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SURVIVOR『EYE OF THE TIGER』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1982年に発表された彼らの3rd.アルバムであるが、何と言っても映画「ROCKY 3」の主題歌として使われたアルバム・タイトル・ナンバーの大ヒットによって一躍大ブレークをすることになった彼らの代表作である。また、シングルの大ヒットと共に本アルバムはヒットを記録して彼らの名前を広く知らしめることにもなり、グラミー賞を獲得することにもなった。また、本アルバムは1982年のBillboard年間アルバム・チャートで78位、レギュラー・チャートでは最高位2位を記録している。

収録されている曲は以下の9曲である。『Eye Of The Tiger』『Feels Like Love』『Hesitation Dance』『One That Really Matters』『I'm Not That Man Anymore』『Children Of The Night』『Ever Since The World Began』『American Heartbeat』『Silver Girl』。

やはりこの中では『Eye Of The Tiger』に触れないわけにはいかない。映画「ROCKY 3」の主題歌を担当するグループとしてQUEENとその座を争って獲得すると、映画のヒットと共に主題歌である『Eye Of The Tiger』も大ヒットとなり、チャートを上昇すると、6週間連続1位の座を獲得した。そして、同時にこの曲は1982年のBillboard年間シングル・チャートでは堂々の2位に輝いた。(1位は10週連続1位のOLIVIA NEWTON-JOHNの『Physical』で、同年に7週連続1位を獲得した2曲を3、4位に抑えての2位である。)また、映画「ROCKY」シリーズはこの後も更に続編が製作され、彼らはそこには必要不可欠なグループとなると同時に、この『Eye Of The Tiger』はシリーズを代表する曲にまでなった。(ということで、映画好きの方は絶対にご存知でしょう。)

が、このアルバム・タイトル・ナンバー以外にも本アルバムには注目するに値する曲が詰まっている。筆者のお薦め曲は、バラード・ナンバーである『Ever Since The World Began』であり、これはたっぷりと、そしてじっくりと十二分に聴かせてくれる一曲であり、表現力も豊かな一曲であり、隠れた名曲である。(奇しくも、この曲もスタローン主演の某映画に使われた曲でもある。)また、エネルギッシュなロック・サウンドを展開する『Hesitation Dance』やスケールが大きくドラマティックな展開の『Children Of The Night』も魅力的なロック・ナンバーである。

本アルバムでは、どうしてもタイトル・ナンバーである『Eye Of The Tiger』にばかり目が入ってしまうが、決してその一曲だけではなく、内容のあるアルバムであり、動と静のコントラスト表現もしっかりと行われている。人間らしさを感じるエネルギッシュでパワフルなロック・ナンバーといい、'80'sに残る名盤の一つである。また、当時は第二次ブリティッシュ・インベージョンの波の前で元気を失っていたアメリカ勢のバンドが息を吹き返すようにリードすることにもなったアルバムでもある。'80'sサウンド(特に前半)を語る上では忘れてはならないアルバムの一枚である。

 

Eye of the Tiger

Eye of the Tiger

  • アーティスト: Survivor
  • 出版社/メーカー: Zomba
  • 発売日: 1991/03/12
  • メディア: CD


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STARS ON 45『VERY BEST OF STARS ON 45』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1994年にリリースされたベスト盤であるが、アルバムとしては1981年にLPで発表されたものを再構成したものである。時は1981年、突如、BEATLESのメドレー曲がヒットチャートを賑わして話題となった。しかも、そのサウンドはオリジナル曲そのままのサウンドを再現(オリジナル曲を編集したというものではない)していて、ボーカルの声もそっくりであった。前年の暮れにJOHNの暗殺という衝撃的な事件があっただけに「BEATLESが復活するのはおかしいし、これは一体どういうことなのか?」と思わせることになり、話題にもなって大ヒットを記録した。特に、シングル・カットされた『Beatles Medley』は1週間だけとはいうものの、全米No.1の座に輝くヒットとなり、1981年のBillboard年間シングル・チャートでも24位にランクインしている。

