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THE GODFATHER PART III(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の映画は1990年に製作された作品で、16年ぶりに製作されたシリーズ完結編である。本シリーズは、1972年に第1作、1974年に第2作が製作されたが、それから16年という歳月を挟んで、前作から20年という設定でスタートするコルレオーネ・ファミリーの大河物語である。本作の監督はフランシス・F・コッポラ、主演はアル・パチーノ、ダイアン・キートン、タリア・シャイアらお馴染みの顔ぶれに、アンディ・ガルシア、ソフィア・コッポラらが加わっている。

音楽の方は、お馴染みのNINI ROTAのあのメロディで幕を開け、オーケストラ調の重厚なサウンドがたっぷりと繰り広げられ、ドラマの重厚さがたっぷりと出たものになっている。(NINO ROTAの名曲は時を経ても素晴らしい一曲だということが分かります。)

収録されているのは以下の17曲である。『Main Title』『Godfather Waltz』『Marcia Religioso』『Michael's Letter』『Immigrant & Love Theme From The Godfather Part III』『Godfather Waltz』『To Each His Own』『Vincent's Theme』『Altobello』『Godfather Intermezzo』『Sicilian Medley: Va Pensiero/Danza Tarantella/Mazurka(Alla Siciliana)』『Promise Me You'll Remember(Love Theme From The Godfather, Part III)』『Preludio And Siciliana』『A Casa Amiche』『Preghiera』『Finale』『Coda: The Godfather Finale』。

基本的にはNINO ROTAが手がけているが、『To Each His Own』はAL MARTINOが大人の落ち着いたボーカルを聴かせてくれるし、『Promise Me You'll Remember(Love Theme From The Godfather, Part III)』はHARRY CONNICK Jr.がジャジーに優しいハートフルなボーカルを聴かせてくれる。また『Preludio And Siciliana』から『A Casa Amiche』『Preghiera』『Finale』という4曲は、劇中のオペラ・シーンのものであり、この4曲で24分弱という時間は「ゴッドファーザー」ということを忘れてオペラを鑑賞しているようになり、ここが本サントラ盤の中でもポイントとなっている。そして、たっぷりとオペラを楽しんだ後は、NINO ROTAのあの素晴らしいメロディでそっと幕を閉じることになるが、あの哀愁漂うメロディは絶品です。

本サントラ盤は、'80'sの前半から豪華アーティストたちが集って、ヒット曲のオムニバス・アルバムというようなサントラ盤とは一線を引くものであり、古くからアル従来のサントラ盤というスタイルのものである。派手さは無いが、映画音楽史に残るあの名曲が甦っているというだけでも実に嬉しいものである。映画の本編はシリーズ3作を通して見るとなると、約9時間ということになるが、一度は通してじっくりと鑑賞してもらいたいところである。そして、音楽の方もゆっくりと聴きましょう。

 

The Godfather Part III: Music From The Original Motion Picture Soundtrack

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  • アーティスト: Nino Rota
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 1990/12/13
  • メディア: CD

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ゴッドファーザー PART III

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  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • 発売日: 2004/10/22
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ゴッドファーザー DVDコレクション -GAMEへの招待- (10000セット限定生産)

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  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • 発売日: 2005/12/22
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  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
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  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • 発売日: 2004/06/25
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FLASHDANCE(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題のアルバムは1983年の映画「フラッシュダンス」のサントラ盤であり、サントラ盤に豪華アーティストが集結して、オムニバス・アルバムのようになり、サントラ盤の概念を変えることになったものである。とにかく、本サントラ盤の大ヒットによって、映画主題歌に豪華アーティストの曲が使われるようになり、更に数多くの挿入歌にも広がり、これは現在では完全にサントラ盤として主流を占めるようになった。それだけに、本サントラ盤の果たした役割は大きい。(これはMTVの登場により、音楽に映像が加わることになり、そこからは簡単な飛躍でもありますが、'80'sを象徴する出来事である。)本アルバムはM. JACKSONの「THRILLER」、POLICEの「SYNCHRONICITY」という超強力盤がいる1983年の中で、この年に1位を獲得した6枚のアルバムの中の1枚(この年に1位を獲得したのは、本作、MICHEAL、POLICEと、QUIET RIOTの「METAL HEALTH」、L. RICHIEの「CAN'T SLOW DOWN」、前年から1位を譲らなかったMEN AT WORKの「BUSINESS AS USUAL」だけである。)として大ヒットとなり、1983年のBillboard年間アルバム・チャートでは20位にランクインした。(レギュラー・チャートの1位は2週間)

映画の方はというと、エイドリアン・ライン監督、ジェニファー・ビールス主演、マイケル・ヌーリー、リリア・スカラたちが共演し、ジョルジオ・モロダーが音楽を担当した。物語はある田舎町で、昼は鉄工所の溶接工、夜は酒場のダンサーをしている少女がプロのバレリーナを目指す青春ドラマであり、日本でも大ヒットを記録した。

尚、本作主題歌であるIRENE CARAの歌う『Flashdance...What a Feeling』は、麻倉未稀さんがカヴァーし、更に一世を風靡したTVドラマ「スチュワーデス物語」の主題歌にも使われて大ヒットを記録したこともあり、あまりにも有名である。(麻倉さんはこの頃の洋楽のヒット曲を次々とカヴァーしていましたね。)

収録されているのは以下の全10曲である。『Flashdance...What A Feeling』(IRENE CARA)、『He's A Dream』(SHANDI)、『Love Theme From "Flashdance"』(HELEN ST. JOHN)、『Manhunt』(KAREN KAMON)、『Lady, Lady, Lady』(JOE ESPOSITO)、『Imagination』(LAURA BRANIGAN)、『Romeo』(DONNA SUMMER)、『Seduce Me Tonight』(CYCLE V)、『I'll Be Here Where The Heart Is』(KIM CARNES)、『Maniac』(MICHAEL SEMBELLO)。

