高位146位というように好対照なチャート成績である。)

収録曲は以下の全14曲である。『Baggy Trousers』『Embarrassment』『E.R.N.I.E.』『Close Escape』『Not Home Today』『On The Beat Pete』『Solid Gone』『Take It Or Leave It』『Shadow Or Fear』『Disappear』『Overdone』『In The Rain』『You Said』『Return Of The Los Palmas 7』。

この中からシングル・カットされたのは3曲で、いずれもがイギリスでは大ヒットを記録しているが、アメリカではさっぱりであった。まずは『Baggy Trousers』が最高位3位を記録し、『Embarrassment』が最高位4位、『Return Of The Los Palmas 7』が最高位7位と言うように、イギリスでは全てがTOP 10ヒットになっている。

本アルバムからのお薦め曲は、シングル・ヒットを記録している『Baggy Trousers』『Embarrassment』『Return Of The Los Palmas 7』、それ以外では『Not Home Today』『Shadow Or Fear』『In The Rain』というところをピックアップしておく。

スカをベースにしたサウンドは、とても聴きやすいものであり、サウンドの方も楽しいものであったため、これがブームのように受け入れられて大ヒットに繋がるが、「ブーム」の悲しさなのか、飽きられるのも早く、完全に定着することはなかったのはちよっと残念な所であった。その後、ワールド・ミュージックの台頭で、スカをはじめ、様々なサウンドに注目が集まったことで、'79's終盤から'80's初頭の彼らも再評価されることになったのは喜ばしい所であった。

また、1曲の時間は比較的短いものが多く(殆どが3分弱である。)、気軽に聴くことが出来るというのも馴染みやすい所である。一度は聴いておきたいアルバムである。

 

Absolutely

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  • 発売日: 2000/05/16
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ケータイ刑事銭形命2話 [ケータイ刑事]

第2話の物語は「壊された駄作! ~陶芸家クイーン殺人事件」という物語である。前回に続いて登場したクイーンだが、当然別人という設定であるが、2話続けて同じゲストが犯人役を演じるというのは刑事ドラマではおそらく初めてのことでしょう。(「ケータイ刑事」でも当然初めてである。)

で、クイーン・宝積さんは髪をショートにして、その姿のお披露目ということにもなり、またまた違った雰囲気を出していました。(ここまでは主演の岡本あずさよりもクイーンの方が何かと目立っている...)また、このことが劇中で語られているというのも「ケータイ刑事」らしい所です。(クイーンはもはや「ケータイ刑事」には無くてはならない存在です。)

また、銭形に対して色々と突っ込むお約束の台詞があるが、今回はそれが出てきたということで、ブランクがあっても「ケータイ刑事」は変わりません。

また、今回もOPに「入電中の声」ということでマヤヤの名前があったが、局アナではなくなったので、こういうところは毎回表示されることでしょうね。

ところで、土曜日の再放送の方では、最後の着ボイスDLのおしらせまでカットされずに放送されたため、スポンサーのロゴとそのナレーションが被っている本放送の価値は低いものとなりました。一応、再放送で、ニュース速報などのテロップが出た場合に備えて、一週間はレコーダーのHDDに残しておきますが、再放送が行われると、再放送の方を保存版にして本放送の方は消去します。

では物語の方を記していきます。(やはり、MBSでの放送後に「改訂版」を記す余地を残しておくため、部分的には端折っています。)尚、放送直後に記した第一稿は「ここをクリック」してご覧下さい。

警視庁、ちゃんが机に向かって何かを作っているる松山さんがやってくると「銭形、何やってるんだ?」と尋ねる。が何も答えずにひたすら手を動かしているちゃん。松山さんは「あらっ、紙粘土。子どもの頃思い出すね~これ」と顔が緩む。ちゃんは手を止めて「松山さん、ろくろって回したことあります?」と尋ねると「ろくろ?お前見たことあるの?」と驚く松山さん。ちゃんは「見たことはありますけど、回したことはないんです」と返す。松山さんは「どんなんだった?」と更に尋ねる。これにろくろの説明をするちゃん。松山さんは「そんな長さなの?」とガッカリした様子で、とても長いものだと思っていたと言い「どんな顔してた?」と次の質問をする。「顔っ?」と訳が分からないちゃんに「美人で、日焼けしてた?」と言う松山さん。そして「そんなに怖くないんだ」と自分の認識が間違っていたようなことを言う。これにちゃんは「あの、松山さん、何の話してます?」と問う。松山さんは「何の話って。ろくろ首だろう」と返す。すると呆れたようにちゃんは「違いますよ、ろくろ。陶芸家が器や壺を作ったりするときに使う...」と言う。