収録されている曲は以下の6曲である。『Beatles Medley』『ABBA Medley』『Stevie Wonder Medley』『Greatest Rock & Roll Band In The World: The Stars Will Never Stop』『Supremes Medley』『Star Wars And Other Hits』。が、原題だけでなく邦題を記せばよりお分かり頂けるであろう、ということで、邦題も収録順に記すことにする。『ショッキング・ビートルズ』『ショッキング・アバ』『ショッキング・スティーヴィー』『グレイテスト・ロックン・ロール・バンド・イン・ザ・ワールド』『ショッキング・シュープリームス』『スター・ウォーズ&アザー・ヒッツ』。尚、日本では『ショッキング・ビートルズ』はシングルとしてリリースされたものとアルバム収録されたロング・バージョンを区別するために、『ショッキング・ビートルズ45』(シングル)、『ショッキング・ビートルズ33』(アルバム)というような区別がされている。

彼らはオランダのプロジェクト・チームであり、人気アーティストの作品を、オリジナルそっくりのサウンドと声(ボーカル)で再現し、しかもヒット曲をメドレーで綴ったというものである。言ってみればコピーのようなものであるが、単に「コピー」という言葉で片付けられるものではなく、本物に拘り、本物以上に本物らしいサウンドを再現したのである。まずはBEATLESということであったが、それが大ヒットを記録したことから、ABBA、STEVIE WONDER、SUPREMESというビッグネームのサウンドをメドレーで再現した。尚、『グレイテスト・ロックン・ロール・バンド・イン・ザ・ワールド』はROLLING STONESを中心とした数多くのロック・バンドのヒット曲のメドレーであり、『スター・ウォーズ&アザー・ヒッツ』は映画「スター・ウォーズ」を中心とした映画音楽のヒット曲のメドレーである。

とにかく、オリジナルの歌い方を忠実に再現しようとする凝り方はただごとではなく、徹底した拘りは芸術品の域に達している。本作のメドレーを耳にしたら、是非ともオリジナルのアーティストたちのオリジナル作品も聴いて、比べてみることをお薦めする。(とにかくどっちが本物?というような思いになってしまう。)尚、このように徹底した拘りのサウンドを聴かせてくれるのも'80'sサウンドの一面であり、本アルバムは'80'sカルチャーの一翼を担ったアルバムでもある。'80's文化に触れる上でも重要な意味のあるアルバムである。是非、聴いてもらいたいアルバムである。

 

Very Best of

Very Best of

  • アーティスト: Stars on 45
  • 出版社/メーカー: Import [Generic]
  • 発売日: 2002/11/05
  • メディア: CD


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STEVE MILLER BAND『ABRACADABRA』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1982年に発表されたものであり、'70'sに名盤を残した彼らが'80'sになっても健在ぶりを示したアルバムである。とはいっても、サウンドは'80'sらしいものへと変わっている。が、親しみやすいポップ寄りのものであり、'89'sサウンドがお好きな方であれば聴きやすいものである。本アルバムからは、アルバム・タイトル・ナンバーである『Abracadabra』が全米No.1ヒットとなったこともあって大ヒットを記録して、Billboard誌において、レギュラー・チャートで最高位3位、1982年の年間アルバム・チャートでは77位ランクインしている。

収録されている曲は以下の10曲である。『Keeps Me Wondering Why』『Abracadabra』『Something Special』『Give It Up』『Never Say No』『Things I Told You』『Young Girl's Heart』『Goodbye Love』『Cool Magic』『While I'm Waiting』。

この中ではやはり『Abracadabra』である。この曲はBillboard誌で全米No.1の座を獲得する大ヒットとなったが、1週間1位の後、CHICAGOに2週間1位の座を譲ったものの、翌週に3週ぶりに1位に返り咲き、通算で2週間1位の座を獲得している。また、1982年の年間シングル・チャートでは堂々の9位にランクインしている。曲のタイトルが呪文のように繰り返され、それがキャッチーなメロディに乗ってテンポ良く楽しく響いてくると、魔法に掛けられた感じがする心地よい曲である。また、これ以外のお薦め曲としては『Never Say No』『Goodbye Love』『While I'm Waiting』といった辺りを記しておくことにする。(でも、『Abracadabra』の呪文のようなフレーズから逃れることが出来ない...)