この中からは2曲の全米No.1ヒット曲が生まれている。『Flashdance...What a Feeling』と『Maniac』である。しかもこの2曲はいずれもが1983年のBillboard年間シングル・チャートのTOP 10にランクインしていて、前者は年間3位(レギュラー・チャートでは6週連続1位)、後者は年間9位(レギュラー・チャートでは2週連続1位)を記録する大ヒットとなり、これによって次々と映画主題歌に有名アーティストが参入することになった。その他、'70'sディスコ・ブームの時にディスコ・クイーンと言われたDONNA SUMMERや、『Gloria』のヒットで一躍人気が出た新星LAURA BRANIGAN、、更には『Bette Davis Eyes』のヒットを放ったKIM CARNESなど、それぞれシングルとしてもたっぷりと聴かせてくれる秀作が集まっている。

本サントラ盤は、サントラ盤の概念を変えるきっかけになったという意味のあるものであるが、その内容の方も実に充実している。サントラの歴史を語る上での重要な資料性の高い一枚としてだけでなく、十二分にサウンドを楽しむことが出来るものでもある。'80's前半のヒット曲を集めたオムニバス・アルバムとしてもその価値は高く、'80'sサウンドがお好きな方は聴いておかなければならないアルバムでもある。(映画の方と共に)楽しみましょう。 

 

Flashdance: Original Soundtrack From The Motion Picture

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  • アーティスト: Original Soundtrack
  • 出版社/メーカー: Casablanca
  • 発売日: 1998/07/14
  • メディア: CD

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フラッシュダンス

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  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • 発売日: 2004/02/20
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ケータイ刑事銭形泪28話(2nd.15話) [ケータイ刑事]

今回の物語は、前回の「前編」の続きとなる「後編」である。(物語は「BS初のミュージカル!! ~歌って踊って殺人事件(後編)」)とにかく、この「ケータイ刑事」初の前後編の物語であり、ミュージカル編であるこの物語は「ケータイ刑事」シリーズの中でも屈指の傑作(最高傑作と言って良い)であり、絶大な人気のある物語である。(先週の再放送の後、しっかりと今回の「後編」をDVDで見ましたし、今回の「後編」の再放送の前にはDVDで「前編」をしっかりと見ました。→何度見ても面白い!)今回も前編と同様に「明るく楽しいポップなケー刑事・ワールド」をたっぷりと堪能できます。今回のシリーズ初の前回から続く物語(=「後編」)ということで、OPは、「銭形泪、17歳。…」という所だけで、OP主題歌は流れずに、前回のあらすじを経て、物語に突入する。(クレジットはラストに出ます。)このように、OPに主題歌が流れなかったのは、「・26話」(=「銭形愛」の最終回)と「・1st.9話」(=公開収録の物語)に続いてシリーズでは3度目のことである。(この後は、こういうパターンはありません。)が、この「銭形○、○歳。…」というナレーションが冒頭にはいるのは「」「」だけであり、「」「」「」はOP主題歌の途中に入りますからね...(やはり、ここでも「」&「」と「」&「」というように分けられます。)これによって前回からOP主題歌は泪を演じる黒川芽以さんが歌うものに変わったが、今回は黒川さんが歌う♪「泪 流して歩こうよ」(この曲、メロディは主題歌をアレンジしたものです。)をラストに持ってくるということにしましたが、これも「銭形泪」であれば大歓迎です。(しっかりとサントラ盤にも収録されています。)ということで、アイドル・泪ちゃんという所までたっぷりと魅せてくれます。ということで、今回もいつものように長文&今更ながらのネタバレありで本編の方に行きます。

まずは前回のおさらい。もろこし村にやってきた泪ちゃんたちは雨乞いのポン踊りの練習をしている会場で、櫓の上でポン踊りを踊っていた青年団団長の伊集院が「息詰まり」で死亡するのを目撃する。村長は「もろこし大明神の祟りだ」と言う。村の歴史を教えてもらい、事件を解決しようとして、ポン踊りは祟りではないことを証明しようとしてポン踊りを踊った高村さんだったが、息詰まりを起こして倒れてしまい、泪ちゃんが泣き叫ぶが、柴田さんは高村さんの死亡を確認したのだった。で、「警視庁から入電中」が入り、「直ちに捜査を開始せよ」ということで、後編の物語が始まる。(やはり「警視庁から入電中」というのが無いと盛り上がりませんからね...)

泪ちゃんは必死になって高村さんに呼びかけている。「高村さん、高村さん...死んじゃイヤ...」そして泪を流す泪ちゃん。(「・2nd.4話」でも同じようなシチュエーションがありましたが、涙の演技をさせたら黒川さんは凄い!)が、「グッ~モ~ニング、銭形くん」と高村さんの声がした。「えっ?」とそれに驚く泪ちゃん。「君の心からの涙を一度見たかったんだよ」と高村さん。(でも、「・1st.4話」で一度見せていますけど...)すると泪ちゃんは立ち上がると「最悪~!本当に高村さんが死んじゃったと思ったから、だから、うれし泣きしたのに~、うぇ~ん」とまたまた泣きを見せる。「うれし泣き?」と言う高村さんだったが、泪ちゃんは泣き止んで笑顔を浮かべると、高村さんの方を振り返って「べぇ~」(軽く舌を出す泪ちゃん、可愛すぎる~)で「ったく、またやられた...」と高村さんは渋い顔をする。(結局、本物の涙と嘘泣きの合わせ技の前には高村さんは到底太刀打ちできないということでした。それにしても、泪ちゃんの「泪(なみだ)ショー」はいつも面白い!)が、今度は柴田さんが驚いて「いやしかし、さっきは確かに止まっていましたけど...」と高村さんに尋ねる。すると「それはこれだよ」と言って脇の下からゴムボールを取り出し、「ゴムボールを脇の下に挟むと血管を圧迫して血が止まってしまう。だから脈が止まって死んだと錯覚するんだ。コロンボがかみさんによく使う手だ」と説明してくれる。で「そんなの、いつの間に...」と柴田さんもタジタジでした。が、村の人たちはそんな高村さんに呆れかえり、自然解散になってしまった。→確かに脈は止まりますが、それだけで「死亡」と確認する柴田さんの方に問題がありますよ。やはり、心臓を確認するとか、呼吸を確認するとか、複数のことで確認するべきです。

その説明を聞いていた泪ちゃんは、カメラに向かって「何か、釈然としないの、私だけ?」と素直な感想を口にするが、カメラに向かって語りかけるというのはこの頃の泪ちゃんから始まりました。(5代目・雷ちゃんはこれを1st.シリーズの中盤から受け継ぐようになりました。→これも「銭形泪」が「ケー刑事」のスタンダードになったという証の一つでもある。)

