Black Jack -秘蔵版スペシャル [アニメ]
「ケータイ刑事 銭形泪」の2nd.14&15話に出た「雨ごい音頭 もろこし村の歌」で雨乞いをしたことが天に通じたのか、甲子園の野球が雨天中止となったため、本日は1時間スペシャルとして「秘蔵版スペシャル」が放送された。(BJのファンというのは、日頃の行いが良いということですね。)ということで、こういう時のBGMは本作のTVサントラ盤である「SOUND KARTE 01/02」の2枚としました。(8/30にはサントラ盤のSOUND KARTE SPECIALが発売になります。)
まずは「ひったくり犬」から。原作は「万引犬」元々はこれは「Karte 3」だったが、中越地震の被災者に配慮すると言うことでお蔵入りとなり、それが「SPRCIAL Karte」ということになった。(これでDVDソフトの方も心おきなくリリースすることが出来るようになりますね。)で、まずは、主題歌として名曲「月光花」が流れる。やっぱり、OP主題歌はこの曲に限りますね。
基本的には原作に沿った物語であるが、後の物語(Karte:4以降)にラルゴが登場することから、原作の様には死ななかったということは分かっていたが、初期に製作された物語を見ると、やっぱり「死なない」物語になっているのですね。また、作風も違いが感じられますね。ただ、後半部分のBパートで、わざわざCMを入れなくても...
物語は、最初のピノコとラルゴの出会いの部分からも原作からアレンジされていて、和登さん(久しぶりに見ました。)と写楽を絡めた別物語になっていたものの、細かいネタは原作マンガに沿っている。(ドッグ・コンクールの所はかなり追加されていましたね...)
原作からの変更は、地震でBJの家は全壊しなかったということと、ラルゴは生きていて、手術をして助けたということ、また、ラルゴに予知能力があることに気づいたのがBJではなくピノコだったということ。
本作製作時では、中越地震に対する配慮ということだったが、現在ならば「耐震偽装マンション」のことにも配慮してBJの家は全壊しなかったのではないか、と感じさせてくれる。(わざわざ作り直したとは思えないので、そういうことを見込んでいたのか、それとも「全壊」だと手術が出来なくなるため、そうしなかったということか?)
ラルゴが生きていたという部分から後ろは原作にはないオリジナル部分であるが、これが予定通り放送されていたら、「原作をアレンジしている」ということが反感を持ったかも知れない。現在だと「21」が原作の骨だけ、エッセンスだけというものが続いているため、いつの間にか免疫が出来ていますからね。
続いて「樹海のかまいたち」
原作は「通り魔」。それにしても、いちいちOP主題歌を流す必要があるのだろうか。(まあ、久しぶりに3代目OP曲を耳にしたが、やはりこの曲はBJのイメージには合っていない。)
こちらはBJが追われる物語。今だから言えるが、「21」で謎の組織から追われるBJを見ていると、警察の追跡というのは甘いということを感じます。この辺りは謎の組織だったら、何でもありということだが、警察には何らかの制限があるということでもある。この時期に放送されたと言うことで、また違ったことを感じられる物語でした。
そう言えば、BJが車で逃げるのを追いかけるパトカーが3D-CGによって描かれていたが、そう言えば以前の物語では3D-CGを結構使っていたのですよね。それがいつの間にか消えてしまうということになりましたが... でも、3D-CGのパトカーって、ゲーム画面で見る車と言う感じがするのですが...
そして、ラストは久しぶりの「Karte: NG」こうして見てみると、「21」とは随分と作風が違い、遊び心に満ちていたものですね。(これからは録画してある物語を順次見直してみようと思います。)
ブラック・ジャック オリジナルサウンドトラック SOUND KARTE 01
- アーティスト: 松本晃彦, TVサントラ
- 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
- 発売日: 2005/03/24
- メディア: CD
ブラック・ジャックオリジナルサウンドトラック SOUND KARTE 02
- アーティスト: 松本晃彦, TVサントラ
- 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
- 発売日: 2005/09/21
- メディア: CD
↓今後発売となります。
ブラック・ジャック オリジナルサウンドトラック SOUND KARTE SPECIAL
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
- 発売日: 2006/08/30
- メディア: CD
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック
- アーティスト: サントラ, ナミ&チヨ
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
- 発売日: 2006/02/01
- メディア: CD
AGAINST ALL ODDS(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の映画は1984年に製作されたもので、邦題は「カリブの熱い夜」。カリブ海の美しい海を舞台にしたミステリー・ロマンであり、失業中の元プロ・フットボールの花形選手の男が探偵を引き受け、ある女性を追う。その女性はロス社交界の花だった。彼女を追った男はカリブ海で恋に落ちて... という物語。監督はテイラー・ハックフォード、出演はジェフ・ブリッジス、レイチェル・ウォード、ジェームズ・ウッズたちである。ストーリーの方は今ひとつ評判は高くないが、音楽の方はひじょうに内容があるものとなっている。この頃からサントラ盤には豪華アーティストたちが集うようになったのだが、本サントラ盤でも豪華な顔ぶれが集まっている。また、後半の方はLARRY CARLTONの奏でるインスト・ナンバーということで、これまでのサントラ盤だという雰囲気も持ち合わせている。