'70'sの時代に、泥臭さを持ったサウンドで一世を風靡した彼らではあるが、ここにあるのはそのサウンドとは違うものであり、スマートになってポップ・テイストの利いたお洒落なものとなっていることで、従来のファンには嫌われているアルバムでもある。が、これが'80'sという時代のサウンドは新たなファンを獲得することにもなった。このように時代の変化に対応したサウンドを奏でることが出来るというのは器用な一面を持っていることの証でもあるが、時代に迎合するのではなく、彼らしいスピリットは決して死んではいない。「アブラカダブラ」という呪文の魔法にかかってみませんか...

 

Abracadabra

Abracadabra

  • アーティスト: The Steve Miller Band
  • 出版社/メーカー: Eagle
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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ケータイ刑事銭形舞3話 [ケータイ刑事]

MBSの再放送も3回目となった今回の物語は「黄色い鳥は見ていた! ~風水師殺人事件」である。ということで、今回は「風水」がネタに使われている。日本人は「占い」が大好きな国民であり、「○○占い」というのが大流行であるが、100%信じている訳でもないのがまた日本人である。(都合の良い内容は信じて、走でない内容の場合は「当たるも八卦当たらぬも八卦」と言って信じないという都合良く接するところが面白いのですが...)正確には「風水」は占いではないが、「占いブーム」に乗って「風水」も「占い」の一つとして考えられている所があり、今回の物語ではそういった所をも物語の中で暗示しているが、こういう所は流石は「ケー刑事」である。(でも「占い」の類は「当たるも八卦当たらぬも八卦」で、その人が良いように解釈することで特に問題が生じなければ、それでいいでしょうが...)では、いつものようにいつもの如く、長文(でも「ケー刑事」としたらこれでも短めですが...)&(今更ながらの)ネタバレありで行きます。

「風水術」の本を手にしている舞ちゃんが向かっている先は、その本の著者であるMr.ロバの自宅。「ごめんください」と入っていく舞ちゃんだけど、人気風水師の家にしたら、あまりにも人の出入りがなさ過ぎるように思いますが...「1:30に予約した銭形舞ですが、ちょっと早く着いちゃいました」と舞ちゃん。(早く来る分には断らなくても問題ないと思いますが、視聴者のために分かるように話してくれる親切さがあるのが銭形姉妹です。)で、待合室(居間)に入った舞ちゃん。そこには先客の男がいて、彼は舞ちゃんの姿を見ると、開いていた本で慌てて顔を隠すが、直ぐに舞ちゃんが気づくと「五代さんだ!」ということで、またも遭遇してしまう二人。五代さんはアニータさんとの相性を風水診断で見てもらうために来ていて、またも「悪夢だ」と言うが、舞ちゃんは「こういうのを運命と言うんですよ」から「何か私たち、名コンビになりそうな予感がしません?」とかし、直ぐに「しませんよ、全くしませんよ」と五代さんは否定する。(五代さんはやはり愛お姉ちゃまとが「コンビ」であり、舞ちゃんとだったら「コンビ」だと思いますが...)