ポン踊り会場を離れた高村さんは、街中で石亀が輝子を問いつめていた。「さっきの話って本当か?」ということで、石亀は輝子が川尻からプロポーズされたことが事実かどうかを確かめようとしたのだった。で「ほんまよ。一生のお願いって結婚を迫られたわ」と、それを認める。が「言い出したらあの人...」と迷惑に思っていた。すると「安心しろ、きっちりとけじめつけてやるから」と石亀は言い、「待っちょれ」と輝子に言うと、石亀は川尻に話を付けに行く。輝子はそんな石亀に「嬉しいわ」と言って見送るが、石亀が遠ざかると不敵な笑いを見せた。で、その様子を全て見ていた高村さんは「女ってのは、実に不可解な生き物だ...」

再びポン踊り会場。今度は石亀が櫓の上に立っていて「今日も元気にポン踊りを始めるっぺ!」と、音頭を取り、音楽が流れてきてポン踊りが始まる。(改めて記すが、この曲のタイトルは♪「雨ごい音頭 もろこし村の歌」であり、サントラ盤にしっかりと収録されている。)村人たちの輪の中には、輝子や川尻もしっかりといるし、柴田さんの姿もあった。が、村長と「祟りじゃ」の老婆(一応、役名は毬藻美香子となっています。)は離れたところから見ているだけ。また、泪ちゃんと高村さんも輪には加わっていない。が、途中から「一応、やっときますか?」と高村さんに語りかけた泪ちゃんは、「望むところだ」と言う高村さんと共に二番から輪に加わり、ポン踊りを始める。(が、泪ちゃんと高村さんは半テンポ遅れて、周りを見ながら真似するようにちょっとぎこちなく踊っている所は黒川さん草刈さんの上手い所でもある。)

が、そうしてみんなが踊っていると、稲妻が空を走り、櫓の上にいた石亀が突然苦しみだし、その場に倒れ込んでしまう。音楽の方は途切れ、「高村さん?」と慌てる泪ちゃんに「またか...」と高村さん。「石亀~!」と慌てて声を上げた川尻は慌てるように泪ちゃんたちの前を横切り櫓に駆け上がる。が、「苦しい~」と櫓に登ると川尻も苦しみ始める。で、「何っ?」と泪ちゃんは声を上げると、急いで櫓の上に登る。(高村さんと柴田さんも泪ちゃんに続いて櫓に登る。)

櫓の上で石亀と川尻が倒れているのを目にした泪ちゃんは「まじ?」と信じられない様子。高村さんは「今度は二人か...」と言葉を漏らす。が、しっかりと観察するのは流石は泪ちゃんであり「また首に手の跡が...」と、二人の首には絞め殺したような手の跡があったことを告げる。すると柴田さんが川尻、石亀の順番で「死んでいる」と確認する。そして「死因は二人とも息詰まり、窒息死だ」と告げる。(でも、先ほどの高村さんの例があるだけに、信じて良いの?と思ってしまうほど簡単に検死を行う柴田さんです。)

「そんじゃからワシは、ポン踊りの封印を解いたらいけんと言うたんじゃ」と村長が櫓の周囲に集まる村人たちの中に加わり、櫓の上にいる泪ちゃんたちに語りかけるように言う。すると、老婆は「♪祟りじゃ、た・た・りじゃ~」と、これまた「祟り音頭」(?)と言った踊りを始める。で、そちらに目線を動かした村人たちの間にも「祟りはある」という空気に変わり、みんなは怯え始める。

櫓の上の柴田さんも怯えながら「泪ちゃん、鑑識としたらもうこれ以上の捜査は無理だ。これはもう祟りとしか言いようが無いよ...」と言い、お手上げ状態に。そして、続けて「東京に帰ろう、僕らに祟りが起こる前に...」と、直ぐにも走って逃げ出したいと言う表情をする。が、「でも...」と責任感の強い泪ちゃんは戸惑いの表情を見せるも、事件を解決しなければならないという使命感がある所を見せる。しかし、高村さんの反応は違っていた。「そうかぁ、分かった」と言うと指を鳴らす。これには「分かっちゃったんですか、高村さん」と泪ちゃん。そして、♪「バーボン刑事のテーマ」に乗せて、櫓の下で4人の村の女性を引き連れた高村さんが踊り始める。(ここはやはり「ミュージカル編」らしい所です。→「・2nd.」に復帰した高村さん、1話でいきなりこの踊りを披露してくれましたが、その原点は「」のミュージカル編である。たっぷりと堪能しましょう。)

「そこらへんの酒と一緒にすると、二日酔いするぜ!」と格好良くキメて踊りが終わると、高村さんは「真犯人はあんただ、足利輝子さん」と輝子を指さして言う。が輝子は「どうしてあてが?」と訳が分からない様子。で、高村さんの説明が始まる。で、輝子が石亀と話している所を見て聞いてしまったと言い、いつも泪ちゃんが事件のトリックを説明するのを真似るように続ける。輝子は川尻に結婚を迫られていて、そのことを石亀に伝えた。これは二人の男に言い寄られていることを利用して二人に殺意を植え付けたのだと言う。(が、バカにした表情をした輝子は「アホな...」と漏らすだけ。)が、高村さんの説明は続く。殺意を持った石亀は櫓の上で倒れたふりをした。また、彼は真っ先に川尻が駆けつけることを予想していて、川尻が上がってきたら首を絞めて殺すつもりだった。一方、川尻も、石亀が倒れたのを利用してトドメを刺そうとした。で、川尻が石亀の首を絞め、石亀が川尻の首を絞め、互いが首を絞め合って死に至った。そして「これが事件の真実です」と締めくくる。(しかし輝子は何も言わない。)で、高村さんは「あなたは男心を弄ぶ魔性の女だ。しかし魔性も過ぎると誰からも愛されなくなりますよ」と輝子に対して村の人々の前で言う。すると輝子はゆっくりと歩を進め、高村さんの側から離れていく。その輝子と入れ替わるように泪ちゃんが高村さんの側に駆け寄り「ちょっと待ってください」と待ったを掛ける。「銭形くん、君の出る幕じゃないんだ」という高村さんだったが「お互いに締めあって殺すなんて不可能ですよ」と、高村さんの推理を否定する。「どうして?」と言う高村さんに「だって、締めあったって、どちらかが先に死んじゃう訳だから、どちらか一人は生き残るはずです」と説明する。が「同じ握力で、同じタイミングでグッと締めれば死ぬじゃん」と高村さんは言うも、「ん~ん、都合良すぎ」と切り捨てる泪ちゃんです。(機械じゃあるまいし、そんなこと出来るわけがないですよね。泪ちゃんの言う通りですね。)が、いつものことだというで、「またか~」といった表情の泪ちゃんでした。

