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「SPELLBOUND」 [映画(洋画)]

表題の作品は1945年のアメリカ映画「白い恐怖」である。(日本では1951年になって劇場公開された。)言うまでもなく、A・ヒッチコック監督(本日8/13は誕生日です。生きていたら111歳になっている所でした。)によるサイコ・スリラー作品であり、I・バーグマンの絶頂期の作品としても知られているものである。また、本作はアカデミー賞で劇・喜劇映画音楽賞を受賞している。(作品賞、監視苦笑、助演男優賞、撮影賞(白黒)、特殊効果賞を含む6部門にノミネートされたが、受賞したのは1つだった。)

作品データを記しておくと、時間は111分の白黒作品である。原作はフランシス・ビーディング、監督はアルフレッド・ヒッチコック、脚本はベン・ヘクトとアンガス・マクファイルの2人、撮影はジョージ・バーンズ、音楽はミクロス・ローザである。そして出演は、イングリッド・バーグマン、グレゴリー・ペック、レオ・G・キャロル、ジョン・エメリー、ウォーレス・フォード、ロンダ・フレミング、マイケル・チェコフ、ドナルド・カーティス、ノーマン・ロイド、ポール・ハーヴェイ、アースキン・サンフォード、ヴィクター・キリアン、ビル・グッドウィン、ハリー・ブラウン、アート・ベイカー、レジス・トゥーミー、たちである。

新しく病院にやってきたエドワーズ博士は白地に縞の模様を見ると発作を起こすという奇癖を持つ男だった。やがて彼はエドワーズではなくてバランタインであり、本物のエドワーズ博士はは行方不明になっていた。当然のことながらバランタインには疑惑の目が向けられる。しかし、病院勤務の女医・コンスタンスは無罪を信じ、2人で協力して発作の原因を追及していくが...

ヒッチコック作品ということで、入口と方向性しか記さないことにしておく。(やはり本作は見て堪能する作品ですからね。)

それにしても、本作のバーグマンが美しいですね。正にこれに尽きると言った所である。物語としては、サスペンスものと言うことでは古典的なものであるが、ヒッチコックらしく、しっかりと基本を抑えているだけに、安心してみていられる。

製作から60年以上の歳月が流れているため、確かに現代社会で暮らしている目から見ると古ぼけている所も多々あるのは仕方のない所であるが、そんなことを忘れさせてくれるバーグマンの美貌がここにある。それを見るだけでも十二分の価値のある作品である。(サスペンス好きの方にとっては、見ておかないとモグリと言われる作品であるだけに、しっかりと見ておきましょう!)

 

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ENGLISH BEAT『I JUST CAN'T STOP IT』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1980年に発表されたイギリス出身の彼らのデビュー・アルバムである。本来のバンド名は「THE BEAT」であるが、彼らよりも1年早く、アメリカで同名のバンドがデビューしていることもあって、彼らは「ENGLISH BEAT」の名前で呼ばれるようになった。(バンド名の変更は行っていない。)ポスト・パンクということで、スカを取り入れたサウンドが当時としては斬新であり、イギリスでは最高位3位を記録する大ヒットになったが、アメリカではBillboardが最高位142位を記録しただけであった。

収録曲はオリジナル版では全14曲であったが、現在のCDではこの中から5曲目と8曲目がカットされていて全12曲となっている。(別に、時間の関係というものでもないだけに、ちょっと珍しいですね。)

収録曲はオリジナル版の全14曲の方を記しておくことにする。『Mirror In The Bathroom』『Hands Off... She's Mine』『Two Words』『Twist & Crawl』『The Tears Of A Clown』『Rough Rider』『Click Click』『Ranking Full Stop』『Big Shot』『Whine & Grine/Stand Down Margaret』『Noise In This World』『Can't Get Used To Losing You』『Best Friend』『Jackpot』。

この中からシングル・カットされたのは一応5曲と言うことになっている。まずは本アルバムのリリースよりも先に、1979年にデビュー・シングルの『The Tears Of A Clown』がリリースされていて、イギリスでは最高位6位を記録するヒットになった。続いて、アルバムが発表されてから4枚のシングルがリリースされていて、『Hands Off... She's Mine』はイギリスで最高位9位、『Mirror In The Bathroom』は同最高位4位、『Best Friend』は同最高位22位、『Twist & Crawl』はチャートインせずだった。(アメリカではいずれもがダンス・チャートにランクインするだけであり、アメリカの同名バンド(THE BAND)と競合するという感じには成らなかった。)