「予約を15分も過ぎているのに、何やっているんだ...」と文句を口にする五代さん。そこに「すいません」と、Mr.ロバの弟子である乾虎子(いぬい・とらこ)が現れる。(内田春菊さんの怪演ぶりが光ります。)Mr.ロバは、昼休みには瞑想に入るということで、そのまま時間を忘れているのでは?として、(内線電話で)連絡しようとする虎子。が「出ないわ、出ないわ」と、Mr.ロバは電話に出なかった。そこに「こんにちわ」と言ってMr.ロバの主治医である犬飼先生がやってくる。で、また発作が起きたのでは?と慌てる虎子。犬飼は「だから、あれほど、早く入院しろと言ったのに...」ということで、虎子はMr.ロバの部屋に向かい、後を追う五代さんたち。

Mr.ロバの部屋の前。虎子がドアをノックするが応答がない。「心臓の持病があり、前にも一度倒れたことがある」と虎子が言うと「それは大変じゃないですか」と五代さんがドアを開けようとするが、鍵がかかっていて開かない。「鍵は?」と尋ねる舞ちゃんに「先生しか持っていません」と虎子。そして「壊すしかありませんわ」と言って、木槌を取りに行く。で、虎子から木槌を受け取った五代さんが「私にお任せを」と言ってドアノブを叩き壊し、ドアノブが外れた扉を開いて中に入る。が、部屋の奥の窓際で、胸にナイフが刺さった形でMr.ロバが倒れており、悲鳴を上げる虎子。その声を聴いた犬飼が直ぐにMr.ロバを診るが「死んでいる」と確認する。で、泣き崩れる虎子。一方、舞ちゃんは脇にあった机の上に置かれていた遺書に気づくと、それを声を出して読んでくれる。「いつ心臓の発作が起こるのかと、怯えながら生きることに疲れました。潔く自らの命を絶ちます。さようなら Mr.ロバ こと 驢馬田 栄作」とワープロで書かれていた。更に舞ちゃんは側にこの部屋の鍵が置いてあるのにも気づく。普通ならば「警視庁から入電中」という着ボイスが流れるのだが、今回はこの着ボイスが無く、いきなり事件を知らせるメールの中身となる。港区白金在住のMr.ロバこと風水師・驢馬田栄作(ろばた・えいさく)55歳が腹部に刃物を刺して自殺した模様。直ちに現場に急行せよ。(舞ちゃんは既に現場に来ていますが...)

鑑識・柴田さんがやってきて、鑑識結果の報告をする。心臓を一突き、死亡推定時刻は正午から午後一時の間ということだった。(五代さんがここに来たときには既に死んでいたことになる。)この部屋には内側から鍵が掛けられており、遺書もあったことから「これは自殺で決まりだな、俺たちの出番はなしということだ」と五代さんは柴田さんや他の鑑識員に「ご苦労」と言って返してしまう。が、舞ちゃんが「何か変じゃないですか」と口にする。それはロバが狭い場所で死んでいるということに対する疑問であった。ちゃんとした椅子もあるし、(部屋の入口の方を指さして)「そっちの方が広いじゃないですか」と舞ちゃん。が、五代さんは舞ちゃんの肩に手を掛けて「人間というのは、追いつめられると狭いところに逃げ込む習性があるんだ。ロバは相当追いつめられていたんだ」と言う。が、五代さんの手を払いのける舞ちゃんは納得できないという表情を続けている。更に、クンクンと何かの臭いに気づいた舞ちゃんは、ロバの襟元を開くと、それが肩に貼ってある湿布のものだと分かる。で「湿布したまま自殺なんてします?これは自殺ではないかも知れません」と考える。しかし「じゃあ、あの遺書は?」と五代さんは尋ねるが「ワープロだったら誰にでも書けますよ」とあっさりと説明されてしまう。しかし、「じゃあ密室は?」と問う五代さん。これには「それは…」と答えられない舞ちゃんだったが、「とにかく、関係者に事情聴取です」とへこまない舞ちゃんです。