すると松山さんは「見たことある」と言い、「捜査で病院に行った時、標本室に置いてあったよ」と自慢げに言う。これに「それは髑髏」とちゃん。松山さんは続けて「食べたこともあるぞ」これに「ざくろですか」と命ちゃん。しかし「残念だな、答えはとろろ」と言って笑う。すると「もしもし。どこまでこの実のない会話を続けます?」と呆れたちゃん。松山さんは「まあ今日の所はこれぐらいで勘弁してやろうか」と勝った気でいた。で、ちゃんは「大人になれ、松山」と漏らしていた。→ちゃんも、やっぱり大きなお子様のお守りをするという所は変わりません。

そんな所に「警視庁から入電中」と事件を知らせる入電が入り、携帯を開いたちゃん。「世田谷区下北沢で男性の変死体が発見された模様。直ちに現場に急行せよ」これを聴いた松山さんは「良いタイミングだな...」と漏らすがちゃんは「良いタイミングなんて不謹慎なこと言わない」と注意して現場に向かう。松山さんは体裁悪そうに「失礼しました」と行って敬礼してちゃんの後を追った。(この時「若いのにしっかりもんだ」と漏らしていた。)→「しっかりもん」というよりも「真面目」ということも伝わってきます。(先々週までのあずさとは完全に真逆のキャラであるが、こういうギャップを上手く表現できるとなると、今後が期待出来ます。)

現場にやってきたちゃんと松山さん。柴田さんがいきなり逆立ちをして「お疲れ様です」と言う。松山さんが様子を尋ねると、逆立ちを止めて直立した柴田さんが敬礼をしてから語る。「それが、折角お越し頂いたんですが、今回はお二人の出番は無さそうです」松山さんは「殺しじゃないのか?」と尋ねると、柴田さんは死んでいる男について説明する。清水憲忠(しみず・のりただ)で、売り出し中の陶芸家クイーン・清水由香の夫で、緩んだ留め金を直そうとして、倒れてきた棚に押し倒されたらしい、そして死亡推定時刻は昨夜の7時頃で、事故死だと言う。

ちゃんは清水の手にあった懐中電灯を手にして調べると、スイッチがオンになったままなのに点いていなかった。また、清水のポケットには真新しい乾電池が入っていた。

そんなところに「私のせいなんです」と行って由香が姿を見せた。それを見た松山さんは小さな声で「柴田、二回続けて...」と言い、柴田さんは「何だか、続けて出るために髪をショートにした噂でございます」と返す。「イケてる」と言う松山さん、更にちゃんは「似合ってますね、その髪型」と乗りの良い所を見せた。由香は照れてちゃんをポンと叩いてから「脱線はこれぐらいにしません」と、クイーン様が仕切っていました。

松山さんが「それであなたは?」と尋ね、「陶芸家クイーンの清水由香です」と名乗る。そして発見したのも通報したのも由香ということで、状況を話した。(朝、仕事場から帰ってきたら、彼が棚の下敷きになっていた。)それを聴いたちゃんは目をそらして食卓の上に新聞と折り込み広告があるのに気づいた。松山さんは由香に質問を続ける。で、留め金が緩んでいたのに気づいた由香が彼に「直しておいてね」と頼んだということを語ると「あなた、ごめんなさい」と口にして、腰を落として泣き始める由香だった。

ちゃんはそんな由香に「待って下さい。これは事故じゃないかもしれません」と告げた。これに松山さんが「どうして?」と問う。ちゃんは手元を照らそうとした懐中電灯の電池が切れていることを指摘する。松山さんは、死亡推定時刻が昨晩で一晩中点いていたら電池が切れることもあり、スイッチがオンになったままと言う。しかしちゃんは、スイッチがオンになっていること自体が不自然と言う。電池は一晩中点いていたから切れたのではなくて最初から切れていた。だから清水は新しい乾電池を持ってきていた。が、新しい電池に交換せずに脚立に乗って留め金を直そうとするのはおかしい、と語る。で、「考えられることは一つだけ。誰かが事故を偽装して、電池の切れた懐中電灯を清水さんに持たせた」と結論を出した。

