WHO'S AFRAID OF VIRGINIA WOOLF?(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1966年のアメリカ映画「バージニア・ウルフなんかこわくない」である。元々は舞台劇である作品を、映画「卒業」のM.ニコルズ監督が手掛け、アカデミー賞5部門受賞となった人間ドラマである。
作品データを記しておくと、時間は135分、原作はエドワード・アルビー、監督はマイク・ニコルズ、脚本はアーネスト・レーマン、撮影はハスケル・ウェクスラー、音楽はアレックス・ノースである。そして出演は、エリザベス・テイラー、リチャード・バートン、ジョージ・シーガル、サンディ・デニス、たちである。また、本作でE.テイラーはアカデミー主演女優賞を、S.デニスは明日でミー助演女優賞を獲得しており、また、本作は白黒撮影賞、衣装デザイン賞、美術賞とあわせて5冠のオスカーに輝いている。
アメリカ・ニューイングランドのある小さな大学校内の住宅。そこには大学教授のジョージと妻のマーサが住んでいた。2人は結婚して23年、既に冷え切った関係になっていた。マーサはこの大学の総長の娘であった。ある土曜の深夜、ジョージとマーサがパーティから帰ってきた。それから少しして、2人の所にこの大学の生物学教師のニックとその妻・ハニーが訪ねてくる。マーサは若くてハンサムなニックに興味を示してベッドに誘い、ジョージはそれを見て見ぬふりをする。ニックの目的は総長に取り入るためと分かっていて、更にジョージのことを愛していると分かっているマーサは酔った勢いだけで、散々たることになる。そんなマーサとジョージの唯一の絆は21歳になる一人息子のジムであったが、2人はジムのことを語るのを避けていた。しかし、マーサは話し始めてしまい...
形だけの夫婦の愛と憎悪という感情がむき出しになる人間ドラマである。元が舞台劇ということで、それらしい展開で進んで行く物語である。また、劇中の音楽「バージニア・ウルフなんかこわくない」は有名な曲であり、しっかりとチェックしておきたい所である。
で、チェックするにはサントラ盤が良いということで、サントラ盤をピックアップしておく。特にこれということのない普通のサントラ盤という内容であるのだが、『Virginia Woolf Rock』はしっかりと聴いておきましょう。
最後に、サントラ盤の収録曲を記しておく。収録曲は以下の全11曲である。『Moon Music & Prelude』『Colloquy』『Bergin』『Virginia Woolf Rock/ Snap』『Martha』『Prologue - Act 2』『Sad, Sad, Sad』『Fleece』『Party Is Over』『Sunday, Tomorrow All Day』『Epilogue』。
Who's Afraid of Virginia Woolf
- アーティスト: Alex North
- 出版社/メーカー: Tsunami
- メディア: CD
Who's Afraid Of Virginia Woolf? [Soundtrack]
- アーティスト: Alex North
- 出版社/メーカー: Warner Bros.
- 発売日: 2001/05/14
- メディア: CD
キミ犯人じゃないよね?#5 [ドラマ]
前回が「銭形愛」で、今回は「銭形泪」。もはや完全に「ケータイ刑事」の物語をベースにした物語ということで、林先生のやりたい放題が続いている。いや、それどころか、「ケータイ刑事検定」でもやっているような物語が続いているが、やはり柴田太郎を富士見署に異動させた真意はそこにあったのでは?と感じる所である。
いきなり「ベントラ、ベントラ、スペースピープル」って、「泪・1st.2話」じゃないですか。(あのUFOを呼ぶ呪文がこんなところでまたお目にかかることになるなんて...)一応「金星」ということにしていたが、客の中に「海王星から来た」と言った人がちゃんといましたし...(「冥王星」と言った人もちゃんといましたね。これは「探偵学園Q」だし...)そして、最初は殺人は行われていなかったというのは「M1」を思い出させてくれる所であり、この展開といい、更にマスコミが集まって騒ぎ立てるというのは「泪・2nd.26話」である。
それだけでなく、「銭形泪」だと感じさせるのは、それ以外のネタもたっぷりと仕込んであるということで、寿司で「しゃこ」のネタを出したのは「恋日・ニュータイプ・2話」だし、片瀬那奈演じる流山まどかは「鉄板少女アカネ」(この主役は舞ちゃんでしたね。)の西豪寺エレナを思わせるキャラだったと、延長の矢作というのは、UFOディレクターで知られている矢追純一氏の名前を意識しているものだし...ということで、「何でもあり」の「銭形泪」の世界観そのままという物語でした。
まどかが「どうしても私を犯人にしたいのなら」とか「遺体を持ってきなさい」というのもやっぱり「ケータイ刑事」ではお馴染みの台詞である。
尚、さくらの宇宙人のコスプレ(?)で、星形のフェイス・ペイントがあったが、「星形」の何かを身につけているというのは真犯人がやっていることなんですけどね。→まどかのイヤリングは星形ではなかったので、今回は「さくらが犯人だ」と言うことを暗示していたという仕掛けまで仕込んであり、これを逆に使っていました。(「ケータイ刑事」を見ていないと、全く分からないでしょうが...)
ミステリーサークルということで、こういうジャンルは柴田太郎の世界である。マニアの柴田さんだから、これについて語り始めたら止まらなくなり、これだけで番組が終わってしまう可能性もある。今回はその説明をしっかりとやってくれたが、「イギリス南部の…」とか、「僕はこれまで何度か見ている」とか、もう少し語って欲しいところでした。
次回は「鎧」が出てきたということで「銭形海・2nd.6話」が頭に浮かぶのだが、脚本が林先生ではなくて加藤純也となっていたので、期待できないですね。(KJこと加藤淳也先生とは別人ですよね?KJ脚本ならば大いに期待できるのですけど...)