待合室(居間)に関係者を集めた舞ちゃんは、虎子に尋ねることから始める。虎子は3度の離婚経験があり、2年前に運命を変えたいと思って風水の勉強を始めようとしてロバに弟子入りをして、住み込みで家の世話をするなら月謝はいらないということでここに住んでいた。「最後にあった時の話を聞かせてくれますか」と問う舞ちゃんに「先生は自殺ではないんですか?」と言葉を返す虎子。更に「何か不審な点でも?」と犬飼が尋ねるが、「いやいや、私は自殺と確信していますが、こいつが頭が悪くてなかなか納得しないんすわ...」と五代さんはここぞとばかりに舞ちゃんのせいにしてボロクソに言い、軽く頭を下げる。(ここでふくれっ面をする舞ちゃんが可愛い!)で、虎子が答える。ちょうど12時にこの場所で、ロバと犬飼にお茶を出し、それからは休憩を取りに近くの公園に行ったとのことだった。また、犬飼は近くの総合病院の外科医であり、体調が悪いとロバから相談を受けていて、12時に入院を勧めに来ていたのだった。が、ロバは全く聴く耳を持たず、10分ぐらいで切り上げて病院に戻ろうとしたが、途中で引き返してきたのだった。で、五代さんは「突発的な自殺で決まりだな」。(虎子はニコッと嬉しそうな表情をする。)しかし納得できない舞ちゃんは、虎子は公園、犬飼は途中の道にいたということで、「死亡推定時刻に明確なアリバイはない」と言う。で「私たち、疑われているってことですか?」と虎子。犬飼は両足がガタガタと震えだす。で、あからさまに携帯に着信があったようなふりをして携帯に出ると、「急患ですから失礼します」と言って慌てながら出て行った。

ロバの部屋に怪しげな人影が入ってくると、戸棚を開いて何かを探し始める。と、そこに「何やってるんですか?」と舞ちゃんの声がする。その人影は犬飼だった。で、警視庁の取調室に連れていかれた犬飼の取り調べを始める五代さん。「あの部屋を密室にした何らかの仕掛けを処分していようとしていたのだろう」「Mr.ロバを自殺に見せかけて殺したのだろう」と問いつめるが、それを否定する犬飼は、あの部屋でテープを探していたと告白する。そのテープとは、犬飼が若い女医と不倫してもめていることを相談した時のテープであり、Mr.ロバは顧客の相談内容をこっそりと録音していて、それをネタに揺すっていたと告げる。で、「よかった、相談しなくて...」と胸をなで下ろす五代さん。が、直ぐに「やったのはお前だろう」と犬飼に詰め寄る。そこに「失礼します」と言って舞ちゃんが二つのコップを持って入ってくると「ちょっと休憩にしません?」と言って、机の上にコップを置き「どうぞ」。犬飼は「いただきます」と言ってコップを手にして口に運ぼうとするが、その強烈な臭いで「うぇっ」と鼻を押さえると「何ですか、これ?」と舞ちゃんに尋ねる。すると「舞様特製カレー粉入りコーヒーです」と舞ちゃん。(えげつないものを出す舞ちゃんです...そういえば「・11話」で、愛ちゃんも「ミックステイスト」なるものを作っていましたが、変わったことをする姉妹ですね。)で、「これで分かったでしょう。犬飼さんは犯人ではありませんよ」と舞ちゃん。(臭いに気づいた犬飼が犯人なら、湿布薬の臭いに気づいて犯行の後に剥がしたはずだという理屈です。)で、「俺もそうだと思ったんだ」と態度を変える五代さんは、ロバの顧客は千人を超えているということで、容疑者が千人を超えたと慌てる。が、「とにかく、まずは密室の謎を解明しないと」と舞ちゃん。