これを聴いていた由香が「あの~」と口を挟み、「懐中電灯はオンになっていたのだから犯人も電池が切れていたことに気づくのでは?」と指摘する。ちゃんは「勿論、犯人は気づいていました。だけど、わざとそのままにしたんです」と言う。それは、一晩中点いていたら当然電池は切れると誰もが思うものであり、犯人はそこまで計算していた。しかし誤算は清水が新しい電池を持っていたことと言う。で、松山さんが「つまり、殺人事件か」と言い、「多分」とちゃんが言う。すると由香が「止めて。多分だなんて、そんな曖昧な言い方で彼の死を言うの止めてください。彼は人に殺されるようなそんな人間じゃないわ」と食ってかかった。すかさずちゃんは「すいません。でも...」と謝るが何か言いたそうだった。松山さんが「とりあえずな、事件、事故の両面で捜査する方が良さそうだな」と間に入り、由香に協力を求める。で「はい」と答える由香。

応接間のソファに場所を移して、由香に話を聞くちゃんと松山さん。由香は「彼は人に殺されるような人間じゃない」と改めて強い口調で言う。ちゃんは死亡推定時刻の昨夜7時の居場所を尋ねるが、由香は「それはどういう意味ですか?」と問う。ちゃんは「形式的な質問です。関係者の皆さんどなたにもお聞きしていることですから」と説明する。で、由香は八王子の仕事場にいて、6時から次の個展に出す作品を作り続けていた、証言する。更に「嘘だと思うなら、アシスタントの子に確かめたらいいわ」と言った。

八王子の仕事場に移動したちゃんと松山さんはアシスタントに由香の証言内容を確かめる。で、昨夜6時からずっといたことを証言する。但し、6時から8時はこの先にある広場で絵付けをしていて、その間は一人だった。これを聴いたちゃんは松山さんに、この仕事場から事件現場の自宅までは車で30分、死亡推定時刻が7時であり、2時間あれば言って戻ってこれる、と言う。松山さんは「お前、奥さんを疑っているのか?」と驚いて尋ねる。これに「ええ、滅茶滅茶」と返すちゃん。

2人はアシスタントに連れられて、由香が絵付けをしていたという広場にやってきた。そこには絵付けが完成した壺があって、それを見た松山さんは「見事なもんだな」と感心していた。ちゃんは昨夜のことを確かめる。6時に来た時には、壺には何も描かれておらず、由香は「私の代表作になる」と意気込んでいて、「集中したいから8時まで1人にして」と言い、アシスタントは戻っていった。で、6時には真っ白で8時には絵付けが完了していたと証言するアシスタント。

そんな所に「私のアリバイ、成立したのかしら?」と言って由香がやってきた。ここから家までの往復に1時間で、殺害して事故を偽装する時間も必要で、それを引いた残り時間でこれだけ絵を仕上げられると思う?と自信満々だった。ちゃんは「でも...」と口にするが、松山さんが「あっ、銭形くん、ちょっと」と言ってちゃんを連れて席を外す。で、ちゃんに、壺の大きさから重いし、予め塗ってあるものとのすり替えは不可能、こんな場所に他の物を隠すことも出来ない、と言う。ちゃんも「分かってます」と言うが、疑惑は消えなかった。

そんな所に由香が笑みを浮かべてやってきて「今度は私の疑問、聴いて良いかしら」と言って質問をする。「あなた、本当に刑事なの?」これにちゃんは「そうですよ」と言って警察手帳を見せようとする。で「これで良いですか?」と言ってみせるが、それは青葉台学園の学生証だった。由香は「青葉台学園?」とツッコミ、松山さんは「こら、銭形」と怒る。ちゃんは「いけない、こっちだ」と言ってめくり、警察手帳を見せる。それを見た由香は「警視まさ」と言うと「大したことないわね」と笑う。すると「「まさ」じゃありません。「せい」「けいしせい」です」と説明するちゃん。すると由香は「だったら、もう少し真実を見極める目を持ちなさい」とコテンパに言いくるめた。→「けいしまさ」というのも久しぶりに出てきましたが、流石はクイーン様ですね。こういうことで銭形を追いつめることが出来るのは、やっぱりクイーン様でないといけません。また、警察手帳のお約束では「あっ、間違えた」という台詞が歴代銭形ではお約束だったが、ちゃんは「間違えた」とは言わずに「いけない」と言っている。少し違っているというのは歓迎ですが、ひょっとして「いけない」と言うのは第1話の冒頭でサックス演奏をしていた『イケナイ恋』が頭にあると考えるのが良いのかも...???

