SSブログ

「THE SEA HAWK」 [映画(洋画)]

表題の作品は映画「シー・ホーク」である。この作品はサイレント時代の1924年に一度映画化されていて、1940年に改めて映画化されている。(1924年版については見られない作品なので、作品データのみを記しておきます。)ラファエル・サバティニの小説の映画化作品であって、イギリス女王公認の海賊が大活躍する海洋アクション作品である。

先に1924年版の作品データを記しておくと、日本での公開は1925年夏であり、時間は不明、サイレント作品(当然、白黒作品)である。原作と脚本はラファエル・サバティニ、監督はフランク・ロイド、脚色はJ・G・ホークス、撮影はノーバート・ブロディンである。そして出演は、ミルトン・シルス、エニッド・ベネット、ロイド・ヒューズ、ウォーレス・マクドナルド、マーク・マクダーモット、ウォーレス・ビアリー、フランク・カリアー、ウィリアム・コリアー・ジュニア、ライオネル・ベルモア、キャスリーン・キー、ヘンリー・バロウズ、たちである。

1940年のリメイク版の作品データーは、105分の白黒作品(トーキー)であり、原作はラファエル・サバティニ、監督はマイケル・カーティズ、脚色はハワード・コッホとシートン・I・ミラーの2人、撮影はソル・ポリート、特撮はバイロン・ハスキン、音楽はエリック・ウォルフガング・コーンゴールドである。そして出演は、エロール・フリン、フローラ・ロブソン、クロード・レインズ、ブレンダ・マーシャル、ドナルド・クリスプ、アラン・ヘイル、ヘンリー・ダニエル、ユーナ・オコナー、ジェームズ・スティーブンスン、ギルバート・ローランド、ウィリアム・ランディガン、ジュリアン・ミッチェル、モンタギュー・ラヴ、J・M・ケリガン、フランシス・マクドナルド、ペドロ・デ・コルドヴァ、たちである。

時は16世紀後半、エリザベス女王が統治するイギリスは、スペインの脅威にさらされていた。特に臣下のウルフィンガムは敵に通じていた。そんな時、スペインから遣英使節としてドン・ホセが姪のマリアと共にやってくることになる。当時、スペイン船を襲って財宝をイギリス本国に持って帰る海賊たちが横行していて、アルバトロス号の船長・ジェフリー・ソープは特に誰からも恐れられる存在となっていた。で、そのソープが遣英使節の船を襲い、船は沈没、ドン・ホセ、マリアは囚われの身となり、漕ぎ手として奴隷とされていたイギリス人たちを解放し、財宝を持っていった。そしてソープは女王に呼び出されるが、イギリス人の奴隷を解放したことと財宝をもたらしたことで、褒められることになった。そんなソープは、パナマにあるスペインの黄金を奪う計画を語り、それを行う許可を得た。しかし、スペインに通じている者によって、この計画はスペインにも伝えられていた。ソープを愛する陽になっていたマリアは、スペインが知っていることをソープに伝えようとするが、既にソープは出航した後で、伝えることは出来なかった。パナマに着いたソープは直ぐに行動に出るが、スペインは対応策を張り巡らしていて、ソープは罠に落ちて捕らえられ、漕ぎ手の奴隷される。が、そこでイギリスのスパイをしているアボットと出会い、スペインのイギリス攻撃に関する密書のことを聞かされる。で、ソープは夜になるのを待って、奴隷の鎖を切り、密書があるディオス号に忍び込み、密書を奪った。で、急いでイギリスに戻っていく。しかし、ソープを捕らえようとするウルフィンガムが罠を用意していた。更に、スペインに戻ろうとするドン・ホセの動きと、ソープの部下たち、そしてマリアが絡み、ソープたち海賊とウルフィンガム一味との対決となり、ウルフィンガムを倒し、密書を女王に届けた。これによってスペインのフィリップ王とウルフィンガムの陰謀が明らかになり、それを潰した功績でソープはナイトの位を授けられることになり、マイアとも結ばれた。