収録されている曲は以下の12曲である。(括弧内はその曲のアーティストである。)『Against All Odds(Take a Look at Me Now)』(PHIL COLLINS)、『Violet And Blue』(STEVIE NICKS)、『Walk Through The Fire』(PETER GABRIEL)、『Balcony』(BIG COUNTRY)、『Making A Big Mistake』(MIKE RUTHERFORD)、『My Male Curiosity』(KID CREOLE AND THE COCONUTS)、『Search[Main Title Theme From Against All Odds]』(LARRY CARLTON & MICHEL COLOMBIER)、『Solitario』(MICHEL COLOMBIER & LARRY CARLTON)、『Rock And Roll Jaguar』(LARRY CARLTON & MICHEL COLOMBIER)、『For Love Alone』(LARRY CARLTON)、『Race』(LARRY CARLTON)、『Murder Of A Friend』(LARRY CARLTON & MICHEL COLOMBIER)。
この中からはPHIL COLINSの『Against All Odds(Take a Look at Me Now)』が全米No.1ヒットとなり、1984年のBillboard年間シングル・チャートでも5位(レギュラー・チャートでNo.1の座は3週間獲得している)にランクインしている。この曲が本サントラ盤の目玉になっていると共に、GENESISの3人がそれぞれ曲を担当している所がちょっと嬉しいところである。また、STEVIE NICKSの曲は隠れた名曲として知られているものであり、実に良い味を出している。更にはKID CREOLEはカリブという雰囲気をたっぷりと出した曲を奏でていて、雰囲気を盛り上げていて、前半は華やかなものとなっている。これが後半になると、LARRY CARLTONの奏でるインスト・ナンバーが中心になり、雰囲気が大きく変わる。が、彼のギターがイメージぴったりであり、聴き所でもある。
'80'sの初頭にMTVが登場し、それによって音楽シーンに「映像」というものが加わることになり、更には「映画」の世界が音楽と一緒になって展開するというように変化することになったが、本作はそんな時期の作品であり、「音楽>映画」と言うことになったものである。(今でこそ、音楽と映画はバランスを保ったものになっているが、当初は「音楽>映画」というものが多数ありました。)映画の方はともかく、音楽の方は間違いなしに絶品であり、一聴の価値はあります。じっくりと聴きましょう。
Against All Odds: Music from the Original Motion Picture Soundtrack
- アーティスト: Original Soundtrack
- 出版社/メーカー: Atlantic
- 発売日: 1990/10/25
- メディア: CD
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怪談新耳袋(第5シリーズ)・その4[最終回] [ケータイ刑事]
待望の「怪談新耳袋」の第5シリーズも最終回。カテゴリーを「ケータイ刑事」としているので、そちらに関するネタもしっかりと記すと共に、その最後の回についてもしっかりと記します。尚、来週の土日には、先週放送された第5シリーズの1回目と2回目の物語の再放送が行われます。(尚、その翌週の7/29、30は放送はありません。)また、7/25(火)21:00~22:54の枠で、BS-iでは本シリーズの劇場版第1作「怪談新耳袋 劇場版」が放送されます。ということで、今月は「新耳」月間となっているBS-iです。(で、来月は「東京少女」となるのでしょうか?で、9月が「スパイ道II」?)
で、「東京少女」の方は1話12分のショートストーリーであり、この物語の主演というのは高い確率で6代目以降の銭形候補であると予想される。現在、4本の主演者が分かっているが、その中の1本は4代目ケータイ刑事・銭形零を演じた夏帆ちゃんが主演(「眺める少女」)ということなので、これは「6代目以降」ということからは外れる。その他の分かっている3本の主演は、以前から銭形候補として名前が挙がっている秋山奈々さん(「回転少女」)、北乃きいさん(「東京変身少女」)の二人、そして桐谷美玲さん(「ヤドカリ少女」)である。尚、ここで秋山さんと桐谷さんは同じ学年、北乃さんはその下ということなので、「銭形姉妹」ということを考慮すれば、同学年の二人が二人とも「銭形襲名」ということはないものと思われる。5代目の時にも名前が挙がった秋山さんであるが、ここの所の勢いを考えたら桐谷さんが逆転で「銭形襲名」というような予感がしないでもないのですが... (「ケータイ刑事」は今やベースがしっかりとしているので、初代・愛(宮崎あおいさん)& 3代目・泪(黒川芽以さん)のように子役からのキャリアがあり、しかも確かな演技力を持った実力者ではなく、経験は浅くても今後が期待できる人を起用していくような気がするのですよね。→まあ、丹羽プロデューサーの腹は決まっているのでしょうが...)ということで、今回は「6代目以降」について考えてみました。
今回の「新耳」の放送でON AIRされた物語は次の5話である。『小田原灯籠』『てさぐり』『水辺の写真』『無表情』『社長室』。第5シリーズの4回の放送では、最も怖い物語が集まった回であった。それぞれの物語は5分という短編であるが、いずれもが美味くまとめられた物語であった。これで「新耳」シリーズは幕を閉じることになっているが、原作の本の方は映像化された作品の10倍あるだけに、いずれは新シリーズをという感じもしないではないですが...