警視庁に戻ってきたちゃんは「何か仕掛けがあるはずだ、絶対に...」と考えていた。そんな所に松山さんが手にバナナを持ってやってくると「新情報だ」と言う。で、清水は方々に借金があり、妻が売れてきたことで、その金目宛で派手にギャンブル三昧だということを告ると、「金絡みで捜査、やり直した方が良さそうだな」と松山さん。しかしちゃんは「もう少し考えさせてください」と言う。すると松山さんは「お前、まだかみさん疑ってるの?」と言う。ちゃんは「犯人は彼女です。それだけは譲れません」と言う。で、「譲れ」「無理」と言う言い合いになる。そして松山さんが「お前、冷え性だろう」と口にした。「えっ?冷え性?」と言うちゃんに「頑固な女には冷え性が多い。まあそれは銭形家の血筋だからな...」とお馴染みの台詞を口にする。ちゃんは「血筋って?普通ですよ私。極めて普通」と返していた。すると松山さんは笑いながらバナナを1本ちぎってちゃんに渡し「まあ、バナナでも食べて、頭冷やせ」と言い、自分のバナナを剥く。「お昼、バナナなんですか?」という命ちゃんに「昼バナナ・ダイエット。効果あるんだって」と松山さん。ちゃんは「昼じゃなくて朝」と口にするが、手にしていたバナナで何か閃いた。で「響く、悪の鼓動」(Aパートはここまで。経過時間は14分半を過ぎたところということで、Bパートは10分に少し足りない所となります。)

由香が絵付け作業をしていた広場に由香を呼び出したちゃんと松山さん。「まだ、私に何か?」と面倒くさそうに言う由香に、松山さんが「実は、凶器になった陶器の特定が出来ましてね」と言う。「凶器?」と言う由香に「ご主人の死が事故でなく、事件の場合だった時の...」と言うが「また仮定の話?」とうんざりという表情をする由香。ちゃんは、割れた欠片に清水の血痕が付着していたので、割れた欠片を集めて再生した。(で、松山さんが壺を見せる。)が、1つだけどうしても見つからない欠片がある。この壺で清水を殴り、棚を倒して事故死に見せかけた。すると、足りない欠片は何処に行ったのか?と問うちゃん。そして「ひょっとして、犯人の体にくっついて、運ばれていった可能性もあります」と言って、由香のズボンの裾に入っても不思議ではない。で、その欠片が見つかったら事件を解決する重要な手掛かりになる、と言う。で、自分の足元に目をやったり、ちゃんから目をそらそうとする由香だったが、広場の壺の台座の側に破片があるのに気づいた。で「そうね」と言って何とか取り繕い、そちらの方に移動して、靴の下にそれを隠し「そうね、もし事件だった場合のね」と返す。ちゃんは「すいません、仮定の話ばかりで」と謝り、松山さんは、欠片が見つかったら連絡して貰うように頼む。由香は「気に掛けておきます」と返した。で、ちゃんと松山さんはお辞儀をしてから帰って行った。由香はハンカチを取りだして足元の欠片をそっと拾った。松山さんは振り返ろうとするが「松山さん、振り返らない」と注意するちゃんだった。

欠片を手にした由香は「バカね...」と呟くが、ちゃんは「謎は解けたよ、ワトソンくん」、松山さんは「壺は割れたよ、ドツボちゃん」

警視庁に戻ったちゃんたち。松山さんが「彼女から連絡あったぞ」と言って飛び込んできた。で、由香の家に行った。

「欠片って、これじゃないかしら」と言って拾った欠片を見せる由香。ちゃんは「これだ。何処にあったんですか?」と尋ねる。由香は玄関を出たところに落ちていた、と答える。松山さんは「柴田、指紋」と指示をして、柴田さんが欠片の指紋を調べ始める。