本作の海賊ソープはエロール・フリンの当たり役として知られているが、正に彼のための作品と言うことも出来るアクション作品である。確かに、21世紀のアクション作品と比べると、そのクオリティには大きな差があるが、本作には最近の作品にはない手作り映画の良さに満ちあふれていて、同時にお約束とはいうものの、これぞ痛快アクション作品という展開であって、主役を華々しく見せるという所は完璧である。(安心してヒーローを見ていられる作品ということである。)

そういう点では、古き良き時代の娯楽アクション作品ということになりますね。尚、現在では「海賊」というと世界各地でタンカーなどを襲うという悪行ニュースが時々伝わってくるだけに、本作の様な「海賊をヒーロー」として描いた作品は自主規制と言ったところでしょうかね...

 

↓本作は単体ではリリースされていませんが、これに含まれています。

エロール・フリン シグネチャー・コレクション [DVD]

エロール・フリン シグネチャー・コレクション [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD

↓ビデオはこちら

シー・ホーク [VHS]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: VHS

Sea Hawk (1940) [VHS] [Import]

Sea Hawk (1940) [VHS] [Import]

  • 出版社/メーカー: MGM (Warner)
  • メディア: VHS

Sea Hawk (1940) (Col) [VHS] [Import]

Sea Hawk (1940) (Col) [VHS] [Import]

  • 出版社/メーカー: MGM (Warner)
  • メディア: VHS


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

EUROPE『WINGS OF TOMORROW』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは、北欧・スウェーデン出身で「北欧メタル」の雄である彼らの1984年に発表された2nd.アルバムである。彼らが世界的にブレイクするのは1986年の次作(3rd.アルバム)であるのでブレイクする前のアルバムといことになるが、「北欧メタル」と呼ばれることになる彼らの特徴は既に固まっている。それだけに、世界的には無名に近いアルバムであるものの、親しげに聴くことが出来るアルバムでもある。尚、本アルバムは本国スウェーデンでは最高位20位を記録しているが、他の国々ではチャートインを果たしていない。また、日本では後にリリースされて「明日への翼」という直訳の邦題が付けられていた。

収録曲は以下の全10曲である。『Stormwind』『Scream Of Anger』『Open Your Heart』『Treated Bad Again』『Aphasia』『Wings Of Tomorrow』『Wasted Time』『Lyin' Eyes』『Dreamer』『Dance The Night Away』。

この中からシングル・カットされたのは全部で4曲あるが、いずれもが本国スウェーデンですらチャートインを果たしていない。リリースされた曲は、リリース順に『Lyin' Eyes』『Dreamer』『Stormwind』『Open Your Heart』である。

お薦め曲は、アルバム・タイトル・ナンバーの『Wings Of Tomorrow』と、シングル・カットされている『Lyin' Eyes』と『Dreamer』、そして『Scream Of Anger』と『Dance The Night Away』をピックアップしておく。

彼らは次作の大ヒットによって名前を一気に知られることになったが、それ以前の時代(本アルバムと1st.アルバム)の方がより様式を重んじた所があって、これらを聴いておかないと後の彼らを、更には「北欧メタル」を語ることは出来ない。確かにチャート成績やセールスの点では本アルバムは次作以降とは完全に比べられないような差があるが、音楽の優劣はチャート成績やヒットの規模で決まるものではない。ということで、彼らのサウンドを語る上でも、しっかりと聴いておきたい、いや、聴いておかなければならないアルバムである。

 

Wings of Tomorrow

Wings of Tomorrow

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Lemon Records UK
  • 発売日: 2010/01/25
  • メディア: CD

明日への翼

明日への翼

  • アーティスト: ヨーロッパ
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2004/09/23
  • メディア: CD

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その169) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「塔に於いての敵とのやりとり」です。で、取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「・2nd.13話」、「007」からは「美しき獲物たち」です。

ケータイ刑事」:「・2nd.13話」。「さよなら五代さん! ~恐怖の神経ガス殺人事件」という物語で、ちゃんと五代さんのコンビでの最後の物語である。(五代さんは沖縄へと転勤になりました。)

