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BILLY OCEAN『LOVE ZONE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1986年に発表されたものであり、カリブの雰囲気に満ちた心地よいサウンドを聴かせてくれる。南国のこの雰囲気というのは、どこかのどかさを感じるものであり、それでいてリズム感は抜群であり、都会のちまちました雰囲気の日常生活を忘れさせてくれて、心を洗ってくれるものであり、心に落ち着きを与えてくれる。また、本アルバムは1986年のBillboard年間アルバム・チャートで31位、レギュラー・チャートでは最高位6位を記録するヒットとなっている。

収録されている曲は以下の全9曲である。『When The Going Gets Tough, The Tough Get Going』『Love Zone』『Without You』『There'll Be Sad Songs (To Make You Cry)』『Bitter Sweet』『It's Never Too Late To Try Again』『Showdown』『Promise Me』『Love Is Forever』。この中からは、『There'll Be Sad Songs (To Make You Cry)』が1週間とはいうものの、全米No.1に輝いており、1984年の大ヒット曲『Caribbean Queen(No More Love On The Run)』と共に彼の代表的な一曲であり、リズム感抜群のエネルギッシュな彼のボーカルをたっぷりと堪能できる。尚、この曲は1986年のBillboard年間シングル・チャートでは16位にランクインしている。その他の曲も、アルバム・タイトル・ナンバーである『Love Zone』や『Love Is Forever』は雰囲気も良く、たっぷりと聴かせてくれる曲であり、お薦めである。

2000年を過ぎて、特にここ数年はカリブ海周辺のリズムの曲が軒並み大ヒットとなるような状況になっているが、これも'80'sのレゲエで始まるワールド・ミュージックのブームが根底にある。特に彼はその'80'sの中盤にヒット曲を放ち、カリブのサウンドを世の中に広めるという先駆者の一人として活躍をして、それから20年近くの時が流れてカリビアン・サウンドの隆盛を極める礎を築くというその功績は大きいものがある。今現在では、ベスト盤によって彼の代表的な曲を簡単に堪能することができるが、本アルバムはベスト盤に収録されている曲以外にも聴き所があり、カリビアン・サウンドの歴史を辿る上でも、是非とも聴いて欲しいオリジナル・アルバムである。ロックの歴史は'50'sへ、ポップスも'60'sへと遡る必要があるが、カリビアン・サウンドは'80'sに遡れば、それなりのものは得られることになる。現在はカリビアン・サウンドの勢いが凄いが、こういう時期だからこそ耳にしてもらいたいアルバムである。

 

Love Zone

Love Zone

  • アーティスト: Billy Ocean
  • 出版社/メーカー: Jive
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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Black Jack21 ~#14:恐怖のフェニックス病 [アニメ]

いよいよドクター・クーマと対面するBJ。今回の物語の原作は「ブラックジャック病」であるが、もはり骨組みもない。ドクター・クーマの名前だけで使った物語である。BGMは物語の部隊がアフリカということなので、アフリカを感じさせるサウンドをたっぷりと堪能できる「アフリカン・ヒーリング」というアルバムと、やはりこの曲ということでヴァン・マッコイの『アフリカン・シンフォニー』(この曲、色んな所で使われているので、誰でも一度は耳にしたことがあるでしょう)が収録されているアルバム「ヴァン・マッコイ」としました。

BJはヘリを使ってドクター・クーマを探していた。その途中で様々な病気が一斉に発生していることに気づく。嫌がるパイロックに「金なら幾らでも出す」でアーノル村に向かわせるが、途中までで、ジャングルを3時間も歩かなければならなかった。で、ジャングルを歩いていくBJとピノコ。途中「ライオンが出そう」というピノコに「ジャングルにライオンはいない」とBJ。(ここでジャングル大帝レオが出てくれば面白かったのに...)

BJとピノコは途中でマリーとジルという兄妹と出会い、二人は目標にしている村の住民だと分かるが、ドクター・クーマの名前を出すと拒絶されてしまう。アーノル村に到着したBJは村の中を一軒一軒回るがドクター・クーマの名前は「悪魔の医者」として嫌われていた。が、マリーがクーマの居場所に案内してくれる。その場は遺跡だった。で、ドクター・クーマと対面したBJだったが、「悪名高き医者」として出て行けと言われる。BJは「ノワール・プロジェクト」の名前を口にすると、ドクター・クーマの表情が変わった。が、そこにジルが駆け込んできて、母が倒れ、助けて欲しいということで、ジルの家へ。

母は動脈血栓症で腸管壊死を起こしていて緊急オペが必要だった。が、村人たちはドクター・クーマを追い出そうとする。が、コマはこの場でオペを行うと言い、母の緊急手術が始まる。

オペは順調に進んでいくが、その途中でBJは突然めまいを起こして倒れてしまう。で、ドクター・クーマが注射を一本射つが、凄い熱を出して丸一日意識がない状態だった。それは蚊に刺されて「眠り病」と呼ばれる病気にかかったのだった。で、母の手術の後始末はドクター・クーマが行い、母は無事に救われた。で、ドクター・クーマはBJの問いに答え始める。