由香は、ちゃんの仮説通りだとしたら、玄関では余り意味がない、と切り出す。「どうしてですか?」とちゃんが尋ねると、「それじゃあ、犯人の足取りは掴めないわ。残念ね...」と言うが「そんなことはありませんよ」とちゃん。「えっ?」という由香に「滅茶滅茶重要な手掛かりです」と返すちゃん。が「意味が分かんない」と由香。で、ちゃんは、犯人の足取りは掴めなかったが、犯人の特定には繋がった、と語る。

その時「出ました、指紋」と言って柴田さんが戻ってくる。由香は「犯人の指紋が出たの?」と尋ねるが、柴田さんは「いいえ、ちゃんの指紋です」と答えた。「えっ?」と驚く由香にちゃんは、それは紙粘土で自分が作ったものと告る。そして、さっき、仕事場の広場で落としちゃったみたいだが、それがこの家の玄関先で見つかったのは変だ。で、そこから考えられるのは、犯人が足取りを特定させないために、欠片をあえてこの家の玄関先に移動させた。つまり、犯人は再生した壺に欠片が1つ足りないことを知っている由香ということになる。更に、松山さんが、欠片が1つ足りなかった事実はなかった、と言い、「本物の欠片はここにあります」と言って柴田さんが取り出して見せて、壺に当てはめた。(当然、ピッタリと一致した。)

それを聴いていた由香は「騙したのね、私を...」と口にするが、間髪入れずにちゃんが「先に騙したのはあなたじゃありませんか」と返す。これに「冗談じゃないわ。私に犯行は出来ない」と言って、絵付け作業をしていたことを主張した。これにちゃんの説明が始まる。「あの壺には最初から絵が描かれていたんですよね」と言って、既に描かれた絵を隠すために、その上に水拭きをしたら落ちる白い塗料を由香は塗っていた。それをアシスタントに見せた。その後、由香は車を飛ばして自宅に向かい、清水を殺害し、事故に見せかけた偽装工作を行い、仕事場に戻り、壺に塗ってあった白い塗料を落とした。こうやって、絵が完成したと見せかけた。

これを聴いていた由香は「もういいいわ、あなたの仮説に付き合うのはもううんざり。私は個展の準備で忙しいの。失礼するわ」と言って逃げるように去っていく。が、心臓の鼓動音を耳にした由香は立ち止まり振り返る。太陽が昇ってきてハート型になる。ちゃんのサックスからハートが飛んでくる。「命長けりゃ恥多し。されど進むが人の道。…」ちゃんの口上が始まり、「命の重みを感じなさい!!」でストラップを投げる。ハートのストラップが大きくなっていき由香を押しつぶした。(「重たい」と言って手足をばたつかせる由香。)ちゃんがストラップを引くと、上半身が起き上がり、両目にハートが浮かぶ由香。立ち上がると「証拠はあるの?私が殺ったという確かな証拠が?」と問い糾す。

ちゃんは「柴田さん」と言って呼び寄せると柴田さんがやってきて、証拠を見せ、ちゃんが説明する。それは事件のあった日に由香が着ていた服であって、証拠品としてクリーニング店から押収した。そして松山さんが、この服から凶器となった壺と同じ成分の粉が検出された、と告げた。ちゃんが「あなたはやっぱり重要な証拠を体にくっつけて運んでいたんです」とトドメを刺した、由香は「完璧だと思ったのに...」と漏らし、呆然となった。

ちゃんが動機を尋ねた。すると、夫は由香が陶芸家として売れてくると、会社を辞めて由香のお金に頼るようになった。それが許せず、「夫」と言う名の失敗作を作ってしまった。陶芸家は失敗作は窯から出てきたら叩き割るが、夫も失敗作だから割った、と語った。これに松山さんが「売れない時代、アンタを支えてきたのは彼だろう。彼がいなかったら今のアンタはいないんだろう」と言う。「だったら一緒に洗浄してよ」と由香。松山さんはそんな由香に手錠を掛けて逮捕した。

