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「ガメラ」(その2) [映画(邦画)]

今回は、WOWOWの一挙放送の3日目に放送された1966年のシリーズ第2作の「大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン」です。前作は白黒作品であったが、ここからカラー作品になります。前作のヒットを受けて制作された作品であり、「ガメラ」シリーズの中では子供が登場しないという、少し雰囲気の違う作品に仕上がっている。

まずは作品データから。1966年の大映作品で、時間は101分である。製作は永田雅一、監督は田中重雄、脚本は高橋二三、撮影は高橋通夫、特撮監督は湯浅憲明、音楽は木下忠司である。また、ナレーターは若山弦蔵、そして出演は、本郷功次郎、江波杏子、夏木章、藤山浩二、早川雄三、見明凡太朗、伊東光一、高村栄一、菅井一郎、藤岡琢也、北原義郎、若松和子、谷謙一、原田該、北城寿太郎、ジョー・オハラ、星ひかる、たちである。

物語は前作の続きである。ガメラを乗せた火星行きのZプランのロケットが隕石と衝突し、ガメラは自由の身になる。で、地球に戻り、電力を捕球するために黒部ダムを襲う。一方、第二次大戦でニューギニアに出生していた平田は、当時、現地で発見した大きなオパールをジャングルの奥地に隠していて、それを回収する計画を立て、知り合いの小野寺と川尻、弟の圭介が現地に向かった。3人は原住民の制止も無視して奥地に向かい、洞窟を発見、オパールを発見する。が、川尻がサソリに刺されて死亡、一人占めを狙った小野寺は圭介を洞窟に閉じこめ、一人で帰国する。帰途の船中でそのオパールは医療用の赤外線を浴び、孵化した。それはオパールではなくてバラゴンという怪獣の卵だった。神戸港に到着したが、そこでバラゴンが急成長して暴れまくることになる。自衛隊は何も出来ず、バラゴンは進撃する。やがて、火災の炎にガメラがやってきて、大阪城公園で一騎打ちに。が、バラゴンの冷凍液によってあえなく敗退するガメラ。その頃、原住民に助けられた圭介が、原住民の娘・カレンとともに帰国。伝説に従ってバラゴンを退治する作戦が開始される。それは、水に身体の細胞が溶けてしまうというバラゴンを巨大なダイヤの光で琵琶湖に誘導して、琵琶湖に沈めてしまうというものだった。が、小野寺がそのダイヤの強奪に現れて...

タイトルこそ、ガメラとバラゴンの対決を大きく謳っているが、バラゴンが中心となった物語で、バラゴンの復活、対決、退治を描いたような作品であり、ガメラの登場は意外と少ない。本作からガメラは人類の味方になったと思われているが、本作でのガメラは、本能のままに現れて、自分のためにたまたまバラゴンと対決して、最終的に退治したということで、人類の味方ということは出来ない。こういう部分は、改めて作品を見ることで確認できることでもある。

製作から40年以上が流れた現在、色々と突っ込みたくなる所も多いのだが、それは自粛しておくことにする。(一応、どうして琵琶湖なの?淀川でも十分だと思うんですけど...と言うことだけ記しておく。)ただ、40年以上も前の作品とは思えないほど、密度の高い作品である。

 

大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン

大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • 発売日: 2007/10/26
  • メディア: DVD

ガメラ THE BOX 1965-1968

ガメラ THE BOX 1965-1968

  • 出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
  • 発売日: 2001/10/11
  • メディア: DVD

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「ガメラ」(その1) [映画(邦画)]

WOWOWが年末のスペシャルとして、シリーズ全12作の一挙放映ということで、1週間の間に「小さき勇者たち ~ガメラ~」から始めて、昭和ガメラの全8作と平成3部作の放送をするということで、このシリーズを取り上げることにする。(放送順ではなく、年代順に記していく。)一応、懐かしの邦画ヒーローの第15弾として扱う。→とはいっても、見る時間が...(まあ、近い間にリピート放送もありますけど...)

