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BARBRA STREISAND『YENTL』(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題のアルバムは1983年の映画「愛のイエントル」のサントラ盤でもあるBARBRAのアルバムである。この映画は、BARBRAが共同製作、監督、共同脚本、主演、主題歌をこなした作品である。音楽はミシェル・ルグラン、共演はネヘマイア・パーソフ、エイミー・アーヴィングらである。物語は、20世紀初頭の女性が学問をすることが許されなかった時代の東欧で、どうしても学びたい少女イエントルは男装して大学に入学する。そんな彼女の成長する姿を描いた人間ドラマである。'80'sになると、特定アーティストのアルバムがサントラ盤という形のものは数が少なくなり、多くのアーティストが集結する形のサントラ盤が数多く出ることになったが、そういう意味では本サントラ盤は従来('70's以前)の形のものであるが、決して古い形のものではなく、練り上げられた上手さが本アルバム(サントラ盤)にはある。尚、本アルバムは1984年のBillboard年間アルバム・チャートの90位、レギュラー・チャートでは最高位9位を記録している。

収録されているのは以下の13曲である。『Where Is It Written?』『Papa, Can You Hear Me?』『This Is One Of Those Moments』『No Wonder』『Way He Makes Me Feel』『No Wonder, Part. 2』『Tomorrow Night』『Will Someone Ever Look At Me That Way?』『No Matter What Happens』『No Wonder(Reprise)』『Piece Of Sky』『Way He Makes Me Feel[Studio Version]』『No Matter What Happens[Studio Version]』。尚、ラストの2曲の曲名には「Studio Version」と付いているが、これはこの2曲が劇中で使われたものが収録されているためであり、ある意味、ボーナス・トラックということも出来る。

'70'sからBARBRAは大人の鑑賞に堪えるボーカルを聴かせていて、ボーカル・アルバムとしても完成度の高いアルバムをリリースしてきたが、本作は映画のサントラ盤ということで、テーマがはっきりとしていることから、本アルバムもやはり完成度の高いボーカル・アルバムとしても仕上がっている。ということで、映画の方を知らなくてもボーカル・アルバムとして十分に彼女の歌声を堪能できるアルバムである。が、映画とセットにすると、映画という映像の世界による表現方法とはまた違った音楽としての表現力を知ることになり、更に深く味わうことが出来るようになる。(こういう形のサントラ盤は)やはり映画とサントラ盤の両者をセットにして堪能するべきものである、ということを知らしめてくれる。映画と共に堪能しましょう!(といっても、現在、日本版の本作ビデオソフトはリリースされていない...)

 

Yentl (1983 Film)

Yentl (1983 Film)

  • アーティスト: Barbra Streisand
  • 出版社/メーカー: Columbia
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

↓本作のビデオです。(VHS、US版のため、日本語字幕はありません)現在、日本版のDVDはリリースされていません。

Yentl / Movie

Yentl / Movie

  • 出版社/メーカー: Mgm/Ua Studios
  • 発売日: 1992/12/31
  • メディア: ビデオ


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ST. ELMO'S FIRE(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1985年に製作された映画「セント・エルモス・ファイヤー」のサントラである。この映画は、ジョエル・シュマッチャー監督、ブラッド・パックの人気者であるエミリオ・エステベス、ロブ・ロウ、アンドリュー・マッカーシー、デミ・ムーア、アリー・シーディ、ジャド・ネルソン、メア・ウィニンガムという所が結集した作品であり、その他の出演者として、マーチン・バルサム、ジョン・カトラー、ジョイス・ヴァン・パタン、アンディ・マクダウェルらが脇を固める。社会へ出た大学の同窓生である7人の若者たち。彼ら、彼女らにはそれぞれの悩みがあったが、みんなの友情は続いていた。そんな7人の人間ドラマであり、これは秀作です。また、音楽の方には、JOHN PARR、BILLY SQUIER、JON ANDERSONらが集っているが、'80's前半になって豪華アーティストが結集するサントラ盤のような一面も持っているものの、従来のサントラ盤という形式も持ち合わせている。

