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「OUR MAN FLINT」 [映画(洋画)]

表題の作品は1966年のアメリカ映画「電撃フリント GO!GO!作戦」である。1962年に「007/ドクター・ノオ」が公開されてから、それを真似たスパイ映画が雨後の筍の如く制作されたが、本作もそんな中の一つであるものの、コミカルな所を前に出して娯楽作品ということに徹した作品である。また、2年後に続編が制作されたことからも、「007」を真似したスパイ・アクション作品の亜流作が大量にある中で、本作はそれなりに成功した作品である。(とはいっても、本作も元ネタは「007」ですけど...)

作品データを記しておくと、1965年の作品で、時間は107分である。原作はハル・フィンバーグ、製作はソウル・デヴィッド、監督はダニエル・マン、脚本はベン・スターとハル・フィンバーグの2人、撮影はダニエル・L・ファップ、特殊効果はL・B・アボット、音楽はジェリー・ゴールドスミスである。そして出演は、ジェームズ・コバーン、リー・J・コッブ、ギラ・ゴラン、エドワード・マルヘア、ベンソン・フォン、ジアンナ・セラ、ジェームズ・ブローリン、たちである。

物語は、理想社会を作ろうと企むギャラクシーという名の陰謀団を倒すために、国際連帯秘密諜報機構はスパイとしてフリントを送り込む。しかし、ギャラクシー団はこのことを知っていて、フリントを襲う何とか難を逃れたフリントは国際連帯秘密諜報機構のスパイとなる決心をしてギャラクシー団に立ち向かっていくが...

物語には多数の「007」をベースとしたネタが仕込んであり、ギャグの方も満載であるが、それでいてアクションの方もしっかりと見せてくれる。割り切る所はしっかりと割り切っているということを考えると、「007」はあくまでも王道を追求していったが、本作は娯楽性を追求していったということになる。流石に「007」シリーズには敵わないものの、本作も娯楽性を発揮して、'60'sに大ブームとなったスパイ・アクション作品の中ではAクラスに入る作品である。また、「オースティン・パワーズ」や「裸の銃を持つ男」などのコメディ・アクション作品に繋がる所も多分にあるが、J.コバーンのアクションもしっかりと堪能しましょう!

 

電撃フリント/GO!GO作戦

電撃フリント/GO!GO作戦

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2007/01/26
  • メディア: DVD

↓サントラ盤はこちら

In Like Flint / Our Man Flint: Original Motion Picture Soundtracks

In Like Flint / Our Man Flint: Original Motion Picture Soundtracks

  • アーティスト: Jerry Goldsmith
  • 出版社/メーカー: Varese Sarabande
  • 発売日: 1998/06/16
  • メディア: CD


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「ISHTAR」 [映画(洋画)]

表題の作品は1987年の映画「イシュタール」である。フランスからI.アジャーニを招き、W.ベイティとD.ホフマンという2大スターを起用した冒険コメディ作品である。が、本作の出来は散々たるもので、この3人にとっては俳優人生において汚点となっている作品でもある。実際、本作はゴールデン・ラズベリー賞において、ワースト作品賞、ワースト監督賞、ワースト脚本賞にノミネートされて、その中からワースト監督賞を受賞することになった。また、当時はI.アジャーニとW.ベイティとの間に恋の噂が上がり、映画よりもそちらの話題の方で名前が知られることになった作品である。(9/25に最終回を迎えたTVドラマ「週刊赤川次郎」の内容がボロボロで救いようもない作品だったということで、この作品を思い出しました。)

映画データを記しておくと。時間は109分、製作はウォーレン・ベイティ、監督と脚本はエレイン・メイ、撮影はヴィットリオ・ストラーロ、音楽はデイヴ・グルーシンである。そして出演は、ウォーレン・ベイティ、ダスティン・ホフマン、イザベル・アジャーニ、チャールズ・グローディン、ジャック・ウェストン、テス・ハーパー、キャロル・ケイン、アーロン・イペール、アーサー・ブラウス、たちである。

I.アジャーニに取っては久しぶりのアメリカ映画への出演となり、本人は楽しんでいる様であるが、演出が彼女の良い所を引き出せていないのが残念でならない。

物語は、売れないシンガーとソングライターであるライルとチャックは儲け話に飛びついた。それはモロッコと国境を接したイシュタールという北アフリカの王国へ向かう。が、そこで二人を待っていたのは、謎の美女と、各国の諜報員たち、そして彼らを神の使者と勘違いした現地の首長たちであり、二人はスパイ合戦に巻き込まれてしまった...