防衛省の科学研究所で盗難事件が起きた。内密な調査にしたいということで、エリートに来てもらうように頼んでいたが、ちゃんと五代さん、更に鑑識の柴田さんがやってきた。防衛省の方は事務官庁の伊倉が対応し、盗まれたものは研究用として保管していたVX7という神経ガスだと言う。これに柴田さんは「まさか?」と驚いていた。(旧ソ連が開発した死亡率95%という大量破壊兵器だと、柴田さんは説明した。)ちゃんが、そんなものがどうして日本にあるのか?と尋ねると、テロ対策のためにあらゆる解毒剤を開発しているが、研究のためにはサンプルが必要と説明する伊倉。更に、それを盗んだのは伊倉の元部下で、宮本という男だと言う。(危険な思想に取り憑かれて、一月前まで主任をしていた。)また、伊倉は、VX7は低温には弱く、気温が10゜C以下だと無力化するということも説明した。

そんな所に、宮本からのメッセージが届き、VX7を使った人体実験を行う、とあった。同時にその場所のヒントとカウントダウンする時間が記されていた。(あと15分)ちゃんはそこに記されていたヒントと、部屋にあった東京タワーの写真のカレンダーから、その場所が東京タワーだと解き、一同は東京タワーに向かった。(2本目のタワー(=東京スカイツリー)のことも上手く絡めていました。)

東京タワー(但し、どう見ても東京タワーには見えないのですが...)では防護服を着た職員たちも捜索に加わり、直ぐにドクロマークが記された一斗缶を発見した。防毒マスクを着用して、それを開けたが、パンダの絵が書かれたマトリョーシカがびっくり箱を開けた時の様に一斗缶から飛び出してきただけで、そこにVX7は無かった。

ちゃんがマトリョーシカを拾い、開けていく。(万一、これにVX7が仕込まれている可能性を考えると、ちょっと軽率な行動であるが、主役は無事なのがお約束だから...)何段かの小さなマトリョーシカが出てきて、最後のマトリョーシカの中には「タワーの裏を見ろ」と記されていた。で、ちゃんは「東京タワー」というのは、現物の東京タワーではなく、カレンダーの写真の東京タワーだと気づき、急いで防衛省の科学研究所に戻ってきた。(ということで、高い場所である東京タワーは犯人に利用されて弄ばれただけだった。)

その後、カレンダーの裏を見ると、防衛省の科学研究所の見取り図が記されていて、マークが付けられている部屋があった。で、その部屋とは、ちゃんたちがいるその部屋であって、犯人の宮本が防毒マスクを付け、手にはVX7の入った三角フラスコを持って現れた。(以下、は、防衛省科学研究所が舞台となって物語が進んで行くため、省略します。)

007」:「美しき獲物たち」。1985年のシリーズ第14作で、3代目ボンドの最後の作品である。(3代目の第7作でもある。)物語の舞台としてはフランス、そしてアメリカに渡ってサンフランシスコとシリコンバレーということで、相変わらず世界を駆け回っているが、それぞれの地でお馴染みの観光地はしっかりと劇中に登場していました。

ゾリンの馬が強いということで、その調査を始めることになったボンドだったが、チベット卿は既に探偵に依頼して調査を行っていた。ということで、ボンドはその探偵と会うことになる。

場所はエッフェル塔の中にあるショーが行われているレストランである。探偵は、ここでの支払いはボンド持ちということで、上機嫌であって、これまでに調べたことを少しずつボンドに語る。ボンドはゾリンのことも尋ねて、情報を得ようとする。

そんな中、蝶の舞いのショーの演出である黒子が釣竿で蝶を舞わせていたが、その黒子が他の黒子に襲われて、釣竿の蝶がすり替わる。そして探偵の側を舞うと、突然、蝶が探偵の顔に突き刺さった。蝶には釣り針が仕込まれていて、探偵はその場で死んでしまい、ボンドは情報を最後まで得ることが出来なかった。