その1回目となる今回は、簡単なシリーズのおさらいと、第1作についてです。

まずはシリーズのおさらいから。このシリーズは東宝の「ゴジラ」のヒットを受けて、他社も怪獣映画に参入した(結構コケたものもありました。)が、そんな中、大映が製作した初の怪獣映画である。ガメラの持つユニークなキャラが受け入れられて、「ゴジラ」に続く人気シリーズになったのはみなさんご存知の通りである。

シリーズは、昭和の間の8作と、平成三部作と言われる3作がある。尚、WOWOWはシリーズ作品として扱った「小さき勇者たち ~ガメラ~」は大映の作品ではないので、正しくはシリーズには含まないが、番外作品として最後に扱うことにする。

作品群は以下の通りである。第1作「大怪獣ガメラ」(1965年)、第2作「大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン」(1966年)、第3作「大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス」(1967年)、第4作「ガメラ対宇宙怪獣バイラス」(1968年)、第5作「ガメラ対大悪獣ギロン」(1969年)、第6作「ガメラ対大魔獣ジャイガー」(1970年)、第7作「ガメラ対深海怪獣ジグラ」(1971年)、第8作「宇宙怪獣ガメラ」(1980年)、平成シリーズ第1作「ガメラ 大怪獣空中決戦」(1995年)、平成シリーズ第2作「ガメラ2 レギオン襲来」(1996年)、平成シリーズ第3作「ガメラ3 邪神<イリス>覚醒」(1999年)。また、「小さき勇者たち ~ガメラ~」は2006年の作品である。

シリーズ第1作「大怪獣ガメラ
海外にも輸出された本作は、英語のタイトルが「GAMMERA THE INVINCIBLE」と付けられている。作品データを記しておくと、大映の1965年の作品で、時間は79分の白黒作品である。製作は永田雅一、監督は湯浅憲明、脚本は高橋二三、撮影は宗川信夫、音楽は山内正である。そして出演は、船越英二、姿美千子、霧立はるみ、山下洵一郎、北原義郎、内田喜郎、浜村純、吉田義夫、左卜全、北城寿太郎、藤山浩二、大川修、小山内淳、中田勉、森矢雄二、大山健二、村田扶実子、高田宗彦、たちである。

白黒作品ということで、これが陰影をうまく使っていて、迫り来るガメラの恐怖を上手く描くことに成功している。また、1965年(昭和40年)の製作ということだが、特撮の方は時代を感じるところがあるが、なかなかのレベルを確保している。特に、最近では何でもCGに頼り切る傾向があるが、ミニチュアを使った手作りの味が出ている。

物語は、北極海上で原爆を積んだ国籍不明の航空機の編隊が米軍機によって撃墜されて、氷山に墜落した。搭載していた原爆は爆発し、氷山に閉じ込められていたエスキモーの伝説の怪獣・ガメラが蘇った。隊長60mという巨大な亀怪獣のガメラはその後姿を消し、世界中では謎の空飛ぶ円盤が目撃されるようになる。世界中は空飛ぶ円盤の方に関心が移る中、北海道にガメラが現れ、地熱発電所を襲った。で、自衛隊が出動してガメラに対峙する。高圧電流や冷凍弾でガメラを退治しようとするが、ことごとく失敗。が、何とかガメラをひっくり返すことに成功し、勝利を確信する。が、頭と手足を甲羅に入れたガメラはジェット噴射をして飛び立っていき、姿を隠した。その姿は世界中で目撃された謎の空飛ぶ円盤であり、円盤の小隊はガメラだと言うことが分かる。そんなガメラは東京に現れ、町を炎で包み込む。対策本部はガメラが熱エネルギーをエネルギーに変えていることに気づき、世界の国々の協力で、伊豆大島にあるZプランの設備を急遽完成させ、ガメラを伊豆大島に誘導した。そしてガメラとの最終決戦へ...

劇場作品ということでは時間は短めであるが、なかなかスピーディな展開で進んで行く。展開は怪獣映画の定番を行くものであるが、白黒映像の持つ味とスピード感溢れる演出によって、一気にクライマックスまで見せてくれる。

最後は、火星行きロケットにガメラを閉じこめて宇宙に追放してしまうということで、ガメラの脅威を取り除くことになったが、本作製作時には宇宙に対する夢も色々と満ちあふれていた物でした。

製作から40年以上が経過していることで、現在の知識からは色々とツッコミ所も満載であるのだが、そういうことがあまり気にならなかったのは、作品の展開が良かったからですね。今回、改めて本作を見て、強く感じたところでした。

 

大怪獣ガメラ

大怪獣ガメラ

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • 発売日: 2007/10/26
  • メディア: DVD

ガメラ生誕40周年記念 Z計画 DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • 発売日: 2006/08/31
  • メディア: DVD
Official File Magazine 特撮ヒーローBESTマガジン VOL.4 (Kodansha official file magazine)

