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RAINBOW『STRAIGHT BETWEEN THE EYES』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1982年に発表されたものであり、前作「DIFFICULT TO CURE」で、かなりポップなサウンドになったRAINBOWが、再びハード路線のサウンドに回帰していったものである。また、3代目ボーカリストであるジョー・リン・ターナーが参加しているアルバムの中では人気の高いアルバムでもある。また、ブラックモアのギターも冴え渡っている。ということで、聴き応えのあるアルバムである。

収録されている曲は以下の9曲である。『Death Alley Driver』『Stone Cold』『Bring On The Night(Dream Chaser)』『Tite Squeeze』『Tearin' Out My Heart』『Power』『Miss Mistreated』『Rock Fever』『Eyes Of Fire』。とにかく、1曲目の『Death Alley Driver』が秀逸である。再生を始めると、いきなりトップ・ギアに入り、ハードなサウンドを突っ走っている。(やはりこういうサウンドでなければ...)ということで、前作のポップなサウンドを嫌う旧来のファンもこれで戻ってきた。で、続く『Stone Cold』は抑えめのロック・チューンであるが、これには味わいを感じることになる。このような動と静をつけたメリハリが本アルバムではいい味付けとなっていて、以下の曲に続いていくことになる。続く『Bring On The Night(Dream Chaser)』も抑えめの聴かせる曲であるが、このタメが『Tite Squeeze』になるとまたまた突っ走るようになり、ラストの『Eyes Of Fire』がまたまたRAINBOWらしさをたっぷりと魅せてくれていて、ご機嫌となる。

前作のサウンドの変化によって離れてしまったファンも、本作は十分に納得できるハードなサウンドを聴かせてくれるものとなっていて、'80'sになってもRAINBOW(というよりも、やはりブラックモアと言った方が良いかも...)は健在である、ということを証明したアルバムである。また、ジョー・リン・ターナーのボーカルもこなれたものになり、聴き応えがある。やはり、こういうアルバムはじっくりと聴き込みたくなるものであり、じっくりと聴きましょう。

 

Straight Between the Eyes

Straight Between the Eyes

  • アーティスト: Rainbow
  • 出版社/メーカー: Polygram International
  • 発売日: 1999/05/25
  • メディア: CD


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ROBERTA FLACK『KILLING ME SOFTLY』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1973年に発表された名曲を含んだアルバムである。アルバム・タイトルからも分かるように、その曲とは『Killing Me Softly With His Song』(邦題「やさしく歌って」)である。とにかく、この曲によって彼女の名前は広く知れ渡っている。これは某CMソングとして長く使われたと言うこともあるが、とにかくこの曲の知名度は広い。ということで、本アルバムもあまりにも有名である。(まあ、ベスト盤をと言う方もいらっしゃるでしょうが...)が、本アルバムはヒットしているが、Billboard誌を見てみると、レギュラー・チャートでは最高位3位を記録しているものの、1974年の年間アルバム・チャートで91位というように、彼女のアルバムとしたら意外と低い位置にランクインしている。(まあ、この辺りがチャートの面白いところでもありますが...)日本では本アルバム(上記の一曲)があまりにも有名であるが、それ以外にも素晴らしいアルバムを多数発表しているということでもある。

本アルバムに収録されている曲は以下の8曲である。『Killing Me Softly With His Song』『Jesse』『No Tears(In The End)』『I'm the Girl』『River』『Conversation Love』『When You Smile』『Suzanne』。この中では、やはり『Killing Me Softly With His Song』である。この曲はシングル・ヒットを記録しているが、全米No.1ヒットであり、しかも4週連続1位の後、1週間だけ1位の座を明け渡し、翌週に再び1位に返り咲き、通算で5週間No.1の座を獲得している。ちなみに、1973年のBillboardシングル・チャートで5週No.1というのは、その年の最多記録である。また、1973年の年間シングル・チャートでも3位にランクインしている。とにかく、優しく心に届く名曲である。また、数多くのアーティストがこの曲をカヴァーしており、完全にスタンダード・ナンバーとなっている。この曲以外にも、『Jesse』や『I'm the Girl』『Suzanne』といった曲も同様に優しい曲であり、それでいて切々と、じっくりと歌っていて、たっぷりと聴かせてくれる。

彼女は他にも数多くの素晴らしいボーカル・アルバムを発表している。いずれのアルバムでも優しく歌い上げていて、心に残るような時代に残る名曲をリリースしている。まずは本アルバムでファースト・コンタクトということで入っていき、他のアルバムにも接してもらいたいところである。じっくりと聴きましょう。

 

Killing Me Softly

Killing Me Softly

  • アーティスト: Roberta Flack
  • 出版社/メーカー: Atlantic
  • 発売日: 1995/09/19
  • メディア: CD


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QUEEN『WORKS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1984年に発表されたものであり、サウンドが一変してシンセサイザーを多用したバリバリのポップなものになった。が、軽いポップなサウンドにはなっておらず、そこはQUEENでもある。(一応、前作のエレクトリック・ロック路線というのは受けている。)本アルバムの評価はかなり低いのだが、それでもQUEENのサウンドは健在である。また、MTVという新しいメディアが軌道に乗り、PVが製作されたが、本アルバムからは、何と言っても女装姿が話題になった『I Want To Break Free』のPVは傑作であった。(髭のフレディの女装姿、思い出すだけでも...)というように、時代の変化にもちゃんと対応している。
収録されている曲は以下の9曲である。『Radio Ga Ga』『Tear It Up』『It's A Hard Life』『Man On The Prowl』『Machines(Back To Humans)』『I Want To Break Free』『Keep Passing The Open Windows』『Hammer To Fall』『Is This The World We Created...?』。
この中では、やはりシングル・ヒットを記録した『Radio Ga Ga』と『I Want To Break Free』は外せない。(特に『Radio Ga Ga』は筆者のお気に入りの一曲であり、ミディアム・テンポながらも壮大でスケールが大きく、パワフルな一曲で、たっぷりと聴かせてくれる。)が、筆者としてはこれ以外にも『Hammer To Fall』『Is This The World We Created...?』をお薦め曲とする。特に、前者は、この後の彼らのライブでは必ず取り上げられるハードな一曲であり、この曲を外すことは出来ない。後者も、彼らの持ち味であるスケールの大きいドラマティックな一曲であり、サウンドは変わっても彼らのアルバムの姿勢は変わっていないことを強く感じることが出来る一曲である。
本アルバムは評価は低いものの、いかにも'80's(中盤)の作品らしい音作りのアルバムであり、やはりフレディの存在感は絶大なものがある。もう少し評価されてもいいアルバムだとは思うのですが... 尚、これは余談であるが、本アルバムの前に記した記事が、PINK FLOYDの「WORKS」ということで、本アルバムと同じタイトルということは、当然のことながら狙ったものです。(こういう同じタイトルのアルバムというのも、また違った繋がりで音楽の世界を広げてくれるものである。)
 
 
The Works

The Works

  • アーティスト: Queen
  • 出版社/メーカー: Hollywood
  • 発売日: 1991/11/26
  • メディア: CD

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