ドタバタ・コメディとしての狙いは悪くないのだが、脚本自体に冴えが無く、出演者が空回りしていて、評価も散々なものになるのも良く分かってしまいます。特にドタバタ・コメディは、傑作と駄作が紙一重という所もあり、どっちに転ぶか分からないという所もあるとはいうものの、主役のコンビに冴えがないのは致命的ですね。一方、I.アジャーニは母国を離れてのびのびと楽しんでいて良い味を出そうとしているのだが、演出がそれについて行ってないのが残念でならない。

筆者はコメディ作品は結構好きな方であるが、本作は1回見たらもう十分というものであって、今更ながら改めてもう一度見ようという気にはなりません。「週刊赤川次郎」もそうであるが、こういう失敗作と言われる作品は、何処がダメだったのかを学ぶためにも、1回だけ見ておいたら、という作品である。(「週刊赤川次郎」に携わったスタッフには、本作からは学ぶ所はたくさんあります。)特に映画関係の道を目指しているという方には、本作を見ておいて学んでおいたら、後々役に立つのではないかと思いますよ。

 

↓DVDは無し、ビデオです。

イシュタール

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 1988/07/01
  • メディア: ビデオ

↓I.アジャーニ出演のアメリカ映画と言えば、やっぱりこれです。

ザ・ドライバー

ザ・ドライバー

  • 出版社/メーカー: パイオニアLDC
  • 発売日: 2000/08/25
  • メディア: DVD


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BEST HIT USA 2007[2007/9/25] [音楽(etc.)]

いつものように、一番早い放送となる火曜日夜のBS朝日での放送において、「TIME MACHINE」のコーナーの情報を中心にON AIR曲と共に記します。

最初は、「いきなりゲストです」と今回もゲストの登場でスタートです。「世界制覇を狙っています」ということで、US5の5人がスタジオに登場して色々と語ってました。(話の中で、バックストリート・ボーイズやDURAN DURANの名前が出てきたのにはちょっとオオッっ感じました。)更に、『As Good As It Gets』を生で歌い、PVのON AIR曲は『Rhythm Of Life』でした。

かなり時間が押したと言うこともあって、話題のアーティストを紹介する「HOT MENU」のコーナーは今回もお休みで、「COUNTDOWN USA」の20位から11位までの発表となり、CMを挟んでの「STAR OF THE WEEK」のコーナーは、2年ぶりに6枚目のアルバムを発表したFOO FIGHTERSということで、DAVEとMATEの2人がそのアルバム「ECHOES, SILENCE, PATIENCE & GRACE」について語るインタヴューがあり、ON AIR曲は『The Pretender』でした。

それに続いては「C/D USA」の10位から4位までの発表で、CMを挟んでから(筆者の目的の)「TIME MACHINE」のコーナーです。今回の「TIME MACHINE」のコーナーは、9/25ということで、以下の6件が紹介されました。