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  • 作者: 講談社
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/11/06
  • メディア: ムック
大怪獣ガメラ秘蔵写真集

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  • 作者: 湯浅 憲明
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2001/09
  • メディア: 大型本

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ケータイ刑事銭形海25話(2nd.12話) [ケータイ刑事]

二段構成として記している「銭形海」。こちらの方は物語の中身を追っている長文&ネタバレたっぷり編です。(と言っても今回も文章にするのに辛い所がある...)今回の物語は2nd.12話(通算では25話)の「歌だ!祭りだ!芸術だ! ~ケータイ刑事文化祭 in ゴルゴダの森(後編)」です。前回の続きとなる「シンデレラ」と、その他ということで、やっぱりたっぷりと楽しませてくれるものでした。文字にしにくい所がありますが、長文&ネタバレありで記していきます。尚、放送直後に記した「感想+次回予告」版はここをクリックして下さい。

今回はOP主題歌がなく、いきなり開演ブザーが鳴る。マヤヤの声が「今回のケータイ刑事は「ケータイ刑事文化祭」と称しまして、こちらゴルゴダの森署ステージからの中継でお送りいたします」と言い、舞台にちゃん、五代さん、柴田束志さんの3人が登場する。「こんにちは」とちゃんが切り出し、五代さんが「警視庁の文化祭へようこそ」と挨拶をする。(あれっ?前回の冒頭部分と同じ?と一瞬思ったら...そうではなくて...)「ゴルゴダの森文化祭、後半戦に突入です」とちゃん。(やっぱり、使い回しではありませんでした。)そして「引き続き、皆さんのご案内をする警視正・銭形海です。よろしく御願いします」と言って、警察手帳を見せて敬礼するちゃん。(今回は、青葉台学園の学生証ではなくて、ちゃんと警察手帳でした。)そして五代さんも続く。

ちゃんが「ところで五代さん。五代さんは文化祭と言えば何を思い浮かべます?」と前回と同じ質問をする。これに五代さんは「思い出すねぇ、焼きそば作っていたけいこちゃん」と前回とは違う回答をする。で、色々と長く語り始める。で、ちゃんは「またまた話が長くなりそうなんで...」と遮ると「みなさん、始めましょうか」と進行させようとする。すると「ちょい、ちょいちょい、待って下さい。誰か忘れてませんか?」と柴田さんが割って入る。で、逆立ちをして自己紹介をさせてもらう。で、ちゃんが「それでは「ゴルゴダの森文化祭」、後半戦に突入で~す!」と、まとめた。(ここで、いつもの赤い碇をバックにしたスポンサー部分の映像が入る。)

「警視庁推薦 よいこのためのケータイ刑事劇場 シンデレラ」とマヤヤの声が紹介して、前回の続きのスタートです。

腕組みをしているシンデレラはパンプキンに文句を言う。「でも、どうして私が事件を解決しなきゃいけないんですか。そんなの、警察の仕事ですよ」これにパンプキンが「だから、あなたは今、刑事なんですよ」と言うが「それは、魔法使いさんが勝手にやったことで...大体、私に事件が解決できる訳ありません」と反発するシンデレラ。すると「それは大丈夫なんです。魔法が利いている間は、あなたは、IQ180の才女ですから」とパンプキン。「本当ですか?」と目を丸くするシンデレラ。で、「ちょっと質問してみましょうか」とパンプキンは問を出す。「かぼちゃとヤンバルクイナの共通点は?」これにシンデレラは「どちらもピアノが弾けません」と元気よく答える。「ピンポン!」と大正解。すると「本当に頭が良くなっている...」と大感激のシンデレラだった。すると天の声(マヤヤの声)が「まあ、本人がそう思っているなら、それで良としましょう...」(ヤンバルクイナは天然記念物で絶滅危惧種の鳥ですね。1981年に沖縄島北部で発見されたクイナの一種です。ちなみに漢字では「山原水鶏」と書きます。)