由香は「いつから」とちゃんの方を向いて口にした。そして改めて「いつから私が犯人だと分かったの?」と尋ねた。ちゃんは「最初からです」と答えた。朝、この家に戻ってきた由香は夫の遺体を発見して通報したのに、朝刊に入っていたスーパーのチラシが食卓の上に広げてあった。ご主人が亡くなっているのにスーパーのチラシなんか普通は見ていられない。「だからあなたが犯人じゃないかって...」と告げた。これに「なるほど」と納得した由香。が「あなたのせいで、いつもより5円安いキャベツ、買い損ねたじゃない」と口撃することは忘れていなかった。ちゃんは「ごめんなさい」と口にするが、松山さんが「キャベツなら俺が、拘置所に差し入れに行くよ」と言い、連行していった。ちゃんはそれを見送っていた。

事件解決後、ろくろを相手にして壺を作っている松山さん。が「ろくろ首を回すのは難しいもんだな」と言って、上手く作れないでいた。そこに、サックスを下げたちゃんがやってきて「苦労してますね。松山さん。ろくろはリズムなんですよ」と言う。そして「私がリズムを取りますから、それに合わせて回してください」と言ってサックスを吹き始める。(今回は本作の主題歌の『命短し恋せよ乙女』でした。→早速練習をしてものにしたということですね。)が、松山さんは上手く行かず、結局は手にしていた粘土をろくろに投げつけてしまった。ちゃんは「キレちゃった」と呆れ顔。松山さんは「もう金輪際、ろくろ首とはつきあわねえからな」と口にする。ちゃんは「だから、ろくろ首じゃなくてろくろ」と突っ込む。松山さんは「ホクロ?」と返すと「ろくろ」とちゃん。松山さんは「俺、ジグロ」と更に返すと「その通り」と笑って返したちゃんでした。

次回は「猛スピードで移動する死体! ~競輪選手殺人事件」という物語です。松山さんが自転車にまたがって「愛のメモリー号」と言っていたが、相棒の自転車というのは珍しいですね。(転んでしまうというネタでもやりそうな気が...)一方、銭形が自転車で走り回るというのはお馴染みのところであるが、次回予告にあった横断歩道橋を自転車のまま駆け下りたちゃんというのは、「・1話」のちゃんを思い出します。(五代さんと待ち合わせていた長さんにちゃんが後から怒られることになるが、ちゃんを怒るようなキャラは出てこないでしょうね。→出てくるのなら、何か後に繋がるようなネタが仕込まれているものと思いますが...。)

被害者が現役競輪選手で、容疑者が元競輪選手で自転車配送センターに勤めている男ということなので、ひょっとしたら「天使急便」のネタが仕込まれているかもしれませんね。(「天使急便」は今一つ面白くなかったですけど...)

鑑識メモ」サックスを演奏している柴田さん。「どうも、柴田です」と挨拶をすると、ポケットから「鑑識メモ」と書かれた手帳を取り出し、ページを開く。「クイーンの宝積さんは、何と人生で初めてショートカットにしたらしい」と言うと手帳を閉じる。そして「はぁー、それが「ケータイ刑事」の為とは流石です」と感心していた。「では即興で聴いてください。『私はショートカット』」と言って即興演奏を始めて、ちょっとだけサックスを演奏し、そして歌っていた。→どうせなら、クイーン宝積さんを鑑識メモに引っ張り出して貰いたかったところでした。

そしてちゃんによる着ボイスDLのお知らせで、幕でした。(第1話の再放送で、ここもカットされなかったので、第2話以降もそのまま放送されると思われます。)

第1話はお約束に満ちた物語なので、第2話からいよいよということになるのだが、第2話もまた別のお約束が出てきて、楽しい所でした。今回は「ケータイ刑事」の最多登板監督である佐々木浩久監督ということだったが、佐々木監督としたら、やっぱり第1話の監督をやりたいのではないですかね。そんなことを感じさせた物語でした。

また、ちゃんのキャラは、真面目ということで突き進んでいきそうだが、松山さんとのやりとりに結構付き合っていただけに、お姉ちゃまやお姉ちゃまよりは柔軟性はありそうですね。と言っても、弾けていって、キャラとしても壊れていくことになるでしょうけど...