最初にBJが間影三は私の父と言うと、ドクター・クーマは「君には知る権利がある」と言い、ノワール・プロジェクトについて語り始める。それは30年以上前、世界の巧妙な医師が集められた。人工臓器開発はシュタインと間影三、ガン治療のスペシャリストのクロイツェル、薬品開発のジョルジュ、臓器移植の本間とその助手クーマが働くことになった。また、全満徳が全てを統括して、生命の可能性と限界に挑んだのだった。(この全というのが黒幕でした。)

で、ある時ジョルジュが偶然に発電ウィルスを発見し、ブラッド・オブ・フェニックス(BOP)と名付け、人工臓器の電源として使用することにした。が、本間だけがこれに反対した。で、本間は孤立して研究所を追われることになる。で、クーマが本間の後任となった。人工心臓の移植手術は次々と成功して学会発表の直前と言うところになるが、移植手術を受けた患者たちが次々と謎の病で倒れてしまった。(これが本間血腫で、BOPと因果関係があると思われたが、治療法は発見できなかった。)で、本間は医学界からも追われることになった。また、他のメンバーは研究を闇に葬り去ろうとした。で、クーマもこの地にやってきて医者と獣医として働くようになったのだった。

で、話を終えたクーマはBJの元を去ろうとするが、BJが「プロジェクトとフェニックス病との関係」を尋ね、シュタインとジョルジュがフェニックス病で亡くなったことを告げ、更にはこの地で流行っている病気はフェニックス病ではないかと口にするBJ。しかし、クーマはBJの元を去っていってしまう。

ピノコとマリーはジャングルで墓参り。ここで突然現れた黒ヒョウに襲われるが、クーマが二人を助け、代わりに襲われる。BJを呼びに言ったピノコたちが戻ってくるが、クーマは黒ヒョウに襲われて品詞の状況だった。で、BJが傷を診ようとするが、「もう助からない」として、クーマはこの地にフェニックス病を持ち込んだことを告白する。

数年前に全満徳がクーマの前に現れ、野生動物にBOPを試すことになった。(BOPには老化促進を停止させる働きがあることが分かった。)で、BOPを野生動物にら投与する。当初は成果があったが1年も経つと、次々とBOPを投与した動物たちが次々と倒れていき、周囲の村人たちも原因不明で倒れていった。で、進化したBOPを発見する。で、これがフェニックス病を引き起こしたのだった。

で、BJは「フェニックス病を食い止める責任がある」とクーマに言うが、クーマは意識を失ってしまう、また、村人たちはクーマを憎んでいたが、マリーの代わりに襲われたということで村人たちはこの村に必要な人だち思い直し、血液を提供してくれたことにより、一命を取り留めるクーマ。

そこにヘリのパイロットが現れ、BJに「父親が危篤」だと告げる。(で、次回へ)

完全にオリジナル・ストーリーとなった今回の物語。人工心臓、本間血腫とフェニックス病が関係しているとは思っていたが、それがウイルスが原因だったんですね。が、いずれにしても「ブラックジャック病」とは関係ない物語となると予想していただけに、もはや驚きはしませんが...

尚、来週は「コナン」が1時間枠での放送となるスペシャルのためにBJはお休みで、次回は8/14です。(で、8/21もコナンSPでお休みとなるため、8月は隔週で2回しかBJは放送がない...で、9月で終了してしまう...)

 

アフリカン・ヒーリング

アフリカン・ヒーリング

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: デラ
  • 発売日: 2004/06/25
  • メディア: CD

ヴァン・マッコイ

ヴァン・マッコイ

  • アーティスト: ヴァン・マッコイ, ソウル・シティ・シンフォニー
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 1999/08/04
  • メディア: CD
 
↓これは買いですね。
BLACK JACK BEST ALBUM

BLACK JACK BEST ALBUM

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
  • 発売日: 2006/08/30
  • メディア: CD
 
ウイルス進化論―ダーウィン進化論を超えて

ウイルス進化論―ダーウィン進化論を超えて

  • 作者: 中原 英臣, 佐川 峻
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1996/07
  • メディア: 文庫
ウイルスは生物をどう変えたか―進化の演出者・ウイルスの世界を探る

ウイルスは生物をどう変えたか―進化の演出者・ウイルスの世界を探る

  • 作者: 畑中 正一
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1993/01
  • メディア: 新書

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BASIA『BRAVE NEW HOPE』(SPECIAL EP) [音楽(洋楽)]

表題のアルバム(「SPECIAL EP」という文字がジャケットに入っているので、「アルバム」とは言わない方がいいかも知れませんが...)は1990年にリリースされたものであり、これまでに彼女が放ったヒット曲のリミックス曲を集めたものである。よって、新曲とは違うが聞き覚えのあるお馴染みの曲が違った形で堪能することが出来る。彼女のサウンドの基本はラテン系のものであり、広い声域と澄んだボーカルが心を和ませてくれるが、ボーカル・ナンバーとしても聴きやすいものとなっている。特に、ここに収録されている曲は以前に彼女が発表した曲であり、耳に馴染んでいることもあって、すんなりと入っていくことが出来る。