パンプキンは「事件を解決したら、あなたの夢が叶うかも知れませんよ」と言って、コンゴー王子の事を口にする。するとシンデレラは「王子様が...」と舞い上がる。で、ビデオテープの巻き戻し映像風に回転しながらコンゴー王子が登場すると「ニワタモン」(パンプキンの通訳は「君が事件を解決したのかい」)、シンデレラは「ウイ、アンドリウ」と返す。(通訳は「ええ、私が事件を解決したんですわ」)コンゴー王子は求愛のポーズをして「ウラリハソッコウセイ」(通訳「僕と結婚してくれたまえ」)。シンデレラは「ウイ、オズマゴロシハチコウセイ」と返す。(通訳「その言葉をどれだけ待ったことでしょうか。私はその言葉を待つ度に首を長くして待っていたんです。その首が1m、2m、3m…」)が、コンゴー王子が「そんなに喋ってねえよ!」と言ってパンプキンを突き飛ばした。(で、ビデオの早送り再生風に回転しながら消えていった。)

シンデレラは「分かりましたかぼちゃさん。絶対にこの事件を解決して見せます。正義のために」と力強く言う。が「いやいや、自分のためにでしょう」と突っ込むパンプキンだった。

そうこうしていると、時計の鐘が鳴り、時間は11時になった。あと1時間で魔法が消えてしまう、ということで、シンデレラは「事件の詳細を確認しましょう」と言って、推理を始める。(ビデオの間は戻し映像風に、パパイヤ国王が回転しながら登場し、事件の再現ドラマへ。)

舞踏会の最中に突然苦しみだした国王。(ネタをたっぷりやってから倒れる。)で、パンプキンは「鑑識柴田、鑑識に入らせていただきます」と言って作業を始めようとする。シンデレラは国王の椅子の回りを一人で調べ始める。するとプロンプターの警官がギターを持ってきて、それを柴田さんに渡す。ギターを方から下げると「鑑識柴田、歌わせていただきたいと思います」と言って、お馴染みの「鑑識柴田の歌」(「♪死体は語る...」)を歌い始める。(撲殺、絞殺、刺殺、銃殺と歌ってましたけど、流石に「悩殺」というのは外したということなんですかね?)

歌い終わると「鑑識、終了しました」と報告する。(何を調べていたの?というツッコミはここでは自粛。)シンデレラは国王が口にしたグラスを手にしていて「このグラスの中身は?」と尋ねる。これに「致死量の猛毒が検出されました」と報告する。で、国王は毒殺されたと思われたが、「それだけじゃないんです」と言って鑑識結果の報告を続けるパンプキン・柴田。「首を絞められた痕が見つかったんです。」「それから胸にはナイフで刺された傷が見受けられました。」ということで、「被害者の死因は毒殺であり、絞殺であり、刺殺であるということなんです」と結論を出す。これにシンデレラは「えっ!!??」

シンデレラは「一体誰が国王陛下を殺害したんでしょう?」と考えていた。これにパンプキンが「じゃあ、こういうのはどうでしょうか?」と言ってヒントを出す。「国王陛下が死んで一番得をする人物は誰なのかを考えてみては...」これにシンデレラは「もしかして...」で、浮かんだのはコンゴー王子だった。(で、コンゴー王子が登場。)国王が死ねば、次の国王は自分になる。ということで「王様誰だ?」と王様ゲームのノリの王子だった。シンデレラは「そんなぁ...」と言うと「王子様が犯人なんてあり得ません」と言う。で、混乱して色々と(訳の分からないことを)語るシンデレラだった。(「・2nd.」ではないものの、五代さんは美女を前にすると「○○さんは犯人ではない」と「」や「」では言っていましたが、それをちゃん(シンデレラ)がやっている所は楽しい所です。)

「どうしたらいいの?」と取り乱すシンデレラに「落ち着いて下さい」と宥めるパンプキンは「王子様は犯人じゃないと思いますよ」と言う。すかさず「どうしてですか?」と尋ねるシンデレラ。これにパンプキンは「国王が死んだときに、王子様とあなたは踊っていたじゃないですか、一緒に」と説明する。すると「そうか、そうか」と納得して安心するシンデレラだった。

王子が犯人でなければ誰が犯人か?、それを考えるシンデレラ。たくさんの人がいた中で毒殺、絞殺、刺殺を一度に行うことは可能なのか?という疑問を口にすると「とても人の仕業だと思えませんね」とパンプキン。するとシンデレラは閃いた。笑顔になると「そうか、そういうことか」から「謎は解けたよ、ワシントンDCくん。もとい謎は解けたよ、ワトソンくん

