「POLICE ACADEMY 6: CITY UNDER SIEGE」 [映画(洋画)]
表題の作品は1989年の「新ポリスアカデミー/バトルロイヤル」である。今までと違って「新」というのがタイトルに入ったが、ビデオ化された時には「ポリスアカデミー6/バトルロイヤル」と言うように改題された。(何のための劇場タイトルだったんでしょうか?)ここまで1年に1本のペースで製作されてきた本シリーズも、本作で6年連続となった。(が、次作は1994年の製作ということで、間が空きます。)
作品データを記しておくと、時間は85分、製作はポール・マスランスキー、監督はピーター・ボナーズ、脚本はステファン・J・カーウィック、撮影はチャールズ・ロッシャー・Jr.、音楽はロバート・フォークである。そして出演は、ババ・スミス、デヴィッド・グラフ、マイケル・ウィンスロー、レスリー・イースターブルック、マリオン・ラムジー、マット・マッコイ、ブルース・マーラー、G・W・ベイリー、ジョージ・ゲインズ、ケネス・マース、ゲリット・グレアム、たちである。
町では3人組の悪党が宝石泥棒や強盗などの犯罪を重ねていて、ハイタワーをはじめ、ポリスアカデミー卒業生の面々は警備にあたる。しかし、彼らはいつも裏をかかれてばかりで、全く役に立たず、捜査から外される。が、タダでは転ばない彼らは独自の捜査を行い、警察内部に情報を洩らしている人間がいるらしいことが分かる。更に、上司・ハリスの相変わらずの妨害もあり、ついには全市を停電させてパニック状態に陥らせてしまう。が、市政転覆をたくらむ一味をつきとめた彼らは一味を追い、大捕物へと発展するが...
一部のメンバーの入れ替えがあるが、ノリは今までと変わらない。全く進歩しないポリアカ卒業生たちであるが、何も考えずに笑って楽しむ作品であれば、そういう変わらない所があるというのは、逆に安心して見ることが出来ることになる。本作も笑って楽しみましょう!
↓シリーズ全7作のセット
「POLICE ACADEMY 5: ASSIGNMENT MIAMI BEACH」 [映画(洋画)]
表題の作品は、1988年の映画「ポリスアカデミー5/マイアミ特別勤務」である。毎年1本のペースで製作されている本シリーズも5本目となった。今回は、永年勤続の表彰を受けることになったラサール校長と共にマイアミに行った一同が繰り広げる大総道を描いたものである。
作品データを記しておくと、時間は90分、製作はポール・マスランスキー、監督はアラン・マイヤーソン、脚本はステファン・J・カーウィック、撮影はジェームズ・パーゴラ、音楽はロバート・フォークである。そして出演は、ババ・スミス、マイケル・ウィンスロー、デヴィッド・グラフ、G・W・ベイリー、ジョージ・ゲインズ、レスリー・イースターブルック、マリオン・ラムジー、ジャネット・ジョーンズ、マット・マッコイ、ルネ・オーベルジョノワ、たちである。
定年を間近に控え、失意の日々を過ごしているラサール校長の姿に見かねたハイタワーたちポリスアカデミーの卒業生は、永年勤続の表彰を受けることになったラサール校長に同行して、マイアミへ向かう。現地で、ラサール校長の甥である刑事部長ニックに出迎えられて一行はリゾート気分になる。が、空港で校長は自分のバッグをダイヤモンド強奪一味のバッグと間違えてしまう。で、ダイヤモンド強奪一味は宝石を取り戻すためにラサール校長を誘拐する。しかし校長は、それを警察の捜査訓練の一環と思い込み、更に、校長の後釜を狙ってマイアミにやってきたハリス署長が事件に絡み、思いも掛けない方向に事件は動き出する(当然、ドタバタの大騒動になる。)ポリアカ卒業生たちは、ラサール校長を救うため、地元のケイト婦警の協力を得て立ち上がるが...