再びMr.ロバの家にやってきた舞ちゃんと五代さん。事情を話し、先に密室トリックの解明を行いたいと告げる。虎子も了承し、協力することを約束する。が、そうしていると舞ちゃんが「何の臭いですか、これ?」と、またも臭いに気づく。が、虎子は「何でしょう?」と気づかない。五代さんが「何か、焦げているような臭いしますよ」と言うと、虎子は「ゴミを燃やしていました」と思い出したように躍りだして誤魔化そうとし、更にくしゃみを一つ。舞ちゃんはしっかりとチェックしていて、目を閉じて考えると「うずく、悪の予感」(でも、今回の舞ちゃんだったら、愛お姉ちゃまの言う「におう、悪の香り」でもいいですね。)

ロバの部屋で、腕組みをして考えている舞ちゃん。出入りできる場所は3ヶ所(入口のドアと、東側と南側の窓)だけということを確認する。五代さんは付け焼き刃の風水の知識で東側の白い時計、南には緑の観葉植物、西には黄色と口にして、そこに置かれていた黄色い鳥のぬいぐるみを舞ちゃんにパスするが、その間ずっと考えていた舞ちゃんは「真面目に考えてくださいよ」と戒める。「分かったよ」と五代さんは言うと「怪しいのはこのドアだよ」と言って入口のドアの方に移動するも、舞ちゃんは呆れ顔をしている。が、受け取った黄色い鳥のぬいぐるみの前面と背面で色が違っていることに気づく。が、その時、五代さんの悲鳴がした。「もう、何やってるんですか」と舞ちゃんはオカンムリ。五代さんは左手をドアの背の面に挟んでしまったのだった。急いで駆け寄ってきた虎子が救うが「ああ゛、折れたよ...」と大騒ぎの五代さん。舞ちゃんは「オーバーなんだから...大丈夫ですよ、そんなの...」と冷静です。「痛いんだよ」と言う五代さんに「私の部屋にお薬がありますから」と虎子は舞ちゃんを連れて、ロバの部屋の向いにある自分の部屋に入っていく。

自分の部屋に入っていく虎子は、まずは天井からぶら下がっている照明器具の紐を引いて電気を点けようとするが、ずれた位置で手を挙げていて、紐を掴めない。で、何度かしている内に気づいて、反対側の手で紐を掴んで灯りを点けると「薬、薬、薬だよ~」と救急箱の側に。「何の薬がいいかしら?」と言う虎子に対して、黄色いバナナの置物を手にしている舞ちゃんは「適当でいいですよ」と言い、そのまま置物をじっくりと見ている。薬を持ってきた虎子が「気に入った、それかわいいでしょう」と言うと「はい」と舞ちゃん。(こういうところは素直な現役女子高生ですね。)そして薬を虎子から受け取ると、首をかしげながらも五代さんの所へ戻る。五代さんは「アニータ、痛い、痛いよ」とすっかり子供になっている。舞ちゃんの姿を見ると「薬、薬」と言うも、舞ちゃんは腕組みをして窓を確認すると「そうか、そういうことか」から「だからあんな所に遺体が」と、事件のトリックが分かり「謎は解けたよ、ワトソンくん」。これに五代さんが「ワトソンくんより、薬くん」と言って薬をせがもうと絡んできて、「どうぞ」と舞ちゃんが渡すが、その薬は水虫の薬でした。

夜、モンキーを手にしてドアノブを壊そうとしている人影がある。それは虎子だった。突然スポットライトが照らされると、直ぐにストラップが飛んできて赤いリボンとなり、虎子を縛り上げる。「この世にはびこる悪の舞。…」舞ちゃんの口上が始まり「正義の舞様ステップ、受けてみな!」で大回転される虎子は目を回してその場に倒れこむ。起きあがった虎子は「何なんですか?」と尋ねるが、「やっぱり、あなたが犯人だったんですね」と舞ちゃんは言うと「ロバの部屋ではなくて、虎子の部屋で殺した」と事件のトリックを語り始める。が、虎子は余裕の表情で「ここで殺したというの?」と言い、自分の部屋のドアを開けると「先生の遺体に動かしたような跡があったんですか?」と尋ねる。が、舞ちゃんは「いいえ、あなたは遺体を動かしたんじゃありません。部屋を動かしたんです」と言う。すると「えっ~~」と虎子、五代さんも「部屋を動かすって、どういうことだ?」と訳が分からない。で、舞ちゃんの説明が始まる。