1965年:BEATLESのアニメ・シリーズがアメリカ・ABCテレビでプレミア・オンエアーされる。第1話のタイトルは「I WANT TO HOLD YOUR HAND」で、調査のために海に潜ったBEATLESのメンバーが恋煩いのタコに出会うという物語、1973年:STEVIE WONDERがボストン・ガーデンで行われたELTON JOHNのコンサートにゲスト出演し、8月の自動車事故以来一切の音楽活動を停止していたが久々にステージに姿を見せた、1975年:JACKIE WILSONがニュージャージー州チェリー・ヒルのクラブにおいて心臓発作で倒れた。昏睡状態に陥るも一命は取り留めた、1980年:LED ZEPPELINジョン・ボーナムが急性アルコール中毒で死亡。(死因は窒息死)享年32歳、1990年:デイヴ・グロールNIRVANAのオーディションを受け、即加入が決まり、NIRVANAのドラマーとなる、1993年:B-52'sケイト・ピアソンがVOGUE誌のニューヨーク・オフィス前で「動物の毛皮を使ったファッションを推奨するのは許せないこと」として抗議の座り込みを決行し、逮捕された。

また、9/25が誕生日のアーティストとして紹介されたのは以下の2人でした。WILL SMITH(1968年生まれ)、T. I. (1980年生まれ)。

このコーナーからのON AIR曲は、1991年のNIRVANAの『Come As You Are』でした。

「C/D USA」のTOP 3の発表があり、ラストのリクエストのコーナーへ。今週のリクエスト曲は1989年のFINE YOUNG CANNIBALSの『She Drives Me Crazy』でした。ちょっとパンクが入っていたサウンドでしたけど、そんなにヒットしたというような気がしないのですけど...

次回は、EPGの番組情報によると、ゲストは、UNDERWORLDのカールが登場!またダンスホールで話題のKAT DELUNAも登場!と言うことになっています。

 

インコントロール(初回限定盤)(DVD付)

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  • アーティスト: Us5
  • 出版社/メーカー: �G�C�x�b�N�X�E�G���^�e�C�������g
  • 発売日: 2007/08/08
  • メディア: CD

インコントロール

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Echoes, Silence, Patience & Grace

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  • アーティスト: Foo Fighters
  • 出版社/メーカー: Sony / BMG Japan
  • 発売日: 2007/09/25
  • メディア: CD
Nevermind

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  • アーティスト: Nirvana
  • 出版社/メーカー: Geffen
  • 発売日: 1991/09/24
  • メディア: CD
The Raw & The Cooked

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  • アーティスト: Fine Young Cannibals
  • 出版社/メーカー: Polydor
  • 発売日: 1997/03/24
  • メディア: CD

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IRON MAIDEN『KILLERS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1981年に発表された彼らの2nd.アルバムである。本作からはデニス・ストラットンに代わってエイドリアン・スミスが加入し、同時に、この後にヒット・アルバムを連発することになる彼らの立役者の一人となるプロデューサのマーティン・バーチが参加することになったアルバムである。(その一方で、ボーカルのポール・ディアノは本アルバムを以て脱退することになりますけど...)ということで新布陣で制作した本アルバムはギンギラ・サウンドの王道を行くものとなって、ヒットを記録(Billboardのアルバム・チャートで最高位78位を記録。欧州では、イギリスとドイツで共に最高位12位を記録した。)して、認められることになった。特に、次作からボーカルが代わると言うことで、パンク色は本アルバムが最後と言っても良い。

収録曲は以下の全11曲である。『Ides Of March』『Wrathchild』『Murders In The Rue Morgue』『Another Life』『Genghis Khan』『Innocent Exile』『Killers』『Prodigal Son』『Purgatory』『Twilight Zone』『Drifter』。

この中からの筆者のお薦め曲は、初期の彼らの代表曲としてライブでもお馴染みの『Wrathchild』『Another Life』と、アルバム・タイトル・ナンバーである『Killers』、そして『Twilight Zone』というところをピックアップしておく。

彼らは、'80'sにおけるイギリス発の2つの大きな世界的なムーブメントの1つである「NWOBHM(NEW WAVE OF BRITISH HEAVY METAL)」の代表的なバンドとなって世界制覇を成し遂げることになるが、本アルバムはアメリカでも認められることになったアルバムでもあり、この後のHMを語る上でも忘れてはならないアルバムである。じっくりと堪能しましょう!

 

Killers

Killers

  • アーティスト: Iron Maiden
  • 出版社/メーカー: Emi
  • 発売日: 2002/08/19
  • メディア: CD


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