そこに「もういいわ、あてが犯人であろうとなかろうと、もうどうだっていい」と輝子が叫ぶ。そして「魔性の女」と大勢の人の前で言われてしまい、この先どうして生きていったらいいのか分からない、「魔性の女」と後ろ指を指されて生きていたくない、と言うと、舌を噛み切った。で、口から血を流して輝子はその場に倒れ込む。「輝子さん!」と泪ちゃんは声を上げると、直ぐに輝子に駆け寄り、高村さんもこれに続く。そして、輝子の側に腰を屈めようとした泪ちゃんを遮るように、「あ゛~あ゛あぁ」と柴田さんが割って入り、泪ちゃんに輝子をさわらせまいとして制して輝子を見ると「舌を噛み切っている、即死だよ」と(これもまた脈を診ることもしないで)告げる。「どうして自殺なんて...」と泪ちゃんは言うが、そこに村長が口を出し「自殺じゃありゃせんぞ」といい、高村さんや泪ちゃんたちが自殺に追い込んだのだと告げ「おのれら、人殺しじゃ!」と言うと村人たちも「人殺し!」とシュプレヒコールの嵐となる。すると、慌てた柴田さんが「泪ちゃん、高村さん。ひとまず逃げよう」と言い出す。が、この場の雰囲気を読んだ泪ちゃんもこれには賛成。で3人は奪取でこの場から逃げていった。

泪ちゃんたちは、川辺にあるテントに逃げていた。(泪ちゃんたちが用意したのではなく、テントがあったのだった。)辺りは薄暗くなっていて、何に入った泪ちゃんたち。「しかしついていたね。こんなテントがあるなんて」と高村さん。「ここなら朝までゆっくりと仮眠できそうですね」と泪ちゃん。(何だかんだいっても、この二人は落ち込みません。逆境もパワーに換えてしまいますね。)が、その横で柴田さんはお香の壷の準備をしながら「僕が誘ったばっかりに...」と責任を感じている様子。そしてお香の用意が出来ると「これは柴田家特製の虫除け・オズマゴロシ。この辺りには獰猛なサソリがいるからね。念のため」と用意したのだった。(日本に野生のサソリっていましたっけ?もろこし村って、やっぱり異次元にあるの?)→出ました「オズマゴロシ」。これって「・4話」では遅効性の弛緩剤でしたし、「」になると猛毒になり、「」にも登場したお馴染みのものです。(が、「ケー刑事」で「毒」と言えば「ウラリ」です。)

そうしていると、テントの外から「村から、全ての水が消えるがや~」「もろこし大明神の怒りを知るがええ~」と言うような声が届いてくる。で、泪ちゃんはそれを確認しようと「開けてみましょう」と言うも、高村さんは「よせ」。が、「だって、確認しないと不安じゃないですか」と泪ちゃん(泪ちゃんのきっちりとした性格もでていますね。気持ちは良く分かります。)は言うと、テントの入口のファスナーを開いて外を見る。が、突然睡魔に襲われた泪ちゃんはうつろな目になり、閉じてしまう目を何とか開けようとしながら「潤む、悪の雫」。しかし、そのまま睡魔に襲われて倒れ込むかのように眠りの世界に入っていきました。(ここで今回はAパート終了です。まだスタートから10分も経過していないので、ここでアイキャッチが入るのは時間的にいつもより早いのですが、前後編の物語にふさわしいクライマックスとなるBパートにしっかりと時間を割いている今回の時間配分です。→それにしても、物語としては1/3を過ぎた所というのに、もうかなりの長文になっているということは...)

翌朝、目が覚めた泪ちゃん。が、突然襲った睡魔に屈したということもあって「あれっ、朝だ。何だったんだろう、あれは...」と、頭の方はボーっとしている。が、テントの中に視線を移動させた泪ちゃんは高村さんが寝ているのに気づくと、高村さんの鼻を摘んで「起っきてください高村さ~ん」と、明るく茶目っ気たっぷりの泪ちゃんです。で、それによって高村さんも起きる。で「どうやら大丈夫だったみたいだ」ととりあえずは安心する。(泪ちゃんも何度か頷いているが、こういう所もやっぱり泪ちゃんが主導権をしっかりと握っています。)そうしていると、テントの入口のファスナーが開き、外から柴田さんが顔を覗かせて「大変だよ」と告げる。「どうしたんですか?」と泪ちゃんが尋ねると、狼狽えながら「川が消えた」と柴田さん。「えっ?」と驚きの表情を見せた泪ちゃんは直ぐにテントから外に出る。が、そこは荒れ地の真ん真ん中であり、テントの側を流れていた川は無くなっていた。「川がない!」と驚きの声を上げる高村さんと共に周囲をキョロキョロと探る泪ちゃんに「やっぱり祟りは存在するということだよ、泪ちゃん」と怯える柴田さん。

