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HELP!(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1965年の映画「HELP! 四人はアイドル」である。これはビートルズりメンバーが主演した映画の第2弾であり、ビートルズのメンバーがトラブルに巻き込まれるという内容のファンタジック・コメディの冒険活劇である。当然の如く、ビートルズの音楽をたっぷりと聴くことが出来る楽しい作品である。しかもビートルズの代表的な曲をたっぷりと堪能することが出来るということで、映画も、サントラ盤も人気の高い作品である。サントラ盤の方はBillboardのアルバム・チャートで9週連続1位の座を獲得し、1966年の年間アルバム・チャートでも27位にランクインしている。

まずは映画データを記す。時間は90分、製作はウォルター・シェンソン、原案はマルク・ベーム、監督はリチャード・レスター、脚本はマルク・ベームとチャールズ・ウッドの2人、撮影はデヴィッド・ワトキン、音楽はケン・ソーンである。そして出演はザ・ビートルズ(ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリソン、リンゴ・スター)、エレノア・ブロン、ヴィクター・スピネッティ、レオ・マッカーン、ロイ・キニア、パトリック・カーギル、アルフィー・バス、たちである。

物語は、ビートルズの4人の身辺で奇怪な事件が連続する。原因はリンゴがはめている新しい指環らしい。リンゴは指環を返そうとするが指から抜けなくなってしまう。この指輪は中近東の宗教・カイリ党にとっては大切な指環であり、この指輪をはめている者は即座に生贄にされるという掟があった。そして指輪を奪おうとする科学者、カイリ党の一味がビートルズに絡んでドタバタの大騒ぎになる...

「007」のパロディもあって、とにかく楽しい作品である。そして大ヒットを記録したサントラ盤の方も大注目であり、オリジナル・アルバムとは異なるバージョンの曲が収録されていると言うこともあって、やはりBEATLESの音楽を楽しむ上では欠かすことの出来ないアルバムである。

収録曲は以下の全14曲である。『Help!』『Night Before』『You've Got To Hide Your Love Away』『I Need You』『Another Girl』『You're Gonna Lose That Girl』『Ticket To Ride』『Act Naturally』『It's Only Love』『You Like Me Too Much』『Tell Me What You See』『I've Just Seen A Face』『Yesterday』『Dizzy Miss Lizzy』。

ヒットを記録した曲も何曲もあって、馴染みやすいのだが、注目は『I've Just Seen A Face』『Dizzy Miss Lizzy』である。アコースティック調のアレンジがまた違ったビートルズの一面を出していて、なかなかのものである。

映画は映画としての楽しみ方が出来るが、サントラ盤だけでもじっくりと楽しむことが出来るアルバムであり、じっくりと聴きたい所である。

 

Help!

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  • アーティスト: The Beatles
  • 出版社/メーカー: Toshiba EMI
  • 発売日: 1990/10/17
  • メディア: CD

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  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2007/10/31
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「野良猫ロック」(その4) [映画(邦画)]

今回はシリーズ第4弾となる「野良猫ロック マシン・アニマル」です。この作品は1970年の作品であって、本シリーズとしてこの年に4本目となる作品である。シリーズ作品であるが、物語は全く独立した別物語りであるのはこれまでと同様である。

作品データを記しておくと、1970年の日活作品で、時間は82分である。監督は長谷部安春、脚本は中西隆三、撮影は山崎善弘、美術は佐谷晃能、音楽はたかしまあきひこである。そして出演は、梶芽衣子、藤竜也、岡崎二朗、范文雀、郷鍈治、黒沢のり子、高野沙理、大橋由香、市川魔胡、牧まさみ、山野俊也、たちである。尚、本作では歌の方で、主演の梶芽衣子の妹・太田とも子が出演している、というところが注目点の一つである。また、口髭がトレードマークの藤竜也は、本作では口髭がないという所も要チェックである。

舞台は横浜。港に背を向けた町の一角に、マヤという少女が率いる不良少女グループと、佐倉という男が率いるドラゴンという名の不良グループが群れをなしている。ある日、ノボ、サブ、チャーリーの3人が乗ったボロいワゴン車がこの町にやってきた。3人は、アメリカ軍の脱走兵であるチャーリーをスウェーデンに逃がすという目的で、アメリカ軍基地のある岩国からやってきたのだった。そんな中、この3人に目を付けたマヤは、3人が500錠ものLSDを持っていることを知り、それを奪う。が、それはチャーリーの逃亡資金に使うということを知ったマヤは、LSDを3人に返し、協力することを約束する。マヤはLSDをさばくことを佐倉に持ちかけるが、ふとしたことからそのLSDが佐倉の手に渡ってしまった。そして、マヤたちと佐倉たちとの間でLSDの争奪戦が始まる。一方、MPもチャーリーを追いかけていて...