以下、今回放送されたそれぞれの物語について簡単に記すことにする。(「ケー刑事」と違って、ここでは物語について最後まで記しません。)
『小田原灯籠』
長女・瞳の物語。瞳は、親戚のおばさんが経営する旅館を訪れた。宿泊客が誰もいないこともあって泊まっていくことにした瞳だったが、瞳は庭である女性の姿を目にした。それから廊下には提灯が並んでいるのを目にした瞳は... 佐々木浩久監督作品で、佐々木監督夫人の滝本さんが出演している。
『てさぐり』
『小田原提灯』の続編。親戚の旅館で、瞳は母が使っていたのと同じ貯金箱を見つけるが、手を滑らせてその貯金箱を壊してしまう。その夜瞳は金縛りに遭い...。佐々木浩久監督作品。
『水辺の写真』
三女・綾の物語。学校から帰宅した綾は、玄関脇に大きな封筒が置いてあるのに気づいた綾はそれをダイニングのテーブルの上に置いて自室に戻るが、飲み物を取りに来てその封筒を開けてみることにしたが... 三宅隆太監督作品。
『無表情』
次女・凜の物語。祖母が父・拓朗の見合い写真を持ってきて、家族で相手の女性のことを話しているところに帰宅した凜。凜は父の再婚を認めないと言うと自室に戻ってしまうが、それから凜の前に無表情でいる祖母が現れるのだが... 村上賢司監督作品。
『社長室』
長女・瞳の物語。会社のオフィスで一人残って残業をしていた瞳。他には誰もいないはずのオフィスで人の気配を感じた瞳は、人の手を目にして、そしてその手に襲われる... 井口昇監督作品。
DUNE(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
8巡目のアルファベット・ローテーションはGW中に引っ張り出した所有するLPにまで手を広げたために、久しぶりに「A」から「Z」までの全26文字のアーティストが揃った。ということで、「サントラ盤」を記す機会がなかったので、「Z」の次に何枚かのサントラ盤をピックアップすることにする。
表題の映画は1984年の作品で「砂の惑星」という邦題が付けられたSF作品である。監督はデヴィッド・リンチ、フランク・ハーバートのベストセラー小説の映画化作品であり、音楽を担当したのはTOTOである。(これは注目ポイントです。)主演は後に「ツイン・ピークス」でも主演を務めることになるカイル・マクラクランであり、フランチェスカ・アニス、スティング、ホセ・フェラー、ショーン・ヤング、マックス・フォン・シドらが共演している。舞台は西暦10091年の惑星カラダンであり、その惑星の一族の王位継承戦争を描いたものである。
収録されているのは以下の17曲である。(まあ、サントラということなので、インスト・ナンバーなのですが...)『Prologue』『Main Title』『Robot Fight』『Leto's Theme』『Box』『Floating Fat Man(The Baron)』『Trip To Arrakis』『First Attack』『Prophecy Theme』『Dune(Desert Theme)』『Paul Meets Chani』『Prelude(Take My Hand)』『Paul Takes The Water Of Life』『Big Battle』『Paul Kills Feyd』『Final Dream』『Take My Hand』。
当時のTOTOと言えば、グラミー賞を受賞した後、2年ぶりにニュー・アルバム「ISOLATION」を発表した頃である。ということで、その名前だけで期待が大きく膨らんだものである。が、元々はバック・ミュージシャンであった彼らの腕は確かなものがあり、ボーカルは無くてもしっかりとした彼ららしいサウンドを奏でている。(尚、『Prophecy Theme』はTOTOではなくBRIAN ENOによる曲である。)
ただ、本作は、映画の方が難解な内容と言うこともあって、公開時の興行成績も今ひとつパッとしなかったこともあり、評価が今ひとつ高くない。(映画の方は、デヴィッド・リンチ監督のカルト作品として再評価されるようになった。)が、TOTOファンであれば、しっかりと抑えておきたい所である。ボーカルが無いインスト・ナンバーということで物足りなさを感じるという方もおられるであろうが、これまでのロック史を振り返ってみても、インスト・ナンバーの名曲は数多く残されている。それに、TOTOと言えば、そのプレイには定評があるバンドである。彼らのオリジナル・アルバムとは違う雰囲気が味わえると言うことで、本サントラ盤はライブラリーに加えておくことをお薦めします。(映画の方も見ましょう。)
↓映画のDVDはこちらです。
デューン/砂の惑星 劇場公開版<ニュープリント・スクイーズ>
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2002/08/23
- メディア: DVD