するとそこに「♪祟りじゃ、た・た・りじゃ」という老婆・毬藻美香子の声が届いた。また、彼女の脇にはライフルを手にした村長(手ぬぐいで曲がり角の水道管を2本頭に固定しているが、気分はやっぱり「八つ墓村」?)や、ハチマキを巻いた村の若者たちが桑や棒を持って構えていた。で、村の若者が死んだのも、川が消えたのも、みんな泪ちゃんたちのせいだと村長は言う。それに続いて「この村からとっとと出て行け!」と老婆が続く。が、これに対して毅然とした態度で「この事件の謎を解くまで、私たちは出て行きません」と泪ちゃん。(銭形姉妹の中でもちゃんは特にしっかりしていますが、毅然としたこの態度は頼もしい正義の味方という姿がストレートに出ています。)が、村長は怒り、暴言を吐き、「女の命と引き替えにもろこし大明神の怒りを鎮めるしかないのう」と言い、泪ちゃんを生け贄としてもろこし大明神に捧げると告げる。で、若い衆に泪ちゃんを捉えるように指示を出す。すると、若者たちが泪ちゃんを捕まえて引っ張っていこうとする。これには高村さんも柴田さんも手が出せなかった。で、村人たちに引っ張って行かれそうになる泪ちゃん。「いや、放して」と抵抗するも、多勢に無勢で抵抗できない。が、連れて行かれそうになる泪ちゃんはその時、ある臭いに気づいた。(これは愛お姉ちゃまの「匂う、悪の香り」という台詞がピッタリあいますね。でも、泪ちゃんはこれを口にはしませんが...)左右を確かめるようにその臭いを嗅いだ泪ちゃんは「待って」と言う。

ライフルを構えている村長は「おーっ、命乞いか」と言うが「違います。分かったんです祟りの謎が」と泪ちゃん。(キリッとしています。)「なんじゃと?」と言う村長に対して「私にポン踊りをさせてください。もし今度もまた推理が外れたら、その時は生け贄にでも何でもすればいいわ!」と泪ちゃん。(目が落ち着いていて、実にカッコイイ!→それにしても黒川さん、本当に表情豊かです。)これに「おもしろい。そのかごがあるのなら話だけは聞いてやる」ということで、今度は泪ちゃんがポン踊りをすることになる。

が、今回はミュージカル編ということで、ここで高村さんが「銭形!」と言うと、泪ちゃんの歌と踊り(泪 流して歩こうよ ~謎を解けたよ、ワトソンくん・バージョン」)の登場です。で、例の踊り(振り付け)で歌う泪ちゃん。(そうなると、「祟りじゃ」の老婆や村の若者たちもバックで踊っている...)さっきのキリッとした表情からは一変して、笑顔に満ちて、実に楽しそうに歌っています。更に、途中からはスクールメイツもどきの6人の女の子が登場し、'80'sアイドル風になり、泪ちゃんのプロモーション・ビデオのようになり、笑顔が一段と輝きを増す泪ちゃんです。そしてシャボン玉が飛んでくると、完全にアイドル・ワールドに。(でも、こういうのはいつの間にか廃れていただけに、それを甦らせてくれた泪ちゃんです。)そして、最後の「ルイルイ!」のポーズから「謎は解けたよ、ワトソンくん」(満面の笑みの泪ちゃんですが、ここまで笑顔の「ワトソンくん」も今までありませんでした。)→こうして見ると、銭形姉妹は全員が「クイーン」の称号を持っていて「ダンスクイーン」は妹・舞ちゃんですが、その称号は泪ちゃんにもあげてもいいような気がします。しかも劇場版でも泪ちゃんはダンスを見せてくれますし、決して舞ちゃんにひけを取りません。(でも、ここは'80'sアイドルに敬意を表して「アイドル・クイーン」の方がいいですかね。でも、最近は「クイーン」と言えば宝積有香さんですが...)

もろこし大明神にやってきた柴田さん。後をつけられていないかを気にしながら鳥居をくぐり中に入っていく。(この時、しめ縄に頭をぶつけるのはお約束。)そして、境内で高村さんと落ち合う。実は高村さんが呼び出したのだった。で、高村さんは話を始める。「僕は東京に戻ろうと思う」と告げる。「どうして?」と尋ねる柴田さんに、「僕は銭形くんを殺してしまいそうな気がする。僕自身のこの手で...」と告げる。「どういうことですか?」と慌てる柴田さん。そして高村さんは驚くべき秘密を口にする。もろこし大明神の秘密を探ろうとして、さっき400年前からの過去帳を見せてもらったら、恐ろしいことが分かった、と言う、「銭形家」はこのもろこし村を襲って林一族の落ち武者を殺した丹羽一族の末裔であり、更に高村家は丹羽に殺された林一族の血を引いているのだった。ということで、高村さんと泪ちゃんは偶然にここに来たのではなく、400年前から定められた運命だという。そして高村さんが泪ちゃんを殺せば、400年続いた林一族の恨みは消える、大明神の祟りも消える。が、泪ちゃんを殺したくないと言うことなので、姿を消すと言う。そして、万一のことがあったらいけないとして、拳銃を柴田さんに預けようとする。そして「柴田くん、君だけには伝えておきたかった」と言う高村さん。これに柴田さんは男気を感じるが、その時「高村さん、見っ~け!」と泪ちゃんの声が背後からした。慌てて拳銃を背中に隠す柴田さんから拳銃を受け取り隠す高村さん。泪ちゃんは満面の笑みを浮かべて二人の元に駆け寄ってくると「始めますよ、ポン踊り。もう、サクサクとね、祟りの謎を解いちゃいましょう、ねっ」と、明るい泪ちゃんです。

場所はポン踊りの会場。櫓の上に泪ちゃんが一人立っている。櫓の周囲には村人たちがいて、村長と老婆・毬藻は少し離れたところにに立っている。また、高村さんと柴田さんも並んで泪ちゃんを見ている。櫓の上の泪ちゃんは「まず始めに、この櫓の上で踊っても死なないということを証明して見せます」と告げる。が、高村さんは柴田さんに「僕が妙な行動を起こすようだったら直ぐに止めてくれ」と弱々しく頼んでいる。(一応、高村さんの目を見る柴田さん。)櫓の上の泪ちゃんは「じゃあ、皆さんもご一緒に。レッツ・ダンシング!」ということで、今度はポン踊り・泪ちゃん編です。(アイドル風の踊りに、盆踊り風のポン踊りと、黒川さん、ご苦労様です。→でも、実に楽しんでいることが分かります。)そして、♪「雨ごい音頭 もろこし村の歌」が流れてきて、またまたポン踊りが始まり、村人たちも櫓の周りで踊り始める。