それにしても、ポリアカの連中と関係を持ってしまうダイヤモンド強奪一味は運が悪いのか、それとも、悪いことは出来ないという見本なのか、実に楽しい所である。
このシリーズは、兎に角ドタバタの大騒動に発展し、それを真面目な顔して解決しようとするポリアカの面々が面白いのだが、今回もその期待にしっかりと応えてくれる。これまでの作品と同様に、何も考えずに、大いに笑って楽しみましょう。
↓シリーズ全7作のセット
「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その28) [ケータイ刑事]
「ゲストキャラにおける類似点」として述べているが、今回は「博士」という女性キャラについてです。(男性の博士もそれぞれの作品に登場するが、それはまた別の機会に。)「007」からは「ムーンレイカー」のボンドガールであるホリー・グッドヘッド博士(このネーミング、「ケータイ刑事」にも繋がる楽しいものです。)と「ワールド・イズ・ノット・イナフ」のメイン・ボンドガールのクリスマス・ジョーンズ博士を、「ケータイ刑事」からは「雷・1st.23話」に登場した間宮悦子にご登場願うことにした。
「007」:ホリー・グッドヘッド博士。シリーズ第11作「ムーンレイカー」のボンドガールである。ロケット工学の権威である彼女であるが、実はCIAの諜報部員である。イギリスがアメリカから借りたスペースシャトルが何者かによって盗まれ、ボンドがその調査に乗り出すが、アメリカもCIAの諜報部員を調査に派遣していて、それがホリーであった。ドラックス産業の宇宙飛行士訓練施設に入り、そこでボンドと出会う。初対面の時、ボンドは彼女がロケット工学の権威だとは思わず「グッドヘッド博士は?」と尋ねていた。(まあ、1979年当時であれば、女性の社会進出は進んでいたものの、まだまだ男性社会でしたからね...)ベニスでボンドが調査を進めている所で再会し、所持品からボンドは彼女がCIAのエージェントだということに気づいた。しかし、共同戦線を取ることなく、ボンドは彼女の後を追うことで事件の真相に踏み込んでいくことになった。また、「ムーンレイカー」はシリーズの中で唯一、ボンドが宇宙に飛び出した作品であるが、ボンドと共にスペースシャトルに乗って、彼女の操縦で宇宙に飛び出して悪のドラックスを追いかけていった。
尚、演じたのはロイス・チャイルズである。彼女はその前の作品である「私を愛したスパイ」でアニア(=ボンドガール)候補としてプロデューサのアルバート・R・ブロッコリが目を付けていたが、それが実現せず、L.ギルバート監督の推薦でボンドガールを射止めることになった。
「007」:クリスマス・ジョーンズ博士。シリーズ第19作「ワールド・イズ・ノット・イナフ」のボンドガールである。(しかしこの作品では、ソフィー・マルソーの影に完全に隠れてしまい、歴代のボンドガールの中でも印象がやたらと薄い。また、本作でゴールデン・ラズベリー賞のワースト助演女優賞を受賞することになり、その評価に輪を掛けることになった。(ボンドガールでヒロインのはずなのに、「助演女優賞」というのも...))彼女は核に関するエキスパートであり、原子物理学者である。ボンドがカザフスタンの核施設に行った時に出会ったのだが、砂漠の真ん中にある施設で、男に興味は無いといいながら、ヘソ出しパンツ・ルック・スタイルということで、サービスの方は忘れていませんでした。その後、核に詳しいということでボンドと行動を共にして、敵を倒す最終決戦に絡むということで、歴代ボンドガールらしい所(巻き込まれる、ボンドに強力、恋に落ちる)はしっかりと見せている。
演じたのはデニス・リチャーズであるが、彼女の場合は、本作では出番が今ひとつ少ないこともあって、前の出演作である「ワイルドシングス」の方が印象が強く、ボンドガールというイメージが今ひとつ薄いのですが...
「ケータイ刑事」:間宮悦子。アンドリウ医科大学心理療法科の教授。時間を越える「2倍加速装置」の研究をしていた。が実際は、メキシコ産の幻覚植物を使い、トリップさせていただけでした。研究にはお金が必要だが、補助金を出して貰うには何らかの成果が必要であり、焦っていて、インチキ研究をしていた。で、それに気づいた風呂井戸教授を殺害した。
演じたのは粟田麗。主にテレビ作品への出演が多い。「ケータイ刑事」では「零・1st.11話」に続いて2度目の登場となり、共に「美女」を演じている。(三度目の登場も近いうちにあると思われる。)BS-i作品では「恋する日曜日・1st.19話」の「ダイアリー」と「文學の唄・9話」の「夢十夜」、「先生道」の「リプレイ先生」に出演している。特撮ファンには「仮面ライダー剣」の深沢小夜子ということになるでしょうね。
この3人は「博士」という設定で共通しているものの、タイプは三者三葉、全く違っている。(これだけタイプが違っているというのも、またある意味では面白い所である。)グッドヘッド博士は知的、冷静な学者タイプで大人の雰囲気を持つ女性である。クリスマス博士はグラマーでセクシーなタイプであり、男のことを何とも思っていないが、それでいて男を挑発したりする子供的な部分も持ち合わせた可愛い女性である。間宮悦子はセクシーであり、大人の色香を持つ小悪魔的な部分を持つ悪女タイプの女性である。(殺人まで犯した悪女でもある。)ということで、一見した所では共通点や類似点が無いと思われるが、やはり共通点、類似点がある。それは、3人とも学者であるために共通しているのであろうが、冷静な分析能力と、緻密な計算による先読みが出来るというところである。結果的にはそれによってグッドヘッド博士はボンドに行動を読まれ、クリスマス博士はレナードに拉致されることになり、閒宮は銭形雷ちゃんに犯行を見破られ、運命が大きく変わることになりました。
次回は、「ゲストキャラにおける類似点」の15回目として、今回と同様に「007」からはボンドガールを、「ケータイ刑事」からはゲスト・キャラということで述べていきます。(誰が登場するかはお楽しみに。)
007 ワールド・イズ・ノット・イナフ アルティメット・エディション
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2006/11/22
- メディア: DVD
劇場版 仮面ライダー剣 (ブレイド) MISSING ACE ディレクターズ・カット版
- 出版社/メーカー: 東映
- 発売日: 2005/05/21
- メディア: DVD