収録されているのは以下の全10曲である。『St. Elmo's Fire(Man In Motion)』『Shake Down』『Young And Innocent』『This Time It Was Really Right』『Saved My Life』『Love Theme From St. Elmo's Fire[Instrumental]』『If I Turn You Away』『Stressed Out(Close To The Edge)』『Georgetown』『Love Theme From St. Elmo's Fire(For Just A Moment)』。この中では、JOHN PARRの『St. Elmo's Fire(Man In Motion)』が全米No.1ヒットとなり、1985年のBillboard年間シングル・チャートの18位にランクインしている。(レギュラー・チャートで1位の座は2週間)テンポがよく、パワフルでスケールの大きい一曲である。その他、秀逸なのはラストの『Love Theme From St. Elmo's Fire(For Just A Moment)』である。この曲は映画では最後のエンドロールの所で使われたが、とてもメロディアスな曲で、ドラマの余韻をたっぷりと残してくれることになった名曲である。

本作は、当時人気を集めていたブラッド・パックと呼ばれたメンバーが集結していたこともあってヒットを記録したが、今ならばこんな顔ぶれが集うなんて考えられない、というような豪華な顔ぶれが集まっている。(みんな大きくなりました。)大学を卒業して社会に出た後のそれぞれの人生の悩みなどは誰でも経験することであるが、それだけに心を惹かれる物語であり、これは必見の作品である。で、その中で流れる珠玉のサウンドの方も、じっくりと聴いてもらいたいところである。

 

St. Elmo's Fire: Original Motion Picture Soundtrack

St. Elmo's Fire: Original Motion Picture Soundtrack

  • アーティスト: Original Soundtrack
  • 出版社/メーカー: Atlantic
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

↓映画DVDはこちらです。

セント・エルモス・ファイアー

セント・エルモス・ファイアー

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2005/06/22
  • メディア: DVD

セント・エルモス・ファイアー [SUPERBIT(TM)]

セント・エルモス・ファイアー [SUPERBIT(TM)]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2005/01/26
  • メディア: DVD

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A LITTLE ROMANCE(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1979年の同名の映画のサントラ盤である。これはパトリック・コーバンの原作小説の映画化作品で、ジョージ・ロイ・ヒル監督作品。出演は名優ローレンス・オリヴィエ、そのオリヴィエに「グレース・ケリーの再来」と言われたダイアン・レイン(彼女の映画デヴュー作でもある。)、更にはテロニアス・ベルナー、サリー・ケラーマン、アーサー・ヒルらである。ヴェネチアの運河にかかるため息橋の下で日没の時にキスをした恋人たちは結ばれるという伝説の「サンセット・キス」というシーンはもはや伝説になっている13歳の少年少女の恋を中心に描いた感動のラブ・ストーリーであり、ダイアン・レインの見せる初々しい演技が印象に残る作品である。彼女は本作で一気にスターダムになったが、本作の彼女の人気は、既に大人の女性となったダイアンであるが、いまだに高く、永遠の美少女の代名詞にもなっている。(ということで、「青春のバイブル」にその名を残しているダイアンです。)

音楽を担当したのはジョルジュ・ドルリューで、全18曲が収録されている。いずれもが優しいメロディの曲であり、聴いていると映画のシーンが目に浮かんでくるのと同時に、心を洗ってくれるものである。収録曲は以下の通りである。『Main Title』『Love's Not Like That』『Paris Montage』『Julius Edmond Santorin』『Young Lovers』『Off To Italy』『Birthday Party』『Outdoor Cafe』『Moving On』『Little Romance』『Bicycle Race』『Lovers' Decision』『Venice』『Hiding In The Movies』『No Turning Back』『Gondola』『Farewell... For Now』『End Title』。

時には本作の様な優しいメロディに浸るのも乙なものである。また、本作は映画の方を見れば、誰もが経験したほんのりと甘酸っぱい初恋を思い出させてくれるであろう。ところで、ダイアンはこの後着実にステップアップしていき、ビッグ・スターになったが、相手役のテロニアス・ベルナーくんはどうしたのでしょうか?(とにかく、本作を語るとき、必ずこの話題が出るというのも昔から変わりませんね...)

 

A Little Romance: Original Motion Picture Soundtrack

A Little Romance: Original Motion Picture Soundtrack

  • アーティスト: Georges Delerue
  • 出版社/メーカー: Varese Sarabande
  • 発売日: 1992/05/12
  • メディア: CD

↓映画DVDはこちらです。

リトル・ロマンス

リトル・ロマンス

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2006/01/27
  • メディア: DVD


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