で、口上を(1st.の舞台の時と同様に)主題歌に乗せて歌い、「その名も人呼んで、ケータイ刑事・シンデレラ。私の怒りで沈みなさい!」

すると赤い碇に繋がった鎖に拘束された魔法使いがプロンプターの警官に連れられて姿を現した。「何だよ」と文句を言っている魔法使い。シンデレラが鎖を引くと、(一応)回転した魔法使い。(CGが使えない以上、苦労があるものの、これもローテク&アイデア次第です。)

「何なんだよ」と魔法使いが文句を言うと「国王陛下を殺害したのは、あなたですね」とシンデレラ。「何を言ってるんだ。ふざけるな」と魔法使い。これに「いいえ、あなたは嘘をついています」とシンデレラが言うと、「よいこのための」という言葉に沿うように「嘘つきは泥棒のはじまり」(テロップ&会場のみんなで唱和する。)魔法使いは「五月蠅いな、証拠はあるのか」と突っぱねる。するとシンデレラは「国王陛下が倒れたとき、この人を見ましたか?見た人は手を上げて下さい」と会場に問う。(このノリは舞台だからこそのものですね。)で、殆どということで、その時その場にいたことを認める魔法使い。が「オレが国王を殺したという証拠はないでしょう」とあくまでも惚ける。するとシンデレラは説明を続ける。「この事件は毒殺、絞殺、刺殺がいっぺんに行われました。とても人の仕業とは思えません。つまり、魔法使いであるあなた以外に犯行は不可能なんです」(すかさず「こりゃまた随分強引な推理ですね~」とパンプキン。→確かに。でも、こういう「文化祭」という名前の素人っぽさがこれを許してくれます。)

すると魔法使いは泣き出して「すいません。僕が殺りました」と自白した。シンデレラは「どうして国王陛下を?」と動機を尋ねる。すると、王子が生まれた時に僕だけパーティに呼ばれなかった、と言い「そんなのって凄く苦しいでしょう。たまりにたまったんだ」と言い訳をする。(ここも凄く強引ですけど...)

シンデレラは「手錠、お願いします」と手を上げて言うと、プロンプターの警官が手錠を持って登場し、魔法使いを逮捕した。で、無事に事件を解決したシンデレラは「早く王子様ら知らせなきゃ」と口にするが、その時も12時の鐘が鳴った。鐘が鳴り終わると魔法が解けてしまうと言って、早く帰ろうとするパンプキン。シンデレラは「ちょっと待って下さい」と言うと上着の内ポケットから携帯を取りだし、それを足元に置くと「よし」と口にする。パンプキンは「携帯、忘れるなと言われたでしょう」と注意をするが「いいのいいの」とシンデレラ。で、帰って行った。

そんな所にやってきたコンゴー王子は携帯に気づくと、それを拾う。で、携帯を持ってポーズすることを忘れなかった。(「」の時からの夢でしょうしね。「芽以style」では(ちゃんの)口上を何度も言ってましたけど...)

翌日、自宅で掃除をしているシンデレラ。(元のみすぼらしい姿に戻っている。)12時の鐘が鳴り終わり、元の姿に戻り、かぼちゃも元のカボチャに戻ったと説明する。が、置いてきた携帯を頼りに王子様がここにやってきて、お城に連れて行ってくれる、と信じていた。すると、その通りにコンゴー王子がやってきた。携帯を手にして「これはあなたのものですか?」と尋ねる。シンデレラは「はい、そうです」と言うと王子の手から携帯を手にすると、手に持ってポーズをとる。で「ほら、ピッタリ!」と笑顔で言うシンデレラ。(王子のツッコミがあったのは言うまでもない。)王子は「昨夜の国王の殺害事件を解決したのはあなたですね」と確認する。シンデレラは乙女チックに「実は、大きな声じゃ言えないんですけど...」とはにかむと「そうなんです!」と笑顔を浮かべて大きな声で答えた。すると「じゃあ、私と一緒にお城まで来てくれるね」と王子。シンデレラは「この瞬間をどれだけ待ち望んだことか...」と感激し「はい、喜んで」と答えた。すると王子は「実は、今度は女王様が殺害されたんだ。早速事件の捜査に当たって欲しい」と言った。「でも私、もうケータイ刑事じゃないんですけど...」とシンデレラ。が、王子はシンデレラの手を取ると「さあ、早く」と言って連れて行こうとする。シンデレラは「ちょっと待って下さい」と言うと、側にあったかぼちゃに向かって「かぼちゃさん、どうしたらいいんですか?」と尋ねる。が、これに「今の私はただのかぼちゃですから、話しかけても無駄ですよ」と答えた。(「もう、答えているじゃないですか」というシンデレラのツッコミあり)王子はかぼちゃと話しているシンデレラに対して「早く」と言って先に表に飛び出していく。すると車のクラクション、急ブレーキを踏む音がして、王子の悲鳴が届いた。シンデレラは「横断歩道は右を見て左を見て もう一度右を見てから渡りましょう」(テロップ&「ご一緒に」)と言ってから王子を追いかけていった。