遺体があったあの部屋は、本当は虎子の部屋で、突発的な殺人だった。自分の部屋でロバの遺体が発見されたら犯人は誰かというのは一目瞭然だし、遺体を動かせば血の痕が不自然になってしまうので、余計に疑いがかかるかも知れないと思い、家具を入れ替えることでロバは自分の部屋で死んだように見せかけようと虎子がカムフラージュした。また、風水師は家具の配置を換えることが多いから、家具には殆どがキャスターが付いているので、虎子でも短時間で移動は可能である。またこれは、虎子が部屋の電気を点けようとした時、紐の位置を間違えていたことから気付いたと舞ちゃん。更に、遺体が窮屈な場所にあったのも家具を入れ替えたせいであり、元の虎子の部屋ではここはもっと広いスペースで、最近のロバの部屋の配置は「ラッキーハッピー風水インテリア」というロバの本の中に写っていることから、多少不自然でもその通りに並べるしかなかった、と説明する。が、五代さんが「この部屋の密室はどうやって作ったの?」と尋ねる。知らず知らずのうちに密室トリックの手伝いに乗せられていたと舞ちゃんは語り、事件の説明を続ける。家具の入れ替えを終えた虎子は遺書を書き、部屋の外に出たが、この時風邪をひいていたから湿布薬(の臭い)には気づかなかった。部屋に鍵を掛けた虎子は、舞ちゃんと五代さんが来た時に心配するふりをして一刻も早く鍵を壊すように促した。これによって遺書の側で発見された鍵がこの部屋の鍵ではないと発覚することはまずなくなり、この鍵は向こうにある本当のロボの部屋の鍵であり、だからさっき虎子はドアノブを外そうとしていたと説明する。

すると「全部あなたの言う通りよ」と虎子は犯行を認める。「どうして?」と動機を尋ねる舞ちゃんに対して、虎子が答える。ロバがお客の悩みを録音していてお金をゆすり取っていたことを知ってしまい、止めてくれるように話していたが、ナイフを手にしたロバともみあいになり、刺してしまったということだった。また、録音していたテープの山は先ほど燃やしたということだった。で、どうして部屋が入れ替わったと分かったかと尋ねる虎子に、「教えてくれたのは、この鳥です」と舞ちゃんは黄色い鳥のぬいぐるみを手にして語る。部屋の西側に置かれていたこの鳥、背面が日焼けしているが、この部屋には西側に窓がない、ということでした。が、虎子もそのことに気づいていたが、風水師の端くれとしては他の場所には置くことが出来なかったのだった。これに「正当防衛なら、罪に問われなかったかも知れないのに...」と五代さん。

事件解決後、五代さんが舞ちゃんに「何を見てもらいに行ったの?」と尋ねると「ある人との相性」と言い、五代さんを指さす。「お前、まさか俺のことを...」と五代さんは言うが「だって、五代さん頼りなさ過ぎなんだもん。これからもコンビとしてやっていけるのか心配で心配で、占いにでも頼らないとやっていけないという感じで...」と、正直に答える舞ちゃんは「お疲れ様でした」と言って自転車で去っていきました。(ということで、「舞&五代」コンビは「迷コンビ」として確立しました。)

鑑識メモ。今回は、ゲストである内田春菊さんの名前を使ったネタに走った柴田さん。「ハードな仕事の合間の天ぷら蕎麦、止められませんね」と言って食べ始めるが「マスター、春菊入ってないよ」と文句を言うと、内田春菊さんが「遅くなりました、内田春菊です」と言って登場する。「さっそく、そちらに入って良いですか?」と尋ねる。で「食用なんですか?」と問う柴田さん。ということで、3回目の「鑑識メモ」で、いよいよネタに走り始めました。