一方、すり替わった黒子は直ぐに逃げていく。ボンドはそれを見て、直ぐに黒子の後を追う。黒子はエッフェル塔を上の方に向かって階段を上って逃げて行く。ボンドもそれを追って階段を上っていき、発砲するが、当たらない。黒子は探偵の殺害に使った釣竿をボンドに投げつけ、その間に更に上へと逃げて行く。ボンドは更に追うが、黒子は階段から離れて、エッフェル塔の鉄骨へと向かって行き、そして地上に向かってダイブした。途中で、黒子はパラシュートを開きいた。すかさずボンドは、下に向かうエレベーターの屋根に飛び降りて、地上に向かう。そして地上に着くと、側にいたタクシーに、パラシュートを応用に言う。しかし、運転手は休憩中と言うことで乗車拒否をした。すかさずボンドは、運転手を車から引きずり下ろして突き飛ばすと、タクシーを奪ってパラシュートを追った。

パラシュートはセーヌ川の方に向かって降りていく。ボンドは一方通行をも無視してセーヌ川の方に向かうが、途中で車がボロボロになっていく。(まずは窓から上の部分がはぎ取られ、続いて後部がもぎ取られる。四輪のタクシーであるが、前2つの車輪と運転席と助手席だけとなって走って行く。)

パラシュートはセーヌ川を進む船の屋根に降りたと言うことで、ボンドは箸からその船に飛び降りる。(屋根を突き破って、船内で行われていた結婚式のウエディングケーキを潰してしまった。)そして黒子を追おうとするが、コックたちに取り押さえられてしまう。黒子は船の中から甲板に出て、船についていたモーターボート(これにゾリンが乗っていた。)に乗り移ると、ボンドを嘲笑うかのように逃げていった。コックたちに取り押さえられたボンドは、それ以上は何も出来ず、探偵を殺害した黒子を逃がしてしまった。

この後、パリ警察に突き出されたボンドは、Mによって高い保釈金を払って釈放され、Mからお小言を言われていた。また、逃げられてしまった黒子というのはメイデイのことでした。

共通点は、塔がその土地を代表するタワー(東京タワー/エッフェル塔)であったということ主人公である銭形/ボンドは塔では敵(犯人)に弄ばれただけだったということである。(「ケータイ刑事」ではVX7は無く、メッセージの入ったマトリョーシカが出てきただけ、「007」は追いかけっこの末、ダイブされて逃げられてしまった。)

また、「ケータイ刑事」の取り上げた物語では、実は宮本は伊倉に利用されて殺されていることから、この物語での真の犯人(黒幕と言っても良い)は伊倉である。また「007」の黒幕はゾリンであって探偵を殺したメイデイはゾリンの配下の殺し屋である。ということから、塔を舞台にした所での犯人(宮本/メイデイ)というのは物語に於いては悪のボスキャラという存在ではないということも共通している。

相違点は、「ケータイ刑事」では塔に犯人は姿を現さず、主人公・銭形は振り回されてはいるが、逃げられてはいないが、「007」ではボンドと追いかけっこをして逃げられている。また、「ケータイ刑事」では一般市民を巻き込むことは一切なかったが、「007」では一般市民(少なくとも探偵はメイデイに殺されているので被害者であり、それ以外にもボンドによって、タクシーの運ちゃんと船の新婚カップルは被害を受けている。)を巻き込んでいるという所も相違点である。

次回は週一で記しているこの連載の13クール目の最後(満3年3ヶ月続いていることになる。ちなみに、「ケータイ刑事」の放送回数と比べると、「・2nd.」の終わりまでの回数と並びます。)ということで、「ケータイ刑事」からは劇場版を取り上げる予定です。テーマは何になるのかはお楽しみに。

 

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD

美しき獲物たち (アルティメット・エディション) [DVD]

美しき獲物たち (アルティメット・エディション) [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD
美しき獲物たち (デジタルリマスター・バージョン) [DVD]

美しき獲物たち (デジタルリマスター・バージョン) [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD
↓一応こういうものを...
東京タワー2007

東京タワー2007

  • 出版社/メーカー: セガトイズ
  • メディア: おもちゃ&ホビー
1/1000 エッフェル塔 E001

1/1000 エッフェル塔 E001

  • 出版社/メーカー: エアロベース
  • メディア: おもちゃ&ホビー

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。