が、高村さんの様子がおかしい。「体が言うことを聴かない」と言い、柴田さんに告げる。直ぐに高村さんを抑えようとする柴田さんだったが、軽く突き飛ばされてしりもちをついてしまう。で「祟り~!」と声を上げる。高村さんは表情が変わっていて、ゆっくりと櫓に登っていく。そして櫓に登ると「フフフフフ…」と不敵な笑いをする。泪ちゃんも高村さんの様子がおかしいことに気づき「どうしたんですか?高村さん」と言うも、高村さんの迫力の前に一歩一歩と後ずさりをするだけ。「林一族400年の恨みを知るがいい」と言った高村さんは拳銃を取り出してそれを泪ちゃんに向ける。で、驚く泪ちゃんは後ろに数歩下がる。その時空に稲妻が走り雷鳴が轟く。すると高村さんが引き金を引いた。銃声が轟き、泪ちゃんはかすれるような声で「どうして、高村さん...」と言い残すとその場に倒れる。櫓の下でそれを見ていた村人たちも驚きの表情をするが、柴田さんは「泪ちゃーん!」と叫び声を上げると、櫓に駆け上っていく。その後で村長と毬藻が村人たちの中に入ってくるも「どうしたんじゃ?」と半分他人事の様子でいる...

驚きで狼狽えている柴田さんが櫓に登ると「る、…。高村さん」と呆然としたまま声を掛けるが「やっちゃったよ柴田くん。僕も死ぬ罪を償うしかない」と高村さんは言うと、拳銃を自分の頭に向けて引き金を引く。再び銃声が轟き、高村さんもその場に倒れ込む。柴田さんの「ノー!」という叫びも空しく響いただけだった。で、悲痛な表情で泪ちゃんと高村さんに視線を移す柴田さん。そこには泪ちゃんと高村さんが倒れていた。(でも、銃で撃ったというのに、泪ちゃんの体からも高村さんの体(頭)からも血が流れていないのですが...)で、力が抜けて膝をつく柴田さんは「僕のせいだ。僕が二人を誘ったばっかりに...」と号泣を始める。(これに続いて、ミュージカル編ということで、柴田さんの歌のコーナーへ)

太鼓のバチをマイク代わりに手にした柴田さんが歌い出す。♪「ごめんなさいの歌」(このタイトルは筆者が勝手に付けました。この曲もサントラ盤に収録されていません。→やはり、「サントラ2」をリリースしてもらい、収録して欲しいところです。)途中で、ギターを手に歌う柴田から、私服姿の柴田と鑑識の制服を着た柴田の二人が並んで歌うようになる。(演歌調で悲劇のメロディという雰囲気に満ちています。)で「♪みんな僕が悪いんです~」と歌が終わると深々と頭を下げてお辞儀をする柴田さん。

が、泪の雫が落ちてきて、柴田さんのメガネ(左のレンズ)に落ちる。振り返る柴田さんに向かってストラップが飛んできて、それが赤い網に変わる。そして柴田さんをはじめ、村長や毬藻、村の若者たちを捉える。「泪の裏には悪の影まんまと泣かせたつもりでも、最後はあんたが泣く番よ。…」泪ちゃんの口上が始まり、「私の泪で溺れなさい!」で確保へ。今回網が捉えたのは全部で11人でした。(これは「」だから出来る大量捕獲ですね。尚、この11人という人数は、シリーズを通して銭形姉妹が(劇場版も含む)一度に捉えた人数の最多記録であります。→これを更新するのは難しいでしょうね。何せ、登場人物が二桁ということがまずは考えにくいですし、大人数を確保するにはそれなりの仕掛けが必要ですからね。)また、前回から夏服になった泪ちゃんですが、前回の物語では口上シーンが無かったので、夏服での初の口上シーンということにもなりました。(冬服の時と比べて一段と迫力が増した泪ちゃんの口上ですが、正義の味方という貫禄十分です。→「劇場版」ではこれに一段と磨きがかかり、鳥肌が立つほどのカッコイイ口上を見せてくれる泪ちゃん(黒川さん)です。ちなみに、愛お姉ちゃまの口上は26パターンあり、毎回少しずつ違います。その数には適わないものの、泪ちゃんもこれで5パターン目(劇場版まで含めると6パターンあることになります。)となり、妹&従姉妹よりはバリュエーションが多くあります。)

「何が悲しゅうてわしらがこんな目に遭わされにゃいけんのじゃ!」と怒りの村長だったが、櫓の上に立つ泪ちゃん(その横に高村さんも立っていて、このツーショットは実に栄えます。)は「祟りなんて元々存在しなかったんです。祟りを作っていたのはあなた達ですよね、村長さん」と泪ちゃんの言葉には迫力があります。が、村長は「何ゆうとるんやら、青年団の若者が次々都心で原因も分からんのじゃ。おまけに今朝、川が村から消えて... これを祟りじゃのうて何と言うんじゃ」と反論する。が、落ち着き払っている泪ちゃんは「川は消えてなんていませんよ。あれはテントが川の見えない場所まで移動していただけなんです。夜、こっそりとテントを動かしたのは青年団の皆さんですよね」と語る。が「何をデタラメぬかしとるんじゃ...」と村長は惚けるが、櫓から降りてきた泪ちゃんは「デタラメじゃありません。皆さんの体から、テントの中で炊いたお香の匂いがしました。お香は柴田家特製のオズマゴロシです。みなさんから臭いがするのはおかしいですよね」ということで、トリックを見抜いていました。

しかし、村長は「伊集院たちが死んだのはどうなるんじゃ?どう説明するんじゃ?」とまだ惚けていて、泪ちゃんに問う。が、泪ちゃんは余裕たっぷりに「あれも祟りではありません。かといって、殺人でもありません」と言い、伊集院、石亀、川尻は死んでいなかったと言う。が、これには柴田さんが反論する。「そんなはずはないよ。3人とも脈は無かった。ミスター・鑑識である僕が確認したんだから間違いない」とちょっと慌てているが、何とか言いきる。(やっぱり、脈だけで死亡確認って、そんなのでいいのでしょうか?)が、泪ちゃんは「柴田さんは嘘をついたんです」と言う。しかし「どうして僕が嘘をつかなきゃならないんですか...?」と反論するも、言葉遣いが丁寧なものに変わったということは相当動揺しています。しかも、ここから先はは泪ちゃんを見ることも出来ないなりましたから...で、泪ちゃんが一気に説明する。柴田もこの村の住人で、村の人たちと一緒に泪ちゃんと高村さんに祟りを信じさせようとしていた。また、おのお香(オズマゴロシ)には睡眠効果があったということも見抜いていた。で、柴田さんしそっぽを向いてしまい、何も言葉を返せなくなる。