一方、クイーンの方は、たっぷりと銭形をいたぶってくれていて、見せ場ということでは良かったですね。ショートカットの宝積さんもなかなか魅力的でした。

しかし、クイーンが登場しない次の物語からはいよいよ銭形命(岡本あずさ)の真価が問われることになるだけに、これからです。一応、前番組「恋とオシャレと男のコ」とのキャラの違いはしっかりと演じ分けられているので、今後にも期待できそうです。(この辺りは、やっぱり丹羽Pが選んだ人材ということですね。)

ただ、今回のトリックについてだが、予め広場の壺の絵が描かれていたというのだが、アシスタントがそれに気づかなかったというのはちょっと変な気もします。(まあ、「絶対に近づくな」と厳命していたのであろうが、絵の上に塗料を塗っておくには、絵が完成して、それが完全に乾いてからでないと、とんでもないことになってしまいます。)ということで、ちょっと無理があるように思いました。→壺をすり替えるトリックがあったのでは?と思ったのですけどね。

そして、仕事場の八王子と自宅の下北沢って、本当に車で30分で行けるのでしょうか?八王子の仕事場がどの辺りなのかということがはっきりとしないことと、中央高速が使えるとは言っても、移動した時間帯は午後6時台と7時台ということになると、結構道が混んでいると思うので、本当に30分で移動可能なのか?と思ったのですけどね。

 

↓これを拾っておきます。

紙ねんど 1kg

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  • 出版社/メーカー: 銀鳥産業
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ひのき紙ねんど (3袋)

ひのき紙ねんど (3袋)

  • 出版社/メーカー: 酒井産業
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彩とヒノキの紙粘土 (3種組)

彩とヒノキの紙粘土 (3種組)

  • 出版社/メーカー: 酒井産業
  • メディア: おもちゃ&ホビー
↓陶芸家クイーンということで...
極める技 現代日本の陶芸家125人

極める技 現代日本の陶芸家125人

  • 作者: 黒田 草臣
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2004/12
  • メディア: 単行本
陶芸家になりたい!―あなたも、こうして陶芸家になれる! (双葉社スーパームック)

陶芸家になりたい!―あなたも、こうして陶芸家になれる! (双葉社スーパームック)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2003/09
  • メディア: 単行本
↓松山さんは「ろくろ首」と言ってましたが...
ろくろ倶楽部

ろくろ倶楽部

  • 出版社/メーカー: タカラトミー
  • メディア: おもちゃ&ホビー
家庭用電動ろくろセット『陶芸の達人』人気のレッド色(X222)

家庭用電動ろくろセット『陶芸の達人』人気のレッド色(X222)

  • 出版社/メーカー: ロイヤル通販
  • メディア: おもちゃ&ホビー
電動ろくろセット「陶芸工房」

電動ろくろセット「陶芸工房」

  • 出版社/メーカー: 株式会社ワイ.エス.エヌ
  • メディア: おもちゃ&ホビー
陶芸教室

陶芸教室

  • 出版社/メーカー: アイアン
  • メディア: おもちゃ&ホビー
↓松山さんのために...
ろくろ首の首はなぜ伸びるのか 遊ぶ生物学への招待 (新潮新書)

ろくろ首の首はなぜ伸びるのか 遊ぶ生物学への招待 (新潮新書)

  • 作者: 武村 政春
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2005/12/15
  • メディア: 新書
ろくろ首の客―花の若衆方書抜き帳 (学研M文庫)

ろくろ首の客―花の若衆方書抜き帳 (学研M文庫)

  • 作者: 小笠原 京
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2009/03/10
  • メディア: 文庫
ろくろ首考―妖怪の生物学

ろくろ首考―妖怪の生物学

  • 作者: 武村 政春
  • 出版社/メーカー: 文芸社
  • 発売日: 2002/11
  • メディア: 単行本
大江戸化物図譜 (小学館文庫)

大江戸化物図譜 (小学館文庫)

  • 作者: アダム カバット
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2000/08
  • メディア: 文庫
朝バナナダイエット

朝バナナダイエット

  • 作者: はまち。
  • 出版社/メーカー: ぶんか社
  • 発売日: 2008/03/01
  • メディア: 単行本
もっと朝バナナダイエット

もっと朝バナナダイエット

  • 作者: はまち。
  • 出版社/メーカー: ぶんか社
  • 発売日: 2008/06
  • メディア: 単行本
朝バナナダイエット (ぶんか社文庫)

朝バナナダイエット (ぶんか社文庫)

  • 作者: はまち。
  • 出版社/メーカー: ぶんか社
  • 発売日: 2008/08
  • メディア: 文庫

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