お薦め曲はS・ロビンソンのカヴァーでもあるデビュー曲の『The Tears Of A Clown』と、シングル・ヒットを記録した中から『Hands Off... She's Mine』と『Mirror In The Bathroom』の2曲、それ以外では『Rough Rider』と『Can't Get Used To Losing You』をピックアップしておく。

ロックの世界にクラシックとの融合を計る試みは'70's前半にプログレとして確立するが、それ以外の音楽との融合も試みられ、'70'sの時代ではレゲエを取り入れるという動きは結構見られたことであり、いくつかのヒット曲も生まれている。そういう動きのある中でスカを取り入れたというのは面白い試みであったのだが、'70's終盤から'80's前半ではレゲエが他を圧倒することになってしまい、今一つ大きなものとは成らなかった。が、'80's中盤にレゲエ・ブームを経てからワールド・ミュージックのブームが到来して、スカもようやく陽の目を見ることになった。それを考えると、彼らは少し早く登場しすぎたと言うことになる。(実際、'90'sになって彼らの音楽は再評価されることになった。)

彼らにしては不運だったと言わざるを得ないが、そのサウンドの方は決して悪いものではなく、'80'sらしいスタイルで聴かせてくれているだけに、肩を張らずに気軽に楽しみながら聴くことが出来るアルバムであるだけに、機会があれば聴いておくことをお勧めしたいアルバムである。(特に暑い時期に聴くのが宜しいかと...)

 

I Just Can't Stop It

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  • 出版社/メーカー: A&M
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その168) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「競馬場の訓練」です。取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「・7話」、「007」からは「美しき獲物たち」です。

ケータイ刑事」:「・7話」。「時に愛は命を奪う ~恋愛小説家殺人事件」という物語である。ちゃんが填っている恋愛小説家が殺されたということで、いつも以上に力が入っているちゃん。第一発見者であり、被害者の妻である知帆に事情を聴く泪ちゃんと五代さんは、被害者の恋愛小説家芥川三十五には50人の恋人がいて、もめ事が絶えなかったと聴かされる。また、ダイイング・メッセージとして「うま」と記されたものが現場にあった。で、芥川のスケジュール帳を提供されると、それを元にして交友関係を調べ、「馬」に関係しそうな人物として女性ジョッキー・馬場あさみの名前を発見した。ということで、2人は馬場に話を聞きに行った。(馬場はジョッキーなので、競馬場にいた。)

馬場は、芥川とつきあっていたことを認めるが、「殺すほどは愛していない」と言って犯行を否定した。更に、(芥川よりも)五代さんの方が好みであって「お前を今日から『パラダイスオズマゴロシ』と命名しよう」と言って、馬の鞭をふるって五代さんを追いかけ回すことを始めた。(ちなみに、日本では競走馬の名前は(カタカナで)9文字以内にしなければならないという規定があるため、「パラダイスオズマゴロシ」は11文字となるため、こういう名前は認められません。が、人間である五代さんのことを言っているのだから、まあ問題は無いでしょうが...)

五代さんは馬場あさみに追いかけ回されたことで、(芥川を殺した)犯人はあいつだ!と主張していたが、ちゃんは、それならばダイイング・メッセージがおかしい、ということで、簡単に五代さんの推理(と言うよりも、逆恨みですね...)を否定した。

→結局、馬場あさみは事件とは無関係であって、犯行は芥川の妻・知帆でした。(ダイイング・メッセージで「うま」とあったのは、紙を折り曲げて「ちほ」と書いていたものであって、折ったところを広げたら「うま」となっていたのでした。)

007」:「美しき獲物たち」。1985年のシリーズ第14作で、3代目ボンドの第7作であり、かつ最後の作品である。ICチップを巡る物語であるが、ステロイド、薬物というものを絡めたストーリー展開となっていて、現在でも十分通用する物語となっている。4代目以降の作品は、麻薬かテロに関係したストーリーが殆どであるだけに、逆に「007」らしい物語になっていると感じられるものである。

ゾリンに関して情報を探るため、ゾリンノ競走馬ノ競売が行われるということで、ボンドはSt.ジョン・スマイスと名乗って、それに参加する富豪ということでゾリンの屋敷に行った。