 

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/04/23
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2003/05/22
  • メディア: DVD
 
↓いよいよ8/25発売です。
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 プレミアム・エディション

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 プレミアム・エディション

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/08/25
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 スタンダード・エディション

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 スタンダード・エディション

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/08/25
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 (HD-DVD)

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 (HD-DVD)

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/08/25
  • メディア: DVD
 
 
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: サントラ, ナミ&チヨ
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2006/02/01
  • メディア: CD
 
↓「風水」ということでいくつか。
黒門八宅風水―幸せを呼ぶ部屋づくり

黒門八宅風水―幸せを呼ぶ部屋づくり

  • 作者: 黒門
  • 出版社/メーカー: 主婦と生活社
  • 発売日: 2006/04
  • メディア: 単行本
幸せを呼ぶ私の風水雑貨

幸せを呼ぶ私の風水雑貨

  • 作者: 李家 幽竹
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2006/04/05
  • メディア: 文庫
幸せを呼ぶインテリア風水

幸せを呼ぶインテリア風水

  • 作者: 李家 幽竹
  • 出版社/メーカー: ワニブックス
  • 発売日: 2002/03
  • メディア: 単行本
 
↓銭形姉妹はこういうのを勉強しているのでしょうか?
まだある。今でも買える“懐かしの昭和”カタログ~食品編~

まだある。今でも買える“懐かしの昭和”カタログ~食品編~

  • 作者: 初見 健一
  • 出版社/メーカー: 大空出版
  • 発売日: 2005/07/01
  • メディア: 文庫
 
↓内田春菊さんの作品をいくつかピックアップ。
ワイルドハンズ

ワイルドハンズ

  • 作者: 内田 春菊
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2006/03/08
  • メディア: コミック
私の中に答えはあるか

私の中に答えはあるか

  • 作者: 内田 春菊
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2006/03
  • メディア: 単行本
私たちは繁殖しているイエロー

私たちは繁殖しているイエロー

  • 作者: 内田 春菊
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2000/12
  • メディア: 文庫
ワイルドハンズ・ティーチャーズ

ワイルドハンズ・ティーチャーズ

  • 作者: 内田 春菊
  • 出版社/メーカー: 主婦と生活社
  • 発売日: 2006/06
  • メディア: 単行本
南くんの恋人

南くんの恋人

  • 作者: 内田 春菊
  • 出版社/メーカー: 文芸春秋
  • 発売日: 1998/07
  • メディア: 文庫
ワイドショー―内田春菊ホラー傑作選

ワイドショー―内田春菊ホラー傑作選

  • 作者: 内田 春菊
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2004/03
  • メディア: 文庫
 
↓キャスターが付いていない家具も、これを付けると...
ホームエレクター ウレタンキャスター75mm ストッパー付 (2個入) HDRS75

ホームエレクター ウレタンキャスター75mm ストッパー付 (2個入) HDRS75

  • 出版社/メーカー: ホームエレクター
  • メディア: ホーム&キッチン
ホームエレクター ウレタンキャスター75mm ストッパー無 (2個入) HDR75

ホームエレクター ウレタンキャスター75mm ストッパー無 (2個入) HDR75

  • 出版社/メーカー: ホームエレクター
  • メディア: ホーム&キッチン
ホームエレクター キャスター50mm ストッパー無 (2個入) HDR50

ホームエレクター キャスター50mm ストッパー無 (2個入) HDR50

  • 出版社/メーカー: ホームエレクター
  • メディア: ホーム&キッチン
キャスター80 SU80-CA

キャスター80 SU80-CA

  • 出版社/メーカー: ドウシシャ
  • メディア: ホーム&キッチン
キャスター40 SU40-CA

キャスター40 SU40-CA

  • 出版社/メーカー: ドウシシャ
  • メディア: ホーム&キッチン

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