↓一応これを(予約もまだですけど...)
↓今回はこれに限ります。
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 スタンダード・エディション
- 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
- メディア: DVD
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 プレミアム・エディション
- 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
- メディア: DVD
↓参考まで
ミステリーサークルの謎とスターウォーズ (ムー・スーパー・ミステリー・ブックス)
- 作者: 飛鳥 昭雄
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 2001/02
- メディア: 単行本
TBは http://meichiku-et.seesaa.net/article/96236980.html を参照されたし。
名曲探偵アマデウス#6 ドビュッシー「前奏曲集」 [ドラマ]
今回はドビュッシーの「前奏曲集」が取り上げられました。今回も「銭形泪」を意識した所があって、楽しい展開となっていました。しかも今回は所長も少し弾けた所もありましたし...
いきなりフランス料理の前菜を食べているカノンさんと所長。しかし「フランス料理なんて、こんなしがない探偵事務所勤めでは滅多に食べられないんですよ」と自虐ネタを口にするカノンさん。かと思えば「お客さんの思い込みじゃないですか」と口にしたりと、本当に自由奔放なお嬢さんです。(高村さんのようなノリがあって、ボケもなかなか楽しい所です。)そんな中「次、メインディッシュ食べましょう」と笑顔で言った所は、やっぱり泪ちゃんを思い出させてくれます。(でも、泪ちゃんならフランス料理のフルコース1人前では足りないでしょうね...)
でも、楽しんでいるようなカノンさんも、依頼者が話した言葉をしっかりと覚えていて「さっき言ってましたよね」と、泪ちゃん譲りの所もしっかりとあるのは、やはりただの助手ではないですね。
今回はLPレコードは出てきませんでしたが、少しだけピアノを弾く所もあったカノンさん。流石にドビッシーの曲を弾くという所まではいかないものの、少しは黒川芽以さんのピアノ演奏を聴かせて欲しいものです。
堅物で変人というキャラの所長が今回少し弾けたのは「亜麻色の髪の乙女」のところで「島谷ひとみの大ヒット曲ではない」と口にした所。カノンさんが言うのならともかく、クラシックに精通している所長が口にするとは思いませんでした。(所長なら「島谷ひとみ」ではなく「ヴィレッジ・シンガーズ」の方がという気がするんですけど...)→曲名が一致しているだけで、ドビッシーの曲とは全く別の曲である。
演奏の後の締めのところで、所長に「今から二人で食べに行きましょうよ」とカノンさん。泪ちゃんだったら「奢って下さい」とはっきり言うのに、そこまでは言わないカノンさん。(でも、当然所長のの奢りですよね。)所長はポケットから小銭を見て「急にお腹が痛くなってきた。残念だがまた今度にしよう」と言って逃げたが、探偵料として1回ぐらいはただで食べさせて貰おう、というようなことは考えつかないのでしょうかねぇ???
今回はドラマ部分が36分半まであり、更に曲の演奏の後にも1分ちょっとのドラマ部分があったということで、ドラマ部分が多い物語でした。
次回は、モーツァルトの「ピアノ協奏曲 第20番」が取り上げられます。
※来週の5/14,15,16の朝9:00~10:50には、愛お姉ちゃまが案内役を務めた「ぴあのピア」の『完全保存版ぴあのピア』の再放送があります。考えてみたら、朝ドラでは「風のハルカ」→「純情きらり」と繋がったが、この時は泪お姉ちゃまから愛お姉ちゃまにバトンが渡される形だったが、「ぴあのピア」→「名曲探偵アマデウス」というクラシック音楽関係の番組では、愛お姉ちゃまから泪お姉ちゃまにバトンが渡される形になりました。(あおいさんと芽以さん、NHKでも十分な実績があります。二人の共演を見たい所です。)で、前に「完全保存版」が放送された時はDVD-RWに保存していたので、今回録画し直して、BD-Rに保存し、DVD-RWを消去してHD化を図ろうと思います。ただ、DISC 3枚いうのは無駄が多いし、1層DISC 1枚に収めるにはSRモードとするしかない。いや、割高な2層BD-Rを使ってXRモードという手もあるにはあるが...)
↓やっぱりこれを
↓こちらもピックアップしておきます
ぴあのピア Vol.1 バロックとピアノの出会い~バッハとその時代編(DVD付)
- アーティスト: オムニバス(クラシック),バッハ,ヘンデル,スカルラッティ,ハイドン,レオンハルト(グスタフ),グールド(グレン),アントルモン(フィリップ),カザドシュ(ロベール),キーシン(エフゲニー)
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
- 発売日: 2007/04/25
- メディア: CD
ぴあのピア Vol.2 ウィーン古典派~モーツァルト編(DVD付)
- アーティスト: オムニバス(クラシック),モーツァルト,マリナー(ネヴィル),アントルモン(フィリップ),中村紘子,クラウス(リリー),小山実稚恵,ヴラダー(シュテファン),インマゼール(ジョス・ファン),アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ,ウィーン音楽祭管弦楽団
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
- 発売日: 2007/04/25
- メディア: CD
ぴあのピア Vol.3 古典派からロマン派へ~ベートーヴェン編
- アーティスト: オムニバス(クラシック),ベートーヴェン,ゼルキン(ルドルフ),横山幸雄,清水和音,グールド(グレン),アントルモン(フィリップ)
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
- 発売日: 2007/05/23
- メディア: CD