収録されている曲は以下の全9曲である。(時間は約42分ということで、「EP」という扱いであればたっぷり過ぎる。)『Brave New Hope』『Until You Come Back To Me(That's What I'm Gonna Do) [12" Remix]』『Brave New Hope[Brave New Mix]』『Give Me That』『Cruising For Bruising[12" Remix]』『Forgive And Forget』『From Now On[Band Version]』『Masquerade』『Come To Heaven』。

ここでは、ラテン系の明るいサウンドの曲と、ピアノを中心にしたちょっとジャジーなテイストがする曲と、ボーカルを中心にした優しいスローな曲に大別できるが、共通しているのはボーカルがとてもソウルフルであり、たっぷりと聴かせてくれるという所である。ラテン系のノリの曲からは『Cruising For Bruising[12" Remix]』を、ジャジーのテイストを感じる曲からは『Forgive And Forget』を、聴かせるボーカル・ナンバーからは『Brave New Hope[Brave New Mix]』と『Masquerade』をお薦め曲としてピックアップしておくが、これはあくまでもここに収録されている曲でのことであり、オリジナル・アルバムに収録されているバージョンと比べると雰囲気が異なる曲もあることに注意されたし。

ところで、このDISCはジャケットに「SPECIAL EP」という表記が入っていることからも、正式にはアルバムではなくシングルという扱いになっている。が、一時期はシングルは8cm-CDで、アルバムは12cm-CDでリリースされていたのが、いつしか前者は消えてしまったということから、音楽CDと言えばシングル(MAXI SINGLE)/アルバムに関係なく12cm-CDということになっている。(本DISCがリリースされた当時はまだ8cm-CDは幅を利かせていた。)ということで、レコード(CD)コレクターとしたらちょっと心を惹かれる所があり、サウンドの方も聴いて損をするものではないので、お手元にどうぞ。(当然、輸入盤ということになりますが...)

 

Brave New Hope

Brave New Hope

  • アーティスト: Basia
  • 出版社/メーカー: Epic
  • 発売日: 1991/10/01
  • メディア: CD


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BOBBY CALDWELL『WHAT YOU WON'T DO FOR LOVE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1978年に発表された彼の1st.アルバムである。このアルバムもA.O.R.を代表するアルバムとしてその名が知られているアルバムである。それまではBOZ SCAGGSがこのジャンルではキングとして君臨していたが、いきなりその座を争うことになり、特に日本での人気が高いのがBOBBYである。('78年といえば、他にもA.O.R.の名曲が多数発表された年でもあり、世の中はディスコ・ブームであったが、A.O.R.の世界も一気に活気づいた一年であった。)

収録されているのは以下の全9曲である。『Special To Me』『My Flame』『Love Won't Wait』『Can't Say Goodbye』『Come To Me』『What You Won't Do For Love』『Kalimba Song[Instrumental]』『Take Me Back To Then』『Down For The Third Time』。この中からは『What You Won't Do For Love』がヒットを記録しているが、この曲の邦題が「風のシルエット」といい、メロディアスで優しいナンバーとして、瞬く間に彼をA.O.R.の巨星の座につけることになった。尚、この曲は1979年のBillboard年間シングル・チャートで59位、レギュラー・チャートでは最高位9位を記録している。また、この曲はスタンダード・ナンバーとなり、多くのアーティストたちがカヴァーしているので、色々と聞き比べてみるのもまた楽しいところである。

その他の曲も素晴らしい曲があり、バラード・ナンバーである『Come To Me』も秀逸であり、更には『Take Me Back To Then』も好評のナンバーであり、彼のボーカルが溜まらなくなってくる。そして、'90'sに入ってからであるが、『My Flame』や『What You Won't Do For Love』が多くのアーティストにサンプリングされたこともあり、再度注目されるようになったのは記憶に新しい所である。(サンプリングされるということは、やはり心を打つ名曲であるということで、ここでも「名曲はいつの時代でも名曲である」ということを教えてくれている。)

BOZの「SILK DEGREES」と共に、A.O.R.が好きという方は、本アルバムは聴いていなければモグリであると断言できる名アルバムであり、ボーカルがお好きな方は絶対に気に入ること間違いないというアルバムである。じっくりと聴き込むのがいいが、都会のセンスを感じるちょっとお洒落なサウンドをさりげなく聴くというのもまた乙である。リリースから30年近くの時間が流れようとしているが、まさに「エヴァー・グリーン・ミュージック」でもあり、ライブラリーに加えておくことをお薦めするアルバムである。

 

What You Won't Do for Love

What You Won't Do for Love

  • アーティスト: Bobby Caldwell
  • 出版社/メーカー: Sin-Drome
  • 発売日: 1991/08/06
  • メディア: CD

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