更に泪ちゃんは続ける。「もちろん、輝子さんも死んでなんかいません。あれも私と高村さんに祟りを信じ込ませる芝居だった」と言い切る。これに「証拠があるならゆうてみろ」と村長が噛みつくが、「証拠はここだよ」と高村さんが口を出し、櫓の下に貼ってある幕を開けると、その中には手ぬぐいを猿ぐつわとされて縛られている伊集院、石亀、川尻、輝子がいた。4人は何かを言おうとするが、猿ぐつわのせいで何を言っているのか分からない。で、高村さんが「動かぬ証拠、いや動けぬ証拠かな」と言いながら泪ちゃんの側に歩み寄ってくる。すると、村長は4人に向かって「バカタレが、少しは頭を使え!」とばれたことを棚に上げて責める。(村長の後ろで柴田さんも「このバカタレ」という素振りをしている。)

泪ちゃんは「まさか柴田さんまで嘘をつくなんて、夢にも思いませんでした」と柴田さんに言う。が、「でも、高村さんが林一族の末裔だという話は?」と何とか話題を変える柴田さん。が「目には目」と言い「お互い様でしょう」ということでした。(結局、丹羽一族の末裔、林一族の末裔というのは、泪ちゃんと高村さんのお芝居でした。)で、泪ちゃんは柴田さんに「でも、柴田さん。どうしてこんな嘘をついたんですか?」と尋ねる。すると、柴田さんも観念して、本当のことを話し始める。「ポン踊りの本当の意味は、ポリスを踊らせること、つまり警官を騙すことなんです」(「ポリス踊り」→「ポン踊り」という高村さんのギャグは忘れましょう。)で、50年前、村が干ばつになった時、警官をしていた柴田さんのおじいちゃんが騙されたら雨が降った。そして25年前にはダディが騙された。が、今年は騙す警官がいないということで、仕方なく泪ちゃんと高村さんを村に呼ぶことになった。で、「こんなことになるんだったら、高村さんだけにしておれば良かった」と公開している柴田さん。が、これに高村さんが「君は大間違いをしているよ。僕を呼んだのが運の尽きなんだよ」と、しっかりと突っ込んでくれる。(柴田さんが泪ちゃんを外すのは分かりますが、高村さんもいつもの調子です。)すると村長は「だから東京の警察官にポン踊りをさすのは危険だから止めと言うたんじゃ」と、今度は柴田を責める。そして天を仰いで「もう、この村に雨は降らん。もうおしまいじゃ~」と顔を覆ってしまった。

が、それを聞いた泪ちゃんは、一歩進み出ると、笑顔一杯で、しかも自信に満ちた表情で「大丈夫、雨を降らせればいいんですよね」と優しく言う。(こういう所は泪ちゃんの心の広さです。)が、「出来るの?」と柴田さんが尋ねる。が、「簡単ですよ」と余裕の笑顔(というか、お天気の神様になったようで、楽しんでいる泪ちゃんです。)で、まずは左手を挙げて「さあ、皆の者」続いて携帯を右手に持って、それを天に突き上げるようにして「私の泪で潤みなさい!」→悪く言えば、何処かのイカサマの新興宗教の教祖様、良く言えば、人々を助ける天使様または女神様という感じの泪ちゃんです。(それにしても、こういう所の泪ちゃんは貫禄あります。→黒川さんも実に気持ちよさそうです。)

すると、まずは一粒の雨粒が落ちてきて、更に雨が降ってくる。で、高村さんはその雨滴を感じると「あれ?まさかでしょう...」と驚いている。また、村長をはじめとする村の人たちも「おおーっ!雨じゃ~!」「奇跡じゃ~!」と大喜びで大歓声を挙げる。すると泪ちゃんは「やったね」という会心の笑顔を見せて村人たちに「これからは警官を騙すことは止めなさい。そうすれば、必ず雨は降ります」と語りかける。→これで泪ちゃんはもろこし村の人たちからは救いの女神様として崇められることになりますね。そうなると、「泪大明神」として奉られることになるかも...

社務所の軒下に雨宿りのために避難した泪ちゃんと高村さん。高村さんが泪ちゃんに「どういうこと?」と尋ねる。すると泪ちゃんは携帯を取り出して「これですよ」と言って天気予報の画面を見せる。「今日、もろこし村は降水確率100%なんですよ。で、そろそろ降る頃だろうと思って...」と笑顔で高村さんにタネを話す。すると「そういうことか~」と納得する高村さんでした。(でも、あまりにもタイミングが良すぎる様にも思えますが...→こういうことは、泪ちゃんの日頃の行いが良いと言うことですね。)で、泪ちゃんは調子に乗って、携帯を印籠に見立てて「高村さん、頭が高い。控えおろう!」(これをもろこし村の人たちにやったら、間違いなく土下座して「ははぁ!」とやるでしょうね。尚、天気予報のことを知ったらどうなるか分かりませんが...でも、もろこし村の人たち、一人ぐらい天気予報を見ている人はいないのでしょうか?)