マヤヤの声が「こうしてシンデレラは、その後もゴルゴダの森で一番の刑事として活躍しましたとさ。ちゃんちゃん」で、終幕でした。(ここでAパート終了。経過時間は15分に僅かに足りないところでした。Bパートは10分半強になります。)

CM明けの最初は柴田束志/太郎さんの声で「警視庁推薦 韓流スターを招いてつづる 恋のケータイ刑事劇場」ということで、寸劇に、声は朗読で演者とは別人がという、ちょっと面白い試みが行われたものでした。(時間的には約8分)柴田太郎/束志のW柴田は共に鑑識の制服姿ということで椅子に座って台本を手にしているが、TVシリーズではともかく、「M3」ではW柴田を見たいところでもあります。また、柴田太郎さんが出てきて「韓流スター」と言うと、どうしても「・1st.10話」のゴ様の事が思い出されてしまいます。(が、ここに登場するのはゴ様というようなパロディではなく、シン・ドンウクです。)

「はじまり、はじまり」ということで、ちゃんが登場。(ちゃんの声は柴田束志さんです。)→この前の「サイレント」や「・1st.12&13話」の活弁を思い出させてくれますね。(このコーナーも、文字にするには難しい所があるので、簡単にします。)

ちゃんのラブ・ストーリーということで、恋する乙女になっているちゃん。そんな所に白いタキシード姿のシン・ドンウクが登場。(彼はソウル市警に勤めるちゃんの彼氏で、タキシード刑事。声は柴田太郎さん。→「こち亀」に登場しそうな名前という気もします...)

久しぶりに会ったちゃんは舞い上がっている。(ラブ・ラブ・モードのちゃんです。)そんなちゃんにタキシード刑事はプレゼントを。それは幻の魚・シーラカンスの魚拓だった。更に、もう一つ贈り物がある、ということで、それを内ポケットから取り出す。回ちゃんは「給料の三ヶ月分」と思い、受け取ろうとする。が、そこに「ちょっと待った!」と五代さんが現れた。(声は林和義さん)「純な心で愛を説く。…」五代さんのあの口上から「尾行検定8級」という2nd.8話のネタ(文化祭の開催日に放送された物語です。)まで登場。五代さんを「お父さん」と言うタキシード刑事。(ちゃんやちゃんが五代さんを「パパ」と言っていたことがあったのを思い出します。)

そんな五代さんは二人の仲を認めない。挙げ句の果てには「実の兄妹なんだよ!」これにちゃん(とシン)の「ガチョーン」が飛び出すサービスぶり。(五代さんの「シェー」も当然出てくる。)

何だかんだで、シンの第二の贈り物を受け取るというちゃん。(当然、婚約指輪だと思っている...)で箱を開けたちゃんは、中にあった折りたたまれたメモ紙を取り出し、広げて目を通す。「相棒をご用命の際は、是非タキシード刑事に」ということでした。

海ちゃんは「やっぱりこんなオチなのね。ケータイ刑事初のラブストーリーだと言うから、5時起きした私の立場は...」と嘆いていた。→3rd.シリーズの海外&フィギュア劇に、ひょっとしたら「タキシード刑事」を登場させるという伏線だったりして?(どう考えても、TVシリーズにタキシード刑事を引っ張るのは無理でしょうから...)

3つ目のコーナーは「警視庁推薦 銭形海の歌謡ショー」とマヤヤの声。(画面には「ケータイ刑事歌謡ショー ゴルゴダの森」と、作詞 丹羽多聞アンドリウ 作曲 遠藤浩二 ということで、「警視庁推薦」の文字はない。)で、二人の婦警姿のバックダンサーを従えたちゃん(青葉台学園の制服姿)が歌う。曲の方はテンポの良いアイドル路線という雰囲気の一曲であるが、歌詞の方は結構意味深な物である。歌詞に「ゴルゴダの邱」と出てくるが、イエスのことを多少は意識しているのか、それに繋がるような単語がいくつか出てきていたが、今後(特に「M3」)への伏線があるのかも?ただ、歌うことについては、カラオケ好きで歌が上手いお姉さんの範囲(下手なアイドル歌手よりはずっと上手いですけど...)から抜け出せていないので、CD化する迄にもう少し練習しておいて下さいね。(上達できる素質は感じますので...)