設定上は「不良少女グループ」と言うことになっているが、本作の梶芽衣子さんは、世話好きのお姉ちゃんといった感じがする。(しかし、仲間達に命令する所など、貫禄はあります。)クール・ビューティといった雰囲気は薄いのだが、それでもやっぱりカッコイイ!!

劇中では、歌の登場シーンも何回かあるが、この部分は'70'sという時代を感じるものであって、少しサイケ調な所もあったりして、現在では死語となっている「ゴーゴー・バー」という言葉がピッタリ似合います。(或いは「昭和歌謡曲」と言ったらいいでしょうかねぇ...)

本作は横浜が舞台となっているが、やはり何処かに無国籍アクション作品の雰囲気があって、これもまた'70'sという時代の作品らしいところであって、楽しい所である。シリーズ全5作の中では重い所が少なく、娯楽色が一番強い作品でもあって、とても見やすい作品である。

 

野良猫ロック・マシン・アニマル

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  • 出版社/メーカー: 日活
  • 発売日: 2006/12/08
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  • アーティスト: オムニバス
  • 出版社/メーカー: インディペンデントレーベル
  • 発売日: 2005/07/23
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IRENE CARA『ANYONE CAN SEE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1982年に発表された彼女のデヴュー・アルバムである。(1980年に『Fame』のシングル・ヒットを放っているが、彼女名義のアルバムとしたら本アルバムが初である。)元々は子役として芸能活動を行っていたが、彼女をスターにしたのは1980年の映画「フェーム」の主題歌『Fame』の大ヒット(最高位4位)であるが、それから満を持して、待望のアルバムということになった。豊かな声量とパワフルなボーカルでたっぷりと聴かせてくれるが、バラード系の曲もしっかりと聴かせてくれる。歌唱力があると、安心して聴くことが出来ます。

収録曲は以下の全10曲である。『Reach Out (I'll Be There)』『My Baby (He's Something Else)』『Anyone Can See』『Don't Throw Your Love Away』『Slow Down』『Whad'ya Want』『You Hurt Me Once』『Thunder In My Heart』『Why』『True Love』。

この中からは、アルバム・タイトル・ナンバーである『Anyone Can See』がシングル・カットされて、Billboardのチャートで最高位42位を記録するヒットとなった。(年間シングル・チャートのTOP 100にはランクインしていない。)

この中からのお薦め曲は、『Reach Out (I'll Be There)』『My Baby (He's Something Else)』『Slow Down』『True Love』、そしてシングル・ヒットした『Anyone Can See』というところをピックアップしておく。特に、名曲のカヴァーである『Reach Out (I'll Be There)』はちょっと新鮮な所もあって、じっくりと聴いてもらいたいところである。

本アルバムはデヴュー・アルバムであり、その前にシングル・ヒット曲『Fame』を放っている彼女であるが、その大ヒット曲は映画関係ということもあってか、本アルバムでは取り上げていないが、これはシンガーとしての意気込みの表れでもあって、好感が持てるところである。そして、この後(翌1983年)、やはり映画「フラッシュダンス」の主題歌である『What A Feeling』の大ヒットを生み出すことになる。

パワフルであり、それでいて繊細な所がある彼女のボーカルはなかなかの迫力があるものであり、たっぷりと聴かせてくれる。'80's前半の女性ボーカルということでは彼女の名前は欠かすことが出来ないが、2曲の大ヒット・シングルの間に挟まって隠れがちのアルバムであるが、じっくりと聴いてもらいたいところである。

 

Anyone Can See

Anyone Can See

  • アーティスト: Irene Cara
  • 出版社/メーカー: Network
  • 発売日: 1997/04/15
  • メディア: CD


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