夜になって、ボンドはゾリンの厩舎の地下に秘密のラボがあり、そのラボはステロイドの研究をしていて、馬にステロイド注射の仕掛けをしていたことを突き止める。が、ゾリンの配下の用心棒が厩舎にやってきたことで、ラボに侵入した痕跡を残してしまい、ゾリンにマークされることになる。その夜は、昼間のメイデイとの約束を口実に、辛うじて難を逃れたボンドは、翌朝、ゾリンに呼ばれ、じっくりと話す。が、それはゾリンがスマイスの身元を確かめるために時間を取ったものだった。ボンドに呈しては、どういう馬を買いたいのか、ということから良い馬を紹介する話をしていたが、ボンドの顔写真から照会して、イギリス情報部のジェームズ・ボンドということが分かってしまう。で、ゾリンはボンドを消すための策略として、ボンドに馬の試乗に招待した。

やってきたのは練習用の競馬場であった。ゾリンはボンドに紹介する馬として「インフェルノ号」を連れて来て、ボンドに競争をすることを申し出た。ボンドは断ることが出来ず、それを受けた。

ゾリンとボンドの馬の競走が始まる。コースは障害コースであり、ゾリンの馬が先行し、ボンドが後を追う。が、ゾリンの馬が障害を越えると、直ちに、ステッキに仕込んであるリモコンで障害を動かす細工をする。(障害の高さが高くなったり、壁が手前に動き、その後の水郷が長くなったりという有様だった。)ボンドは障害が動いても落馬せずに何とか付いていくが、ゾリンの手下たちの馬は動く障害には敵わず、次々と落馬していくことになった。

ゾリンはボンドがまだ付いてきていることから、インフェルノ号にステロイドを射つリモコン操作を行った。これでインフェルノ号は一段と激しく暴れ、ボンドは振り落とされないようにするのがやっとだった。で、コースを飛び出して森の中を駆けていくインフェルノ号とボンド。直ぐにゾリンの手下たちが追った。

逃げるボンドは途中でチベット卿のロールスロイスが走ってくるのを発見し、近づいていき、馬からロールスロイスに乗り移ろうとする。が、チベット卿は既にころされていて、ロールスロイスはメイデイが運転していたのだった。これでボンドは万事休すとなって、ゾリンに捕まってしまった。

ゾリンはこれまではスマイスノ名前で呼んでいたガ、ここで初めてボンドに対して「ジェームズ・ボンド」の名前を口にして、抹殺することを告げた。で、ボンドは気絶させられ、ロールスロイスに乗ったまま、近くの湖に沈められていく。が、辛うじて意識を取り戻したボンドは、水中に沈んでいくロールスロイスから脱出する。が、水面には様子を見ているゾリンたちの姿があるため、直ぐに水面には出ず、タイヤのチューブに入っている空気を酸素ボンベの代わりとして利用して、水面に映るゾリンたちが帰って行くのを待った。で、ゾリンたちはロールスロイスが完全に水没したのを見計らうと、ようやく去っていったので、ボンドも湖から脱出して、辛うじて脱出したのだった。

共通点は、練習用の競馬場を舞台にして、共に散々な目に遭っているということである。(「ケータイ刑事」では馬扱いされて調教されており、「007」では暴れ馬に乗らされることになり、敵に捕まって殺されかけた。)また、その場所は競馬場ではあるものの、訓練用の馬場であり、そこを知り尽くした人物(馬場あさみ/ゾリン)がそれを利用して相手(五代さん/ボンド)をいたぶっていたということである

相違点は、「ケータイ刑事」では馬には乗っていないが「007」では乗馬しているということ、「ケータイ刑事」では主人公の銭形ではなくて相棒の五代さんが散々な目に遭ったが、「007」では主人公のボンドが散々な目に遭っているということ、「ケータイ刑事」ではその場に関係した人物では死者は出ていないが、「007」ではその場に関係した人物の中に死者が出ているということである。(これは、「ケータイ刑事」では一応事件の容疑者ではあったものの、事件に直接絡んでいない人物とのやりとりぶあったが、「007」ではこの物語の敵ボスに正体がばれる所であり、敵との対決の第1ラウンドであったためでもありました。)

次回も「シチュエーション」ということで記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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