尺の関係もあってか、曲の途中でちゃん、五代さん、柴田束志さんのスリーショットに切り替わる。(曲の方はバックで続いている。)「お疲れ様でした」ということで、締めの感想を語るちゃん。(出演、スタッフのテロップはここで流れるが、やっぱり「・1st.9話」のスタイルの再現という形となりました。)で、「それではまた機会があったら、こういう文化祭を開きたいと思います」とちゃんが言うと「バイバイ~」そして映像の方は歌の最後の部分に変わり、とろけそうな笑顔で「みなさん、どうもありがとうございました」とお辞儀をするちゃんでした。→「銭形海」ではともかく、丹羽Pのことだから、7代目以降で再び開催すると思いますけど...(学校行事としたら、「体育祭」が残っているけど、そういうこともあり得るかも...?)

次回は2nd.シリーズの最終回となる2nd.13話(通算では26話)となる「さよなら五代さん! ~恐怖の神経ガス殺人事件」です。次回予告では、ちゃんが「五代さん、死んじゃ嫌っ!」と口にしていましたが、「・13話」や「・2nd.13話」のような雰囲気になるのでしょうか?また、相棒との別れの物語ということで、一応は「シリアス路線」ということになると思われるが、果たして?また、相棒との別れの物語といえば「爆弾事件」が多いのに、「・1st.13話」と同様に爆弾事件ではないんですね。が、「毒ガス」も「爆弾」と同様に大量無差別殺人事件に発展する可能性が高いだけに... (公式HP更新後、更に「追記」として記します。)

(12/26 13:00追記)
次回の物語は、防衛省科学研究所で保管されていた神経ガスが盗まれた、ということで、「ケータイ刑事」としたらスケールの大きな事件です。(1年前の「
恋日・ニュータイプ・13話」では「防衛庁」だったが、今年の初めに「防衛省」に昇格したこともしっかりと入っています。)盗まれたガスは「国家機密」の情報という事になっているが、泪ちゃんが「(何人姉妹なのかは)最高国家機密です」と「・2nd.21話」で言っていたのを思い出します。それにしても、「」のときからずっとそうですが、各シリーズの最終話は本当にスケールの大きな物語となる「ケータイ刑事」ですね。

鑑識メモ。シアターアプルの客席から柴田太郎/束志のW柴田さんが出てくる。(手には花束を持っている。)で「終わりましたね」と感無量の様子の2人。(二人がお互いに「柴田さん」と言い合っているのが面白い所でもある。)そんな中、太郎さんが「やっぱりケータイ刑事シリーズはね、我々柴田がいないとね、始まらないし、終わらないんですよ」これに束志さんが「本当、それ実感しました」と返す。で、それぞれが手にしている花束を交換という形で渡しあいする二人でした。→「銭形愛」の最初の頃はともかく、「」の後半以降は、確かに柴田さんの存在は「ケータイ刑事」には必要不可欠です。銭形家の姉妹の人数まではいかないにしても、柴田家の更なる人物の登場も期待します。

今回の物語は、前回の続きと言うことであったが、「ケータイ刑事」における舞台版の元祖となる「・1st.9話」の公開収録に倣った形で、OP主題歌が無くまとめたというのは良い所でした。(まあ、尺の関係もあったのは言うまでもないですが...)途中のCMも、コーナーが変わるということだったらOKなので、フォーマットについては良かったですね。(「・1st.」の4話連続の舞台では、途中のCMが気になりましたし、「・13話」や「・1st.9話」で途中にCMを入れない形も実際にやっているので、不可能ではないはず。→「・3rd.」の舞台の放送の時に活かしてもらいたいところである。)

そんな中、ふと思ったことが一つ。「ケータイ刑事」を見続けている者にとったら、「文化祭」はサービス満載でたっぷりと楽しむことができる内容であるが、前回の放送、または今回の放送で「ケータイ刑事」を初めて見たという人がいたら、どういう感想を持ったでしょうか?(おそらく、全くついて行けないでしょうし...)TVシリーズとしても、今回で169話となるシリーズであるだけに、バラエティに富んだ内容になるのも当然でしょうけど... 締める所はしっかりと締めて下さいね。(次回は五代さんとの別れの物語なので、節目となるので、しっかりと締めてくれるでしょうけど...)