そしてそして、ここからが今回の、いや「銭形泪」の全ての物語の中でも「永久保存版」となる所の始まりである。今回はOP主題歌が流れなかったということで、これからそれらのテロップが流れます。が、音楽は♪「泪 流して歩こうよ」で、泪ちゃんが、スクールメイツもどきの6人の女の子、更には高村さんと柴田さんを含め、もろこし村の人たちをバックに従えてたっぷりと踊ってくれます。(これだけのダンスを見せてくれたら、「銭形舞」のOPの舞ちゃんのダンスも形無しです。→「ダンスクイーン」の座も泪ちゃんのもの?)それにしても、'80'sアイドル・ソングというようなアレンジがされているだけに、実に明るく楽しい曲です。しかも、「祟りじゃ」の老婆や怖い表情をしていた村長までもが実に楽しそうに踊っている。(高村さんも柴田さんももちろんです。)ということで、「明るく楽しい」という「ケー刑事・ワールド」という所をしっかりと見せてくれます。(「・13話」もそうですが、出演者全員が一つに纏まって楽しんでいるとなると、面白くないはずがない。まさに「ケータイ刑事」の金字塔の物語です。)そして、最後は「ルイルイ!」と極めるが、泪ちゃんの笑顔が最高です。(尚、今回のようなオチ、やはり本作が面白かったということで、今後のシリーズでは増えてきます。→やっぱり「銭形泪」は「ケー刑事」のスタンダードになったということです。)

鑑識メモ。ミュージカル編らしく、♪「バーボン刑事のテーマ」のメロディに乗せて、柴田さんがその替え歌である「鑑識刑事のテーマ」を歌う。でも、いつから柴田さんは「刑事」になったのでしょうか?(まあ、この後の「・2nd.23話」以降の「アナザー・ストーリー」では、泪ちゃんとコンビを組んで捜査をすることになりますが...)で、貸しの中に出てくる「金田一」「ホームズ」という名探偵の名前が出てきますが、これらをもじった迷探偵「銀田一」「ボームズ」というのが出てきたことがありましたね、(「・2nd.5話」、更に「・1st.4話」と「・2nd.3話」、更には「二世」となって「・1st.24話」にも...)また、ギターを手にしている所は、金剛地さん、やっぱりミュージシャンという所ですね。尚、この曲はサントラ盤には収録されていませんが、是非収録してもらいたいところです。(とにかく、この前後編の「ミュージカル編」からは3曲がサントラ盤に収録されているものの、楽しい曲がたくさんありすぎますからね...→全部収録しようとしたら、「ケータイ刑事 TVサントラ」ではなくなり「ケータイ刑事銭形泪 TVサントラ」ということになってしまうからでしょうか...?)で、最後の決めぜりふは「そこら辺のメガネと一緒にすると、乱視になるぜ」(愛お姉ちゃまの口上のテイストが残っていますね。)

 

 今回はサントラ盤を最初に!

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: サントラ, ナミ&チヨ
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2006/02/01
  • メディア: CD

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/06/24
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/10/22
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/02/25
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2003/05/22
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/04/23
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/12/23
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/01/27
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 プレミアム・エディション

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 プレミアム・エディション

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/08/25
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 スタンダード・エディション

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 スタンダード・エディション

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/08/25
  • メディア: DVD
↓黒川芽以さんが歌う第3クールの主題歌はこちらです。
泪の海

泪の海

  • アーティスト: 黒川芽以, 丹羽多聞アンドリウ, 遠藤浩二, ASSASSIN, 古澤衛
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2005/04/20
  • メディア: CD
↓柴田さんはこれで少しは勉強が必要かと...
検死解剖

検死解剖

  • 作者: トーマス 野口, ジョゼフ ディモーナ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1999/05
  • メディア: 文庫
図解 検死解剖マニュアル

図解 検死解剖マニュアル

  • 作者: 佐久間 哲
  • 出版社/メーカー: 同文書院
  • 発売日: 2000/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
検死ハンドブック

検死ハンドブック

  • 作者: 高津 光洋
  • 出版社/メーカー: 南山堂
  • 発売日: 1996/12
  • メディア: 単行本
↓こういうのを高村さんはご存知でしょうか?
世界の悪女・妖女事典―歴史を手玉にとった魔性の女たち

世界の悪女・妖女事典―歴史を手玉にとった魔性の女たち

  • 作者: 中江 克己
  • 出版社/メーカー: 東京堂出版
  • 発売日: 2000/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
↓「雨乞い」に関して

祈雨祭―雨乞い儀礼の韓日比較民俗学的研究

  • 作者: 任 章赫
  • 出版社/メーカー: 岩田書院
  • 発売日: 2001/05
  • メディア: 単行本
↓「生け贄」に関して

生贄と人柱の民俗学

  • 作者: 礫川 全次
  • 出版社/メーカー: 批評社
  • 発売日: 1998/05
  • メディア: 単行本

 ↓やっぱりこれを

八つ墓村

八つ墓村

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • 発売日: 2002/04/21
  • メディア: DVD

八つ墓村

八つ墓村

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2005/03/02
  • メディア: DVD
八つ墓村

八つ墓村

  • 作者: 横溝 正史
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1971/04
  • メディア: 文庫
金田一耕助―犬神家の一族・八つ墓村

金田一耕助―犬神家の一族・八つ墓村

  • 作者: 横溝 正史, JET
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2005/05
  • メディア: コミック
八つ墓村

八つ墓村

  • 作者: 横溝 正史, 影丸 穣也
  • 出版社/メーカー: コミックス
  • 発売日: 1996/09
  • メディア: 文庫
 
↓「ポン踊り」ではなく「盆踊り」です。
決定盤全国盆踊り~全曲振付~

決定盤全国盆踊り~全曲振付~

  • アーティスト: 盆踊り, 佐々木基晴, 小野花子, 佐藤範夫, 進藤義声, 田中希代子, 井上一子, 都はるみ, コロムビア民謡合唱団, コロムビア・オーケストラ, 静子
  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1999/05/21
  • メディア: CD
決定盤 日本の大盆踊り大会

決定盤 日本の大盆踊り大会

  • アーティスト: 盆踊り, 佐藤千恵美, 原田直之, コロムビア・オーケストラ, 都はるみ, 村岡実, 豊寿, 静子, コロムビア民謡合唱団, 小野花子, 斉藤範夫
  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2004/06/23
  • メディア: CD
盆踊りCD・2006

盆踊りCD・2006

  • アーティスト: 盆踊り, 福本恵美, 岩田道之輔, 丸山雅仁, 新内枝幸太夫, 二木葉子, 都はるみ, コロムビア民謡合唱団, 村岡実, 豊寿, 静子
  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2006/06/21
  • メディア: CD
盆踊りの音楽 ベスト

盆踊りの音楽 ベスト

  • アーティスト: 盆踊り, Poo-Chem, 太田亜紀, 木曽川美和, 斎藤浩義, 奈良徹, 山田ゆき恵, 石田綾, 伊藤緑, ザ・ブレッスン・フォー, 野沢雅子
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2006/05/10
  • メディア: CD

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