 

やっぱりこれらを

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX I

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX I

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/10/22
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2003/05/22
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX I

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX I

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/12/23
  • メディア: DVD

シンデレラ

シンデレラ

  • 出版社/メーカー: コスモコーディネイト
  • 発売日: 2006/12/14
  • メディア: DVD

シンデレラ スペシャル・エディション

シンデレラ スペシャル・エディション

  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • 発売日: 2005/10/21
  • メディア: DVD

ジェーン・バーキン in シンデレラ

ジェーン・バーキン in シンデレラ

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • 発売日: 2006/12/22
  • メディア: DVD

 

↓「シンデレラ」をベースとした作品をいくつか

エバー・アフター (ベストヒット・セレクション)

エバー・アフター (ベストヒット・セレクション)

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2007/11/21
  • メディア: DVD

シンデレラ・ストーリー 特別版

シンデレラ・ストーリー 特別版

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2006/01/27
  • メディア: DVD
 
↓参考まで
南の島の自然破壊と現代環境訴訟―開発とアマミノクロウサギ・沖縄ジュゴン・ヤンバルクイナの未来

南の島の自然破壊と現代環境訴訟―開発とアマミノクロウサギ・沖縄ジュゴン・ヤンバルクイナの未来

  • 作者: 関根 孝道
  • 出版社/メーカー: 関西学院大学出版会
  • 発売日: 2007/02
  • メディア: 単行本

沖縄の野鳥たち ヤンバルクイナの見た夢は

  • 作者: 金城 吉男
  • 出版社/メーカー: 琉球新報社
  • 発売日: 2000/03
  • メディア: 大型本
なぜ起こす交通事故―運転席の安全心理

なぜ起こす交通事故―運転席の安全心理

  • 作者: 小林 実
  • 出版社/メーカー: 中央労働災害防止協会
  • 発売日: 2003/05
  • メディア: 単行本
警察白書〈平成17年版〉特集:世界一安全な道路交通を目指して

警察白書〈平成17年版〉特集:世界一安全な道路交通を目指して

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ぎょうせい
  • 発売日: 2005/08
  • メディア: 大型本

交通事故防止マニュアル

  • 作者: 労働基準調査会
  • 出版社/メーカー: 労働基準調査会
  • 発売日: 1997/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

↓参考になる???(ならない...)

ユダヤ・キリスト・イスラム集中講座 (徳間文庫)

ユダヤ・キリスト・イスラム集中講座 (徳間文庫)

  • 作者: 井沢 元彦
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2006/11
  • メディア: 文庫

イエスの生涯 (新潮文庫)

イエスの生涯 (新潮文庫)

  • 作者: 遠藤 周作
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1982/05
  • メディア: 文庫

↓シン・ドンウク関係

銭の戦争 DVD-BOX 1

銭の戦争 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2008/02/22
  • メディア: DVD

シン・ドンウク/セカンドDVD「S・W・E・E・T!」(初回生産限定版)

シン・ドンウク/セカンドDVD「S・W・E・E・T!」(初回生産限定版)

  • 出版社/メーカー: 株式会社デジタルチェック/Jakore
  • 発売日: 2008/01/25
  • メディア: DVD

シン・ドンウク/ファーストDVD「F・R・E・S・H!」(初回生産限定版)

シン・ドンウク/ファーストDVD「F・R・E・S・H!」(初回生産限定版)

  • 出版社/メーカー: 株式会社デジタルチェック
  • 発売日: 2007/11/23
  • メディア: DVD

悲しみよ、さようなら パーフェクトBOX Vol.1

悲しみよ、さようなら パーフェクトBOX Vol.1

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • 発売日: 2008/02/08
  • メディア: DVD

雲の階段 DVD-BOX

雲の階段 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 2007/07/20
  • メディア: DVD

Loving You DVD-BOX I

Loving You DVD-BOX I

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2006/07/19
  • メディア: DVD

卓上 シン・ドンウク

卓上 シン・ドンウク

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: Hagoromo co.,ltd.
  • 発売日: 2007/11/23
  • メディア: カレンダー

シン・ドンウク 2008カレンダー

シン・ドンウク 2008カレンダー

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ハゴロモ
  • 発売日: 2007/11/27
  • メディア: カレンダー


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